JPH04261080A - 気体レーザ装置 - Google Patents
気体レーザ装置Info
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- JPH04261080A JPH04261080A JP775091A JP775091A JPH04261080A JP H04261080 A JPH04261080 A JP H04261080A JP 775091 A JP775091 A JP 775091A JP 775091 A JP775091 A JP 775091A JP H04261080 A JPH04261080 A JP H04261080A
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- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 3
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- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電によりレーザ励
起を行う気体レーザ装置に関するものである。
起を行う気体レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば特開昭63−19228
5号公報に記載された従来の気体レーザ装置の概略断面
図、図4はこのレーザ装置の共振器の構成を示す概略平
面図である。図において、11は72MHZ 高周波発
生器、21は電力整合回路、22は高周波ケーブル、2
3は絶縁フィードスルー、71、72は電極、73、7
4は電極の表面で光学反射面に研磨してある。75は放
電用間隙、76、77は電極71、72を絶縁するスペ
ーサ、78はU字形をした基部で、電極71、72とス
ペーサ76、77よりなる組立体が基部78上に取り付
けられ、U字形の基部78は蓋79により閉じられ、セ
ラミック絶縁材80が蓋79と電極71との間に配設さ
れている。また、レーザ共振器は図4に示すように、凹
面鏡の全反射ミラー52と凸面鏡の全反射ミラー53と
から構成されている。
5号公報に記載された従来の気体レーザ装置の概略断面
図、図4はこのレーザ装置の共振器の構成を示す概略平
面図である。図において、11は72MHZ 高周波発
生器、21は電力整合回路、22は高周波ケーブル、2
3は絶縁フィードスルー、71、72は電極、73、7
4は電極の表面で光学反射面に研磨してある。75は放
電用間隙、76、77は電極71、72を絶縁するスペ
ーサ、78はU字形をした基部で、電極71、72とス
ペーサ76、77よりなる組立体が基部78上に取り付
けられ、U字形の基部78は蓋79により閉じられ、セ
ラミック絶縁材80が蓋79と電極71との間に配設さ
れている。また、レーザ共振器は図4に示すように、凹
面鏡の全反射ミラー52と凸面鏡の全反射ミラー53と
から構成されている。
【0003】上記のように構成された従来の気体レーザ
装置においては高周波発生器11により発生された高周
波は電力整合器21を介して、ケーブル22を通って電
極71、72間に印加される。電極71、72間の放電
用間隙75にはレーザ気体が充填されており、電極71
、72間に印加された高周波によりレーザ気体が放電励
起される。このように、反射ミラー52と53とで構成
されるレーザ共振器内に、励起されたレーザ気体が存在
するため、レーザ発振が行われる。このとき、電極71
、72間を2mmにし、電極71、72の縁と凹面鏡5
3の縁との間の距離を2mmとすることで、一辺が約2
mmの方形ビームが得られる。このビームはレーザ共振
器から一定距離伝搬すると方形から円形へと変化する。
装置においては高周波発生器11により発生された高周
波は電力整合器21を介して、ケーブル22を通って電
極71、72間に印加される。電極71、72間の放電
用間隙75にはレーザ気体が充填されており、電極71
、72間に印加された高周波によりレーザ気体が放電励
起される。このように、反射ミラー52と53とで構成
されるレーザ共振器内に、励起されたレーザ気体が存在
するため、レーザ発振が行われる。このとき、電極71
、72間を2mmにし、電極71、72の縁と凹面鏡5
3の縁との間の距離を2mmとすることで、一辺が約2
mmの方形ビームが得られる。このビームはレーザ共振
器から一定距離伝搬すると方形から円形へと変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の気
体レーザ装置では、偏平な放電空間から円形のビームを
取り出すために、ビームの出射径を正方形にあわせてい
る。しかしながら、一方向は導波路型共振器、他の一方
向は不安定型共振器による複合共振器を構成しているた
め、単にビームの出射径を正方形にあわせるだけでは両
方向の発散角が等しくならない。したがって、ビームが
伝搬するにつれて両方向のビーム径が異なるようになり
真円からずれてくる。
体レーザ装置では、偏平な放電空間から円形のビームを
取り出すために、ビームの出射径を正方形にあわせてい
る。しかしながら、一方向は導波路型共振器、他の一方
向は不安定型共振器による複合共振器を構成しているた
め、単にビームの出射径を正方形にあわせるだけでは両
方向の発散角が等しくならない。したがって、ビームが
伝搬するにつれて両方向のビーム径が異なるようになり
真円からずれてくる。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたもので、遠方へビームが伝搬してもビームが円
形で方向性のない真円度の高いビームを発生できる気体
レーザ装置を得ることを目的とする。
なされたもので、遠方へビームが伝搬してもビームが円
形で方向性のない真円度の高いビームを発生できる気体
レーザ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る気体レー
ザ装置は、レーザ光軸方向に垂直な断面の縦と横の寸法
が異なる放電空間を形成し、この放電空間にレーザ気体
を封入し、このレーザ気体を放電により励起する気体レ
ーザ装置において、全反射ミラーと出口全反射ミラーに
より形成されるレーザモード領域の最外部と、上記出口
全反射ミラーの端部の距離を、上記放電空間断面におけ
る短い方の寸法の0.55ないし0.9倍とした。
ザ装置は、レーザ光軸方向に垂直な断面の縦と横の寸法
が異なる放電空間を形成し、この放電空間にレーザ気体
を封入し、このレーザ気体を放電により励起する気体レ
ーザ装置において、全反射ミラーと出口全反射ミラーに
より形成されるレーザモード領域の最外部と、上記出口
全反射ミラーの端部の距離を、上記放電空間断面におけ
る短い方の寸法の0.55ないし0.9倍とした。
【0007】
【作用】全反射ミラーと出口全反射ミラーにより形成さ
れるレーザモード領域の最外部と上記出口全反射ミラー
の端部の距離を、上記放電空間断面における短い方の寸
法とほぼ等しくしたときに比べて、寸法の長い方向、す
なわち不安定共振器側のビームの出射径を小さくしたた
め、この方向のビームの発散角がより大きくなり、寸法
の短い方向、すなわち導波路側の発散角とほぼ等しくな
る。
れるレーザモード領域の最外部と上記出口全反射ミラー
の端部の距離を、上記放電空間断面における短い方の寸
法とほぼ等しくしたときに比べて、寸法の長い方向、す
なわち不安定共振器側のビームの出射径を小さくしたた
め、この方向のビームの発散角がより大きくなり、寸法
の短い方向、すなわち導波路側の発散角とほぼ等しくな
る。
【0008】
【実施例】実施例1.図1(a)はこの発明の一実施例
における共振器を示す斜視図、図1(b)は図1(a)
に示す共振器の不安定型共振器側の概要を示す平面図、
図1(c)は図1(a)に示す共振器の光導波路共振器
側の概要を示す側面図である。
における共振器を示す斜視図、図1(b)は図1(a)
に示す共振器の不安定型共振器側の概要を示す平面図、
図1(c)は図1(a)に示す共振器の光導波路共振器
側の概要を示す側面図である。
【0009】図1(a)、(b)および(c)において
、50は全反射ミラーで、凹面鏡である。51は出口全
反射ミラーで凹面鏡である。67は放電空間で図4にお
ける放電空間67に相当する。この放電空間67は、レ
ーザ光軸方向に垂直な断面の縦と横の寸法(AおよびB
)が異なる偏平なスラブ状に形成されており、寸法Bは
レーザ波長に対し光導波路の寸法としてある。
、50は全反射ミラーで、凹面鏡である。51は出口全
反射ミラーで凹面鏡である。67は放電空間で図4にお
ける放電空間67に相当する。この放電空間67は、レ
ーザ光軸方向に垂直な断面の縦と横の寸法(AおよびB
)が異なる偏平なスラブ状に形成されており、寸法Bは
レーザ波長に対し光導波路の寸法としてある。
【0010】以上のように構成された共振器は放電空間
断面における寸法の長い方の一次元については、つまり
図示のA方向については全反射ミラー50、51を組み
合わせた負枝の不安定型共振器となっており、放電空間
断面における寸法の短い方の一次元については、つまり
図示のB方向については、光導波路共振器となっている
。さらに、負枝不安定型共振器は、放電空間断面の寸法
が長い方の一端部671からのみレーザビーム8を取り
出すために、レーザ光軸を放電空間の中心軸よりずらし
てある。即ち、反射ミラー50および51の少なくとも
一方は放電空間の中心軸に対して傾けて配置してある。 また、反射ミラー51は一部を切り欠いて直線状のアパ
ーチャを形成した端部511を有し、ここからレ−ザビ
ームを取り出す。なお、図においてRT は反射ミラー
50の曲率半径、RP は反射ミラー51の曲率半径で
ある。
断面における寸法の長い方の一次元については、つまり
図示のA方向については全反射ミラー50、51を組み
合わせた負枝の不安定型共振器となっており、放電空間
断面における寸法の短い方の一次元については、つまり
図示のB方向については、光導波路共振器となっている
。さらに、負枝不安定型共振器は、放電空間断面の寸法
が長い方の一端部671からのみレーザビーム8を取り
出すために、レーザ光軸を放電空間の中心軸よりずらし
てある。即ち、反射ミラー50および51の少なくとも
一方は放電空間の中心軸に対して傾けて配置してある。 また、反射ミラー51は一部を切り欠いて直線状のアパ
ーチャを形成した端部511を有し、ここからレ−ザビ
ームを取り出す。なお、図においてRT は反射ミラー
50の曲率半径、RP は反射ミラー51の曲率半径で
ある。
【0011】次に不安定型共振器の動作について説明す
る。図1(b)において、出口全反射ミラー51の端部
Eで反射された光は全反射ミラー50のFで反射され、
線fを通ってG−Hから線hとなって外部へ放射される
。この線f,hが全反射ミラー50と出口全反射ミラー
51で構成される不安定型共振器のモード領域の最外部
になる。すなわち、不安定型共振器内の光は線fとhの
間に存在する。また、出口全反射ミラー51の端部51
1と線hの間の光がレーザビーム8となって出射される
。すなわち、幾何光学的にはb−aの径のビームが出射
されることになる。
る。図1(b)において、出口全反射ミラー51の端部
Eで反射された光は全反射ミラー50のFで反射され、
線fを通ってG−Hから線hとなって外部へ放射される
。この線f,hが全反射ミラー50と出口全反射ミラー
51で構成される不安定型共振器のモード領域の最外部
になる。すなわち、不安定型共振器内の光は線fとhの
間に存在する。また、出口全反射ミラー51の端部51
1と線hの間の光がレーザビーム8となって出射される
。すなわち、幾何光学的にはb−aの径のビームが出射
されることになる。
【0012】次に光導波路共振器の動作について説明す
る。光導波路共振器では、図1(c)に示すように、放
電空間の幅広い側の面674、675および全反射ミラ
ー50、出口全反射ミラー51とで反射されながらモー
ドが形成される。従ってこの方向の出射ビーム径は、光
導波路の厚さBとなる。
る。光導波路共振器では、図1(c)に示すように、放
電空間の幅広い側の面674、675および全反射ミラ
ー50、出口全反射ミラー51とで反射されながらモー
ドが形成される。従ってこの方向の出射ビーム径は、光
導波路の厚さBとなる。
【0013】ここで、両方向のビーム径を合わせるため
には、b−a=Bとすれば良いと考えられる。例えば、
B=2mm、b=20mmとしたときa=18mmとす
れば良い。ここで、共焦点の共振器で、共振器長lが4
32mmのとき、RT =456mm、RP =412
mmと設計できる。すなわち、不安定型共振器の拡大率
M=RT /RP =1.11とすればよいと考えられ
る。しかしながら、図2および図3で示されるようなマ
イクロ波放電を用いた炭酸ガスレーザ装置にこの設計の
共振器を適用し実験したところ、ビームが伝搬するにつ
れてビームが真円からずれたものになることが判明した
。
には、b−a=Bとすれば良いと考えられる。例えば、
B=2mm、b=20mmとしたときa=18mmとす
れば良い。ここで、共焦点の共振器で、共振器長lが4
32mmのとき、RT =456mm、RP =412
mmと設計できる。すなわち、不安定型共振器の拡大率
M=RT /RP =1.11とすればよいと考えられ
る。しかしながら、図2および図3で示されるようなマ
イクロ波放電を用いた炭酸ガスレーザ装置にこの設計の
共振器を適用し実験したところ、ビームが伝搬するにつ
れてビームが真円からずれたものになることが判明した
。
【0014】図2において、1はマイクロ波発振器であ
るマグネトロン、2は導波管、4はマイクロ波結合窓、
6はレーザヘッド部であって、図3がレーザヘッド部6
の詳細を示す図2A−Aでの断面図である。図3に示さ
れるように、レーザヘッド部6はマイクロ波回路の一種
であるリッジ導波管型のマイクロ波空胴の構造を持つ。 図3において、61はマイクロ波結合窓4に続く空胴壁
、62および63はこの空胴壁の断面の一部に形成され
たリッジ、64はこの一方のリッジ62に形成された溝
であり、65はマイクロ波回路の一部を構成する導電体
壁であって、この実施例では溝64の壁面が使用される
。66はこの導電体壁65に対向して設けられた例えば
アルミナセラミックなどの誘電体であり、67はこの誘
電体66が上記溝64を覆うことにより上記導電体壁6
5と誘電体66との間に形成される放電空間であって、
この放電空間67にCO2 レーザガスが封入される。 また、68はリッジ62および63に形成された冷却水
路である。以上の炭酸ガスレーザ装置において、マグネ
トロン1で発生されたマイクロ波は導波管2を通って、
マイクロ波結合窓4でインピーダンスマッチングをとる
ことにより効率良くレーザヘッド部6に結合される。レ
ーザヘッド部6は図3に示されるようにリッジ空胴状に
なっており、マイクロ波はリッジ62、63の間に集中
する。この集中したマイクロ波の強い電磁界により放電
空間67に封入されたレーザ気体が放電破壊し、プラズ
マを発生し、レーザ媒質が励起される。この装置にあっ
ても、放電空間断面は偏平で縦と横の寸法が異なり、レ
−ザ共振器としては図1に示されるものが用いられる。 そこで前述の設計による共振器を試作し、実験したとこ
ろ、遠方で真円のビームが得られなかった。
るマグネトロン、2は導波管、4はマイクロ波結合窓、
6はレーザヘッド部であって、図3がレーザヘッド部6
の詳細を示す図2A−Aでの断面図である。図3に示さ
れるように、レーザヘッド部6はマイクロ波回路の一種
であるリッジ導波管型のマイクロ波空胴の構造を持つ。 図3において、61はマイクロ波結合窓4に続く空胴壁
、62および63はこの空胴壁の断面の一部に形成され
たリッジ、64はこの一方のリッジ62に形成された溝
であり、65はマイクロ波回路の一部を構成する導電体
壁であって、この実施例では溝64の壁面が使用される
。66はこの導電体壁65に対向して設けられた例えば
アルミナセラミックなどの誘電体であり、67はこの誘
電体66が上記溝64を覆うことにより上記導電体壁6
5と誘電体66との間に形成される放電空間であって、
この放電空間67にCO2 レーザガスが封入される。 また、68はリッジ62および63に形成された冷却水
路である。以上の炭酸ガスレーザ装置において、マグネ
トロン1で発生されたマイクロ波は導波管2を通って、
マイクロ波結合窓4でインピーダンスマッチングをとる
ことにより効率良くレーザヘッド部6に結合される。レ
ーザヘッド部6は図3に示されるようにリッジ空胴状に
なっており、マイクロ波はリッジ62、63の間に集中
する。この集中したマイクロ波の強い電磁界により放電
空間67に封入されたレーザ気体が放電破壊し、プラズ
マを発生し、レーザ媒質が励起される。この装置にあっ
ても、放電空間断面は偏平で縦と横の寸法が異なり、レ
−ザ共振器としては図1に示されるものが用いられる。 そこで前述の設計による共振器を試作し、実験したとこ
ろ、遠方で真円のビームが得られなかった。
【0015】これは出力されるビーム径は、両方向で計
算上2mmとなるが、一方向は導波路モ−ド、他の一方
向は不安定型モ−ドであるため方向により性質が異なり
、発散角が異なるモ−ドとなっているためで、ビームは
遠方へ伝搬するにつれて発散角の違いによる非等方性が
あらわれ、円形からずれたビームとなるからと考えられ
る。特に不安定型側は幾何光学により計算される径より
も大きな径のビームに対応した発散角となっていること
が判った。
算上2mmとなるが、一方向は導波路モ−ド、他の一方
向は不安定型モ−ドであるため方向により性質が異なり
、発散角が異なるモ−ドとなっているためで、ビームは
遠方へ伝搬するにつれて発散角の違いによる非等方性が
あらわれ、円形からずれたビームとなるからと考えられ
る。特に不安定型側は幾何光学により計算される径より
も大きな径のビームに対応した発散角となっていること
が判った。
【0016】このように導波路側と不安定側の発散角を
両方同じにして遠方でのビームを真円にするためには、
不安定型側のビーム出射径は幾何光学で計算される径よ
りも小さな径にする必要があることが明らかになった。 実験の結果、B=2mm、b=20mmとしたときa=
18.6mmのとき、すなわち計算上不安定型側の出射
ビーム径が1.4mmで導波路側の径の0.7倍とした
とき、ほぼ両方向の発散角がそろって、遠方でのビーム
形状が真円となることが判った。ミラーの曲率でいえば
共振器長lが451mmのとき、RT =467mm、
RP =435mm、不安定型共振器の拡大率M=1.
074でこの条件が満足される。
両方同じにして遠方でのビームを真円にするためには、
不安定型側のビーム出射径は幾何光学で計算される径よ
りも小さな径にする必要があることが明らかになった。 実験の結果、B=2mm、b=20mmとしたときa=
18.6mmのとき、すなわち計算上不安定型側の出射
ビーム径が1.4mmで導波路側の径の0.7倍とした
とき、ほぼ両方向の発散角がそろって、遠方でのビーム
形状が真円となることが判った。ミラーの曲率でいえば
共振器長lが451mmのとき、RT =467mm、
RP =435mm、不安定型共振器の拡大率M=1.
074でこの条件が満足される。
【0017】なお、実用上ビームの真円度は80%以上
あればよいから、幾何光学計算上不安定型側の出射ビー
ム径が、導波路の厚みの0.55倍から0.9倍となる
よう、共振器設計をすればよいことがわかる。b=20
mm,B=2mmの上記実施例では、不安定型側の出射
ビ−ム径が1.1mmないし1.8mm、拡大率Mで1
.058ないし1.099となる。
あればよいから、幾何光学計算上不安定型側の出射ビー
ム径が、導波路の厚みの0.55倍から0.9倍となる
よう、共振器設計をすればよいことがわかる。b=20
mm,B=2mmの上記実施例では、不安定型側の出射
ビ−ム径が1.1mmないし1.8mm、拡大率Mで1
.058ないし1.099となる。
【0018】実施例2
なお、上記実施例では放電エネルギ−としてマイクロ波
を用いたものについて説明したが、図4に示されるよう
なRFを用いたものでも、また、放電空間断面の縦と横
の寸法が異なるものであれば放電エネルギ−としてDC
を用いたものでも同様であるのは言うまでもない。
を用いたものについて説明したが、図4に示されるよう
なRFを用いたものでも、また、放電空間断面の縦と横
の寸法が異なるものであれば放電エネルギ−としてDC
を用いたものでも同様であるのは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、レーザ
光軸方向に垂直な断面の縦と横の寸法が異なる放電空間
を形成し、この放電空間にレーザ気体を封入し、このレ
ーザ気体を放電により励起する気体レーザ装置において
、上記放電空間断面における寸法の短い方の1次元につ
いては光導波路として動作させ、寸法の長い方の1次元
については、全反射ミラーと出口全反射ミラーにより不
安定型共振器を構成し、上記出口全反射ミラー側の長い
方の一端部からレーザビームを取り出すようにするとと
もに、全反射ミラーと出口全反射ミラーにより形成され
る幾何光学計算上のレーザモード領域の最外部と上記出
口全反射ミラーの端部の距離を、上記放電空間断面にお
ける短い方の寸法の0.55ないし0.9倍としたので
、出力ビームが遠方へ伝搬してもビームの対称性がくず
れることなく円形のビームで伝搬されるので、加工に適
した装置が提供できる効果が得られる。
光軸方向に垂直な断面の縦と横の寸法が異なる放電空間
を形成し、この放電空間にレーザ気体を封入し、このレ
ーザ気体を放電により励起する気体レーザ装置において
、上記放電空間断面における寸法の短い方の1次元につ
いては光導波路として動作させ、寸法の長い方の1次元
については、全反射ミラーと出口全反射ミラーにより不
安定型共振器を構成し、上記出口全反射ミラー側の長い
方の一端部からレーザビームを取り出すようにするとと
もに、全反射ミラーと出口全反射ミラーにより形成され
る幾何光学計算上のレーザモード領域の最外部と上記出
口全反射ミラーの端部の距離を、上記放電空間断面にお
ける短い方の寸法の0.55ないし0.9倍としたので
、出力ビームが遠方へ伝搬してもビームの対称性がくず
れることなく円形のビームで伝搬されるので、加工に適
した装置が提供できる効果が得られる。
【図1】(a)はこの発明の一実施例における共振器を
示す斜視図、(b)は(a)に示す共振器の不安定共振
器側の概要を示す平面図、(c)は(a)に示す共振器
の光導波路共振器側の概要を示す側面図である。
示す斜視図、(b)は(a)に示す共振器の不安定共振
器側の概要を示す平面図、(c)は(a)に示す共振器
の光導波路共振器側の概要を示す側面図である。
【図2】マイクロ波放電を利用した気体レーザ装置の概
略を示す外観図である。
略を示す外観図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】従来の気体レーザ装置を示す斜視図である。
【図5】図4のB−B線における断面図である。
50 全反射ミラー
51 出口全反射ミラー
511 出口全反射ミラ−の端部
67 放電空間
8 レ−ザビーム
A 放電空間断面における長い方の寸法B 放電空
間断面における短い方の寸法h レ−ザモ−ド領域の
最外部
間断面における短い方の寸法h レ−ザモ−ド領域の
最外部
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザ光軸方向に垂直な断面の縦と横
の寸法が異なる放電空間を形成し、この放電空間にレー
ザ気体を封入し、このレーザ気体を放電により励起する
気体レーザ装置において、上記放電空間断面における寸
法の短い方の1次元については光導波路として動作させ
、寸法の長い方の1次元については、全反射ミラーと出
口全反射ミラーにより不安定型共振器を構成し、上記出
口全反射ミラー側の長い方の一端部からレーザビームを
取り出すようにするとともに、全反射ミラーと出口全反
射ミラーにより形成される幾何光学計算上のレーザモー
ド領域の最外部と上記出口全反射ミラーの端部の距離を
、上記放電空間断面における短い方の寸法の0.55な
いし0.9倍としたことを特徴とする気体レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP775091A JPH04261080A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 気体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP775091A JPH04261080A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 気体レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04261080A true JPH04261080A (ja) | 1992-09-17 |
Family
ID=11674374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP775091A Pending JPH04261080A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 気体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04261080A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009105408A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Rofin-Sinar Uk Ltd | ガスレーザ装置 |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP775091A patent/JPH04261080A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009105408A (ja) * | 2007-10-25 | 2009-05-14 | Rofin-Sinar Uk Ltd | ガスレーザ装置 |
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