JPH04293433A - 栽培装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、植物栽培用の温室内の
湿度を自動調整する室内雰囲気制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、植物栽培用の温室内の湿度を測定
して、この測定結果に基づき換気窓の開閉制御をするも
のがあった。しかし、この従来の制御機構では屋外で雨
が降っているときでも換気されて正確な制御が行われな
い事態が発生する。このような事態を防止するために、
雨が降っているか、いないかを検出する雨天検出器を設
けて換気窓の開閉制御を行う制御装置が最近開発される
ようになった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする問題点は、従来は雨降りか、晴天かの二者選択に
よる植物栽培用の温室内の換気制御であったたっめに植
物に最適な湿度制御が行われず植物の成育が十分でなく
過度な湿度で保持されて病気になるなどの欠点があった
。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、換気機構を有
する植物栽培用温室１において、雨量の程度を検出する
検出器１３によって前記換気機構を雨量が少ないときに
は換気を増大させ、逆に雨量が多くなると換気を減少さ
せるよう制御してなる温室における室内雰囲気制御装置
である。

【０００５】

【実施例】この発明の一実施例を、第１図から第４図に
基づいて詳細に説明すると、先ず第１図は、温室の正断
面図を示し、上部を天窓室１ａに構成する温室１は、そ
のフレ−ム２の外周を透過性の樹脂板３で覆った構成に
している。４ａ，４ｂが天窓を開閉する窓蓋で、天窓室
１ａの左右両側の窓の上部に蝶番で取り付けられており
、この左右の窓蓋４ａ，４ｂは正面視が菱形になってい
てその頂、低部をばね５で引き合うリンク機構６が介在
されたロッド７で連結されて常時窓が開口されるように
なっている。なお、このリンク機構６の底部はフレ−ム
２に枢着８されている。

【０００６】９は窓蓋４ａ，４ｂを開閉する正逆転可能
なモ−タで、このモ−タ９の駆動軸に止着のプ−リに巻
きかけたワイヤ−１０と前記リンク機構６の頂部とを連
結している。１１ａ，１１ｂは温室１の左右側面部に形
成した換気用の窓蓋で、それぞれモ−タ１２ａ，１２ｂ
によって開閉調節できるように構成していいる。

【０００７】１３は降雨計であって、図例では天窓室１
ａの屋根に取り付けられており、実施例の降雨計は、雨
量が「多」、「中」、「少」に応じて電気接点が開閉す
る電導板Ａ，Ｂ，Ｃを左右、前後に順次配設させていて
、雨量が多い場合には電導板Ａが通電状態になり、雨量
が中の場合は電導板Ｂが、また、雨量が少の場合には電
導板Ｃが通電するように構成している。その簡単な原理
は、電導板の下面側を容量の異なるヒ−タ−Ｘ，Ｙ，Ｚ
で過熱した状態に保ち、雨の蒸散の程度によって通電、
非通電になるよう構成している。尚、降雨計については
この発明では特に限定せず、市販の降雨計によって電気
信号が得られるものであればよい。

【０００８】そして、この降雨計の信号をリ−ド線ａ，
ｂ，ｃで取出して、コンピュウタ−（ＣＰＵ）で前記モ
−タ９，１２ａ，１２ｂの制御をするよう構成している
。１４は室温計であって、この室温計からの信号も前記
コンピュウタ−に送られて前記各モ−タの制御フアクタ
−になっている。更に、１５は外気温を測定する外気温
計であり、同じくモ−タの制御信号を出している。更に
、１６は風向、風速計であり、これもモ−タの制御信号
を出すようになっている。

【０００９】前記実施例の降雨計１３は、各電導板の下
部に容量の異なるヒ−タを設けて雨の蒸散速度の差から
雨量を検出して電気接点を開閉させる構成にしたが、電
導度の異なる電導板を使うとヒ−タの容量を一定にでき
便利である。その電導度の異なる電導板としては、該電
導板中に接点になる電極間隔を電導板Ａ，Ｂ，Ｃによっ
て変える構成にすればよい。

【００１０】換気窓の開閉制御については、従来一定の
時間ごとに室内環境と室外環境とを比較しながら制御し
いていた。具体的に説明すると、室温が基準の設定温度
よりも高い場合に開き、低い場合に閉じる制御であった
ために、換気窓っは常に開閉を繰返して円滑な制御が行
なわれない構成であった。これを解消するには、換気窓
の開閉作動角度を温度差によって変更する制御や、前回
の温度差と今回の温度差の差異を比較してその差が少な
い場合には制御待ち時間を長くし、逆に、差が大きい場
合には制御待ち時間を短くするような手段を講じるとよ
い。この制御について一実施例を図面から説明すると、
次の通りである。

【００１１】コンピュ−タ（ＣＰＵ）に、発信クロック
回路１７を設けて、室温を室温計１４で計測する同時に
、室温設定用の温度ダイヤル１８による設定温度との差
を読み取るように構成する。この場合、設定温度と実測
温度との差を読み取る時間間隔は、温度差の小さい場合
には測定温度差の検出時間間隔を長くし、逆の温度差が
大きい場合には短い検出時間間隔になるようコンピュウ
タ−制御する。また、アウタ−フェ−ス側から喚気窓を
制御させる換気窓の１ステップ動作としての窓回動作動
角を測定温度差の大きい場合は大きくし、逆に測定温度
差の小さい場合に作動角を小さくするよう制御信号を出
すように構成する。

【００１２】上記実施例では、換気窓の作動制御につい
て説明したが、これと同様な技術思想で温室内の温度を
調節するスチ−ムヒ−タの湯温制御を行うことができる
。即ち、温室内を室外に配置したボイラ−１９で加温さ
れる湯温管２０で暖房する構成において、室温を測定す
る室温計１４と湯温管２０の湯温を測定する湯温計２１
とによる温度差から前述同様の原理で湯温管２０の三方
バルブ２２の切り替えとその流路の開き度合いを制御す
るとよい。具体的に説明すると、室温と湯温との差が大
きい場合には湯温の流れる速度を早くすべく開度を広く
し、逆に小さい場合には開度を狭くして室温制御をする
。尚、この場合においても、制御時間の間隔は差の大き
い時ほど間隔を短くし、逆に差の小さい時は制御時間間
隔を長くする。図中２３はポンプを示す。また、ボイラ
−１９の作動は、湯温が一定以下に下がると自動的に働
くようにするのが普通であるが、予め湯温の温度を設定
するような場合には、このボイラ−１９の作動も制限さ
れることになる。

【００１３】温室内で作物を栽培する場合に、畝２３を
ビニ−ルシ−ト２４で被覆してマルチ栽培畝にし、この
上にロックウ−ル栽培母材２５を設置して更にこの母材
２５に作物が成育しているポリウレタンブロック２６を
埋めこんで栽培する。このとき、栽培母材２５には、窒
素、燐酸、加里等の栽培肥料要素が適切に混合された栽
培養液を収納する養液タンク２７からポンプ２８で主移
送管２９に送り、この主移送管２９から細管３０で点滴
供給する。これと同時に炭酸ガスを収容するガスボンベ
３１から前記主移送管２９内に炭酸ガスを吹き込み、前
記細管３０の適所で該炭酸ガスを放出させる。尚、栽培
養液が主移送管２９内に供給されている場合に同時に炭
酸ガスを吹き込むと炭酸ガスが養液中に溶けて効用を阻
害されることが多いから、切替弁３２によって一定時間
毎に栽培養液、炭酸ガスを交互に供給する方がよい。こ
のようにすると、作物の炭酸同化作用が旺盛になって成
育が良好になる。また、低コストな配管構造でよくなり
、炭酸ガスの吹き込みで細管の目詰りを防止できる。 また、交互供給時には炭酸ガスを細管３０の先端から放
出させて差し支えない。

【００１４】炭酸ガスを温室内に放出する場合には温室
の作物上方から放出する方が炭酸ガスが酸素よりも重い
から有効であるが、温室内の空気を攪拌しておけば畝上
面で供給しても何等差し支えない。ロックウ−ル栽培母
材２５については、上部側面を水分が弾かれて含水しに
くい撥水性のロックウ−ル２５ａに加工させ、その下方
側を親水性ロックウ−ル２５ｂに加工すれば、上部に藻
が発生せず上部が乾燥状態に保たれて病気にならず成育
が良好に保たれる。尚ロックウ−ルの側方外周はビニ−
ル２４ａで被覆しておくのが普通である。

【００１５】栽培する作物の茎稈を伸ばしながら吊り下
げて成育させれ場合、従来は単に真っ直ぐな支柱を立て
て幹の各所を支柱に沿わせるべく紐で結んだり、高い所
から紐をたらして上方へ引っ張る手段を講じたが、成長
毎に支柱に結び付ける位置を変えたり、紐で引き上げる
手段では数個所を引き上げなければ作物自体の荷重で損
傷する欠点があった。そこで、上部を支持ロ−プや支持
竿に引っかける吊り下げフック部３３ａを有したラセン
状吊杆３３を設けて、作物の幹に成長に応じてフック部
３３ａを外してねじりながら巻きかけて吊り下げるよう
にすれば好都合である。

【００１６】キュウリやメロンナット度の作物を紐（ワ
イヤ−）で上部から吊り下げて保持し栽培する場合に、
その成育の度合いに応じて紐３６を引き上げたり、緩め
たりして適正な姿勢を保たせる場合、その吊り下げ紐の
基端側を電動モ−タ３４で適宜駆動される軸３５に巻き
かけておき、このモ−タ３４を作物の成長に応じて作動
ならしめ、適正な状態に吊るすようにする。作物の成長
は検出器で検出してもよいが、温度と時間との関係で成
長を予想して実行させてもよい。尚、図例では作物の幹
上部を引き上げる構造にしたが、相当に最長した作物で
ある場合にはその姿勢を次第に寝させるように緩めて適
正な姿勢にすることも考えられる。この場合には、作物
の成長した幹を数個所ひもで独立した紐でむすび、これ
を軸３５に幹が斜になるように巻き付けて、成長に応じ
て各紐を緩め次第に幹が傾斜していくようにすれば良い
。

【００１７】温室内の畝２３と畝２３との間を走行する
運搬車は、畝間の泥面やマルチフイルム上を運行するた
め走行させるのに骨を折ることが多い。このような場合
にヒ−タ用の湯温管２０の上面を保護すると共に放熱効
果を向上ならしめる上面と側面とをカバ−するカギ型あ
るいはコ字型の管カバ−枠３７を設け、このカバ−枠３
７上で運搬車の走行車輪３８を受けるようにすれば便利
になる。３９は外れ防止リングで車輪３８に一体的に設
けられている。

【００１８】作物を接ぎ木する場合の幹切除や脇目を落
す場合あるいは選定時等にハサミ４０を使用する場合が
おおいが、この場合病気に犯されている作物を切除した
後でハサミの消毒をしないで健康な作物を切除すると、
病気が移ることが多い。このような場合には、ハサミ４
０の刃面側に消毒液が少しづつ流れだすようにしておく
と便利である。４１は消毒薬を移送する流路、４２は噴
出孔、４３はポンプを示す。

【００１９】

【発明の作用効果】この発明によれば、降雨量に応じた
換気制御ができ、温室内の湿度が適正に保持されて病気
の発生を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】温室の正断面図

【図２】降雨計の一例を示した平面図

【図３】降雨計の一例を示した断面図

【図４】制御回路図

【図５】制御回路図

【図６】別例の温室の正断面図

【図７】加温制御の配管図

【図８】加温制御回路図

【図９】施肥機構と炭酸ガス供給の配管図

【図１０】ロ
ックウ−ル型栽培状態を示した断面図

【図１１】作物幹
稈を吊り下げた状態の側面図

【図１２】作物を吊り下げ
制御する正断面図

【図１３】温室内の運搬車を支持運行
する状態の正断面図

【図１４】栽培用ハサミの斜面図

【符号の説明】

１　　　　温室 １３　　降雨検出器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　換気機構を有する植物栽培用温室１に
   おいて、雨量の程度を検出する検出器１３によって前記
   換気機構を雨量が少ないときには換気を増大させ、逆に
   雨量が多くなると換気を減少させるよう制御してなる温
   室における室内雰囲気制御装置。