JPH0428806B2 - - Google Patents

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JPH0428806B2
JPH0428806B2 JP22978982A JP22978982A JPH0428806B2 JP H0428806 B2 JPH0428806 B2 JP H0428806B2 JP 22978982 A JP22978982 A JP 22978982A JP 22978982 A JP22978982 A JP 22978982A JP H0428806 B2 JPH0428806 B2 JP H0428806B2
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spinning
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Kazunari Kudo
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は、ゴム補強用ポリエステル繊維に関す
るものであり、詳しくは、ポリエチレンテレフタ
レート又はこれを主成分とし、寸法安定性と耐久
性の改良されたゴム補強用ポリエステル繊維に関
するものである。 ポリエチレンテレフタレート繊維に代表される
ポリエステル繊維が汎用的な工業用繊維として確
固たる地位を築いていることはいうまでもなく、
特にゴム補強用途においても、高強度、高モジユ
ラス、低収縮性、高耐久性等の優れた性質をもつ
て広範に使用されていることも周知である。 しかしながら、ゴム補強用としてポリエステル
繊維を見直した場合、ゴム製品のより性能改良の
必要性、他素材との競合の意味からのポリエステ
ル繊維自体の性能改良の必要性からポリエステル
繊維の性能をより改良することが強く嘱望されて
いる。すなわち、ゴム製品の性能面でいえば、耐
久性、寸法安定性の改良が望まれ、ポリエステル
繊維の性能面でいえば、高モジユラス−低収縮化
という相反する性能を同時に改良すること、特に
この寸法安定性においては現存するレーヨン繊維
と同様の性能を与えること、ゴム中での耐分解性
を改良することが望まれている。 従来、ゴム補強用として使用されているポリエ
ステル繊維は高重合度のポリマーを溶融紡糸し、
高倍率で延伸して得られるいわゆる高強度タイプ
と、低重合度法や低繊維配向法等の手段で強度を
犠牲にしながら、寸法安定性を強調したいわゆる
寸法安定性タイプの二つに大別されるが、前者は
寸法安定性、後者は強度・耐久性不足で、いずれ
も各特性値を同時にかつ高レベルで満足させると
いう最近の要望には間に合わないのである。この
ように、高強度、高モジユラス、低収縮性、高耐
久性という各特性において、他の特性の犠牲を払
いながら、一特性をより強調、改良することは技
術的に可能であるが、他の特性をキープしつつ、
もしくは改良を図りつつ目的の特性の改良を行う
ことは、従来技術の範囲では、二律背反の関係に
あり、不可能なことであつた。 本発明は、このような背景からゴム補強材とし
て具備すべき、かつ改良されるべき各特性を同時
に満足する画期的なポリエステル繊維を開発する
ために鋭意研究の結果なされたものである。 本発明は、具体的にはゴム補強材としての十分
な強度を有しつつ、モジユラス、寸法安定性(収
縮性)を改良し、かつ耐久性の改良されたポリエ
ステル繊維を開発することを目的としたものであ
るが、最近、同目的で特開昭53−58031号、特開
昭53−58032号、特開昭57−154410号、特開昭57
−154411号、特開昭57−161119号等の新技術が提
案されている。 特開昭53−58031号の内容は、比較的高重合度
のポリマーを従来法の主流である低応力紡糸法と
は逆に高収縮応力紡糸を行い、しかる後、延伸し
て繊維トータルの配向度を高め、特に非晶領域の
配向性を低めて、低収縮化を図るとともに繰り返
しの伸長圧縮に対するエネルギー損失を低減化さ
せて耐久性の改良を図ろうとしたものである。こ
の原糸の収縮性、エネルギー損失は確かに改良さ
れるが、反面、従来の汎用技術である低重合度化
法の場合と同様に著しい強度低下を伴うこと、原
糸の特性から期待されるほどのゴム中での耐久性
が得られがたいことのみならず、むしろ低配向の
繊維構造に起因して、加水分解、アミン分解が起
こりやすいこと等の欠点を有し、実用価値を十分
に満足するものではないのである。 また、特開昭53−58032号は、特開昭53−58031
号のポリエステル繊維を製造する方法に関するも
ので、紡糸口金直下の硬化域で急冷するものであ
り、紡糸性が悪く、延伸性の悪い繊維しか得られ
ず、特に得られる繊維の強度を高くするために延
伸倍率を大きくすると延伸時に糸切れが多発する
等、製糸性に問題があるとともに、十分満足でき
る性能の繊維は得られないものであつた。 特開昭57−154410号は、高応力紡糸法を採用す
る点では特開昭53−58031号及び特開昭53−58032
号と同一であるが、さらにモジユラス、乾熱収縮
率、ポリマーの重合度、繊維の配向度、結晶サイ
ズを限定することにより、より最適化を図つたも
のである。しかしながら、この方法により得られ
る原糸は、特開昭53−58031号及び特開昭53−
58032号の方法で得られる原糸と性能上大差なく、
特に欠点とされるゴム中での実際面での耐久性不
足、強度不足の問題を十分に解決していないので
ある。 特開昭57−154411号は、特開昭57−154410号に
類似しつつ、ゴム中での分解をカバーする意味か
ら末端カルボキシル基を低濃度に限定する要因を
付け加えたものであるが、従来、上市されている
ポリエステル繊維の平均末端カルボキシル基濃度
が約30当量/106gであることと比較し、その限
定値25当量/106g以下という値は大差ないこと、
末端カルボキシル基濃度を減ずる方法の違いや、
繊維構造の違いでその低カルボキシル基化後の耐
分解性効果が異なるという事実を考え併せると特
開昭57−154410号の技術の実用効果不足を確実に
補つているものではない。加えて上記の技術は、
いずれも原糸の収縮性を改良して、そのままゴム
中でのコードの低収縮性と結びつけようとしたも
のである。周知のように、ゴム補強材として繊維
を使用する場合には、ほとんど例外なく、撚糸加
工、接着剤処理加工、高温での熱処理加工という
高次の加工工程を経ることが必要であり、ゴム補
強用コードとして問題にされる性能は当然、これ
ら加工後のいわゆるデイツプコードの性能である
が、一般に原糸性能はこの高次の加工条件により
大きく変化してしまうのである。特に、熱履歴の
因子である熱収縮特性は原糸製造時の熱的条件よ
りも加工時の熱的条件の方が遥かに苛酷であるこ
とに起因して原糸の熱収縮性の大小がそのまま処
理コードの熱収縮性の大小とは一般に一致しない
のである。この点で、原糸の収縮性改良をもつて
処理コードの収縮性改良を唱うことは危険であ
る。 特開昭57−161119号は、上記の技術と同じく、
高応力紡糸繊維をベースとしながら処理後のコー
ド性能に視点を合わせて原糸の荷重−伸長曲線と
熱収縮特性に特徴をもたせて、処理コードの耐久
性、熱収縮性を改良しようとしたものであり、特
に、原糸の熱収縮をむしろ高めに設定している点
で、前記の技術と大きく異なり、注目されるもの
である。しかしながら、実際にこの方法が得られ
るコードの性能は、未だ強度等の点で不足してお
り、かつゴム中での耐分解性が改良されていない
点等の問題をかかえ、実用性を十分に満足する効
果は出し得ないのである。 このように、上記の技術はいずれも特徴を有す
る技術ではあるが、これらの技術だけで、必要性
能を同時に、かつ高いレベルに改良したゴム補強
用繊維は得られがたいのである。 本発明は、従来の技術では得られなかつた、高
強度、高寸法安定性、高耐久性を一挙に具備した
ゴム補強用ポリエステル繊維を提供することに成
功したものである。 すなわち、本発明は、ポリエチレンテレフタレ
ート又はこれを主成分とするポリエステルからな
る繊維であつて、下記の特性を同時に満足するこ
とを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維を要
旨とするものである。 (a) 固有粘度:0.90以上 (b) 強 度:7.5g/d以上 (c) トータル配向度:0.70〜0.77 (d) 非晶領域配向度:0.70以下 (e) 初期モジユラス:100g/d以上 (f) 中間モジユラス:初期モジユラス値以上 (g) 結晶化度:0.40〜0.55 (h) アンモニア分解強力保持率:70%以上 本発明のポリエステル繊維は、ゴム補強用のコ
ードにするために行われる通常の撚糸−接着剤処
理−熱処理加工を経ることにより最良のコード性
能となるように設計されたものである。すなわち
原糸製造時の諸条件と高次加工時の加工条件を連
結し、高次加工後のデイツプコードの性能を改
良、最適化するべくなされたものである。 本発明に係るポリエステル繊維のデイツプコー
ドは、強度、モジユラス、収縮性、耐久性のトー
タル性能において著しく優れたものであり、従来
の高強度タイプ糸並の高強度、レーヨン繊維のデ
イツプコードに類似した高モジユラス、低収縮
性、従来のポリエステル繊維コードの常識を遥か
に超えた高耐久性の特徴を一挙に備えた画期的な
ゴム補強材となる。 以下、本発明について詳述する。 本発明でいうポリエチレンテレフタレートと
は、従来公知のポリエチレンテレフタレートを意
味し、原料、製法は特に限定されるものではな
い。ポリエチレンテレフタレートを主成分とする
ポリエチレンテレフタレートとは、ポリエチレン
テレフタレート成分がポリマーの構成単位の90モ
ル%以上を占めるポリエステルをいい、10モル%
以下の共重合成分として、各種グリコール成分、
各種ジカルボン酸成分を含んでいてもよい。 次に、本発明のポリエステル繊維の原糸特性に
ついて順に述べる。 固有粘度は、フエノールとテトラクロロエタン
の1対1(重量比)混合溶液を溶媒として使用し、
20℃で測定した値で、0.90以上であることを条件
とする。これは数平均分子量で表せば30000以上
の高分子量であることを意味する。 強度は、JIS−L−1017の方法に準じて測定し
た値、すなわち、荷重−伸長試験における切断時
の強力を、測定前の実測繊度で除した値を意味
し、7.5g/d以上であることを条件とする。 トータル配向度は、通常の偏向顕微鏡を使用し
たベレツクコンペンセーター法で求めた繊維の複
屈折をポリエチレンテレフタレート繊維の理論極
限複屈折値である253×10-3で除した値を意味し、
0.70〜0.77の範囲内であることを条件とする。な
お、トータル配向度がこの範囲を外れると強度あ
るいは初期モジユラスが低くなつたり、寸法安定
性が劣つたものとなる。 非晶領域配向度は、下記の式で求めた値を意味
し、0.70以下であることを条件とする。 fa=Δn−XfcΔnc/(1−X)Δna ただし、 fa:非晶領域配向度 Δn:複屈折 X:結晶化度 Δnc:結晶の固有複屈折(=0.220) Δna:非晶の固有複屈折(=0.275) fc:結晶配列関数 なお、上記の式のなかで、fcは広角X線回折で
測定される平均配向角θ、すなわち、回折パター
ンの写真を(010)(100)回折アークの平均角度
巾について解析して得られる平均配向角θを用
い、fc=1/2(3cos2θ−1)で求めるものであ
る。本発明ではこのfcは特に限定されるものでは
ないが、本発明のポリエステル繊維は0.93以上の
fc値を与える。 結晶化度Xは、繊維の密度(ρ:g/cm3)を用
いた下記の式で求めた値を意味し、0.40〜0.55の
範囲内であることを条件とする。 X=ρc(ρ−ρa)/ρ(ρc−ρa) ただし、 ρc:結晶密度(=1.455g/cm3) ρa:非晶密度(=1.335g/cm3) 初期モジユラス、中間モジユラスは、本発明を
構成する要因の中でも特に重要な意見合いを持つ
ものであるが、本発明でいうモジユラスとは、引
張試験を行い、応力(強度)をタテ軸に、ヒズミ
(伸度)をヨコ軸にとつた場合の応力−ヒズミ曲
線の接線の勾配、すなわち、微係数を意味するも
のである。その単位としては、本発明では伸度変
化量(%)で、対応する応力変化量(強度:g/
d)を除した値、すなわち、g/dを用いる。本
発明でいう初期モジユラスとは、前述の応力−ヒ
ズミ曲線の起ち上がりの勾配を意味し、これは、
JIS−L−1017でも定義されているような、従来、
一般に用いられている初期モジユラスと全く同一
である。中間モジユラスとは、応力−ヒズミ曲線
の微係数において起ち上がり時点と切断点の大略
中間領域で初期モジユラスとは別の極大値を示す
点のモジユラスをいう。 初期モジユラスと中間モジユラスを図面をもつ
てより具体的に説明する。第1図は、応力−ヒズ
ミ曲線を解析して得られた微係数、すなわち、モ
ジユラスをタテ軸に、応力−ヒズミ曲線の応力を
ヨコ軸にとり、応力−ヒズミ曲線の起ち上がり点
から切断点までのモジユラスの変化を図示したも
のである。第1図中、実線は本発明のポリエステ
ル繊維、点線は従来のポリエステル繊維を示した
ものである。Aの極大モジユラスが初期モジユラ
ス、Bの極大モジユラスが中間モジユラスであ
る。Cは切断点を意味し、このモジユラスを終点
モジユラスという。いうまでもなく、Cの示す強
度は本発明でいう特性の一つである強度そのもの
を意味する。 本発明でいうこのモジユラスはJSI−L−1017
法に準じた引張試験で得られる荷重−伸長曲線か
ら幾何学的に求められるが、データをコンピユー
ター処理して自動的に求めることも可能である。 本発明では、この初期モジユラスが100g/d
以上であり、かつ中間モジユラスが初期モジユラ
ス値以上であることを条件とする。これは、本発
明の目的のデイツプコードの性能を最適化するた
めの特に重要な条件であり、他の条件に加えて本
条件を満足することにより公知の方法では到底得
られなかつた、改良された寸法安定性、耐久性、
強度が同時に得られるのである。 本発明は、従来提案されているような終点モジ
ユラスをできるだけ小さくする方が好ましいとす
るものとは全く逆のものに属するものである。従
来の方法は、原糸自体のタフネス改良、撚糸時の
強力利用率の改良等に着目されてなされているも
のであるのに対して、本発明のポイントは、高度
の緊張熱処理がなされるデイツプ処理工程を経る
ことを十分考慮し、このような後加工条件とを連
動させ、原糸設計を最適化した点にある。このよ
うな技術思想に基づく発明は、本発明をもつて嚆
矢とするものである。 第1図に示すように、従来の繊維は、初期モジ
ユラスよりも中間モジユラスが小さいが、本発明
の繊維はこの逆であることが明らかである。 アンモニア分解強力保持率とは、繊維5gを2
のチユーブに入れ、チユーブ中にアンモニアガ
スを1分間当たり10mlの量で注入し、かつ雰囲気
温度を150℃に保つて3時間30分処理し、処理後
の繊維の切断強力を処理前の切断強力で除し、こ
れに100を乗じた値を意味し、本発明ではこのア
ンモニア強力保持率が70%以上であることを条件
とする。 本発明の繊維の各特性において、固有粘度、強
度、初期モジユラス、中間モジユラス、結晶化度
はデイツプコードのモジユラス−熱収縮性、すな
わち、寸法安定性に関連し、全特性は総合的な因
果関係をもつてデイツプコードの耐久性に関連す
るが、各特性を全て同時に満足することによつて
本発明でいう諸性能の改良されたゴム補強用コー
ドが得られるのである。 次に、本発明でいう各特性値を有するポリエス
テル繊維の製造方法について説明する。 本発明でいう固有粘度0.90以上のポリエステル
繊維を得ることは容易である。すなわち、別途製
造されたポリエステルチツプをエクストルーダー
等で溶融押し出しするか、連続的に製造された溶
融状態のポリマーをそのまま紡糸機に導いて紡糸
し、次いで延伸することににより繊維化される
が、その際、溶融時の重合度低下分及び製糸時の
重合度低下分を補つた、目的の繊維の固有粘度よ
りも高い固有粘度を有するポリマーを紡糸するこ
とにより得ることができる。 本発明のポリエステル繊維の製造プロセスは、
ポリマー→溶融紡糸→延伸という基本プロセスに
関しては従来と変わりないが、この紡糸→延伸プ
ロセスにおいて、文字通り両者を別工程で行うい
わゆる2工程法、両者を連続して行ういわゆるス
ピンドロー法、半分だけスピンドローを行い、後
で延伸を追加するスピンドロー→再延伸法(ハー
フスピンドロー法)、紡糸のみで後の実質的な延
伸を伴わない、いわゆるPOY法等が採用できる。 紡糸条件として、紡出糸の応力が0.05〜1.5g/
dもしくはそれ以上と従来の低 応力条件の
0.01g/d前後と比較し、明らかに高い条件を必
要とする。この高応力紡糸条件を満足するために
は、紡出された糸条を高速で引き取り、かつ冷却
速度を速めて、紡糸張力が十分大きくなるように
することが必要である。紡出糸条を急速に冷却す
るには、紡糸口金直下で冷却風を吹き付けて冷却
する方法が最も有効であるが、この方法を採用す
ると紡出糸条を高速で引き取る場合、糸切れ等が
多発して円滑に紡糸することができない。このた
め、紡糸口金直下に加熱紡糸フードを設け、紡出
糸条を加熱紡糸フードを通した後、速やかに冷却
することが必要である。加熱紡糸フードとして
は、雰囲気温度が250℃以上で、長さが2.5〜10
cm、好ましくは2.5〜7.5cmのものが適当である。 また、紡糸引取り速度は700〜5000m/分とす
るのが適当である。 なお、冷却速度を高めて繊維構造の形成を促進
させることから、冷却速度のバラツキが繊維構造
のバラツキをもたらすという危険性をかかえてい
るので、冷却を均一に行うことが特に必要にな
る。 このため、トータルフイラメント数、糸条の単
糸デニール、紡糸口金の吐出孔の孔径及び配列、
紡出直前のポリマー温度、加熱紡糸フードの温度
及び長さ、冷却風の吹付け方法(円周吹付け、横
型吹付け)、冷却風の温度、速度及び吹付け長さ
等をポリマーの固有粘度、紡糸速度との関連にお
いて最適な組合せとする必要がある。 紡出された未延伸糸の複屈折は、従来の低応力
紡糸の場合の1×10-3〜3×10-3と比較して著し
く高い10×10-3〜70×10-3もしくはそれ以上の値
となるようにするのが好ましい。 紡出された未延伸糸はその後延伸されるが、延
伸の方法としては、加熱ローラ、加熱プレート、
スチームジエツト等の加熱下で1段もしくは複数
の段階で延伸する方法が採用される。紡糸−延伸
が連続したものでも不連続なものでもよいことは
前述のとおりである。延伸倍率は紡糸応力と連動
し、紡糸応力が大であるほど、紡糸段階ですでに
配向が進む訳であるからトータル延伸倍率は小さ
くて済む。紡糸応力−延伸倍率、延伸時又は延伸
後の熱処理条件は、本発明でいう強度、トータル
配向度、非晶領域配向度、初期モジユラス、中間
モジユラス、結晶化度を決定する。紡糸応力が大
であるほどトータル配向度、非晶領域配向度を小
さくし、延伸倍率が大であるほど強度、トータル
配向度、非晶領域配向度、初期モジユラス、中間
モジユラスを大にし、延伸時もしくは延伸後の熱
処理が大であるほど、結晶化度が大となる。本発
明の重要な要件である中間モジユラスを大きくす
る条件としては、延伸時もしくは延伸後の熱処理
をできるだけ低温で行うこと、延伸後のリラツク
スをできるだけ小さくすることが挙げられる。上
記、製糸条件と各特性の関連において、各製糸条
件は本発明でいう各特性の条件を満足するように
設定されればよい。これら製糸条件と得られる繊
維の各特性値の関係は実施例中に後述する。 アンモニア強力保持率は、ゴム中での耐加水分
解性、耐アミン分解性を示唆する貴重なパラメー
ターである。このゴム中での耐加水分解性、耐ア
ミン分解性の向上は、繊維の構造上のパラメータ
ー、すなわち、機械的な伸長圧縮の繰り返しに耐
える安定な繊維構造と並んで、実際のゴム製品の
耐久性向上に直結するものであるが、従来、この
ような見地からは直接ポリマーの末端カルボキシ
ル基濃度を減ずる方法が提案されてきている。し
かし、本発明者が検討した結果、末端カルボキシ
ル基濃度を減少させる方向が目的に合致する方法
であることは間違いないものの、この末端カルボ
キシル基濃度をそのままゴム中での耐加水分解性
及び耐アミン分解性の尺度とすることは非常に危
険であることが判つた。すなわち、末端カルボキ
シル基濃度を減ずる方法としては、ポリマーの製
造、紡糸の過程でプロセス条件を最適化してその
形成、増加をできるだけ抑える方法、固相重合法
を採用する方法、エポキシ化合物、カーボネート
化合物、オキサゾリン化合物等を添加反応させて
末端カルボキシル基を封鎖する方法等があるが、
これら方法の違いや繊維の形態、構造の違いによ
つて低カルボキシル基化した繊維の効果に違いが
あることが判り、かつその方法を採用した際の付
随作用、副作用や繊維の不適な構造がむしろ繊維
の性能面に悪影響を及ぼし、見掛け上の低カルボ
キシル基化が性能改良という意味を持たない場合
もあることを知つた。このような背景から、本発
明者は意味のあるパラメーターとしてアンモニア
分解性を選択したのである。このアンモニア分解
性はゴム中での耐加水分解性、耐アミン分解性、
より現実的には、ゴム製品を実用した場合のコー
ドの耐劣化性と明確な相関を有し、かつアンモニ
ア分解性として得られる値が着実に再現性をもつ
て得られるというデータの信頼性を有している点
も併せて実用的意味の大きいパラメーターであ
る。本発明の条件は、このアンモニア分解強力保
持率が70%以上であることが必要で、ちなみに従
来の通常のポリエステル繊維は65%以下である。
この条件を満足するために少なくとも低カルボキ
シル基化が必要条件となり、通常20当量/106
以下、好ましくは15当量/106g以下が望まれる。
ただし、前述のように、カルボキシル基濃度は絶
対的な意味をもつものではなく、あくまでも低カ
ルボキシル基化の効果は耐アンモニア分解性によ
り確認されるべきである。本発明でいう要件を満
足する限り低カルボキシル基化の方法は、特に限
定されるものではないが、好ましくは、固相重合
法やN−グリシジルフタルイミド、N−グリシジ
ルテトラヒドロフタルイミド、フエニルグリシジ
ルエーテル等のエポキシ化合物やエチレンカーボ
ネート等を末端封鎖剤として添加反応させる方
法、これらの方法を組み合わせた方法が推奨され
る。 なお、ここでいう末端カルボキシル基濃度は、
0.15gの繊維を5mlのベンジルアルコールに溶解
し、10mlのクロロホルム、次いで5mlのベンジル
アルコールを加えて希釈後、0.1規定の水酸化カ
リウムの70/30ベンジルアルコール/メタノール
混合溶液で、フエノールレツドを指示薬として中
和滴定して得られる値である。 本発明で得られるポリエステル繊維は、常法通
り撚糸され、生コードとした後、接着剤処理を行
い、熱処理してデイツプコードとした後にゴム補
強剤としてゴム構造物に適用される。撚糸は通常
の下撚→上撚を行つて複数本を合糸する方法や片
撚だけを行う方法のいずれも採用できる。撚数も
その用途により適宜選択されるが、タイヤコード
を例に挙げるとT×D1/2(Tは10cm当りの撚数で
上撚と下撚の平均、Dは撚糸に供される繊維の表
示デニール)で表される撚係数が600〜2600とな
るような撚数が具体例として示される。 接着剤処理は、ポリエステルコードとゴムとの
接着性を高めるために行われるが、通常はエポキ
シ化合物、エチレン尿素化合物、イソシアネート
化合物等で処理した後、レゾルシン−ホルマリン
−ラテツクス(RFL)液で処理する方法やレゾ
ルシン−ホルマリンから得られるノボラツク樹脂
とRFLの混合液で処理する方法、ビス(ジヒド
ロキシフエニルメチル)クロロフエノール等の親
ポリエステル成分とRFLの混合液で処理する方
法等が採用される。接着剤付与後の熱処理は、接
着剤の固着と繊維の寸法安定性付与のためのヒー
トセツトの意味で行われるが、その条件は、通常
定長もしくは約30%までの伸長下、180〜260℃の
温度で20〜300秒間に設定される。もちろん、上
記のデイツプ条件は用途に応じて変え得るもので
はある。 本発明のポリエステル繊維は、上述の通常のデ
イツプコードとすることにより、極めて優れた性
能を有するものとなり、本発明で目的としている
性能改良を非常に好ましく満足するものとなる。
この処理されたコードは、タイヤ、コンベアベル
ト、ホース、Vベルト等のゴム構造物の補強材と
して好ましく適用され得るのである。 以下、実施例により本発明をより具体的に説明
する。 なお、実施例において、生コードはリング撚糸
機を用い、Z方向に49回/10cmの撚(下撚)をか
け、次いでこれを2本合糸しながらS方向に同じ
く49回/10cmの撚(上撚)をかけて得たものであ
る。 また、デイツプ処理は、リツツラー社製シング
ルデイツピングマシーンを用い、下記の条件で行
つた。 デイツプ液 レゾルシン−ホルマリン−ゼンタ ツクラツテクス系RFL分散液 83部 固形分比16.6−5.4−100 NaOHでPH9.5に調整、 全固形分 20% ペクザール 17部 合計 100部 (注1)ゼンタツクラテツクスはブタジエン−ス
チレン−ビニルピリジン三元共重合系ラテツク
スで、ゼネラルタイヤアンドラバー社商品名。 (注2)ペクザールは2,6−ビス(2′,4′−ジ
ヒトロキシフエニルメチル)−4−クロロフエ
ノールの固形分20%のアンモニア水溶液で、
ICI社商品名。 デイツプ条件 乾燥ゾーン 80℃×30秒 キユアリングゾーン 栄40℃×80秒×2回 デイツプ張力 0.5Kg/コード また、実施例中の原糸、コードの物性値は本文
中で特記しない限り、JIS−L−1017の方法に準
拠して測定した。なお、原糸、デイツプコードの
乾熱収縮率を測定する際の熱処理は、特に前者
180℃×15分、後者177℃×30分の無緊張処理の条
件を採用した。 また、ゴム中での耐分解性を調べるテストとし
ては、ゴム中にデイツプコードを埋め込み、140
℃で30分間、50Kg/cm2の条件で加圧加硫したテス
トピースを窒素雰囲気中で170℃で30分間高温熱
処理し、ゴム中のコードのこの高温熱処理の前後
の強力比を強力保持率(%)として測定する方法
を用いた。 疲労テストは、JIS−L−1017に記載のグツド
イヤー法マロリーチユーブテスト法を採用し、チ
ユーブ破裂までの時間を測定する方法で行つた。 なお、表において、デイツプコード性能中、*
印を付したものは、本発明で目的とする好ましい
性能レベルに到達していないことを示す。 実施例 1 固有粘度1.18、末端カルボキシル基濃度20当
量/106gのポリエチレンテレフタレートチツプ
にN−グリシジルフタルイミドを0.3重量%ブレ
ンドし、エクストルーダー型紡糸機でポリマー温
度300℃、吐出量300g/分の条件で、孔径0.3mm、
孔数400個の紡糸口金から溶融押し出しし、吐出
された糸条を、紡糸口金直下に設けた雰囲気温度
が300℃、長さが5cmの加熱フードを通した後、
円筒状の吹付装置から20℃の冷却風を吹き付けて
冷却固化させ、次いでオイリングローラで紡糸油
剤を付与した後、1000m/分の周速度で回転して
いる室温(非加熱)の一対の第1ローラ(ネルソ
ン型)に導き、次いで300℃のスチームジエツト
が噴射されている加熱装置を通過させ、2.3倍に
延伸しながら、210℃で2300m/分で回転してい
る一対の第2ローラ(ネルソン型)に導き、次い
で室温で2280m/分で回転している一対の第3ロ
ーラ(ネルソン型)に導いて張力調整を行つた
後、2250m/分の速度のワインダーで巻き取つ
た。この条件下での紡糸張力は0.1g/dであつ
た。 得られた糸は、いわゆるハーフスピンドロー糸
であり、次の延伸に供された。 延伸は、ローラ1、ローラ2、ヒータープレー
ト、ローラ3、ローラ4の順に配列された装置を
用いて行い、各温度は順に、100℃,140℃,200
℃,室温とし、ローラの回転数は順に167m/分、
190m/分、200m/分、200m/分とし、延伸糸
を巻き取つた。 このように、スピンドローの段階で2.25倍、再
延伸の段階で1.20倍、トータルで2.7倍に延伸し
て得られた1000d/400fのポリエチレンテレフタ
レート糸の原糸の特性及びデイツプコードの性能
を表−1に示す。なお、比較例として、従来上市
されている公知のタイヤヤーン用ポリエチレンテ
レフタレート糸についても同時に示す。 表−1から明らかなように、本発明の糸は、デ
イツプコード性能、すなわち、ゴム補強材として
の性能を直接表す性能において、従来の高強度タ
イプの糸とほぼ同等の強度を有し、かつ従来の寸
法安定性タイプの糸と同等以上の寸法安定度を示
しつつ、耐疲労性、ゴム中での耐熱分解性が両従
来糸に比較して顕著に優れていることが判る。こ
のように、ゴム補強用のデイツプコードとして必
要な特性を全て同時に具備したものは本発明の糸
が嚆矢である。 原糸の性能を見直した場合、本発明の糸の強
度、乾熱収縮率、初期モジユラス等は、従来糸と
比較して決して良いものではないが、本文中に詳
述したように、原糸の特性値を特定の範囲にする
ことにより、原糸段階での性能レベルが低いにも
かかわらず、実用上必要なデイツプコードとして
の性能が極めて良好なものとなるのである。
The present invention relates to polyester fibers for reinforcing rubber, and more particularly to polyester fibers for reinforcing rubber which contain polyethylene terephthalate or polyethylene terephthalate as a main component and have improved dimensional stability and durability. It goes without saying that polyester fibers, represented by polyethylene terephthalate fibers, have established a firm position as general-purpose industrial fibers.
It is also well known that it is widely used especially in rubber reinforcement applications due to its excellent properties such as high strength, high modulus, low shrinkage, and high durability. However, when polyester fibers are reconsidered for use as rubber reinforcement, the performance of polyester fibers needs to be further improved due to the need to improve the performance of rubber products and the performance of polyester fibers themselves in order to compete with other materials. It is strongly hoped that this will happen. In other words, in terms of the performance of rubber products, it is desirable to improve durability and dimensional stability, and in terms of the performance of polyester fibers, it is desirable to simultaneously improve the contradictory properties of high modulus and low shrinkage. In terms of dimensional stability, it is desired to provide the same performance as existing rayon fibers and to improve the resistance to decomposition in rubber. Polyester fibers conventionally used for rubber reinforcement are made by melt-spinning polymers with a high degree of polymerization.
It is roughly divided into two types: the so-called high-strength type, which is obtained by stretching at a high magnification, and the so-called dimensional-stable type, which emphasizes dimensional stability while sacrificing strength by using methods such as low polymerization degree method or low fiber orientation method. However, the former lacks dimensional stability, while the latter lacks strength and durability, and neither can meet the recent demands for satisfying each characteristic value at a high level at the same time. In this way, it is technically possible to emphasize and improve one property of high strength, high modulus, low shrinkage, and high durability at the expense of other properties; While keeping the characteristics of
Alternatively, it has been impossible within the scope of the prior art to improve the desired characteristics while attempting to improve the properties, as this is a trade-off. Against this background, the present invention was made as a result of intensive research to develop an innovative polyester fiber that satisfies various properties that should be provided as a rubber reinforcing material and that should be improved at the same time. Specifically, the purpose of the present invention is to develop a polyester fiber that has sufficient strength as a rubber reinforcing material, has improved modulus and dimensional stability (shrinkability), and has improved durability. However, recently, for the same purpose, JP-A-53-58031, JP-A-53-58032, JP-A-57-154410, JP-A-57
New technologies such as No.-154411 and JP-A-57-161119 have been proposed. The content of JP-A No. 53-58031 is that a polymer with a relatively high degree of polymerization is subjected to high contraction stress spinning, contrary to the low stress spinning method that is the mainstream of conventional methods, and then stretched to achieve total fiber orientation. The aim was to improve durability by increasing the degree of shrinkage and reducing the orientation of the amorphous region in particular, thereby reducing shrinkage and reducing energy loss due to repeated stretching and compression. Although the shrinkage and energy loss of this yarn are certainly improved, on the other hand, it is accompanied by a significant decrease in strength, as in the case of the conventional general-purpose technique of lowering the degree of polymerization, which is expected from the characteristics of the yarn. Not only is it difficult to obtain a moderate level of durability in rubber, but it also has disadvantages such as being susceptible to hydrolysis and amine decomposition due to the low orientation of the fiber structure. It is not something to be satisfied with. Also, JP-A-53-58032 is JP-A-53-58031.
This relates to a method for manufacturing polyester fibers, which involves rapid cooling in the curing zone directly below the spinneret, which results in poor spinnability and poor drawability, and in particular, to increase the strength of the resulting fibers. When the stretching ratio is increased, there are problems with yarn-spinning properties such as frequent yarn breakage during stretching, and fibers with sufficiently satisfactory performance cannot be obtained. JP-A-57-154410 is superior to JP-A-53-58031 and JP-A-53-58032 in that it employs a high stress spinning method.
Although it is the same as No. 2, it has been further optimized by limiting the modulus, dry heat shrinkage rate, degree of polymerization, degree of fiber orientation, and crystal size. However, the raw yarn obtained by this method is
There is no major difference in performance from the yarn obtained by the method of No. 58032,
In particular, the problems of insufficient durability and strength in rubber, which are considered to be disadvantageous, have not been sufficiently solved. JP-A-57-154411 is similar to JP-A-57-154410, but adds a factor to limit the concentration of terminal carboxyl groups to a low concentration in order to cover decomposition in rubber. , compared to the average terminal carboxyl group concentration of commercially available polyester fibers, which is about 30 equivalents/10 6 g, the limit value of 25 equivalents/10 6 g or less is not much different;
Differences in methods for reducing the terminal carboxyl group concentration,
Considering the fact that the decomposition resistance effect after low carboxylization differs depending on the fiber structure, this does not certainly compensate for the lack of practical effectiveness of the technique of JP-A-57-154410. In addition, the above technology
In both cases, the aim was to improve the shrinkage of the raw yarn and link it directly to the low shrinkage of the cord in rubber. As is well known, when using fiber as a rubber reinforcement material, it is almost without exception necessary to undergo high-level processing steps such as twisting, adhesive processing, and heat treatment at high temperatures. The performance that is at issue as a commercial cord is, of course, the performance of the so-called dip cord after these processes, but in general, the performance of the raw yarn changes greatly depending on these high-order processing conditions. In particular, the heat shrinkability, which is a factor of thermal history, is due to the fact that the thermal conditions during processing are much harsher than the thermal conditions during yarn production. Generally speaking, the heat shrinkability of the treated cord does not match the size of the heat shrinkability. In this respect, it is dangerous to claim that improving the shrinkage of the treated cord is achieved by improving the shrinkage of the raw yarn. JP-A No. 57-161119 uses the same technology as above,
This is an attempt to improve the durability and heat shrinkability of the treated cord by adding characteristics to the load-elongation curve and heat shrinkage characteristics of the raw yarn, with a focus on the cord performance after treatment while using high stress spun fiber as a base. This method is particularly different from the above-mentioned technology in that the heat shrinkage of the yarn is set rather high, and is attracting attention. However, the performance of cords obtained using this method is still insufficient in terms of strength, etc., and the decomposition resistance in rubber has not been improved. It cannot produce a satisfactory effect. As described above, all of the above-mentioned technologies have their own characteristics, but it is difficult to obtain rubber reinforcing fibers that simultaneously improve the required performance to a high level using these technologies alone. The present invention has succeeded in providing a polyester fiber for rubber reinforcement that has high strength, high dimensional stability, and high durability all at once, which could not be obtained using conventional techniques. That is, the gist of the present invention is a polyester fiber for rubber reinforcement, which is a fiber made of polyethylene terephthalate or a polyester containing polyethylene terephthalate as a main component, and is characterized in that it simultaneously satisfies the following properties. (a) Intrinsic viscosity: 0.90 or more (b) Strength: 7.5 g/d or more (c) Total orientation: 0.70 to 0.77 (d) Amorphous region orientation: 0.70 or less (e) Initial modulus: 100 g/d or more (f) Intermediate modulus: Initial modulus value or more (g) Crystallinity: 0.40 to 0.55 (h) Ammonia decomposition strength retention rate: 70% or more The polyester fiber of the present invention is processed to make a cord for rubber reinforcement. It is designed to provide the best cord performance through the usual twisting, adhesive treatment, and heat treatment process. In other words, the various conditions during raw yarn production and the processing conditions during higher-order processing are connected to improve and optimize the performance of the dip cord after high-order processing. The polyester fiber dip cord according to the present invention has outstanding total performance in terms of strength, modulus, shrinkability, and durability, and has high strength comparable to conventional high-strength type yarns and high modulus similar to rayon fiber dip cord. It is an innovative rubber reinforcing material that has the following characteristics: low shrinkage, and high durability that far exceeds the common knowledge of conventional polyester fiber cords. The present invention will be explained in detail below. Polyethylene terephthalate as used in the present invention means conventionally known polyethylene terephthalate, and the raw materials and manufacturing method are not particularly limited. Polyethylene terephthalate whose main component is polyethylene terephthalate refers to polyester in which the polyethylene terephthalate component accounts for 90 mol% or more of the structural units of the polymer, and the polyethylene terephthalate component accounts for 90 mol% or more of the structural units of the polymer.
The following copolymerization components include various glycol components,
It may contain various dicarboxylic acid components. Next, the fiber characteristics of the polyester fiber of the present invention will be described in order. The intrinsic viscosity is determined by using a 1:1 (weight ratio) mixed solution of phenol and tetrachloroethane as a solvent.
The value measured at 20℃ must be 0.90 or higher. This means that it has a high molecular weight of 30,000 or more when expressed in number average molecular weight. Strength is a value measured according to the method of JIS-L-1017, that is, a value obtained by dividing the strength at cutting in a load-extension test by the actual fineness before measurement, and is 7.5 g / d or more. provided that. The total degree of orientation is the value obtained by dividing the birefringence of the fiber determined by the Beretsk compensator method using a normal polarizing microscope by 253 × 10 -3 , which is the theoretical limit birefringence value of polyethylene terephthalate fiber.
The condition is that it is within the range of 0.70 to 0.77. Note that if the total degree of orientation is outside this range, the strength or initial modulus will be low, and the dimensional stability will be poor. The degree of orientation of the amorphous region means a value determined by the following formula, and the degree of orientation of the amorphous region is 0.70 or less. fa=Δn−XfcΔnc/(1−X)Δna Where, fa: Orientation degree of amorphous region Δn: Birefringence X: Crystallinity Δnc: Intrinsic birefringence of crystal (=0.220) Δna: Intrinsic birefringence of amorphous ( = 0.275) fc: Crystal alignment function In the above equation, fc is the average orientation angle θ measured by wide-angle X-ray diffraction, that is, the average angle of the diffraction arc (010) (100) Using the average orientation angle θ obtained by analyzing the width, it is determined by fc=1/2 (3cos 2 θ−1). In the present invention, this fc is not particularly limited, but the polyester fiber of the present invention has an fc of 0.93 or more.
Give the fc value. The crystallinity X means a value determined by the following formula using the fiber density (ρ: g/cm 3 ), and is within the range of 0.40 to 0.55. X=ρc(ρ-ρa)/ρ(ρc-ρa) Where, ρc: Crystal density (=1.455g/cm 3 ) ρa: Amorphous density (=1.335g/cm 3 ) The initial modulus and intermediate modulus are Among the factors constituting the invention, there is a particularly important consensus, but the modulus in the present invention is determined by conducting a tensile test and measuring stress (strength) on the vertical axis and strain (elongation) on the horizontal axis. It means the slope of the tangent to the stress-strain curve, that is, the differential coefficient. In the present invention, the unit is the elongation change (%), and the corresponding stress change (strength: g/
d), that is, g/d. The initial modulus in the present invention means the slope of the rise of the stress-strain curve described above, which is
Conventionally, as defined in JIS-L-1017,
It is exactly the same as the commonly used initial modulus. The intermediate modulus refers to the modulus at a point in the differential coefficient of the stress-strain curve that exhibits a maximum value different from the initial modulus in an area approximately midway between the rising point and the cutting point. The initial modulus and intermediate modulus will be explained in more detail using drawings. Figure 1 shows the differential coefficient obtained by analyzing the stress-strain curve, that is, the modulus on the vertical axis and the stress of the stress-strain curve on the horizontal axis, from the rising point of the stress-strain curve to the cutting point. This diagram illustrates the change in the modulus of . In FIG. 1, the solid line shows the polyester fiber of the present invention, and the dotted line shows the conventional polyester fiber. The maximum modulus of A is the initial modulus, and the maximum modulus of B is the intermediate modulus. C means a cutting point, and this modulus is called the end point modulus. Needless to say, the strength indicated by C means strength itself, which is one of the characteristics in the present invention. This modulus in the present invention is JSI-L-1017
It is determined geometrically from the load-extension curve obtained in a tensile test according to the law, but it is also possible to automatically determine it by processing the data with a computer. In the present invention, this initial modulus is 100 g/d.
The conditions are as follows, and the intermediate modulus is greater than or equal to the initial modulus value. This is a particularly important condition for optimizing the performance of the deep dip cord that is the object of the present invention, and by satisfying this condition in addition to other conditions, improved Dimensional stability, durability,
Strength can be obtained at the same time. The present invention belongs to the complete opposite of the conventionally proposed method, which prefers to make the end point modulus as small as possible. While conventional methods focus on improving the toughness of the raw yarn itself and improving the strength utilization rate during twisting, the key point of the present invention is to improve the toughness of the raw yarn itself and the strength utilization rate during twisting. The yarn design has been optimized by fully considering the processing steps involved and linking these post-processing conditions. The present invention is the first invention based on such a technical idea. As shown in FIG. 1, it is clear that while conventional fibers have an intermediate modulus that is smaller than the initial modulus, the opposite is true for the fibers of the present invention. Ammonia decomposition strong retention rate means 5g of fiber is 2
Ammonia gas was injected into the tube at a rate of 10 ml per minute, and the temperature was kept at 150°C for 3 hours and 30 minutes.The cutting strength of the fiber after treatment was compared to the cutting strength before treatment. It means the value obtained by dividing by and multiplying by 100, and in the present invention, the condition is that this strong ammonia retention rate is 70% or more. Regarding each characteristic of the fiber of the present invention, the intrinsic viscosity, strength, initial modulus, intermediate modulus, and crystallinity are related to the modulus-heat shrinkage of the dip cord, that is, the dimensional stability, and all the properties have a comprehensive causal relationship. This is related to the durability of the dip cord, but by satisfying all of the characteristics at the same time, a rubber reinforcing cord with improved various performances as defined in the present invention can be obtained. Next, a method for producing polyester fibers having each characteristic value as defined in the present invention will be explained. It is easy to obtain polyester fibers having an intrinsic viscosity of 0.90 or more as used in the present invention. That is, it is made into fibers by melting and extruding separately produced polyester chips using an extruder or the like, or by introducing a continuously produced molten polymer directly into a spinning machine and spinning it, and then drawing it. In this case, it can be obtained by spinning a polymer having an intrinsic viscosity higher than that of the target fiber, which compensates for the decrease in the degree of polymerization during melting and the decrease in the degree of polymerization during spinning. The manufacturing process of polyester fiber of the present invention is as follows:
The basic process of polymer → melt spinning → stretching is the same as before, but in this spinning → stretching process, there is a so-called two-step method in which both are literally done in separate steps, a so-called spin-draw method in which both are done in succession, and a half-spun method. The spin draw → re-stretching method (half spin draw method) in which drawing is performed and stretching is added later, and the so-called POY method in which only spinning is performed without subsequent substantial stretching can be adopted. The spinning conditions are such that the stress of the spun yarn is 0.05 to 1.5 g/
d or higher and conventional low stress conditions.
Compared to around 0.01g/d, clearly higher conditions are required. In order to satisfy this high stress spinning condition, it is necessary to take off the spun yarn at a high speed and increase the cooling rate so that the spinning tension becomes sufficiently high. The most effective method for rapidly cooling the spun yarn is to blow cooling air directly under the spinneret. However, when this method is adopted, yarn breakage may occur when the spun yarn is taken off at high speed. They occur frequently and cannot be spun smoothly. For this reason, it is necessary to provide a heated spinning hood directly below the spinneret, and to quickly cool the spun yarn after passing it through the heated spinning hood. As a heating spinning hood, the atmospheric temperature is 250℃ or higher and the length is 2.5~10cm.
cm, preferably 2.5 to 7.5 cm. Further, it is appropriate that the spinning take-off speed is 700 to 5000 m/min. Note that since the formation of the fibrous structure is promoted by increasing the cooling rate, there is a risk that variations in the cooling rate will cause variations in the fibrous structure, so it is particularly necessary to perform the cooling uniformly. For this reason, the total number of filaments, the single yarn denier of the yarn, the diameter and arrangement of the discharge holes of the spinneret,
Polymer temperature just before spinning, temperature and length of heated spinning hood, cooling air blowing method (circumferential blowing, horizontal blowing), cooling air temperature, speed, blowing length, etc. , it is necessary to create an optimal combination in relation to the spinning speed. The birefringence of the spun undrawn yarn is 10×10 -3 to 70×10 -3 or higher, which is significantly higher than 1×10 -3 to 3 ×10 -3 in the case of conventional low stress spinning. It is preferable to set the value to the above value. The spun undrawn yarn is then stretched, and the stretching method includes heating rollers, heating plates,
A method of stretching in one or more stages under heating using a steam jet or the like is employed. As mentioned above, the spinning-drawing process may be continuous or discontinuous. The stretching ratio is linked to the spinning stress, and the higher the spinning stress, the more the orientation has already progressed during the spinning stage, so the total stretching ratio can be reduced. The spinning stress-stretching ratio, heat treatment conditions during or after stretching determine the strength, total orientation degree, amorphous region orientation degree, initial modulus, intermediate modulus, and crystallinity in the present invention. The larger the spinning stress, the smaller the total orientation degree and the amorphous region orientation degree, and the larger the stretching ratio, the larger the strength, total orientation degree, amorphous region orientation degree, initial modulus, and intermediate modulus. Alternatively, the greater the heat treatment after stretching, the greater the degree of crystallinity. Conditions for increasing the intermediate modulus, which are important requirements of the present invention, include performing the heat treatment during or after stretching at as low a temperature as possible, and minimizing the relaxation after stretching. In the above-mentioned relationship between the yarn spinning conditions and each characteristic, each yarn spinning condition may be set so as to satisfy the conditions of each characteristic as referred to in the present invention. The relationship between these spinning conditions and each characteristic value of the obtained fibers will be described later in Examples. Strong ammonia retention is a valuable parameter that indicates hydrolysis resistance and amine decomposition resistance in rubber. This improvement in hydrolysis resistance and amine decomposition resistance in rubber is important for the durability of actual rubber products, as well as the structural parameters of the fibers, that is, the stable fiber structure that can withstand repeated mechanical stretching and compression. From this perspective, methods have been proposed to directly reduce the concentration of terminal carboxyl groups in polymers, which is directly linked to improving properties. However, as a result of studies conducted by the present inventors, there is no doubt that reducing the terminal carboxyl group concentration is a method that meets the objective. It has been found that using degradability as a measure is extremely dangerous. That is, methods for reducing the concentration of terminal carboxyl groups include optimizing process conditions during polymer production and spinning to suppress their formation and increase as much as possible, using solid phase polymerization, using epoxy compounds, carbonate compounds, There is a method of blocking the terminal carboxyl group by adding and reacting an oxazoline compound, etc.
It has been found that there are differences in the effects of low-carboxyl group fibers due to differences in these methods and differences in fiber morphology and structure. In fact, I learned that it has a negative effect on the performance of the fiber, and that the apparent reduction in carboxyl groups may not have the meaning of improving performance. Against this background, the inventors selected ammonia decomposition as a meaningful parameter. This ammonia decomposition property is hydrolysis resistance in rubber, amine decomposition resistance,
More realistically, the reliability of the data is that there is a clear correlation with the deterioration resistance of the cord when rubber products are put into practical use, and that the value obtained for the ammonia decomposition property can be obtained steadily and reproducibly. This is also a parameter of great practical significance. The conditions of the present invention require that this ammonia decomposition strength retention rate be 70% or more, whereas conventional polyester fibers have a strength retention rate of 65% or less.
In order to satisfy this condition, at least low carboxylization is necessary, and usually 20 equivalents/10 6 g
Below, preferably 15 equivalents/10 6 g or less is desired.
However, as mentioned above, the carboxyl group concentration does not have an absolute meaning, and the effect of lowering the carboxyl group should be confirmed by the ammonia decomposition resistance. The method for lowering the carboxyl group is not particularly limited as long as it satisfies the requirements of the present invention, but preferably solid phase polymerization, N-glycidyl phthalimide, N-glycidyl tetrahydrophthalimide, phenyl glycidyl ether, etc. A method of adding and reacting an epoxy compound, ethylene carbonate, etc. as an end-blocking agent, and a method of combining these methods are recommended. Note that the terminal carboxyl group concentration here is
Dissolve 0.15 g of fiber in 5 ml of benzyl alcohol, dilute by adding 10 ml of chloroform, then 5 ml of benzyl alcohol, and dissolve the phenol red in a 70/30 benzyl alcohol/methanol mixed solution of 0.1 N potassium hydroxide. This value is obtained by neutralization titration as an indicator. The polyester fibers obtained in the present invention are twisted in a conventional manner to form a raw cord, then treated with an adhesive and heat-treated to form a dip cord, which is then applied to rubber structures as a rubber reinforcing agent. For the twisted yarn, either the usual method of first twisting → final twisting and piling up a plurality of yarns, or the method of performing only one twisting can be adopted. The number of twists is also selected depending on the application, but for tire cord , for example, T The number of twists such that the twist coefficient expressed in (display denier) is 600 to 2600 is shown as a specific example. Adhesive treatment is performed to improve the adhesion between the polyester cord and the rubber, but it is usually treated with an epoxy compound, ethylene urea compound, isocyanate compound, etc., and then treated with a resorcinol-formalin-latex (RFL) liquid. A method of treating with a mixture of a novolac resin obtained from resorcinol-formalin and RFL, a method of treating with a mixture of a parent polyester component such as bis(dihydroxyphenylmethyl)chlorophenol and RFL, etc. are adopted. Heat treatment after applying the adhesive is carried out in the sense of heat setting to fix the adhesive and impart dimensional stability to the fibers, and the conditions are usually 180 to 260°C under constant length or elongation of up to about 30%. The temperature is set for 20-300 seconds. Of course, the above-mentioned depth conditions can be changed depending on the application. When the polyester fiber of the present invention is made into the above-mentioned ordinary dip cord, it has extremely excellent performance and very preferably satisfies the performance improvement aimed at by the present invention.
This treated cord can be preferably applied as a reinforcing material for rubber structures such as tires, conveyor belts, hoses, and V-belts. Hereinafter, the present invention will be explained in more detail with reference to Examples. In the example, the raw cord was twisted 49 times/10cm in the Z direction (first twist) using a ring twisting machine, and then twisted 49 times/10cm in the S direction while combining two cords. (ply twist). Further, the dipping treatment was carried out using a single dipping machine manufactured by Ritzler under the following conditions. Dip liquid Resorcin-Formalin-Zenta Tsukura Tsuratex-based RFL dispersion 83 parts Solid content ratio 16.6-5.4-100 Adjusted to PH9.5 with NaOH, total solid content 20% Pexal 17 parts Total 100 parts (Note 1) Zentatsu Kulatex is Butadiene-styrene-vinylpyridine ternary copolymer latex, trade name of General Tire and Rubber Company. (Note 2) Pexal is an ammonia aqueous solution of 2,6-bis(2',4'-dihydroxyphenylmethyl)-4-chlorophenol with a solid content of 20%.
ICI product name. Dip conditions Drying zone 80℃ x 30 seconds Curing zone Sakae 40℃ x 80 seconds x 2 times Dip tension 0.5Kg/cord In addition, unless otherwise specified in the text, the physical properties of yarn and cord in the examples are JIS- Measured according to the method of L-1017. Note that the heat treatment when measuring the dry heat shrinkage rate of raw yarn and dip cord is particularly important for the former.
The conditions of stress-free treatment were adopted: 180°C x 15 minutes and the latter 177°C x 30 minutes. In addition, as a test to investigate the decomposition resistance in rubber, dip cord was embedded in rubber and 140
A test piece that had been pressure-vulcanized at 50Kg/ cm2 for 30 minutes at ℃ was heat treated at a high temperature of 170℃ for 30 minutes in a nitrogen atmosphere, and the strength ratio of the cord in the rubber before and after this high temperature heat treatment was calculated as the strength retention rate. (%) was used. The fatigue test was conducted by employing the Gutdeyer method and Mallory tube test method described in JIS-L-1017, and by measuring the time until tube rupture. In addition, in the table, dip cord performance, *
The marked items indicate that the desired performance level targeted by the present invention has not been reached. Example 1 0.3% by weight of N-glycidyl phthalimide was blended into polyethylene terephthalate chips with an intrinsic viscosity of 1.18 and a terminal carboxyl group concentration of 20 equivalents/10 6 g, and an extruder-type spinning machine was used at a polymer temperature of 300°C and a discharge rate of 300 g/min. Under the conditions, the hole diameter is 0.3mm,
After melting and extruding the yarn from a spinneret with 400 holes and passing it through a heating hood with an ambient temperature of 300°C and a length of 5cm installed directly below the spinneret,
After cooling and solidifying by blowing cooling air at 20°C from a cylindrical blowing device, and applying a spinning oil agent using an oiling roller, the first pair of room temperature (non-heated) A pair of second rollers (Nelson type) rotating at 2300 m/min at 210°C are drawn while being stretched by 2.3 times. Nelson type), then guided to a pair of third rollers (Nelson type) rotating at 2280 m/min at room temperature to adjust the tension, and then wound up with a winder at a speed of 2250 m/min. The spinning tension under these conditions was 0.1 g/d. The obtained yarn was a so-called half-spin draw yarn and was subjected to the next drawing. Stretching is performed using a device arranged in the order of roller 1, roller 2, heater plate, roller 3, and roller 4, and the respective temperatures are 100°C, 140°C, and 200°C.
℃, room temperature, and the rotation speed of the rollers was 167 m/min,
The drawn yarn was wound at 190 m/min, 200 m/min, and 200 m/min. In this way, the characteristics of the raw yarn of 1000d/400f polyethylene terephthalate yarn obtained by stretching 2.25 times in the spin-drawing stage, 1.20 times in the re-drawing stage, and 2.7 times in total and the performance of the dip cord are shown below. Shown in 1. As a comparative example, a conventionally known polyethylene terephthalate yarn for tire yarns is also shown. As is clear from Table 1, the yarn of the present invention has almost the same strength as the conventional high-strength type yarn in terms of deep cord performance, that is, the performance that directly represents the performance as a rubber reinforcing material. It can be seen that while exhibiting dimensional stability equal to or higher than that of the dimensional stability type yarn, fatigue resistance and resistance to thermal decomposition in rubber are significantly superior to both conventional yarns. As described above, the yarn of the present invention is the first to have all the characteristics required as a dip cord for rubber reinforcement. When reviewing the performance of the yarn, the strength, dry heat shrinkage rate, initial modulus, etc. of the yarn of the present invention are by no means better than conventional yarns, but as detailed in the text, By setting the characteristic value within a specific range, the performance as a dip cord, which is necessary for practical use, will be extremely good, even though the performance level at the yarn stage is low.

【表】 なお、第1図は、本文中で説明したように、原
糸の荷重−伸長曲線を解析して得た、モジユラス
−強度曲線であるが、図中の実線は本発明の糸、
点線は従来糸イを示す。本発明の糸の中間モジユ
ラスBが大きいという特徴が一目瞭然であろう。 実施例 2 溶融重合時にエチレンカーボネートを添加して
反応させ、さらにチツプ化後固相重合を行つて得
た固有粘度1.13、末端カルボキシル基濃度6当
量/106gのポリエチレンテレフタレーチツプを
用い、実施例1と同様の設備及びプロセスで紡
糸、延伸する際、紡出する際のポリマー温度を
305℃とし、紡糸口金として孔径0.4mm、孔数300
個のものを使用し、冷却風の温度を20℃、ハーフ
スピンドロー時の第1ローラの温度を室温、スチ
ームジエツトの温度を310℃、第2ローラの温度
を210℃、第3ローラの温度を室温とし、さらに
再熱延伸時のローラ1の温度を110℃、ローラ2
の温度を150℃、ローラ4の温度を室温とし、延
伸速度を200m/分一定とした以外は吐出量、加
熱フード条件、紡糸速度、ハーフスピンドロー時
の延伸倍率、再熱延伸時のプレート温度、ローラ
3の温度、延伸倍率を適宜変更し、表−2に示す
15種類の1000d/300fのポリエチレンテレフタレ
ート糸を製造した。 表−2に原糸の製造条件の要点とデイツプコー
ド性能を併せて示す。 表−2から明らかなように、本発明で規定する
原糸特性を満足するNo.2,3−1,5−1及び6
−1のものは、優れたデイツプコード性能を示す
ことが分かる。これに対し、No.1は従来の低応力
紡糸法で得られたもので、乾熱収縮率、寸法安定
度及び耐疲労性の点で、本発明のものに及ばな
い。また、比較例のNo.3−2,3−3,3−4,
4,5−3,5−4,6−1及び6−2は、No.1
と比較して高応力紡糸法採用の効果として乾熱収
縮率、寸法安定度及び耐疲労性が改良されている
ことは認められるものの、本発明のものに比較す
れば、デイツプコード強度及び耐疲労性の点で有
意に及ばないことが分かる。 本発明例と比較例との主たる相違点は、前述の
ように、本発明の原糸が大きな中間モジユラスを
有している点にあるが、以下に、本発明例と比較
例とについてさらに詳しく説明する。 No.3−1,3−2,3−3及び3−4は、紡糸
速度1000m/分の条件下で、加熱フードの有無及
び再熱延伸時の熱処理温度を変えて得られる原糸
の特性を比較したものである。ここで、加熱フー
ドを用いて製糸した本発明例のNo.3−1では、再
熱延伸時の熱処理温度が低いにもかかわらず、充
分な延伸が可能で、優れた原糸特性を示した。こ
れに対して、加熱フードを用いないNo.3−4で
は、低温での再熱延伸性が極めて不良で、充分な
延伸倍率が得られず、原糸強度も低い値しか示さ
なかつた。また、同じく加熱フードを用いていな
い例であるが、No.3−2及び3−3では、高温条
件では再熱延伸が可能で、高強度の原糸は得られ
るものの中間モジユラスが小さく、デイツプコー
ド性能として充分な強度及び耐疲労性を示さなか
つた。 No.5−1,5−2,5−3,5−4及び5−5
は、紡糸速度1900m/分の条件下で、No.3シリー
ズと同様に、加熱フードの有無及び再熱延伸時の
熱処理温度を変えて得られる原糸の特性を比較し
たものである。No.3シリーズと同様、加熱フード
を用いて製糸し、比較的低温で再熱延伸して得ら
れるNo.5−1及び5−2では、強度及び中間モジ
ユラスが大きい等、優れた原糸特性を示し、デイ
ツプコード性能も優れていたが、No.5−3及び5
−4では、中間モジユラスが低く、デイツプコー
ドの強度及び耐疲労性が良くなく、また、No.5−
5では、再熱延伸不足による低強度のものであつ
た。 No.6シリーズは、紡糸速度2500m/分の条件下
での例であり、No.3及び5シリーズと同様の結果
を示している。なお、No.6−2に見られるよう
に、加熱フードの設置は、本発明の繊維を得るた
めの必要十分な条件ではなく、加熱フードを設置
して製糸しても再熱延伸温度を高く設定し、原糸
の中間モジユラスを小さくすると、デイツプコー
ドの強度が低くなり、好ましくない。 なお、No.3−2,3−3,4,5−3,5−
4,6−2及び6−3の原糸は、特開昭53−
58032号公報に開示された方法で得られるものに
相当するものである。 以上の例から明らかなように、本発明例の原糸
は比較例のものとほぼ同じ強度を有しているが、
デイツプコードに加工したときの強度保持性及び
耐疲労性に顕著な差を生じるものである。 なお、表−2のデータから明らかなように、末
端カルボキシル基濃度がほぼ同一レベルであるに
もかかわらず、ゴム中での耐熱分解性に大きな差
がある。これは末端カルボキシル基濃度がそのま
まゴム中での耐分解性の尺度にはなり得ないこと
を示している。また、表−2のデータは、同時に
原糸のアンモニア分解性がゴム中での耐分解性を
表す鋭敏な尺度であることも示している。
[Table] As explained in the text, Fig. 1 shows the modulus-strength curve obtained by analyzing the load-elongation curve of the yarn, and the solid line in the figure indicates the yarn of the present invention,
The dotted line indicates the conventional thread. The characteristic that the intermediate modulus B of the yarn of the present invention is large is obvious at a glance. Example 2 A polyethylene terephthalate chip with an intrinsic viscosity of 1.13 and a terminal carboxyl group concentration of 6 equivalents/10 6 g obtained by adding and reacting ethylene carbonate during melt polymerization and then performing solid phase polymerization after chipping was used. When spinning and drawing with the same equipment and process as in Example 1, the polymer temperature during spinning was
The temperature is 305℃, the pore diameter is 0.4 mm, and the number of holes is 300 as a spinneret.
The temperature of the cooling air is 20℃, the temperature of the first roller during half spin draw is room temperature, the temperature of the steam jet is 310℃, the temperature of the second roller is 210℃, and the temperature of the third roller is 20℃. The temperature was set to room temperature, and the temperature of roller 1 was set to 110°C during reheat stretching, and the temperature of roller 2 was set to 110°C.
The temperature of roller 4 was 150℃, the temperature of roller 4 was room temperature, and the stretching speed was constant at 200 m/min. , the temperature of the roller 3 and the stretching ratio were changed as appropriate, and the results are shown in Table 2.
Fifteen types of 1000d/300f polyethylene terephthalate yarns were produced. Table 2 shows the key points of the yarn manufacturing conditions and dip cord performance. As is clear from Table 2, Nos. 2, 3-1, 5-1 and 6 satisfy the yarn characteristics specified in the present invention.
It can be seen that -1 shows excellent dip code performance. On the other hand, No. 1 was obtained by the conventional low-stress spinning method, and is inferior to the material of the present invention in terms of dry heat shrinkage rate, dimensional stability, and fatigue resistance. In addition, comparative examples No. 3-2, 3-3, 3-4,
4, 5-3, 5-4, 6-1 and 6-2 are No.1
Although it is recognized that the dry heat shrinkage rate, dimensional stability, and fatigue resistance are improved as a result of the adoption of the high stress spinning method, compared to the one of the present invention, the dip cord strength and fatigue resistance are improved. It can be seen that the results are significantly lower than the previous one. The main difference between the inventive examples and the comparative examples is that the yarn of the present invention has a large intermediate modulus, as described above. explain. Nos. 3-1, 3-2, 3-3, and 3-4 are the characteristics of raw yarn obtained by changing the presence or absence of a heating hood and the heat treatment temperature during reheat stretching under conditions of a spinning speed of 1000 m/min. This is a comparison. Here, in the present invention example No. 3-1, which was spun using a heating hood, sufficient stretching was possible despite the low heat treatment temperature during reheat stretching, and it exhibited excellent yarn properties. . On the other hand, in No. 3-4, which did not use a heating hood, the reheat drawability at low temperatures was extremely poor, a sufficient draw ratio could not be obtained, and the yarn strength only showed a low value. Also, although this is an example in which a heating hood is not used, in Nos. 3-2 and 3-3, reheat stretching is possible under high temperature conditions, and although a high-strength yarn is obtained, the intermediate modulus is small, and the deep cord It did not show sufficient strength and fatigue resistance in terms of performance. No.5-1, 5-2, 5-3, 5-4 and 5-5
This is a comparison of the properties of raw yarn obtained under the conditions of a spinning speed of 1900 m/min and with or without a heating hood and with different heat treatment temperatures during reheat stretching, similar to the No. 3 series. Similar to the No. 3 series, No. 5-1 and 5-2, which are obtained by spinning using a heating hood and reheat-stretching at a relatively low temperature, have excellent yarn properties such as high strength and intermediate modulus. , and the dip cord performance was also excellent, but No. 5-3 and 5
-4 has a low intermediate modulus, and the strength and fatigue resistance of the dip cord are poor;
No. 5 had low strength due to insufficient reheat stretching. The No. 6 series is an example under conditions of a spinning speed of 2500 m/min, and shows the same results as the No. 3 and 5 series. Furthermore, as seen in No. 6-2, the installation of a heating hood is not a necessary and sufficient condition for obtaining the fiber of the present invention, and even if a heating hood is installed and yarn spinning is performed, the reheat drawing temperature cannot be increased. If the intermediate modulus of the yarn is set to be small, the strength of the dip cord will decrease, which is not preferable. In addition, No. 3-2, 3-3, 4, 5-3, 5-
The yarns of No. 4, 6-2 and 6-3 are published in Japanese Patent Application Laid-open No. 1983-
This corresponds to that obtained by the method disclosed in Publication No. 58032. As is clear from the above examples, the raw yarn of the invention example has almost the same strength as that of the comparative example, but
This results in a significant difference in strength retention and fatigue resistance when processed into dip cords. As is clear from the data in Table 2, there is a large difference in thermal decomposition resistance in rubber even though the terminal carboxyl group concentrations are approximately the same level. This indicates that the terminal carboxyl group concentration cannot directly be used as a measure of decomposition resistance in rubber. The data in Table 2 also shows that the ammonia decomposition property of the yarn is a sensitive measure of the decomposition resistance in rubber.

【表】【table】

【表】 実施例 3 実施例1と同様の製糸設備を用い、実施例2と
同じポリエチレンテレフタレートチツプを使用し
て、紡出糸を第1ローラーに引き取つた後、延伸
せずに直接ワンイダーに導いて巻き取り、次いで
得られた未延伸糸を延伸する方法で製糸した。こ
の際、紡糸時のポリマー温度を300℃、冷却風温
度を20℃、冷却風吹きつけ速度を0.8m/秒、紡
糸口金の孔径を0.5mm、孔数を250個と条件を同一
にした以外は表−3に示す製糸条件とし、
1000d/250fの原糸を製造した。 表−3に原糸特性及びデイツプコード性能をま
とめて示す。表−3から明らかなように、本発明
例のNo.8−1,8−2,8−3,9及び11は、比
較例のNo.7,8−4,8−5及び10と比較して良
好なデイツプコード性能を示している。No.8シリ
ーズは、紡糸時の加熱フードの有無及び延伸時の
熱履歴の比較を行つたものであるが、比較的低温
で延伸した本発明例のNo.8−1,8−2,8−3
が原糸の中間モジユラスが大きく、デイツプコー
ドが高強度で、耐疲労性が非常に良好であるのに
対し、比較例のNo.8−4及び8−5では原糸の強
度は本発明例と同等であるにもかかわらず、デイ
ツプコードの強度及び耐疲労性の点で有意に及ば
ないことが判る。 No.10は、加熱フードを使用しない紡糸条件で得
られた未延伸糸は低温延伸が難しいことを示した
比較例である。 なお、本発明例のNo.8−1,8−2,8−3
は、製糸条件と中間モジユラスの関係において、
延伸温度が低い程、また、リラツクス率が低い
程、すなわち、第3段延伸倍率が大きい程、原糸
の中間モジユラスが大きくなることを示してい
る。
[Table] Example 3 Using the same spinning equipment as in Example 1 and using the same polyethylene terephthalate chips as in Example 2, the spun yarn was taken to the first roller and then directly led to the wanderer without being stretched. The yarn was wound up, and then the resulting undrawn yarn was drawn. At this time, the conditions were the same except that the polymer temperature during spinning was 300°C, the cooling air temperature was 20°C, the cooling air blowing speed was 0.8 m/sec, the spinneret hole diameter was 0.5 mm, and the number of holes was 250. With the spinning conditions shown in Table 3,
A raw yarn of 1000d/250f was produced. Table 3 summarizes the yarn characteristics and dip cord performance. As is clear from Table 3, inventive examples Nos. 8-1, 8-2, 8-3, 9 and 11 were compared with comparative examples Nos. 7, 8-4, 8-5 and 10. It shows good dip cord performance. In the No. 8 series, the presence or absence of a heating hood during spinning and the thermal history during stretching were compared. -3
The intermediate modulus of the yarn is large, the dip cord is high in strength, and the fatigue resistance is very good, whereas in Comparative Examples No. 8-4 and 8-5, the strength of the yarn is similar to that of the present invention example. Although they are equivalent, it can be seen that they are significantly inferior in strength and fatigue resistance to dip cords. No. 10 is a comparative example showing that undrawn yarn obtained under spinning conditions that do not use a heating hood is difficult to draw at low temperatures. In addition, No. 8-1, 8-2, 8-3 of the present invention example
In the relationship between spinning conditions and intermediate modulus,
It is shown that the lower the stretching temperature and the lower the relaxation rate, that is, the higher the third stage stretching ratio, the greater the intermediate modulus of the raw yarn.

【表】【table】

【表】 実施例 4 固有粘度、末端カルボキシル基濃度の異なつた
ポリエチレンテレフタレートチツプを準備し、実
施例3のNo.8−2と全く同一の紡糸、延伸条件で
表−4に示す原糸を製造した。 表−4に示す原糸特性、デイツプコード性能か
ら明らかなように、比較例No.12では、強度不足、
No.15では、ゴム中での耐分解性不足で、綜合性能
として満足のできないものであつたが、本発明例
のNo.13,14では、優れたデイツプコード性能を示
した。
[Table] Example 4 Polyethylene terephthalate chips with different intrinsic viscosities and concentrations of terminal carboxyl groups were prepared, and the yarn shown in Table 4 was produced under exactly the same spinning and drawing conditions as No. 8-2 of Example 3. did. As is clear from the yarn characteristics and dip cord performance shown in Table 4, Comparative Example No. 12 lacks strength,
In No. 15, the overall performance was unsatisfactory due to insufficient decomposition resistance in rubber, but in Nos. 13 and 14, examples of the present invention, exhibited excellent dip cord performance.

【表】【table】

【表】 実施例 5 実施例1と同じ紡糸機を用い、同じポリマー組
成からなるチツプを使用し、同条件で紡出した糸
条を第1ローラ(ネルソン型)、スチームジエツ
ト加熱延伸装置、第2ローラ(ネルソン型)、第
3ローラ(ネルソン型)、第4ローラ(ネルソン
型)、ワインダーの順に配列されたスピンドロー
機に導き、延伸して巻き取つた。 条件は、第1ローラ速度1000m/分、各ローラ
温度を順に室温、180℃、180℃、150℃とし、延
伸倍率は第1段2.6倍、第2段1.1倍、第3段0.99
倍とした。 得られた原糸の特性は、固有粘度0.95、末端カ
ルボキシル基濃度13当量/106g、強度7.8g/d、
トータル配向度0.76、非晶領域配向度0.64、初期
モジユラス107g/d、中間モジユラス120g/d、
結晶化度0.50、アンモニア分解強力保持率82%で
あり、デイツプコード性能は、強度5.6g/d、乾
熱収縮率4.1%、モジユラス60g/d、寸法安定度
14.6、耐疲労性780分、ゴム中耐分解性89%と優
れたデイツプコード性能を示した。 比較例 加熱紡糸フードを有しないこと以外は、実施例
5と同様な装置を用いて、実施例5と同様な製糸
試験を行つた。 第3延伸ローラに単糸巻き付きが多発し、円滑
な製糸ができなかつた。 また、得られた繊維は、固有粘度0.97、末端カ
ルボキシル基濃度12当量/106g、強度7.1g/d、
トータル配向度0.75、非晶領域配向度0.64、初期
モジユラス102g/d、中間モジユラス114g/d、
結晶化度0.48、アンモニア分解強力保持率83%で
あり、強度の低いものであつた。
[Table] Example 5 Using the same spinning machine as in Example 1, using chips with the same polymer composition, and spinning under the same conditions, the yarn was spun using a first roller (Nelson type), a steam jet heating drawing device, It was introduced into a spin draw machine in which a second roller (Nelson type), a third roller (Nelson type), a fourth roller (Nelson type), and a winder were arranged in this order, and was stretched and wound. The conditions were that the first roller speed was 1000 m/min, the temperature of each roller was room temperature, 180°C, 180°C, and 150°C in order, and the stretching ratio was 2.6 times in the first stage, 1.1 times in the second stage, and 0.99 in the third stage.
It was doubled. The properties of the obtained yarn are: intrinsic viscosity 0.95, terminal carboxyl group concentration 13 equivalents/10 6 g, strength 7.8 g/d,
Total orientation degree 0.76, amorphous region orientation degree 0.64, initial modulus 107 g/d, intermediate modulus 120 g/d,
Crystallinity is 0.50, ammonia decomposition strength retention rate is 82%, dip cord performance is strength 5.6g/d, dry heat shrinkage rate 4.1%, modulus 60g/d, dimensional stability
14.6, fatigue resistance of 780 minutes, and decomposition resistance in rubber of 89%, demonstrating excellent dip cord performance. Comparative Example The same yarn spinning test as in Example 5 was conducted using the same apparatus as in Example 5 except that it did not have a heating spinning hood. The single yarn wound around the third drawing roller frequently, and smooth yarn spinning was not possible. In addition, the obtained fiber had an intrinsic viscosity of 0.97, a terminal carboxyl group concentration of 12 equivalents/10 6 g, a strength of 7.1 g/d,
Total orientation degree 0.75, amorphous region orientation degree 0.64, initial modulus 102 g/d, intermediate modulus 114 g/d,
The crystallinity was 0.48, the ammonia decomposition strength retention rate was 83%, and the strength was low.

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]

第1図は、荷重−伸長曲線を解析して得たモジ
ユラスをタテ軸に、強度をヨコ軸に表したもので
ある。 図中、実線は本考案に係る繊維の一例、点線は
従来糸の一例を示したものである。また、A,
B,Cは、それぞれ初期モジユラス、中間モジユ
ラス、終点モジユラスを表す。
FIG. 1 shows the modulus obtained by analyzing the load-elongation curve on the vertical axis and the strength on the horizontal axis. In the figure, the solid line shows an example of the fiber according to the present invention, and the dotted line shows an example of the conventional yarn. Also, A,
B and C represent the initial modulus, intermediate modulus, and end point modulus, respectively.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 ポリエチレンテレフタレート又はこれを主成
分とするポリエステルからなる繊維であつて、下
記の特性を同時に満足することを特徴とするゴム
補強用ポリエステル繊維。 (a) 固有粘度:0.90以上 (b) 強 度:7.5g/d以上 (c) トータル配向度:0.70〜0.77 (d) 非晶領域配向度:0.70以下 (e) 初期モジユラス:100g/d以上 (f) 中間モジユラス:初期モジユラス値以上 (g) 結晶化度:0.40〜0.55 (h) アンモニア分解強力保持率:70%以上
[Scope of Claims] 1. A polyester fiber for rubber reinforcement, which is a fiber made of polyethylene terephthalate or a polyester containing polyethylene terephthalate as a main component, and is characterized in that it simultaneously satisfies the following properties. (a) Intrinsic viscosity: 0.90 or more (b) Strength: 7.5 g/d or more (c) Total orientation: 0.70 to 0.77 (d) Amorphous region orientation: 0.70 or less (e) Initial modulus: 100 g/d or more (f) Intermediate modulus: Initial modulus value or higher (g) Crystallinity: 0.40 to 0.55 (h) Strong ammonia decomposition retention rate: 70% or higher
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