JPH04267197A - 感熱カラープルーフ用のブラック色素供与体用色素混合物 - Google Patents

感熱カラープルーフ用のブラック色素供与体用色素混合物

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JPH04267197A
JPH04267197A JP3288162A JP28816291A JPH04267197A JP H04267197 A JPH04267197 A JP H04267197A JP 3288162 A JP3288162 A JP 3288162A JP 28816291 A JP28816291 A JP 28816291A JP H04267197 A JPH04267197 A JP H04267197A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機より得られる印
刷カラー画像の色相を正確に表すフルカラープルーフ系
に使用することのできる感熱色素転写画像化用のブラッ
ク色素供与体素子においてシアン、イエローおよびマゼ
ンタ色素の混合物の使用に関する。
【0002】インク・オン・ペーパー (ink−on
−paper) 印刷による連続階調(写真)画像の外
観に近づけるため、商業用の印刷産業はハーフトーン印
刷として知られている方法にたよっている。ハーフトー
ン印刷では、写真印刷で行われるように色濃度を連続的
に変化させる代わりに、色濃度は一定であるがいろいろ
な大きさの網点または面積の印刷パターンにより、色濃
度階調が作り出されている。
【0003】印刷機の運転を開始する前に、カラープル
ーフ画像を得るための重要な商業的必要性が存在する。 カラープルーフは、印刷機で得られた印刷の少なくとも
ディテール及び色階調スケールを正確に表すことが望ま
れる。多くの場合、カラープルーフはまた、印刷機で得
られた印刷の画像品質及びハーフトーンパターンを正確
に表すことも望まれる。インク印刷のフラカラー画像を
作り出すのに必要な操作順序において、プルーフはまた
、色分解データの精度を調べるためにも必要とされ、そ
れから最終の三つ以上の印刷プレートまたはシリンダー
が作製される。従来より、このような色分解プルーフに
は、ハロゲン化銀写真のハイコントラストリス系または
非ハロゲン化銀感光系が含まれるが、これらは、最終フ
ルカラー画像を集成する前に、多くの露光及び処理段階
を必要とする。
【0004】印刷工業で用いられている着色料は不溶性
顔料である。特に、炭素がこのようなブラックインクに
用いられることが多く、そして可視スペクトル全般に亘
ってかなり均一な吸光度が得られる。拡散可能な色素を
用いる感熱転写カラー印刷系では、均一な純(ブラック
)カラーを与え、かつ印刷系の他の必要条件、例えば、
転写効率及び供与体保存安定性を満たす2種以上の色素
のブレンドを見い出すことは、困難であることが多い。
【0005】特願平3−92130号明細書には、原稿
画像の直接デジタルハーフトーンカラープルーフを色素
受容素子上に製造する方法が記述されている。次いでこ
のプルーフを用いて、印刷機から得られた印刷カラー画
像を表すことができる。前記明細書に記述されている方
法は、 a)原稿画像の形状及びカラースケールを表す一連の電
気信号を発生させる工程; b)色素層及び赤外吸収材料を表面に担持する支持体を
含んで成る色素供与体素子を、ポリマーの色素画像受容
層を表面に担持する支持体を含んで成る第1色素受容素
子と接触させる工程; c)前記信号を用いてダイオードレーザーによって前記
色素供与体素子を像様加熱することで、色素画像を前記
第1色素受容素子に転写する工程;及びd)印刷された
カラー画像と同じ基板を有する第2色素画像受容素子に
、前記色素画像を再転写する工程、を含んで成る。
【0006】上述の方法では、プルーフ中に全範囲の色
を得るために複数の色素供与体が用いられる。例えば、
フルカラープルーフ用には、4色:シアン、マゼンタ、
イエロー、及びブラックが通常用いられている。
【0007】上述の方法を用いることによって、赤外吸
収材料を含有する色素供与体をダイオードレーザーで加
熱して色素を昇華させることにより、画像色素が転写さ
れる。ダイオードレーザービームは、色素が加熱されそ
して色素受容層上に色素の存在を必要とする領域におい
てのみ昇華して原稿画像を再構築するように、原稿画像
の形状及び色彩を表す一連の信号によって変調される。
【0008】同様に、米国特許第4,923,846号
明細書に記述されているように、ダイオードレーザーの
代わりに熱ヘッドを用いることによって熱転写プルーフ
を発生させることができる。通常利用可能な熱ヘッドは
、多くの場合において満足のいく高品質の連続階調プル
ーフ画像を製造することはできるが、十分な解像度を有
するハーフトーン画像を発生させることができない。 米国特許第4,923,846号明細書はまた、感熱画
像化プルーフ系に用いる色素混合物の選択を開示してい
る。色素は、色相エラー及び濁度の値を基準にして選択
されている。印刷技術基礎調査報告第38番「色材料」
(58−(5)293−301,1985)が、この方
法を記述している。色測定及び分析の別のそしてより精
密な方法は、試料をその分光光度曲線、それが観測され
るイルミナントの性質、及び標準観測装置の色視覚の点
から数学的に解析するCIELABとして知られている
均等色空間の概念を用いる。CIELAB及び色測定に
関する説明は、「Principles of Col
or Technology」(第2版、25〜110
 ページ、Wiley−Interscience) 
及び「Optical Radiation Mea 
surements 」 (Volume 2, 33
〜145 ページ、Academic Press) 
を参照のこと。
【0009】CIELABを用いることにおいて、色は
三つのパラメーター:L* ,a* 、及びb* (L
* は明度関数であり、そしてa* 、及びb* は色
空間における点を規定する)に換算して表示することが
できる。従って、ある色試料に対するa* 対b* 値
のプロットを用いて、その試料が色空間のどの位置にあ
るか、すなわちその色相が何であるかを正確に示すこと
が可能である。このことは、単なる試料が類似の濃度及
びL* 値を有する場合に、その試料を色相に関して比
較することを可能にする。
【0010】印刷工業におけるカラープルーフでは、プ
ルーフインクを、 International Pr
epress Proofing Associati
onによって提供された基準に調和させうることが重要
である。これらのインク基準は、標準4色プロセスイン
クで作製した濃度パッチであり、そしてSWOP(Sp
ecifications Web Offset P
ublications)色基準として知られている。 ウェブオフセットプルーフ用インクの色測定に関するさ
らなる情報については、「Advances in P
rinting Science and Techn
ology 」(Proceedings of th
e 19th International Conf
erence of Printing Resear
ch Institutes, Eisenstadt
,  オーストリア、1987年6月、J.T.Lin
gおよびR.Warner,55ページ)を参照された
い。
【0011】従って、本発明は、ブラックSWOP色基
準の色相調和に近づけるための、感熱色素転写画像化用
のシアン、イエローおよびマゼンタ色素の混合物の使用
に関する。本発明に記載される色素の混合物は、米国特
許第4,923,846号明細書の好ましい色素混合物
よりもSWOP標準に近い色相調和ならびに良好な転写
濃度を提供する。
【0012】
【従来の技術】米国特許第4,816,435号明細書
に、ブラック画像の作製上使用される熱的に転写可能な
色素の組み合わせを開示している。開示されている色素
の型は、ジ−およびトリ−シアノビニルアニリン類(イ
エローおよびマゼンタについて個別に)ならびにフェノ
ール系インドアニリンシアン色素類である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】色素供与体に上記色素
類を用いる場合に、その保存安定性が望まれる程には良
好でないという課題がある。良好な保存安定性を有する
ブラック色素供与体を提供することが、本発明の目的で
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、支持
体上にポリマーバインダー中に分散させた、シアン、イ
エローおよびマゼンタ色素の混合物を含んでなる色素層
を担持するその支持体を含んでなる、感熱色素転写用の
ブラック色素供与体素子であって、少なくとも一種の前
記シアン色素が、次式
【0015】
【化4】
【0016】{上式中、R1 およびR2 は、各々独
立して、水素、炭素原子数1〜10個のアルキル基、炭
素原子数5〜7個のシクロアルキル基、またはアリル、
あるいは1つ以上の基(例えば、アルキル、アリール、
アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、ハロゲン、ニト
ロ、シアノ、チオシアノ、ヒドロキシ、アシルオキシ、
アシル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、ア
ルコキシカルボニルオキシ、カルバモイルオキシ、アシ
ルアミド、ウレイド、イミド、アルキルスルホニル、ア
リールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリール
スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、トリフ
ルオロメチル等)で置換された前記のアルキル基、シク
ロアルキル基またはアリール基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、メトキシエチル、ベンジル、2−メタンスルホン
アミドエチル、2−ヒドロキシエチル、2−シアノエチ
ル、メトキシカルボニルメチル、シクロヘキシル、シク
ロペンチル、フェニル、ピリジル、ナフチル、チエニル
、ピラゾリル、p−トリル、p−クロロフェニル、m−
(N−メチルスルファモイル)フェニルメチル、メチル
チオ、ブチルチオ、ベンジルチオ、メタンスルホニル、
ペンタンスルホニル、メトキシ、エトキシ、2−メタン
スルホンアミドエチル、2−ヒドロキシエチル、2−シ
アノエチル、メトキシカルボニルメチル、イミダゾリル
、ナフチルオキシ、フリル、p−トリルスルホニル、p
−クロロフェニルチオ、m−(N−メチルスルファモイ
ル)フェノキシ、エトキシカルボニル、メトキシエトキ
シカルボニル、フェノキシカルボニル、アセチル、ベン
ゾイル、N,N−ジメチルカルバモイル、ジメチルアミ
ノ、モルホリノ、アニリノおよびピロリジノ等)を表す
が、R1 およびR2 が、両方共水素であることがで
きないことを条件とし、あるいは、R1 およびR2 
が、一緒になって、これらが結合している窒素と共に5
ないし7員の複素環式環例えば、モルホリンもしくはピ
ロリジンを形成することができるか、あるいはR1 お
よびR2 のどちらかまたは両方が、R3 と結合して
5ないし7員の複素環式環を形成することができ、R3
 は、各々独立して、R1 およびR2 について先に
記載されるような置換もしくは未置換のアルキル、シク
ロアルキルまたはアリルを表すか、あるいはアルコキシ
、アリールオキシ、ハロゲン、チオシアノ、アシルアミ
ド、ウレイド、アルキルスルホナミド、アリールスルホ
ナミド、アルキルチオ、アリールチオまたはトリフルオ
ロメチルを表すか、あるいはいずれか2つのR3 が、
一緒に結合して5もしくは6員の炭素環式環または複素
環式環を形成してもよいか、あるいは1つもしくは2つ
のR3 が、R1 およびR2 のどちらかまたは両方
と一緒になって5ないし7員の環を完成してもよく、m
は、0から4までの整数であり、R4 は、水素もしく
は電子吸引基(例えば、シアノ、アルコキシカルボニル
、アミノカルボニル、アルキルスルホニル、アリールス
ルホニル、アシルおよびニトロ等)を表し、R5 は、
電子吸引基(例えば、R4 について先に列挙されるも
の)、炭素原子数6〜10個のアリール基、原子数5〜
10個のヘテアリール基、または1つ以上の基(例えば
、R1およびR2 について先に列挙される基)で置換
された前記のアリール基もしくはヘテアリール基を表し
、R6 およびR7 は、各々独立して電子吸引基(例
えばR4 について先に記載されるもの)を表し、また
はR6 およびR7 は、結合して活性メチレン化合物
(例えば、ピラゾリン−5−オン、ピラゾリン−3,5
−ジオン、チオヒダントイン、バルビツル酸、ローダニ
ン、フラノンおよびインダンジオン等)の残基を形成し
てもよい}で示され、少なくとも1種のイエロー色素が
、次式
【0017】
【化5】
【0018】{上式中、R8 ,R9 およびR11は
、各々独立して、置換もしくは未置換の炭素原子数1〜
10個のアルキル基(例えばR1 について先に列挙さ
れるもの)、炭素原子数5〜7個のシクロアルキル基(
例えばR1 について先に列挙されるもの)、アリル基
(例えばR1 について先に列挙されるもの)、または
炭素原子数6〜10個のアリール基(例えば、フェニル
、ナフチル、p−トリル、m−クロロフェニル、p−メ
トキシフェニル、m−ブロモフェニルおよびo−トリル
等)を表すか、あるいはR8 およびR9 が一緒にな
って、これらが結合している窒素と共に5もしくは6員
の複素環式環(例えば、ピロリジンもしくはモルホリン
環)を形成することができるか、あるいはR8 および
R9 のどちらかまたは両方が、アニリノ窒素の結合位
置に対してオルト位でベンゼン環の炭素原子に結合して
5もしくは6員の環を形成することにより多環式系(例
えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、ジュロ
リジン、2,3−ジヒドロインドールもしくはベンゾモ
ルホリン)を形成することができ、R10は、水素、置
換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアルキル基
(例えば、R1 について先に列挙されるもの)、炭素
原子数5〜7個のシクロアルキル基(例えば、R1 に
ついて先に列挙されるもの)、アリル基(例えばR1 
について先に列挙されるもの)、ハロゲン、カルバモイ
ル(例えば、N,N−ジメチルカルバモイル)、または
アルコキシカルボニル(例えばエトキシカルボニルもし
くはメトキシエトキシカルボニル)を表しR12は、置
換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシも
しくは2−シアノエトキシ)、置換もしくは未置換の炭
素原子数6〜10個のアリールオキシ基(例えば、フェ
ノキシ、m−クロロフェノキシもしくはナフトキシ)、
NHR13,NR13R14またはベンゼン環と縮合し
た6員環を完成するのに必要な原子(例えば、O,CH
2 ,S、およびNR13等)を表し、R13およびR
14は、各々独立して、R8 についてのいずれかの基
を表し、またはR13およびR14が、一緒になって、
これらが結合している窒素と共に5もしくは6員の複素
環(例えば、ピロリジンもしくはモルホリン環)を形成
してもよく、nは、1から5までの正の整数であり、そ
してGは、置換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個
のアルキルもしくはアルコキシ基(例えば、R1 およ
びR12について先に列挙されるもの)、ハロゲン、ま
たはアリールオキシを表すか、あるいは5もしくは6員
の環を完成することにより縮合環系(例えば、ナフタレ
ン、キノリン、イソキノリンもしくはベンゾチアゾール
)を形成するのに必要な原子を表す}で示され、そして
少なくとも一種のマゼンタ色素が、次式
【0019】
【化6】
【0020】{上式中、R15は、置換もしくは未置換
の炭素原子数1〜10個のアルキルまたはアリル基(例
えば、R1 について先に列挙されたもの)であり、X
は、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基であるか、ある
いはR16と一緒になった場合には5もしくは6員の環
を形成する原子を表し、R16は、R15についてのい
ずれかの基であるか、あるいはXと一緒になった場合に
は5もしくは6員の環を形成する原子を表し、Yは、R
15、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、水素、ハロ
ゲン、もしくはNHJR17であり、R17は、置換も
しくは未置換の炭素原子数1〜10個のアルキル基(例
えば、R1 について先に列挙されるもの)、または置
換もしくは未置換の炭素原子数6〜10個のアリール基
(例えば、フェニル、ナフチル、p−トリル、m−クロ
ロフェニル、p−メトキシフェニル、m−ブロモフェニ
ルおよびo−トリル等)であり、Jは、CO,CO2 
,−SO2 −もしくはCONR20−であり、R18
は、置換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアル
キルもしくはアリル基(例えば、R1 について先に列
挙されるもの)、または置換もしくは未置換の炭素原子
数6〜10個のアリール基(例えばR17について先に
列挙されるもの)であり、R19は、水素、シアノ、置
換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアルキル基
(例えばR1 について先に列挙されるもの)、または
置換もしくは未置換の炭素原子数6〜10個のアリール
基(例えばR17について先に列挙されるもの)であり
、、そしてR20は、水素もしくはR18である}で示
されることを特徴とする感熱色素転写用のブラック色素
供与体素子に関する。
【0021】好ましい態様では、本発明で使用される構
造式Iによる化合物について、R4 ,R6 およびR
7 がシアノである。別の好ましい態様では、本発明で
使用される構造式Iによる化合物について、R1 がC
2 H5 ,C2 H4 OHもしくはn−C3 H7
 である。さらに別の好ましい態様では、本発明で使用
される構造式Iの化合物について、R2 がC2 H5
 もしくはn−C3 H7 である。さらにまた別の好
ましい態様では、本発明で使用される構造式Iによる化
合物について、R3 が水素、OC2 H5 ,CH3
 もしくはNHCOCH3 である。他の好ましい態様
では、本発明で使用される構造式Iによる化合物につい
て、R5 がp−C6 H4 Cl,m−C6 H4 
NO2 もしくはナフチルである。本発明で使用される
構造式Iの範囲内に含まれる化合物としては、下記の化
合物が挙げられる。
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】上記色素類は、下記例1に記載される方法
に準じて製造することができる。好ましい態様では、本
発明に使用される構造式IIによる化合物について、R
11がフェニルであり、R12がエトキシもしくはNH
R13であり、式中R13がメチルもしくはフェニルで
あり、nが1であり、そしてR10が水素である。
【0029】別の好ましい態様では、本発明に使用され
る構造式IIによる化合物について、R12が0であり
、そしてベンゼン環と縮合した6−員環を完成する。別
の好ましい態様では、本発明に使用される構造式IIに
よる化合物について、R12がNR13R14であり、
式中各R13およびR14が、メチルでありまたはR1
3がエチルでありそしてR14がフェニルである。
【0030】別の好ましい態様では、本発明に使用され
る構造式IIによる化合物について、R12がNR13
R14であり、式中R13およびR14が一緒になって
、これらが結合している窒素と共にピロリジンもしくは
モルホリン環を形成する。
【0031】上記の本発明で使用される構造式IIの化
合物類は、米国特許第4,866,029号明細書に開
示されているいずれかの方法によって製造されうる。本
発明で使用される構造式IIの範囲内に含まれる化合物
類としては、以下の化合物が挙げられる。
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】
【化16】
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】
【化19】
【0039】
【化20】
【0040】
【化21】
【0041】好ましい態様では、本発明に使用される構
造式III による化合物について、R15およびR1
6が各々エチルであり、XがOCH3 であり、JがC
Oであり、R17およびR18が各々CH3 であり、
そしてR19がC4 H9 −tである。本発明の別の
好ましい態様では、R15およびR16が各々エチルで
あり、XがOCH3 であり、JがCOであり、R17
がCH3 であり、R18がCH2 CHOHCH3 
であり、そしてR19がC4 H9 −tである。
【0042】上記の本発明に使用される構造式III 
の化合物類は、米国特許第3,336,285号明細書
、ブラジル特許第1,566,985号明細書、イギリ
ス特許第1,531,071号明細書ならびに色素およ
び顔料(Dyes and Pigments)、 V
ol3,81 (1982) に記載されるいずれかの
方法によって製造できる。構造式III の範囲内に含
まれるマゼンタ色素類としては、下記のものが挙げられ
る。
【0043】
【化22】
【0044】
【化23】
【0045】
【化24】
【0046】
【化25】
【0047】
【化26】
【0048】本発明の色素供与体中の色素混合物を使用
することは、色相及び色の幅広い選択を可能にし、この
ことが各種の印刷インクにより近い色相調和を可能にし
、そしてまた、所望であれば、受容体への1回以上の容
易な画像転写をも可能にする。複数の色素の使用はまた
、画像濃度をいずれかの所望のレベルへ容易に改変する
ことをも可能にする。本発明の色素供与体素子の色素は
、約0.05〜約1g/m2 の塗布量で使用すること
ができる。
【0049】本発明の色素供与体中の色素は、セルロー
ス誘導体(例えば、酢酸水素フタル酸セルロース、酢酸
セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セ
ルロース、三酢酸セルロース、若しくは米国特許第4,
700,207号明細書に記述されているすべての材料
);ポリカーボネート;ポリビニルアセテート;ポリス
チレン−コ−アクリロニトリル);ポリ(スルホン);
またはポリ(フェニレンオキシド)のようなポリマーバ
インダー中に分散している。このバインダーは、約0.
1〜約5g/m2 の塗布量で使用することができる。
【0050】本色素供与体素子の色素層は、支持体上に
塗布されるか、またはグラビア印刷のような印刷技術に
よってその上に印刷されることができる。
【0051】本発明の色素供与体素子用の支持体には、
寸法的に安定であり且つレーザーまたは熱ヘッドの熱に
対して耐久性があるならば、いずれの材料を使用しても
よい。このような材料には、ポリ(エチレンテレフタレ
ート)のようなポリエステル;ポリアミド;ポリカーボ
ネート;セルロースエステル;フッ素ポリマー;ポリエ
ーテル;ポリアセタール;ポリオレフィン;及びポリイ
ミドが含まれる。支持体は一般に約5〜約200μmの
厚さを有する。支持体はまた、所望であれば、米国特許
第4,695,288号または同第4,737,486
号明細書に記述されている材料のようなものの下塗り層
を塗布することもできる。
【0052】本色素供与体素子の裏側に滑性層を塗布し
て、印刷ヘッドが色素供与体素子に粘着することを防止
することができる。このような滑性層は、ポリマーバイ
ンダー若しくは界面活性剤を含むかまたは含まずに、固
体若しくは液体どちからの滑性材料またはその混合物を
含んで成るだろう。好ましい滑性材料には、ポリ(ステ
アリン酸ビニル)、蜜蝋、過フッ素化アルキルエステル
ポリエーテル、ポリ(カプロラクトン)、シリコーンオ
イル、ポリ(テトラフルオロエチレン)、カーボワック
ス、ポリ(エチレングリコール)、または米国特許第4
,717,711号;同第4,717,712号;同第
4,737,485号;及び同第4,738,950号
明細書に開示されているいずれかの材料のような、10
0℃未満で溶融する油または半結晶質有機固体が含まれ
る。滑性層として適当なポリマーバインダーには、ポリ
(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビニル
アルコール−コ−アセタール)、ポリ(スチレン)、ポ
リ(ビニルアセテート)、酢酸酪酸セルロース、酢酸プ
ロピオン酸セルロース、酢酸セルロース、またはエチル
セルロースが含まれる。
【0053】滑性層に用いられる滑性材料の量は、滑性
材料の種類に大きく依存するが、一般に約0.001〜
約2g/m2 である。ポリマーバインダーを使用する
場合には、滑性材料は使用したポリマーバインダーの0
.1〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%の範
囲内で存在する。
【0054】本発明の色素供与体素子と共に用いられる
色素受容素子は、色素画像受容層を表面に担持する支持
体を通常含んで成る。支持体は、ポリ(エーテルスルホ
ン)、ポリイミド、酢酸セルロースのようなセルロース
エステル、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)
、またはポリ(エチレンテレフタレート)、のような透
明フィルムであることができる。色素受容素子用の支持
体はまた、バライタコーティング紙、ポリエチレンコー
ティング紙、アイボリー紙、コンデンサー紙、またはデ
ュポン社Tyvec(商標)のような合成紙、のような
反射体であることも可能である。白色ポリエステル(白
色顔料を中に含有する透明ポリエステル)のような着色
支持体もまた使用できる。
【0055】色素画像受容層は、例えばポリカーボネー
ト、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポ
リ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(カプロ
ラクトン)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール
)のようなポリ(ビニルアセタール)、ポリ(ビニルア
ルコール−コ−ベンザール)、ポリ(ビニルアルコール
−コ−アセタール)、またはこれらの混合物、を含んで
成ることができる。色素画像受容層は、目的に対して有
効であるいずれかの量で存在することができる。一般に
、約1〜約5g/m2 の濃度で良好な結果が得られる
【0056】上述のように、本発明の色素供与体素子を
用いて転写画像を形成する。このよをな処理には、上述
のように色素供与体素子を像様加熱する工程、及び色素
画像を色素受容素子に転写して転写画像を形成する工程
、が含まれる。
【0057】本発明の色素供与体素子は、シート状で、
または連続ロール若しくはリボンで用いることができる
。連続ロールまたはリボンを使用した場合には、その上
に上述のようにそれらの色素のみを有するか、または昇
華性シアン及び/若しくはイエロー及び/若しくはブラ
ック若しくは他色素のような、他の別の色素若しくは組
合せの交互領域を有することができる。このような色素
が米国特許第4,541,830号明細書に開示されて
いる。このように、一色、二色、三色、または四色(ま
たはそれ以上の色から成る)素子が本発明の範囲内に含
まれる。
【0058】レーザーを用いて本発明の色素供与体素子
から色素を転写することも可能である。レーザーを用い
る場合には、小さな寸法、低コスト、安定性、信頼性、
頑丈さ、及び調整し易さの点で実質的利点を提供するの
で、ダイオードレーザーを使用することが好ましい。実
際には、いずれかのレーザーを使用して色素供与体素子
を加熱することができる以前に、前記素子が、カーボン
ブラック、米国特許第4,973,572号明細書に記
述されているようなシアニン赤外吸収材料、または米国
特許第4,948,777号、同第4,950,640
号、同第4,950,639号、同第4,948,77
6号、同第4,948,778号、同第4,942,1
41号、同第4,952,552号、及び同第4,91
2,093号明細書、並びに特願平2−157384号
、同2−157385号、及び同2−157383号並
びに米国特許連続番号第369,492号明細書に記述
されているような他の材料、のような赤外吸収材料を含
有しなければならない。次いで、内部変換として知られ
ている分子プロセスにより、レーザー輻射線を色素層中
に吸収させ、そして熱に変換させる。このように、有用
な色素層の構築は、画像色素の色相、転写性、及び濃度
だけではなく、輻射線を吸収してそれを熱に変換する色
素層の性能にも依存する。
【0059】上述のレーザー処理において、転写時に色
素供与体を色素受容体から分離するために、色素供与体
の色素層の上の分離層中にスペーサービーズを使用する
ことができ、このことにより転写画像の均一性及び濃度
が増大する。この発明については、米国特許第4,77
2,582号明細書にさらに詳しく記述されている。あ
るいは、米国特許第4,876,235号明細書に記述
されているように、色素受容体の受容層中にスペーサー
ビーズを使用することができる。所望であれば、スペー
サービーズにポリマーバインダーを塗布することが可能
である。
【0060】本発明において、中間受容体を用い、続い
て第二受容素子へ再転写することもまた可能である。多
種多様の支持体を用いて、好ましくは印刷機の運転に使
用されるものと同じ支持体であるカラープルーフ(第二
受容体)を作製することができる。このように、この一
つの中間受容体が、色素の汚染または結晶化のない効率
的な色素の取込みのために利用されることができる。
【0061】第二受容素子(カラープルーフ)に使用で
きる支持体の例として、以下のものが含まれる:フロコ
ートカーブ (Flo Kote Cove)(商標)
(S.D.Warren Co.) 、チャンピオンテ
キストウェブ (Champion Textweb)
 (商標) (Champion Paper Co.
) 、クインテッセンスグロス (Quintesse
nce Gloss) (商標)(Potlatch 
Inc.) 、ビンテージグロス (Vintage 
Gloss) (商標) (Potlatch Inc
.) 、クロムコート (Khrome Kote) 
(商標) (Champion Paper Co.)
、コンソリスグロス (Consolith Glos
s) (商標) (Consolidated Pap
ers Co.) 、アドプルーフペーパー(Ad−P
roof Paper) (商標) (Appleto
n Papers, Inc.) 、及びマウンティマ
ット (Mountie Matte) (商標) (
Potlatch Inc.) 。
【0062】上述のように、色素画像が第一色素受容素
子上に得られた後、それが第二色素画像受容素子に再転
写される。このことは、例えば一対の加熱されたローラ
ーの間にその二つの受容体を通過させることによって達
成することができる。加熱定盤の使用、圧力及び熱の使
用、外部加熱などのような、色素画像を再転写する他の
方法もまた採用することが可能であろう。
【0063】さらに上述したように、カラープルーフ作
製において、原稿画像の形状及び色を表す一連の電気信
号を発生させる。このことは、例えば原稿画像を走査す
る工程、その画像をフィルターにかけて所望の加法混色
の原色(赤、青、及び緑)に分解する工程、次いで光学
エネルギーを電気エネルギーに変換する工程、によって
行うことができる。次いでその電気信号を計算機により
改変して色分解データを作成し、そしてこのデータを用
いてハーフトーンカラープルーフを作製する。原稿対象
を走査して電気信号を獲得する代わりに、信号を計算機
により発生させることも可能である。この方法は、Gr
aphic Arts Manual, Janet 
Field ed., Aron Press, Ne
w York 1980 (358ff ページ)にさ
らに詳しく記述されている。
【0064】本発明の感熱転写集成体は、a)上述のよ
うな色素供与体素子、及びb)上述のような色素受容素
子を含んでなり、供与体素子の色素層が受容素子の色素
画像受容層と接触するように、色素受容素子が色素供与
体素子と重なり合う関係にある。
【0065】上述のこれらの二つの素子を含んで成る集
成体は、モノクローム画像を得るべき場合には、一体構
成単位として予備集成することができる。このことは、
二つの素子をその縁で一時的に付着することによって行
うことができる。転写後、次いで色素受容素子を別々に
剥離して、転写画像を現す。
【0066】三色画像を得るべき場合には、異なる色素
供与体素子を用いて上述の集成体を3回形成する。第一
色素を転写した後、その素子を剥離して分離する。次い
で第二色素供与体素子(または異なる色素領域を有する
供与体素子の別の領域)を、色素受容素子と重ね合わせ
、そして前記処理を繰り返す。同様にして第三色が得ら
れる。
【0067】
【実施例】本発明を例示するために、以下の例を提供す
る。
【0068】例1  化合物1の合成 A.2−フェニル−1,1,3−トリシアノプロペン(
化合物1の中間体)の合成 ベンゾイルアセトニトリル(9.94g,0.0685
モル)、マロノニトリル(11.3g,0.17モル)
、酢酸アンモニウム(5.4g,0.07モル)および
エタノール(100mL)の混合物を1.5時間加熱還
流した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(50m
L)で希釈して濃塩酸(7.5mL)を5分間かけて滴
下した。得られた沈殿を濾取して水およびリグロインで
洗浄した。収量10.0g(76%),m.p.92〜
98℃。
【0069】B.化合物1の合成:2−フェニル−1,
1,3−トリシアノ−3−(4−ジエチルアミノ−2−
メチルフェニルイミノ)−プロペン
【0070】
【化27】
【0071】メタノール(30mL)および水(10m
L)の溶液中、上記フェニルトリシアノプロペン(0.
58g,0.003モル)および2−アミノ−5−ジエ
チルアミノトルエン塩酸塩(0.64g,0.003モ
ル)の混合物を、濃水酸化アンモニウム(1.8mL)
で処理した。この混合物に、外部冷却によって温度を2
0℃以下に維持しながら、水(20mL)中フェリシア
ン化カリウム(4.94g,0.015モル)の溶液を
徐々に添加した。2時間攪拌後、その反応混合物を水(
100mL)で希釈し、得られた沈殿を濾取して水で十
分に洗浄した。粗色素をエタノールから結晶化したとこ
ろ、暗緑色粉末0.85g(81%)が得られた。その
色素は、分子吸光係数44,200(アセトン溶液中)
の最大波長604nmを有した。
【0072】例2 ブラック色素供与体素子を、厚さ100μmのポリ(エ
チレンテレフタレート)支持体上に下記層を塗布するこ
とにより製造した。1)ポリ(アクリロニトリル−コ−
ビニリデンクロリド−コ−アクリル酸)(0.054g
/m2 )(重量比14:79:7)の下塗り層、なら
びに2)ジクロロメタンから塗布された、酢酸プロピオ
ン酸バインダー(2.5%アセチル、45%プロピオニ
ル)(0.27g/m2 )中、上記に具体的に示され
るシアン色素8、イエロー色素II−1およびマゼンタ
色素 III−2(各々0.22g/m2 )ならびに
以下に具体的に示されるシアニン赤外吸収色素(0.0
54g/m2 )の混合物を含有する色素層。
【0073】また、以下に示されるような当該技術分野
のシアン、イエローおよびマゼンタ色素の混合物を用い
る比較色素供与体は、総塗布量0.66g/m2 で製
造した。 シアニン赤外吸収色素
【0074】
【化28】
【0075】中間色素受容素子を、下塗りをしていない
厚さ100μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持
体上に、1,1,2−トリクロロエタンおよびジクロロ
メタンからBatvar(商標)76ポリ(ビニルアル
コール−コ−ブチラール)バインダー (Monsan
to Company) (4.0g/m2 )中、架
橋ポリ(スチレン−コ−ジビニルベンゼン)ビーズ(平
均径12ミクロン)(0.11g/m2 )、トリエタ
ノールアミン(0.09g/m2 )およびDC−51
0(商標)シリコーン流体(Silicone Flu
id)(Dow Corning Company)(
0.01g/m2 )の層を塗布することにより製造し
た。単色ブラック画像を、下記のように色素供与体から
受容体上へ、米国特許第4,876,235号明細書に
記載されるようなレーザーイメージング・デバイスを用
いて印刷した。そのレーザーイメージング・デバイスは
、トランスレーションステージ(translatin
o stage) 上に取り付けられ、色素供与体層上
に焦点を合わせられたレンズ集成体と接続したシングル
ダイオードレーザーからなるものであった。
【0076】色素受容素子は、受容層を外側に向けたま
まダイオードレーザーイメージング・デバイスのドラム
に固定した。色素供与体素子を受容素子と向かい合わせ
に接触させて固定した。
【0077】使用したダイオードレーザーは、 Spe
ctra DiodeLabs No.SDL−243
0−H2であり、各々光ファイバーの末端において波長
816nmおよび公称出力250ミリワットを有するレ
ーザー光線の出力用のまとめて取り付けられた光ファイ
バーを担持する。光ファイバーのへき開面(コア直径1
00ミクロン)が、トランスレーションステージに取り
付けられた倍率0.33のレンズ集成体を用いて色素供
与体の平面上に画像形成して、公称スポット寸法33ミ
クロンおよび焦点面での総実測出力115ミリワットを
与えた。
【0078】ドラム(外周312mm)を500rpm
 で回転させてイメージング電子装置を作動させた。マ
イクロステッピングモーターにより回転する親ねじを用
いて色素供与体を横切るようにトランスレーションステ
ージを前進させたところ、中心−中心線距離14ミクロ
ンが得られた(1センチメートル当り714線、または
1インチ当り1800線)。連続階調段階画像に関して
は、レーザーに供給される電流を増加量4%で総出力か
ら16%出力まで変調させた。
【0079】レーザーを約12mm走査した後、レーザ
ー露光装置を停止させ、中間受容体を色素供与体より分
離した。段階色素画像を含む中間受容体を、120℃に
加熱された一対のゴムローラを通過させることによりA
d−Proof Paper (商標) (Apple
ton Papers, Inc.) 60ポンド(2
7.24kg)原紙上に積層した。次いで色素画像を残
してポリエチレンテレフタレート支持体を剥離して、ポ
リビニルアルコール−コ−ブチラールをその紙にしっか
りと付着させた。原紙は、印刷機より得られる印刷イン
ク画像に用いられる基板に対応するように選ばれた。
【0080】各段階画像のステータスT濃度は、X−R
ite(商標)418濃度計を用いて読み取り、単一段
階画像が、SWOP色基準の0.05濃度単位内にある
ことが認められた。ブラック標準についてのこの濃度は
、1.6であった。
【0081】転写された色素混合物の特定の段階画像の
a* およびb* 値を、D50イルミナントおよび1
0度視野観測に設定したX−Rite(商標)918比
色計で読み取って、SWOP色基準のものと比較した。 L* 値が感知されるほどには基準と違わないことを確
認した。a* およびb* 値を記録し、そしてSWO
P色基準からの距離を、a* およびb* の差の自乗
を足して平方根をとることにより計算した。すなわち、
【0082】
【数1】
【0083】 e=実験値(転写色素) s=SWOP色基準
【0084】さらに、上記色素供与体を、50℃/50
%RHで4日間インキュベーション前後に供与体の透過
スペクトルを比較することにより保存安定性を評価した
。下記結果が得られた。
【0085】
【表1】
【0086】a  米国特許第4,923,846号明
細書の表C−17、ソルベントブルー(Solvent
 Blue) 36、ソルベントレッド(Solven
t Red) 19およびフォロンブリリアントイエロ
ー (Foron Brilliant Yellow
)S−6GL(下記構造式)に類似。 b  有効な色相比較を行うのに充分な濃度が得られな
いため、ドラム速度を400rpm に減少させた。 c  米国特許第4,186,435号明細書の例1(
下記色素構造式)に類似。 d  室温で2日後、若干のマゼンタ色素を、1枚の紙
上の塗布物より昇華させた。さらに、インキュベーショ
ン後、シアン色素由来の少なくとも75%の吸収が消失
した。
【0087】対照1
【化29】 ソルベントブルー (SOLVENT BLUE) 3
【0088】
【化30】 ソルベントレッド(SOLVENT RED) 19

0089】
【化31】 イエロー(YELLOW)S−6GL
【0090】対照2
【化32】
【0091】
【化33】
【0092】
【化34】
【0093】
【発明の効果】上記結果は、本発明によるシアン、マゼ
ンタおよびイエロー色素の混合物を適当な比率で用いる
ことによって、SWOP色基準からはるかに離れている
当該技術分野の対照と比較して、ブラックSWOP色基
準の色相によく対応する色相が得られたことを示してい
る。対照2は高い透過濃度および妥当な色彩調和が得ら
れるが、上述のように保存安定性は乏しい。対照1は良
好な保存安定性を有するが、有用な濃度を得ることは困
難であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリマーバインダー中に分散させた少
    なくとも一種のシアン、マゼンタおよびイエロー色素の
    混合物を含んでなる色素層を支持体上に担持するその支
    持体を含んでなる感熱色素転写用ブラック色素供与体素
    子であって、少なくとも一種の前記シアン色素が、次式
    【化1】 (上式中、R1 およびR2 は、各々独立して、水素
    、置換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアルキ
    ル基、置換もしくは未置換の炭素原子数5〜7個のシク
    ロアルキル基または置換もしくは未置換のアリル基を表
    すが、R1 およびR2 が、両方共水素であることが
    できないことを条件とし、あるいは、R1 およびR2
     が、一緒になって、これらが結合している窒素と共に
    5ないし7員の複素環式環を形成することができるか、
    あるいはR1 およびR2 のどちらかまたは両方が、
    R3 と結合して5ないし7員の複素環式環を形成する
    ことができ、R3 は、各々独立して、R1 およびR
    2 について先に記載されるような置換もしくは未置換
    のアルキル、シクロアルキルまたはアリルを表すか、あ
    るいはアルコキシ、アリールオキシ、ハロゲン、チオシ
    アノ、アシルアミド、ウレイド、アルキルスルホナミド
    、アリールスルホナミド、アルキルチオ、アリールチオ
    またはトリフルオロメチルを表すか、あるいはいずれか
    2つのR3 が、一緒に結合して5もしくは6員の炭素
    環式環または複素環式環を形成してもよいか、あるいは
    1つもしくは2つのR3 が、R1 およびR2 のど
    ちらかまたは両方と一緒になって5ないし6員の環を完
    成してもよく、mは、0から4までの整数であり、R4
     は、水素もしくは電子吸引基を表し、R5 は、電子
    吸引基、置換もしくは未置換の炭素原子数6〜10個の
    アリール基または置換もしくは未置換の原子数5〜10
    個のヘテアリール基を表し、R6 およびR7 は、各
    々独立して電子吸引基を表し、そしてR6 およびR7
     は、一緒になって活性メチレン化合物の残基を形成し
    てもよい)で示され、そして少なくとも一種の前記イエ
    ロー色素が、次式 【化2】 (上式中、R8 ,R9 およびR11は、各々独立し
    て、置換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアル
    キル基、炭素原子数5〜7個のシクロアルキル基、置換
    もしくは未置換のアリル基、または炭素原子数6〜10
    個のアリール基を表すか、あるいはR8 およびR9 
    が、一緒になって、これらが結合している窒素と共に5
    もしくは6員の複素環式環を形成することができるか、
    あるいはR8 およびR9 のどちらかまたは両方が、
    アニリノ窒素の結合位置に対してオルト位でベンゼン環
    の炭素原子に結合して5もしくは6員の環を形成するこ
    とにより多環式系を形成することができ、R10は、水
    素、置換もしくは未置換の炭素原子数1〜10個のアル
    キル基、炭素原子数5〜7個のシクロアルキル基、置換
    もしくは未置換のアリル基、カルバモイル、またはアル
    コキシカルボニルを表し、R12は、置換もしくは未置
    換の炭素原子数1〜10個のアルコキシ基、置換もしく
    は未置換の炭素原子数6〜10個のアリールオキシ基、
    NHR13,NR13R14またはベンゼン環と縮合し
    た6員環を完成するのに必要な原子を表し、R13およ
    びR14は、各々独立して、R8 についてのいずれか
    の基を表し、またはR13およびR14が、一緒になっ
    て、これらが結合している窒素と共に5もしくは6員の
    複素環を形成してもよく、nは、1から5までの正の整
    数であり、そしてGは、置換もしくは未置換の炭素原子
    数1〜10個のアルキルもしくはアルコキシ基、ハロゲ
    ン、またはアリールオキシを表すか、あるいは5もしく
    は6員の環を完成することにより縮合環系を形成するの
    に必要な原子を表す)で示され、そして少なくとも一種
    のマゼンタ色素が、次式【化3】 (上式中、R15は、置換もしくは未置換の炭素原子数
    1〜10個のアルキルまたはアリル基であり、Xは、炭
    素原子数1〜4個のアルコキシ基であるか、あるいはR
    16と一緒になった場合には5もしくは6員の環を形成
    する原子を表し、R16は、R15についてのいずれか
    の基であるか、あるいはXと一緒になった場合には5も
    しくは6員の環を形成する原子を表し、Yは、R15、
    炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、水素、ハロゲン、
    もしくはNHJR17であり、R17は、置換もしくは
    未置換の炭素原子数1〜10個のアルキル基、または置
    換もしくは未置換の炭素原子数6〜10個のアリール基
    であり、Jは、CO,CO2 ,−SO2 −もしくは
    CONR20−であり、R18は、置換もしくは未置換
    の炭素原子数1〜10個のアルキルもしくはアリル基、
    または置換もしくは未置換の炭素原子数6〜10個のア
    リール基であり、R19は、水素、シアノ、置換もしく
    は未置換の炭素原子数1〜10個のアルキル基、または
    置換もしくは未置換の炭素原子数6〜10個のアリール
    基であり、そしてR20は、水素もしくはR18である
    )で示されることを特徴とする感熱色素転写用ブラック
    色素供与体素子。
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