JPH04306094A - 画像伝送処理システム - Google Patents

画像伝送処理システム

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JPH04306094A
JPH04306094A JP3031585A JP3158591A JPH04306094A JP H04306094 A JPH04306094 A JP H04306094A JP 3031585 A JP3031585 A JP 3031585A JP 3158591 A JP3158591 A JP 3158591A JP H04306094 A JPH04306094 A JP H04306094A
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太一 中村
Kojin Isotani
磯谷 湖人
Motohisa Tomura
元久 戸村
Tomoaki Takahashi
知明 高橋
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NTT Data Group Corp
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の画像符号化方式
を用いて、画像品質を損わずに、高い情報圧縮効果が得
られるような画像伝送処理システムに関し、詳しくは、
分解された画像に対して空間周波数の高周波信号成分を
重畳し、その高周波信号成分が抑制された画像信号に対
して情報圧縮を施して伝送または蓄積を行った後、受信
または読み出し時には、画像信号を伸長して、重畳操作
と逆の信号処理により抽出展開し、分解画像信号を合成
して表示する画像伝送処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に画像を伝送する場合、2次元空間
に広がる画像を走査して複数の1次元ラスタイメ−ジに
分解し、それを時系列信号として順次送出する方法が用
いられている。これは、テレビジョン信号の伝送のため
に考案された方法であり、従来からテレビジョン信号の
伝送だけでなく、静止画およびファクシミリ等の画像の
伝送にも適用されている。ところで、画像の最も特徴的
な点は情報量が膨大であり、画像の伝送に非常に時間が
かかるとともに、通信コストも高くなるということであ
る。画像信号には、信号振幅に関して存在する冗長成分
、画像が2次元空間に分布することにより存在する空間
的な冗長成分、および画像内容の時間的な変化に関連す
る冗長成分等の統計的冗長要因と、人間の視覚が画像信
号の情報の全てを用いていないことに起因する視覚的冗
長要因とが存在する。これらの各種冗長要因を削除して
、通信コストを低減することが必要である。そのために
、従来より多くの画像符号化方式が提案されており、実
用化されている。画像符号化方式の1つとして、隣接画
素間の相関係数が非常に大きいことを利用して、注目画
素を隣接する周辺の画素の標本値を用いて予測する予測
符号化方式が開発された。この方式は、画像信号の隣接
画素間の相関係数が非常に大きく、注目画素の予測誤差
が小さいために、短い符号長でこの誤差を表現でき、そ
の結果、冗長度の低減が可能である。この方式では、主
として6.3Mb/sまたは1.544Mb/sの伝送
路に動画像を通過させるために適用され、フレ−ム内予
測、フレ−ム間予測、または背景予測符号化として実用
化されている。また、複数個の画素で構成されるブロッ
クに対して、画素値の重み付けをし直す変換を行って、
値の変動が大きい成分と小さい成分に分離した後、変動
の小さい成分を切り捨てたり、割り当てる符号長を短く
することにより、冗長度を低減する直交変換符号化が開
発されてきた。また、その他にも、伝送の早い段階で画
像の概略を把握するために、階層的符号化やピラミダル
符号化と呼ばれる帯域分割符号化も考えられている。さ
らには、静止画の符号化への応用を目的として、符号化
を行いながら学習により画像情報のもデルを推定し、符
号化パラメ−タを決定していくユニバ−サル符号化と呼
ばれる算術符号化も開発されている。他方、人間の視覚
的特性は注目点では精細で、周辺では粗であると考えら
れている。特に、動作中の対象を見る動態視力の際には
、注視領域に比べて、周辺領域を精細に検知する能力は
、視点から遠ざかるに伴い次第に低下することが判明し
ている。これにより、動画像を伝送する場合には、画面
の周辺部分について、画像情報の全てを伝送しなくても
視覚的にはそれほど劣化しないと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
符号化方式は、画像全体に対して一様に符号化処理を施
し、画像の周辺も中心と同じ情報密度のままで処理する
方式である。その結果、視覚能力の限界以上の情報が伝
送され、不要な情報の処理や伝送に無駄な時間を浪費し
て、通信コストの低減を妨げている。また、上記の符号
化方式の中で、算術符号化を除いては国際標準化の作業
が進んでいる。これらの標準化された方式は、入力画像
の空間周波数成分の分布により、情報圧縮効果が変動す
ることが広く一般に認識されている。予測符号化に対し
ては、隣接画素間の相関が大きい画像、つまり全体に柔
らかい雰囲気の画像で、細かい物を表現する鋭いエッジ
等がなく、繊細な感じを与えない画像ほど、情報圧縮の
効果は大きい。直交変換符号化に対しても、高周波成分
が少ないほど、情報圧縮の効果は大きい。また、この符
号化の特性上、同一情報量で伝送される画像の画品質は
、高周波成分が少ないほどよい。つまり、これらの画像
符号化は入力画像に高周波成分が少ないほど情報圧縮効
果は大きいと言える。しかし、画像品質の点から考える
と、高精度な画像が必要であることは言うまでもない。 上記画像符号化方式に関して、情報圧縮効率と画像品質
は相反する関係がある。従って、将来、高品質な画像メ
ディアの伝送の進展を想定した場合、従来提案されてい
る符号化方式では、相反する情報圧縮率と画品質の両方
の条件を同時に満足させることは極めて難かしい。
【0004】本発明の目的は、このような従来の課題を
解決し、視覚的に必要ない情報を処理して伝送するため
の資源の浪費をなくし、さらに高い情報圧縮効果と高画
質伝送の両方を同時に満足させることが可能な画像情報
伝送処理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明の画像情報伝送処理システムは、画像中の予め
指定された領域の画素を精細に選択し、該領域の中心か
ら周辺方向に順次粗く選択し、選択すべき画素が全ての
方向について存在しなくなった時点で、それまでに選択
された画素で構成された画像を第1レイヤとし、次に第
1レイヤの画素に含まれない画素を指定領域の中心から
同じ方法で選択して第2レイヤを構成し、以下同じよう
に繰り返し画像全体を複数のレイヤに分解する画像分割
回路と、複数レイヤに分解された画像を入力信号とする
信号の直列入力、直列出力の電荷転送素子の近似モデル
で、画像の入力信号を標本化する標本化信号の1周期分
の時間、入力信号を遅遅させる第1の遅延回路と、標本
化信号の2周期分の時間、入力信号を遅延させる第2の
遅延回路と、以下同じように、k周期分の時間、入力信
号を遅延させる第kの遅延回路と、電荷転送素子のエレ
メント数nと信号を1エレメント転送時の転送損失εに
より決定される第1の係数2nεを発生する第1の近似
モデル積み残し係数生成回路と、第2の係数n(2n+
1)ε2を発生する第2の近似モデル積み残し係数生成
回路と、以下同じように、第kの係数(2n+k−1)
!εのk乗を(k!・(2n−1)!)で割算した値を
発生する第kの近似モデル積み残し係数生成回路とを備
えるとともに、第1の遅延回路の出力信号に対して、第
1の近似モデル積み残し係数生成回路で第1の係数2n
εを掛け、第2の遅延回路の出力に対して、第2の近似
モデル積み残し係数生成回路で第2の係数n・(2n+
1)ε2を掛け、以下同じように、第kの遅延回路の出
力信号に対して、第kの近似モデル積み残し係数生成回
路で第kの係数(2n+k−1)!εのk乗を(k!・
(2n−1)!)で割算した値を掛け、以上の信号操作
により得られた信号と信号とを加える第1の加算器から
構成される高周波成分抑制回路と、高周波成分抑制回路
により得られる出力信号を入力信号として、標本化信号
の1周期分の時間、入力信号を遅延させる第k+1の遅
延回路と、標本化信号の2周期分の時間、入力信号を遅
延させる第k+2の遅延回路と、以下同じように、q周
期分の時間、入力信号を遅延させる第k+qの遅延回路
と、エレメント数nと信号を1エレメント転送する時の
転送損失εにより決定される第k+1の係数(−2nε
)を発生する第1の積み残し成分補償係数生成回路と、
第k+2の係数n(2n−1)ε2を発生する第2の積
み残し成分補償係数生成回路と、以下同じように、第k
+qの係数(−1)のq乗と(2n)!εのq乗の積を
(q!・(2n−q)!)で割算した値を発生する第k
の積み残し成分補償係数生成回路とを備え、また以上の
信号操作により得られた信号と上記高周波成分抑制回路
により得られた出力信号とを加える第2の加算器で構成
される高周波成分展開回路と、複数のレイヤに分解され
た画像の伝送では、第1レイヤを最初に伝送し、次に第
2レイヤを伝送し、以下同じように、全てのレイヤを伝
送して、第1レイヤを受信すると、そのレイヤ以外の画
素をそのレイヤの画素を用いて補間し、第2レイヤを受
信すると、第1と第2レイヤ以外の画素を第1と第2レ
イヤの画素を用いて再度補間し直し、以下、順次レイヤ
の受信毎に未だレイヤとして送られていない画素を補間
する画像合成回路とを備えることに特徴がある。
【0006】
【作用】本発明においては、人間の網膜上の視細胞が知
覚できる空間周波数は一様ではなく、中心は高い空間周
波数まで知覚できるが、周辺に向かうほど知覚できる空
間周波数は低くなる点に着目して、人間が注目している
部分については精細に、注目部分から周辺部分に遠ざか
るに伴って、順次空間周波数の低域成分を伝送する。換
言すれば、量子化間隔を順次粗にして、選択した画素を
伝送する。すなわち、画像の注目領域は広帯域の空間周
波数ファルタをかけ、注目領域以外の周辺領域には低域
の空間周波数フィルタをかけ、注目領域から周辺領域に
向かって空間周波数の帯域を連続的に変化し、画像を画
面全体に分散する画素の集合で構成される複数の部分画
像に分解する。このようにして得られた画素により構成
される画像信号の隣接画素の相関は、極めて小さくなる
。その結果、分解された画像には、元の画像に比べて空
間周波数領域における高周波信号成分が多く含まれるこ
とになる。このために、分解された画像信号に対して、
フィ−ドフォワ−ド形の演算回路により実現されるFI
Rフィルタ演算を施し、空間領域における細かい凹凸を
平準化する。この信号演算により高周波信号成分を抑制
し、画像信号の帯域を等価的に狭めることが可能である
。情報圧縮した画像信号を伝送して、受信側で表示する
ためには、FIRフィルタであるが上記演算の逆演算を
行って、高周波成分を復元し、分解された画像を組み合
わせる。これにより、従来より提案されたいる各種の画
像符号化方式を用いて、画像品質を損わずに、高い情報
圧縮効果を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す画像伝送処
理システムの通信モデル図である。  図1において、
1はテレビジョンカメラまたはイメ−ジスキャナ等の画
像入力装置、2は画像全体を複数のレイヤに分解する画
像分割回路である。すなわち、画像中で人間が注目して
いる領域、または画像の特質を表現している部分を精細
に選択して、周辺に向って順次粗く選択し、選択すべき
画素が全ての方向について存在しなくなった時点で、そ
れまでに選択された画素で構成される画像を1つのレイ
ヤとし、以下同じように画素の選択を繰り返して、画像
全体を分解するのである。3は信号の高周波信号成分を
畳み込み、高周波信号成分を抑制する高周波信号抑制回
路、4は画像の符号化を行う符号化回路、5は伝送路等
のネットワ−ク、6は情報蓄積システム、7は符号化さ
れた信号を復元する復号化回路、8は畳み込まれた高周
波信号を展開する高周波信号展開回路、9はレイヤに分
解されている画像信号を受信し、そのレイヤに選択され
ていない画素を補間する画像合成回路、10は表示装置
あるいはイメ−ジプリンタ等の画像出力装置である。 
 本実施例においては、図1に示すように、テレビジョ
ンカメラ等の画像入力装置1で得た画像に対して、雑音
除去等の画像前処理を施し、次に画像分割回路2で画像
の中で人間が注目している領域または最も必要とされる
画像の特徴を表現する部分から周辺部に向って順次画素
を選択する。選択に際しては、先ず注目領域の中心画素
とその画素に隣接する画素を選択し、次に中心画素に隣
接する画素から周辺方向に1画素置いた画素を選択する
。 さらに、その画素から2画素置いた画素を選択する。以
下、順次3画素置いた画素、4画素置いた画素の順序で
、中心から周辺に向って上下左右や8方向等の多方向に
向って等差級数で表わせる位置の画素の選択を繰り返す
。選択すべき画素が全ての方向について存在しなくなっ
た時点で、それまでに選択した画素で構成される画像を
第1レイヤとする。  次に、第1レイヤ作成時に選択
されなかった画素を同じような方向で選択し、以下同じ
ように画像全体を第2レイヤ、第3レイヤおよび第mレ
イヤのように、複数のレイヤに分割する。
【0008】画像分割回路2で複数のレイヤに分割され
た画像信号は高周波信号抑制回路3に入力される。この
画像信号は、等差級数で表わされる位置の画素を入力画
像から選択して得られた不連続位置の画素信号の集合で
、さらにこれらの不連続位置画像信号を入力画像の標本
化周期で連続に標本化するように、時間方向を圧縮した
信号である。これらの複数のレイヤに分割された画像の
各レイヤの信号は、撮影対象に依存した凹凸を2次元空
間上に表現しているのは勿論のことであるが、さらに各
レイヤを構成する画素間の相関は、レイヤが入力画像か
ら不連続に標本化された画素により構成されているため
、元の画像における隣接画素の相関よりも小さい。従っ
て、この凹凸の細かさに対応する画像信号の高周波数成
分が含まれる割合は、元の画像より多い。高周波信号抑
制回路3では、画像信号を標本化する駆動パルスの周期
の整数倍の時間だけ遅延させた幾つかの画像信号に、転
送損失と電荷転送素子のエレメント数の積に比例した振
幅調整を施し、これらの振幅調整された画像信号を加算
する。この信号操作により信号の凹凸が平準化されて、
等価的に画像信号の高周波成分が抑制されたことになる
。高周波信号が抑制された画像信号は符号化回路4にお
いて予測符号化、変換符号化、階層符号化および算術符
号化等、画像の種類や用途に応じた符号化処理により冗
長度の低減が行われる。予測符号化では予測誤差の値が
小さくなるため、この値を表現するのに必要な符号長を
短くすることができる。離散余弦変換等の変換符号化に
おいては、高周波成分の振幅が減少し、高周波信号成分
の大幅な低減にもかかわらず、品質の劣化を少なくする
ことが可能である。
【0009】符号化された画像信号は、ネットワ−ク5
、またはデ−タベ−スのような情報蓄積システム6に伝
送される。画像伝送に際しては、利用者が注目している
情報を最も多く含む第1レイヤを最初にネットワ−ク5
に送出し、次に第2レイヤ以降を順次送出する。復号化
回路7では、ネットワ−ク5または情報蓄積システム6
からの符号化された画像信号を復号する。復号された画
像信号は、高周波信号展開回路8において高周波信号抑
制回路3で行った演算の逆演算を実行し、畳み込まれた
高周波信号を復元する。画像合成回路9では、高周波信
号成分が復元された第1レイヤの画素を元に、中心画素
から等差級数で表わされる位置の画素を選択することに
より得られた画素の集合であるので、第1レイヤには含
まれていない画素を送られてきた第1レイヤの画素を元
に補間する。画像出力装置10は、画像入力に伴って第
1レイヤを元に作成した補間画素を含む再生画像を表示
し、最終レイヤの受信まで順次欠落画素の補間を繰り返
して、再現性を高めた画像を表示再生する。本実施例の
伝送方式を適用する場合、画像中の注目領域を比較的精
細にかつ早期に伝送することが可能であるため、視覚的
な劣化を伴わない。従来の方式のように、画像の周辺も
中心と同じ情報密度で扱い、人間の視覚能力限界以上の
不要な情報を伝送することにより発生する伝送時間遅延
の問題を解決することができる。なお、近似モデルと実
際の電荷転送素子の低域通過特性は、非常によく一致し
ていることが確認されている(例えば、文献、中村、佐
藤『CCDを用いた多値レベル記憶メモリ』電子通信学
会論文誌(C)J65−C、No.9.pp.713〜
720(1982)参照)。また、画像を受信する側で
は、復号処理により高周波成分が抑制された画像信号が
得られる。その場合、転送損失の補償方式は、この画像
信号に対して、電荷転送近似モデルに基づき、その有効
性が理論的および実験的に確認されている(例えば、上
記文献(電子通信学会誌参照)。
【0010】図2は、図1における画素の選択方法の説
明図である。ここでは、画像の中心を注視領域とした場
合、原画像は2次元画像の1つのラスタの半分を表わし
ている。各レイヤにおいて、網点印を付けた画素は当該
レイヤで選択された画素で、その上に付す番号は原画像
の中心画素を0とした画素番号である。各レイヤは、網
点印が付けられた画素で構成される。図2の例では、画
像の中心を注視領域として、中心から周辺に向う一つの
方向について選択の様子を表わしている。原画像のうち
、画素0,1,3,6,10,15,21,28,・・
・・で構成される画像を第1レイヤ、原画像のうち、画
素2,4,7,11,16,22,29,・・・・で構
成される画像を第2レイヤ、原画像のうち、画素5,8
,12,17,23,30,・・・で構成される画像を
第3レイヤとし、以下、同じように画像全体をm個のレ
イヤに分割する。  第1レイヤの第n番目の画素の番
号N1(n)は次式(1)で求められる。 N1(n)={n(n−1)}/2  ・・・・・・・
・・・・・・・・(1)第2レイヤの第n番目の画素の
番号N2(n)は、次式(2)で求められる。 N2(n)=〔{n(n+1)}/2〕+1  ・・・
・・・・・・・・(2)以下、同じようにして、第mレ
イヤの第n番目の画素の番号Nm(n)は、次式(3)
で求められる。 Nm(n)=〔n{n−3+2m}/2〕+〔m(m−
1)/2〕  ・・(3) 上記の式を用いて、本発明の有効性を説明する。上式(
3)からレイヤ番号mが大きくなるに伴って、第n番目
の画素の番号は大きくなる。このために、有限な大きさ
の画像をm個のレイヤに分解した場合、番号mが大きい
レイヤほど、そのレイヤを構成する画素数は少なくなる
。512×512画素の画像において、注目領域を画像
の中心とする例では、画素番号の範囲は0〜255であ
る。
【0011】図13A,図13Bは、上式(3)を用い
て、画素番号Nm(n)が255以下で最大の画素番号
Nm(n)を持つ第n番目の選択画素とレイヤとの関係
を求めた図である。また、図14A,図14Bは、画素
番号Nm(n)が127以下で、最大画素番号Nm(n
)を持つ第n番目の画素とレイヤとの関係を求めた図で
ある。第1レイヤから順に伝送すると、図13A,Bか
ら第6レイヤまで送出した時点で、画像全体256画素
中120画素の49.2%の画素を送ることができる。 この状態で、注視領域を中心とする画像全体の1/4の
面積の領域については、図14A,Bから69.0%の
情報量が送られたことになる。つまり、注視領域につい
ては、実際の伝送情報より20%程度多くの情報量を得
ることが可能である。このことから、少ない情報量で視
覚的には多くの情報を得ることが可能になる。図2の説
明では、画像の1つのラスタの中心を境界にした半分を
取り上げたが、2次元に広がる画素で構成される画像に
ついても同じ結論が得られる。
【0012】図3は、図1における画像分割回路の詳細
ブロック図である。図3において、30は画像入力装置
1から入力された原画像、31は入力画像中の有意情報
の存在を調べるゼロ判定回路、32は原画像30を蓄積
する第1のバッファ、33は第1のバッファ32に蓄積
された画像イメ−ジを読み出すアドレスを発生する等差
級数アドレス発生回路であって、ゼロ判定回路31によ
り検出された有意情報の存在位置情報に従って等差級数
アドレスを発生する。34は1つのレイヤを構成する画
素情報を蓄積する第2のバッファ、35は第1のバッフ
ァ32の出力36から第2のバッファの出力39を差し
引く減算回路、37は第1のバッファ32の内容につい
て注目点の画素位置から等差級数で表わされる位置を示
す等差級数アドレス、38は第2のバッファ34に第1
のバッファ32の出力36を書き込み、または読み出す
ためのアドレス、40は画像分割回路の出力であって、
高周波信号抑制回路3に送られる。画像分割回路は、画
像中で人間が注目している領域または画像の特徴を表わ
している部分を精細に選択し、周辺に向って順次粗く選
択し、選択すべき画素が全ての方向について存在しなく
なった時点を以って、それまでに選択された画素で構成
される画像を1つのレイヤとし、以下、同じように画素
選択を繰り返し、画像全体を複数のレイヤに分解する。 画像入力装置1から送られる原画像30は、第1のバッ
ファ32と入力画像中の有意情報の存在を調べるゼロ判
定回路31に入力される。ゼロ判定回路31は、入力原
画像の振幅と予め規定した振幅とを比較し、規定振幅以
下の画素についてはその振幅をゼロとし、同時にゼロと
判定した画素を含む領域を等差級数アドレス発生回路3
3に通知する。ゼロ判定回路31は、原画像30がフレ
−ム間差分信号の場合に原画像中の有意領域を抽出する
のに有効である。等差級数アドレス発生回路33には扱
う画像の大きさ、注視領域の中心の位置が設定される。
【0013】先ず、第1のバッファ32を第1のレイヤ
の画素を選択するが、等差級数アドレス37を以って読
み出す。読み出された画素は、第1のバッファ32の出
力36を介して減算回路35と第2のバッファ34にア
ドレス38を以って入力される。第2のバッファ34の
内容の初期状態をゼロとすると、第2のバッファ34の
出力39はゼロであるため、減算回路35の出力で同時
に画像分割回路3の出力である出力40には第1レイヤ
の画素がそのまま現われる。次に、第2レイヤの画素を
選択する等差級数アドレス37を以って、第1のバッフ
ァ32を読み出す。読み出された画素は、出力36を介
して減算回路35と第2のバッファ34には第2レイヤ
の画素の入力と同時に、既に格納されている第1のレイ
ヤの画素が出力39に読み出される。第2のバッファ3
4の出力39と第1のバッファ32の出力36を入力と
する減算回路35の出力40には、第1レイヤと第2レ
イヤに分割された隣接画素間の差分信号が得られる。以
下、同じようにして、第(m−1)レイヤと第mレイヤ
に分割された隣接画素間の差分信号が順次得られる。第
2のバッファ34への書き込みと読み出しがアドレス3
8により同時に動作するように、第2のバッファ34の
制御回路を構成する。また、図13A,Bに示すように
、第(n−1)レイヤを構成する画素数より、第nレイ
ヤを構成する画素数が少ないので、第2のバッファ34
内に先に入力したレイヤの画素デ−タを全て読み出せる
ように制御する。また、図3の実施例では、原画像30
の全画素を第1のバッファ32に一旦格納する方法を説
明したが、等差級数で表わされる位置の画素を直接読み
出させ撮像素子が実現できた場合には、第1のバッファ
32は不要となる。レイヤ間に渡る隣接画素の差分信号
は、1次元の方向のみならず、2次元方向の隣接画素の
差分信号も得られるように、第2のバッファ34は対象
画像の大きさや注視領域の中心位置から決定される所要
容量のメモリを用意する必要がある。ここでは、画像の
1つのラスタの中心を境にした半分を取りあげて説明し
たが、2次元に広がる画素で構成され、注目領域が画像
内の任意の領域であった場合の画像についても、同じ結
論となる。
【0014】図4は、画像信号の畳み込み演算の原理を
示す図であり、図5は、図1における高周波信号抑制回
路の実施例を示すブロック図である。回路の説明に先立
って、1エレメント電荷転送素子の近似モデルを表わし
た画像信号の畳み込み演算の原理を説明する。図4にお
いて、Sin(ti)は電荷転送素子の入力信号、11
は電荷転送素子に印加される信号転送駆動パルスの1周
期分信号を遅延する遅延回路、12は転送損失により積
み残される信号成分の割合を表わす電荷転送近似モデル
積み残し係数生成回路、13は加算回路、15は転送損
失により信号が順次積み残され、減衰した割合を表わす
近似モデル減衰係数生成回路、Sout(ti)は出力
信号である。信号転送駆動パルスを1回印加した後の出
力信号は、次式(4)により表わされる(例えば、中村
、深津『電荷転送素子の転送損補償法の一提案』昭和5
1年度電子通信学会通信部門全国大会、553(197
7)参照)。 Sout(ti)=K0′・{Sin(ti)+K1′
・Sin(t−1)}               
                  ・・・・・・・
・・・・・・・(4)ここで、K0′は減衰定数、K1
′は信号転送駆動パルスの1周期前に入力された信号の
積み残し分の割合で、1より小さい値である。式(4)
の操作を実行すると、Sin(ti)が非常に小さく、
Sin(ti−1)が非常に大きい場合には、Sout
(ti)は本来の信号Sin(ti)に信号転送駆動パ
ルスの1周期前に入力された信号Sin(ti−1)の
K1′倍した信号が加えられて、Sin(ti)とSi
n(ti−1)の差よりも、Sout(ti)とSou
t(ti−1)の差の方が小さくなることがある。Si
n(ti)とSin(ti−1)の差の関係がSin(
ti)>>Sin(ti−1)である場合には、Sin
(ti)とSin(ti−1)の差よりもSout(t
i)とSout(ti−1)の差が大きくなるなるが、
Sin(ti−1)が非常に小さいので、2つの差は大
きく異なることはない。しかし、Sin(ti)とSi
n(ti−1)の差より、Sout(ti)とSout
(ti−1)の差を必ず小さくし、画像信号の凹凸を平
準化して、高周波成分を抑制するには、Sin(ti)
に対して1周期前の信号Sin(ti−1)のみでなく
、数周期前の信号Sin(ti−k)まで用いる必要が
ある。
【0015】図5には、信号Sin(ti)より数周期
前の信号Sin(ti−k)まで用いて、画像信号の凹
凸を平準化し高周波成分を抑制する高周波信号抑制回路
が示されている。この回路は、nエレメント電荷転送素
子の近似モデルにより表現される。以下、nエレメント
電荷転送素子の近似モデルを用いて、数周期前まで、つ
まり信号Sin(ti−k)までを用いた高周波信号抑
制回路について説明する。図5において、111は電荷
転送素子に印加される信号転送駆動パルスの1周期分信
号を遅延する第1の遅延回路、112は信号転送駆動パ
ルスの2周期分信号を遅延する第2の遅延回路、11k
は信号転送駆動パルスのk周期分信号を遅延する第kの
遅延回路、121は入力信号Sin(ti)より信号転
送駆動パルスの1周期前の信号Sin(ti−1)の転
送損失により積み残される信号成分の割合を表わす第1
の電荷転送近似モデル積み残し係数生成回路、122は
入力信号Sin(ti)より信号転送駆動パルスの2周
期前の信号Sin(ti−2)の転送損失により積み残
される信号成分の割合を表わす第2の電荷転送近似モデ
ル積み残し係数生成回路、12kは入力信号Sin(t
i)より信号転送駆動パルスのk周期前の信号Sin(
ti−k)の転送損失により積み残される信号成分の割
合を表わす第kの電荷転送近似モデル積み残し係数生成
回路、151は転送損失により信号が順次積み残され、
減衰した割合を表わす電荷転送近似モデル減衰係数生成
回路である。信号転送駆動パルスをm回印加後の出力信
号は、次式(5)で表わされる(例えば、中村、佐藤『
CCD多値メモリの検討』昭和55年度電子通信学会総
合全国大会、1135、(1980)参照)。
【式1】 ただし、εは電荷転送素子の転送損失、ηは転送効率(
=1−ε)、nはエレメント数、Tは信号転送駆動パル
スの周期である。
【0016】入力信号Sin(ti)より信号転送駆動
パルスの1周期前の信号Sin(ti−1)の転送損失
により積み残される信号成分の割合を表わす第1の電荷
転送近似モデル積み残し係数生成回路121は、前式(
5)においてk=1のときのSin((m−1)T)の
係数を発生するが、その値は2nεである。第2の電荷
転送近似モデル積み残し係数生成回路122は、前式(
5)においてk=2のときのSin((m−2)T)の
係数を発生し、その値は(2n+1)nε2である。 同じようにして、第kの電荷転送近似モデル積み残し係
数生成回路12kは、前式(5)においてk=kのとき
のSin((m−k)T)の係数を発生し、その値は下
式で与えられる。
【式2】 減衰した割合を表わす電荷転送近似モデル減衰係数生成
回路151は、係数であるηの2n乗を発生する。前式
(5)において、Sin((m−k)T)=exp(+
jωmT)・exp(−jωkT)と置けば、高周波信
号抑制回路の伝達関数は、次式(6)で表わされる。
【式3】 ここで、ωを角周波数(ω=2πf)、T=1/f、ω
T=2πf/f0、f/f0=Fと置くと、ωT=2π
Fとなる。正規化された周波数Fに対する特性は、低域
通過特性を示すことが明らかになっている(例えば、中
村、佐藤『CCDを用いた多値レベル記憶メモリ』電子
通信学会論文誌(C),J65−C,No.9,pp.
713〜720(1982)参照)。低域通過特性によ
り、F=f/f0=0.5における高周波信号成分は、
n=10、ε=0.01の時、82%、n=20、ε=
0,01の時、68%に圧縮される効果が期待される。 エレメント数nと転送損失εの積(n・ε)の値が大き
いほど、高周波信号抑制の効果は大である。しかし、(
n・ε)の値が過大で1に近いときには、前式(5)に
示す演算の結果、信号歪が発生し、高周波信号を抑制し
たことにならない。積み残し成分の割合が信号減衰の割
合を越えないような(n・ε)の値を選定する必要があ
る。エレメント数nを比較的大きく設定すると、ε<<
1になるため、ηの2n乗は(1−ε)の2n乗でかつ
1−2(nε)となる。積み残しの割合が減衰の割合を
越えないためには、(1−2nε)>2(nε)で、1
>4(nε)、つまり0.25>(nε)となり、(n
ε)を0,25未満に設定すべきであることがわかる。 エレメント数nの値は、画像信号の隣接画素の相関を考
慮して、少なくとも10以上にすることが望ましい。
【0017】図6は、図1における高周波信号展開回路
を構成する転送損失補償回路の説明図である。図6にお
いて、Sout(ti)は電荷転送素子の出力信号に対
応する転送損失補償回路の入力信号、411は電荷転送
素子に印加される信号転送駆動パルスの1周期分信号に
印加される信号転送駆動パルスの1周期分信号を遅延す
る第k+1の遅延回路、412は信号転送駆動パルスの
2周期分信号を遅延する第k+2の遅延回路、41qは
信号転送駆動パルスのq周期分信号を遅延する第k+q
の遅延回路、421は入力信号Sin(ti)より信号
転送駆動パルスの1周期前の信号Sin(ti−1)の
転送損失により積み残される信号成分を信号Sout(
ti)から差し引く補償信号を生成する第1の積み残し
成分補償係数生成回路、422は入力信号Sin(ti
)より信号転送駆動パルスの2周期前の信号Sin(t
i−2)の転送損失により積み残される信号成分を信号
Sout(ti)から差し引く補償信号を生成する第2
の積み残し成分補償係数生成回路、42qは入力信号S
in(ti)より信号転送駆動パルスのq周期前の信号
Sin(ti−q)の転送損失により積み残される信号
成分を信号Sout(ti)から差し引く補償信号を生
成する第qの積み残し成分補償係数生成回路、440は
転送損失により信号が順次積み残され、減衰した信号を
増幅させる減衰成分補償回路、Scp(ti)は転送損
失による影響が取り除かれた補償信号、つまり高周波信
号が展開された復元画像信号である。前式(5)は、次
式(7)のように展開することができる。
【式4】 上式(7)の右辺中括弧内の第2項が畳み込まれた成分
である。この畳み込み成分を出力信号Sout(mT)
から差し引くことにより、元の高周波信号成分が復元で
きる。転送損失εのk次の項までを重畳した信号につい
ては、同じようにk次の項までを出力信号Sout(m
T)より差し引き、次に減衰分ηの2n乗を補正するこ
とにより高周波信号成分を完全に復元することができる
(例えば、中村、佐藤『CCDを用いた多値レベル記憶
メモリ』電子通信学会論文誌(C)、J65−C,NO
.9,pp.713〜720(1982)参照)。
【式5】 第1の積み残し成分補償係数生成回路421は、式(8
)においてk=1のときのSout((m−1)T)の
係数を発生し、その値は−2nεである。第2の積み残
し成分補償係数生成回路422は、式(8)においてk
=2のときのSout((m−2)T)の係数を発生し
、その値はn(2n−1)ε2である。第qの積み残し
成分補償係数生成回路42qは、式(8)においてk=
qのときのSout((m−q)T)の係数を発生し、
その値は次の通りである。
【式6】 減衰成分を増幅させる減衰成分補償回路440では、係
数1/ηの2n乗を発生する。  次に、高周波成分展
開回路の構成をqの値の上限値の考察により決定する。 式(8)を用いて高周波信号を展開した後の演算誤差は
、次式(9)で求めることができる。
【式7】 (n・ε)の値が0.1程度のときには、上式(9)よ
りq=2としてDiqの値は1,4×10の−3乗、(
n・ε)の値は0.25程度であれば、2,6×10の
−3乗である。これらDiqの値を信号のS/Nに換算
すると、それぞれ57dBと52dBであって、演算誤
差は殆んど雑音レベル以下であるから、画質劣化の要因
にはならない。すなわち、qの値としては2程度で十分
であるため、遅延回路と積み残し成分補償係数生成回路
は2組程度でよいことがわかる。
【0018】図7は、図1における画像合成回路の実施
例を示すブロック図である。図7において、60はレイ
ヤに分割された画像で復号化回路7から入力される。6
1は各レイヤにおいて、画素が存在する領域を表わす情
報を検出する画素領域検出回路、62はマルチプレクサ
、63は送られてきた複数レイヤの画像と画像補間回路
68で補間された補間画像を蓄積する第3のバッファ、
64は複数レイヤに分割されて送られてきた画像60を
第3のバッファ63に取り込むために、レイヤ毎に異な
る等差級数で表わされる画素位置に対応するタイミング
信号72と第3のバッファ63に格納されている画像を
ラスタの順に従って連続的に読み出すアドレスを発生す
るアドレス発生回路、65は複数レイヤに分割されて送
られてきた画像を第3のバッファ63に取り込むために
、レイヤ毎に異なる等差級数で表わされる画素位置に対
応してマルチプレクサ62を切り替えるタイミングを指
示するタイミング信号、66は画像をラスタの順に従っ
て連続的に読み出すアドレス、67は第3のバッファ6
3から読み出した画素が既に送られてきたレイヤの画素
か、あるいは当該回路で補間された画素かを識別するフ
ラグ信号、68はレイヤに分割された画像信号60と第
3のバッファ63から読み出された出力信号70および
第3のバッファ63から読み出された画素が既に送られ
てきたレイヤの画素か、あるいは当該画像合成回路で補
間された画素かを識別するフラグ信号67とを入力とし
、未だ送られていない画素の値を生成する画像補間回路
であって、レイヤに分割された画像や補間処理に必要な
情報を蓄積するためのバッファを内蔵している。69は
既に送られてきた画素と補間画素で構成される信号で、
表示画像でもある。70は、第3のバッファ63の出力
信号である。
【0019】先ず、図示省略されているが、レイヤに分
割された画像に先立って、画像の大きさ、注視領域の中
心位置、送出されたレイヤ数等の制御情報が送出されて
くる。  画像領域検出回路61はこの制御情報を検出
し、それをアドレス発生回路64に入力する。アドレス
発生回路64はその制御情報に基づいて、複数レイヤに
分割されてきた画像を第3のバッファ63に取り込むた
めに、レイヤ毎に異なる等差級数で表わされる画素位置
に対応するタイミング信号72と第3のバッファ63を
連続的に読み出すアドレス信号66を発生する。タイミ
ング信号65は、マルチプレクサ62と第3のバッファ
63と画像補間回路68に送られる。このタイミング信
号65は、レイヤに分割された画像60が第3のバッフ
ァ63に書き込まれるようにマルチプレクサ62の経路
を設定すると同時に、第3のバッファ63に入力された
画素がレイヤの原画素であることを表わすフラグを第3
のバッファ63に設定する。さらに、画像補間回路68
に送られたタイミング信号65は、画像60を画像補間
回路68が内部に取り込むタイミングを規定する。アド
レス信号66は、第3のバッファ63をラスタイメ−ジ
に従って連続アクセスする。そのアクセスで、マルチプ
レクサ62から送られてくる画素信号の書き込みと読み
出しを同時に実行する。第3のバッファ63からは、画
素デ−タ70とともにフラグ信号67が読み出される。 これらの読み出された信号67と画像デ−タである出力
信号70は、画像補間回路68の入力となる。同時に、
複数のレイヤに分割された画像60と、タイミング信号
65が画像補間回路68に入力される。画像補間回路6
8は、第3のバッファ63に蓄積された画像を読み出し
た画像デ−タ70が、既に送られてきたレイヤの原画素
か、当該画像合成回路で補間された補間画素かをフラグ
信号67を用いて識別する。もし、補間画素であるとき
には、既に送られてきた原画素の値を用いて再度補間処
理を実行する。もし、原画素であるときには、補間処理
は実行せずにその画素をそのまま出力する。また、タイ
ミング信号65により画像60の取り込みが指示されて
いる場合には、フラグ信号67に関係なく原画素として
扱い、補間処理を実行せずに、その画素をそのまま出力
する。つまり、画像補間回路68は入力画素が原画素の
場合補間処理を実行せず、入力画素をそのまま出力し、
補間画素であるならば、新たに送られてきた画素も使用
して補間処理を再度実行する。このような動作により、
画像補間回路68は、既に送られてきた原画素と補間画
素で構成される出力信号69を出力する。この出力信号
69は、マルチプレクサ62に入力されると同時に、表
示装置7に表示される。マルチプレクサ62に入力され
た補間画素は、タイミング信号72に従って第3のバッ
ファ63に入力される。画像補間回路68における補間
処理には、いくつかの方法が考えられる。最も簡単な方
法は、前画素の値をそのまま用いる方法である。この方
法では、処理は単純で高速性に優れているが、再現性に
劣る。前後の画素値を用いて注目画素値を直線近似する
方法は、処理が比較的単純で、しかも再現性も実用に耐
え得る程度であると考えられる。その他に、多くの既知
の画素値を利用し、その間を値々の関数で表現される曲
線で近似する方法がある。しかし、画像の性質として隣
接画素の相関が非常に大きいため、高度な補間処理は処
理の複雑さに対して得られる効果が期待する程大きくな
い場合もある。従って、補間処理方式は、扱う画像の性
質、求められる画像品質、処理速度、およびコスト等を
勘案して、最適な方法を選択する必要がある。
【0020】図8は、図7における等差級数アドレス発
生回路の実施例を示すブロック図である。図8において
、SCLKは画像の選択周期毎に発生するクロック信号
、c1はクロック信号SCLKを計数するカウンタ、L
c1tはカウンタc1に初期値を設定するためのタイミ
ングを与えるロ−ド信号、c1oはカウンタc1の出力
信号、EOLはレイヤの選択終了毎に発生する信号で、
カウンタc2のクロック信号であり、この信号を基にロ
−ド信号Lc1tを生成する。Lc2tはカウンタc2
に初期値を設定するためのタイミングを与えるロ−ド信
号、L2はカウンタc2にロ−ドされる初期値で、その
値は0である。c2oはカウンタc2の出力信号で、カ
ウンタc1の初期値としてロ−ド信号Lc1tにより設
定される。a2はカウンタc2の出力信号c2oと、レ
ジスタr2の出力信号r2oとを加える加算器、r2は
加算器a2の出力pre0を入力し、信号EOLの発生
を契機としてpre0をラッチする。sliは信号切り
替え回路s1に入力される信号であり、その値は0であ
る。s1は信号s1iと加算器a2の出力信号pre0
を切り換える信号切り替え回路で、レイヤの最初の画素
を選択するタイミングでは信号pre0を、またそれ以
外のタイミングでは信号s1iをそれぞれ選択する。信
号1stは信号切り替え回路s1を切り換える信号で、
例えば信号が1ではレイヤの最初の画素を選択するタイ
ミングであることを示し、0ではそれ以外の画素を選択
しているタイミングであることを示す。preは切り替
え回路s1の出力信号である。a1はカウンタc1の出
力信号c1oとレジスタr1の出力信号r1oと切り替
え回路s1の出力信号preを加える加算器、r1は加
算器a1の出力addrを入力し、信号SCLKの発生
を契機としてaddrをラッチする。等差級数アドレス
発生回路は、式(3)を実現する回路である。初期状態
では、カウンタc1とc2はリセット状態でその出力は
0、レジスタr1とr2はリセット状態でその出力は0
、切り替え回路s1は加算器a2の出力pre0を選択
している。
【0021】最初にロ−ド信号Lct2を印加し、カウ
ンタc2に初期値L2をロ−ドする。同時にカウンタc
1にロ−ド信号Lc1tを印加し、カウンタc2の出力
c2oを初期値としてロ−ドする。初期設定が終了する
と、クロック信号SCLKの印加でレジスタr1は加算
器a1の出力addrをラッチし、少し遅れてカウンタ
c1が計数を開始する。カウンタc1の計数出力c1o
は加算器a1に入力され、レジスタr1の出力信号r1
oと切り替え回路s1の出力信号preが加えられる。 最初、レジスタr1の出力は0であり、カウンタc1の
出力c1oも0であるので、加算器a1の出力addr
の値は0のままである。次のSCLKの印加によりレジ
スタr1は加算器a1の出力addrの値0をラッチし
、そのレジスタr1の出力r1oの値は0となる。引き
続き、カウンタc1の出力c1oが1になる。切り替え
回路s1は、レイヤの画素選択の最初のクロックでは加
算器a2の出力pre0を選択するが、それ以降のクロ
ックの印加時にはs1iを選択する。ここで、s1iの
値は0である。従って、クロック信号SCLKの2番目
が印加された時の加算器a1の出力addrは、1に変
化する。次のSCLKの印加により、レジスタr1は加
算器a1の出力addrをラッチする。addrの値は
1であるため、ラッチされた値は1である。引き続き、
カウンタc1の出力c1oは2となる。切り替え回路s
1は、s1iの値0を選択している。従って、クロック
信号SCLKの3番目が印加された時の加算器a1の出
力addrは3である。以下、同じような動作を繰り返
して、加算器a1から等差級数アドレス6,10,15
,21,・・・・・を出力addrとして得ることがで
きる。第1のレイヤの画素の選択が終了すると、信号E
OLが発生して、レジスタr2は加算器a2の出力pr
e0をラッチする。pre0の値は0であるので、ラッ
チされた値は0である。引き続き、カウンタc2の出力
c2oの値は1になる。同時にロ−ド信号Lc1tがカ
ウンタc1に印加され、カウンタc1にロ−ドされる。 従って、加算器a2にはレジスタr2にラッチされた信
号0とカウンタc2の出力c2oの1が加わり、その出
力pre0は1となる。初期設定が終了すると、クロッ
ク信号SCLKの印加によりカウンタc1が計数を開始
する。カウンタc1の計数出力c1oは加算器a1に入
力され、レジスタr1の出力信号r1oと切り替え回路
s1の出力信号preが加えられる。最初、レジスタr
1の出力は0であり、切り替え回路s1の出力信号pr
eは1であり、またカウンタc1の出力c1oは1であ
るため、加算器a1の出力addrの値は2である。 
 次のSCLKの印加により、レジスタr1は加算器a
1の出力addrをラッチする。addrの値は2であ
るため、ラッチされた値は2である。引き続き、カウン
タc1の出力c1oが2になる。切り替え回路s1は、
レイヤの画素選択の最初のクロックでは加算器a2の出
力pre0を選択するが、それ以降のクロックの印加時
にはs1iを選択する。s1iの値は、0である。 従って、クロック信号SCLKの2番目が印加された時
の加算器a1の出力addrは4である。  次のSC
LKの印加により、レジスタr1は加算器の出力add
rをラッチする。addrの値は4であるため、ラッチ
された値は4である。引き続き、カウンタc1の出力c
1oが3になる。切り替え回路s1は、s1iの値の0
を選択する。従って、クロック信号SCLKの3番目が
印加された時の加算器a1の出力addrは7である。 以下、同じような動作を繰り返し、加算器a1から第2
レイヤの画素を選択する等差級数アドレス11,16,
22,29,・・・・・・を出力addrとして得るこ
とができる。
【0022】第2のレイヤの画素の選択が終了すると、
信号EOLが発生し、レジスタr2は加算器a2fk7
7lgpre0をラッチする。pre0の値は1である
ため、ラッチされた値は1である。引き続き、カウンタ
c2の出力c2oの値は2になる。同時にロ−ド信号L
c1tがカウンタc1に印加され、カウンタc2の出力
c2oである2が新たな初期値としてカウンタc1にロ
−ドされる。従って、加算器a2には、レジスタr2に
ラッチされた信号1とカウンタc2の出力c2oの2が
加わって、その出力pre0は3になる。初期設定が終
了すると、クロック信号SCLKの印加でカウンタc1
が計数を開始する。カウンタc1の計数出力c1oは加
算器a1に入力され、レジスタr1の出力信号r1oと
切り替え回路s1の出力信号preが加えられる。最初
レジスタr1の出力は0で、切り替え回路s1の出力信
号preは3で、カウンタc1の出力c1oは2である
ため、加算器a1の出力addrの値は5である。次の
SCLKの印加により、レジスタr1が加算器a1の出
力addrをラッチする。addrの値は5であるため
、ラッチされた値は5である。引き続きカウンタc1の
出力c1oが3になる。切り替え回路s1は、レイヤの
画素選択の最初のクロックでは加算器a2の出力pre
0を選択するが、それ以降のクロックの印加時にはs1
iを選択する。s1iの値は、0である。従って、クロ
ック信号SCLKの2番目が印加された時の加算器a1
の出力addrは8である。次のSCLKの印加により
、レジスタr1は加算器a1の出力addrをラッチす
る。addrの値は8であるため、ラッチされた値は8
である。引き続き、カウンタc1の出力c1oは4にな
る。切り替え回路s1は、s1iの値0を選択する。 従って、クロック信号SCLKの3番目が印加された時
の加算器a1の出力addrは12である。以下、同じ
ような動作を繰り返して、加算器a1から第3レイヤの
画素を選択する等差級数アドレス17,23,30,3
8,・・・・・を出力addrとして得ることができる
。このようにして、同じ動作を繰り返し、全画素を選択
し終るまで、画像をレイヤに分解し続ける。なお、本実
施例では、図2に示すように、画素の選択の方法として
、等差級数で表わされる位置選択の例を示しているが、
注目領域を高精細に、周辺を粗に選択できるような他の
関数を用いることも勿論可能である。
【0023】図9は、図1における高周波信号抑制回路
のブロック図である。図9において、500は垂直方向
の高周波信号抑制回路であり、600は水平方向の高周
波信号抑制回路である。画像信号が2次元空間の広がり
を持っているため、垂直方向と水平方向の各々について
高周波信号成分を抑制する回路を具備している。水平方
向を行、垂直方向を列とし、ラスタ走査により得られた
1ラスタの画像信号を画素毎に高周波信号抑制回路50
0に入力し、走査線間方向の高周波信号成分を列毎に抑
制する。各列毎の高周波成分が抑制された信号の1転送
周期毎に行としてまとめ、行単位に水平方向の高周波信
号抑制回路600に入力し、走査線方向の高周波信号を
抑制する。本実施例では、垂直方向の高周波成分抑制を
先ず実施し、次に水平方向の高周波信号成分の抑制を実
施しているが、水平方向と垂直方向いずれの方向から先
に高周波信号成分を抑制しても差し支えない。
【0024】図10は、図9における高周波信号抑制回
路の詳細ブロック図である。垂直方向と水平方向の各々
について、高周波信号を抑制する回路は、図10に示す
ように構成される。図10において、511は電荷転送
素子に印加される垂直方向の信号転送駆動パルスの1周
期Tv時間分信号を遅延する第1のライン遅延回路、5
12は垂直方向の信号転送駆動パルスの2周期分信号を
遅延する第2のライン遅延回路、51k′は垂直方向の
信号転送駆動パルスのk′周期分信号を遅延する第k′
のライン遅延回路、521は入力信号Sin(tp)よ
り垂直方向の信号転送駆動パルスの1周期前の信号Si
n(tp−1)の転送損失により積み残される信号成分
の割合を表わす第1の電荷転送近似モデル垂直方向積み
残し係数生成回路、522は入力信号Sin(tp)よ
り垂直方向の信号転送駆動パルスの2周期前の信号Si
n(tp−2)の転送損失により積み残される信号成分
の割合を表わす第2の電荷転送近似モデル垂直方向積み
残し係数生成回路、52k′は入力信号Sin(tp)
より垂直方向の信号転送駆動パルスのk′周期前の信号
Sin(tp−k′)の転送損失により積み残される信
号成分の割合を表わす第k′の電荷転送近似モデル垂直
方向積み残し係数生成回路、530は第1の加算回路、
540は垂直方向の転送に際して信号が順次積み残され
て、減衰した割合を表わす近似モデル垂直方向減衰係数
生成回路である。1行を構成する画素に対応する数の回
路511から540を設けることにより、1列同時に高
周波信号を抑制することができる。次に、611は電荷
転送素子に印加される水平方向の信号転送駆動パルスの
1周期Th分信号を遅延する第1の画素遅延回路、61
2は水平方向の信号転送駆動パルスの2周期分信号を遅
延する第2の画素遅延回路、61kは水平方向の信号転
送駆動パルスのk周期分信号を遅延する第kの画素遅延
回路、621は入力信号Sin(ti)より水平方向の
信号転送駆動パルスの1周期前の信号Sin(ti−1
)の転送損失により積み残される信号成分の割合を表わ
す第1の電荷転送近似モデル水平方向積み残し係数生成
回路、622は入力信号Sin(ti)より水平方向の
信号転送駆動パルスの2周期前の信号Sin(ti−2
)の転送損失により積み残される信号成分の割合を表わ
す第2の電荷転送近似モデル水平方向積み残し係数生成
回路、62kは入力信号Sin(ti)より水平方向の
信号転送駆動パルスのk周期前の信号Sin(ti−k
)の転送損失により積み残される信号成分の割合を表わ
す第kの電荷転送近似モデル水平方向積み残し係数生成
回路、630は第2の加算回路、640は水平方向の転
送に際して信号が順次積み残され、減衰した割合を表わ
す近似モデル水平方向減衰係数生成回路である。
【0025】垂直方向の信号転送駆動パルスをm′回印
加した後の出力信号は、次式(10)で表わされる。
【式8】 ただし、εvは電荷転送素子の垂直方向の転送損失、η
vは転送効率(=1−εv)、nvはエレメント数、T
vは垂直方向の信号転送駆動パルスの周期である。入力
信号Sin(tp)より垂直方向の信号転送駆動パルス
の1周期前の信号Sin(tp−1)の転送損失により
積み残される信号成分の割合を表わす第1の電荷転送近
似モデル積み残し係数生成回路521は、式(10)に
おいてk′=1のときのSin((m′−1)Tv)の
係数を発生する(その値は、2nvεv)。第2の電荷
転送近似モデル積み残し係数生成回路522は、式(1
0)においてk′=2のときのSin((m′−2)T
v)の係数を発生する(その値は、(2nv+1)nv
εv2)。同じように、第k′の電荷転送近似モデル積
み残し係数生成回路52k′は、式(10)においてk
′=k′のときのSin((m′−k′)Tv)の係数
を発生する。その値は次のようになる。
【式9】 減衰した割合を表わす近似モデル減衰係数生成回路54
は、係数ηvの2nv乗を発生する。垂直方向の信号転
送駆動パルスをm′回印加した後に水平方向の信号転送
駆動パルスをm回印加したときの出力信号は、式(10
)で表わされる垂直方向の高周波成分が抑制された信号
Sout(m′Tv)をSout(m′Tv)=Sin
((m−k)Th,m′Tv)=Sin((m−k)T
h)として式(11)で表わすことができる。
【式10】 ただし、εhは電荷転送素子の水平方向の転送損失、η
hは転送効率(=1−εh)、nvはエレメント数、T
hは水平方向の信号転送駆動パルスの周期である。入力
信号Sin(ti)より水平方向の信号転送駆動パルス
の1周期前の信号Sin(ti−1)の転送損失により
積み残される信号成分の割合を表わす第1の電荷転送近
似モデル積み残し係数生成回路621は、式(11)に
おいてk=1のときのSin((m−1)Th)を発生
する(その値は、2nhεh)。同じように、第kの電
荷転送近似モデル積み残し係数生成回路622は、式(
11)においてk=2のときのSin((m−2)Th
)の係数を発生する(その値は、(2nh+1)nhε
h2である。同じように、第kの電荷転送近似モデル積
み残し係数生成回路62kは、式(11)においてk=
kのときのSin((m−k)Th)の係数を発生する
。その値は、次のようになる。
【式11】 減衰した割合を表わす近似モデル減衰係数生成回路64
0は、係数(εhの2nh乗)を発生する。高周波成分
の圧縮効果は、図5の説明で述べた場合と同じく、82
%、68%の圧縮効果が期待できる。
【0026】図11は、垂直方向と水平方向について高
周波信号成分を展開する回路を構成する転送損失補償回
路のブロック図である。図11において、700は水平
方向の高周波信号展開回路、800は垂直方向の高周波
信号展開回路である。図9で説明したように、垂直方向
の高周波信号成分を圧縮し、次に水平方向の高周波信号
成分を圧縮した信号を復元するためには、先ず、画像信
号の1ラスタ走査分の信号に対して、水平方向の高周波
信号展開回路700において水平方向の高周波信号成分
を復元する。水平方向の高周波成分が復元された1ラス
タを構成する画素の各々を、垂直方向の高周波信号展開
回路800において垂直方向の高周波信号成分を復元す
る。本実施例では、水平方向の高周波信号成分の復元を
先に実施し、次に垂直方向の高周波信号成分を復元して
いるが、水平方向と垂直方向のいずれの方向を先に高周
波信号成分の復元を行うかは、高周波成分の抑制の順序
によって決定される。
【0027】図12は、水平方向と垂直方向の各々につ
いて高周波信号を展開する回路の実施例を示す図である
。図12において、Sout(ti)は電荷転送素子の
出力信号に対応する転送損失補償回路の入力信号、71
1は電荷転送素子に印加される水平方向の信号転送駆動
パルスの1周期Th分信号を遅延する第1の画素遅延回
路、712は水平方向の信号転送駆動パルスの2周期分
信号を遅延する第2の画素遅延回路、71qは水平方向
の信号転送駆動パルスのq周期分信号を遅延する第qの
画素遅延回路、721は入力信号Sin(ti)より水
平方向の信号転送駆動パルスの1周期前の信号Sin(
ti−1)の転送損失により積み残される信号成分を信
号Sout(ti)から差し引く補償信号を生成する第
1の水平方向積み残し成分補償係数生成回路、722は
入力信号Sin(ti)より水平方向の信号転送駆動パ
ルスの2周期前の信号Sin(ti−2)の転送損失に
より積み残される信号成分を信号Sout(ti)から
差し引く補償信号を生成する第2の水平方向積み残し成
分補償係数生成回路、72qは入力信号Sin(ti)
より水平方向の信号転送駆動パルスのq周期前の信号S
in(ti−q)の転送損失により積み残される信号成
分を信号Sout(ti)から差し引く補償信号を生成
する第qの水平方向積み残し成分補償係数生成回路、7
30は第1の加算回路、740は転送損失により信号が
順次積み残され、減衰した信号を増幅させる水平方向減
衰成分補償回路である。また、Scph(ti)は転送
損失による影響が補償される補償信号で、水平方向の高
周波成分が展開された画像信号である。一方、811は
電荷転送素子に印加される垂直方向の信号転送駆動パル
スの1周期Tv分信号を遅延する第1のライン遅延回路
、812は垂直方向の信号転送駆動パルスの2周期分信
号を遅延させる第2のライン遅延回路、81q′は垂直
方向の信号転送駆動パルスのq′周期分信号を遅延する
第q′のライン遅延回路、821は入力信号Sin(t
p)より垂直方向の信号転送駆動パルスの1周期前の信
号Sin(tp−1)の転送損失により積み残される信
号成分を信号Sout(tp)から差し引く補償信号を
生成する第1の第1の垂直方向積み残し成分補償係数生
成回路、822は入力信号Sin(tp)より垂直方向
の信号転送駆動パルスの2周期前の信号Sin(tp−
2)の転送損失により積み残される信号成分を信号So
ut(tp)から差し引く補償信号を生成する第2の垂
直方向積み残し成分補償係数生成回路、82q′は入力
信号Sin(tp)より垂直方向の信号転送駆動パルス
のq′周期前の信号Sin(tp−q′)の転送損失に
より積み残される信号成分を信号Sout(tp)から
差し引く補償信号を生成する第q′の垂直方向積み残し
成分補償係数生成回路、830は第2の加算回路、84
0は転送損失により信号が順次積み残され、減衰した信
号を増幅させる垂直方向減衰成分補償回路、Scphv
(tp)は転送損失による影響が補償された補償信号で
ある。出力信号Sout(mTh)から畳み込まれた成
分を差し引くことにより、元の高周波信号成分が復元で
きる。転送損失εhのk次の項までを重畳した信号につ
いては、同じようにk次の項までを出力信号Sout(
mTh)より差し引き、次に減衰分ηhの2nh乗を補
正することにより、高周波信号成分を完全に復元できる
。復元した信号Scph(mTh)は、式(8)と同じ
ように式(12)で表わすことができる。
【式12】 第1の水平方向積み残し成分補償係数生成回路721は
、式(12)において、k=1のときのSout((m
−1)Th)の係数を発生する(その値は、−2nhε
h)。第2の水平方向積み残し成分補償係数生成回路7
22は、式(12)において、k=2のときのSout
((m−2)Th)の係数を発生する(その値は、nh
(2nh−1)εh2)。第qの水平方向積み残し成分
補償係数生成回路72qは、式(12)において、k=
qのときのSout((m−q)Th)の係数を発生す
る。その値は、下記の通りである。
【式13】 第1の垂直方向積み残し成分補償係数生成回路821は
、式(13)においてk″=1のときのSout((m
−1)Tv)の係数を発生する(その値は、−2nvε
v)。第2の垂直方向積み残し成分補償係数生成回路8
22は、式(13)においてk″=2のときのSout
((m′−2)Tv)の係数を発生する(その値は、n
v(2nv−1)εv2)。第q′の垂直方向積み残し
成分補償係数生成回路82q′は、式(13)において
k″=q′のときのSout((m′.q′)Tv)の
係数を発生する。その値は、下記の通りである。
【式14】 減衰成分を増幅させる減衰成分補償回路840では、係
数1/(ηvの2nv乗)を発生する。
【0028】このように、本発明においては、テレビジ
ョンカメラ等の画像入力装置から入力された画像に対し
て、人間が注目する領域の中心の画素とそれに隣接する
画素を選択し、さらにその画素から3画素離れた画素を
選択し、以下、順次4画素離れた画素、5画素離れた画
素のように、中心画素から周辺に向い等差級数で表わさ
れる位置の画素の選択を繰り返し、選択すべき画素が全
ての方向について無くなった時点で、それまで選択した
画素で構成された画像を第1レイヤとした後、次に第1
レイヤの作成時に選択されなかった画素を同じ方法で選
択して、以下と同じように複数のレイヤに分割する。複
数のレイヤに分割された画像信号は、標本化規則に従っ
て標本化された信号の集合により構成されるので、各レ
イヤの隣接画素間の相関は小さくなっている。信号中に
含まれる高周波成分の割合が増加するので、情報圧縮の
符号化処理においては、高い圧縮効果が期待できない、
本発明では、標本化周期の整数倍の時間遅延させた信号
に、電荷転送素子の近似モデルに用いる転送損失とエレ
メント数に相当するパラメ−タにより決められた係数を
掛けて得られる信号を加算する。この信号演算により高
周波成分が畳み込まれて、その画像信号の信号帯域を制
限することができる。高周波成分が抑制された画像信号
は隣接画素間の相関が大きくなるので、予測符号化を適
用した場合に短い符号長で予測誤差の値を表現すること
ができる。その結果、画像情報の圧縮効果は増大する。 離散余弦変換符号化を適用した場合にも、高周波成分を
表現するための係数値は小さくてよく、従って同じよう
に高い情報圧縮率を達成できる。高周波成分を抑制した
複数レイヤの画像信号を予測符号化や離散余弦変換符号
化を施して情報圧縮し、利用者が必要とする情報を最も
多く含む第1レイヤを最初に送出し、次に第2レイヤ以
降を順次送出する。画像信号の受信側では、予測符号化
や離散余弦変換符号化の逆変換により画像信号を再生す
る。再生された画像信号は高周波成分が抑制されている
ため、画像信号の標本化周期の整数倍の時間遅延させた
信号に、電荷転送素子の転送損失補償回路のモデルに用
いる転送損失とエレメント数に相当するパラメ−タによ
り表現される係数と異なる係数を掛けて得られる信号を
加算するフィ−ドフォワ−ド回路により、画像信号に畳
み込まれた信号を展開し、当初含まれていた高周波成分
をレイヤ毎に復元する。従って、画像品質を損わずに、
従来の画像符号化方式を適用するだけで、高い情報圧縮
効果が得られる。また、2次元空間に展開されている画
像信号に対して、水平方向、垂直方向の各々について高
周波信号を抑制することにより、さらに高い情報圧縮効
果を得ることができる。その結果、従来のように画像の
周辺も中心も同じ情報密度で扱い、人間の視覚能力限界
以上の視覚的に不要な情報は伝送せずに、画像中の注目
領域を比較的精細にかつ早期に伝送できるので、視覚的
な劣化を伴わずに伝送遅延をなくすことができる。また
、隣接画素が連続したレイヤに存在するため、フレ−ム
内予測符号化の処理が容易に適用できるとともに、ブロ
ック符号化等の直交変換符号化についても、レイヤ毎に
符号化処理が可能となるので、本発明と従来の符号化技
術を組合わせることにより、より高能率の冗長度圧縮が
期待できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
視覚的に必要ない情報を処理し伝送することにより発生
する資源の浪費を防止して、さらに高い情報圧縮効果と
高画質伝送の相反する両方の条件を同時に満足させるこ
とができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像伝送処理システム
の系統図である。
【図2】本発明における画像分割のための画素の選択間
隔を説明するための図である。
【図3】本発明の画像分割回路の実施例を示すブロック
図である。
【図4】図1の高周波信号抑制回路の画像信号の畳み込
み演算の原理を示す近似モデル図である。
【図5】図1の高周波信号抑制回路の実施例を示すブロ
ック図である。
【図6】図1の高周波信号展開回路を構成する転送損失
補償回路のブロック図である。
【図7】図1の画像合成回路の実施例を示すブロック図
である。
【図8】等差級数アドレス発生回路の実施例を示すブロ
ック図である。
【図9】2次元空間の広がりを持つ画像を水平方向と垂
直方向の各々について高周波信号抑制回路を用いた場合
のブロック図である。
【図10】水平方向と垂直方向の各々について、高周波
信号抑制回路を設けたブロック図である。
【図11】本発明の高周波信号展開回路を構成する転送
損失補償回路のブロック図である。
【図12】図11における水平方向と垂直方向の各高周
波信号展開回路のブロック図である。
【図13A】最大の画素番号を持つ第n番目の選択画素
とレイヤとの関係を求めた図の一部である。
【図13B】最大の画素番号を持つ第n番目の選択画素
とレイヤとの関係を求めた図の他の一部である。
【図14A】画素番号が127以下で最大の画素番号を
持つ第n番目の画素とレイヤとの関係を求めた図の一部
である。
【図14B】画素番号が127以下で最大の画素番号を
持つ第n番目の画素とレイヤとの関係を求めた図の他の
一部である。
【符号の説明】
1  画像入力装置 2  画像分割回路 3  高周波信号抑制回路 4  符号化回路 5  ネットワ−ク 6  情報蓄積システム 7  復号化回路 8  高周波信号展開回路 9  画像合成回路 10  画像出力装置 30  原画像 31  ゼロ判定回路 32  第1のバッファ 33  等差級数アドレス発生回路 34  第2のバッファ 35  減算回路 36  第1のバッファの出力 37  等差級数アドレス 38  アドレス 40  画像分割回路の出力 11  遅延回路 12  電荷転送近似モデル水平方向積み残し係数生成
回路 13  加算回路 15  近似モデル減衰係数生成回路 111  第1の遅延回路 112  第2の遅延回路 11k  第kの遅延回路 121,122,12k  電荷転送近似モデル積み残
し係数生成回路 151  電荷転送近似モデル減衰係数生成回路411
,412,41q  遅延回路 421,422,42q  積み残し成分補償係数生成
回路 440  減衰補償回路 60  分割画像 61  画素領域検出回路 62  マルチプレクサ 63  第3のバッファ 64  アドレス発生回路 65  タイミング信号 66  アドレス c1,c2  カウンタ r1,r2  レジスタ s1  信号切り替え回路 a1,a2  加算器 500  垂直方向の高周波信号抑制回路600  水
平方向の高周波信号抑制回路511,512,51k′
  ライン遅延回路521,522,52k′  垂直
方向積み残し成分補償係数生成回路 530  加算回路 540  近似モデル垂直方向減衰係数生成回路611
,612,61k  画素遅延回路621,622,6
2k  電荷転送近似モデル水平方向積み残し係数生成
回路 630  加算回路 640  近似モデル水平方向減衰係数生成回路700
  水平方向の高周波信号展開回路800  垂直方向
の高周波信号展開回路711,712,71q  画素
遅延回路721,722,72q  水平方向積み残し
成分補償係数生成回路 730  加算回路 740  水平方向減衰成分補償回路 811,812,81q′  ライン遅延回路821,
822,82q′  垂直方向積み残し成分補償係数生
成回路 830  加算回路 840  垂直方向減衰成分補償回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像中の予め指定された領域の画素を精細
    に選択し、該領域の中心から周辺方向に順次粗く選択し
    、選択すべき画素が全ての方向について存在しなくなっ
    た時点で、それまでに選択された画素で構成された画像
    を第1レイヤとし、次に該第1レイヤの画素に含まれな
    い画素を上記指定領域の中心から同じ方法で選択して第
    2レイヤを構成し、以下同じように繰り返し画像全体を
    複数のレイヤに分解する画像分割回路と、複数レイヤに
    分解された画像を入力信号とする信号の直列入力、直列
    出力の電荷転送素子の近似モデルで、上記画像の入力信
    号を標本化する標本化信号の1周期分の時間、入力信号
    を遅遅させる第1の遅延回路と、上記標本化信号の2周
    期分の時間、入力信号を遅延させる第2の遅延回路と、
    以下同じように、k周期分の時間、入力信号を遅延させ
    る第kの遅延回路と、電荷転送素子のエレメント数nと
    信号を1エレメント転送時の転送損失εにより決定され
    る第1の係数2nεを発生する第1の近似モデル積み残
    し係数生成回路と、第2の係数n(2n+1)ε2を発
    生する第2の近似モデル積み残し係数生成回路と、以下
    同じように、第kの係数(2n+k−1)!εのk乗を
    (k!・(2n−1)!)で割算した値を発生する第k
    の近似モデル積み残し係数生成回路とを備えるとともに
    、上記第1の遅延回路の出力信号に対して、第1の近似
    モデル積み残し係数生成回路で第1の係数2nεを掛け
    、上記第2の遅延回路の出力に対して、第2の近似モデ
    ル積み残し係数生成回路で第2の係数n・(2n+1)
    ε2を掛け、以下同じように、上記第kの遅延回路の出
    力信号に対して、第kの近似モデル積み残し係数生成回
    路で第kの係数(2n+k−1)!εのk乗を(k!・
    (2n−1)!)で割算した値を掛け、以上の信号操作
    により得られた信号と上記信号とを加える第1の加算器
    から構成される高周波成分抑制回路と、該高周波成分抑
    制回路により得られる出力信号を入力信号として、上記
    標本化信号の1周期分の時間、入力信号を遅延させる第
    k+1の遅延回路と、上記標本化信号の2周期分の時間
    、入力信号を遅延させる第k+2の遅延回路と、以下同
    じように、q周期分の時間、入力信号を遅延させる第k
    +qの遅延回路と、上記エレメント数nと信号を1エレ
    メント転送する時の転送損失εにより決定される第k+
    1の係数(−2nε)を発生する第1の積み残し成分補
    償係数生成回路と、第k+2の係数n(2n−1)ε2
    を発生する第2の積み残し成分補償係数生成回路と、以
    下同じように、第k+qの係数(−1)のq乗と(2n
    )!εのq乗の積を(q!・(2n−q)!)で割算し
    た値を発生する第kの積み残し成分補償係数生成回路と
    を備え、また以上の信号操作により得られた信号と上記
    高周波成分抑制回路により得られた出力信号とを加える
    第2の加算器で構成される高周波成分展開回路と、複数
    のレイヤに分解された画像の伝送では、上記第1レイヤ
    を最初に伝送し、次に上記第2レイヤを伝送し、以下同
    じように、全てのレイヤを伝送して、該第1レイヤを受
    信すると、該レイヤ以外の画素を該レイヤの画素を用い
    て補間し、該第2レイヤを受信すると、該第1と第2レ
    イヤ以外の画素を該第1と第2レイヤの画素を用いて再
    度補間し直し、以下、順次レイヤの受信毎に未だレイヤ
    として送られていない画素を補間する画像合成回路とを
    備えることを特徴とする画像伝送処理システム。
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