JPH0430005Y2 - - Google Patents

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JPH0430005Y2
JPH0430005Y2 JP1986148998U JP14899886U JPH0430005Y2 JP H0430005 Y2 JPH0430005 Y2 JP H0430005Y2 JP 1986148998 U JP1986148998 U JP 1986148998U JP 14899886 U JP14899886 U JP 14899886U JP H0430005 Y2 JPH0430005 Y2 JP H0430005Y2
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axial direction
relief groove
tip
depth
wood
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JP1986148998U
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この考案は、木材に孔を穿設する錐等の木材用
穿孔具に関する。 [従来技術] 従来の木材用穿孔具としては、第3図に示すよ
うに先端に切断刃が一体形成或いは別体に取付け
られるとともに基端に把持部が形成された円筒軸
の外周に、軸線方向へ所要の幅からなるとともに
前記切断刃の刃幅に応じた深さからなり、切断屑
を排出するための逃し溝を回転方向に応じて旋設
したものが一般に知られている。即ち、円筒軸の
外周に旋設される逃し溝は先端部と基端部とにお
いて軸線方向に対する幅及び軸心方向に対する深
さがほぼ等しくなるように形成されている。 [考案が解決しようとする問題点] 然し乍、上記した従来の木材用穿孔具は、放射
方向に対する切断刃の刃幅を大きく設定して穿孔
効率を高めているが、これに伴つて逃し溝の深さ
が大きくなる結果、円筒軸の実質的軸径(第3図
に破線で示す)が細くなつている。この結果、穿
孔作業中に異物等が切断刃に作用したとき、前記
円筒軸が軸線と直交する方向へ撓み、軸線方向へ
直線状の孔を穿設できない問題を有している。即
ち、例えばベニヤ単板が削成される原木の木口中
心部に、芯方向に向う孔を穿設するとき、原木中
心部の木材強度の変化或いは内部に侵入した異物
等により円筒軸が軸線と直交する方向へ撓んだ状
態で原木に孔が穿設されている。このような孔内
にチヤツク爪を侵入させて原木を回転しながらベ
ニヤ単板を削成すると、原木が偏心状態でチヤツ
キングされるため、チヤツク爪の軸受に過度な負
荷が作用し、前記軸受が摩耗しやすく、原木切削
装置の耐久性が低下していた。 [考案の目的] 本考案の目的は、上記した従来の欠点に鑑み、
孔の穿設効率を高めながら軸線と直交する方向へ
の撓みを回避して軸線方向へ直線状の孔を穿設す
ることが可能な木材用穿孔具を提供することにあ
る。 [問題点を解決するための手段] このため本考案は、先端に切断刃が一体形成或
いは固定される円筒軸の外周に、先端から基端に
向うに従つて軸線方向に対する幅が徐々に広くな
るとともに、軸心方向に対する深さが徐々に浅く
なる切削屑の逃し溝を旋設することにより木材用
穿孔具を構成している。 [考案の作用] 本考案は上記のように構成されるため、逃し溝
を先端から基端に向つて軸線方向の幅を広くする
とともに軸心方向に対する深さを浅くすることに
より、軸線を通る逃がし溝の断面積が先端側と基
端側とにおいてほぼ等しくなるため、切削屑を効
率的に排出して穿孔効率を高めることが出来る。
また、円筒軸の実質的軸径を太くして軸線直交方
向に対する曲げ強度を高め、撓みを防止すること
が可能である。 [実施例] 以下、本考案の一実施例を、原木の木口中心部
に孔を穿設する木材用穿孔具を示す図面に従つて
説明する。 第1図は本考案に係る木材用穿孔具を示す正面
図、第2図は木材用穿孔具の先端部を示す略体斜
視図であり、木材用穿孔具1は所要の外径からな
る円筒軸としてのホルダ軸3と、該ホルダ軸3の
先端にねじ止めされる切断刃5とから構成されて
いる。 前記ホルダ軸3の先端面中央部には軸線方向へ
所要の深さからなる孔3aが形成されている。そ
して前記ホルダ軸3の外周面には先端から基端に
向つて軸線方向に対する溝幅が徐々に広くなると
ともに軸心方向に対する深さが徐々に浅くなる切
断屑の逃し溝7がホルダ軸3の回転方向に応じた
向きで旋設されている。即ち、ホルダ軸3の先端
面においては、逃し溝7の深さは後述する切断刃
5の刃幅に応じた深さd1からなり、そして基端に
向つて逃し溝7の深さが徐々に浅くなるように形
成されている。尚、図中d2は基端側における逃し
溝7の深さであり、d1>d2の関係が成立する。そ
して各逃し溝7の谷を結ぶ線(第1図に破線で示
す)が基端側に向つて大径状になるテーパ形状と
なるように逃し溝7が形成されている。また、軸
線方向に対する逃し溝7の幅は先端から基端にへ
向うに従つて徐々に広くなるように形成されてい
る。即ち、先端側の逃し溝7に対し基端側の逃し
溝7の深さが浅く形成した関係上、先端側におけ
る逃し溝7の軸線を通る断面積と基端側における
逃し溝7の軸線を通る断面積がほぼ等しくなるよ
うに基端側における逃し溝7の幅が広く設定され
ている。尚、ホルダ軸3の基端には回転するチヤ
ツク(図示せず)にチヤツキングされる小径状の
把持部3bが一体形成されている。 前記切断刃5は前記ホルダ軸3より若干大径状
(直径で約1mm)からなり、円盤状部5aと、前
記円盤状部5aの中心部にて切削方向端が鋭利な
突刺部5bと、突刺部5bの基端からほぼ放射方
向に延び、かつ前記ホルダ軸3先端面に位置する
逃し溝7の軸線を通る断面積に応じた大きさの切
欠5cが形成された刃5dと、前記円盤状部5a
の外周側の円盤状部5aを中心とする対向位置に
て切削方向へ突出して側縁に鋭利な刃が形成され
た外周刃5eとから構成されている。また、円盤
状部5aの後面(切削方向と反対のホルダ軸3
側)の中心部には前記孔3aに挿嵌する突部(図
示せず)が一体形成されている。そして前記切断
刃5は前記ホルダ軸3の先端面に対し、切欠5c
とホルダ軸3先端における逃し溝7とがほぼ一致
する状態にて透孔5fを挿通してホルダ軸3先端
面のねじ穴3cにねじ止めされる固定ねじ9によ
り固着される。 次に上記のように構成された木材用穿孔具1
を、例えば特開昭58−92508号に示すベニヤレー
スに装着して孔を穿設する際の作用を説明する。 逃し溝7の旋設方向へ回転する木材用穿孔具1
を、例えば原木の木口中心部に押圧したとき、突
刺部5bは原木の穿設箇所に突刺して、木材用穿
孔具1が軸線方向へ直線状に移動するように案内
する。また、外周刃5eは穿設される孔の外径部
に応じて原木を切断する。そして孔内に位置する
原木の木質部は回転する刃5dにより切断された
のち、その切削屑が逃し溝7を介してホルダ軸3
の基端側へ送られた後、外部へ排出される。この
とき、放射方向に対する刃5dの刃幅がホルダ軸
3先端における逃し溝7の深さd1とほぼ一致し、
かつ切欠5cの大きさがホルダ軸3先端における
逃し溝7の面積とほぼ一致するように形成されて
いるため、切断刃5の回転に伴つて切削された切
削屑は逃し溝7内へ容易に導入される。また、ホ
ルダ軸3の外周に穿設された逃し溝7が、先端か
ら基端に向つて軸線方向に対する幅が徐々に広く
なるとともに軸心方向に対する深さが徐々に浅く
なり、ホルダ軸3の先端側及び基端側における逃
し溝7の軸線を通る断面積がほぼ一致するように
形成されているため、逃し溝7内における切削屑
のつまりを防止することが出来る。即ち、穿孔直
後において逃し溝7内に位置する切削屑が切断作
用に伴つて圧縮されるため、逃し溝7の深さを大
きくして軸線を通る断面積をある程度の確保する
必要があるが、切削屑が基端側へ移動するに従つ
て切削屑の圧縮状態がくずれるため、基端に向う
逃し溝7の幅を広くするとともに深さを浅くして
も切断屑の排出に障害となることがない。更に、
逃し溝7の谷を結ぶ線が、先端側にて小径状で、
基端側にて大径状のテーパ状になるため、ホルダ
軸3の先端に取付けられる刃5dの刃幅を従来の
ものと同様にして穿孔効率を保持するとともに、
先端から基端に向つて大径状になるため、ホルダ
軸3の実質的な軸径を太くし、軸線直交方向に対
する曲げ強度を高めることが出来る。このため、
穿孔中に、硬質の木質部或いは侵入した小石等の
異物が切断刃5に作用したとき、軸線と直交する
方向への応力によりホルダ軸3が撓むのを防止す
ることか出来る。これにより軸線方向へほぼ直線
となる孔を穿設することが可能である。 次に、第1図、第3図及び第4図に従つて従来
品のホルダ軸と本考案に係るホルダ軸3との曲げ
強度の比較を以下に詳記する。 (従来品) 第3図に示すように、外径が44.5mm、全長が
354mmのホルダ軸21の外周に、先端及び基端の
軸径d3がともに12mmで、先端及び基端における谷
を結ぶ線(第3図に破線で示す)が軸線と平行な
0°となり、かつ軸線方向に対する幅及び軸心方向
に対する深さが一定となるように逃し溝22が形
成される。 (本考案に係る円筒軸) 第1図に示すように、従来品と同様のホルダ軸
3の外周に、先端の軸径が12mmで、先端の谷と基
端の谷とを結ぶ線(第1図に破線で示す)と軸線
との角度θが1°26となり、かつ先端から基端に向
つて軸線方向に対する幅が徐々に広くなるととも
【表】 このように本実施例は、孔の穿孔効率及び切削
屑の排除効率を損うことなく、軸線直交方向に対
する曲げ強度を高め、軸線方向へほぼ直線状の孔
を穿孔することが出来る。 上記説明は、ホルダ軸3の外周にホルダ軸3の
先端から基端に向つて軸線方向幅が徐々に広がる
とともに溝の深さが徐々に浅くなり、各逃し溝7
の谷を結ぶ線が基端に向つて徐々に大径状となる
テーパ形となるように逃し溝7を旋設するものと
したが、第5図に示すようにホルダ軸3の外周
に、先端から軸線方向中間部まで、本実施例と同
様に先端から中間部に向つて軸線方向への幅が
徐々に広がるとともに軸心方向への深さが徐々に
浅くなる逃し溝7を形成するとともに、中間部か
ら軸線方向への幅及び深さがほぼ等しくなるよう
に逃し溝7を形成したものであつてもよい。 [考案の効果] このため本考案は、孔の穿設効率を高めながら
軸線と直交する方向への撓みを回避して軸線方向
へ直線状の孔を穿設することが可能な木材用穿孔
具を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る木材用穿孔具を示す正面
図、第2図は木材用穿孔具の先端部を示す略体斜
視図、第3図及び第4図は従来品との比較を示す
説明図、第5図は本考案の変更例を示す説明図で
ある。 図中1は木材用穿孔具、3は円筒軸としてのホ
ルダ軸、7は逃し溝である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 所要の外径からなる円筒軸の先端に切断刃が一
    体形成或いは別体に取付けられた木材用穿孔具に
    おいて、 前記円筒軸の外周には先端から基端に向うに従
    つて軸線方向に対する幅が徐々に広くなるととも
    に、軸心方向に対する深さが徐々に浅くなる切削
    屑の逃し溝を旋設してなることを特徴とする木材
    用穿孔具。
JP1986148998U 1986-09-29 1986-09-29 Expired JPH0430005Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986148998U JPH0430005Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

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JP1986148998U JPH0430005Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

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JPS6353703U JPS6353703U (ja) 1988-04-11
JPH0430005Y2 true JPH0430005Y2 (ja) 1992-07-21

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JPS5131184U (ja) * 1974-08-29 1976-03-06

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JPS6353703U (ja) 1988-04-11

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