JPH04292151A - 医用画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、Ｘ線ＣＴ，ＭＲＩ等の
医用画像処理装置で発生した画像の画像表示に係り、特
に撮影日時が異なったり、別の画像発生装置で撮影され
たように、異なった条件で撮影された複数の画像の重ね
合わせ表示に係る。

【０００２】

【従来の技術】医用画像は画像発生装置や画像撮影条件
によって得られる情報が異なっているため、種々の方法
によって得た画像を重ね合わせて表示することは臨床上
、有意義な手法である。また病巣部の時間的変化を調べ
るためにも画像の重ねあわせ表示は有効である。

【０００３】しかし、従来の医用画像表示装置は、ひと
つのウィンドウに対してひとつの画像しか表示すること
ができなかった。基本的には一つの画面に１画像を表示
するか、１画面をいくつかのウィンドウに分割して、各
ウィンドウに１画像を表示する方法しか提供していなか
った。

【０００４】従来の画像表示装置の例としてＭＲ−５０
０形ＭＲイメージング装置の取扱説明書を添付し、それ
にそって従来方式を説明する。本装置では所望する画像
を表示するために患者リスト，画像リストの順に階層的
に画像を検索してゆき、画像を表示する。別の画像を選
択して画像表示を再実行すると前画像を完全にクリアし
てその上に新しい画像を表示するため画像の重なり表示
はできない。

【０００５】表示中の画像にたいしてウィンドウの設定
は可能であるが画面全体に処理がかかってしまう。

【０００６】画像間の演算として和差演算があるが、新
しい合成画像として画像を生成し、画面に表示している
ため片方の画像のみにアフィン変換を施すことはできな
い。以上はＭＲＨ−５００形ＭＲイメージング装置を例
にとって説明したが他社、他機種においてもほぼ同様の
方式が採られている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明で解決しようと
する問題点は、上記従来技術において実現できないディ
スプレイ装置上での画像の重ね合わせ表示である。

【０００８】さらに、複数画像を重ね合わせ表示した場
合、各々の画像の画素値分布が異なるため、所望する画
像を鮮明に強調して表示することができない場合があり
うる。

【０００９】また、複数の画像は同じ部位を撮影したと
しても、撮影視野によって大きさ，回転角度，平面内で
の位置が異なる場合がありうる。

【００１０】本発明は上記３つの課題を解決するための
ものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】独立な複数の画像を画素
ごとの演算により合成して表示させることによりデジタ
ル画像の重ね合わせ表示が達成できる。

【００１２】表示中の各々の画像に対してウィンドウ設
定情報を保持し、上記の画素値演算を施す前にレベル変
換を施すことにより独立にウィンドウ再設定を可能とす
ることができる。

【００１３】また、表示中の特定の画像に対して実行で
きるアフィン変換器を設けることにより、異なった条件
で撮影された画像を正確に位置合わせした重ね合わせ表
示が達成できる。

【００１４】

【作用】ディスプレイ装置上での画像の重ねあわせ表示
を実現するために、画像メモリ上の画像データをディス
プレイ装置に転送する前に、画素値演算器を設けた。画
素値演算器は同一画像の近傍点の画素とは独立に、各々
の画像の対応する画素に対して所定の演算を行う。これ
により、従来は表示を行う前に複数画像の合成画像を作
成していたが、合成画像を生成しなくても複数の画像デ
ータの合成画像をディスプレイ装置に表示させることが
可能となる。

【００１５】各々の画像メモリに独立なウィンドウ設定
器を設けることにより、特定の画像のウィンドウ・レベ
ル，ウィンドウ・ウィドスを変更できるようにした。ル
ックアップテーブルは画像のウィンドウ・レベル，ウィ
ンドウ・ウィドスをリアルタイムに更新することができ
るが、これを各々の表示画像に対して設けることにより
、特定の画像だけを表示したり、連続的に画面上に浮き
上がらせたり、フェードアウトさせることが可能となる
。読影者は視線を移動せずに特定の画像のウィンドウ・
レベルやウィンドウ・ウィドスを変えることによって患
部を複数の画像上で比較することができる。

【００１６】画像の正確な位置あわせを実現するために
、各々の画像メモリに対し、独立に拡大・回転・平行移
動などの処理を施すアフィン変換器を設けた。一般的に
は中心位置がずれたり、画像の撮影視野や、角度がこと
なる画像の重ねあわせには意味が無い。特定の画像に対
してアフィン変換を施すことにより正確な位置あわせが
可能となる。

【００１７】

【実施例】１実施例を図１に示す。また、実際の操作上
のフローチャートを図２に示す。重ね合わせする画像の
数をｍ、既にディスプレイ上のウィンドウ・ピクセルｎ
ｘｎと同じ数の画素値に変換されているものとする。ル
ックアップテーブル５０は各画像データに対応してｍ個
容易されている。画像１０はウィンドウ設定器３０によ
ってウィンドウ・レベル，ウィンドウ幅を設定されたル
ックアップテーブル５０に従ってディスプレイ装置上１
０での画素値に変換されて表示される。これによって図
３に示すように元の画素値ｉ（Ｉ０≦ｉ≦Ｉ３）は、ル
ックアップテーブル後の値ｊ（Ｊ０≦ｊ≦Ｊ３）に変換
される。

【００１８】ルックアップテーブル５０を通してディス
プレイ装置１０上の画素値に変換された画像データは画
素値演算器２０に入力され、所定の演算が行われる。

【００１９】画素値演算器２０で行う演算として、加算
，減算，最大値・最小値選択または画素の位置によって
選択すべき画像を選択するといった演算が考えることが
できる。いずれにしても画像内での近傍画素とは独立で
あり、画像間の画素値を集めて演算を行う。

【００２０】このようにして、一般的には表示された各
々の画像のウィンドウ設定は最適とは限らず、変更を要
する。このとき画像表示装置は図３のステップ１００に
示すようにオペレータから命令入力器への入力待ち状態
となる。最初に入力されるべき命令は対象となる画像の
選択命令である。この命令によりステップ１３０の処理
を行い、以後のウィンドウ設定命令，アフィン変換命令
は、次の画像選択命令が投入されるまでの間、選択され
た画像にかかる。命令受付でウィンドウ設定にはパラメ
ータを伴い、ウィンドウ・レベルとウィンドウ幅を変え
ることができる。これにより特定の画像を明るくすると
きにはレベルを低くし、暗くするときにはレベルを高く
する。また、濃淡階調を細かくするときにはウィンドウ
幅を広くし、荒くしたいときにはウィンドウ幅を狭めれ
ばよい。

【００２１】大きさ，位置，回転角のことなる画像を重
ねる場合には、上記の方法で対象となる画像を決定して
から拡大率，平行移動量，回転角度をパラメータとして
アフィン変換命令を入力すればよい。

【００２２】

【発明の効果】従来の医用画像読影法によって複数の同
じ部位の画像の比較を行う場合は、フィルムなどに現像
し、フィルムを並べて比較するしか方法が無かったが、
本発明によれば同じ部位の画像を視線を動かすことなく
比較することができるため、経年変化や異なる画像発生
装置から生成された画像を比較する事ができる。

【００２３】また、画像の画素値分布が異なる画像に対
して最適なウィンドウ設定をしたり、特定の画像を消去
したり強調したりすることが出来るため、画像間の多彩
な比較が可能となる。

【００２４】又、特定の画像に対して、アフィン変換を
施すことにより、画像の重なりをより正確に行うことが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成図である。

【図２】実施例におけるフローチャートを示す図である
。

【図３】ルックアップテーブルによる画素値変換を示す
図である。

【符号の説明】

１０…ディスプレイ装置、２０…画素値演算器、３０…
ウィンドウ設定器、４０…アフィン変換器、５０…ルッ
クアップテーブル、６０…画像メモリ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスプレイ装置と表示用画像メモリと画
   素値演算器からなり、複数の画像を同時に重ねあわせ表
   示することを特徴とした医用画像表示装置。
2. 【請求項２】請求項１において、表示中の特定の画像に
   対してウィンドウ設定を独立に行えるウィンドウ設定器
   を設けたことを特徴とした医用画像表示装置。
3. 【請求項３】請求項１において、表示中の特定の画像に
   対して選択的に実行できる，アフィン変換器を設けたこ
   とを特徴とした医用画像表示装置。