JPH04314181A - 内視鏡画像の処理方法 - Google Patents

内視鏡画像の処理方法

Info

Publication number
JPH04314181A
JPH04314181A JP3079606A JP7960691A JPH04314181A JP H04314181 A JPH04314181 A JP H04314181A JP 3079606 A JP3079606 A JP 3079606A JP 7960691 A JP7960691 A JP 7960691A JP H04314181 A JPH04314181 A JP H04314181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
processing
data
transformation
coordinate transformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3079606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3126996B2 (ja
Inventor
Hiroichi Nishimura
博一 西村
Masakazu Nakamura
雅一 中村
Tetsuo Nonami
徹緒 野波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP03079606A priority Critical patent/JP3126996B2/ja
Priority to DE69125146T priority patent/DE69125146T2/de
Priority to PCT/JP1991/001576 priority patent/WO1992008405A1/ja
Priority to EP91919795A priority patent/EP0511400B1/en
Priority to US07/847,993 priority patent/US5282030A/en
Publication of JPH04314181A publication Critical patent/JPH04314181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3126996B2 publication Critical patent/JP3126996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、画素を複数の色信号に
分解し、分解した色信号に対して適当な処理を施す事に
より、認識能を向上させた内視鏡画像の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、細長の奏入部を体腔内に挿入する
事によって、切開を必要とすること無く、体腔内の患部
等を観察したり、必要に応じ処理具を用いて治療処理の
できる内視鏡が広く用いられるようになった。
【0003】上記内視鏡には、イメージガイドを像伝送
手順に用いた光学式の内視鏡(ファイバースコープ)の
他に、最近CCD等の固体撮像手順を用いた電子式の内
視鏡(以下、電子内視鏡又は電子スコープ)が実用化さ
れるようになった。
【0004】また、ファイバースコープの接眼部にCC
D等の固体撮像手順を用いた撮像カメラを接続してモニ
タでカラー表示できるようにしたものもある。
【0005】さらに、最近ではこの様な内視鏡から得ら
れる映像信号に対し、様々な処理を施すことにより、人
間の視覚的認識を補助し、診断能を向上させる試みが成
されている。
【0006】例えば、米国特許第4819077 号に
よれば、3原色を現す映像信号RGBを比較的簡単な座
標変換により、HSI(色相、彩度、輝度)と呼ばれる
人間の色知覚に比較的近い信号に変換し、HSIの各信
号に対して適当な強調処理を施した後、逆変換によって
再び映像信号RGBに戻して、画像表示をする装置が開
示されている。
【0007】また、例えば、特願昭62−296143
 号によれば、画像信号をより人間の色知覚に近いLu
*v*色空間に変換してから各種強調を行ない、逆変化
を行なう装置が開示されている。
【0008】本出願人もまた特願昭61−169057
 号おいて映像信号をLa*b*、あるいはLu*v*
色空間における信号に変換し、その輝度Lに対し強調処
理を施す装置を開示している。
【0009】これらの従来例においては、カラー画像の
輪郭あるいは細かい模様を強調する為に、輝度に対する
高周波成分の強調処理を行なっている。これは輝度と色
相、彩度を分離する事により、色調を変化させること無
く、強調を行なうことができるからである。これに対し
、RGB各プレーンに対して独立した強調処理を行なう
と色調が変化して不自然な画像になることがあった。
【0010】ところで、内視鏡による生体観察において
は、挿入性向上のため、小形・細径化を図るなど機材に
対する制約条件のため観察対象によっては、解像力、明
るさ、コントラスト等で十分な観察能が得られないこと
も起こる。特に良性病変と悪性病変との鑑別診断に重要
な情報となる粘膜表面の微細模様(胃線、腸線等の腺腔
、無名溝、毛細血管、あるいは、染色剤等により形成さ
れる)の観察の為には、現在最高水準の解像力を有する
内視鏡を用いても、診断に対し十分な画像は得られない
ことが多い。
【0011】この為、より優れた解像力をもつ内視鏡が
切望されるのは当然のことであるが、さらに、コントラ
スト不足、解像力不足を補い、より診断を容易ならしめ
る画像処理手法、及び装置の開発が望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】例えば通常の(染色法
を用いない)内視鏡画像における粘膜表面の微細模様は
、その模様を形成する変動情報の殆どをG,Bの信号の
変動によっている。これはおそらく、血液中のヘモグロ
ビンによる吸光の性質を反映しているものと考えられて
いる。
【0013】また、染色法を用いた画像では生体固有の
反射、あるいは吸光に加えて、染色剤による吸光が加わ
るため、これらの性質により画像を形成するデータ変動
が決定される。
【0014】これらの画像の強調の為には、従来試みら
れてきた色空間における高周波強調処理を用いても結果
は良好ではなかった。この理由は以下の様な事であると
推定される。
【0015】微細模様を形成するデータ変動が形成する
データ分布は、当然のことながら人間の色知覚における
輝度、色相、彩度の何れかの変動と一致するものではな
い。観察者は画像からまず大局的な情報を把握する。次
に微細模様を明瞭に観察することにより、より精細な情
報を得ようとする。そして、精細な情報を得ようとする
場合、観察者の注意は、その画像中に認められる生体に
起因する何等かの情報に対して、集中的に注意を払うこ
とになる。これらの情報が輝度により表現されるもので
あるか、彩度あるいは色相で表現されるものであるか、
あるいはその両方であるのかといったことは、観察者に
とっては何等意味をもたない。
【0016】もっとも良好に受入れられ、観察の補助と
なり得る強調手法は、関心領域内で注目しているデータ
変動が増幅され、それ以外は抑制されるものでなければ
ならないが、色空間上で処理を行なうことは必ずしもこ
の条件を満たさない。
【0017】このため、色空間における強調処理は、微
細模様の観察者にとって、必ずしも最適な強調結果を提
供しない。
【0018】さらに、内視鏡画像全体におけるデータの
変動は照明あるいは対象の形状等による大局的な変動に
支配されることが多い。輝度に対する強調は、この大局
的変動により形成される輪郭等をより強く明瞭にしてし
まう傾向があるため、微細な模様は却って観づらい状況
になってしまうこともある。
【0019】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、粘膜表面の微細模様を明瞭に観察することの可能な
内視鏡画像の処理方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手順及び作用】複数の色信号に
分割された内視鏡画像の各信号の各画素情報に関する統
計的特徴に基づいて複数の座標を設定する手順と、前記
座標を設定する手順で設定した前記複数の座標軸に基づ
き、前記内視鏡画像の各信号の各画素情報に対して座標
変換を行う座標変換手順と、前記座標変換手順による座
標変換後の各画素情報に対して、所定のフィルタ処理を
施すフィルタ処理手順と、前記フィルタ処理手順により
フィルタ処理された座標変換後の各画素情報に対して、
前記座標変換手順と逆の変換を行う逆変換手順とを備え
て、前記複数の色信号に分割された内視鏡画像の各信号
に対して、微細模様の観察に良好な画像処理を施す。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は内視鏡装置の構成を示すブロック図、図2
は画像処理装置の構成を示すブロック図、図3は内視鏡
装置の全体を示す側面図、図4及び図5は画像処理装置
の動作を説明するためのフローチャート、図6は特徴領
域の自動設定の一例を示すフローチャート、図7は帯域
通過フィルタリング処理の動作を説明するためのフロー
チャート、図8は画像上におけるR及びGデータの値の
相関の分布を示す概念図、図9は図8の分布に対し、帯
域通過フィルタリング後の相関の分布の例を示す概念図
、図10はcos関数を用いた重み付けの説明図、図1
1及び図12は帯域通過フィルタリング処理の説明図、
図13はフィルタリングを行うのに用いる重み付け関数
を示す説明図、図14は特徴領域の自動設定の一例を示
す説明図である。
【0022】本実施例に係る内視鏡装置は、第3図に示
すように、電子内視鏡1を備えている。この電子内視鏡
1は、細長で例えば可撓性の挿入部2を有し、この挿入
部2の後端に太径の操作部3が連設されている。前記操
作部3の後端部からは側方に可撓性のユニバーサルコー
ド4が延設され、このユニバーサルコード4の先端部に
コネクタ5が設けられている。前記電子内視鏡1は、前
記コネクタ5を介して、光源装置及び信号処理回路が内
蔵されたビデオプロセッサ6へ接続されるようになって
いる。さらに、前記ビデオプロセット6には、モニタ7
が接続されるようになっている。
【0023】前記挿入部2の先端側には、硬性の先端部
9及びこの先端部9に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲
部10が順次設けられている。また、前記操作部3に設
けられた湾曲操作ノブ11を回動操作することによって
、前記湾曲部10を左右方向あるいは上下方向に湾曲で
きるようになっている。また、前記操作部3には、前記
挿入部2内に設けられた処置具チャンネルに連通する挿
入口12が設けられている。
【0024】第1図に示すように電子内視鏡1の挿入部
2内には、照明光を伝達するライトガイド14が挿通さ
れている。このライトガイド14の先端面は、挿入部2
の先端部9に配置され、この先端部9から照明光を出射
できるようになっている。また、前記ライトガイド14
の入射端側は、ユニバーサルコード4内を挿通されてコ
ネクタ5に接続されている。また、前記先端部9には、
対物レンズ系15が設けられ、この対物レンズ系15の
結像位置に固体撮像素子16が配設されている。この固
体撮像素子16は、可視領域を含め紫外領域から赤外領
域に至る広い波長域で感度を有している。前記固体撮像
素子16には信号線26,27が接続され、これら信号
線26,27は、前記挿入部2及びユニバーサルコード
4内を挿通されて前記コネクタ5に接続されている。
【0025】一方、ビデオプロセッサ6内には、紫外光
から赤外光に至る広帯域の光を発光するランプ21が設
けられている。このランプ21としては、一般的なキセ
ノンランプやストロボランプ等を用いることができる。 前記キセノンランプやストロボランプは、可視光のみな
らず紫外光及び赤外光を大量に発光する。このランプ2
1は、電源22によって電力が供給されるようになって
いる。前記ランプ21の前方には、モータ23によって
回転駆動される回転フィルタ50が配設されている。こ
の回転フィルタ50には、通常観察用の赤(R),緑(
G),青(B)の各波長領域の光を透過するフィルタが
、周方向に沿って配列されている。
【0026】また、前記モータ23は、モータドライバ
25によって回転が制御されて駆動されるようになって
いる。
【0027】前記回転フィルタ50を透過し、R,G,
Bの各波長領域の光に時系列的に分離された光は、前記
ライトガイド14の入射端に入射され、このライトガイ
ド14を介して先端部9に導かれ、この先端部9から出
射されて、観察部位を照明するようになっている。
【0028】この照明光による観察部位からの戻り光は
、対物レンズ系15によって、固体撮像素子16上に結
像され、光電変換されるようになっている。この固体撮
像素子16には、前記信号線26を介して、前記ビデオ
プロセッサ6内のドライブ回路31からの駆動パルスが
印加され、この駆動パルスによって読み出し、転送が行
われるようになっている。この固体撮像素子16から読
み出された映像信号は、前記信号線27を介して、前記
ビデオプロセッサ6内または電子内視鏡1内に設けられ
たプリアンプ32へ入力されるようになっている。この
プリアンプ32で増幅された影像信号は、プロセス回路
33へ入力され、γ補正及びホワイトバランス等の信号
処理を施され、A/Dコンバータ34によって、デジタ
ル信号に変換されるようになっている。このデジタルの
影像信号は、セレクト回路35によって、例えば赤(R
),緑(G),青(B)各色に対応するメモリ(1)3
6a,メモリ(2)36b,メモリ(3)36cに選択
的に記憶されるようになっている。前記メモリ(1)3
6a,メモリ(2)36b,メモリ(3)36cは、同
時に読み出され、D/Aコンバータ37によって、アナ
ログ信号に変換され、入出力インターフェース(I/O
)38を介して、R,G,B信号として、カラーモニタ
7に入力され、このカラーモニタ7によって、観察部位
がカラー表示されるようになっている。
【0029】また、前記ビデオプロセッサ6内には、シ
ステム全体のタイミングを作るタイミングジェネレータ
42が設けられ、このタイミングジェネレータ42によ
って、モータドライバ25、ドライブ回路31、セレク
ト回路35等の各回路間の同期が取られている。
【0030】本実施例では、前記メモリ(1〜3)36
a〜36cの出力端は、画像処理装置104に接続され
ている。また、前記画像処理装置104には、入出力イ
ンターフェース(I/O)105を介して、モニタ10
6が接続され、このモニタ106に、前記画像処理装置
104による演算処理結果が表示されるようになってい
る。
【0031】前記画像処理装置104は、第2図に示す
ような構成になっている。すなわち、画像処理装置10
4は、CPU108、情報入力装置109、RAMから
なる主記憶装置110、画像入力インターフェース(I
/F)111及び表示インターフェース112を備え、
これらは、バスによって互いに接続されている。前記情
報入力装置109は、キーボード等であり、電子内視鏡
1の種別等のデータを入力できるようになっている。前
記画像入力インターフェース111は、メモリ(1)3
6a,メモリ(2)36b,メモリ(3)36cに接続
され、各メモリからの画像データの受信を行うようにな
っている。また、前記表示インターフェース(I/F)
112は、入出力インターフェース105に接続され、
モニタ106に入力する画像データを送るようになって
いる。
【0032】本実施例では、電子内視鏡1で得た対象部
位の画像に対し、画像処理装置104で処理を行い、モ
ニタ106へ処理結果を出力する。
【0033】次に、フローチャートを参照し、前記画像
処理装置104の処理について説明する。前記画像処理
装置104は、図4のステップS1で各メモリ36a,
36b,36cから、それぞれRGB映像信号を入力す
る。そして、画像処理装置104は、図4に示すように
、RGB画像に対する座標軸変換を行うステップS2、
2次元離散的フーリエ変換の処理を行うステップS4、
いわゆるフィルタリングを行うステップS5、2次元離
散的フーリエ逆変換を行うステップS7、座標軸逆変換
を行うステップS9等を含む処理群と、図5に示すよう
に、座標軸変換を行うための3×3行列及びその逆列を
導出する各ステップS11ないしS16等を含む処理群
を備えている。この画像処理装置104は、メモリ(1
〜3)36a〜36cからのR,G,B各画像信号に対
して処理を行う。尚、本実施例における2次元離散的フ
ーリエ変換及び逆変換はすべて中心部に直流成分が配置
される、いわゆる光学的フーリエ変換に相当する係数配
置がなされているものとする。
【0034】一般に非染色の内視鏡撮像画像を構成する
濃度値情報の変動は、R画像において大であるが、それ
らは主として、低周波成分におけるものである。そして
、実際の臓器粘膜表面の微細な特徴に関する情報は、G
画像及びB画像に依存する傾向が強い。また、濃度値の
情報は、各画像により異なった分布を示し、例えばイン
ジゴ・カルミン染色を行った場合等、前記特徴に関する
情報がR画像に多く含まれるものも存在する。
【0035】図8は、例として256階調画像の各画素
におけるR及びGデータの相関の分布の概念を示したも
のである。ここでは簡単のため濃度値を2次元データと
して扱うが、実際の(図示しない)BデータはGデータ
と類似性を有している。図8に示される濃度情報の分布
には、画像における低周波成分及び高周波成分をすべて
含んでいるが、臓器粘膜表面の特徴を示す情報(以下、
特徴成分と記す)は、主にある帯域の高周波成分に存在
する。本実施例においては、この点に着目し、帯域通過
フィルタリングの適用により前記特徴成分を含むと思わ
れる帯域を抽出する。
【0036】図9は、図8のR及びGデータに対する帯
域通過フィルタリング適用後の相関の分布の概念を示す
ものである。通常の内視鏡撮像画像において、前記特徴
を構成する高周波成分は、主にG(及びB)画像に多く
存在するため、帯域ィルタリング通過後においてはRデ
ータに比較してGデータの変動に片寄る相関の分布を示
す。また、この相関の分布は画像により異なり、特に染
色剤(例えばインジゴ・カルミン)を使用した撮像画像
においては、染色剤がRに対して吸収される性質を持つ
ため、特徴成分はG及びB画像よりもR画像に多く含ま
れる。各処理対象原画像に対し、特徴成分を効果的に強
調するためには、抽出された特徴成分の統計的分布を求
め、RGBに替わる新たな3軸を設定し、それらの各座
標軸に関して原画像を変換した結果に対して強調処理を
行う。以下に、具体的な処理内容の例を提示する。
【0037】RGB原画像に対し、最もその画像の特徴
的な部位あるいは強調処理が望まれる部位を中心部に含
む例えば、256×256のサイズの領域(以下、特徴
領域と記す)を図5のステップS11において設定する
。尚、256×256の大きさを持つ画像の中心点は、
(128,128)の点に該当する画素とする。この特
徴領域の設定は、操作者の主観に基づく選出のみではな
く、自動的に行うことも可能である。図6に示すフロー
チャートに従う特徴領域の自動設定処理は、その一例で
ある。
【0038】通常の内視鏡画像における特徴成分は、G
画像において最も多く含まれているという性質を利用す
ることにより、効果的な強調処理を可能とする座標変換
行列の導出に用いる特徴領域の設定を行う。まず、原画
像におけるG画像を、図6に示すように、ステップS3
1において例えば64×64の大きさのブロックに分割
する。これらのブロック群から、あるブロックを特徴領
域の中心部として抽出する処理を行う。すなわち、ステ
ップS32で、ハレーションが一定の割合以上含まれる
ブロックを特徴領域の中心部位候補から除外する。そし
て、ステップS33で除外対象外であった各ブロック内
のハレーション部を除いた濃度平均値を求める。続いて
、ステップS34で、濃度平均値がある一定の値を満た
さない、すなわち画像の暗部であり、特徴領域として抽
出することに不適当と判断し得るブロックを中心部位候
補から除外する。図14の例においては、太線で示され
るブロック群Dが暗部の対象となる。前記の一連の処理
後、除外されなかった各ブロック内の濃度平均値をステ
ップS35において求め、得られた値に最も近い濃度平
均値を持つブロックを特徴領域の中心部位と規定する。 ステップS36で、前記ブロックを中心部位に含む25
6×256の特徴領域を抽出する。画像の端部等、25
6×256の大きさを満たす領域が得られないブロック
が選択された場合には、次いで前述の値に近い濃度平均
値を持つ、特徴領域を抽出し得るブロックを中心部位と
する。
【0039】次に、図5のステップS12での特徴領域
における各画素のRGBデータそれぞれに対し、ステッ
プS13で画像の中心を1とし、中心からの距離(画素
数に相当する)nに関して減少し、n=128で0とな
る、次式に示すcos関数による重み関数の乗算を適用
する。
【0040】     wc(n)=0.5×cos(nπ/128)
+0.5    ……(1)図10(a)は特徴領域画
像の中心を通る線分上の各画素に対する重み付けの値の
変化を示す。また、図10(b)において斜線部に示さ
れるn>128となる領域については、すべての重み付
けの値を0とする。つまり、式(1)に示す重み付け関
数wc(n)は、画像の中心点に関して同心円状に同じ
値が適用される。第10図(b)において示されている
円は、n=128の点を示しており、斜線部はn>12
8となる部位を表しています。すなわち、式(1)によ
る重みはn≦128において適用され、該当しない点に
は無条件に0を乗じている。この処理は、後述の帯域通
過フィルタリングにおける処理での、周辺部の不連続性
による帯域通過画像の歪の発生を低減する働きを有する
【0041】さらに、図5のステップS13で、cos
関数による重み付け処理を施した特徴領域画像に対し、
ステップS14で、帯域通過フィルタリングを施す。図
7はこの帯域通過フィルタリングの処理の具体例を示す
フローチャートである。RGB各画像に対し、図7のス
テップS21で2次元離散的フーリエ変換を施した後、
ステップS22において例えば図12に示す通過特性を
有するフィルタリングを行う。ここで通過させる帯域は
、前述の、内撮像画像において最も特徴成分を含むと思
われる周波数帯域に設定する。次に、図7のステップS
23で、2次元離散的フーリエ変換を行う。座標変換行
列の導出には、図11に示すように、前述した処理によ
り得られる画像の中心部を含む128×128の領域画
像(以下、特徴画像と記す)を用いる。得られた画像は
、原画像から特徴成分のみを抽出したものであり、RG
B各データの相関の分布の概念は、例えば図9に準ずる
ものとなる。そして、図5のステップS15で特徴領域
のRGB全画像にわたって処理したか否かを判断し、処
理終了の場合、次のステップに移る。
【0042】そして、前述した処理の適用により得られ
た特徴画像に対し、特徴成分におけるRGBデータの統
計的分布を求めるために、図5のステップS16におい
てKL変換を用いた座標変換・逆変換行列決定処理を適
用する。KL変換は、入力画像データの統計的分布に基
づき、適合する新たな直交関数系を機械的に導出する処
理である。なお、KL変換については、文献(ディジタ
ル画像処理長尾真近代科学社)に詳しいので詳細は省略
する。ステップS16を経ることにより、座標軸変換に
利用される3個の3次元ベクトルが得られる。変換後の
座標軸となるX,Y,Z各軸は、これらの3個のベクト
ルの固有値が最大であるものをX軸、最小であるものを
Z軸として規定される。XYZ各軸を規定する各ベクト
ルを、それぞれベクトルax(a11,12,a13)
、ベクトルay(a21,a22,a23)、ベクトル
az(a31,a32,a33)とすると、RGB空間
から新たな3軸によるXYZ空間への座標軸変換は、下
記の式(2)に示される行列演算により実現される。
【0043】
【0044】ここで、式(2)における3×3ベクトル
行列を行列M1とすると、座標軸逆変換は、XYZデー
タに対する行列M1の逆行列の乗算により実現される。
【0045】図4のステップS2では、ステップS16
において生成された座標軸変換行列を用いて式(2)に
示した演算を行い、RGB原画像における各画素の(r
,g,b)データを(x,y,z)データに変換する。
【0046】図4のステップS4においては、ステップ
S3でのXYZ各画素に対し、2次元離散的フーリエ変
換を行う。
【0047】ステップS5におけるフィルタリングは、
ステップS4での2次元離散的フーリエ変換によって生
成されるデータの実数項ar (t)及び虚数項ai 
(t)に対する、後述するステップS6での重み付け関
数との乗算によって実現される。この重み付け関数は、
X,Y,Z各画素に対し、各々に適当なものを与える。 具体的には、例えば特徴成分を多く含むX画像に対し強
調効果を持つフィルタリングを行い、Y及びZ画像に対
してはノイズ抑制効果を持つフィルタリングを行うよう
な重み付け関数を適用する。ステップS5でフィルタリ
ング終了後、ステップS7における2次元離散的フーリ
エ変換により、強調処理結果適用後のX,Y,Z各画素
が得られるようになっている。
【0048】ステップS6におけるフィルタリングに使
用する重み付け関数を作成する処理は、以下のように行
う。いわゆる光学的フーリエ変換では、画像の全体的な
濃度値を決定する直流成分が空間周波数閉面上の中心に
位置し、その近辺に空間周波数的にいうところの低周波
成分が存在する。作成するフィルタは、中心からある距
離だけ離れた点を強調の最高点とし、その点を境界とし
て、低周波成分及び高周波成分に対する重み付けの値を
減少させるようなものとする。このような性質を持つ重
み付け関数は種々のものが考えられ、以下に示すフィル
タはその一例である。
【0049】空間周波数平面の中心Oの座標を(u0,
v0 )、同平面上の注目点Pの座標を(u,v)とす
ると、OPの距離xは
【0050】
【0051】で表される。また、重み付けの値をwとす
ると、wはxについての関数w(x)として表され、そ
の値は、0≦w(x)≦αを満たす。αは重みの最大値
である。ここで作成するフィルタリングは、Oを中心と
し、w(x)の最大値を与える点の集合からなる円の直
径をpとすると、0≦x<p/2及びp/2≦xのそれ
ぞれの場合に対して別個の関数から成るもので、0≦x
<p/2おいては、cos関数、p/2≦xにおいては
正規分布関数を利用する。
【0052】作成するフィルタのcos関数部において
、その振幅をAとする。cos関数部は正規分布関数部
とx=p/2において連続であり、w(p/2)=αで
あるものとする。また、x=0で極小値をとらねばなら
ない。これらの条件を満たす関数として、下記の式(3
)を得る。
【0053】 w(x)=α−A−A・cos{x・π/(p/2)}
                         
     ,(0≦x<p/2)………(3)式(3)
の関数は、x=p/2において最大値α、x=0(空間
周波数領域上の中心)において最小値αをとり、cos
関数部と連結する。このような関数において標準偏差を
σとすると、下記の式(4)が得られる。
【0054】
【0055】式(4)においてσは、σ=(CTR−(
p/2))/r(CTR:中心のx座標の値、r:実数
)で与えられる。なお、p=0の場合は式(3)のみを
適用する。  式(3)及び式(4)において、α,A
,p及びrをパラメータとすることにより強調の程度の
異なるフィルタを得ることができる。図12は前記の条
件により作成されるフィルタの特性の例であり、α=4
,A=1.5,p=60,r=4が与えられている。 ノイズ抑制効果を持つフィルタリングを実現するには、
ノイズ成分が多く含まれていると考えられる高周波成分
を抑制するようにし、例えばα=1,A=0,p=0,
r=3に設定すればよい。また、画像強調効果を持つフ
ィルタリングを実現するためには、原画像の構造パター
ンの情報を多く含むと考えられる周波数帯域を強調し、
その帯域より高周波の成分を抑制し、例えばα=3,A
=1,p=50,r=4〜7に設定すればよい。
【0056】図4のステップS8で、X,Y,Z各画素
に対するステップS7までのすべての処理が終了か否か
判断する。終了後、ステップS9で座標軸逆変換を行っ
て、強調処理結果RGB画像が得られる。具体的には行
列M1の逆行列M2により、下記の式(5)に示すよう
に、前述した処理が施された各画素の(x′,y′,z
′)データに関して適用すれば良い。
【0057】
【0058】再びRGB画像に戻り、図4のステップS
10で、前述した処理によって各画素の(r′,g′,
b′)データが得られる。そして、モニタ106により
、RGB処理結果を画像として表示する。
【0059】本実施例では、画像処理装置104におい
て、RGB原画に対して、粘膜表面の微細模様を強調す
ると共に、ノイズを抑制した明瞭な画像を得ることがで
きる。
【0060】尚、以上の処理を行うに際し、原画像に対
する前処理として、ノイズ除去処理(例えば、3×3の
マスクサイズを持つメディアンフィルタ)を施しても良
い。特徴領域の自動設定方法は、本実施例に示した例に
限定されるものではなく、種々の方法が考えられるもの
である。また、図5のステップS16における座標変換
行列決定を行う手法は、KL変換利用によるものに限定
されるものではなく、処理対象画像に対し適応的に座標
変換行列を導出するものであれば適宜使用可能である。 さらに、本実施例における各処理は、並列処理として実
現し得るものである。
【0061】本実施例における行列は、画像により逐一
求めるものではなく、例えばR画像に関する分散の違い
により、あらかじめ導出しておいたものを適用すること
も可能である。また、本実施例における一連の2次元離
散的フーリエ変換、フィルタリング、2次元フーリエ逆
変換の処理部は、畳み込みによるマスク演算としても実
現可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明の内視鏡画像の処理方法は、前述
したように、粘膜表面の微細模様を明瞭に観察すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡装置の構成を示すブロック図。
【図2】画像処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】内視鏡装置の全体を示す側面図。
【図4】画像処理装置の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図5】画像処理装置の動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図6】特徴領域の自動設定の一例を示すフローチャー
ト。
【図7】帯域通過フィルタリング処理の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図8】図8は画像上におけるR及びGデータの値の相
関の分布の例を示す概念図。
【図9】図9は図8の分布に対し、帯域通過フィルタリ
ング後の相関の分布の例を示す概念図。
【図10】cos関数を用いた重み付けの説明図。
【図11】帯域通過フィルタリング処理の説明図。
【図12】帯域通過フィルタリング処理の説明図。
【図13】フィルタリングを行うのに用いる重み付け関
数を示す説明図。
【図14】特徴領域の自動設定の一例を示す説明図
【符号の説明】
1…電子内視鏡 16…固体撮像素子 104…画像処理装置 106…モニタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色信号に分割された内視鏡画像の各
    信号に対し所定の画像処理を施す内視鏡画像の処理方法
    において、前記内視鏡画像の各信号の各画素情報に関す
    る統計的特徴に基づいて複数の座標を設定する手順と、
    前記座標を設定する手順で設定した前記複数の座標に基
    づき、前記内視鏡画像の各信号の各画素情報に対して座
    標変換を行う座標変換手順と、前記座標変換手順による
    座標変換後の各画素情報に対して、所定のフィルタ処理
    を施すフィルタ処理手順と、前記フィルタ処理手順によ
    りフィルタ処理された座標変換後の各画素情報に対して
    、前記座標変換手順と逆の変換を行う逆変換手順と、を
    備えていることを特徴とする内視鏡画像の処理方法。
JP03079606A 1990-11-19 1991-04-12 内視鏡画像の処理方法 Expired - Fee Related JP3126996B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03079606A JP3126996B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 内視鏡画像の処理方法
DE69125146T DE69125146T2 (de) 1990-11-19 1991-11-18 Vorrichtung und verfahren zur verarbeitung von endoskopischen bildsignalen
PCT/JP1991/001576 WO1992008405A1 (en) 1990-11-19 1991-11-18 Device for processing image of endoscope and method thereof
EP91919795A EP0511400B1 (en) 1990-11-19 1991-11-18 Device for processing image of endoscope and method thereof
US07/847,993 US5282030A (en) 1990-11-19 1991-11-18 Endoscopic image processor and endoscopic image processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03079606A JP3126996B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 内視鏡画像の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04314181A true JPH04314181A (ja) 1992-11-05
JP3126996B2 JP3126996B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=13694677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03079606A Expired - Fee Related JP3126996B2 (ja) 1990-11-19 1991-04-12 内視鏡画像の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3126996B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10165365A (ja) * 1996-12-10 1998-06-23 Fuji Photo Film Co Ltd 内視鏡
WO2006101128A1 (ja) * 2005-03-22 2006-09-28 Olympus Corporation 画像処理装置及び内視鏡装置
JP2013034753A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Fujifilm Corp 内視鏡装置
US8858429B2 (en) 2009-07-06 2014-10-14 Fujifilm Corporation Lighting device for endoscope and endoscope device

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10165365A (ja) * 1996-12-10 1998-06-23 Fuji Photo Film Co Ltd 内視鏡
WO2006101128A1 (ja) * 2005-03-22 2006-09-28 Olympus Corporation 画像処理装置及び内視鏡装置
JPWO2006101128A1 (ja) * 2005-03-22 2008-09-04 オリンパス株式会社 画像処理装置及び内視鏡装置
AU2006225662B2 (en) * 2005-03-22 2009-08-13 Olympus Corporation Image processing device and endoscope
KR100943109B1 (ko) * 2005-03-22 2010-02-18 올림푸스 가부시키가이샤 화상 처리 장치 및 내시경 장치
JP4599398B2 (ja) * 2005-03-22 2010-12-15 オリンパス株式会社 画像処理装置及び内視鏡装置
US8305427B2 (en) 2005-03-22 2012-11-06 Olympus Corporation Image processor and endoscope apparatus
US8858429B2 (en) 2009-07-06 2014-10-14 Fujifilm Corporation Lighting device for endoscope and endoscope device
JP2013034753A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Fujifilm Corp 内視鏡装置
US9675238B2 (en) 2011-08-10 2017-06-13 Fujifilm Corporation Endoscopic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3126996B2 (ja) 2001-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4370008B2 (ja) 内視鏡画像処理装置
US9486123B2 (en) Endoscope system which enlarges an area of a captured image, and method for operating endoscope system
CN103561632B (zh) 内窥镜装置
US5282030A (en) Endoscopic image processor and endoscopic image processing method
EP1576920B1 (en) Imaging device
WO2017057574A1 (ja) 画像処理装置、内視鏡システム、及び画像処理方法
WO2014115371A1 (ja) 画像処理装置、内視鏡装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
WO2016136700A1 (ja) 画像処理装置
JPH04221527A (ja) 内視鏡装置
JP6150554B2 (ja) 画像処理装置、内視鏡装置、画像処理装置の作動方法及び画像処理プログラム
US20160034787A1 (en) Detection device, learning device, detection method, learning method, and information storage device
CN106714651A (zh) 评价值计算装置以及电子内窥镜系统
US20150363929A1 (en) Endoscope apparatus, image processing method, and information storage device
CN111784686A (zh) 一种内窥镜出血区域的动态智能检测方法、系统及可读存储介质
CN109068035B (zh) 一种智能微相机阵列内窥成像系统
US9323978B2 (en) Image processing device, endoscope apparatus, and image processing method
KR20200056709A (ko) 3차원 영상을 렌더링하는 방법, 상기 방법을 사용하는 영상처리장치, 상기 영상처리장치와 연동하는 촬영장치, 상기 촬영장치의 촬영방법, 및 3차원 영상을 렌더링하는 시스템
JPH03105483A (ja) 内視鏡装置
JP7179837B2 (ja) 内視鏡装置、内視鏡画像表示方法及び内視鏡装置の作動方法
JP3126996B2 (ja) 内視鏡画像の処理方法
JPH01138876A (ja) カラー画像処理装置
US20190282065A1 (en) Evaluation value calculation device and electronic endoscope system
JP2021045337A (ja) 医用画像処理装置、プロセッサ装置、内視鏡システム、医用画像処理方法、及びプログラム
JP2997785B2 (ja) 内視鏡画像処理装置および内視鏡画像処理方法
JPH02279131A (ja) 内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001024

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees