JPH04266748A - 針付き縫合糸及びその製造用カシメ型並びに製造方法 - Google Patents

針付き縫合糸及びその製造用カシメ型並びに製造方法

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JPH04266748A
JPH04266748A JP3027266A JP2726691A JPH04266748A JP H04266748 A JPH04266748 A JP H04266748A JP 3027266 A JP3027266 A JP 3027266A JP 2726691 A JP2726691 A JP 2726691A JP H04266748 A JPH04266748 A JP H04266748A
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信 奥原
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敬一 横引
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文彦 佐藤
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    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06Needles ; Sutures; Needle-suture combinations; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06004Means for attaching suture to needle
    • A61B2017/06028Means for attaching suture to needle by means of a cylindrical longitudinal blind bore machined at the suture-receiving end of the needle, e.g. opposite to needle tip

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  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端部に予め針が取付け
られた針付き縫合糸及びその製造用カシメ型並びに製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外科手術で用いられる縫合糸とし
て、その端部に予め手術用のアイレス針を取付けておき
、滅菌済の状態で市販されるものが知られている。この
針付き縫合糸によれば、針の外径と糸の太さがほぼ同じ
であるため手術対象の組織の損傷が少なく、また手術室
での針に縫合糸を取付ける看護婦の作業の削減や手術時
間の大幅な短縮といった利点が得られるため、このよう
な針付き縫合糸が多用されつつある。
【0003】ところが、このような針付き縫合糸を製造
する作業、すなわち縫合糸の端部に手術針を連結、固定
する作業は非常に細かく、かつ高い精度が要求されるも
のであり、相当の熟練を要する。このため、上記針付き
縫合糸の製造作業の機械化が強く要望されている。
【0004】その手段として、例えば特公昭56−43
420号公報には、縫合糸の端部が挿入されたアイレス
針のカシメ部を、このカシメ部に対応する略半円状の凹
部をもつ上型と下型でかしめてカシメ部を扁平状にし、
ついでこのカシメ部を90°回して同じくかしめること
により、カシメ部の断面形状を略円形にし、かつ断面積
をカシメ前のそれよりも小さくした状態で、針を縫合糸
の端部に連結、固定するようにしたものが示されている
。また、特公平1−34625号公報には、アイレス針
のカシメ部を、針先側から針元側へ向かうに従って細く
なるテーパー状としたものも開示されている。
【0005】さらに近年は、例えば特公昭58−395
44号公報に示されるように、縫合糸に対する針の固定
強度を微妙に調節することにより、縫合が終了した後に
手や持針器で針をもって簡単に縫合糸から引き抜くこと
を可能にした針引き抜き可能縫合糸も提供されるに至っ
ている。このような縫合糸の使用によって手術作業の負
担はより一層軽減されることとなる。なお、この方法で
は、一回のカシメ動作で針と縫合糸との連結、固定作業
を終了しており、最終的に得られるカシメ部の形状は他
の部分と比べて一方向に膨らんだ扁平状となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭58−39
544号公報に示される縫合糸では、そのカシメ部の形
状が他の部分よりも一方向について膨らんだ扁平状とな
っているため、縫合作業中にこのカシメ部が組織に引掛
かる等して組織を損傷するおそれがある。
【0007】一方、上記特公昭56−43420号公報
や特公平1−3462号公報に示されるように、カシメ
部の断面形状を他の部分の断面積よりも小さい略円形状
にすれば、上記のように組織を損傷するといった不都合
は未然に防ぐことができるが、このような形状のカシメ
部を得るためには、上述のように互いに略90°異なる
方向について2回以上のカシメ作業を行わなければなら
ず、これにより製造時間の短縮が妨げられる不都合があ
る。しかも、このように複数のカシメ回数を要する方法
では、同カシメ回数が多い分、製品として得られる針付
き縫合糸の引き抜き強度(すなわち縫合糸から針を引き
抜くのに要する荷重)のバラツキが大きくなるので、上
記特公昭58−39544号公報に示されるように縫合
糸に対する針の固定強度を微妙に調節することは非常に
難しく、上記のような針引き抜き可能縫合糸を安定して
製造することは困難極まりない。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、組織の
損傷等の畏れがなく、しかも一回のカシメ動作で確実に
製造することができる針付き縫合糸及びその製造用カシ
メ型並びに製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向の挿入
孔が設けられたカシメ部をもつ針と、上記挿入孔に端部
が挿入される縫合糸とからなり、上記挿入孔に上記縫合
糸の端部が挿入された状態で上記カシメ部がかしめられ
ることにより針と縫合糸とが連結固定された針付き縫合
糸において、上記カシメ部の断面形状が同カシメ部が全
周にわたって連続しかつ一箇所に凹みをもつ形状であり
、かつ上記カシメ部の断面積がこれに隣接する部分の断
面積よりも小さいものである(請求項1)。ここで、上
記針の引き抜き強度は、上記カシメ部のかしめにより、
針が縫合糸から引き抜き可能となるように調節されてい
ることがより好ましい(請求項2)。
【0010】また本発明は、上記針付き縫合糸を製造す
るためのカシメ型であって、上型と下型からなり、下型
の上端部には上方に開口する略U字状の凹部が形成され
、上型の下端部には上記凹部内に上方から挿入可能な角
度を持つ略V字状の凸部が形成されているものである(
請求項3)。このカシメ型では、上記下型の略U字状の
凹部の両上端から外側に広がるテーパー状の案内面が形
成されていることがより好ましい(請求項4)。
【0011】さらに本発明は、上記製造用カシメ型を用
いる針付き縫合糸の製造方法であって、針のカシメ部に
設けられた軸方向の挿入孔に縫合糸の端部を挿入し、上
記カシメ部を上記下型の凹部内に嵌入し、このカシメ部
の中央部を上記上型の凸部によって上から押圧するもの
である(請求項5)。この方法では、上記上型と下型と
を最も近付けた時の両型間の距離によって針の縫合糸に
対する引抜き強度を調節することができる(請求項6)
【0012】
【作用】請求項3記載のカシメ型及び請求項5記載の方
法によれば、下型に設けられた略U字状の凹部に針のカ
シメ部を嵌入することにより、このカシメ部は左右方向
について拘束されて同方向に膨出できない状態となり、
この状態で上記カシメ部の中央を上型の凸部によって上
から押圧することにより、このカシメ部の断面形状を拡
大することなく、1回のカシメ動作で、一箇所に凹みを
もつ請求項1記載の針付き縫合糸を得ることができる。 この針付き縫合糸のカシメ部は、これに隣接する部分よ
りも断面積が小さく、しかも周面上には鋭利に尖った部
分がないので、縫合中に組織を損傷するおそれがない。 また、カシメ部の一部が縫合糸に食い込む凹みが形成さ
れているので、一回のカシメ動作でも十分な固定強度を
得ることが可能である。また、針付き縫合糸の縫合糸に
対する針の引き抜き強度を調節することにより、針を縫
合糸から引き抜くことが可能である(請求項2)。
【0013】さらに、カシメ動作が1回で済むことから
、製品として得られる針付き縫合糸の針引抜き強度の調
節は、上記カシメ時における上型と下型によるカシメ部
の圧縮力の調節、換言すれば上型と下型とを最も近付け
た時の両型同士の距離のみによって実現することが可能
である(請求項6)。
【0014】また、上記カシメ型において、上記下型の
略U字状の凹部の両上端から外側に広がるテーパー状の
案内面が形成されたものによれば(請求項4)、この案
内面によりカシメ部が凹部内まで円滑に案内されること
となる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
【0016】図2において、10は針が装着される前の
縫合糸、20はステンレス鋼等で形成されたアイレス針
であり、このアイレス針20の基端部(先端部と反対側
の端部)は、軸方向の挿入孔21をもつ断面円形状のカ
シメ部22とされている。そして、このカシメ部22が
下型30及び上型40からなるカシメ型でかしめられる
ようになっている。
【0017】上記下型30の上端部には、図1にも示さ
れるように、半円部31及びこの半円部31の両上端か
ら上方に延びる直線部32とで囲まれた略U字状の凹部
33が形成されており、さらに、この凹部33の上方に
は、上記直線部32の上端から両外側に広がるテーパー
状の案内面34が形成されている。上記半円部31の直
径は、上記カシメ部22の直径と同等もしくはそれより
もごく微小な寸法だけ大きめに設定されており、上記直
線部32の寸法εは、後述のような微小寸法に設定され
ている。
【0018】この下型30の上端部の形状を得るには、
まず、この上端部に完全なU字状の凹部を形成し、その
両角部35(図1に二点鎖線で表示)を徐々に削ってい
き上記寸法εの直線部32だけ残すようにすればよい。
【0019】これに対し、上型40の下端部には、鋭角
を形成するV字状の凸部41が形成されており、この凸
部41の角度は、同凸部41が上記凹部33内に上方か
ら挿入可能となるように小さく設定されている。また、
この実施例では、上記凸部41の最下端部が面取りされ
て微小幅のフラット面42が形成されている。
【0020】次に、このカシメ型を用いた針付き縫合糸
の製造方法、すなわち上記縫合糸10への針の連結、固
定方法を説明する。
【0021】まず、上記縫合糸10の端部をアイレス針
20のカシメ部22に設けられた挿入孔21内に挿入し
、この状態でカシメ部22を下型30の凹部33内に嵌
入する。これによりカシメ部22は、図3(a)に示さ
れるように、前記図1で示した半円部31及び直線部3
2と略接触する領域において左右方向に拘束され、同方
向への膨出が規制された状態となる。
【0022】この状態で、上型40を下降させ、その凸
部41によって上記カシメ部22の中央部を上から押圧
する。この1回のカシメ動作により、カシメ部22は図
3(b)及び図4に示されるように一箇所に凹み23を
もつ断面形状を有する形状に変形し、アイレス針20は
縫合糸10の端部に連結、固定される。
【0023】このような方法によれば、1回のカシメ動
作で縫合糸10の端部にアイレス針20を固定すること
ができるので、これにより製造時間の大幅な短縮を図る
ことができる。しかも、上記カシメ動作中、凹部30に
嵌められているカシメ部22は左右方向への膨出が規制
されているので、従来のように2回以上のカシメ動作を
行わなくても、上記カシメ部22の断面積はこれに隣接
する部分24(図4)の断面積よりも必ず小さくなる。 より具体的には、図4に示されるように、このカシメ部
22の左右方向の寸法d1は、このカシメ部22に隣接
する他の部分24の直径Dと略同等であり、しかも、図
5に示されるように、上記カシメ部22の上下方向の寸
法d2は、上記隣接部分24の直径Dよりも小さくなっ
ている。従って、この針付き縫合糸によれば、縫合中に
上記カシメ部22によって組織が損傷されるおそれがな
い。
【0024】このような効果を得るには、上記下型30
の凹部33が略U字状、すなわち完全な半円状をなす半
円部31及びこの半円部31の両上端から上方に延びる
直線部32(これは厳密に直線でなくてもよい。)を有
する形状であることが重要である。
【0025】さらに、この方法によれば、上記カシメ動
作が1回で済むために、同じ条件下でカシメを行ったと
きに得られる針付き縫合糸の針引抜き強度のバラツキが
少なくなる。従って、この針引抜き強度の調節は、上記
カシメ時の下型30と上型40とによる圧縮力の調節、
換言すれば、両型30,40を最も近付けた際の両型3
0,40間の距離のみで行うことができ、簡単に針引抜
き可能縫合糸の製造を行うことができる。
【0026】なお、針完全固定の縫合糸及び針引抜き可
能縫合糸に要求される引抜き強度の範囲は米国薬局方(
USP)規格によって定められており、原則的には、こ
れに基づいた調節を実行すればよい。次の表1は、種々
のサイズを持つ針完全固定の縫合糸に要求される引抜き
強度の平均値の下限(最低値)、及び各値の下限を示し
たものであり、表2は、針引抜き可能縫合糸についての
針引抜き強度の許容範囲を示したものである。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】なお、表2に示した許容範囲は非常に広い
ので、実際には、例えば吸収性ポリグリコール酸製縫合
糸の場合、次の表3に示す範囲に針引抜き強度を設定す
ることが望ましい。なお、同表の「引抜き可能強度許容
範囲」とは、針を手や持針器でもって引き抜くことを可
能にするために各測定値が全て満足しなければならない
範囲を意味し、「引抜き可能強度平均値」とは、多数の
測定値をプロットしてその平均値をとった場合にこの平
均値が満足すべき範囲を意味する。
【0030】
【表3】
【0031】次に、実験データに基づいて本願発明と従
来技術との比較を行う。なお、以下に示す実験では、U
SP3−0号のポリグリコール酸製縫合糸を使用してい
る。
【0032】次に示す表4は、本願カシメ型によって針
引抜き可能となる力でカシメを行った場合、上記カシメ
型によって針引抜き不能となるまでカシメを行った場合
、及び従来のカシメ型(上型及び下型に半円状の凹部が
設けられたもの)によって針引抜き不能となるまで2回
のカシメを行った場合の各測定値及びその平均値を示し
たものである。
【0033】
【表4】
【0034】この表に示されるように、本願カシメ型及
び方法によれば、針引抜き可能な強度を狙う場合でも、
また針引抜き不能となるまでカシメを行う場合でも、安
定した針引抜き値が一回のカシメ動作により得られるこ
とがわかる。しかも、針引抜き不能となるまでカシメを
行う場合には、一回のカシメ動作だけであるにもかかわ
らず、従来のカシメ型において2回のカシメ動作を行う
ことにより得られる針付き縫合糸と略同等の針引抜き値
を得ることができる。これは、カシメ部22の一部が縫
合糸10に食い込む凹み23が形成されていることに起
因すると思われる。
【0035】次の表5は、本願のカシメ型及び従来のカ
シメ型によって針引抜き可能となる力でカシメを行った
時のカシメ部22の断面積の測定値及びその平均値を示
したものである。
【0036】
【表5】
【0037】この表から明らかなように、本願カシメ型
によれば、一回のカシメ動作でカシメを行い、しかも針
が引き抜き可能となるようにカシメ強度を調節したにも
かかわらず、従来のカシメ型を用いた場合よりも断面積
をより小さくすることができ、縫合中の組織の損傷をよ
り確実に防ぐことが可能となる。
【0038】なお、本願発明の針付き縫合糸とよく似た
カシメ部形状をもつ針付き縫合糸が米国特許25815
64号の明細書及び図面に示されている。この針付き縫
合糸は、そのカシメ部の断面形状がハート形に若干似た
形状となっている。
【0039】しかしながら、この針付き縫合糸は前記各
図で示した針付き縫合糸と製造方法を全く異にするもの
であり、しかも、前記各図に示したアイレス針20は、
そのカシメ部22が全周にわたって連続するいわゆるド
リルド針であるのに対し、上記米国特許のものはカシメ
部の一部が切欠かれた溝式のいわゆるチャネル針である
ため、両者の間には決定的な差異がある。すなわち、上
記チャネル針ではその切欠き部の角等で組織を損傷する
おそれがあり、しかも、上記アイレス針20のようにカ
シメ部22が全周にわたって連続しているものに比べ、
このカシメ部22(すなわち持針部)の曲げ強度や針引
抜き強度、特に曲げ強度は著しく低下することとなる。 次の表6に、市販品のチャネル針付きポリプロピレン製
縫合糸(USP3−0号)と本願発明によるアイレス針
付きポリプロピレン製縫合糸(USP3−0号)を比較
した測定結果を参考資料として示しておく。
【0040】
【表6】
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、例として次のような態様をとることも可能で
ある。
【0042】(1) 上記実施例では、直線部32の上
方にテーパー状の案内面34が形成されているものを示
したが、この案内面34がなく、上記寸法εをもつ直線
部32よりも上側の部分がすべて除去されたものであっ
ても上述の効果を得ることが可能である。ただし、上記
のような案内面34を設けることにより、カシメ部22
を凹部33内に嵌入する際に、このカシメ部22を上記
案内面34によって凹部33内まで案内することができ
るため、カシメ部22のセット作業はより円滑化される
【0043】(2)上記直線部32は、その寸法εが小
さいほど、カシメ後に凹部33からカシメ部22を引き
出すのに要する力が小さくなり、取り出し作業は容易と
なる。従って、この寸法εは、最低限カシメ部22の左
右方向の膨出を防ぐことができるまで確保しながらなる
べく微小な寸法に設定することが望ましい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明のカシメ型及び製造
方法によれば、アイレス針におけるカシメ部の断面形状
を拡大することなく、1回のカシメ動作で、一箇所に凹
みをもつ針付き縫合糸を得ることができる。この針付き
縫合糸のカシメ部は、これに隣接する部分よりも断面積
が小さく、また鋭利に尖った部分を有しないので、縫合
中に組織を損傷するおそれがない。しかも、上記凹みで
カシメ部が縫合糸に食い込んでいるので、一回のカシメ
動作でも十分な固定強度を得ることができる。
【0045】また、上記カシメ型及び製造方法によれば
、カシメ動作が1回で済むことから、製品として得られ
る針付き縫合糸の針引抜き強度の調節は、上記カシメ時
における上型と下型によるカシメ部の圧縮力の調節、換
言すれば上型と下型とを最も近付けた時の両型同士の距
離のみによって実現することが可能であり、容易に針引
抜き可能縫合糸を製造することができる。さらに、上記
カシメ型において、上記下型の略U字状の凹部の両上端
から外側に広がるテーパー状の案内面が形成されたもの
によれば、この案内面による案内で上記カシメ部を円滑
に下型の凹部内に嵌入することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における針付き縫合糸の製造
用カシメ型の正面図である。
【図2】上記針付き縫合糸を製造する前のアイレス針と
縫合糸、及び製造用カシメ型の斜視図である。
【図3】(a)は上記製造用カシメ型の下型にアイレス
針のカシメ部をセットした状態を示す断面正面図、(b
)は同カシメ部を上型によってかしめた状態を示す断面
正面図である。
【図4】上記カシメ型によって得られた針付き縫合糸の
要部を示す斜視図である。
【図5】上記針付き縫合糸の要部を示す側面図である。
【符号の説明】
10  縫合糸 20  アイレス針 21  挿入孔 22  カシメ部 23  凹み 24  カシメ部に隣接する部分 30  下型 33  凹部 34  案内面 40  上型 41  凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  軸方向の挿入孔が設けられたカシメ部
    をもつ針と、上記挿入孔に端部が挿入される縫合糸とか
    らなり、上記挿入孔に上記縫合糸の端部が挿入された状
    態で上記カシメ部がかしめられることにより針と縫合糸
    とが連結固定された針付き縫合糸において、上記カシメ
    部の断面形状が同カシメ部が全周にわたって連続しかつ
    一箇所に凹みをもつ形状であり、かつ上記カシメ部の断
    面積がこれに隣接する部分の断面積よりも小さいことを
    特徴とする針付き縫合糸。
  2. 【請求項2】  上記カシメ部のかしめにより、針が縫
    合糸から引き抜き可能となるように針の縫合糸に対する
    引き抜き強度が調節されていることを特徴とする請求項
    1記載の針付き縫合糸。
  3. 【請求項3】  上型と下型からなり、下型の上端部に
    は上方に開口する略U字状の凹部が形成され、上型の下
    端部には上記凹部内に上方から挿入可能な角度を持つ略
    V字状の凸部が形成されていることを特徴とする針付き
    縫合糸の製造用カシメ型。
  4. 【請求項4】  請求項3記載の針付き縫合糸の製造用
    カシメ型において、上記下型の略U字状の凹部の両上端
    から外側に広がるテーパー状の案内面が形成されている
    ことを特徴とする針付き縫合糸の製造用カシメ型。
  5. 【請求項5】  針のカシメ部に設けられた軸方向の挿
    入孔に縫合糸の端部を挿入し、上記カシメ部を、上端部
    に上方に開口する略U字状の凹部が形成された下型の該
    凹部内に嵌入し、このカシメ部の中央部を、下端部に略
    V字状の凸部が形成された上型の該凸部によって上から
    押圧することを特徴とする針付き縫合糸の製造方法。
  6. 【請求項6】  請求項5記載の針付き縫合糸の製造方
    法において、上記上型と下型とを最も近付けた時の両型
    間の距離によって針の縫合糸に対する引抜き強度を調節
    することを特徴とする針付き縫合糸の製造方法。
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EP2883505A4 (en) * 2012-08-13 2016-03-09 Mani Inc SUTURE WIRE WITH NEEDLE, AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
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