JPH04266755A - セラミックスクラウン用支台歯 - Google Patents
セラミックスクラウン用支台歯Info
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- JPH04266755A JPH04266755A JP3050475A JP5047591A JPH04266755A JP H04266755 A JPH04266755 A JP H04266755A JP 3050475 A JP3050475 A JP 3050475A JP 5047591 A JP5047591 A JP 5047591A JP H04266755 A JPH04266755 A JP H04266755A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は人工歯冠の土台となる
べき支台歯に関し、特にセラミックスからなる人工歯冠
用の支台歯に関する。
べき支台歯に関し、特にセラミックスからなる人工歯冠
用の支台歯に関する。
【０００２】
【従来の技術】う触により欠損した歯牙を補う歯冠材料
としては、従来から金合金、銀合金などのメタルクラウ
ンが一般に広く実用されている。ところで、最近は、こ
のメタルクラウンに変わる歯冠材料として、生体親和性
、審美性等に優れた材料としてセラミックスを用いたク
ラウンが提案され、徐々に実用化されてきており、本出
願人もこのようなセラミックスクラウンに関する提案を
特開昭６２−１２６３７号、特開昭６２−１２６３７号
等として出願している。
としては、従来から金合金、銀合金などのメタルクラウ
ンが一般に広く実用されている。ところで、最近は、こ
のメタルクラウンに変わる歯冠材料として、生体親和性
、審美性等に優れた材料としてセラミックスを用いたク
ラウンが提案され、徐々に実用化されてきており、本出
願人もこのようなセラミックスクラウンに関する提案を
特開昭６２−１２６３７号、特開昭６２−１２６３７号
等として出願している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記セラミックスクラ
ウンは生体親和性、審美性等に優れた材料であるため、
従来のメタルクラウンを凌駕しつつある。しかし、この
セラミックスクラウンは、メタルクラウンに比べると脆
弱性が高い材料であるため、破折する場合が多いという
問題がある。この破折は、咬合時にクラウン内部に引張
応力が発生することに原因があると考えられている。と
ころで、このセラミックスクラウンの支台歯には従来の
メタルクラウンと同じ材料であるニッケル・クロム合金
またはレジンが多く用いられている。
ウンは生体親和性、審美性等に優れた材料であるため、
従来のメタルクラウンを凌駕しつつある。しかし、この
セラミックスクラウンは、メタルクラウンに比べると脆
弱性が高い材料であるため、破折する場合が多いという
問題がある。この破折は、咬合時にクラウン内部に引張
応力が発生することに原因があると考えられている。と
ころで、このセラミックスクラウンの支台歯には従来の
メタルクラウンと同じ材料であるニッケル・クロム合金
またはレジンが多く用いられている。
【０００４】本出願人等は、上記セラミックスクラウン
の破折原因の一因は、支台歯にあるのではないかと考え
、支台歯の材料の違いによる応力発生分布について検討
した。以下に、咬合時のクラウン内部に発生する引張応
力分布を２次元有限要素法により解析検討した結果を示
す。
の破折原因の一因は、支台歯にあるのではないかと考え
、支台歯の材料の違いによる応力発生分布について検討
した。以下に、咬合時のクラウン内部に発生する引張応
力分布を２次元有限要素法により解析検討した結果を示
す。
【０００５】図１は、この解析に用いたモデルを示す図
である。この図は、下顎第１大臼歯の頬舌断面を示した
ものであり、象牙質１、エナメル質２からなる天然歯根
に根管形成を施し、この根管にポスト部３ａと支台部３
ｂからなる支台歯３が設けられている。支台歯３の下部
には根管充填材４が充填してある。そして、上記支台歯
３の上にセメント５によりセラミックスクラウン６を装
着したものである。
である。この図は、下顎第１大臼歯の頬舌断面を示した
ものであり、象牙質１、エナメル質２からなる天然歯根
に根管形成を施し、この根管にポスト部３ａと支台部３
ｂからなる支台歯３が設けられている。支台歯３の下部
には根管充填材４が充填してある。そして、上記支台歯
３の上にセメント５によりセラミックスクラウン６を装
着したものである。
【０００６】このモデルに対して、図の三角印で示した
箇所を固定点とし、図の矢印で示した箇所に、咬合力と
して頬側機能咬頭に舌側より４５°傾斜加重１ｋｇｆ
（単位荷重）の付加を与えたものとして、有限要素法に
より解析した。そして、支台歯３の材料をレジンとした
場合の解析結果を図４に、材料をニッケル・クロム合金
とした場合の解析結果を図５にそれぞれ示す。また、こ
の解析に用いた各部分の材料定数を以下の表１に示す。
箇所を固定点とし、図の矢印で示した箇所に、咬合力と
して頬側機能咬頭に舌側より４５°傾斜加重１ｋｇｆ
（単位荷重）の付加を与えたものとして、有限要素法に
より解析した。そして、支台歯３の材料をレジンとした
場合の解析結果を図４に、材料をニッケル・クロム合金
とした場合の解析結果を図５にそれぞれ示す。また、こ
の解析に用いた各部分の材料定数を以下の表１に示す。
【０００７】
【表１】
【０００８】図４、図５の斜線で示したＡ、Ｂの部分は
それぞれ、Ａ＝０．２ｋｇｆ／ｍｍ２ 、Ｂ＝０．４ｋ
ｇｆ／ｍｍ２ の引張応力が発生している箇所である。 この図に示されているように、レジンで支台歯を構成し
た場合には、クラウンの内側にも引張応力が発生してい
るが、ニッケル・クロム合金で支台歯を構成した場合に
は、クラウンの内側には引張応力が発生していないこと
が分かる。このことより、セラミックスクラウン内の引
張応力の発生を抑え、破折を防ぐには、支台歯を弾性率
の大きなニッケル・クロム合金のような金属で構成すれ
ば良いことが分かる。
それぞれ、Ａ＝０．２ｋｇｆ／ｍｍ２ 、Ｂ＝０．４ｋ
ｇｆ／ｍｍ２ の引張応力が発生している箇所である。 この図に示されているように、レジンで支台歯を構成し
た場合には、クラウンの内側にも引張応力が発生してい
るが、ニッケル・クロム合金で支台歯を構成した場合に
は、クラウンの内側には引張応力が発生していないこと
が分かる。このことより、セラミックスクラウン内の引
張応力の発生を抑え、破折を防ぐには、支台歯を弾性率
の大きなニッケル・クロム合金のような金属で構成すれ
ば良いことが分かる。
【０００９】しかし、ニッケル・クロム合金のような金
属で支台歯を構成した場合には、溶出金属イオンによる
金属アレルギーが問題となる。
属で支台歯を構成した場合には、溶出金属イオンによる
金属アレルギーが問題となる。
【００１０】そこで、この発明は、セラミックスクラウ
ンの破折を防ぎ、かつ、金属アレルギーを引き起こさな
いセラミックスクラウン用支台歯を提供することを目的
とする。
ンの破折を防ぎ、かつ、金属アレルギーを引き起こさな
いセラミックスクラウン用支台歯を提供することを目的
とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、この発明は、セラミックスクラウン
用支台歯を弾性率が大きく、かつ、生体親和性の優れた
セラミックス又は金属で構成したものである。さらに、
上記セラミックスを、ジルコニア、アルミナ、マイカ−
β−スポジウメン系結晶化ガラスのいずれかにより構成
したものである。さらに、上記金属を、チタン、チタン
合金、金合金のいずれかにより構成したものである。
を達成するために、この発明は、セラミックスクラウン
用支台歯を弾性率が大きく、かつ、生体親和性の優れた
セラミックス又は金属で構成したものである。さらに、
上記セラミックスを、ジルコニア、アルミナ、マイカ−
β−スポジウメン系結晶化ガラスのいずれかにより構成
したものである。さらに、上記金属を、チタン、チタン
合金、金合金のいずれかにより構成したものである。
【００１２】
【作用】上記のように構成したことにより、セラミック
スクラウン内部に発生する引張応力を減少させることが
でき、かつ、金属アレルギー等を引き起こすこともない
。
スクラウン内部に発生する引張応力を減少させることが
でき、かつ、金属アレルギー等を引き起こすこともない
。
【００１３】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を説明する。
（第１実施例）ジルコニア粉末をプレス成形後、１２０
０℃で仮焼し、支台歯形状に加工した後、１４５０℃で
焼成し、ジルコニア製支台歯を作製した。この支台歯に
、オリンパス光学工業株式会社製キャスタブルセラミッ
クス（以下ＯＣＣ［商標出願中］とする。）からなるク
ラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張応力分
布を図２に示す。
０℃で仮焼し、支台歯形状に加工した後、１４５０℃で
焼成し、ジルコニア製支台歯を作製した。この支台歯に
、オリンパス光学工業株式会社製キャスタブルセラミッ
クス（以下ＯＣＣ［商標出願中］とする。）からなるク
ラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張応力分
布を図２に示す。
【００１４】図に示されているように、ＯＣＣクラウン
の内側には引張応力は発生していない。このことより、
支台歯をジルコニアで構成することにより、ＯＣＣクラ
ウンの破折を防ぐと共に、ジルコニアは生体親和性に優
れた材料であるので、金属アレルギーを引き起こさなく
なる。
の内側には引張応力は発生していない。このことより、
支台歯をジルコニアで構成することにより、ＯＣＣクラ
ウンの破折を防ぐと共に、ジルコニアは生体親和性に優
れた材料であるので、金属アレルギーを引き起こさなく
なる。
【００１５】なお、上記ジルコニアに代えて、アルミナ
、３ｍｏｌ％イットリア添加ジルコニア、３ｍｏｌ％イ
ットリア２０ｍｏｌ％アルミナ添加ジルコニア、１２ｍ
ｏｌ％セリウム添加ジルコニア等を用いてもよい。
、３ｍｏｌ％イットリア添加ジルコニア、３ｍｏｌ％イ
ットリア２０ｍｏｌ％アルミナ添加ジルコニア、１２ｍ
ｏｌ％セリウム添加ジルコニア等を用いてもよい。
【００１６】（第２実施例）支台歯形状をワックスで作
製し、埋没材を用いてロストワックス法により上記ＯＣ
Ｃクラウンと同じ材料であるＯＣＣを用いて鋳造し、そ
の後結晶化させることによりＯＣＣ製支台歯を作製した
。このＯＣＣはマイカとβスポジウメンを折出する結晶
化ガラスであり、マイカのみを折出する結晶化ガラスに
比べ高強度な材料である。上記第１実施例と同様にこの
ＯＣＣ製支台歯にＯＣＣクラウンを装着したときのＯＣ
Ｃクラウン内の引張応力分布を図３に示す。
製し、埋没材を用いてロストワックス法により上記ＯＣ
Ｃクラウンと同じ材料であるＯＣＣを用いて鋳造し、そ
の後結晶化させることによりＯＣＣ製支台歯を作製した
。このＯＣＣはマイカとβスポジウメンを折出する結晶
化ガラスであり、マイカのみを折出する結晶化ガラスに
比べ高強度な材料である。上記第１実施例と同様にこの
ＯＣＣ製支台歯にＯＣＣクラウンを装着したときのＯＣ
Ｃクラウン内の引張応力分布を図３に示す。
【００１７】図に示されているように、ＯＣＣクラウン
の内側には引張応力は発生していない。このことより、
支台歯をＯＣＣで構成することにより、ＯＣＣクラウン
の破折を防ぐと共に、ＯＣＣは生体親和性に優れた材料
であるので、金属アレルギーを引き起こさなくなる。ま
た、ＯＣＣは切削性に優れるため口腔内で歯科用エンジ
ン等を用いて、支台歯の形状を変更することができる。
の内側には引張応力は発生していない。このことより、
支台歯をＯＣＣで構成することにより、ＯＣＣクラウン
の破折を防ぐと共に、ＯＣＣは生体親和性に優れた材料
であるので、金属アレルギーを引き起こさなくなる。ま
た、ＯＣＣは切削性に優れるため口腔内で歯科用エンジ
ン等を用いて、支台歯の形状を変更することができる。
【００１８】（第３実施例）β−ＴＣＰ（リン酸三カル
シウム）粉末に、２ｗｔ％ アルミナと６ｗｔ％ シリ
カを添加し解こう材を用いてスラリーをつくり、スリッ
プキャスト法により支台歯形状に成形後、１３００℃で
焼成し、高強度β−ＴＣＰ製支台歯を作製した。この高
強度β−ＴＣＰ製支台歯にＯＣＣクラウンを装着したと
ころ、上記第１、２実施例と同様にＯＣＣクラウン内に
発生する引張応力が減少し、クラウンの破折を防ぐとと
もに、高強度β−ＴＣＰは生体親和性に優れた材料であ
るので、金属アレルギーを引き起こさなくなる。
シウム）粉末に、２ｗｔ％ アルミナと６ｗｔ％ シリ
カを添加し解こう材を用いてスラリーをつくり、スリッ
プキャスト法により支台歯形状に成形後、１３００℃で
焼成し、高強度β−ＴＣＰ製支台歯を作製した。この高
強度β−ＴＣＰ製支台歯にＯＣＣクラウンを装着したと
ころ、上記第１、２実施例と同様にＯＣＣクラウン内に
発生する引張応力が減少し、クラウンの破折を防ぐとと
もに、高強度β−ＴＣＰは生体親和性に優れた材料であ
るので、金属アレルギーを引き起こさなくなる。
【００１９】なお、アルミナ、シリカの添加比は上記の
ものに限らず、アルミナ０〜２０ｗｔ％ 、シリカ０〜
６０ｗｔ％ の範囲内で選択することができる。
ものに限らず、アルミナ０〜２０ｗｔ％ 、シリカ０〜
６０ｗｔ％ の範囲内で選択することができる。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセラミッ
クスクラウン用支台歯によれば、セラミックスクラウン
の破折を防ぎ、かつ、金属アレルギーを引き起こさない
支台歯とすることができる。
クスクラウン用支台歯によれば、セラミックスクラウン
の破折を防ぎ、かつ、金属アレルギーを引き起こさない
支台歯とすることができる。
【図１】咬合時のクラウン内部に発生する引張応力分布
を２次元有限要素法により解析検討した際に解析に用い
たモデルを示す図である。
を２次元有限要素法により解析検討した際に解析に用い
たモデルを示す図である。
【図２】第１実施例に示したジルコニア製支台歯に、Ｏ
ＣＣクラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張
応力分布を示す図である。
ＣＣクラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張
応力分布を示す図である。
【図３】第２実施例に示したＯＣＣ製支台歯に、ＯＣＣ
クラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張応力
分布を示す図である。
クラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張応力
分布を示す図である。
【図４】従来のレジン製支台歯に、ＯＣＣクラウンを装
着したときのＯＣＣクラウン内の引張応力分布を示す図
である。
着したときのＯＣＣクラウン内の引張応力分布を示す図
である。
【図５】従来のニッケル・クロム合金製支台歯に、ＯＣ
Ｃクラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張応
力分布を示す図である。
Ｃクラウンを装着したときのＯＣＣクラウン内の引張応
力分布を示す図である。
１…象牙質、２…エナメル質、３…支台歯、４…根管充
填材、５…セメント ６…セラミックスクラウン
填材、５…セメント ６…セラミックスクラウン
Claims (3)
- 【請求項１】弾性率が大きく、かつ、生体親和性の優れ
たセラミックス又は金属からなることを特徴とするセラ
ミックスクラウン用支台歯。 - 【請求項２】上記セラミックスは、ジルコニア、アルミ
ナ、マイカ−β−スポジウメン系結晶化ガラス、高強度
β−ＴＣＰ（リン酸三カルシウム）のいずれかからなる
ことを特徴とする請求項１記載のセラミックスクラウン
用支台歯。 - 【請求項３】上記金属は、チタン、チタン合金、金合金
のいずれかからなることを特徴とする請求項１記載のセ
ラミックスクラウン用支台歯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5047591A JP3237764B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | セラミックスクラウン用支台歯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5047591A JP3237764B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | セラミックスクラウン用支台歯 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04266755A true JPH04266755A (ja) | 1992-09-22 |
| JP3237764B2 JP3237764B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=12859925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5047591A Expired - Fee Related JP3237764B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | セラミックスクラウン用支台歯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3237764B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP5047591A patent/JP3237764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3237764B2 (ja) | 2001-12-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010919 |
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