JPH04297111A - 位相雑音を低減させたマイクロ波発振器 - Google Patents

位相雑音を低減させたマイクロ波発振器

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JPH04297111A
JPH04297111A JP3163791A JP16379191A JPH04297111A JP H04297111 A JPH04297111 A JP H04297111A JP 3163791 A JP3163791 A JP 3163791A JP 16379191 A JP16379191 A JP 16379191A JP H04297111 A JPH04297111 A JP H04297111A
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JP
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circuit
fundamental frequency
oscillator
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active
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Leonard D Cohen
レオナルド ダニエル コーヘン
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AIL Systems Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B9/00Generation of oscillations using transit-time effects
    • H03B9/12Generation of oscillations using transit-time effects using solid state devices, e.g. Gunn-effect devices
    • H03B9/14Generation of oscillations using transit-time effects using solid state devices, e.g. Gunn-effect devices and elements comprising distributed inductance and capacitance
    • H03B9/141Generation of oscillations using transit-time effects using solid state devices, e.g. Gunn-effect devices and elements comprising distributed inductance and capacitance and comprising a voltage sensitive element, e.g. varactor
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B9/00Generation of oscillations using transit-time effects
    • H03B9/12Generation of oscillations using transit-time effects using solid state devices, e.g. Gunn-effect devices
    • H03B2009/126Generation of oscillations using transit-time effects using solid state devices, e.g. Gunn-effect devices using impact ionization avalanche transit time [IMPATT] diodes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B2201/00Aspects of oscillators relating to varying the frequency of the oscillations
    • H03B2201/02Varying the frequency of the oscillations by electronic means
    • H03B2201/0208Varying the frequency of the oscillations by electronic means the means being an element with a variable capacitance, e.g. capacitance diode

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米国特許第49739
21 号に係るミリメートル波集中素子バラクタ同調発
振器VCOに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電圧制御発振器VCOは、出力周波数が
電子的に制御された発振器である。ソリッドステートV
COでは、電子同調能力はVCO回路の一部に組み込ま
れている電圧制御された容量性素子であるバラクタダイ
オードによって与えられる。VCOで発生する周波数変
化の大きさは、バラクタの最大/最小静電容量比と、回
路及びダイオードパッケージ寄生成分を含む回路内の他
の容量性素子によってバラクタの静電容量比に与えられ
る望ましくないパディング効果(減少)との関数である
。理想的状態では、バラクタが回路内の唯一の容量性エ
ネルギ蓄積素子であり、従ってそれがVCOの同調範囲
に対して最大の制御力を持っている。バラクタの静電容
量比に加えて、出力(抵抗)負荷もVCOの同調範囲を
狭くする別の要因である。VCO能動素子の端子へ変換
された時の抵抗負荷の影響によって、バラクタの有効静
電容量比が減少する。従って、最大の同調範囲が性能目
的である時、VCOに結合される負荷は軽くしなければ
ならない。ガンVCOの広帯域同調に対してこれらの基
本的配慮を行うと、最大同調範囲は中心周波数の7%、
市販されている導波管(分散形回路)型VCO(198
8年6月の米国、ミズリー州、メアリーランド・ハイツ
のセントラル・マイクロウエーブ社の「広帯域電子同調
ガン発振器CMWシリーズ」)では、57.5GHz 
の中心周波数で±2GHz (ギガヘルツ)の同調帯域
となる。
【0003】上記特許では、超広帯域集中素子バラクタ
同調ミリメートル波VCOを提供している。一実施例で
は、VCOの同調帯域は56GHz の中心周波数で±
10GHz であり、この20GHz の同調帯域(3
5.7%の範囲)は、同一周波数帯域において既存のガ
ンVCOで得られる同調範囲の5倍である。
【0004】通信の送信器及び受信器の局部発振器やレ
ーダシステムとして用いられる信号発生源の位相雑音は
、システムの感度及び選択度を低下させる原因となりや
すい。例えばデジタル通信システムの場合、搬送波に近
い位相雑音はシステムビット誤り率に影響する。
【0005】アナログ通信システムでは、搬送波から少
なくとも数百KHz に変調情報が存在する。入力信号
は、幾つかの中継局を通過する時に一般的に周波数の上
下変換処理で連続的に増幅されるため、局部発振器の位
相雑音は集合的に信号へ伝達される。多数の中継局の受
信端部に加えられる位相雑音の影響によって信号対雑音
比が低下し、従ってシステム選択度が低下する。
【0006】ドップラーレーダシステムにおける送信器
及び局部発振器の信号発生源の両方に加えられる位相雑
音は、周波数が目標戻りに近い大きなクラッタ戻り信号
が存在する場合にドップラーシフト目標戻りに対して検
出限界を設定する。このため、低位相雑音は、通信及び
レーダシステムに用いられている送信器及び局部発振器
の信号発生源の重要な性能特徴である。
【0007】信号発生源での低位相雑音の重要性から、
位相雑音低下技術が最優先課題となっている。マイクロ
波またはミリメートル波電圧制御発振器(VCO)の位
相雑音を減少させるために一般的に用いられている方法
は、水晶または表面弾性波(SAW)発振器等の超安定
基準波発生源に発振器を位相同期するものである(19
79年のF.ガードナー(Gardner) 、ジョン
・ウイリー(Wiley) ・アンド・サンズの「位相
同期技術」)。
【0008】位相同期ループは、位相雑音フィルタとし
て事実上機能する。それは、基準信号の雑音に対しては
低域フィルタに、VCOの雑音に対しては高域フィルタ
になる。位相同期ループ帯域幅内では、VCOは基準波
発生源の低位相雑音特性を示す。ループ帯域幅の外では
、VCOは非安定VCOとしてのそれ本来の位相雑音を
生じる。位相同期は、基準信号の位相をVCO出力の位
相と比較することによって実施される。位相の差によっ
て発生したエラー信号を利用して、基準信号とVCOと
の間の位相差(エラー信号)が最小となるようにVCO
を再調整する。
【0009】マイクロ波またはミリメートル波発振器に
おいて位相雑音を低減させるために一般的に用いられて
いる別の方法は注入同期(injectionlock
ing)である(1973年10月のIEEE第61巻
第10号1386〜1410ページ「マイクロ波ソリッ
ドステート発振器の注入同期」K.黒川)。
【0010】注入同期では、発振器周波数または発振器
周波数の分数調波の安定高周波信号が超安定基準波発生
源から得られ、同期しようとする発振器の高周波ポート
へ注入される。十分なレベルの注入力によって、発振器
は注入安定信号の周波数に同期される。同期帯域幅内で
は、発振器は注入安定信号の低位相雑音特性を示す。同
期帯域幅の外では、発振器本来の非安定位相雑音特性を
示す。注入同期法及び位相同期法は両方とも、これらの
位相雑音低減方法を実施するためにはそれらに専用の信
号発生源と、相当に大きい相補形回路とを必要とする。
【0011】発振器において位相雑音を低減させるため
に用いられている別の公知の方法として、発振器をQの
高い狭帯域フィルタで安定させるものがある。この方法
は、有意味な位相雑音低減に必要な高いQ及び狭いフィ
ルタ通過帯域を実現することが困難であるため、ミリメ
ートル波周波数では実用的に限界がある。
【0012】例えば、誘電共振器(フィルタ)形発振器
(DRO)は、Qの値を考えれば事実上約26GHz 
に制限される。6GHz 誘電共振器の無負荷時のQは
7000である(米国空軍航空機研究所、LC分類#8
3ー600566 「マイクロ波受信器及び関連構成部
品」J.ツイ(Tsui))のに対して、86GHz 
の誘電共振器の測定Qはわずかに420である(198
2年6月24日のエレクトロニック・レターズ第18巻
第13号556 〜558ページ「誘電共振器によるW
帯域マイクロストリップ発振器の安定」G.モーガン(
Morgan))。
【0013】周波数に応じてQが減少することは、周波
数の増加に伴って共振器の容積/表面積比が減少するこ
とによるものである。86GHz の共振器の大きさは
、わずかに0.032 x0.032 x0.0068
インチであった。発振器に誘電共振器を用いることによ
る位相雑音の低減は、発振器内で中心的エネルギ蓄積素
子として機能する高いQの共振器によるものである。誘
電共振器の安定化有効性は、共振器のQ/非安定発振器
のQの比に反映される。
【0014】上記の86GHz 発振器(DRO) で
は、安定係数がわずかに6であって、これは有意味な位
相雑音低減を行うには不十分である(1968年9月の
IEEE トランス(Trans.) MTT、第MT
T−16巻第9号743 〜748 ページ「伝送安定
化空胴によるマイクロ波発振器の雑音低減」J.R.ア
シュレイ(Ashley)及びC.シールズ(Sear
les) )。
【0015】狭帯域フィルタ法を用いた位相雑音低減の
別の例は、イットリウム・鉄・ガーネット(YIG)球
体に基づいたものである(米国空軍航空機研究所、LC
分類#83ー600566 「マイクロ波受信器及び関
連構成部品」J.ツイ(Tsui))。適当な磁界に浸
漬した時、YIG球体は電流調整帯域フィルタとして、
または調整可能なマイクロ波空胴として作用し、Qは1
000〜8000程度である。YIG同調発振器及びフ
ィルタは、約40GHz 以上の高い周波数に用いられ
る。調整可能なYIGフィルタは、発振器内に周波数決
定素子として使用された時、または発振器の外部のフィ
ルタとして使用された時、広い周波数範囲に渡って発振
器の位相雑音を低減させる。
【0016】しかし、発振器の隣接位相雑音を低減させ
る有効性は、10MHz 〜数百MHz の広い帯域幅
に制限される。それの数dB〜10dBである高い挿入
損失、バラクタ同調発振器の高速同調速度(マイクロ秒
)に比べた場合の低速同調速度(ミリ秒)及び比較的広
い通過帯域は、位相雑音低減に利用する場合の欠点とな
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明の目的は、マイクロ波及びミリメートル波の
固定周波数発振器及び広帯域電圧同調発振器(VCO)
の位相雑音を発振器またはVCO回路の一体状の一部と
して組み込まれている簡単な回路手段によって低減させ
る方法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、60GHz 
以上の周波数を含むミリメートル波及びマイクロ波範囲
内で作動する、バラクタ同調発振器(VCO)を含む発
振器に関し、特に位相雑音の低減に関するものである。
【0019】本発明は、ミリメートル波及びマイクロ波
範囲で作動する発振器であって、負性抵抗の能動素子を
備えた能動回路と、前記能動回路に結合されてそれとと
もに共振回路を形成する共振器回路と、基本周波数の発
振を無効終端させる手段を設けて前記共振回路のQを増
加させて、前記共振回路内の蓄積基本周波数エネルギを
増加させることによって位相雑音を低減させる手段とを
有していることを特徴とする。
【0020】1つの望ましい特徴によれば、本発明は、
VCOの広い同調周波数範囲、すなわちWR−19 導
波管の帯域である40〜60GHz 全体に渡って連続
的に位相雑音を低減させることができる。位相雑音低減
回路は固定しており、VCOの連続的に同調可能な広い
周波数範囲に渡って調整する必要がない。この特徴は、
基本的に狭帯域法であってVCOの周波数が変化する毎
に注入信号の周波数を変化させる必要がある注入同期法
とは対照的である。また、基本的に狭帯域法であってV
COの同調範囲の各周波数に合わせるために位相同期回
路(すなわちデジタル分割器及び逓倍器)を電子的に調
整する必要がある位相同期ループ法とも対照的である。 また、広帯域周波数同調VCOのための位相同期ループ
システムは、VCOの同調範囲で区分的に連続している
だけである。本発明の方法では、位相雑音を低減させた
VCO出力は、VCO同調範囲で完全に連続している。
【0021】別の望ましい特徴によれば、本発明の位相
雑音低減法は、従来のフィルタ形位相雑音低減法で必要
とされた帯域フィルタよりも高域フィルタを用いている
。従って、本発明の方法に用いられている周波数範囲は
、位相雑音抑圧に用いられている公知の狭帯域フィルタ
法の場合の周波数の上限よりも相当に高いミリメートル
波の周波数で実現することができる。位相雑音抑圧に用
いられるフィルタ法は、誘電共振器フィルタの場合には
26GHz 、YIGフィルタの場合には40GHz 
まで可能であるが、本発明の方法では61GHzで実験
され、100GHz以上まで使用可能である。本方法で
高い周波数範囲を用いることができるのは、高いQの共
振器または帯域フィルタではなく高域フィルタ、例えば
適当な遮断周波数を備えた導波管の一部を用いているか
らである。フィルタ位相雑音低減法では、フィルタが中
心的エネルギ蓄積及び周波数決定素子として機能するた
め、高いQが最も必要とされる。狭帯域フィルタまたは
共振器のQの値が、発振器を安定化させる度合いを決定
する。本発明の方法では、高域フィルタは別の機能で作
用する、すなわち遮断周波数以下の大きな広帯域リアク
タンスを与えると共に、その帯域で所望の出力を伝送す
る。それは、中心的エネルギ蓄積及び周波数決定素子と
して使用されていない。従来の帯域フィルタ位相雑音低
減法は、フィルタまたは共振器の大きさ及びQに対する
周波数の減少効果のためにミリメートル波長では実行で
きず、無効となる。 例えば、86GHz の誘電共振器(1982年6月2
4日のエレクトロニック・レターズ第18巻第13号5
56 〜558 ページ「誘電共振器によるW帯域マイ
クロストリップ発振器の安定」G.モーガン(Morg
an))は、わずかに0.032 x0.032 x0
.0068インチである。それとは対照的に、本発明に
用いられている86GHz の出力に対する高域フィル
タははるかに大きく、市販のWR−12 導波管(外径
寸法0.202x0.141 インチ)の一部にすぎな
い。市販の導波管は300GHzまで得られる。
【0022】別の望ましい特徴によれば、本発明の雑音
低減法によって、位相同期または注入同期式の雑音低減
法で実現できるよりも簡単で、大幅に小型化し、また低
コストの低雑音発振器が得られる。実験的なV帯域(5
0〜75GHz )雑音低減ガンVCOは体積が0.7
5立方インチであるのに対して、同じ周波数の市販の位
相同期形ガン発振器の体積は82立方インチである。
【0023】別の望ましい特徴によれば、位相雑音低減
法を用いることによってVCOの同調速度(マイクロ秒
)が低下することはない。これは、位相または注入同期
を行うために時間間隔(ミリ秒)が必要である位相また
は注入同期法とは対照的である。これはまた、同調速度
が本発明の位相雑音低減法を用いたVCOよりも少なく
とも1等級遅いYIG同調フィルタとも対照的である。
【0024】別の望ましい特徴によれば、本発明の雑音
低減法は、発振器またはVCOの外部のQを高める回路
に基づいている。発振器またはVCOの位相雑音は、外
部のQの二乗に反比例して変化する(1978年6月の
マイクロウエーブジャーナルの105 〜109 ペー
ジ「マイクロ波発振器におけるFM及びAM雑音」S.
ハミルトン(Hamilton))。外部のQ(Qex
t )は、共振器回路内に蓄積されるエネルギ/負荷内
で消散するエネルギ比である。本発明の方法では、高域
フィルタがVCOまたは発振器の基本同調回路を負荷へ
送られた出力である発振の2次調波から分離する。高域
フィルタは、基本同調回路を無効終端させ、これによっ
て基本波共振器回路内の蓄積エネルギが高レベルになる
。共振器回路は、中心的エネルギ蓄積及び周波数決定回
路である。高域フィルタは、十分に高いリアクタンスレ
ベルにあるため、それは発振周波数決定素子でも中心的
エネルギ蓄積素子でもない。それとは対照的に、誘電ま
たはYIG共振器形発振器回路(または外部フィルタ)
を用いて位相雑音を低減させる発振器では、誘電または
YIG共振器が中心的エネルギ蓄積及び周波数決定素子
である。位相雑音低減機能は、主に別個の誘電またはY
IG共振器(または外部フィルタ)の特性によって決定
される。本発明の方法では、別個の共振器は用いられな
い。位相雑音低減は、基本発振を無効終端してVCOま
たは発振器の既存の共振器回路のQを高めることによっ
て達成される。無効終端は広帯域であるので、Qの増加
およびそれに付随した位相雑音低減は、バラクタ同調V
COの同調範囲全体に渡る。これとは対照的に、誘電共
振器形の発振器は、それの周波数決定誘電共振器が固定
周波数であるために幅広い同調ができない。
【0025】
【作用】発振器またはVCOの外部にある構成部品また
は基本波発生源はまったく必要としない。本発明の方法
で安定化したガンVCOの実験的性能は、搬送波から5
0KHz 〜1MHz 以上の周波数で位相同期ループ
法によって安定化した市販のガンVCOと位相雑音レベ
ルが同じであった。これは、位相同期または注入同期法
よりも簡単で小型であると共に、低コストである。それ
は、基本的に狭帯域で低速かつ相当に複雑な位相同期法
よりも本来的に広帯域であり、同調速度も速い。また、
公知のように狭帯域フィルタまたは空胴を用いた位相雑
音低減で実現されるものよりもはるかに高い周波数で使
用することができる。
【0026】
【実施例】(親出願)図1は、本発明に従って30GH
z 以上の周波数を含むミリメートル波の範囲で作動す
るバラクタ同調発振器VCOを示す回路図であり、図2
は、0.074 平方インチのパッケージに入ったパッ
ケージ形を示している。発振器10には、ガンまたはイ
ンパット(Impatt)ダイオード、電界効果トラン
ジスタ等の能動素子14を含む集中素子能動回路12が
設けられている。
【0027】発振器にはさらに、能動回路12に結合さ
れてそれと共に共振回路を形成する集中素子同調回路1
6が設けられている。同調回路16にはバラクタダイオ
ード18と誘導素子20とが設けられている。集中素子
回路の概念は、(電気的に)十分小さく、集中素子とし
て機能的に特徴付けられる回路素子を使用することに基
づいている。誘導素子20は、別個の部材間を電気的に
接続する短い電線である。第1バイヤスポート22がバ
ラクタの同調用に設けられ、第2バイヤスポート24が
能動素子14にバイヤスをかけるために設けられている
。VCOの出力部26は発振の基本周波数の負荷28に
よって無効終端させられ、第2調波またはそれよりも高
次の高調波の負荷30によって抵抗負荷が加えられる。
【0028】第2高調波またはそれよりも高次の高調波
の第1の四分の一波長チョーク32が設けられ、その第
1端子34は接続点36でバイヤスポート22に接続し
、第2端子38は接続点40で同調回路16の第1端子
42に接続している。低域高周波バイパスフィルタがチ
ップコンデンサ44によって形成されており、その第1
端子46は接続点36に接続し、第2端子48は、同調
回路16の第2端子52にも接続している戻り導体50
で接地している。
【0029】第1端子56が接続点40で同調回路16
の第1端子42に接続し、第2端子58が接続点60で
能動回路12の第1端子62に接続している直流阻止コ
ンデンサ54によって同調回路16が能動回路12に接
続している。能動回路12の第2端子64は接地戻り導
体50を介して同調回路16の第2端子52に接続して
いる。第2高調波またはそれよりも高次の高調波の四分
の一波長チョーク68が設けられ、その第1端子70は
接続点72でバイヤスポート24に接続し、第2端子7
4は接続点60で能動回路12の第1端子62に接続し
ている。
【0030】第1端子78がチョーク68の端子74と
能動回路12の端子62との間の接続点60に接続し、
第2端子82が導体84を介して負荷回路86に接続し
ているコンデンサ76によってVCOの出力部26が能
動素子14に容量的に接続している。低域高周波バイパ
スフィルタがチップコンデンサ88によって形成されて
おり、その第1端子90は接続点72に接続し、第2端
子92は、接地戻り導体50を介して能動回路12の第
2端子64に接続している。
【0031】負荷回路86は、図3の出力導波管94で
あり、例えば基本周波数を遮断して、第二高調波を伝播
するWR−15 導波管である。出力導体84は、VC
Oの能動素子を負荷回路86に接続する。導体84は、
能動回路12の第1端子62に図2の第1端部96を、
負荷回路86に第2端部26を備えている。端部26は
導波管94内に位置している。 コンデンサ76は、導体84の端部96と能動回路12
の端子62との間に接続している。
【0032】1つの実施例では、導体端部96は端子6
2から離れており、その間のエアギャップによってコン
デンサ76が設けられている。VCO回路は、導波管9
4に取り付けられたハウジングカバー100 内に収容
されて、ハウジングにねじ101aで取り付けられたカ
バー101 で閉鎖されている。導波管は標準部品であ
り、円形の端部フランジ102 及び104 からドエ
ルピン106 が延出している。
【0033】フランジ102 に設けられたディスク1
07 には、図4に示されている円形の孔108 が設
けられており、これを通って高周波出力が導波管94か
ら伝播する。 標準通りに、ディスク107 にはドエルピン収容孔1
07aとねじ孔107bとが設けられている。孔108
aを設けたディスク107 の場合、エネルギの一部の
サンプリングが可能となる。さらなる実施例では、ディ
スク107 は、導体84から公称四分の一波長であっ
てエネルギを図3の右方向へ、右の出力ポートへ構造的
に反射する中実の無孔ディスクに交換される。
【0034】本発明は、35.7%の実験的同調範囲、
すなわち56GHz の中心周波数で±10GHzのV
COを提供しており、これは同じ周波数帯域において既
存のガンVCOで得られる同調範囲の5倍である。本発
明のVCOで高められた同調能力は、その構造の以下の
特徴から得られるものである。
【0035】(1)  分散形回路よりも本来的に広帯
域である集中素子回路形式を用いている。
【0036】(2)  本来的に回路寄生を最小に抑え
、従って寄生によるバラクタ静電容量比に対する減少効
果を最小に抑えることができる集中素子回路形式を用い
ている。
【0037】(3)  VCO回路は基本周波数で同調
され、出力は能動素子、例えばガンダイオード、インパ
ットダイオード等の現場発生の第二またはそれよりも高
次の高調波から得られる。現場第二高調波発生により、
別体の広帯域二倍器回路が必要でなくなる。
【0038】(4)  VCO回路は基本周波数でバラ
クタ同調され、基本波発振器回路は無効終端する。同調
基本波発振帯域の無効終端は、抵抗負荷によってVCO
の同調範囲に与えられる減少効果をなくす望ましい効果
を備えている。この同調構造は、VCOの出力(抵抗)
負荷がバラクタの有効静電容量比の減少として同調回路
内に直接的に現れる基本波VCOの構造と対照的である
。ここに示されている第二高調波VCOでは、出力負荷
は回路の第二高調波部分に顕著であり、同調は無効終端
基本波回路部分で実施される。第二高調波出力は負荷を
透過するが、同調基本波は、VCOの能動素子14内の
高調波発生機構の変換損失によって負荷から隔離される
と共に、基本周波数を遮断する出力導波管94からも隔
離される。図示の第二高調波VCOに用いられているよ
うな能動素子としてのガンダイオードの場合、第二高調
波出力は一般的に15〜20dBで、基本出力発生能力
よりも低く、基本同調及び第二高調波出力負荷間の隔離
レベルを表している。
【0039】(5)   同調基本発振に広帯域無効終
端を与えるVCO回路が用いられており、無効終端はガ
ンダイオードに近接している。同調特性にホールやジャ
ンプのない連続した同調性能を確保できるように、無効
終端はガンダイオードに近接させる。中間線が長い(四
分の一波長以上)場合には多数の共振状態が生じて同調
の不連続が発生する可能性があるので、このことは超広
帯域VCOには特に重要である。回路素子のサイズが本
来的に小さい集中素子回路は、短い線の問題を満足させ
るのに適している。
【0040】(6)  第二高調波回路は同調されない
ので、本来的に広帯域の第二高調波出力が与えられる。 第二高調波はガンダイオードの基本波同調で現場発生し
、出力ポートに容量的に結合している。これは、ラジア
ルモード共振器ディスク形VCO分散形回路(1985
年のIEEE MTT−Sシンポジウムダイジェスト3
75 〜378 ページ「W帯域(75〜110GHz
)での広帯域電子同調GaAsガンVCO」J.オンド
リア(Ondria))とは対照的である。分散形回路
では、ラジアルディスクのサイズ及び接地面上方位置が
高いQの第二高調波同調回路の周波数を制御する中心的
要因である。
【0041】(7) 集中素子VCO形式が用いられて
おり、回路素子の値を適当に選択することによって直列
同調VCOにも並列同調VCOにもすることができる。 この基本的融通性によって、最適性能特性を得るために
直列または並列形式のいずれでも最も適した能動素子に
用いることができる。例えば、直列同調回路には電子な
だれダイオードが最適であるのに対して、並列同調回路
にはガンダイオードが最適である(1978年4月のマ
イクロウエーブジャーナル63〜66ページ及び84ペ
ージ「マイクロ波発振器回路」S.ハミルトン)。集中
素子回路の基本的融通性は、並列同調VCO形式ではバ
ラクタ同調が困難である一般的に使用されているラジア
ルモード共振器ディスク形第二高調波分散形ガン発振器
回路(1981年のIEEE  MITT−Sシンポジ
ウムダイジェストの334 〜337 ページ「広帯域
バックショート同調第二高調波W帯域ガン発振器」H.
バース(Barth))の基本的融通性と対照的である
。分散ディスク形回路は、第二高調波を伝播するが基本
波を遮断して無効終端させる導波管内に埋め込まれてい
る。導波管は基本周波数のエネルギ伝播を遮断するので
、分路同調素子を効果的に接続して基本波を同調させる
ことは困難である。それとは対照的に、集中素子回路の
基本的性質はすべての周波数の存在を認める。 導波管モードは存在しない。集中素子回路の基本波部分
及び第二高調波部分の両方にアクセスが可能であり、能
動素子の直列または並列同調に合わせて回路素子を選択
することができる。基本波を遮断して第二高調波を伝播
する別体の導波管部分が、基本波の無効終端に用いられ
る。この導波管部分は、集中素子VCO回路に非常に接
近した位置に設けられ、同軸伝送線84のショート部分
でそれに接合している。それとは対照的に、ラジアルモ
ード共振器ディスク形VCO回路(上記オンドリアの参
考文献)では、回路の完全な分散性のために遮断出力導
波管はVCO回路から分離していない。
【0042】(8)  VCO性能に対する負荷プリン
グの望ましくない既知の効果に対する免疫を与える広帯
域VCO回路が用いられている。この効果は、不適合出
力負荷を正常なVCOに用いた時にしばしば発生する状
態によってVCO周波数の変化として現れる。この状態
は、VCOと負荷との間に外部隔離部材(フェライト分
離器、バッファ増幅器、減衰器)を用いることによって
軽減できる。現場高調波発生機構によって第二高調波出
力を基本波同調回路から本来的に隔離されていることと
、(基本波が遮断された)出力導波管内を基本周波数で
エネルギが伝播しないこととによって、負荷プリングに
対する免疫を与えることができる。この免疫性は、ほと
んどの用例で外部分離素子をなくすことができることを
意味している。
【0043】(9)  第二高調波VCOには2つの出
力導波管ポート102 及び104 が設けられている
。出力導波管94は第二高調波周波数を伝播するが、基
本波を遮断する。出力電力レベルを最適化するため、2
つの出力ポートの一方に調整式または固定式のショート
が用いられている。出力導波管は基本波を遮断するので
、ショートは同調基本波発振に影響しない。2つの出力
ポートを設けたVCO出力部形状により、2つの出力ポ
ートにおける出力電力レベルを同一にも個別にも設定で
きるという特徴が得られる。固定ショートが一方のポー
トに設けられている場合、発生するVCO出力はすべて
他方のポートで得られる。固定ショートが取り除かれた
場合、2つの出力ポートに等分に分割された出力が生じ
る。図4の中央に円形孔108 を備えたアイリスプレ
ートまたはディスクを一方のポートに適切に配置した場
合、2つのポート間で出力は不均等に分割され、孔を設
けたポートの方が少なくなる。円形孔から伝送されるエ
ネルギの量は、孔の直径に応じて増加する。この一体状
の出力分割構造によって、位相同期電子機器への低レベ
ル出力と幹線路への高レベル出力との両方が必要となる
VCOの位相同期等の用途において、サイズ、重量及び
コストを増加させる外的な方向性結合器が不必要となる
。別の用途として、受信器内のジュアルミキサ用の干渉
性局部発振器駆動部へ2つの(同一または不同の)出力
を送ることができる。
【0044】前述したように、従来形の広帯域ミリメー
トル波VCO法では、中心が57.5GHz の周波数
帯域で±2GHz の同調範囲のバラクタ同調分布素子
回路(導波管)型ガンVCOが市販されている(198
8年6月の米国、ミズリー州、メアリーランド・ハイツ
のセントラル・マイクロウエーブ社の「広帯域電子同調
ガン発振器CMWシリーズ」)。本発明の集中素子VC
Oで示された性能は±10GHz であり、同じ周波数
帯域の従来形のものの5倍である。
【0045】直列同調第二高調波ディスク形ラジアル共
振器を用いた分布素子(導波管)ガンVCO回路(上記
オンドリアの参考文献)では、94GHz の10%の
バラクタ同調周波数範囲も報告されている。これとは対
照的に、本発明の並列同調集中素子VCOで示された性
能は中心が56GHz の周波数帯域の35.7%であ
り、報告されている第二高調波VCOの3.6倍である
【0046】本発明の並列同調VCOの性能利点は、ラ
ジアルディスク共振器VCO(上記オンドリアの参考文
献)のようにVCOが直列同調である場合には3.6 
倍以上になる。直列同調は、並列同調よりも広い帯域の
同調を与えることがわかっている(1970年4月のI
EEEのソリッドステート回路ジャーナル82〜84ペ
ージ「ソリッドステートマイクロ波発振器の広範囲同調
」D.コージー(Cawsey))。上記に引用されて
いる比較結果から、本発明の集中素子VCO回路が従来
のVCO技術よりも優れていることは明らかである。
【0047】従来技術には、「広帯域ミリメートル波周
波数ガン発振器」と題する米国特許第4,246,55
0 号も含まれている。この特許に開示されている集中
素子回路によって得られる実験的性能は、55GHz 
を中心にした10GHz の同調範囲であり、同調帯域
全体の平均出力電力は0.65mw(ミリワット)であ
った。また、同調帯域全体の平均出力電力が0.24m
wである64.5GHz を中心にした13GHz の
同調範囲も示されている。本発明の集中素子VCOで示
された性能は、56GHzを中心にした20GHz の
同調範囲であり、同調帯域全体の平均出力電力が1.9
mw であった。後者の結果は、従来の集中素子VCO
よりも同調能力及び出力電力が相当に増加していること
を示す。
【0048】米国特許第4,246,550 号よりも
相当に性能が向上している本発明のVCOの発明的特徴
は以下の通りである。
【0049】本発明では、バラクタ同調基本波発振がガ
ンダイオードに近接した位置で無効終端する。このため
、基本周波数でのエネルギ循環は回路の小領域に制限さ
れ、これによって回路損失は小さく、第二高調波出力は
高くなる。測定された性能は、基本波を無効終端させて
いない第二高調波VCO(米国特許第4,246,55
0 号)の場合よりも平均出力電力が8倍まで増加する
。これとは対照的に、米国特許第4,246,550 
号では、バラクタ同調基本波発振は無効終端せず、出力
導波管部分へ循環する。出力導波管は基本周波数を遮断
しない。
【0050】本発明では、回路のバラクタ同調基本波部
分から隔離されているVCO回路の第二高調波部分から
出力電力が得られる。同調回路から出力(抵抗)負荷効
果を取り除くことによってVCOの同調範囲が増加する
。(同調回路内の抵抗負荷効果は、バラクタ静電容量比
の減少、従って同調範囲の減少として現れる。)基本波
を無効終端させた測定同調範囲性能は、抵抗負荷効果を
受けたVCOの性能の1.5 倍である。これとは対照
的に、米国特許第4,246,550 号では、出力導
波管は基本波長を遮断しないので、出力負荷効果がバラ
クタ同調基本波回路内に存在する。これによってバラク
タの有効静電容量比が減少し、同調範囲が減少する。
【0051】本発明では、出力導波管は基本波長のエネ
ルギの伝播を遮断する。第二高調波だけが伝播する。こ
の構造によって基本波が出力負荷から隔離され、負荷を
第二高調波だけが透過できるようになる。これによって
基本波における回路調整と第二高調波における回路調整
とを別にすることができるので、最適同調及び出力電力
性能を実現できる。これとは対照的に、米国特許第4,
246,550 号では、例えば第二高調波の最大出力
を得るための出力回路調整は、同時にバラクタ同調基本
波の同調特徴及び出力発生特性にも影響するので、最適
性能を得ることは困難である。出力導波管内の基本波エ
ネルギ伝播による消散損失は、第二高調波出力の減少及
び同調範囲の減少として現れる。
【0052】本発明では、出力が始めに発生した第二高
調波から得られるので、バラクタ高調波基本波発振回路
は不適合出力負荷効果の影響を受けない。この負荷効果
はプリングとして知られており、これによって負荷状態
の変化に伴ってVCO周波数が目的値から偏移してしま
う。出力負荷に対する電磁適合性は、能動素子内の高調
波発生機構に本来からある隔離性と、出力導波管内を基
本波エネルギが伝播しないようにした回路を用いたこと
によるものである。第二高調波VCOにおけるこの負荷
の電磁適合性から、多くの用途においてVCO出力部に
外的なフェライト分離器、バッファ増幅器または減衰器
を用いる必要がなくなる。基本波VCOを用いる場合、
分離器、バッファ増幅器または減衰器で負荷隔離を行う
ことは不可避である。これとは対照的に、米国特許第4
,246,550 号では、バラクタ同調基本波発振回
路は直接的に負荷の影響を受け、VCOは負荷プリング
効果を受ける。同調回路は負荷を透過する。
【0053】本発明では、ガン及びバラクタダイオード
は独立的にバイヤスがかけられるので、最適VCO性能
特性を得るための回路設計の自由度を高めることができ
る。バイヤスをかける順序は不問である。上記のオンド
リアの参考文献に示されているような従来技術では、使
用されている回路構造からガン及びバラクタダイオード
に独立的にバイヤスをかけることができない。バラクタ
バイヤスはガンバイヤスと相関性がある。これとは対照
的に、米国特許第4,246,550 号では、ガン及
びバラクタダイオードは共通のバイヤスに接続しており
、独立的にバイヤスをかけることはできない。バラクタ
バイヤスはガンバイヤスと相関性がある。バラクタダイ
オードの損傷を避けるため、ガンバイヤスをかける前に
バラクタバイヤスをかけなければならないので、バイヤ
スをかける順序が必要である。順序を変えると不都合が
生じる。
【0054】本発明のVCOは、1989年6月13〜
15日の1989年 IEEE−MTT−S 国際マイ
クロ波シンポジウム1927〜1930ページのC.コ
ーエン(Cohen) 及びE.サード(Sard)の
「超広帯域(20GHz )同調のミリメートル波集中
素子ガンVCO」と題する技術論文にも記載されており
、それについて以下に説明する。
【0055】超広帯域同調の新しいミリメートル波ガン
VCOが開発され、モデル化されている。このVCOは
、その無効終端基準周波数で同調し、出力は始めに発生
したガンダイオード第二高調波から得られる。測定性能
では、46〜66GHz の連続同調が得られ、同調範
囲は20GHz で、最大出力電力は+6dBm であ
る。
【0056】従来技術の報告結果から、集中素子回路形
式の固有の利点は、実際にミリメートル波長において発
振器及びVCO(1987年のIEEE−MTT−S 
国際マイクロ波シンポジウムダイジェスト427 〜4
32 ページの「ミリメートル波InP 及びGaAs
ガンVCO及び発振器のモデリング及び性能における最
近の進歩」L.D.コーエン及びE.サード)とミキサ
(1988年のIEEE−MTT−S 国際マイクロ波
シンポジウムダイジェスト695 〜698 ページの
「4〜40GHz の偶数高調波ショットキーミキサ」
J.L.メレンダ(Merenda) 、D.ヌーフ(
Neuf)、P.ピロ(Piro))とで実現できるこ
とがわかる。
【0057】これらの利点には、広帯域で連続し、スプ
リアスのない性能、導波管回路と同程度の回路損失、小
型回路サイズ、簡単な回路トポロジー、及び一般的に使
用されている分布素子回路に比べて回路モデリング及び
性能分析の分解能及び正確度が高いことが含まれる。集
中素子回路技術の利点が、46〜66GHz に渡って
バラクタ同調が行われ、同調範囲が20GHz である
この超広帯域ガンVCOの開発の基礎として利用されて
いる。この同調能力は、この周波数帯において従来形V
COの5倍を超えている。ここに示されている超広帯域
VCOは、全導波管帯域高速同調ドライバとして、広帯
域掃引局部発振器受信器として、また計測器として使用
することができる。
【0058】これによって与えられた新しいVCOの結
果及び技術は以下の通りである。
【0059】(a) 超広帯域第二高調波バラクタ同調
ガンVCOのための新しい集中素子回路 (b) V帯域(50〜75GHz )VCOにおいて
20GHz の測定連続同調範囲。これはこの導波管帯
域での既存のガンVCOの同調能力の5倍である。
【0060】(c) 9GHz の線形同調範囲。これ
は全同調範囲の45%である。
【0061】(d) ガンダイオード内での本来的な第
二高調波発生。これによって別体の広帯域二倍器回路を
なくすことができる。
【0062】(e) ガンダイオードに近接してバラク
タ同調基本波発振を無効終端させることによる有効で広
帯域のガンダイオード第二高調波発生。
【0063】(f) モデル素子の数量化を含めた集中
素子第二高調波ガンVCOのモデリング及び分析結果。 測定及び計算同調特性間に見事な一致が得られた。
【0064】(g) 基本波出力VCOに比べて高い負
荷の引込み対する電磁適合性。これによって多くの用途
では出力分離器をなくすことができる。
【0065】第二高調波ガンVCOは、基本周波数でガ
ンダイオードをバラクタ同調させ、出力として始めに発
生したガン第二高調波を用いる構造になっている。基本
波発振は、ガンダイオードの近くで無効終端する。抵抗
負荷の同調範囲に対する固有の減少効果がなくなるので
、これはVCOの同調能力を高める望ましい効果を持っ
ている。  V帯域(50〜75GHz )VCOのた
めの第二高調波集中素子ガンVCOの回路図及び構造が
図1及び2に示されている。集中素子の概念は、十分小
さく、集中素子として特徴付けられる回路素子を使用す
ることに基づいている。集中素子回路を組み付ける0.
074 インチx0.074 インチの溝は、問題の出
力周波数範囲で導波管モードを遮断する大きさであるた
め、集中素子回路形式に保全性を与えることができる。 個々の回路素子には、パッケージガンダイオード14と
、超段階接合GaAsチップバラクタ18と、3つのM
IS チップコンデンサ44、54、88とが含まれて
いる。20等の誘導素子は、個々の素子間を電気接続す
る短い線である。ガン及びバラクタダイオードバイヤス
チョーク32、68は、出力周波数帯の中心の公称四分
の一波長である。第二高調波出力は回路から76に容量
的に結合されて、同軸(外径0.034 インチ)中心
導体84で出力導波管94のWR−15 部分へ送られ
る。同軸中心導体84は図3の導波管側の端部26でV
CO回路の公称50オームから導波管の公称400 オ
ームインピーダンスへ広帯域遷移させる。出力導波管は
基本周波数を遮断するので、ガンダイオードをこの周波
数範囲で無効終端させることができる。
【0066】図1及び図2の第二高調波ガンVCO10
の等価回路モデルが図5に示されている。但し、ZL 
  =  出力同軸伝送線インピーダンス(公称50オ
ーム) PL  = 出力同軸伝送線(VCO回路から出力導波
管まで)の長さ KL  = 出力同軸伝送線誘電体(一般的にテフロン
)の誘電率 ZB  = バラクタダイオード及びガンダイオードバ
イヤス線のインピーダンス(空気誘電率KB =1)P
B  = バラクタダイオード及びガンダイオードバイ
ヤス線の長さ CPRO = プローブ(同軸中心導体端部26)の静
電容量LWG = 基本周波数での出力導波管(94)
の等価インダクタンス(出力導波管は基本周波数を遮断
する)CL  = 出力結合静電容量 CD  = ガンダイオードの領域静電容量R0  =
 ガンダイオードの低電界(放散)抵抗LP  = ガ
ンダイオードパッケージインダクタンスCP  = ガ
ンダイオードパッケージ静電容量CTF = 直流阻止
及びバラクタ減結合静電容量LT  = 同調インダク
タンス RT  = 同調回路抵抗(バラクタ抵抗を含む)CT
  = バラクタ静電容量 このモデルは、ガンダイオード14から出力導波管部分
までの同軸線84(ZL 、PL 、KL )と、ガン
及びバラクタバイヤス線24、22(ZB 、PB 、
1)とを含む。各バイヤスチョークは細い地上線(空気
誘電率KB =1)である。モデル内の回路素子は、1
987年のIEEE−MTT−S 国際マイクロ波シン
ポジウムダイジェスト427 〜432 ページの「ミ
リメートル波InP 及びGaAsVCO及び発振器の
モデリング及び性能における最近の進歩」(L.D.コ
ーエン及びE.サード)に記載されているようにして数
量化された。
【0067】数量化されたモデルに基づいたInP ガ
ンVCOの計算同調特性が図6に測定特性と比較して示
されており、VG はガンダイオードバイヤス電圧、I
G はガンダイオードバイヤス電流である。同調特性は
ほぼ一致しており、最大周波数差は0.6 %である。 VCOの同調及び出力特性が図7に示されている。
【0068】これらの測定を行うため、出力ポートの一
方に固定ショートを用いて、最大同調範囲に設定した。 フランジ12側の他方のポートをVCOの出力ポートに
した。VCOは46.4〜64.7GHz で同調し、
同調範囲は18.3GHz であり、最大同調電圧はー
30ボルトであった。48.7GHz から57.7G
Hz までの9GHz の同調範囲に渡って線形同調が
示され、それに対応した同調範囲電圧はー4〜ー12ボ
ルトであった。同調電圧をー46ボルトまで増加するこ
とによってさらに1.2GHzの同調が得られた。ゼロ
バラクタ電流が全同調範囲に渡って見られた。
【0069】帯域の高周波数端部での出力傾斜は、この
同調帯域領域で導波管モードが遮断されていない拡大回
路カットアウトによるものであった。帯域の下側端部の
出力傾斜は、VCO回路とそれの導波管出力部との間の
同軸線84の長さを短くすることによってなくすことが
できると予想される。使用されている1.5pF (ピ
コファラド)コンデンサよりも高い値の直流阻止コンデ
ンサ54を用いれば、帯域の下側端部側でさらに2GH
z までの同調が予想される。1.5pF 阻止コンデ
ンサは超段階接合同調バラクタの1.95pFゼロバイ
ヤス静電容量に相当する。従って、図7に示されている
データの帯域の下側端部での同調範囲及び線形性は、コ
ンデンサ54のバラクタ静電容量のパディングによって
減少した。
【0070】以上に超広帯域ミリメートル波VCOにつ
いて説明してきた。VCOは基本波長でバラクタ同調さ
れ、出力は始めに発生したガンダイオード第二高調波か
ら得られる。バラクタ同調基本波発振帯域を無効終端さ
せる集中素子回路形式を用い、また始めに発生したガン
ダイオード第二高調波を出力として用いることによって
、本来的に広帯域の同調能力が得られる。性能測定値に
は、46GHz から66GHzまでの20GHz の
同調範囲で、最高出力電力が+6dBm の連続VCO
同調が含まれる。この同調能力は従来形のガンVCOよ
りも優れ、この周波数帯は5倍である。これによって、
VCO技術を少なくともV帯域(50〜75GHz )
の全導波管帯域VCOを提供できるように発展させるこ
とができる。
【0071】従来形VCOは、マイクロ波帯域(18G
Hz まで)においてオクターブ範囲同調能力までを示
す。例えば、マイクロ波帯域の周波数有効範囲は、同調
範囲が1〜2GHz 、2〜4GHz 、4〜8GHz
 、8〜12GHz 及び12.4〜18GHz の市
販のVCO(1897年アバンテック(Avantek
) ・プロダクト・ガイド・カタログ  67ページ)
で得られる。このため、1〜18GHz のマイクロ波
帯域をカバーするためには5このVCOが必要である。 また、これらのVCOでは、複合マイクロ波帯域範囲を
得るには切り換え構造が必要であろう。
【0072】本超広帯域ミリメートル波VCOを用いた
場合、1〜18GHzよりも大きい周波数範囲を1つの
VCOと幾つかの補助部材とによって得ることができる
。従って、この構造によれば、従来では複数のVCOを
用いてやっと得られるものよりも少ない部品で、低コス
トで、小型で、低消費電力で、また短い同調時間で全マ
イクロ波帯域をカバーすることができる。同調時間が短
縮されるのは、多数のVCOを用いた構造に伴ったスイ
ッチ及びそれらの切り換え時間をなくすことができるか
らである。
【0073】新しい多オクターブマイクロ波VCOシス
テム120 のブロック図が図8に示されており、上記
の40〜60GHz の超広帯域第二高調波形VCO1
0が用いられている。VCO10の40〜60GHz 
の出力は安定39GHz 局部発振器124 によって
ミキサ122で下向き変換され、VCOの20GHz 
の同調範囲が1〜21GHz 出力に変換される。安定
局部発振器はDRO(誘電共振器発振器)か、または米
国特許第4,728,907号に記載されている温度補
償発振器である。出力増幅器126 は任意であって、
出力電力レベルを増加させる必要がある場合に用いられ
る。
【0074】図8に示されている構造では、40〜60
GHz VCOの電圧同調の結果、VCOの同調に従っ
て1〜21GHz に下向き変換された出力が得られる
。前述したように、第二高調波VCOでは従来のように
VCOとミキサとの間に分離器を設ける必要がなく、そ
れはVCOの同調回路が負荷(ミキサ)から本来的に隔
離されるためである。局部発振器の周波数を適当に選択
することによって、40〜60GHz VCOの20G
Hz の同調範囲はミキサによって図8に示されている
1〜21GHz 以外の20GHz 幅の出力周波数帯
に変換することができる。例えば、34GHz局部発振
器では、変換出力周波数は6〜26GHz になる。
【0075】図8に示されているマイクロ波多オクター
ブ(1〜19GHz )VCOの測定同調特性が図10
に示されている。下向き変換されたミリメートル波VC
Oは、同調範囲が46.6GHz から64.6GHz
 までの18GHz の同調帯域であった。45.69
GHZ集中素子発振器によってミキサの局部発振器駆動
が行われた。その結果として得られた下向き変換ミキサ
出力は、図10に示されているように1〜19GHz 
であった。
【0076】上記第二高調波VCO10の別の用例が図
9に示されている。この用例では、局部発振器周波数が
相当に低い10GHz である局部発振器128 がミ
キサ130 での下向き変換に用いられている。VCO
の40〜60GHz 出力は30〜50GHz 帯域に
下向き変換される。下向きに変換された20GHz 幅
出力は増幅器132 で増幅され、逓倍器134 で周
波数が二倍になことによって、60〜100GHz出力
が発生する。40〜60GHz VCOの20GHz 
幅の同調帯域は、60〜100GHz範囲の40GHz
 幅の帯域に増加する。この範囲は、この周波数領域で
使用される標準形であってこのVCOシステムの最大同
調範囲を示すWR−12 導波管の60〜90GHz 
の帯域範囲を超えている。
【0077】図9のVCO構造は、基本的超広帯域VC
O10の周波数同調能力を高める手段を示している。周
波数逓倍器及び増幅器は公知の技術であるが、駆動源と
して単一の超広帯域VCOを用いることは、そのような
超広帯域VCOシステムの実現に実際性を与える。短い
ミリメートル波長で全導波管帯域以上の同調周波数範囲
を提供することは、多数の駆動源を用いた場合の複雑さ
のためにこれまでは実現不可能であった。図9のさらな
る実施例では、局部発振器128 及びミキサ130 
が省略され、VCO10の出力は直接的に増幅器132
 へ送られ、40〜60GHz VCOの20GHz 
幅の同調帯域は、逓倍器134 の出力部では80〜1
20GHzの40GHz 幅の帯域範囲に増加する。
【0078】(本発明)本発明は、上記主題に関して位
相雑音を低減するための継続的開発努力から生まれたも
のである。固定周波数発振器または広い範囲で同調可能
な発振器(VCO)の位相雑音を低減させるための新し
い技術、分析的考慮及びその技術をうまく実施するため
に用いられた回路例について以下に説明する。この技術
は、2つの周波数モードで作動させることによって発振
器またはVCOの外部のQを増加させることに基づいて
いる。
【0079】例えば第二高調波モードでは、基本波発振
は高域フィルタによって無効終端されて負荷から隔離さ
れる。出力電力は、基本波の本来的な発生第二高調波か
ら得られる。基本波発振回路は、ガンダイオード等の能
動素子内の本来的な第二高調波発生機構に伴った固有の
分離性によって第二高調波負荷から隔離される。基本波
発振回路は発振器回路内の能動(負性抵抗)素子に近接
した位置で大きなリアクタンスで無効終端するので、発
振器回路内に蓄積されるエネルギは、第二高調波で負荷
に送られるエネルギレベルに比べて大きい。
【0080】このため、基本波発振回路の外部のQは、
直接的に基本周波数で負荷が加えられる従来の基本波発
振器よりも1等級以上大きくなる。例えば、測定性能か
ら、第二高調波発振器の外部のQが約600 であるの
に対して、基本周波数で負荷が加えられた発振器の外部
のQは約25であることがわかる。このため、第二高調
波モードを用いることによって、外部のQは24倍にな
り、これによって位相雑音が25dBに低減する。Qを
増加させる技術は、3次またはそれよりも高次の高調波
を出力に用いる場合にも適用できる。無効終端(高域フ
ィルタ)が広帯域であるので、この技術も広帯域である
。この技術によって、回路調整を行わずにVCOの全同
調範囲に渡って連続的に雑音を低減させることができる
【0081】周波数変調(位相)雑音及びそれの振幅変
調雑音を定める負性抵抗発振器のパラメータは、197
8年6月のマイクロウエーブジャーナル 105 〜1
09 ページ「マイクロ波発振器におけるFM及びAM
雑音」S.ハミルトンに記載されているように、次式で
表される。
【0082】FMの場合:     N/C  =(1/2)( MkT0 B/P
0 )(f0 /Qext fm)2     (1)
AMの場合:     N/C  =(1/2)( MkT0 B/P
0 ){1/(S/2)2 +( Qext fm/f
0 )2} これらの式は、FM及びAM雑音出力を単
側波帯雑音対搬送波電力比N/Cとして与えている。雑
音出力は、搬送波f0 から搬送波の一方側へ離れた周
波数fm である周波数帯B(Hz)に渡って総和が出
される。係数Mは装置の雑音測度であって、ガンダイオ
ード及び電子なだれダイオードの一般値はそれぞれ25
及び35dBである。項kT0 Bは帯域幅Bでの熱雑
音出力であり、P0 は出力電力であり、AMの場合の
係数Sは装置の作動状態に関するもので、最大出力電力
時に値が2となる。これらの式は、ここに開示されてい
る雑音抑圧技術を量的及び質的に理解できるようにする
ものである。ここに示されている雑音低減技術は、発振
器またはVCOのFM及びAM雑音の両方に適用するこ
とができる。以下の説明では、システム応用のための該
当のほとんどすべてのマイクロ波及びミリメートル波発
振器及びVCOにおいてはAM雑音出力よりも相当に高
い(1978年6月のマイクロウエーブジャーナル 1
05 〜109 ページ「マイクロ波発振器におけるF
M及びAM雑音」S.ハミルトン)FM雑音出力に重点
をおいて述べる。例えば、KA 帯域(26〜40GH
z )のガン発振器は1MHz オフセット周波数にお
いてAM雑音対搬送波電力比が−130 〜−160d
Bc/Hz であるのに対して、FM雑音出力は−12
0dBc/Hz である。
【0083】等式(1)で与えられた周波数変調(位相
)雑音の式からわかるように、発振器またはVCOの外
部のQの制御は、発振器またはVCOの位相雑音に強い
影響を与えることができる重要な手段である。FM雑音
及び位相雑音はθd =△fpeak/fm (但しθ
d はピ−ク位相偏移、△fpeakはピ−ク周波数偏
移)の関係にあるので、FM雑音及び位相雑音は互いに
取り替えて論じることができる。単側波帯対搬送波比(
dB)は次式で表される。 N/C  = 10 log10(θd /2)2また
は N/C  = 10 log10(△fpeak/2f
m )2本発明の方法では、VCOの外部のQは測定値
が585 まで増加したのに対して、増加していないV
COでは測定値が24.7であった。増加は23.6倍
の改善度になる。等式(1)から、位相雑音低減は10
 log10(23.6)=27.4dB  となる。 位相雑音低減方法は、集中素子回路形式に組み込まれた
ガンVCOで実現された。Qext 増加を行った場合
と行わない場合の61GHz でのガンVCOの雑音測
定値が図11に示されている。80KHz 〜1MHz
 のオフセット周波数範囲でのQext 増加ガンVC
Oの位相雑音測定値は26〜28dBであって、Qex
t 増加を行わない61GHz ガンVCOの測定値よ
りも低い。測定改善度は、それぞれのVCOのQext
 の値に基づいた計算改善度27.4とほぼ一致してお
り、雑音低減方法の根拠が妥当であることを実証してい
る。
【0084】Qext 増加ガンVCOの雑音測度Mの
計算によって、使用したガンダイオ−ドにおいてその値
が正常であることの決定が行われた。等式(1)から次
式が得られる。     M = {(2P0 × N/C)/kT0 
B}{ Qext fm /f0 }Qext を増加
したVCOの測定パラメ−タは、以下の通りである。
【0085】Qext  = 584 P0   = +6dBm f0   = 61GHz fm   = 1MHz N/S =−118dBc/Hz kT0 B=−174dBm/Hz Mの計算値は、ガンダイオ−ドに一般的な24.7dB
である。これからも、VCOに用いられたガンダイオ−
ドが異常に低い値の位相雑音を示さなかったことがわか
るので、本発明の雑音低減法の有効性が確証される。Q
増加による雑音低減の有効性は、Q増加を行ったVCO
と行わないVCOとで測定プッシング係数(△f/△V
)ガンバイヤスを比較することによっても確証される。 プッシング係数とQ増加VCOのQext の測定値5
84 との比から、Q増加を行わないVCOのQext
 が計算され、その計算値は24であった。これは、こ
のVCOの値24.7に非常に近い。
【0086】固定周波数または電圧制御発振器(VCO
)における本発明の位相雑音低減法は、従来のものとは
異なって発振器またはVCOのQ係数を増加させること
に基づいており、広帯域高周波特性を備えた、すなわち
VCOの同調範囲が広い技術を提供している。適用され
る周波数範囲は主に、発振器及びVCOで高いQ係数を
得ることが困難であるマイクロ波及びミリメ−トル波周
波数範囲に入っている。Q係数は、発振器またはVCO
の雑音特徴の主要な決定因子である。
【0087】既存の位相及び振幅雑音を取り除くことが
できる十分に狭い帯域のフィルタを用いることによって
発振器のスペクトルを改善できることは知られている。 基本波発振器のQ係数に対するフィルタのQ係数は重要
なパラメ−タであって、発振器に対するそれの安定効力
を決定する。安定係数(S)は次式で得られる。 S=1+Qcavity/Qosc 補助フィルタまたは空胴のQが高い場合、狭帯域性能と
なるので、VCOの幅広い同調周波数範囲で使用するこ
とは不適当である。それは、それを付け加える発振器の
大きさ、コスト及び重量を増大させる。また、それは挿
入損失を招き、安定係数に応じた量だけ発振器出力が減
少する。挿入損失は安定係数と共にを増大する。
【0088】位相または注入ロッキングを用いることに
よって発振器の隣接位相雑音が低減するが、搬送波から
離れた位相雑音は、非安定発振器の位相雑音となる。位
相または注入ロッキングは複雑で、発振器のコスト、大
きさ及び重量を増大させる。ロッキングシステムを調整
可能にする場合、複雑さ及びコストがさらに増大する。 調整可能なロッキングシステムは完全に連続したもので
はなく区分的なものである。
【0089】本発明の雑音低減法は、空胴または帯域フ
ィルタや位相または注入ロッキングの原理をまったく用
いていない。それは、同調させた基本波及び出力として
用いられる高次の高調波の2周波数システムである。Q
増加方法は、従来の雑音抑制に用いられていた帯域フィ
ルタまたは空胴を用いず、ミリメ−トル波周波数での実
現及び実用が容易である高域フィルタを用いている。従
来のフィルタまたは空胴方法とは対照的に、それは広帯
域特性を備えており、安定化した発振器の周波数決定素
子ではない。
【0090】高域フィルタには2つの機能がある。第1
として、それは同調可能な基本波発振に対する大きい無
効負荷として作用し、構造的に基本周波数のエネルギを
反射するので、発振回路の外部のQが増加する。第2に
、高域フィルタには基本周波数で発生したエネルギを出
力負荷から隔離する機能がある。負荷への出力は、同調
可能な基本波の始めに発生したN次の高調波から得られ
、高調波出力は能動素子内の高調波発生機構によって本
来的に基本波から隔離されている(すなわちガンダイオ
−ドでは第二高調波で10〜15dB)。
【0091】本雑音低減法は、V帯域(50〜75GH
z )広帯域バラクタ同調集中素子ガンVCOで実施さ
れる。このVCOの以下の記載は、実施の詳細を説明す
ると共に位相雑音低減についてのそれの効力を示すもの
である。 本技術の実施は、ここに示されている集中素子回路に限
定されることなく、印刷マイクロストリップ、懸垂スト
リップライン基板等の他の様々な回路形式に用いること
ができる。また、能動素子としてガンダイオ−ドを使用
することに限定されることなく、インパットダイオ−ド
またはトランジスタ(電界効果トランジスタ、複極トラ
ンジスタ、電子移動度トランジスタ等)等の他の能動装
置を用いることもできる。
【0092】VCOは2周波数発振器として設計されて
いた。それは基本周波数でバラクタ同調されており、本
来的な発生第二高調波から出力を得た。基本波発振は、
ガンダイオ−ド付近において高域フィルタ(基本波を遮
断するWR−15 導波管の一部)によってそれに与え
られた大きなリアクタンスによって負荷が加えられた。 フィルタの効果は、構造的にエネルギを基本波発振回路
へ反射することによってそれの外部のQを増加させるこ
とであった。
【0093】同調可能な基本波は、基本波を遮断するが
第二高調波を負荷へ通過させる高域フィルタによって、
またガンダイオ−ド内の第二高調波発生機構の固有分離
性(10〜15dB)によって負荷から隔離された。集
中素子回路では、高域フィルタは、公知の設計手順から
適当な値の別個のコンデンサ及び誘導器で実現すること
もできるであろう。マイクロストリップまたは懸垂スト
リップライン等の印刷回路形式では、公知の設計手順に
よって印刷高域フィルタを実現することができる。
【0094】V帯域(50〜75GHz )における第
二高調波集中素子ガンVCOの回路図及び構成が図1及
び2に示されている。集中素子の概念は、十分小さく、
集中素子として特徴付けられる回路素子を使用すること
に基づいている。集中素子回路を組み付ける0.074
 インチx0.074 インチの溝は、問題の出力周波
数範囲で導波管モ−ドを遮断する大きさであるため、集
中素子回路形式に保全性を与えることができる。
【0095】個々の回路素子は、パッケ−ジガンダイオ
−ドと、超段階接合GaAsチップバラクタと、3つの
MIS チップコンデンサとで構成されている。誘導素
子は、個々の素子間を電気接続する短い線である。ガン
及びバラクタダイオ−ドバイヤスチョ−クは、出力周波
数帯の中心の公称四分の一波長である。第二高調波出力
は回路から容量的に結合されて、図2及び図3に示され
ている小径の同軸線(外径0.034 インチ)によっ
て出力導波管のWR−15 部分へ送られる。導波管側
の端部の同軸線の中心導体は、VCO回路の公称50オ
−ムから導波管の公称400 オ−ムインピ−ダンスへ
広帯域遷移させる構造になっている。出力導波管は基本
周波数帯域を遮断するので、ガンダイオ−ドをこの周波
数範囲で無効終端させることができる。出力導波管は高
域フィルタとして機能する。 導波管遷移のための同軸線及び出力導波管の構造の詳細
は、図3のVCOの組み付け図に示されている。
【0096】第二高調波ガンVCOの回路モデルが図5
に示されており、ガンダイオ−ドから出力導波管部分ま
での同軸線(ZL 、PL 、KL )と、ガン及びバ
ラクタバイヤス線(ZB 、PB 、1)とを含む。各
バイヤスチョ−クは細い地上線(KB =1)である。 Zは回線インピ−ダンス、Pは線の長さ、Kは回線媒体
の誘電率である。
【0097】VCOの同調及び出力電力特性が図7に示
されている。これらの測定に対しては、出力ポ−トの一
方に固定ショ−トが用いられ、最大VCO同調範囲に設
定した。VCOは46.4GHz から64.7GHz
 までの18.3GHz の同調範囲で同調し、最大同
調電圧は−30ボルトであった。全同調範囲に渡ってゼ
ロバラクタ電流が見られた。
【0098】Q増加VCOの外部のQは公知のプリング
方法で測定した(1970年2月のマイクロウエ−ブジ
ャ−ナル「ガン発振器における負荷Q係数測定」ワ−ナ
(Warner)&ホブソン(Hobson))。61
GHz で、Qの測定値は584 であった。これは、
Q増加を行っていないVCOの場合の値24.7と対照
的である。増加法によってVCOの外部のQが23.6
倍増加した。
【0099】61GHz での位相雑音は、公知の直接
スペクトル分析方法で測定したが、ガン発振器のAM雑
音はその位相雑音よりも少なくとも10dB低いことが
わかっているので、これは有効である。位相雑音測定値
は、図11にQ増加を行っていない集中素子ガンVCO
の位相雑音と比較してグラフで示されている。Q増加を
行った場合、VCOの位相雑音は、80KHz〜1MH
z のオフセット周波数範囲に渡ってQ増加を行ってい
ないVCOの位相雑音よりも低く、26〜28dBであ
った。
【0100】本発明の範囲内において様々な変更や変化
を加えることができることは理解されるであろう。共振
回路16は固定共振回路にすれば、固定周波数発振器が
得られ、バラクタ18等の同調回路にすれば、VCOが
得られる。
【0101】
【発明の効果】本発明は、基本周波数の発振を無効終端
させる手段を設けて前記共振回路のQを増加させて、前
記共振回路内の蓄積基本周波数エネルギを増加させるこ
とによって位相雑音を低減させることができる。
【0102】本発明の位相雑音低減法は、基本的に狭帯
域で低速かつ相当に複雑な位相同期法よりも本来的に広
帯域であり、同調速度も速い。また構成が簡単であるか
ら小型で低コストの低雑音発振器となり、しかも高域フ
ィルタを用いているので、位相雑音抑圧に用いられてい
る公知の狭帯域フィルタ法の場合の周波数の上限よりも
相当に高い60GHz 以上の周波数を含むミリメート
ル波及びマイクロ波範囲内での使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたVCO回路を示す回
路図である。
【図2】図1の回路の物理的配置を示している。
【図3】出力導波管に結合した図2の回路を示している
【図4】図3の一部の端面図である。
【図5】図1及び2の第二高調波バラクタ同調集中素子
ガン発振器の等価回路モデルを示す図である。
【図6】本発明によるVCOの同調特性を示すグラフで
ある。
【図7】本発明によるVCOの性能を示すグラフである
【図8】多オクタ−ブマイクロ波VCOシステムを示す
図である。
【図9】周波数増加超広帯域ミリメ−トル波VCOシス
テムを示す図である。
【図10】図8に従った多オクタ−ブVCOシステムの
同調特性を示すグラフである。
【図11】本発明による位相雑音低減度を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
12 能動回路 14 能動素子 16 同調回路 18 バラクタダイオ−ド 26 VCO出力部 32、68 四分の一波長チョ−ク 44、54、76、88 コンデンサ 86 負荷回路 94 導波管

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ミリメートル波及びマイクロ波範囲で
    作動する発振器において位相雑音を低減させる方法であ
    って、負性抵抗の能動素子を備えた能動回路を設ける段
    階と、前記能動回路に結合されてそれとともに共振回路
    を形成する共振器回路を設ける段階と、基本周波数の発
    振を無効終端させることによって前記共振回路のQを増
    加して前記共振回路内の蓄積基本周波数エネルギを増加
    することにより位相雑音を低減させる段階とを有してい
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】  十分に高いリアクタンスで基本周波数
    の発振を無効終端させることによって、前記共振回路が
    中心的エネルギ蓄積及び周波数決定回路となるようした
    段階を有していることを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】前記共振回路が中心的エネルギ蓄積及び周
    波数決定回路であるように十分に高いリアクタンスで基
    本周波数の発振を無効終端させる手段を設け、また基本
    周波数の発振を無効終端させる前記手段は発振周波数決
    定素子でも大きなエネルギ蓄積素子でもないようにした
    段階を有していることを特徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】  前記共振器回路に同調回路を設ける段
    階と、基本周波数の発振を広帯域に無効終端させる段階
    と、前記発振器の全同調範囲に渡ってQを増加させて位
    相雑音を低減させる段階とを有していることを特徴とす
    る請求項2の方法。
  5. 【請求項5】  高域フィルタにより基本周波数の発振
    を無効終端させることによって基本周波数を少なくとも
    二次の高調波から分離させる段階と、前記二次以上の高
    調波を通過させて発振器出力部を形成する段階とを有し
    ていることを特徴とする請求項1の方法。
  6. 【請求項6】  ミリメートル波及びマイクロ波範囲で
    作動する発振器において位相雑音を低減させる方法であ
    って、負性抵抗の能動素子を備えた能動回路を設ける段
    階と、前記能動回路に結合されてそれとともに共振回路
    を形成する共振器回路を設ける段階と、前記能動回路に
    密結合された高域フィルタを設けることによって前記発
    振器を2周波数モードで作動させ、基本周波数の発振を
    無効終端させて周波数エネルギが前記能動回路から伝播
    しないようにすることによって前記共振回路のQを増加
    させて位相雑音を低減させる段階と、少なくとも二次以
    上の出力高調波を出力負荷へ通過させて基本周波数エネ
    ルギを前記負荷から隔離する段階とを有していることを
    特徴とする方法。
  7. 【請求項7】  前記高調波を前記能動素子内で現場発
    生させる段階と、前記能動素子内で現場発生した前記高
    調波から出力電力を得る段階と、前記能動素子内で現場
    発生して前記負荷へ送られた前記高調波出力から基本周
    波数エネルギを隔離する段階と、基本周波数に対して十
    分に大きいリアクタンスを前記高域フィルタに与えるこ
    とによって、前記共振回路内に蓄積されるエネルギが前
    記高調波で前記負荷に送られるエネルギに比べて大きく
    なるようにして、基本周波数での前記共振回路のQが基
    本周波数で負荷がかけられた発振器のQよりも1等級以
    上大きくなるようにする段階と、基本周波数で負荷にエ
    ネルギを送る段階とを有していることを特徴とする請求
    項6の方法。
  8. 【請求項8】  前記共振器回路に同調回路を設ける段
    階と、前記高域フィルタで広帯域に無効終端させ、回路
    調整を行わずに発振器の全同調範囲に渡って継続的に位
    相雑音を低減させる段階とを有していることを特徴とす
    る請求項6の方法。
  9. 【請求項9】  ミリメートル波及びマイクロ波範囲で
    作動する発振器において位相雑音を低減させる方法であ
    って、負性抵抗の能動素子を備えた能動回路を設ける段
    階と、前記能動回路に結合されてそれとともに共振回路
    を形成する共振器回路を設ける段階と、前記能動回路に
    密結合されて、基本周波数エネルギが前記能動回路から
    出力負荷へ伝播しないようにし、また少なくとも二次以
    上の出力高調波を通過させる発振器出力部を形成する高
    域フィルタを設ける段階と、前記密結合された高域フィ
    ルタを利用して前記能動回路部分への基本周波数でのエ
    ネルギ循環を制限することによって基本周波数エネルギ
    を前記能動素子へ戻すように循環させ、さらに高次の調
    波エネルギを発生するようにして、基本周波数と発振器
    出力部における高調波とを含む2周波数システムを形成
    する段階と、前記高域フィルタを利用して、(a) 基
    本波発振に対して大きい無効負荷を与えて基本周波数の
    エネルギを構造的に反射することによって、さらに高次
    の調波エネルギを発生し、前記共振回路のQを増加させ
    、位相雑音を低減させると共に、(b) 基本周波数で
    発生したエネルギを出力負荷から隔離するという二重の
    機能を実施する段階とを有していることを特徴とする方
    法。
  10. 【請求項10】  同調回路を備える前記共振器回路を
    設ける段階と、前記基本周波数を同調する段階とを有し
    ていることを特徴とする請求項9の方法。
  11. 【請求項11】  ミリメートル波及びマイクロ波範囲
    で作動する発振器において位相雑音を低減させる方法で
    あって、負性抵抗の能動素子を備えた能動回路を設ける
    段階と、前記能動回路に結合されてそれとともに共振回
    路を形成する共振器回路を設ける段階と、前記共振回路
    に結合されて基本周波数の発振を遮断することによって
    、エネルギを前記共振回路へ構造的に反射してQを増加
    させると共に位相雑音を低減させ、また少なくとも二次
    以上の高調波を通過させることによって前記高調波の抵
    抗負荷発振器出力部を形成する出力導波管を設ける段階
    とを有していることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】  前記高調波を前記能動素子内で本来
    的に発生させる段階と、前記能動素子内での高調波の発
    生によって前記基本周波数を前記出力導波管の前記抵抗
    負荷から隔離する段階と、基本周波数エネルギの前記無
    効終端させることによって前記共振回路内の蓄積基本周
    波数エネルギを増加させ、前記基本周波数と前記導波管
    を通る出力である前記高調波とを含む2周波数システム
    を形成する段階とを有していることを特徴とする請求項
    11の方法。
  13. 【請求項13】  前記共振器回路に同調回路を設ける
    段階と、前記基本周波数を同調する段階とを有している
    ことを特徴とする請求項12の方法。
  14. 【請求項14】  ミリメートル波及びマイクロ波範囲
    で作動する発振器であって、負性抵抗の能動素子を備え
    た能動回路と、前記能動回路に結合されてそれとともに
    共振回路を形成する共振器回路と、基本周波数の発振を
    無効終端させる手段を設けて前記共振回路のQを増加さ
    せて、前記共振回路内の蓄積基本周波数エネルギを増加
    させることによって位相雑音を低減させる手段とを有し
    ていることを特徴とする発振器。
  15. 【請求項15】  基本周波数を無効終端させる前記手
    段のリアクタンスを十分に高くすることによって、前記
    共振回路が中心的エネルギ蓄積及び周波数決定回路とな
    るようにし、基本周波数の発振を無効終端させる前記手
    段は発振周波数決定素子でも大きなエネルギ蓄積素子で
    もないこと特徴とする請求項1の発振器。
  16. 【請求項16】  前記共振器回路は同調回路を有して
    おり、基本周波数の発振の無効分ならしめる終端は広帯
    域であり、Qの増加及び位相雑音の低減が前記発振器の
    全同調範囲に渡ることを特徴とする請求項14の発振器
  17. 【請求項17】  基本周波数の発振を無効終端させる
    前記手段は、基本周波数を少なくとも二次の高調波から
    分離させて、前記高調波を通過させて発振器出力部を形
    成する高域フィルタであることを特徴とする請求項14
    の発振器。
  18. 【請求項18】 ミリメートル波及びマイクロ波範囲で
    作動する発振器であって、負性抵抗の能動素子を備えた
    能動回路と、前記能動回路に結合されてそれとともに共
    振回路を形成する共振器回路と、前記能動回路に密結合
    され、基本周波数の発振を無効終端させて基本周波数エ
    ネルギが前記能動回路から伝播しないようにし、少なく
    とも二次以上の出力高調波を出力負荷へ通過させて基本
    周波数エネルギを前記負荷から隔離する高域フィルタを
    備えて前記発振器を2つの周波数モードで作動させる手
    段を設けた、前記共振回路のQを増加させることによっ
    て位相雑音を低減させる手段とを有していることを特徴
    とする発振器。
  19. 【請求項19】  前記高調波は前記能動素子内で本来
    的に発生され、前記能動素子内で本来的に発生した前記
    高調波から出力電力が得られ、前記能動素子内での前記
    高調波発生によって前記負荷へ送られる前記高調波出力
    から前記基本周波数エネルギが隔離され、前記基本周波
    数に対する前記高域フィルタのリアクタンスを十分に大
    きくすることによって、前記共振回路内に蓄積されたエ
    ネルギが前記高調波で前記負荷に送られるエネルギに比
    べて大きくなり、基本周波数での前記共振回路のQが基
    本周波数の負荷が加えられて基本周波数で負荷にエネル
    ギを送る発振器のQよりも1等級以上大きくなるように
    したことを特徴とする請求項18の発振器。
  20. 【請求項20】  前記共振器回路は同調回路を有して
    おり、無効終端を与える前記高域フィルタは広帯域であ
    って、回路の調節を行わずに発振器の全同調範囲に渡っ
    て継続的に位相雑音を低減させることを特徴とする請求
    項18の発振器。
  21. 【請求項21】 ミリメートル波及びマイクロ波範囲で
    作動する発振器であって、負性抵抗の能動素子を備えた
    能動回路と、前記能動回路に結合されてそれとともに共
    振回路を形成する共振器回路と、前記能動回路に密結合
    され、基本周波数エネルギが前記能動回路から出力負荷
    へ伝播しないようにし、また少なくとも二次以上の出力
    高調波を通過させる発振器出力部を形成するた高域フィ
    ルタとを有しており、前記密結合された高域フィルタが
    前記能動回路部分への基本周波数のエネルギ循環を制限
    することによって基本周波数エネルギを前記能動素子へ
    反射してさらに高次の高調波エネルギを発生するように
    し、また前記高域フィルタは基本周波数と発振器出力部
    における高調波とを含む2周波数システムを形成し、さ
    らに前記高域フィルタは、(a) 基本波発振に対して
    大きい無効負荷を与えて基本周波数のエネルギを構造的
    に反射することによって、さらに高次の調波エネルギを
    発生し、前記共振回路のQを増加させ、位相雑音を低減
    させると共に、(b) 基本周波数で発生したエネルギ
    を出力負荷から隔離するという二重の機能を実施するこ
    とを特徴とする発振器。
  22. 【請求項22】  前記共振器は同調回路を有しており
    、前記基本周波数を同調させることを特徴とする請求項
    21の発振器。
  23. 【請求項23】  ミリメートル波及びマイクロ波範囲
    で作動する発振器であって、負性抵抗の能動素子を備え
    た能動回路と、前記能動回路に結合されてそれとともに
    共振回路を形成する共振器回路と、前記共振回路に結合
    されて基本周波数の発振を遮断することによって、エネ
    ルギを前記共振回路へ構造的に反射してQを増加させる
    と共に位相雑音を低減させ出力導波管とを有しており、
    前記導波管は少なくとも二次以上の高調波を通過させる
    ことによって前記高調波の抵抗負荷発振器出力部を形成
    することを特徴とする発振器。
  24. 【請求項24】  前記高調波は前記能動素子内で現場
    発生され、前記基本周波数は前記能動素子内での高調波
    の発生によって前記出力導波管の前記抵抗負荷から隔離
    され、基本周波数エネルギの前記によって、前記共振回
    路内の蓄積基本周波数エネルギが増加し、前記基本周波
    数と前記導波管を通る出力である前記高調波とを含む2
    周波数システムが形成されることを特徴とする請求項2
    3の発振器。
  25. 【請求項25】  前記共振器は同調回路を有しており
    、前記基本周波数を同調させることを特徴とする請求項
    24の発振器。
  26. 【請求項26】 ミリメートル波及びマイクロ波範囲で
    作動するバラクタ同調発振器VCOであって、負性抵抗
    の能動素子を備えた集中素子能動回路と、前記能動回路
    に結合されてそれとともに共振回路を形成する集中素子
    同調回路と、前記能動回路に密結合されて、基本周波数
    エネルギが前記能動回路から伝播しないようにし、基本
    周波数の発振でして少なくとも二次以上の出力高調波で
    抵抗負荷が加えられたVCO出力部を形成する高域フィ
    ルタを設けて、前記高域フィルタによって基本周波数エ
    ネルギを前記共振回路に構造的に反射させて前記共振回
    路内の蓄積基本周波数エネルギを増加させることによっ
    てさらに高次の調波エネルギを発生させ、また基本周波
    数エネルギをVCO出力部から隔離することができるよ
    うにして、前記共振回路のQを増加させることによって
    位相雑音を低減させる手段とバラクタ同調用の第1バイ
    ヤスポートと、前記能動素子にバイヤスをかけるための
    第2バイヤスポートと、前記第1バイヤスポートに結合
    された第1端子と第2端子を有する前記二次以上の出力
    高調波の第1四分の一波長チョークと、前記第2バイヤ
    スポートに結合された第1端子と第2端子を有する前記
    二次以上の高調波の第2四分の一波長チョークとを備え
    ており、前記同調回路は、前記第1チョークの第2端子
    に結合された第1端子と第2端子を有し、前記能動回路
    は、前記第2チョークの第2端子,前記同調回路の前記
    第1端子,および前記VCO出力部に結合された第1端
    子と、前記同調回路の前記第2端子に結合された第2端
    子を備え、前記高域フィルタは、前記能動回路の前記第
    1端子で前記VCO出力部に結合された負荷回路を形成
    しており、前記負荷回路は前記基本周波数で前記VCO
    出力部をさせ、前記高調波で前記VCO出力部に抵抗負
    荷を加えて前記高調波を通過させており、さらに、前記
    第1バイヤスポートと前記第1チョークの前記第1端子
    との間の接続点に接続された第1端子と、前記同調回路
    の前記第2端子に接続された第2端子とを備えた第1コ
    ンデンサと、前記1チョークの前記第2端子と前記同調
    回路の前記第1端子との間の接続点に接続された第1端
    子と、前記2チョークの前記第2端子と前記能動回路の
    前記第1端子との間の接続点に接続された第2端子とを
    備えた第2コンデンサと、前記第2チョークの第2端子
    と前記能動回路の前記第1端子との間の接続点に接続さ
    れた第1端子と、前記負荷回路に接続された第2端子と
    を備えた第3コンデンサと、前記第2バイヤスポートと
    前記第2チョークの前記第1端子との間の接続点に接続
    された第1端子と、前記能動回路の前記第2端子に接続
    された第2端子とを備えた第4コンデンサとを有するこ
    とを特徴とする発振器。
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