JPH04310210A - 炭酸ガスを富化する方法および装置 - Google Patents

炭酸ガスを富化する方法および装置

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JPH04310210A
JPH04310210A JP3102018A JP10201891A JPH04310210A JP H04310210 A JPH04310210 A JP H04310210A JP 3102018 A JP3102018 A JP 3102018A JP 10201891 A JP10201891 A JP 10201891A JP H04310210 A JPH04310210 A JP H04310210A
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JP
Japan
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carbon dioxide
adsorbent
adsorption chamber
gas
processing drum
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Application number
JP3102018A
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English (en)
Inventor
Kazuo Haruna
一生 春名
Masaru Uno
宇野 優
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/08Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with moving particles
    • B01J8/10Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with moving particles moved by stirrers or by rotary drums or rotary receptacles or endless belts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2219/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J2219/18Details relating to the spatial orientation of the reactor
    • B01J2219/182Details relating to the spatial orientation of the reactor horizontal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、原料ガスとして供給
されるガスを、炭酸ガスによって富化する方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術および解決するべき課題】従来、圧力変動
式ガス吸着法(PSA法)によって、混合ガス、たとえ
ば、熱風炉排ガス、高炉ガス、転炉ガスあるいは天然ガ
スなど、炭酸ガスを含む混合ガスを原料として、混合ガ
ス中の炭酸ガスを分離する技術が、たとえば特開昭58
−159830号公報、特開昭62−61616号公報
、特開昭64−34422号公報、あるいは、特公平1
−28611号公報などにより公知である。
【0003】上記の各公報に記載されたPSA法による
炭酸ガスの分離方法では、一般的に、99%以上の高濃
度の炭酸ガスを得ることができる。しかしながら、原料
としてボイラなどの燃焼排ガスを用いた場合、その中に
含まれる約10〜14%の炭酸ガスをPSA法によって
99%以上に濃縮するには、吸着剤を充填した吸着層を
多数備える必要があり、これに伴う自動切り換え弁、ガ
スクーラなどの付帯設備も増大するという欠点がある。 さらに、ガス流路を時間経過にしたがって、多数の弁を
用いて切り換える煩雑な操作を行う必要があるという問
題もある。
【0004】このようなことから、PSA法による炭酸
ガスの分離操作を行う前に、前処理として、炭酸ガスの
ある程度の濃縮を行っておく方が効率的に高純度の炭酸
ガスが得られる場合が多い。したがって、炭酸ガスを、
10〜14%含む混合ガスを、簡単な装置および方法で
処理して炭酸ガス濃度を20%以上に富化する技術の開
発が待たれていた。
【0005】本願発明は、上記の事情のもとで考えださ
れたものであって、圧力を変化させたり、多くの弁を切
り換えたりという複雑な操作を全く必要とすることなく
、しかも、簡単な構成による装置によって、混合ガス中
に含まれる炭酸ガスを連続的に富化することができる方
法および装置を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を採用した。まず、
本願の請求項1に記載した炭酸ガスの富化方法は、横断
面において隔壁によって多数個の吸着室に仕切られ、両
端に上記各吸着室の端部が開口するとともに、各吸着室
に炭酸ガスを吸着する吸着剤を存在させた処理ドラムを
その軸心周りに回転させ、かつ、以下の操作を連続的に
行うことを含むことを特徴としている。 a)上記処理ドラムの一端面の一部と対応して固定状に
設けた混合ガス供給部より、炭酸ガスを含む混合ガスを
上記処理ドラム内に供給し、各吸着室内の吸着剤に炭酸
ガスを吸着させる第一の操作、および、b)上記処理ド
ラムの他端面において、上記混合ガス供給部とドラム軸
心方向に重ならない一部と対応して固定状に設けた原料
ガス供給部より、加熱した原料ガスを上記処理ドラム内
に供給し、各吸着室内の吸着剤から炭酸ガスを脱着し、
こうして脱着された炭酸ガスによって富化された製品ガ
スを上記処理ドラムの一端により排出する第二の操作。
【0007】上記吸着室に存在させる吸着剤としては、
常温で炭酸ガスを吸着できるものとして、たとえば活性
炭、カーボンモレキュラーシーブ、ゼオライトモレキュ
ラーシーブなどが用いられる。なお、このような吸着剤
の吸着室内での存在のさせ方としては、顆粒状とした上
記吸着剤を隔壁によって仕切られる上記吸着室内空間に
充填させてもよいし(請求項2)、上記吸着剤を、顆粒
状または粉状として、吸着室を仕切る隔壁の表面に担持
させてもよいし(請求項3)、吸着室を仕切る隔壁自体
を、吸着剤をバインダーによって成形することにより構
成してもよい(請求項4)。
【0008】第一の操作によって吸着剤に吸着される炭
酸ガスは、第二の操作において高温の原料ガスに触れる
ことにより、脱着され、その結果、こうして脱着される
炭酸ガスによって原料ガスが富化される。したがって、
この発明方法の効率を高めるためには、第一の操作にお
いて混合ガス中の炭酸ガスを効率的に吸着剤に吸着させ
、第二の操作において効率的に上記吸着された炭酸ガス
を吸着剤から脱着させる必要がある。したがって、第一
の操作において、炭酸ガスをより効率的に吸着剤に吸着
させるには、比較的低温、すなわち40℃以下の温度に
おいてこの第一の操作を行うのが好ましい。逆に、吸着
剤からの炭酸ガスの脱着を行う第二の操作は、比較的高
温、すなわち、100℃以上、好ましくは130℃以上
の温度で行うのが好ましい(請求項5)。なお、第一の
操作に用いる混合ガスと、第二の操作に用いる原料ガス
は、炭酸ガスを一定割合で含有する同一のガスを用いて
もよいし、異なる成分のガスを用いてもよい。要は、混
合ガスは、第一の操作で含有炭素ガスを吸着剤に吸着さ
せるために用いるガスを意味し、原料ガスは、第二の操
作で上記吸着剤から脱着させる炭酸ガスによって富化さ
れる対象としてのガスを意味する。
【0009】次に、請求項6に記載した炭酸ガスの富化
装置は、横断面において隔壁によって多数個の吸着室に
仕切られ、両端に上記各吸着室の端部が開口するととも
に、各吸着室に炭酸ガスを吸着する吸着剤が存在させら
れ、かつ、軸心周りに回転させられる処理ドラムと、上
記処理ドラムの一端面の一部と対応して固定状に設けら
れ、炭酸ガスを含む混合ガスを上記処理ドラム内に供給
する混合ガス供給部と、上記処理ドラムの他端面におい
て、上記混合ガス供給部とドラム軸心方向に重ならない
一部と対応して固定状に設けられ、加熱した原料ガスを
上記処理ドラム内に供給する原料ガス供給部と、を備え
、上記原料ガス供給部から上記処理ドラム内に供給され
た原料ガスが、吸着剤から脱着された炭酸ガスによって
富化され、製品ガスとして上記処理ドラムの一端側から
連続的に排出されるように構成したことを特徴としてい
る。
【0010】吸着室に存在させるべき吸着剤は、上述と
同様、活性炭、カーボンモレキュラーシーブ、ゼオライ
トモレキュラーシーブなどが用いられる。この吸着剤の
吸着室内での存在方法としては、上述と同様、各吸着室
内に顆粒状の吸着剤を充填してもよいし(請求項7)、
顆粒状もしくは粉状の吸着剤を、吸着室の内壁に担持さ
せてもよいし(請求項8)、吸着室を仕切る隔壁自体を
、吸着剤をバインダーとともに成形することによって構
成してもよい(請求項9)。
【0011】
【発明の作用および効果】本願発明方法あるいは装置に
おける上記処理ドラムは、要するに、その回転軸心と平
行に延びる多数本の通路状の吸着室の束を構成している
。そして、これらの吸着室の束は、処理ドラムの軸心周
りに旋回する。さらに、一つの吸着室に着目すると、こ
の吸着室が上記混合ガス供給部と重なりながら旋回する
間、この混合ガス供給部からの混合ガス流入を受ける。 混合ガスには炭酸ガスが含まれているので、この吸着室
の一端から上記のようにして流入する常温混合ガス中の
炭酸ガスは、吸着室を通過する間に、吸着室内に存在す
る吸着剤に吸着される。この吸着室の他端部からは、上
記吸着剤によって炭酸ガスが一定の比率で除かれたガス
として排出される。
【0012】上記のように、各吸着室は、多数本が束状
となっているため、上記混合ガス供給部と重なって旋回
する吸着室は複数となる。したがって、処理ドラムの一
端側の混合ガス供給部から供給される混合ガスに対する
炭酸ガスの吸着剤への吸着作用は、連続的に行われるこ
とになる。
【0013】上記のようにして吸着室内の吸着剤への炭
酸ガスの吸着操作を終えた吸着室は、さらに旋回して、
その他端部が原料ガス供給部と重なりながら旋回するこ
とになる。このとき、吸着室は、原料ガス供給部からの
加熱された原料ガスの流入を受け、この原料ガスは、吸
着室内の吸着剤に吸着されていた炭酸ガスの脱着を行う
。したがって、原料ガス供給部から各吸着室内に流入し
た原料ガスは、吸着室の他端部から、炭酸ガスによって
富化された製品ガスとして排出される。同時に、この第
二の操作における原料ガスによる吸着剤の脱着作用は、
吸着剤の再生を行っていることをも意味する。そしてこ
うして再生された吸着剤を内蔵する吸着室は、さらなる
処理ドラムの回転によって、上述のごとく、炭酸ガスを
含む混合ガス流入による炭酸ガス吸着を行う第一の処理
を受けることになる。
【0014】このように、一つの吸着室に着目すれば、
この吸着室は、混合ガス供給部から流入する混合ガス中
の炭酸ガスの吸着剤への吸着操作と、原料ガス供給部か
ら流入する加熱した原料ガスによる吸着剤からの炭酸ガ
スの脱着操作とを、ドラム軸心周りに旋回している間、
繰り返し受けることになる。
【0015】そして、この吸着室は、多数本が束状とな
っていることから、第一の操作において、常に複数本の
吸着室の一端が混合ガス供給部と重なりながら旋回し、
そして第二の操作においては、常に複数本の吸着室の他
端が原料ガス供給部と重なりながら旋回する。したがっ
て、混合ガス供給部から処理ドラム内に流入させられる
混合ガスによる吸着剤への炭酸ガス吸着と、こうして吸
着剤に吸着された炭酸ガスの、原料ガス供給部からの加
熱された原料ガスによる脱着操作とが、連続的に行われ
ることになる。その結果、第二の操作において、吸着剤
から脱着された炭酸ガスによって富化されたガスが、処
理ドラムの他端側からほぼ一様の濃度によって、しかも
、連続的に排出されるようになる。
【0016】このように、本願発明の炭酸ガスの富化方
法および装置によれば、簡単な構成により、コスト安く
、炭酸ガスによって一様に富化された製品ガスを連続的
に得ることができる。とりわけ、本願発明において用い
る処理ドラムは、その断面全域に多数個の吸着室の束が
形成されているから、スペース効率がきわめて高まり、
全体としてコンパクトな構成をもつ装置であっても、炭
酸ガス富化ガスの排出量を飛躍的に高めることができる
のである。
【0017】
【実施例の説明】以下、本願発明の実施例を、図面を参
照しつつ具体的に説明する。図1は、本願発明を実施す
るための装置の一の実施例を示す。符号1で示す円筒形
の処理ドラムは、水平状の中心軸心周りに回転可能であ
り、その内部は、図2または図3に詳示するように、横
断面において隔壁2…によって多数個の吸着室4…に仕
切られている。この処理ドラム1の横断面は、その軸心
方向に一様となっており、したがってこの処理ドラム1
はその内部に、軸心方向と平行に延びる多数個の通路3
…の束を構成することになる。各通路3…内には、吸着
剤5が存在させられ、それぞれ独立した吸着室4…とし
て機能する。ドラム内部をこのような吸着室4…に仕切
るための具体的手法としては、図2に示されているよう
に、正六角形断面の空間が隔壁2…によって密集させら
れている、いわゆるハニカム構造を採用してもよいし、
また、図3に示すように、一定内径の細管3′を密状に
束ねることによってもよい。このように細管3′を束ね
る場合には、細管3′の内部と、細管の外周が協働して
形成するすきまとが、ともに上記吸着室として機能する
通路を形成する。さらには、図示は省略するが、いわゆ
るコルゲート構造を採用することもできる。なお、処理
ドラム1を構成する材料としてはなんら限定されず、適
当な金属あるいは適当な樹脂によって簡単に形成するこ
とができる。
【0018】各吸着室4…の平均内径は、この内部に存
在させるべき吸着剤の態様によって適当に設定すればよ
いが、後記するように、処理の連続性を担保するために
は、できるだけ細いことが望ましく、たとえば1ないし
50mm、好ましくは5〜20mmの範囲で、適当に設
定すればよい。また、処理ドラム1の長さも、吸着室4
に存在させるべき吸着剤の性質、あるいは能力によって
適当に設定すればよいが、ドラム直径とドラム長さとの
比は1:10から10:1の範囲で適当に変更すること
ができる。
【0019】上記吸着室4の内部には、常温で炭酸ガス
を吸着するに適当な吸着剤5が存在させられる。このよ
うな炭酸ガスを吸着するための吸着剤としては、5A型
のカーボンモレキュラーシーブが適当であるが、その他
、活性炭、ゼオライトモレキュラーシーブのうちから適
当なものを選択して用いることができる。なお、この吸
着剤5を各吸着室4内に存在させるための手法としては
、図2または図3に示されているように、1mm径ない
し数mm径の顆粒状とした上述のカーボンモレキュラー
シーブを充填するほか、さらに粒径を小さくした吸着剤
を、適当な接着手段によって各吸着室4の内壁に担持さ
せるようにしてもよい。さらには、吸着室4自体を形成
する隔壁を、吸着剤を適当なバインダーで固めて成形し
て構成してもよい。
【0020】上記処理ドラム1を回転させるための手段
としては、たとえば、図1に示されているように、回転
可能に支持した処理ドラム1の側方に、モータなどの回
転駆動源6を設け、処理ドラム1の外周と、上記回転駆
動源6の出力軸に取り付けたプーリとの間に無端ベルト
7を掛け回すなどすればよい。
【0021】上記処理ドラム1の一端面には、その一部
を覆うようにして混合ガス供給部8が図示しない適当な
フレームに支持させることにより固定状に設けられる。 本実施例においては、図1に示されているように、処理
ドラム1の一端面のうち、中心角約200°の扇形の領
域を覆うようにして、上記混合ガス供給部8が設けられ
ている。本実施例においては、処理ドラム1の外径と対
応する外径をもつ有底円筒型のハウジングを、その開口
側を処理ドラム1の一端の外周部に対して適当な気密シ
ールを施しつつ対向させるとともに、このハウジング9
の内部空間を半径方向に延びる隔壁10によって、中心
角約200°の領域と、中心角約160°の領域とに分
け、上記中心角約200°の領域を、混合ガス供給部8
として利用するようにしている。この混合ガス供給部8
には、炭酸ガスを含む混合ガスがブロワ11によって、
パイプ12を介して常温で導入される。
【0022】一方、上記処理ドラム1の他端において、
上記混合ガス供給部8と処理ドラム1の軸心方向に重な
らない領域を覆う原料ガス供給部14が設けられる。本
実施例においては、上記中心角約200°の扇形をした
混合ガス供給部8と重ならない、中心角約160°の扇
形をした原料ガス供給部14を設けている。そのために
は、上記処理ドラム1の一端側に設けた有底円筒型ハウ
ジングと同様の形態をした有底円筒型ハウジング15を
、処理ドラム1の他端側に固定状に設けるとともに、こ
のハウジング15の内部空間を隔壁16によって区画し
た中心角約160°の領域を、原料ガス供給部14とし
て利用している。
【0023】この原料ガス供給部14には、ブロワ17
で発生させられた原料ガス流が、加熱器18によって加
熱された後、パイプ19を介して導入されるようになっ
ている。上記加熱器18としては、燃焼炉あるいはボイ
ラなどの廃熱を利用した熱交換器として構成すると好適
である。なお、原料ガス供給部14に導入されるガスは
、炭酸ガスによって、富化する対象としてのガスである
ため、その組成は問われない。しかしながら、この原料
ガスとして、上記混合ガス供給部8に供給するべき炭酸
ガス含有ガスと同一のものを用いることもできる。この
場合、すでに含有されている炭酸ガスの濃度が後述の操
作によってさらに高められて製品ガスとなる。
【0024】上述のように、処理ドラム1の一端側の混
合ガス供給部8と他端側の原料ガス供給部14は、上述
のように、処理ドラム1の軸心方向に互いに重ならない
ように形成するのが原則ではあるが、この処理ドラム1
内を通過するガス流速、および、処理ドラム1の回転速
度を考慮して、互いに図1に示す位置に対して軸心周り
方向にやや変位し、若干重なり部分が形成されてもよい
場合がある。
【0025】以上の構成において、処理ドラム1を所定
の速度で回転させつつ、混合ガス供給部8より処理ドラ
ム1の一端から常温、好ましくは40℃以下の炭酸ガス
を含む混合ガスを流す一方、処理ドラム1の他端側原料
ガス供給部14から処理ドラム1内に100℃以上好ま
しくは130℃以上に加熱された原料ガスを流す。混合
ガス供給部8から処理ドラム1内に供給された炭酸ガス
を含む混合ガスは、各吸着室4を通過する間に、炭酸ガ
スが吸着剤5に吸着される。処理ドラム1を構成する多
数の吸着室4は、中心角約200°の扇形をした混合ガ
ス供給部8と対応して旋回している間、継続して混合ガ
ス供給部8からの混合ガス供給を受けつつ、吸着剤への
炭酸ガスの吸着を行う。
【0026】続いて、処理ドラム1の回転に伴って、上
記混合ガス供給部8で覆われる領域をはずれ、原料ガス
供給部14で覆われる領域に到達した吸着室4…には、
加熱された原料ガスが、逆方向に流通させられる。この
場合においても、中心角約160°の領域を回転する間
継続して上述の吸着室4内の吸着剤5は、加熱原料ガス
による再生、すなわち、吸着剤5に吸着させられている
炭酸ガスの脱着作用を受ける。すなわち、上記のように
炭酸ガスを含む混合ガスの常温での流通において、吸着
剤に吸着された炭酸ガスは、加熱された原料ガスに接触
することによって吸着剤から脱着させられ、その結果、
原料ガス供給部14から処理ドラム内に供給された原料
ガスは、吸着剤5から脱着させられた炭酸ガスが富化さ
れた製品ガスとして処理ドラム1の他端側の製品ガス排
出口20から排出されるのである。
【0027】ところで、炭酸ガスの脱着に必要なエネル
ギは、熱ロスや吸着剤以外への熱伝達を考慮して、理論
値の数倍ないし数十倍が必要である。そのため、加熱原
料ガスの温度は、上述したように、100℃以上、好ま
しくは130℃以上とするべきである。また、原料ガス
の量としては、加熱温度を考慮して、上記エネルギを満
たすに足りる量が必要であることはいうまでもない。以
上のようにして、一連の操作を連続的に行うことにより
、製品ガス排出口20から炭酸ガス濃度が20%以上に
富化されたガスを定常的に得ることができる。
【0028】なお、上記処理ドラム1を、直径350m
m、長さ200mmとするとともに、吸着室4…を、平
均内径5mmのハニカム構造とし、この吸着室4に、西
独ベルクバウ社の5A型カーボンモレキュラーシーブを
11kg充填し、かつ、この処理ドラム1を2.2分/
回転の速度で回転させつつ、270°の中心角をもつ扇
形の混合ガス供給部8から炭酸ガスが10%窒素が90
%の組成をもつ混合ガスを約40℃で通過させるととも
に、90°の中心角をもつ扇型の原料ガス供給部14か
ら上記混合ガスと同じく炭酸ガス10%窒素90%の組
成をもつガスを原料ガスとして130℃に加熱しつつ3
Nm3 /Hの流量で処理ドラム内に流入させた場合、
製品ガス排出部20より31容量%の炭酸ガス濃度のガ
スが8.5Nm3 /H得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施するために用いる装置の実施例
を示す略示構成図である。
【図2】
【図3】処理ドラムの拡大断面図である。
【符号の説明】
1  処理ドラム 4  吸着室 5  吸着剤 8  混合ガス供給部 14  原料ガス供給口 20  製品ガス排出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  横断面において隔壁によって多数個の
    吸着室に仕切られ、両端に上記各吸着室の端部が開口す
    るとともに、各吸着室に炭酸ガスを吸着する吸着剤を存
    在させた処理ドラムをその軸心周りに回転させ、かつ、
    以下の操作を連続的に行うことを含むことを特徴とする
    、炭酸ガスを富化する方法。 a)上記処理ドラムの一端面の一部と対応して固定状に
    設けた混合ガス供給部より、炭酸ガスを含む混合ガスを
    上記処理ドラム内に供給し、各吸着室内の吸着剤に炭酸
    ガスを吸着させる第一の操作、および、b)上記処理ド
    ラムの他端面において、上記混合ガス供給部とドラム軸
    心方向に重ならない一部と対応して固定状に設けた原料
    ガス供給部より、加熱した原料ガスを上記処理ドラム内
    に供給し、各吸着室内の吸着剤から炭酸ガスを脱着し、
    こうして脱着された炭酸ガスによって富化された製品ガ
    スを上記処理ドラムの一端により排出する第二の操作。
  2. 【請求項2】  上記吸着室が、隔壁によって仕切られ
    る空間に上記吸着剤を充填して構成されている、請求項
    1の方法。
  3. 【請求項3】  上記吸着室が、吸着室を仕切る隔壁に
    上記吸着剤を担持させて構成されている、請求項1の方
    法。
  4. 【請求項4】  上記吸着室が、吸着室を仕切る隔壁自
    体を上記吸着剤を成形・加工して構成されている、請求
    項1の方法。
  5. 【請求項5】  上記第一の操作を40℃以下、上記第
    二の操作を100℃以上の温度で行う、請求項1の方法
  6. 【請求項6】  横断面において隔壁によって多数個の
    吸着室に仕切られ、両端に上記各吸着室の端部が開口す
    るとともに、各吸着室に炭酸ガスを吸着する吸着剤が存
    在させられ、かつ、軸心周りに回転させられる処理ドラ
    ムと、上記処理ドラムの一端面の一部と対応して固定状
    に設けられ、炭酸ガスを含む混合ガスを上記処理ドラム
    内に供給する混合ガス供給部と、上記処理ドラムの他端
    面において、上記混合ガス供給部とドラム軸心方向に重
    ならない一部と対応して固定状に設けられ、加熱した原
    料ガスを上記処理ドラム内に供給する原料ガス供給部と
    、を備え、上記原料ガス供給部から上記処理ドラム内に
    供給された原料ガスが、吸着剤から脱着された炭酸ガス
    によって富化され、製品ガスとして上記処理ドラムの一
    端側から連続的に排出されるように構成したことを特徴
    とする、炭酸ガスの富化装置。
  7. 【請求項7】  上記吸着室が、隔壁によって仕切られ
    る空間に上記吸着剤を充填して構成されている、請求項
    6の装置。
  8. 【請求項8】  上記吸着室が、吸着室を仕切る隔壁に
    上記吸着剤を担持させて構成されている、請求項6の装
    置。
  9. 【請求項9】  上記吸着室が、吸着室を仕切る隔壁自
    体を上記吸着剤を成形・加工して構成されている、請求
    項6の装置。
JP3102018A 1991-04-05 1991-04-05 炭酸ガスを富化する方法および装置 Pending JPH04310210A (ja)

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