JPH0429522A - 配電線の地絡点認識装置 - Google Patents

配電線の地絡点認識装置

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JPH0429522A
JPH0429522A JP13229690A JP13229690A JPH0429522A JP H0429522 A JPH0429522 A JP H0429522A JP 13229690 A JP13229690 A JP 13229690A JP 13229690 A JP13229690 A JP 13229690A JP H0429522 A JPH0429522 A JP H0429522A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は、配電線の地絡発生およびその地絡点を認識す
る装置に関する。
B6発明の概要 本発明は、配電線の各開閉器点に設置された複数の子局
と、各子局を制御する親局とから地絡点認識装置を構成
し、子局において、配電線の零相電流の最大値を地絡電
流検出値として記憶すると共に、零相電流が最大となっ
たときの位相を記憶し、これらの地絡電流検出値および
位相を親局に対して送信し、一方、親局においては、各
子局からの地絡電流検出値を受信し、前後する子局から
の地絡電流検出値のうち少なくともいずれか一方がしき
い値より大きく、しかもそれらの位相差か180度に近
いこと、または前後する子局からの地絡電流検出値の差
か最も大きく、且つしきい値よりも大きいことを条件と
して、それらの子局間の区間に地絡が発生したと判断す
ることとし、地絡事故に至る前の軽微な地絡状態や断続
的または非継続的な地絡事故の発生と、その発生区間を
認識することを可能とするものである。
C8従来の技術 配電系統は地域に面的な広がりをもつ膨大かつ重要な設
備であるが、風水害、雷、その他の要因による事故発生
のおそれが多い。このため配電線に事故が発生した場合
の保護措置が講じられている。
第5図は、配電線が地絡を発生した1例を示す。
配電線1(IA、IB・・In)に地絡が発生した場合
、変電所2のバンク母線201に接続された接地形計器
用変圧器(GPT)202で検出された地絡電圧v0で
作動する地絡過電圧継電器(OVG)203と、その電
圧V。および各フィーダ毎に設置された零相変流器ZC
T 204にて検出された地絡電流■。の両方の信号で
作動する地絡方向継電器(DG)205の動作によって
地絡事故を把握し、フィーダ遮断器(PCB)206 
(206A、206B−206n)が遮断される。
しかし、特殊な地絡状態や高抵抗地絡時においてはDC
205が動作せず、0VG203のみが動作する、いわ
ゆる微地絡状態かあり、この場合、にはPCB206を
自動遮断させることかできない。
以上のように地絡が発生した場合は、PCB206の自
動遮断に至るケースと、微地絡のため、PCB206の
自動遮断に至らないケースの2つのモードがあり、自動
遮断に至るケースでは事故発生フィーダは認識されるが
、PCB206の自動遮断に至らないケースでは、事故
発生フィーダを即座に認識することかできない。
このため従来、微地絡発生フィーダや、そのフィーダに
おける地絡区間を認識する方法として、次の手法がとら
れていた。
すなわちフィーダ毎に設置されている複数のPCB20
6A、206B・・・を、手動まfこは自動シーケンス
制御により0VG203か作動を停止するまで順番に遮
断していき、検出され1ニフイーダのPCB206に投
入禁止をかける操作を行う。
第5図に示すように、地絡発生フィーダが配電線IAで
ある場合、PCB206Aを遮断した際に、OVG 2
03が作動を停止するので、PCB206Aに投入禁止
をかけることになる。
地絡電流値の大きな事故が発生し、OVG 203およ
びDG2.05の両方が動作してPCB206Aか遮断
されると、区間開閉器DM、−DM3は無電源状態とな
って自動的に無電圧開放となる。
一定時間経過した後、変電所2内の再閉路制御機能によ
りPCB206Aは再度投入される。これによって、ま
ず区間開閉器DM、に電圧が印加される。
ここで区間開閉器DM、〜D M 3には、投入遅延時
限Xが設定されている。区間開閉器DM、は、電圧の印
加時からX時限後投入される。区間開閉器D M 2も
同様にX時限後投入される。第3区間に地絡事故が発生
し、その事故が継続している場合、区間開閉器DM2が
投入された時点で再度0VG203およびDG205が
動作する。
変電所2では、PCB206Aを投入してから再遮断す
るまでの時間を監視しており、この時間から地絡事故が
発生した区間を認識する。この場合、再遮断までの時間
は2Xとなるので、第3区間を特定することができる。
この後、検出された区間において、保守員か地絡点を捜
索し、事故要因を調べていた。
D1発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の技術では、微地絡発生フィー
ダを特定するにあたり、もしも微地絡か発生したフィー
ダが複数フィーダの遮断操作の最終類てあった場合には
、1バンクのすへてのPCBを遮断させることとなり、
バンク全停電事故と同様に広範囲な停電が余儀なくされ
る問題かあった。
また地絡発生区間を特定するにあたり、地絡発生フィー
ダのPCB206を再遮断する必要があるため、そのフ
ィーダ内の健全な区間に対して複数回の停電が余儀なく
される問題があった。
さらに地絡点の直前の区間開閉器が投入される際に、地
絡事故が継続していなければ、地絡区間を特定すること
ができない問題点があった。この問題点は、地絡発生に
よってPCB206が自動遮断されるケースにおいても
全く同様である。
配電系統の事故モードとして最も多いのは、配電線の絶
縁碍子の一時的リークや、配電線への樹木の一時的な接
触による断続的な地絡事故である。
この種の地絡事故は、再開路制御が行われる時点では地
絡が解消していることか多いので、事故区間認識が不可
能となり、平常運転に戻ってしまう。しかし、事故要因
が根本的に除去されてはいないので、同様の事故が繰り
返し発生する可能性かある。
さらに地絡が発生した区間が検出できても、地絡事故点
がその区間内の部分開閉器で区切られたどの部分である
かは判明していないので、その捜索は1区間全てにわた
ることとなり、多くの時間を費やす問題点があった。
また従来は、地絡事故として認識されない(0VG20
3もDG205も動作しない)ような軽微な地絡状態に
ついては、検出をすることは不可能であった。一般に軽
微な地絡状態であっても、碍子への塩分付着等のように
、次第に地絡事故に発展していく可能性をもっているに
もかかわらず、予防保全対策を実施することはできなか
った。
電力需要家へのサービスおよび電力供給信頼度の面から
みて、これらの問題点を解消することか望まれる。
本発明は、このような事情に鑑み、OVGのみが動作す
る微地絡事故や、OVGも動作しないような地絡事故と
なる前の軽微な地絡状態であっても、FCBの遮断動作
を伴わずに地絡状態および地絡点を認識でき、さらに従
来は事故点の検出が不可能であった断続的または非継続
的な地絡事故点をも認識できる装置を提供することを目
的とする。
E1課題を解決するための手段 本発明は、上記の目的を達成するために、配電線の各開
閉器点に設置された複数の子局と、各子局を制御する親
局とから地絡点認識装置を構成し、各子局および親局に
次の手段を設けたものである。
すなわち子局には、次の手段を設ける。
■ 配電線の零相電流を計測する零相電流検出部。
■ ■の零相電流検出部の検出信号の最大値を地絡電流
検出値として記憶する地絡電流記憶部。
■ 零相電流検出部の検出信号に基づいて、配電線の電
圧を基準とする零相電流の位相を求める位相演算部。
■ この位相演算部により求められた位相を記憶するも
のであって、零相電流検出部の検出信号が最大値となっ
た時点における位相を地絡時位相として記憶する位相記
憶部。
■ 地絡電流検出値および地絡時位相を親局に対し送信
する検出結果送信部。
また、親局には、次の手段を設ける。
■ 各子局からの地絡電流検出値および地絡時位相を受
信する地絡電流検出値受信部。
■ 各子局からの地絡電流検出値を比較判定することに
より、地絡発生および地絡点を認識するものであって、
前後する子局からの地絡電流検出値のうち少なくともい
ずれか一方がしきい値より大きく、しかもそれらの位相
差が180度に近いこと、または前後する子局からの地
絡電流検出値の差が最も大きく、且つしきい値より大き
いことを条件として、それらの子局間の区間に地絡が発
生しf二と判断する地絡認識部。
F 作用 本発明によれば、各開閉器点に設置した子局にて配電線
の零相電流と位相を計測し、各子局の零相電流の最大値
を地絡電流検出値として認識すると共に、零相電流か最
大値となった時点における位相を地絡時位相として認識
し、地絡電流検出値および地絡時位相を親局に送信する
配電線に地絡状態が発生すると、地絡電流か流れるため
、上記の地絡電流検出値は大きな値をとる。また、地絡
発生地点の前後では、地絡電流の位相が180度異ζ6
゜ この現象に鑑みて、親局ては、各子局からの地絡電流検
出値および地絡時位相に基づいて地絡の発生を認識する
すなわち、前後において地絡電流検出値かしきい値より
大きい区間があるかとうか、さらに前後における地絡電
流の位相(地絡時位相)力月80度異なるかとうか、ま
たは地絡電流の差がしきい値以上であり、前のデータと
比へて大きくなっており、次の区間比較では小さくなっ
ているかどうかを確認し、そのような区間があれば、そ
の区間にて地絡が発生したものと判断する。
G、実施例 以下、図面を用いて、本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す。
変電所2ては、地絡事故か発生しfコ場合、FCB20
6Aにより、事故が発生した配電線1に対する電力の供
給を遮断する。また事故情報送信部207により、地絡
事故に関する情報を地絡点認識装置の親局6(後述する
)に送信する。
配電線1.I・・・は、変電所2から供給される電力を
送電するものである。この配電線1には、所定の間隔を
もって開閉器3.3・・・が複数設置されている。
各開閉器3は、配電線lに設けられた接点301と、こ
れらの接点301を操作する操作コイル302を備えて
いる。また、零相変流器(ZCT)303により、配電
線lに流れる零相電流を検出し、開閉動作検出部304
により、接点301の開閉動作を検出する。また、変圧
器305は、配電線1から電力を取り出して各部に供給
する。
開閉器制御器4.4・・は、各開閉器3.3 ・に付設
され、各開閉器3.3 の動作を制御する。
本実施例による地絡点認識装置は、各開閉器33 に付
設される子局5,5 ・と、各子局5.5・を制御する
親局6とから構成される。各子局55 ・と親局6は情
報伝送路7により接続さ4−、ている。
子局5,5・・を設置する開閉器として区間開閉器のみ
を対象とする態様(第2図参照)や、区間開閉器と区間
内の部分開閉器とを対象とする態様(第3図参照)なと
を選択することができる。
子局5ては、補助CT501によりZCTの出力を受信
し、受信し1こ信号を増幅器502により次段の信号処
理に必要なレベルに増幅する。そしてA/D変換器50
3により定期的にサンプリングしてA/D変換した後、
演算部504により最大値記憶KS505に電流検出値
の最大値をとって地絡電流検出値I。とじて記憶する。
この最大値記憶部505は、PCB206が開となって
無電源状態となっても記憶内容か消去されず、記憶内容
の初期化はリセット信号によって行われるものとする。
補助変圧器506は、電源電圧を後段の処理に適するよ
うに変圧する。A/D変換器507は、補助変換器の出
力電圧をA/D変換する。位相演算部508は、電源電
圧の位相θヮを基準として零相電流の位相θ1を演算す
る。位相記憶部509は、電流検出値が最大値をとった
時点で、零相電流の位相θ、を地絡時位相θとして記憶
する。
この位相記憶部5(J9は、最大値記憶部505と同様
に無停電状態となっても記憶内容を保持できる記憶装置
を使用している。
情報伝送部510は、地絡電流検出値■。および地絡時
位相θの送信その他、親局6に対する情報伝送を行う。
一方、親局6には、事故情報受信部601と情報伝送部
602とが設けられている。変電所2からの事故情報を
事故情報受信部601で収集する他、各子局5.5・・
から地絡電流検出値■。および地絡時位相θを収集し、
情報処理部603により地絡点認識に関する所定の情報
処理を行う。604はCRTやキーボード等の表示操作
部、605は記録部である。
次に、この地絡点認識装置の動作を説明する。
親局6では、各子局5,5・・に対し子局選択信号と検
出結果要求信号(省略可能)を出力し、各子局5.5・
・・の地絡電流検出値I。および地絡時位相θを収集す
る。
すなわち、この信号を受けて、該当する子局5では、最
大値記憶部505に記憶された地絡電流検出値■。と、
位相記憶部509に記憶されf二地絡時位相θを親局6
に返信する。
親局6は、地絡電流検出値I。および地絡時位相θの受
信を確認し、これらのデータを子局5で記憶している必
要がないと判断した場合に、子局5に対しリセット指令
信号を送信する。この信号を受けて子局5は、最大値記
憶部505および位相記憶部509を初期化する。
親局6において、地絡点が゛認識されると、情報処理部
603は、地絡点を認識した旨および地絡区間(地絡部
分)をCRTにより表示するなと、配電線の運転管理者
に対する通知処理を実行する。
また必要に応して収集データの記録や、事故復旧手順作
成および自動復旧操作なとの処理を実行する。
地絡電流検出値I。等の収集は、フィーダ単位、バンク
単位また全子局−括なとの単位で行い、該当する子局5
.5・・・に対して順次収集を行って行く。収集のタイ
ミングは、次にあげるものが考えられる。
■ 日毎または月毎等の定期的収集。
この場合、全開閉器点を対象とする。この定期的収集に
より、地絡事故として認められない軽微な地絡状態を認
識することができる。
■ 変電所2からの地絡事故発生情報受信後の自動収集
変電所2ては、各フィーダに設置されているDGが動作
し、PCB206が自動遮断されると直ちに、管轄の親
局6にフィーグ毎の地絡事故情報を送信する。
地絡事故か非継続的なものてあっf二場合、変電所2て
行う再閉路か成功する。親局6ては、再閉路の成功を確
認すると、今回の事故か非継続的地絡事故であることを
認識する。再閉路成功の確認は、その旨を示す情報を変
電所2から受信するごとにより行うことができるが、ま
た地絡点認識装置内にて一定時限以内にPCB206の
再遮断か発生するかどうかを監視し、発生しない場合に
再閉路成功と判断することもてきる。
親局6は、再閉路成功を確認した後、地終発生フィーダ
に所属する全開閉器点に電源が送電されたと判断して、
それらの開閉器点を対象として地絡電流検出値I。等の
自動収集を行い、地絡点を認識する。
また、変電所バンクの0VG203のみが動作し、FC
B206が自動遮断されない場合には、変電所2よりO
VG 203の動作信号のみを親局6に送信する。この
場合、親局6では、微地絡事故有りと判断して、当該バ
ンクに所属する開閉器点を対象として地絡電流検出値■
。等の自動収集を行い、地絡点を認識する。
■ 運転員の手動指令入力後の自動収集。
この場合、運転員の指示しf二全開閉器点か、指定のハ
ングまたはフィーダ所属の全開閉器点を対象とする。
親局6において、配電線lにおける地絡電流の分布に基
づいて、収集した地絡電流検出値I。等から地絡発生を
認識する。
二こて地絡が発生した場合に、配電線に流れる地絡電流
の分布を説明する。
第2図は、配電線の地絡事故時における地絡電流の分布
を示す。
また、配電線1に地絡事故に至る前の軽微な地絡状態が
発生している場合においても、各フィーダの各開閉器点
における軽微な地絡電流は、地絡事故時よりは小さいが
、事故時と共通した分布となる。
ここで配電線IAは、変電所2から融通開閉器までの区
間において、区間開閉器DM、〜DM3により第1〜4
区間に区分されているものとし、第3区間において地絡
が発生したとする。このとき、式(1)に示すように、
FCB206Aに流れる地絡電流roAは、他のPCB
206B  206nの電流の合成電流となる。f二た
し、IOB、IOnは配電線IB、Inの大地静電容量
Ca、 Cnを介して流メ′、る電流である。
10A= I oa = + I on−(1)また配
電線IAの各部における電流も同様に、式(2)〜(6
)に示すように、各部における対地静電容量による電流
の合成電流となる。fコた乙、IMI〜IM3は各開閉
器DM、〜DM3における地絡電流、I’Xll  I
X2は地絡点Xにおける電源側および負荷側の地絡電流
、C,、C2,C4はそれぞれ配電線IAの第1区間、
第2区問および第4区間における対地静電容量、IC1
,IC2,1C4は対地静電容量C+、C2,C4によ
る地絡電流、C3C3−2は第3区間の電源側および負
荷側の対地静電容量、I (1−1,I C34は対地
静電容jl C3−、。
C3−2による地絡電流である。
1M、=I。A十■。l              
   ・・ (2)1M2= IOA+ IC++ I
C2−(3)IXl=IOAよIcl±IC2+ IC
3−1−(4)Ix、= IC3−2+ Ic4・’(
b)IHz=I C4・・・(6) すなわち地絡点Xの前段の区間開閉器D M tでは、
PCB206Aの電流と第1区問および第2区間の対地
静電容量による電流との合成電流が流れる。また地絡点
Xの後段の区間開閉器D M 3では、後続の第4区間
の対地静電容量による電流か逆方向に流れ込む。
また第3図は、区間開閉器DM1〜D M 3だけでな
く、各区間内に設置された部分開閉器り、〜D4も対象
として、地絡電流の分布を示す。この場合も、地絡電流
の分布は前記と同様である。部分開閉器にも子局5.・
5 ・を設置し、地絡電流検出値Ioを監視する態様を
とれば、地絡点をより狭い範囲に限定できる利点がある
。第3図に示す例では、地絡点は第3区間内の第2部分
にあることが認識できる。
このように地絡点Xを境として、電源側の開閉器点の地
絡電流と、負荷側の開閉器点の地絡電流には極端な差(
大きさ、方向)が生ずる。したがって前後し1こ開閉器
点における地絡電流の差を判定し、この差が大きい場合
、それらの開閉器間にて地絡が発生したことを認識する
ことができる。
また、健全な区間の両側の開閉器点における地絡電流は
、はぼ同じ位相であるのに対し、地絡点Xか存在する区
間の両側の開閉器点では位相が180度異ζ6ので、前
後しに開閉器点における地絡電流の位相を比較・判定す
ることによっても、地絡点を認識することができる。
ここで地絡点認識装置の動作の説明に戻る。上記のよう
に、地絡点Xを境として、電源側の開閉器点の地絡電流
と負荷側の開閉器点の地絡電流に大きな差が発生する現
象や、電源側の開閉器点の地絡電流と負荷側の開閉器点
の地絡電流の位相が180度異ζ6現象に着目し、親局
6は、前後する開閉器点間で地絡電流検出値■。および
地絡時位相θを比較・判定し、その結果により地絡点認
識を行う。
この判定の条件としては、例えば次の2つが考えられる
■ 比較した地絡電流検出値I。の差か最も大きく、か
つ一定値以上であることを条件とする。
■ 各々の地絡電流検出値I。の少なくとも一方がしき
い値以上であり、しかも地絡時位相θが180度異ζ6
ことを条件とする。
判定のためのしきい値を可変とすることによって、変電
所の地絡継電器か動作するレベルとの協調をとることが
てき、また軽微な地絡の検出には微地絡検出用のしきい
値を使用し、通常の地絡の検出には通常地絡検出用のし
きい値を使用する態様をとることもできる。
ま1こ開閉器3.3・・または開閉器制御器4.4・・
・の点検時なと、子局5,5・で地絡電流検出値Ioを
検出することができない場合がある。このような場合を
考慮し、子局5,5・・にて地絡検出使用/不使用のモ
ートを設定する態様もある。地絡電流検出値I。を検出
てきない場合、子局55 は不使用モートをとり、親局
6がら地絡電流要求信号を受けると、地絡電流検出値I
。の送信か不可能である旨を通知する。
この通知の方式として「地絡検出不使用モートのヒツト
情報コニ地絡電流検出値使用不可能フラグ−1,″所定
数値以外のデータ形式−のいずれかを、地絡電流検出値
I。の代わりに、ま1こは地絡電流検出値1oと共に親
局6に送信する態様が考えられる。
親局6は、上記の通知を受けると、その子局5からの地
絡電流検出値I。は無視し、その開閉器点の前後の開閉
器点の間を1つの単位として取り扱い、それらの開閉器
点における地絡電流検出値roを比較することにより地
絡点認識を行う。
第4図は、本発明の他の実施例を示す。
この実施例では、開閉器制御器4.4・・・に対応して
子局5,5 (第1図参照)を設置する代わりに、開閉
器制御器8.8・に地絡電流検出機能および情報通信機
能などの子局5.5・と同様の機能を付加する態様をと
っている。801は既知の開閉器制御機能を司る開閉器
制御回路である。
他の構成は、第1図の実施例と同様である。
H9発明の詳細 な説明しf二ように、本発明によれば、配電線の各開閉
器点に設置されf二子局と、各子局を制御する親局とか
ら地絡点認識装置を構成し、子局において、配電線の零
相電流を計測して地絡電流検出値および地絡時位相を親
局に対し送信すると共に、親局においては、各子局から
の地絡電流検出値および地絡時位相を受信し、前後する
子局からの地絡電流検出値のいずれかが大きく、しかも
それらの位相差が180度に近い場合に、それらの子局
間の区間に地絡が発生したと判断する。
しにがって従来は不可能であったP CBの自動遮断に
至らない微地絡事故であっても、無停電による微地絡点
の認識が可能となる。
また子局では、配電線の零相電流の最大値を地絡電流検
出値として保持すると共に、零相電流か最大値をとった
ときの位相を地絡時位相として保持し、それらの値を親
局に送信するので、従来は検出か困難てあっf二断続的
まfニは非継続的な地絡事故も認識が可能となり、地絡
点に対して再発防止の几めの根本的な事故要因除去対策
を施すことかでき、配電線の維持管理に多大の効果かあ
る。
しかも、地絡区間単位ま1こは地絡区間内の地絡部分単
位ことて地絡点を認識することかできろのて、地絡点の
捜索か容易となる利点かある。
また地絡事故が発生する前に、すなわち事故に至らない
軽微な地絡の発生であっても、二ノーを認識することが
できる。それゆえ地絡状態か地絡事故に発展する前に予
防保全対策を講することが可能となる利点かある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る地絡点認識装置を示す
ブロック図、第2図および第3図は地絡発生時における
地絡電流の分布を示す説明図、第4図は本発明の他の実
施例に係る地絡点認識装置を示すブロック図、第5図は
配電線の地絡事故の1例を示すブロック図である。 1 配電線、2 変電所、3 開閉器、303ZCT、
305 変圧器、4 開閉器制御器、5 ・子局、50
1・−補助CT、502 増幅器、503−A/D変換
器、504 平滑化演算部、505 最大値記憶部、5
06 補助変圧器、507−A/D変換器、508・位
相演算部、509 位相記憶部、510 子局の情報伝
送部、6親局、602 親局の情報伝送部、603 情
報処理部、7 ・情報伝送路、8・子局の機能を内蔵し
た開閉器制御器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)配電線の各開閉器点に設置された複数の子局と、
    各子局を制御する親局とからなり、配電線の地絡発生お
    よび地絡点を認識する装置において、子局には、 配電線の零相電流を計測する零相電流検出部と、この零
    相電流検出部の検出信号の最大値を地絡電流検出値とし
    て記憶する地絡電流記憶部と、配電線の電圧を基準とす
    る零相電流の位相を求める位相演算部と、 この位相演算部により求められた位相を記憶するもので
    あって、零相電流検出部の検出信号が最大値となった時
    点における位相を、地絡時位相として記憶する位相記憶
    部と、 地絡電流検出値および地絡時位相を親局に対し送信する
    情報伝送部とを設け、 親局には、 各子局からの地絡電流検出値および地絡時位相を受信す
    る地絡電流検出値受信部と、 各子局からの地絡電流検出値を比較判定することにより
    、地絡発生および地絡点を認識するものであって、前後
    する子局からの地絡電流検出値のうち少なくともいずれ
    か一方がしきい値より大きく、しかもそれらの位相差が
    180度に近いこと、または前後する子局からの地絡電
    流検出値の差が最も大きく、かつしきい値より大きいこ
    とを条件として、それらの子局間の区間に地絡が発生し
    たと判断する地絡認識部とを設けたこと を特徴とする配電線の地絡点認識装置。
JP13229690A 1990-05-22 1990-05-22 配電線の地絡点認識装置 Expired - Lifetime JPH0771374B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05284645A (ja) * 1992-03-27 1993-10-29 Takaoka Electric Mfg Co Ltd 変電所の故障区間検出システム
JP2007159318A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Hokuriku Electric Power Co Inc:The 地絡方向検出装置
JP2014207850A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 三菱電機株式会社 非接地配電系統の障害の位置を特定する方法およびシステム

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