JPH04296382A - 膨張黒鉛製パッキン及びその製造方法 - Google Patents

膨張黒鉛製パッキン及びその製造方法

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JPH04296382A
JPH04296382A JP3063342A JP6334291A JPH04296382A JP H04296382 A JPH04296382 A JP H04296382A JP 3063342 A JP3063342 A JP 3063342A JP 6334291 A JP6334291 A JP 6334291A JP H04296382 A JPH04296382 A JP H04296382A
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JP
Japan
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packing
expanded graphite
hard layer
present
tar pitch
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Withdrawn
Application number
JP3063342A
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English (en)
Inventor
Kaku Kaigo
海 後  か く
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、回転軸やバルブステムな
どの密封に使用される膨張黒鉛製パッキン及びその製造
方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】膨張黒鉛製パッキンは、石綿製編
組パッキンと比較して応力緩和特性、耐熱性、耐薬品性
などの物性面で優れているため広く使用されている。
【0003】このような膨張黒鉛製パッキンは、例えば
、膨張黒鉛からなるテープ状の薄葉体を金型内にうず巻
状あるいは同芯円状に立てて配置し、このテープを縦方
向に圧縮成形することによりリング状に形成されている
。あるいは、膨張黒鉛シートをリング状に打抜いた薄葉
体を積層し、得られた積層物を圧縮成形することにより
リング状に成形されている。これらのパッキンは、バル
ブ等のスタフィングボックス内のステムに3〜5個連接
して装着され、ステムからの流体漏洩を防止している。
【0004】しかしながら、流体の漏洩を防止するため
に、この膨張黒鉛製パッキンのみを単独で使用すると、
密封されている高圧流体の押圧により、このパッキンが
スタフィングボックスからはみだしてくる虞がある。そ
こで、従来では膨張黒鉛パッキンを使用する際には、通
常、このパッキンの上下両端面に、硬質リングを配置し
て、パッキンのはみだしを防止している。すなわち、膨
張黒鉛製パッキンを使用する際には、スタフィングボッ
クス内のステムに先ず硬質リングを装着し、次いで膨張
黒鉛パッキンを3〜5個連接し、最後に硬質リングを更
に装着するという方法が採られている。
【0005】しかしながら、パッキンを装着する際に硬
質リングをその都度装着するには手間がかかり、作業性
に問題がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解消しようとするものであって、簡便に装着す
ることができるなど、取り付け作業性に優れ、しかも高
圧流体などの押圧を受けてもスタフィングボックスなど
からはみだすことがないような膨張黒鉛製パッキン及び
その製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る膨張黒鉛製パッキンは、膨
張黒鉛製の薄葉体を圧縮積層してなるパッキン本体の上
下両端面の少なくとも一方の面に、硬質層が設けられて
いることを特徴としている。また、本発明の好ましい態
様においては、上記硬質層はタールピッチの炭化物から
なる層である。
【0008】本発明の膨張黒鉛製パッキンの製造方法は
、膨張黒鉛製の薄葉体を渦巻状あるいは同心円状に配置
してなるリング状物を中心軸方向に積層したのち、この
軸方向に加圧圧縮し、得られたパッキン本体の上下両端
面の少なくとも一方の面にタールピッチを付着させ、次
いで、このタールピッチを加熱硬化させることによりパ
ッキン本体に硬質層を形成することを特徴としている。
【0009】本発明に係る膨張黒鉛製パッキンは、簡便
に装着することができるなど、作業性に優れ、しかも高
圧流体などの押圧を受けてもスタフィングボックスなど
からはみだすことがない。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る膨張黒鉛製パ
ッキン並びにその製造方法について、添付第1図〜第3
図を参照しつつ具体的に説明する。
【0011】本発明に係る膨張黒鉛製パッキン1は、第
1図に示すように、膨張黒鉛製の薄葉体を圧縮積層して
なるパッキン本体5の上下両端面の少なくとも一方の面
に、硬質層7が設けられている。
【0012】第1図(イ)および(ロ)は、本発明に係
る膨張黒鉛製パッキン1の1例を示す縦断面図である。 第1図(イ)には、パッキン本体5の一方の端面にのみ
硬質層7が設けられた、高さの低い、本発明に係る膨張
黒鉛製パッキン(パッキンリング)の1態様が示されて
いる。このように一端面のみに硬質層7が設けられた膨
張黒鉛製パッキンは、例えば、後述する第3図に示すよ
うに、従来より公知の、硬質層が設けられていないパッ
キン5、5(換言すれば、本発明の膨張黒鉛製パッキン
1の構成要素であるパッキン本体5)等を介して2個用
い、その内の1個はパッキン押え13側に硬質層7が向
くように配置し、また他の1個はパッキンボックスの底
部10側に硬質層7が向くように配置して用いられる。
【0013】また、第1図(ロ)は、本発明に係る膨張
黒鉛製パッキン1の1例を示す縦断面図である。第1図
(ロ)には、パッキン本体5の上下両端面に硬質層7が
設けられた、高さの高い、本発明に係る膨張黒鉛製パッ
キン(円筒状パッキン)の1態様が示されている。この
ように両端面に硬質層7が設けられた膨張黒鉛製パッキ
ン1は、例えば、パッキンボックスの深さに応じた設計
をすることにより、従来より公知の、硬質層が設けられ
ていないパッキン5、5(換言すれば、本発明の膨張黒
鉛製パッキン1の構成要素であるパッキン本体5)等を
介することなく、そのままパッキンボックス内に配置し
て用いられる。
【0014】第2図は、本発明に係るこれらの膨張黒鉛
製パッキンの平面図である。本発明で、パッキン本体5
を形成するために用いられる膨張黒鉛製の薄葉体は、膨
脹黒鉛粒子を圧縮して得られたものであるか、あるいは
膨張黒鉛粒子を必要に応じて酸化黒鉛、ホウ酸、または
ケイ素と炭素を主な骨格成分とする有機ケイ素高分子化
合物などのバインダ―とともに圧縮して得られたもので
ある。
【0015】この薄葉体の形状は、通常、テ―プ状であ
るが、鱗片状、円環薄葉状などテープ状以外の形状であ
ってもよい。たとえば、テープ状の薄葉体は、通常、切
断され、短尺状にされて本発明で用いられる。このテ―
プの形状は、完成後のパッキンの大きさに応じて適宜決
定されるが、好ましくは長さ20〜100cm、幅5m
m〜20mm、かさ比重0.3〜1.8であることが望
ましい。
【0016】このようなテープ状の膨張黒鉛製薄葉体を
用いて、本発明に係るパッキン1を製造するには、まず
パッキン本体5を製造する。パッキン本体5の製造方法
としては、例えば特願昭60−39721号明細書に記
載の方法など公知の方法を採用することができる。
【0017】具体的には、まず初めに、上記のような膨
脹黒鉛製薄葉体を、リング成形用金型に形成されたリン
グ状の凹部内に、うず巻き状あるいは同心円状に、好ま
しくは1.5〜5周程度巻き付けるように圧縮方向に立
てて配置する。
【0018】次いで、得られた膨張黒鉛の巻回物の上に
順次、膨張黒鉛の巻回物を積層・配置する。次に金型の
凹部に凸状金型を挿入して、金型凹部内に積層・配置さ
れた膨脹黒鉛製巻回物を押しつぶすよう加圧圧縮すれば
、各層が一体的に接合されたパッキン本体5が形成され
る。
【0019】この際、前記テ―プ状の膨張黒鉛製薄葉体
を金型内に5周を越えて巻き付けると、得られるパッキ
ンを装置内に着装した後の増し締め時あるいは使用中の
温度上昇時に、軸などに対して大きなトルクがかかると
いうトルクオ―バ―現象が生じやすいため好ましくない
。また、積層・配置された前記テ―プを加圧圧縮する際
の圧力は、パッキンの寸法によっても変化するが、好ま
しくは150〜300kgf /cm2 である。
【0020】なお、本発明では、各層を構成している膨
張黒鉛製巻回物を各層ごとに逐次圧縮した後、得られた
圧縮物をさらに積層圧縮して各層を一体的に接合しても
よい。
【0021】また、円環薄葉状(リング状)の膨張黒鉛
の場合には、例えば、シート状の膨張黒鉛を円環薄葉状
に打ち抜き、得られた膨張黒鉛の円環薄葉状物を薄葉平
面に垂直な加圧方向に積層し、この薄葉平面に垂直な方
向に、前記と同様な条件下に加圧・圧縮すればよい。こ
のように加圧・圧縮すると、積層された各層が一体的に
接合されたパッキン本体5が得られる。
【0022】前記の積層工程数は、得られる膨張黒鉛製
パッキン1の用途に応じて広範囲に変化させることがで
き、適宜積層工程数を選択することによって、パッキン
の一断面の幅寸法Wと高さ寸法Hをほぼ同一寸法にした
り(図示せず)、また第1図(イ)に示すような円環板
状すなわちW>Hにしたり、また、第1図(ロ)に示す
ような円筒状すなわちW<Hに成形することができる。
【0023】本発明では、上記のようにして得られるパ
ッキン本体5の上下端面の少なくとも一方の面、すなわ
ちパッキン本体の上面6aまたは下面6b、あるいは両
面すなわち上面6aおよび下面6bに硬質層7が形成さ
れている。
【0024】硬質層を形成する際に用いられる材料とし
ては、タールピッチ、コールタール、熱硬化性プラスチ
ックス(例:エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹
脂など)などを挙げることができる。これらの内では、
タールピッチが好ましく用いられる。
【0025】このような硬質層形成用材料の内で、例え
ばタールピッチまたはコールタールを用いて硬質層を形
成する際には、パッキン本体の上下両端面の内の少なく
とも1端面にタールピッチなどを0.1〜5mm程度の
厚さに塗布して、200〜400℃程度の温度で熱処理
し、炭化硬化せしめればよい。
【0026】また、熱硬化性樹脂を用いて硬質層を形成
する際には、樹脂酸化が生じないように、真空中または
不活性ガス中で熱処理をして樹脂を硬化せしめればよい
。このようにしてなる硬化層7は、パッキン本体5と一
体に接合される。また、この硬化層の厚さは、特に限定
されないが、通常、0.05〜3mm程度である。
【0027】本発明の膨張黒鉛製パッキンがスタフィン
グボックスからはみだすのを防止するためには、後述す
るような方法で本発明の膨張黒鉛製パッキンを使用する
場合には、硬質層7は、通常、パッキン本体5の一端面
のみに形成されているだけで充分であるが、本発明の膨
張黒鉛製パッキンをより硬質化するには、パッキン本体
5の上下両端面6aおよび6bに硬質層7を形成すれば
よい。
【0028】このような本発明に係る膨張黒鉛製パッキ
ン1を使用するには、下記のような方法が挙げられる。 例えば、一端面にのみ硬質層が設けられている、第1図
(イ)に示すような膨張黒鉛製パッキンでは、第3図に
示すように、パッキン箱(スタフィングボックス)8内
の回転軸(ステム)9に、硬質層7が形成されている端
面が圧力側すなわちボックスの底部10側となるように
、本発明のパッキン1を装着する。次に、硬質層が形成
されていない膨張黒鉛性パッキン本体5、5(2個のリ
ング)を装着する。そして、最後に、硬質層7がパッキ
ン押え13側(上部側)に向くように本発明のパッキン
1を再び装着する。次いでパッキン押え13にて、10
〜50Kgf/cm2程度の加圧下にパッキン全体を押
え保持すればよい。また、第1図(ロ)に示すような、
両端面に硬質層が設けられた膨張黒鉛製パッキンでは、
パッキン本体5の長さなどを適宜選択することによりそ
のまま用いることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る膨張黒鉛製パッキンは、膨
張黒鉛製の薄葉体を圧縮積層してなるパッキン本体の少
なくとも1側面に、硬質層が設けられているので、簡便
に装着することができるなど、取り付け作業性に優れ、
しかも高圧流体などの押圧を受けてもスタフィングボッ
クスなどからはみだすことがない。
【0030】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定的に解釈されるべきではない。
【0031】
【実施例1】膨張黒鉛のテープ状の薄葉体をうず巻き状
に立てて配置して、これを積層、圧縮成形してリング状
のパッキン本体(内径30mm、外径46mm、高さ8
mm)を得た。
【0032】このパッキン本体の片側の平面に、60〜
80℃に加熱したタールピッチを0.3mmの厚さで薄
く均一に塗布した。得られた塗膜付パッキンを、次いで
電気炉中で約300℃〜400℃に加熱してタールピッ
チを硬化せしめて、パッキン本体に、厚さ0.1mmの
硬質層を形成した。
【0033】上記のように硬質層が設けられた本発明に
係る膨張黒鉛製パッキン1について、ハミ出し量の試験
をした。試験方法は下記の通りである。 [試験方法]第4図に模式的に示すような試験治具15
に、硬質層が下になるように本発明に係る膨張黒鉛製パ
ッキン1を装着し、この試料に、締付面圧(P)100
0Kgf/cm2(1分間保持)をかけて、隙間A部(
隙間0.3mm)からのパッキンのハミ出し量を測定し
た。
【0034】本発明に係る膨張黒鉛製パッキンでは、そ
のはみ出し量は平均0.5mm以下であった。
【0035】
【比較例1】実施例1において、本発明に係る膨張黒鉛
製パッキン1に代えて従来品(VF−10:内径30m
m×外径46mm×高さ8mmである、リング状の膨張
黒鉛製パッキン)を用いて実施例1と同様な試験を行な
った。
【0036】従来品では、そのはみ出し量は平均2〜3
mmであった。実施例1と比較例1とを対比すると、本
発明品では、硬質層が形成されているので、著しくパッ
キンのはみだし量が少ないことが解る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図(イ)および(ロ)は、本発明に係る膨
張黒鉛製パッキンの縦断面図である。
【図2】第2図は、本発明に係る膨張黒鉛製パッキンの
平面図である。
【図3】第3図は、本発明に係る膨張黒鉛製パッキンの
使用方法を示す説明図である。
【図4】第4図は、加圧時におけるパッキンのハミダシ
量の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・膨張黒鉛製パッキン。 5・・・パッキン本体。 7・・・硬質層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  膨張黒鉛製の薄葉体を積層圧縮してな
    るパッキン本体の上下両端面の少なくとも一方の面に、
    硬質層が設けられていることを特徴とする膨張黒鉛製パ
    ッキン。
  2. 【請求項2】  前記硬質層がタールピッチの炭化物か
    らなることを特徴とする請求項1記載の膨張黒鉛製パッ
    キン。
  3. 【請求項3】  膨張黒鉛製の薄葉体を渦巻状あるいは
    同心円状に配置してなるリング状物を軸方向に積層した
    のち、この軸方向に加圧圧縮し、得られたパッキン本体
    の上下両端面の少なくとも一方の面にタールピッチを付
    着させ、次いで、このタールピッチを加熱硬化させるこ
    とによりパッキン本体に硬質層を形成することを特徴と
    する膨張黒鉛製パッキンの製造方法。
JP3063342A 1991-03-27 1991-03-27 膨張黒鉛製パッキン及びその製造方法 Withdrawn JPH04296382A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170075051A1 (en) 2015-09-16 2017-03-16 Korea Institute Of Machinery & Materials Method of manufacturing wire grid polarizer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170075051A1 (en) 2015-09-16 2017-03-16 Korea Institute Of Machinery & Materials Method of manufacturing wire grid polarizer
US9638851B2 (en) 2015-09-16 2017-05-02 Korea Institute Of Machinery & Materials Method of manufacturing wire grid polarizer

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