JPH04267735A

JPH04267735A - 合成樹脂製パレット

Info

Publication number: JPH04267735A
Application number: JP2598191A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Ishido; 石堂　怜
Original assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Current assignee: Mitsubishi Kasei Corp
Priority date: 1991-02-20
Filing date: 1991-02-20
Publication date: 1992-09-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂製パレットに関
する。詳しくは、リブ構造のデッキ部材と、該デッキ部
材に嵌合により取付けられた脚とからなる組立式の合成
樹脂パレットの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】フォークリフトやハンドリフターにより
運搬されるパレットは方形のデッキ部材の下面に脚を設
けた構成とされている。このパレットとしては、２枚の
デッキ部材を脚で連絡した両面タイプのものや、１枚の
デッキ部材の一方の面にのみ脚を設けたスキッドタイプ
のもの等がある。

【０００３】また、デッキに脚を嵌合方式で取付け可能
とした組立式パレットも考えられている。（例えば米国
特許明細書第４，８４３，９７６号）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここに示されたような
組立式のパレットは、デッキ部材と脚とを別々に保管す
ることが可能であり、使用に当って適宜組立て使用する
便利さはある。ところが、従来の合成樹脂製パレットは
、１枚のデッキ部材のみを備えるものであるため、載荷
面積が小さい。従って、例えば窓サッシの如く長尺大形
の物品を載せる場合には、複数枚の合成樹脂製パレット
を複数個並列してその上に載せるようにする必要があっ
たが、各合成樹脂製パレットが独立したものであるため
、載荷物品が不安定であったり、運搬しにくいなどの問
題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂製パレ
ットは、複数本の縦横に交差するリブによって構成され
た平面形状矩形であって、少なくともその各角部の位置
に脚嵌合用の開口が設けられたデッキ部材と、前記開口
とほぼ同じ外形を有する筒状体であって、その先端部に
嵌合爪を有する嵌合部材を備えた脚と、を備えた合成樹
脂製パレットであって、前記デッキ部材が複数個並設さ
れると共に連結部材によって相互に連結されており、該
連結部材は、前記嵌合部材を複数個備えた脚よりなり、
該嵌合部材が隣接する双方のデッキ部材の前記開口に嵌
合していることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】本発明の合成樹脂製パレットは、複数個のデッ
キ部材が一体とされた大版のものであるので、長尺大形
の部材であっても安定して載荷させ、容易に運搬できる
。

【０００７】また、連結部材はデッキ部材に対し着脱自
在であるから、デッキ部材の連結個数を伝意に増減でき
、必要な大きさの載荷面を形成できる。

【０００８】さらに、デッキ部材と連結部材との連結を
解除することにより合成樹脂製パレットを分解し、小容
積化して収納しておくこともできる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は本発明の実施例に係るパレットの連結部の
分解斜視図、第２図は該パレットの辺縁部の斜視図、第
３図及び第４図は脚の斜視図である。

【００１０】本実施例に係るパレット１０は、複数枚の
パレット単位体を連結したものである。各パレット単位
体は合成樹脂製の両面デッキタイプのものであり、一対
の矩形盤状のデッキ部材１２，１４が脚１６Ａ，１６Ｂ
を介して連絡されており、デッキ部材１２，１４同志の
間にフォークリフト等のフォークが差込まれる間隙が形
成されている。脚１６Ｂは重なり合うデッキ部材１２，
１４同志の連結のみを行なっているが、脚１６Ａは、重
なり合うデッキ部材１２，１４の連結と共に、隣接する
パレット単位体１０同志の連結も行なっている。

【００１１】本実施例のパレット単位体１０ではデッキ
部材１２，１４は上下対称な構成となっているので、デ
ッキ部材１２の構成について説明する。

【００１２】このデッキ部材１２はフレーム１８を有し
ている。このフレーム１８はデッキ部材１２の辺方向に
対し縦横方向に交差して延存するものである。また、こ
のフレーム１８は、板面がデッキ部材１２の載荷面と直
交するリブ１８ａを井桁状に構成したものである。本実
施例では、フレーム１８の桝目部分に平面材２０，２２
が設けられている。平面材２０はデッキ部材１２の表側
の面に沿って設けられたものであり、平面材２２はデッ
キ部材１２の裏面に沿って設けられたものである。各平
面材２０，２２にはそれぞれ開口２０ａ，２２ａが設け
られている。

【００１３】デッキ部材１２の辺縁部では、フレーム１
８の下面がプレート２４にて被われている。このプレー
ト２４は辺縁部の先端ほど載荷面に近くなるように傾斜
している。そして、この辺縁部においてはフレーム１８
も該プレート２４に倣ってそのフォーク差込口側が辺縁
部先端ほど載荷面に近くなるように傾斜している。

【００１４】このプレート２４には水抜き用の孔２６が
設けられている。また、このプレート２４を補強するた
めに、第１のリブ２８がプレート２４の上面においてデ
ッキ部材の辺縁の先端に向かって延設されている。さら
に、該プレート２４を補強するために、第２のリブ３０
，３２がデッキ部材１２の辺縁の平行方向に延設されて
いる。

【００１５】デッキ部材１２の各角部及び辺の中間部及
びデッキ部材１２の中央部には脚１６Ａ，１６Ｂの嵌合
部材３６と嵌合する開口３４が設けられている。

【００１６】この開口３４に嵌合される脚１６Ａ，１６
Ｂは第２図〜第４図に示すように、デッキ部材１２の開
口３４の内部形状とほぼ一致する外径の筒状体からなる
嵌合部材３６と、脚本体３８Ａ，３８Ｂとからなる。こ
の嵌合部材３６は、先端側から切り込まれた形状のスリ
ットが４条設けられ、これにより半径方向へ撓み得る４
片の舌片部が形成されている。

【００１７】嵌合部材３６と脚本体３８Ａ，３８Ｂとは
放射状に設けられた板状スポーク４０等により結合され
ている。脚１６Ａ，１６Ｂの嵌合部材３６の先端部近傍
にはデッキ部材１２の開口３４の端縁部と係合するため
の係止爪４２が設けられている。

【００１８】前述の通り、脚１６Ｂは、デッキ部材１２
，１４の連結のみを行なっているものであり、円形の脚
本体３８Ｂの上下に嵌合部材３６がそれぞれ設けられて
いる。脚１６Ａは、デッキ部材１２，１４の連結と、隣
接するパレット単位体１０同志の連結とを行なっており
、該嵌合部材３６が脚本体３８Ａの両端側の上下に合計
４個配置されている。この脚本体３８Ａは平面視形状が
グラウンド形状のものである。この脚本体３８Ａが、隣
接するパレット単位体１０の辺部を横切っており、脚本
体３８Ａの両端側の嵌合部材３６がそれぞれ別々のパレ
ット単位体１０の開口３４に嵌合することによりパレッ
ト単位体１０同志が連結されている。

【００１９】本実施例においては脚１６の嵌合部材３６
をデッキ部材１２に嵌合した後、該嵌合部材３６の内部
に該嵌合部材３６の内部形状とほぼ合致する外形を有す
るコア５０（第１図）を挿着している。該コア５０は嵌
合部材３６に外力が加わり、嵌合部材３６が変形してデ
ッキ部材１２から脱落するのを防止する。

【００２０】このように構成された本実施例の合成樹脂
製パレットは、複数個のパレット単位体１０が一体とさ
れた大版のものであるので、長尺大形の部材であっても
安定して載荷させ、容易に運搬できる。

【００２１】また、脚１６Ａ，１６Ｂはデッキ部材１２
，１４に対し着脱自在であるから、パレット単位体１０
の連結個数を伝意に増減でき、必要な大きさの載荷面を
形成できる。

【００２２】さらに、デッキ部材１２，１４と脚１６Ａ
，１６Ｂとの連結を解除することにより合成樹脂製パレ
ットを分解し、小容積化して収納しておくこともできる
。

【００２３】なお、本発明においては、脚１６Ａ，１６
Ｂの代わりに、第５図、第６、７図に示すように、嵌合
部材３６が一方にのみ突出した脚１６ａ，１６ｂを採用
し、１枚のデッキ部材に嵌合して取付けることによりス
キットタイプのパレットを構成することもできる。

【００２４】本発明では、第１図に示したようなパレッ
トの下面のデッキ部材１４の代わりに、第８図に示すよ
うな大きな開放部分を有するデッキ部材５２を採用して
も良い。このようにすればパレットトラックの適用も可
能となる。

【００２５】上記説明では、嵌合部材３６として４つに
割れているものを図示したが、この分割の数は材質、嵌
合の容易さの必要性等から決めれば良く、２〜６分割程
度で任意である。場合によっては分割せずに筒状のまま
とすれば強固な嵌合が得られる。

【００２６】また、第１０図に示すように嵌合部材３６
の外側に位置する脚本体３８Ａ又は３８Ｂ（第１０図で
は３８Ｂ）の端部をデッキ部材１２と嵌合する構造とす
れば強度的には更に向上する。

【００２７】嵌合部材３６や脚本体３８Ｂは円筒状のも
のを図示したが、角筒状としても良いことは勿論である
。脚本体３８Ａとしても楕円形や長方形など他形状のも
のとしうる。なお、嵌合部材３６を角筒状とし、デッキ
部材１２の開口３４を同様の角形状とすれば脚１６Ｂが
回転しなくなるので、脚１６Ｂの外側に印刷等を施して
も回転して見えなくなるようなことはなくなる。

【００２８】更に、本発明のパレットは脚１６Ａ，１６
Ｂが取外し自由であるから、脚の色の異なるものを数種
用意し、色の組合わせにより載荷物の識別、管理を行う
こともできる。

【００２９】

【発明の効果】以上の通り、本発明の合成樹脂製パレッ
トは、複数枚のデッキを並列し、かつ脚を兼ねる連結部
材で連結して一体としたものであり、伝意の枚数のデッ
キを連結して所要の大きさの載荷面を得ることができる
。従って、長尺あるいは大形の部材であっても安定して
載荷させ、運搬できる。もちろん、分解して小容積化し
て収納しておくこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１図は実施例に係る合成樹脂製パレットの要
部分解斜視図である。

【図２】第２図は実施例に係る合成樹脂製パレットの端
部の斜視図である。

【図３】第３図は脚１６Ａの斜視図である。

【図４】第４図は脚１６Ｂの斜視図である。

【図５】第５図は脚１６ａの斜視図である。

【図６】第６図は脚１６ｂの斜視図である。

【図７】第７図は脚１６ｂの断面図である。

【図８】第８図は下面デッキ部材５２の斜視図である。

【図９】第９図は第８図の９−９線断面図である。

【図１０】第１０図は別の実施例を示す要部断面図であ
る。

【符号の説明】

１０　　パレット単位体１２　　デッキ部材１４　　デッキ部材１６Ａ　　脚１６Ｂ　　脚１６ａ　　脚１６ｂ　　脚３６　　嵌合部材３８Ａ　　脚本体３８Ｂ　　脚本体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　複数本の縦横に交差するリブによって
構成された平面形状矩形であって、少なくともその各角
部の位置に脚嵌合用の開口が設けられたデッキ部材と、
前記開口とほぼ同じ外形を有する筒状体であって、その
先端部に嵌合爪を有する嵌合部材を備えた脚と、を備え
た合成樹脂製パレットであって、前記デッキ部材が複数
個並設されると共に連結部材によって相互に連結されて
おり、該連結部材は、前記嵌合部材を複数個備えた脚よ
りなり、該嵌合部材が隣接する双方のデッキ部材の前記
開口に嵌合していることを特徴とする合成樹脂製パレッ
ト。