JPH04281309A - ケーブル布設装置のスリップ防止ロック機構 - Google Patents

ケーブル布設装置のスリップ防止ロック機構

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JPH04281309A
JPH04281309A JP3043629A JP4362991A JPH04281309A JP H04281309 A JPH04281309 A JP H04281309A JP 3043629 A JP3043629 A JP 3043629A JP 4362991 A JP4362991 A JP 4362991A JP H04281309 A JPH04281309 A JP H04281309A
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JP
Japan
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cable
feed roller
pressing
tension
roller
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Application number
JP3043629A
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English (en)
Inventor
Motoji Hara
原 元司
Hitoshi Sasaki
均 佐々木
Mitsutsuna Endou
遠藤 光緑
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Endo Kogyo Co Ltd
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Endo Kogyo Co Ltd
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル布設装置のス
リップ防止ロック機構に関する。特に、ケーブルに過大
張力が加わった場合に、送りローラを回転不能にロック
するように構成されたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種建設、工事現場でケーブルを
トレイ内に布設する際には、ケーブルドラムから人力に
よってケーブルを引出しつつ、複雑ルート形状のトレイ
内に案内させている。しかし、かかる従来方法では、ケ
ーブルを巻回したケーブルドラムが高重量であるからそ
の回転摩擦抵抗力が過大であり、また、ケーブル自体の
重量も大きいので、相当大きな引張力を加えないとケー
ブルを引出すことができない。
【0003】したがって、作業者の労力が大きく、ケー
ブルを担持しかつ引張力を得るためにのみに複数(例え
ば10人以上)の作業者を必要とする場合も多い。この
ように作業能率が悪いので、工程遅延の一要因となりか
つ布設コストを高める。また、場合によって上記回転摩
擦抵抗力が静的−動的に変化するので、足場条件等によ
り危険性を伴う問題がある。特に、ケーブルトレイは高
所や地下等に配設されるところその形状は多くの直線部
、曲部を有する複雑なものであるから、単に作業者を増
員するだけではケーブルをケーブルトレイに沿って円滑
に引出案内できないばかりか、ケーブルトレイ上を引き
ずることからケーブルに損傷を与える。
【0004】このような不利不便を解消するために、本
出願人は、先に、模式的に現わした図3に示す如く、ケ
ーブルトレイ1に着脱可能に形成された本体10と、こ
の本体10に回転自在に装着された送りローラ20と、
この送りローラ20に対向配設された押圧ローラ25と
、送りローラ20をケーブル7の送出方向に回転させる
駆動手段30(回転軸31,電動機33E)と、送りロ
ーラ20に係合されたケーブルトレイ1内のケーブル7
に加わる張力を検出するための検出アーム41等を含み
形成された張力検出手段40と、この張力検出手段40
で検出された張力値に基づいて送りローラ20がケーブ
ル7の張力Fを減少させる方向に回転するように駆動手
段30を回転制御する制御手段50とを含み、布設しよ
うとするケーブル7に一定以上の引張力を加えればケー
ブル7が自動的に送出される構成のケーブル布設装置1
00を提案している。
【0005】ここに、張力検出手段40は、先端に一対
のローラ43A,43Bを有し軸44に回転支持された
検出アーム41とその係止突部41A,41Bと本体1
0に張設されたバネ42A,42Bとから、ケーブル7
の張力によってCW,CCWの双方向に傾斜回動可能に
形成されている。したがって、ケーブル7の張力は軸4
4の回転角度として検出される。なお、54は制御手段
50の一部を形成するタコジェネレータでコントローラ
56に電動機33Eの回転制御用信号を加えるものであ
る。なお、押圧ローラ25は、バネ69からなる押圧手
段によってスライダ26を介して送りローラ20側に押
付けられる。また28は水平ガイドローラである。
【0006】したがって、かかるケーブル布設装置をケ
ーブルトレイ1の曲部ごとおよび直線部の適宜な位置に
配設しておき、ケーブル7を順次ケーブル布設装置10
0に係合させつつ先方に引出せば軽力で迅速にケーブル
布設を行える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記駆動手
段(30)を形成する電動機33Eの容量は適用するケ
ーブル7の仕様等に関して想定される一番大きなものと
選定される。一方バネ69による押圧手段は、両ローラ
20,25間へのケーブル7の着脱作業を容易とするた
めや、両ローラ20,25の傾きによるケーブル7の上
方へ飛出しを防止する観点から、送りローラ20による
ケーブル7の円滑送り出しを達成できる範囲内におて最
小的な押圧力を持つものとして選定するのが好ましい。 かくして、本出願人の試験・研究運転によると、正常状
態ではケーブル7の着脱作業が容易でケーブル7の飛出
しもなく円滑にケーブル7を自動送り出しできた。
【0008】しかしながら、多数の装置100をケーブ
ルトレイ1に離隔配設して実務的運転を行った際、ある
本装置100が故障し、あるいはケーブル7がケーブル
トレイ1の主に曲部に引掛ったりする等の異常状態が発
生すると、電動機33Eが焼損したりケーブル7の被覆
が送りローラ20との摺動摩擦熱により溶損・焼損して
しまうというケーブル7の布設作業に固有的な問題が発
生した。すなわち、1つの装置100の上流側が引掛っ
たりすると、ケーブル7は送り出されないので、作業者
は一段と強力な引張力をケーブル7に加えて引出そうと
する。かかる場合、張力検出手段40はケーブル7に加
わる過大張力を検出するので、制御手段50との協働の
もとに駆動手段30の最大能力を発揮させるように働く
。しかし、この場合引掛ってもケーブル7は動かない。 かくして、電動機33Eの過負荷運転が継続され、また
静止したままのケーブル7に送りローラ20が勢い良く
回転するつまりスリップする事態が生じ、結果としてケ
ーブル7を数秒間で焼損してしまうという不都合を招来
する。
【0009】ここに本発明の目的は、ケーブルの張力が
過大となる故障の場合には自動的に駆動手段をロックし
て、駆動手段の焼損やケーブル被覆に焼損を与えずかつ
故障がなくなったときに迅速に復旧でき、常に円滑なケ
ーブル布設を行えるケーブル布設装置のスリップ防止用
ロック機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブルトレ
イに着脱可能な本体と送りローラとこの送りローラに対
向配設された押圧ローラと送りローラの駆動手段とケー
ブルに加わる張力を検出する張力検出手段と制御手段等
とを含み、ケーブルに加わる張力を減ずる方向に送りロ
ーラでケーブルを送出するように構成しされたケーブル
布設装置において、前記駆動手段をエアモータから形成
するとともに前記押圧ローラを送りローラに押圧させる
空気圧式押圧手段を設け、前記送りローラおよび押圧ロ
ーラの摩擦係数と空気圧式押圧手段の押圧能力とが、前
記ケーブルに過大張力が加わった場合に、前記押圧ロー
ラと送りローラとの間に挟込まれたケーブルと送りロー
ラとを介して空気圧式押圧手段の押圧力によってエアモ
ータを回転不能にロックできるように選択されているこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、ケーブルに引張力を加えると張力
検出手段が働き、制御手段と駆動手段との協働のもとに
送りローラを回転制御して張力を減ずる方向にケーブル
を送り出す。したがって、作業者は軽作業でケーブルの
布設を行える。ところで、ケーブルの一部がケーブルト
レイに引掛ったり前置ケーブル布設装置の故障があると
、これを不知の作業者は一段と強くケーブルを引張る。 すると、張力検出手段は、過大張力を検出し、制御手段
・駆動手段に送りローラを一層高速に回転させるべく働
きかける。
【0012】ここに、この状態を放置すると、静止状態
のケーブルに高速回転された送りローラがスリップし摺
動摩擦熱を発生するから、ケーブル被覆を一瞬のうちに
溶損・破損することになる。しかし、この発明ではケー
ブルに加わる引張力が過大となったときに、空気圧式押
圧手段の押圧力で送りローラつまりエアモータを強制的
にロックするように構成されているから、ケーブル破損
等を未然防止できる。また、エアモータであるからロッ
クしても従来電動機のように焼損しない。また、ケーブ
ルの引掛りを解くこと等により張力が減少すれば、エア
モータは直ちに正常なケーブル送りを行うように自動復
帰する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。本ケーブル布設装置100は、図1,図2に示
す如く、大別して本体10と送りローラ20と押圧ロー
ラ25と駆動手段30と張力検出手段40と制御手段5
0と押圧手段60とから構成され、ケーブルトレイ1内
においてケーブル7に加えられる張力F(F1)を検出
アーム41のいずれの回動方向に対しても精度良く検出
し、その張力Fを減少させる方向にケーブル7を積極的
・自動的に送出するように形成され、押圧手段60が空
気圧式として構成されている。
【0014】ここに、本発明における技術的特徴は、駆
動手段30をエアモータ33を含み形成する、とともに
押圧手段60を空気圧式とし、かつ送りローラ20と押
圧ローラ25との摩擦係数と空気圧式押圧手段60の押
圧能力とを、ケーブル7に過大張力が加わった場合に、
静止状態ケーブルに対して送りローラ20がスリップし
ないようにエアモータ33をロックするように構成され
ている。
【0015】まず、本体10は、図2に示すように平面
部12,ガイド部13等を有し、全体としてケースで密
閉状に形成され、ケーブルトレイ1に着脱可能とされて
いる。確実係止のために複数の締付ボルト17が設けら
れている。片持梁的係止ゆえ、引張後のケーブル7を容
易に外してケーブルトレイ1上に載置できる。また、平
面部12は、本体10をケーブルトレイ1に装着したと
きに、ケーブルトレイ1内に位置する方向に設けられ、
ガイド部13は側壁4の内面に当接係合して姿勢安定化
を図るものとして設けられている。
【0016】また、送りローラ20は、係合するケーブ
ル7に送り力を付与する手段で、本体10(平面部12
)に回転自在に装着されている。送りローラ20には、
この送りローラ20と同期回転するケーブル7の飛出防
止用の円形ガイドプレート21が設けられている。 そして、送り力の円滑発揮のために押圧ローラ25が対
向配設されている。この押圧ローラ25は、送りローラ
20と同様に一定の弾性変形を許容する硬質ゴムから形
成され、スライダ26に回転自在に装着されている。そ
して、この押圧ローラ25(スライダ26)は、本体1
0に支持されたスライドガイドとしてのガイドロッド1
5に摺動自在に装着され、押圧手段60によって、図1
で左右方向に移動可能とされている。なお、送りローラ
20と押圧ローラとの材質は、詳細後記の押圧手段60
の押圧能力との関係において、ケーブル7に過大な引張
力が加わった場合に、駆動手段30(33)をロックす
るために必要十分な摩擦力を発揮できるものと選定され
ている。
【0017】次に、押圧手段60は、必要にして十分な
一定の押圧力を加えられ、かつバネ付勢方式の場合に生
ずる押圧力調整範囲の狭小化を回避できるものとして、
空気圧方式としている。この空気圧式押圧手段60は、
図1に示す如く、ピストンロッド61Aがスライダ26
に固着された付勢用シリンダ装置61とこのシリンダ装
置61に所望の空気圧を付与するシリンダ型の操作弁6
2(操作レバー63)とからなる。なお、65は押圧力
を一定とするための逆止弁,66は押圧力の値を調整す
る調圧弁,68は圧搾空気源である。
【0018】したがって、操作レバー63を操作すれば
、スライダ26が移動し送りローラ20と押圧ローラ2
5との間に介装されるケーブル7へ所望の押圧力(FO
S)を加えられ、ケーブル7に加わる張力Fが設定値以
内である限りにおいては送りローラ20でケーブル7を
円滑に送り出すために必要十分な摩擦力を設定すること
ができる。すなわち、ポートA,Bを通してシリンダ室
Cに空気圧を送るとシリンダ室D内の空気がポートE,
Fを通して抜けるので、ピストンロッド61Aは図1で
右側に動く。一方、ポートG,Hを通してシリンダ室D
に空気を送ると、シリンダ室C内の空気がポートI,J
を通して抜けるので、ロッド61Aを左側に移動できる
。なお、シリンダ室Cは、ケーブル7の径が多少変化し
ても押圧力を一定に保つことのできる容量を有する。し
たがって、調圧弁66でシリンダ室C内に供給する空気
圧力を適宜に設定すれば、押圧ローラ25を所望の圧力
で押圧できる。また、操作レバー63をワンタッチ操作
することにより、押圧ローラ25をケーブル7乃至送り
ローラ20に対して迅速かつ簡単に離隔接近できるから
、安全でケーブル7の着脱を容易に行える。
【0019】さて、図2の矢印Yで示した方向へのケー
ブル7の送出制御は、上記送りローラ20と駆動手段3
0と張力検出手段40と制御手段50と空気圧式押圧手
段60との協働により行われる。この実施例では、駆動
手段30は、エアモータ33とこれと送りローラ20と
を連結する回転軸31とから形成されている。このため
に、制御手段50は、図1,図2に示す如く、この実施
例の場合にはエアモータ33に圧搾空気を供給する配管
52と、この配管52の途中に介装されたコントロール
弁51と、このコントロール弁51の開度を調整するシ
ャフト軸51Sと、このシャフト51Sと軸44とを連
結するギヤ44A,51Gとから形成されている。エア
モータ33を利用するのは、負荷側のロックに耐えかつ
空気音による作業異常を知らせるものとして利用するこ
とにある。
【0020】すなわち、本発明においては、ケーブル7
に設定値以上の過大な引張力Fが加わった場合、換言す
れば作業者の引張力ではケーブル7を引張ることができ
ずケーブル7が停止した状態では、図1に示す押圧力F
OSによって押圧ローラ25がケーブル7を介して送り
ローラ20の回転を停止つまりエアモータ33をロック
する。押圧力FOSは、調圧弁66で設定変更可能であ
る。
【0021】次に、張力検出手段40は、図2に示すよ
うに、本体10の平面部12に回転支持された検出アー
ム41と、一対の抗力付与アーム45,46と、付勢手
段たる一対のバネ47,48とからなり、両バネ47,
48で位置規制された中立位置〔図2で実線で示した状
態〕からの検出アーム41の双方向の回動角度によって
、ケーブル7に加わる張力F1を検出するように形成さ
れている。すなわち、検出アーム41は、図2に示すよ
うに平面部12(本体10)に回転支持された軸44に
一体に連結されている。また、検出アーム41の基端部
側にはピン41Pが植設され、さらに、検出アーム41
の先端部側には、ケーブル7の案内便宜のために一対の
ガイドローラ43A,43Bが設けられ、かつケーブル
7の逸脱防止のために円形プレート43Gが設けられて
いる。
【0022】一方、各抗力付与アーム45,46は、そ
れぞれがL字型状に形成され、検出アーム41の回転中
心と同心として、つまり軸44に回転自在に装着されて
いる。すなわち、各抗力付与アーム45,46は、ピン
41Pを挟み対称配設され、検出アーム41とそれぞれ
が独立して相対回動できる。そして、各抗力付与アーム
45(46)の基端部45A(46A)はバネ47(4
8)で付勢され、ストッパー47S(48S)で位置拘
束される。また、この位置拘束状態において、各係合部
45B(46B)は、互いに反対方向からピン41Pに
接する。したがって、両バネ47,48が同一特性とさ
れているので、常態においては、検出アーム41を図(
A)に示す如く中立位置に保持できる。
【0023】しかし、ケーブル7に図2の張力F1が働
くと、検出ーム41は軸44を中心にCCW方向に回動
する。この際、ピン41Pが係合部45Bを押圧するの
で、抗力付与アーム45は軸44を中心にCCW方向に
回動する。すると、基端部45Aにバネ47の付勢力が
増大しつつ加わるから、結果として検出アーム41に張
力F1と反対方向の抗力を加えることになる。したがっ
て、検出アーム41の回動角度は、張力F1の大きさに
比例する。つまり、張力F1を軸44の回転角度として
自動検出できる。この場合、抗力付与アーム46は、検
出アーム41と分離され、そのバネ48も検出アーム4
1の回動運動にいささかも関与しない。反対方向の張力
が加わる場合には、これとは反対(図2で2点鎖線に示
す)に抗力付与アーム46のみが働くので、いずれの方
向に検出アーム41が傾斜回動しても精度良く検出でき
る。
【0024】ここに、各手段30,40,50の結合関
係は、図1に示す如く、軸44に固着されたギヤ44A
とコントロール弁51のシャフト51Sに固着されたギ
ヤ51Gとを噛合わせることにより連結されている。コ
ントロール弁51は、バタフライ弁構造の如く、シャフ
ト51Sを基準位置からいずれの方向に回動させても、
回転角度が一緒であればその方向に関係なく開度が一緒
になる構成とされている。したがって、検出アーム41
の回動角度によってコントロール弁51の開度が調整さ
れると、配管52を通してエアモータ33にケーブル7
の送出方向の回転を与える。なお、検出アーム41が中
立位置にあるときに、コントロール弁51は全閉となる
ように形成されている。
【0025】次に、本実施例の作用を説明する。図2に
示す如く、ケーブルトレイ1のある曲部に配設された装
置100を用いて、図で右側から引張ってきたケーブル
7を下側に曲げつつ布設する場合を考える。まず、空気
圧式押圧手段60の操作レバー63を図1で左側に引張
りポートH,GとI,Jが連通し、ポートE,FとA,
Bがピストンで塞がれるように切替え、元弁67と調圧
弁66を開放する。すると、シリンダ室D内に空気圧が
加わるのでピストンロッド61Aがスライダ26を図1
で左側に引戻す。したがって、押圧ローラ25が送りロ
ーラ20から離隔されるので、両ローラ25,20間の
隙間にケーブル7を装着することができる。この操作は
ケーブル7の引張作業完了後も同様に行われる。すなわ
ち、ケーブル7の着脱をワンタッチで行えるから迅速で
かつ安全である。
【0026】次に、ケーブル7を装着した後に、今度は
操作レバー63を図1で右方向に押込む。すると、操作
弁62の各ポートが図1に示すように切替るので、シリ
ンダ室Cの内圧が上り、シリンダ室Dの空気はポートE
,Fを通して大気に放出される。したがって、押圧ロー
ラ25をケーブル7に当接することができる。しかる後
に、調圧弁66の開度を調整してシリンダ室D内の空気
圧をセットすれば、押圧ローラ25を設定圧力で押圧で
きる。このようにセットされた押圧力は、たとえ空気源
68の圧力変動や低下があったとしても逆止弁65によ
って一定に保たれる。
【0027】ここに、図1に示す押圧力FOSの値は、
作業者の引張力によってはケーブル7の停止状態を脱し
きれない程の過大な張力F1が働いた場合に、送りロー
ラ20,ケーブル7,押圧ローラ25の摩擦力によって
エアモータ33をロックでき得るものとして設定してお
く。
【0028】かくして、ケーブル7の先端を引張って張
力F1を加えると、検出アーム41は図2の実線で示す
状態から点線で示す状態に回動する。すなわち、検出ア
ーム41が軸44を中心にCCWに回動すると、ピン4
1Pが係合部45Bを押付けるので一方の抗力付与アー
ム45が回動され、バネ47は引張られる。つまり、バ
ネ47によって検出アーム41にCCWの回動を阻止し
ようとする抗力が加わる。よって、検出アーム41すな
わち軸44の回動角度は、張力F1を検出したことにな
る。この際、他方のバネ48には、引張力も圧縮力も加
わらない。つまり、他方の抗力付与アーム46は検出ア
ーム41と分離されていささかも関与しない。したがっ
て、1本のバネ47を引張るだけでよいから、張力Fを
高精度で検出できる。
【0029】この張力検出動作とともに、軸44が回動
されると、図1、図2に示すギヤ44A,51Gを介し
てシャフト51Sが検出張力相当角度だけ回動される。 すると、コントロール弁51が開き圧搾空気を配管52
を通してエアモータ33に給送する。したがって、送り
ローラ20は、ケーブル7に加わる張力F1を減ずる、
すなわち作業者は小さな引張力でケーブル7を引張るこ
とができる。ここにおいて、ケーブル7の図2で右側方
向が引掛かったり、前置装置(100)が故障したりし
て、ケーブル7に過大な引張力を加えた場合には、張力
検出手段40はエアモータ33を一段と早く回転するよ
うに制御手段50に働きかける。
【0030】しかし、回転軸31で連結された送りロー
ラ20には、空気圧式押圧手段60からの図1に示す押
圧力FOSによって、押圧ローラ25(ケーブル7を介
する。)からブレーキ力が作用する。すなわち、送りロ
ーラ20は静止状態のケーブル7とスリップできず、か
つエアモータ33はロックされる。よって、ケーブル7
の被覆の溶損や焼損を防止できる。エアモータ33が焼
損するという観念も生じない。
【0031】その後、前置装置100の故障が直り、あ
るいはケーブル7の引掛りが解かれると、送りローラ2
0は直ちにケーブル7を先方に送り出すことができる。 つまり、急速な復旧ができる。なお、途中において作業
者がケーブル7の引張作業を中断しあるいはケーブル7
の引張作業が終了すると、ケーブル7に引張力が加わら
ないので、検出アーム41は、抗力付与アーム45の係
合部45B,ピン41Pを介して、バネ47の付勢力に
よってCW方向に回動され、図2の実線で示す中立位置
に戻される。
【0032】その後に、操作レバー63を先の場合とは
逆動作させ両ローラ20,25を離隔し、その後にケー
ブル7を両ローラ20,25および43A,43Bから
取外しケーブルトレイ1内に引下せばよい。なお、張力
F1と反対方向の張力が加わったときにも、上記と同様
に作用する。その場合には抗力付与アーム46,バネ4
8が働く。
【0033】しかして、この実施例によれば、本体10
と送りローラ20と押圧ローラ25と送りローラ20の
駆動手段30と張力検出手段40と制御手段50と押圧
手段60とを含み、ケーブル7に加わる張力Fを検出し
てその張力Fを減ずる方向にケーブル7を自動送り出し
するケーブル布設装置100であるから、多数作業員を
必要とせずかつケーブル7に焼損等を加えず、軽力で簡
単にケーブル7を布設することができる。
【0034】また、駆動手段30をエアモータ33から
形成するとともに押圧手段60を空気圧式とし、しかも
、この空気圧式押圧手段60の押圧能力と両ローラ20
,25の摩擦係数とを、ケーブル7に過大引張力が働い
た場合に、送りローラ20つまりエアモータ33をロッ
クする構成とされているので、ケーブル7の後方が引掛
かったり前置装置100に故障が生じたとしても、静止
状態のケーブル7に送りローラ20をスリップさせない
ですむ。よって、ケーブル被覆の溶損や破損を完全防止
できる。また、エアモータ33の焼損という観念も生ぜ
ずかつケーブル7から過大張力が解かれた瞬間に正常運
転に自動復帰できる。
【0035】また、張力検出手段40は、検出アーム4
1がどの方向に傾斜してもケーブル7に加わる張力Fを
自動検出することができるから、本装置100をケーブ
ルトレイ1の曲部,直線部に拘らず適宜に配設して使用
することができる。よって、ケーブル布設の工期を一段
と短縮できる能率の良い運用が図れる。
【0036】また、押圧手段60は空気圧式とされてい
るので、ケーブル7の太さに拘らず押圧力が一定となり
円滑な送出しが保障され、また適用性が広い。
【0037】また、空気圧式押圧手段60は、駆動用シ
リンダ装置61と操作弁62とから形成されているので
、押圧力FOSの設定操作と送りローラ20への離隔接
近操作がワンタッチで行えるから、両ローラ20,25
間へのケーブル7の着脱作業を迅速かつ安全に行え、押
圧ローラ25の押圧力FOSを必要十分な一定圧に正確
にセットできる。
【0038】また、空気圧式押圧手段60の圧搾空気供
給側に逆止弁65が設けられているので、空気源68の
空気圧がエアモータ33の回転数等により一時的、中長
時間的に低下したとしても、設定押圧力FOSを安定保
持できる。また、調圧弁66で押圧力FOSを所望の値
に容易に設定変更できる。
【0039】また、駆動手段30がエアモータ33等か
ら形成されているので、押圧手段60と作業媒体を共通
とでき、設備簡素化が図れる。
【0040】さらに、エアモータ33を用いると、ケー
ブル7の後端側が引掛かりケーブル7に加わる張力Fが
非常に大きくなった場合、エアモータ33への空吹き空
気音から異常であることを知ることができ、対処策を迅
速に講じられる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかの通り、本発明に
よれば、本体,送りローラ,押圧ローラ,駆動手段,張
力検出手段,制御手段等からなるケーブル布設装置の駆
動手段をエアモータから形成するとともに押圧手段を空
気圧式とし、この空気圧式押圧手段の押圧能力と送りロ
ーラと押圧ローラとの摩擦係数をケーブルに加わる張力
が過大となったときに送りローラをロックする構成とさ
れているので、ケーブルの一部が引掛かったり前置ケー
ブル布設装置の故障が発生してもケーブルに対して送り
ローラがスリップ空転することがない。よって、エアモ
ータの破損はもとよりケーブルを溶損,破損させること
なく円滑なケーブルの送り出しができる。また、装置へ
のケーブルの着脱をワンタッチで迅速かつ安全に行えケ
ーブル太さに対する適用性も大きい。よって、ケーブル
トレイ内へのケーブル布設作業を短工期で低コストで行
うに貢献するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の側面図である。
【図2】ケーブル布設装置全体の平面図である。
【図3】従来のケーブル布設装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1  ケーブルトレイ 4  側壁 7  ケーブル 10  本体 11  ケース 12  水平部 13  起立面 15  ガイドロッド 17  締付ボルト 20  送りローラ 21  円形ガイドプレート 25  押圧ローラ 26  スライダ 30  駆動手段 31  回転軸 33  エアモータ 33E  電動機 40  張力検出手段 41  検出アーム 41A,41B  バネ 43A,43B  ガイドローラ 43G  円形プレート 44  軸 44A  ギヤ 45,46  抗力付与アーム 45A,46A  基端部 45B,46B  係合部 47,48  バネ 47S,48S  ストッパ 50  制御手段 51  コントロール弁 51G  ギヤ 51S  シャフト 52  配管 54  タコジェネレータ 56  コントローラ 60  空気圧式押圧手段 61  駆動用シリンダ装置 61A  ピストンロッド 62  操作弁 63  操作レバー 65  逆止弁 66  調圧弁 68  空気源 69  バネ 100  ケーブル布設装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ケーブルトレイ(1)に着脱可能な本
    体(10)と送りローラ(20)とこの送りローラ(2
    0)に対向配設された押圧ローラ(25)と送りローラ
    (20)の駆動手段(30)とケーブル(7)に加わる
    張力を検出する張力検出手段(40)と制御手段(50
    )等とを含み、ケーブル(7)に加わる張力を減ずる方
    向に送りローラ(20)でケーブル(7)を送出するよ
    うに構成しされたケーブル布設装置において、前記駆動
    手段(30)をエアモータ(33)から形成するととも
    に前記押圧ローラ(25)を送りローラ(20)に押圧
    させる空気圧式押圧手段(60)を設け、前記送りロー
    ラ(20)および押圧ローラ(25)の摩擦係数と空気
    圧式押圧手段(60)の押圧能力とが、前記ケーブル(
    7)に過大張力が加わった場合に、前記押圧ローラ(2
    5)と送りローラ(20)との間に挟込まれたケーブル
    (7)と送りローラ(20)とを介して空気圧式押圧手
    段(60)の押圧力によってエアモータ(33)を回転
    不能にロックできるように選択されていることを特徴と
    するケーブル布設装置のスリップ防止ロック機構。
JP3043629A 1991-03-08 1991-03-08 ケーブル布設装置のスリップ防止ロック機構 Pending JPH04281309A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011188563A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Kandenko Co Ltd 中高層ビルにおける垂直幹線の延線工法及びこれに使用する装置
JP2011188562A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Kandenko Co Ltd 中高層ビルにおける垂直幹線の延線工法及びこれに使用する装置
KR102412653B1 (ko) * 2022-01-10 2022-06-23 (주)성전엔지니어링 송배전선 회전지지장치
KR102412654B1 (ko) * 2022-01-10 2022-06-23 (주)정엔지니어링 송배전선 단선 방지장치
KR102515392B1 (ko) * 2022-04-22 2023-03-29 주식회사 양일테크 송배전선 단선 방지장치

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