JPH04258953A - 写真用ロールフィルムの収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカメラ又はプリンターへ
ロールフィルムを供給したり巻戻したりする写真用ロー
ルフィルムの収納容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、写真用ロールフィルムの収納容器
としては１３５タイプのフィルムに用いられるようなパ
トローネが一般的に知られたものである。これはスプー
ルに巻きこまれた所定長さのフィルムのスクロールを、
周面上の１ヶ所にフィルムの出入口を形成する筒状の胴
部に入れ該胴部の両端部にキャップを施し前記スプール
の両端部を該キャップの芯部に設けた穴に回転可能に受
けさせ、前記フィルムの出入口の内面に遮光部材を貼付
して構成されている。

【０００３】これにより、フィルムをカメラの中に日中
で装填することも可能になっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような構成のパト
ローネはフィルム保管容器としてカメラ撮影完了までの
間、包装やカメラによって保護されておりゴミやほこり
などがフィルム面に付着することなく良好な写真が得ら
れるための必要条件を具費することができる。

【０００５】しかし、このような容器の中に撮影済みの
フィルムを巻き戻して入れて現像所に送って、そこで又
、フィルムを引き出して現像を行う作業が伴うと、テレ
ンプにごみやほこりが付着するチャンスが増えてそれが
フィルム表面にすり傷等の悪影響を与えるようになり好
ましくない。

【０００６】更にこのようなパトローネを現像済みネガ
の保存容器として利用するとなるとリプリント、ネガチ
ェック等何度も繰返しフィルムを引出したり巻戻したり
するようになりその都度ネガに傷がつき破損されて行く
ようになる。

【０００７】また、経時的変化によりテレンプが硬化し
、上記難点が更に発生し易くなる。その上、パトローネ
胴部やキャップは経時的変化で錆等が発生し、それがネ
ガに与える影響が大きい。

【０００８】本発明はこのような問題点を解決し撮影・
現像・焼付・保管といったフィルムの一連の流れ全てに
対応できる写真用ロールフィルムの収納容器を提供する
ことを課題目的にする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
ａ又はｂによって達成される。

【００１０】（ａ）　カメラ又はプリンターのアパーチ
ャーへスプールに巻込まれたロールフィルムが繰出され
て供給可能且つ巻戻し可能にされて合成樹脂で形成され
るフィルム収納容器に保持され、前記フィルムの出入口
がフィルム両側縁部にある画枠外部をガイドできるよう
な開口で形成され、画枠部の通過域を前記フィルムのカ
ール量よりも大きく拡げた開口で形成されるようにし、
該出入口は該フィルム先端に設けたストップ部材又は前
記容器の蓋によって閉口と遮光を可能にしたことを特徴
とする写真用ロールフィルムの収納容器。

【００１１】（ｂ）　前記スプール軸の一部と前記収納
容器の一部をスプールに巻回した弾性部材の両端部で係
止したことを特徴とするａ項記載の写真用ロールフィル
ムの収納容器。

【００１２】

【実施例】本発明の第１の実施例を第１図の斜視図、第
２図の断面図、第３図の平面図を用いて説明する。

【００１３】ロールフィルムの一方の端部を係止して巻
付ける巻芯部８ｃとその両側に同心に設けられたフラン
ジ８ｂと更にその外側に同心に設けられたボス８ｄと該
ボスの少くとも一方に設けられた駆動用連結リブ８ａと
を有するスプール８が外箱１Ａと蓋１Ｂからなる容器１
に組みこまれ、該スプール８に巻かれたフィルム９の先
端部９ａは容器１の外にあって、ストップ部材１６がそ
の結合部１７のところをかしめ部材１５によってとめら
れている。この結合はかしめ部材１５を使用せず接着に
よって行ってもよい。

【００１４】また前記容器１の蓋部１Ｂの上方にはフィ
ルム９の出入口２が設けられている。フィルム出入口２
は中央部の隙間の広い部分４と両側の隙間の狭い部分３
がスリット上に設けられ、更に３の部分の更に外側に隙
間の同じ切込みスリット５が浅くうがたれている。

【００１５】そして５の部分は容器の蓋部１Ｂの内部ま
では切込まれていない。フィルムの両側の縁の画枠外部
は、前記隙間３の部分にガイドされて容器１の内側に出
入しフィルム９の画枠部は前記広い部分隙間部４を通過
するので画枠部が出入口で接触してすりきずを受けるよ
うなことが起こらない。しかし、カメラから出ている場
合には、フィルム９はこのままだと光でかぶってしまう
のでフィルム９の先端部につけたストップ部材１６が前
記出入口の３，４，５の隙間部を塞ぐように入口に相似
の形状即ち、中央部分１９が太く両端部分１８が細くな
るように作られており、これによって遮光効果が完全に
達成できるようにしてある。

【００１６】また、ストップ部材１６が容器１の内部１
ｃに入りきってフィルム９を再び引出すことがむつかし
くならないようにもぐり止め突起１５がストップ部材１
６に、それを受ける凹部１Ｄが容器１に設けられている
。ストップ部材１６の材質は炭素素材を入れて遮光性を
施したプラスチック又は合成ゴム等の弾性体を用いてあ
るが必ずしもそれに限定されるものではな。

【００１７】このようにして、テレンプを使うことなく
遮光効果が達成でき、またすり傷等の重要欠陥をフィル
ム画枠内に与えることのないフィルム収納容器が完成し
、このような収納容器は簡単な構造であっても、繰返し
使用することが可能であり、そのような使い方をしても
決してフィルムを損傷させることがないので撮影用マガ
ジンとしてだけでなくフィルムネガの保管容器としても
充分活用できるようになる。

【００１８】次に第２の実施例を第４図の斜視図を用い
て説明する。

【００１９】前述の第１の実施例ではフィルム９を巻戻
すためには、ボス８ｄの連結リブ８ａにカメラ側又はプ
リンター側の駆動軸がクラッチインして逆転駆動をかけ
るか、場合によっては、ボス８ｄの部分を手でまわすこ
とによって行われる。しかし、これでは不便であるので
、第２の実施例では巻戻しが自動的に行えるようにスプ
ール８の両端部のボス８ｄの部分にばね材２１をフィル
ムと反対方向に巻つけその一端２１ａをスプール８の適
当は位置に固定し他端２１ｂを容器１の適当個所に固定
したものである。

【００２０】ばね材２１は幅の狭い薄板のリボン状のも
のを使い、それがスプール８のボス８ｄのところにスパ
イラル状に多重に巻き上げられている。ばね材としては
リボン状の薄板ではなく糸状の線材であってもよい。そ
れが両方又はどちらか一方の片側のボスに巻付けられて
おればよい。

【００２１】また、第１，第２の実施例に示した本発明
のような写真用ロールフィルムの現像は収納容器からフ
ィルムを引き出して、収納容器毎現像処理及び水洗乾燥
を行い、現像済みフィルムを収納容器毎、プリンターに
装着して焼付を行い、焼付終了後はネガをそのまま収納
容器に巻戻して顧客に返却し、顧客はそのままネガ保存
容器として原ネガ毎保管ができる。

【００２２】次に第３の実施例を第５図の正面図、第６
図の断面図を用いて説明する。

【００２３】第１，第２の実施例ではフィルム出入口の
遮光に、フィルム先端部につけたフィルムストップ部材
１６をフィルムの巻き込み防止と兼用して使ったが、本
実施例では、フィルムの巻き込みはフィルムの先端を検
知したのち、フィルム先端がフィルム出入口２の適切な
位置２Ａで停止するように制御し、その場合の遮光は容
器１の蓋１ｂの１部を動かしてフィルム出入口２の蓋を
するようにした。

【００２４】即ち、その蓋部材３１は容器１の蓋１ｂに
設けられた一対の支軸３３のまわりに回動可能に設けら
れたものでその両側の軸受部を有するレバーの一部にブ
リッジ状に遮光体３２が設けられている。

【００２５】この遮光体３２はフィルム出入口２の形状
に相似した形状、即ち、狭い部分３と広い部分４に対応
して設けられた遮光材として例えば炭素をブレンディン
グした合成ゴム等の弾性材を用いてあり、フィルム先端
が前記出入口２の２Ａの部分に位置決めして停止状態に
なったとき蓋１ｂの正面凹部に収納されていた蓋部材３
１が１８０°回動して、前記遮光体３２の部分がフィル
ム出入口２に嵌め込まれ完全に遮光してしまうようにし
てある。

【００２６】この状態でロールフィルムが販売され、そ
れを購入したユーザーはこれをカメラに装填してカメラ
の裏蓋を閉めてしまえば自動的に遮光体３２が回動して
フィルム出入口２が開き、２Ａの位置に先端のあったフ
ィルムはスプール８へのカメラの駆動伝達を受けること
によりフィルム先端部を押し出して行き、カメラのしか
るべきフィルムの初期位置まで繰出されてセットを終わ
るようにしてある。

【００２７】この第２の実施例も第１の実施例で述べた
効用と同様の効果を発揮できることは明らかである。

【００２８】

【発明の効果】本発明により写真用ロールフィルムを撮
影時に収納容器から繰出しながら露光させたり、露光済
みのフィルムを再び収納容器内に巻戻したりするとき、
フィルムの画面である画枠内には決して傷がつくような
ことがなくなった。

【００２９】しかもテレンプを使っていないのでテレン
プの経時効果やパイル部に付着して集まるごみ類に傷つ
けられることもない。

【００３０】したがって本発明の手段によれば、ロール
フィルム収納容器は撮影用としてだけでなく、現像焼付
後のネガ保存容器としても使用可能であり販売、撮影、
現像、焼付、ネガ保管の一連の流通システムに対応した
画期的効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の斜視図。 第２図はその断面図。 第３図はそのフィルム出入口の形状図。 第４図は本発明の第２の実施例のスクロールの斜視図。 第５図は本発明の第３の実施例の正面図。 第６図はその断面図。

【符号の説明】

１…収納容器　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　１Ａ…外箱１Ｂ…蓋　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１Ｄ…凹
部２…フィルム出入口　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　３…狭い部分４…広い部分　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　５…切込みスリ
ット ８…スプール　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　８ａ…連結リブ ８ｂ…フランジ　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　８ｃ…巻芯部８ｄ…ボス　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９…フィル
ム９ａ…フィルム先端部　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１５…カシメ部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カメラ又はプリンターのアパーチャーへス
   プールに巻込まれたロールフィルムが繰出されて供給可
   能且つ巻戻し可能にされて合成樹脂で形成されるフィル
   ム収納容器に保持され、前記フィルムの出入口がフィル
   ム両側縁部にある画枠外部をガイドできるような開口で
   形成され、画枠部の通過域を前記フィルムのカール量よ
   りも大きく拡げた開口で形成されるようにし、該出入口
   は該フィルム先端に設けたストップ部材又は前記容器の
   蓋によって閉口と遮光を可能にしたことを特徴とする写
   真用ロールフィルムの収納容器。
2. 【請求項２】前記スプール軸の一部と前記収納容器の一
   部を前記スプールに巻回した弾性部材の両端部で係止し
   たことを特徴とする請求項１記載の写真用ロールフィル
   ムの収納容器。