JPH04289484A - 広い測定範囲を有するフィッションチャンバ及び該フィッションチャンバを使用する中性子束密度を測定する装置 - Google Patents

広い測定範囲を有するフィッションチャンバ及び該フィッションチャンバを使用する中性子束密度を測定する装置

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JPH04289484A
JPH04289484A JP3134342A JP13434291A JPH04289484A JP H04289484 A JPH04289484 A JP H04289484A JP 3134342 A JP3134342 A JP 3134342A JP 13434291 A JP13434291 A JP 13434291A JP H04289484 A JPH04289484 A JP H04289484A
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neutron flux
group
chamber
flux density
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JP3134342A
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English (en)
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Eugene Bacconnet
ウージエーヌ・バコネ
Gerard Dauphin
ジエラール・ドーフアン
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Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique CEA
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T3/00Measuring neutron radiation

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広い測定範囲を有する
フィッションチャンバと、該フィッションチャンバを使
用して中性子束密度を測定する装置とに係わる。
【0002】本発明によって、1〜1012中性子・c
m−2・s−1(12decades)の中性子束密度
を測定することが可能となる。
【0003】本発明は特に、原子炉の検査及び制御や、
原子炉が事故に見舞われた場合にかかる原子炉近傍で使
用されるべき安全装置の連携に適用される。
【0004】
【従来の技術】フィッションチャンバとは、イオン化チ
ャンバを含む中性子検出器であって、その中で低速中性
子に照射される例えばウラン235のような核分裂性物
質の核分裂反応を利用するものであることを明示してお
く。
【0005】上記材料の核分裂片は各場合で高エネルギ
(ウラン235原子の核分裂片においては65及び10
2MeV)を有しており、このエネルギは、イオン化チ
ャンバの気体をイオン化することにより失われる。
【0006】核分裂片によって生成される電荷は、チャ
ンバに備えられている電極間に印加される電場によって
回収され、各核分裂は電流パルスを生じる。
【0007】この電流パルスを、適当な電子手段を使用
することにより電圧パルスに変換することは良く知られ
ている。更に、多数のパルスを加算することにより平均
直流電流を取得及び測定することもできる。
【0008】公知のフィッションチャンバは、適当な気
体が充填されている恐らくは円筒形の包囲体と、相互に
電気的に絶縁されており且つ一般には前記気体中の核分
裂片の平均自由行程(average  free  
passage)に対応する距離だけ相互に離れて前記
包囲体内に設置されている2つの電極とを備えている。
【0009】2つの電極は円筒形で且つ同軸であるか、
または平面形、即ち平板である。相互に向かい合った位
置にある2つの電極の各面は、核分裂片がそこから放出
され得るように、核分裂性物質の薄い堆積層で被覆され
ている。一般には、2mg・cm−2以下の表面質量ま
たは面密度を有するウラン235堆積層が使用される。
【0010】加圧水型原子炉を検査及び制御するには、
1〜1011中性子・cm−2・s−1、即ち11de
cadesの中性子束密度を測定することが必要となる
【0011】上記測定範囲は、それぞれが3種類の異な
る検出器、即ち、パルスモードで動作する比例計数管を
備えたソース系統と、ホウ素イオン化チャンバを備えて
おり且つγ線に関して補償される所謂「中間」系統と、
非補償ホウ素イオン化チャンバを備えた出力系統とを備
えた3種類の測定装置を使用することによりカバーされ
ることが公知である。
【0012】単一の検出器、即ち、パルスモード、揺ら
ぎモード及び電流モードの3つの異なる信号解析モード
に従って動作する上記フィッションチャンバによって、
広い測定範囲をカバーすることも考慮されている。
【0013】パルスモードにおいては、イオン化チャン
バ内で起こる各核分裂が電気パルスを生じる。全てのパ
ルスは、増幅器、振幅ディスクリミネータ及び積分器を
備えた所謂パルス電子手段によってカウントされ、解析
される。この動作モードに対する測定範囲は1秒当たり
1〜106カウントである。
【0014】揺らぎモードに関して言えば、フィッショ
ンチャンバ内の1秒当たりの核分裂の数が実質的に大き
い(1秒当たりの核分裂は104以上である)ときに、
この核分裂は平均電流を誘導する。この電流の揺らぎ、
より特定すれば所与の範囲の周波数スペクトルにおける
スペクトルパワー密度の解析は、この電流によって誘導
されるパルスの数の関数であり、このことにより、1秒
当たり104〜109の範囲の中性子束密度を測定する
ことができる。
【0015】電流モードの場合には、前記電流が使用可
能な値に達し、チャンバのウランのα線と周囲のγ線と
に起因するスプリアス電流が、核分裂、即ち中性子に起
因する電流と比較して無視し得るほどであるならば、チ
ャンバによって供給される平均電流について測定を行な
う。従って、108〜1012中性子・cm−2・s−
1の中性子束密度を測定することができる。
【0016】しかしながら、上記3種類のモードに従っ
て動作する通常のフィッションチャンバで達し得る合計
測定範囲(9〜10decades)は幾分限定され過
ぎており、良い条件下で原子炉を検査及び制御すること
はできない。低い中性子束密度に対する感度を助成する
一方で、高い束密度における線形性に劣化が生じる。
【0017】結果的に、広い測定範囲をカバーする公知
の解決策は、1つには、3種類の別個の検出器とそれぞ
れ関係する3つの測定装置を使用することからなる前述
のものであるが、これは複雑であり、もう1つは、パル
ス、揺らぎ及び電流モードに従って動作する通常のフィ
ッションチャンバを使用することからなる前述の解決策
である。
【0018】第2の解決策では測定範囲がわずかに狭く
なり、上記3つのモードに従って動作する系統に、低束
密度側かまたは高束密度側かのいずれかに補助測定系統
を加える必要があり、この解決策もまた複雑となる。
【0019】第2の解決策の変形は、特許FR−A−2
357915号に記載のごとくα線及びγ線に関して補
償される通常のフィッションチャンバを使用することか
らなる。
【0020】このことにより揺らぎモードの使用を避け
得るが、通常のフィッションチャンバの合計測定範囲を
増大することはできない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
欠点を解消し、12decades以上にわたる測定範
囲をカバーし得るフィッションチャンバを提案すること
である。即ち、単一の検出器(即ち本発明のフィッショ
ンチャンバ)のみ使用することにより12decade
s(1〜1012中性子・cm−2・s−1)をカバー
する測定系統を製造することができる。
【0022】
【課題を解決するための手段】特に本発明は、気体媒質
が充填された包囲体と、前記包囲体内にある核分裂性物
質で被覆された複数の電極とを備えた広い測定範囲を有
するフィッションチャンバであって、前記電極が、前記
包囲体の周囲に近いほうにある第1群の電極であって、
そのうちの少なくとも1つの電極が高面密度を有する第
1の核分裂性物質堆積層で被覆されている電極群と、前
記包囲体の中央に近いほうにあり、従って前記第1群の
電極が暴露されるより低い中性子束密度に暴露される第
2群の電極であって、そのうちの少なくとも1つの電極
が、その面密度が前記第1の堆積層より小さく、且つ、
一方では、該第2群の電極によって検出され得るそれぞ
れ中性子及びスプリアスγ線に起因する電流の比をでき
るだけ大きくするように、他方では、所与の中性子束密
度範囲に対して該第2群の電極によって供給される信号
の線形性を最適化するように選択されている電極群との
2つの群に分配されていることを特徴とするチャンバに
係わる。
【0023】使用する核分裂性物質は、濃縮ウラン、例
えば93%ウラン235とすることができる。
【0024】本発明のチャンバがパルスモードで機能す
る際の最小電荷回収時間を保証するためには、例えば4
%窒素を加えたアルゴンなどの気体混合物によって構成
される気体媒質を使用することが好ましい。
【0025】本発明のフィッションチャンバは、各々が
使用可能な信号出力に対応する2つの電極群を有するこ
とに留意されたい。
【0026】本発明では、原子炉における中性子束密度
測定を行なうには、結果的に、原子炉のコアの近傍に位
置するフィッションチャンバと原子炉格納包囲体の外側
に設置された電子信号処理手段との間で、剛性壁を通し
て2つの電気接続を確立しさえすればよい。
【0027】第1の核分裂性物質堆積層の面密度は、1
〜2mg・cm−2とすることができる。第2の核分裂
性物質堆積層の面密度は0.01〜1mg・cm−2と
することができるが、0.1〜1mg・cm−2である
のが好ましい。
【0028】本発明のチャンバの特定の実施態様によれ
ば、各電極群は2つの電極を含んでおり、そのうちの一
方が接地しており且つ両群に共通である。
【0029】別の特定の実施態様によれば、パルス及び
揺らぎモードまたは必要によっては電流モードで動作す
るようにされた第1の電極群が熱中性子に高感度を示す
ように、第1の電極群は少なくとも3つの並列接続電極
を含んでいる。
【0030】第2の電極群は、並列接続された少なくと
も2つの電極を有することができる。
【0031】本発明のチャンバの好ましい実施態様によ
れば、単純に且つ容易に実行可能な技法を使用するため
に、第1群及び第2群の電極は円筒形で且つ同軸である
。第1群及び第2群の電極は各端部で、電気絶縁支持体
によって支持されているのが好ましい。このことにより
イオン化チャンバの安定性は増大され、特にイオン化チ
ャンバが設置されている原子炉に事故が発生した後にも
動作を継続することができる。
【0032】本発明のフィッションチャンバの好ましい
実施態様においてはフィッションチャンバは更に、2つ
の電極間ガードリングを有する。これによって、各電極
群が動作し得る電流モードにおいて優れた動作線形性を
得ることができる。
【0033】更に本発明は、中性子束密度を測定する装
置であって、フィッションチャンバと、前記チャンバの
電極を分極する手段と、前記チャンバによって供給され
る電気信号を処理し且つ中性子束密度を決定する電子手
段とを備えており、前記フィッションチャンバが本発明
のチャンバであることを特徴とする装置にも係わる。
【0034】本発明の装置の第1の特定の実施態様によ
れば、電子処理手段は、パルスモードで動作することが
でき且つ前記第1群の電極と関係する中性子束密度測定
手段と、検出器によって供給される電流の揺らぎ信号を
使用して動作することができ且つ前記第1群の電極と関
係する中性子束密度測定手段と、電流モードで動作する
ことができ且つ前記第2群の電極と関係する中性子束密
度測定手段とを備えている。
【0035】本発明の装置の第2の実施態様によれば、
電子処理装置は、パルスモードで動作することができ且
つ前記第1群の電極と関係する第1の中性子束密度測定
手段と、パルスモードで動作することができ、前記第2
群の電極と関係し、且つ前記第1の中性子束測定手段に
よって測定される以上の中性子束密度を測定する第2の
中性子束密度測定手段と、電流モードで動作することが
でき、前記第1群の電極と関係し、且つ前記第2の中性
子束測定手段によって測定される以上の中性子束密度を
測定する第3の中性子束密度測定手段と、電流モードで
動作することができ、前記第2群の電極と関係し、且つ
前記第3の中性子束測定手段によって測定される以上の
中性子束密度を測定する第4の中性子束密度測定手段と
を備えている。
【0036】
【実施例】以下、非限定的な実施態様及び添付の図面に
関して、本発明を詳細に説明する。
【0037】図1に模式的に示した本発明のフィッショ
ンチャンバの特定の実施態様は、例えば軸Xの周りに一
回転した円筒の形態を呈し、その2つの端部が電気絶縁
封止プレート4及び5によって密閉されている密閉包囲
体2を有する。
【0038】図には示していないより実用的な実施態様
においては、封止プレートは金属製であって、電極のた
めの絶縁支持体と、電気信号出力のための気密絶縁通路
とを有する。
【0039】包囲体2には、チャンバ内に含まれる核分
裂性物質の分解によって生じる核分裂生成物によってイ
オン化可能な適当な気体混合物が充填されている。
【0040】図1に示したフィッションチャンバ6は包
囲体2内に更に、円筒形で且つ同軸の第1群の電極8及
び10と、円筒形で且つ同軸の第2の電極10及び12
とを有する。電極10は2つの群に共通である。電極8
、10及び12は同軸であり、共通軸として軸Xを有す
る。
【0041】第1群の電極は包囲体2の周囲により近い
ところにあり、第2群の電極は包囲体の軸Xにより近い
ところにある。電極10は電極8と12との間に位置し
ている。電極8は包囲体2の壁から間隔を置いて設置さ
れており、電極8、10及び12は相互に間隔が置いて
設置され、しかも電気的に絶縁されている。
【0042】電極8、10及び12の各端部はそれぞれ
プレート4及び5によって支持されている。電極10と
対面している電極8の面は、高い表面質量または面密度
を有する核分裂性物質堆積層14で被覆されており、電
極8と対面している電極10の面も、堆積層14と同一
の堆積層で被覆することができる。
【0043】フィッションチャンバ6を使用する際には
、第1群の電極の一方、例えば電極8を、プレート4及
び5の一方(図1の場合にはプレート4)に設けられた
気密通路及びその特性インピーダンスは50オームであ
ってその損失が小さい電気ケーブル16を介して該第1
群と関係する電子測定手段(図示なし)に接続し、第1
群の他方の電極、この場合には電力10は接地する。
【0044】イオン化チャンバ6を(例えば原子炉のコ
ア中に生成される)中性子束密度中に置いた場合、第1
群より軸Xに近い第2群の電極は、第1群の電極が暴露
されるより低い中性子束密度に暴露される。
【0045】電極10と対面している電極12の面は、
その面密度が第1群の電極に関する堆積層14より小さ
い核分裂性物質堆積層18で被覆されている。
【0046】換言すれば、両電極群に同じ核分裂性物質
を使用するならば、堆積層18の厚さは堆積層14より
小さくする。
【0047】更に、第2群の電極に関する堆積層の面密
度の選択は以下の兼合いの結果でもある。即ちこの面密
度は、例えばフィッションチャンバ6を原子炉コアの近
傍に置いたときに第2群の電極によって検出され得る中
性子に起因する電流のγ線に起因する電流に対する比(
中性子I/γI)をできるだけ大きくするように、また
、所与の中性子束密度範囲に対して、例えばフィッショ
ンチャンバを原子炉コアの近傍に置いたときにはその公
称動力用原子炉動作に対して、第2群の電極によって供
給される電気信号の線形性を最適化するように選択され
る。
【0048】電極12と対面している電極10の面もま
た、堆積層18と同一の堆積層で被覆してもよい。
【0049】第2群の電極は電流モードで動作すること
ができるが、必要によってはパルスモードでも動作し得
る。
【0050】フィッションチャンバ6の上記使用に際し
ては、電極12を、絶縁プレート4及び5の一方(図1
の場合にはプレート4)に形成された気密通路を通し且
つ電気ケーブル20を介して該第2群と関係する電子測
定手段(図示なし)に接続する。
【0051】電流モード動作の場合には、電気ケーブル
20を干渉から十分に保護すれば十分である。更にパル
スモードで動作させようとする場合には、電気ケーブル
20は、パルスの転送に対して固定インピーダンスを有
するべきである。
【0052】説明のための非限定的な態様においては、
包囲体2はアルミニウムまたはステンレススチールで製
造されており、プレート4及び5はアルミナまたはアル
ミナの通路及び絶縁支持体を備えた金属で製造されてお
り、気体混合物は、4%窒素を加えたアルゴンで構成さ
れており、核分裂性物質(低速中性子によって照射され
たときに核分裂反応を生じる材料)は93%濃縮ウラン
235であり、第1の電極群における堆積層の面密度は
約1〜2mg・cm−2であり、第2の電極群における
堆積層の面密度は約0.01〜1mg・cm−2、好ま
しくは約0.1〜1mg・cm−2である。
【0053】2つの電極群は電流モードで動作し易いの
で、電極間の電場の形状及び値を明らかに固定し、電極
間の電気損失を排除し、従って電流動作モードにおいて
優れた線形性が得られるように、かかる電極の端部には
通常のガードリングを備えるのが好ましい。
【0054】図1に示した実施態様においては、その共
通軸は軸Xであり、それぞれ絶縁プレート4及び5を横
断しており、電極10及び12の端部間に(これらの電
極から離れて)位置しており、接地されている2つの同
一のガードリング22及び24がある。
【0055】その共通軸は軸Xであり、それぞれ絶縁プ
レート4及び5を横断しており、電極8及び10の端部
間に(これらの電極から離れて)位置しており、接地さ
れている他の2つの同一のガードリング26及び28も
見られる。
【0056】第1の電極群は、熱中性子に高感度を示す
ように、向かい合った面が高面密度を有する核分裂性物
質堆積層で被覆されている2つ以上の電極を有すること
ができる。これらの電極は並列に接続される。第1群に
おいては、かかる第1群と関係する電子測定手段に接続
されている電極は、接地電極と交互に設置されている。
【0057】同様に、必要であれば、第2群の電極は向
かい合った面の一方または両方が、その面密度が前述の
ごとく選択された核分裂性物質堆積層で被覆されている
2つ以上の電極を含むことができる。
【0058】第2群においても全ての電極は並列に接続
されている。かかる第2群と関係する電子測定手段に接
続されている電極は、接地電極と交互に設置されている
【0059】上記のことは、図1のフィッションチャン
バ6を変形した図2に示してある。第1群の円筒形で且
つ同軸の電極は、電極8及び10と、包囲体壁と電極8
との間にある電極30及び32とを含むことが判る。電
極32は壁に最も近い。
【0060】電極8、10、30及び32の共通軸Xの
方に向いた電極30及び32の面と、外側に向いた電極
8、10及び30の面とは、堆積層14と同一の核分裂
性物質堆積層を担持している。電極8及び32はケーブ
ル16に接続されており、電極10及び30は接地され
ている。
【0061】図2に示した実施態様においては、第2群
の電極は、電極12と、電極10及び12の間の電極3
4とを含む。全ての電極は円筒形で且つ同軸であり、そ
れらの軸は軸Xである。電極12はケーブル20に接続
されており、電極34は接地されている。電極12と3
4との間には、ここでも接地ガードリング22及び24
が使用されている。
【0062】次に、例えば図1に示した本発明のフィッ
ションチャンバを使用する2つの中性子束密度測定装置
を説明する。第1の装置は図3に模式的に示したもので
あって、パルス、揺らぎ及び電流モードに従って機能す
る。第2の装置は図5に模式的に示したものであって、
パルス及び電流モードに従って機能する。
【0063】選択した動作タイプの関数として、かかる
核分裂性物質堆積層の厚さや、電極の数及び電極間の間
隙を適合させることが必要となり得る。
【0064】図3に示した装置は、図1のフィッション
チャンバ6の他に、2つの高直流電圧源38及び45と
、パルスモードで機能する中性子束密度測定手段40と
、揺らぎモードで機能する中性子束密度測定手段42と
、電流モードで機能する中性子束密度測定手段44とを
備えている。手段40、42及び44には、測定した中
性子束密度の値を表示する手段が備わっている。
【0065】第1の電極群はパルス及び揺らぎモードの
動作に対して使用され、第2の電極群は電流モードの動
作に対して使用される。
【0066】第1の電極群に対応するケーブル16には
、手段40及び42と電圧源38の正端子とが接続され
ており、電圧源38の負端子は接地されている。手段4
4は、第2の電極群に対応するケーブル20に接続され
ており、更に、その負端子は接地されている高直流電圧
源45に直列に接続されている。電極12の正の分極化
は、高直流電圧源によって手段44を横切って行われる
【0067】図示していない接続の変形においては高電
圧源を経済的に使用するために、電極8を接地し、電極
10を、ケーブル16を介して電圧源38と手段40及
び42とに接続し、電極12を手段44を介して接地す
る。
【0068】図3に示した装置の使用者は、中性子束密
度の測定値に従ってモードを次々と変えることができる
【0069】図4は、図3に示した装置を用いて1〜1
011中性子・cm−2・s−1の中性子束密度範囲D
をカバーするために(図4のグラフA)、該装置が、1
〜105中性子・cm−2・s−1においてはパルスモ
ードIで、105〜109中性子・cm−2・s−1(
最高1010中性子・cm−2・s−1までの拡張可能
性を含む)においては揺らぎモードFで、109〜10
11中性子・cm−2・s−1(最高1012中性子・
cm−2・s−1までの拡張可能性を含む)においては
電流モードCで動作することを示す。
【0070】比較のために通常のCFUL01フィッシ
ョンチャンバの場合を示すと(図4のグラフB)、これ
は、1〜105中性子・cm−2・s−1(最高106
中性子・cm−2・s−1までの拡張可能性を含む)に
おいてはパルスモードIで、105〜108中性子・c
m−2・s−1(最高1010中性子・cm−2・s−
1までの拡張可能性を含む)においては揺らぎモードF
で、108〜1010中性子・cm−2・s−1におい
ては電流モードCで動作する。
【0071】図5に模式的に示した装置は、図1のフィ
ッションチャンバ6の他に、第1の高直流電圧源46と
、パルスモードで動作する中性子束密度測定手段48と
、電流モードで動作する中性子束密度測定手段50と、
第2の高直流電圧源52と、電流モードで動作する中性
子束密度測定手段54と、パルスモードで動作する中性
子束密度測定手段56とを備えている。手段48、50
、54及び56には、測定した中性子束密度の値を表示
する手段が備えられている。
【0072】フィッションチャンバ6の第1の電極群に
対応するケーブル16には手段48及び54が接続され
ている。フィッションチャンバ6の電極8は、手段54
を横切って電圧源46によって正に分極され、電圧源4
6の負端子は接地されている。フィッションチャンバ6
の第2の電極群に対応するケーブル20には手段50及
び56が接続されている。フィッションチャンバ6の電
極12は、手段50を横切って電圧源52によって正に
分極され、一方電圧源52の負端子は接地されている。
【0073】図5の装置の場合には結果的に、各電極群
はパルス及び電力モードの測定に使用される。
【0074】図6からは、図5に示した装置を用いて1
〜1012中性子・cm−2・s−1の中性子束密度範
囲Dをカバーするために、該装置は、1〜104中性子
・cm−2・s−1(最高105中性子・cm−2・s
−1までの拡張可能性を含む)においては第1の電極群
を使用してのパルスモード(I1)で、104〜5×1
07中性子・cm−2・s−1(最高108中性子・c
m−2・s−1までの拡張可能性を含む)においては第
2の電極群を使用してのパルスモード(I2)で、5×
107〜5×109中性子・cm−2・s−1(最高1
010中性子・cm−2・s−1までの拡張可能性を含
む)においては第1の電極群を使用しての電流モード(
C1)で、5×109〜1012中性子・cm−2・s
−1においては第2の電極群を使用しての電流モード(
C2)で動作することが判る。
【0075】両電極群において電極間の間隙は同一とす
ることができるが、異なってもよい。
【0076】一般に、中性子I/γI比を向上するため
に、第2群の電極は第1群の電極より相互に近付ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィッションチャンバの実施態様の概
略断面図である。
【図2】本発明のフィッションチャンバの別の実施態様
の概略部分断面図である。
【図3】図1に示したフィッションチャンバを含む中性
子束密度を測定する装置の模式図である。
【図4】図3の装置を公知の中性子束密度測定装置と比
較するために図3の装置の動作範囲を示すグラフである
【図5】図1に示したフィッションチャンバを含む別の
中性子束密度を測定する装置の模式図である。
【図6】図5に示した装置の動作範囲を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2  包囲体 4,5  絶縁閉鎖プレート 6  フィッションチャンバ 8,10,12,30,32  電極 14,18  核分裂性物質堆積層 16,20  電気ケーブル 38,45,46,52  電圧源 40,42,44,48,50,54,56  中性子
束測定手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  気体媒質が充填された包囲体と、前記
    包囲体内に、核分裂性物質で被覆された複数の電極とを
    備えた広い測定範囲を有するフィッションチャンバであ
    って、前記電極が、前記包囲体の周囲に近いほうにある
    第1群の電極であって、そのうちの少なくとも1つの電
    極が高面密度を有する第1の核分裂性物質堆積層で被覆
    されている電極群と、前記包囲体の中央に近いほうにあ
    り、従って前記第1群の電極が暴露されるより低い中性
    子束密度に暴露される第2群の電極であって、そのうち
    の少なくとも1つの電極が、その面密度が前記第1の堆
    積層より小さく、且つ、一方では、該第2群の電極によ
    って検出され得るそれぞれ中性子及びスプリアスγ線に
    起因する電流の比をできるだけ大きくするように、他方
    では、所与の中性子束密度範囲に対して該第2群の電極
    によって供給される信号の線形性を最適化するように選
    択されている第2の核分裂性物質堆積層で被覆されてい
    る電極群との2つの群に分配されていることを特徴とす
    るチャンバ。
  2. 【請求項2】  前記第1の核分裂性物質堆積層の面密
    度が1〜2mg・cm−2であることを特徴とする請求
    項1に記載のチャンバ。
  3. 【請求項3】  前記第2の核分裂性物質堆積層の面密
    度が0.01〜1mg・cm−2であることを特徴とす
    る請求項1に記載のチャンバ。
  4. 【請求項4】  前記第2の核分裂性物質堆積層の面密
    度が0.1〜1mg・cm−2であることを特徴とする
    請求項3に記載のチャンバ。
  5. 【請求項5】  前記電極群の各々が2つの電極を有し
    ており、そのうちの一方が接地しており且つ両群に共通
    であることを特徴とする請求項1に記載のチャンバ。
  6. 【請求項6】  前記第1の電極群が、少なくとも3つ
    の並列接続電極を有することを特徴とする請求項1に記
    載のチャンバ。
  7. 【請求項7】  前記第2の電極群が、少なくとも2つ
    の並列接続電極を有することを特徴とする請求項1に記
    載のチャンバ。
  8. 【請求項8】  前記第1群及び第2群の電極が円筒形
    で且つ同軸であることを特徴とする請求項1に記載のチ
    ャンバ。
  9. 【請求項9】  前記第1群及び第2群の電極が各端部
    で、電気絶縁支持体によって支持されていることを特徴
    とする請求項1に記載のチャンバ。
  10. 【請求項10】  更に、電極間ガードリングを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のチャンバ。
  11. 【請求項11】  フィッションチャンバと、前記チャ
    ンバの電極を分極する手段と、前記チャンバによって供
    給される電気信号を処理し且つ中性子束密度を決定する
    役目をする電子処理手段とを備えた中性子束密度を測定
    する装置であって、前記フィッションチャンバが請求項
    1に記載のチャンバであることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】  前記電子処理手段が、パルスモード
    で動作することができ且つ前記第1の電極群と関係する
    中性子束密度測定手段と、揺らぎモードで動作すること
    ができ且つ前記第1の電極群と関係する中性子束密度測
    定手段と、電流モードで動作することができ且つ前記第
    2の電極群と関係する中性子束密度測定手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】  前記電子処理装置が、パルスモード
    で動作することができ且つ前記第1群の電極と関係する
    第1の中性子束密度測定手段と、パルスモードで動作す
    ることができ、前記第2群の電極と関係し、且つ前記第
    1の中性子束測定手段によって測定される以上の中性子
    束密度を測定するように作用する第2の中性子束密度測
    定手段と、電流モードで動作することができ、前記第1
    群の電極と関係し、且つ前記第2の中性子束測定手段に
    よって測定される以上の中性子束密度を測定する第3の
    中性子束密度測定手段と、電流モードで動作することが
    でき、前記第2群の電極と関係し、且つ前記第3の中性
    子束測定手段によって測定される以上の中性子束密度を
    測定する第4の中性子束密度測定手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項11に記載の装置。
JP3134342A 1990-06-05 1991-06-05 広い測定範囲を有するフィッションチャンバ及び該フィッションチャンバを使用する中性子束密度を測定する装置 Pending JPH04289484A (ja)

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