JPH04257390A - 紙料、板紙またはパルプ乾燥機械のヘッドボックスにおける方法および装置 - Google Patents

紙料、板紙またはパルプ乾燥機械のヘッドボックスにおける方法および装置

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JPH04257390A
JPH04257390A JP2405682A JP40568290A JPH04257390A JP H04257390 A JPH04257390 A JP H04257390A JP 2405682 A JP2405682 A JP 2405682A JP 40568290 A JP40568290 A JP 40568290A JP H04257390 A JPH04257390 A JP H04257390A
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JP
Japan
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headbox
wedge
flow
turbulence generator
slicing
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JP2405682A
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English (en)
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Juha Keskiivari
ユハ ケスキイヴァリ
Vesa Rommi
ヴエサ ロミ
Timo Rosendal
ティモ ローゼンダル
Teuvo Virkkunen
テウヴォ ヴィルックネン
Veijo Virtamo
ヴェイヨ ヴイルタモ
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Valmet Technologies Oy
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Valmet Karhula Inc
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    • DTEXTILES; PAPER
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    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
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    • D21F1/026Details of the turbulence section
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙料、板紙またはパルプ
乾燥機械のヘッドボックスに関し、ヘッドボックスまた
は抄紙機のヘッドボックスと呼ばれる。
【0002】本発明は更に、ヘッドボックス乱流発生器
の動作に影響しないようにヘッドボックススライス流の
体積または流動方向でヘッドボックス乱流発生器の前に
配置された部分の体積を制御し、または、更に、スライ
ス室の内側で流速または流れの方向を変化させないよう
にヘッドボックススライス流の体積を制御する方法に関
する。
【0003】
【従来の技術】抄紙機のヘッドボックスの内部寸法は、
ヘッドボックスを通して流れる流れの体積に対する、受
容できるウエブの品質が得られる最大、最小値を決定す
る。
【0004】流れ体積が最大値を越えるときは、ヘッド
ボックス内の流速は、ヘッドボックスの幅方向のストッ
クの分布が不均一になり、更にヘッドボックスがワイヤ
に触れたときのこのボックスからの出力流が満足なウエ
ブを形成するには乱れ過ぎるように大きい値になる。
【0005】流れ体積が最小値以下のときは、ストック
材はヘッドボックスの幅方向に不均一に分布する。しか
しながら、最小値以下の乱流は非常に弱く、またファイ
バ(繊維)は互いに固着し始め、ファイバ束、即ちフロ
ックを形成する。
【0006】これらの極限はある程度までは分散してい
るが、それらの存在が一般に知られるように明らかであ
る。
【0007】面積で除した紙料の重量グレードまたは質
量(いわゆるグラメージ(grammage))は抄紙
機の速度およびヘッドボックスから流れるストック材の
粘稠度に依存する。箱用板紙機械のような非常に異なる
グラメージを有するグレードを与える機械は大きな範囲
の速度および粘稠度を有している。これは、良好な流れ
形成を実現するために低い粘稠度で、更に生産を最大に
するために高速で軽いグレードを与える試みがなされて
いるという事実による。重いグレードを形成するには、
抄紙機のその他の部分が通常は増産に対する限界を設定
するため、粘稠度が増加すると共に機械速度が低減され
なければならない。スライスの流れ体積は速度には正比
例するが粘稠度とは逆関係になるので、この種の機械の
ヘッドボックスの最大流れ体積と最小のものとの関係は
高くなる。 以下の説明では、この関係は流量比(S)と呼ぶことに
するが、これは式、 S=Qmax /Qmin で表わすことができる。ここにSは流量比、Qmax 
はヘッドボックスに適用可能で、許容ウエブ品質および
十分な走行性を与える最高流通体積、Qmin は対応
する状態に対する最低流通体積である。
【0008】現在のヘッドボックス構造により実現でき
る流量比(S)は、若干の場合に、グラメージ範囲の極
限における最終成品の受容できる品質を保証するには不
十分なことがわかっている。ヘッドボックスの流量比は
少なくとも抄紙機の最高、最低運転容量の関係と同様に
高くなければならない。しかしながら、最良の結果は、
ヘッドボックスを通して流れる実際の流動体積の範囲が
明らかに流量比により決定される流動範囲内にある程度
までヘッドボックスの流量比が増加される場合に実現さ
れる。
【0009】整流巻取りヘッドボックスにおいては、流
量比(S)は約2.5である。油圧ヘッドボックスの弱
点は制御範囲が小さい点にあり、その流量比(S)は条
件に依存して1.5と2.0との間で変動する。
【0010】スライス流で発生する局部的な欠陥を補正
してウエブの品質をより良好にするために、問題のヘッ
ドボックスの流量比を調節したり、またはある場合には
スライス室のストックまたは水の量を単に増・減させる
ことを目的として、上記双方の形態のヘッドボックスに
対して付加的な特徴を加えることが既に知られている。
【0011】しかしながら、従来の解決方法は本発明に
より解消されるべき欠点を有している。その一つは、実
現された流量制御方法が全体のヘッドボックスの流速を
変化させることにある。また、他の欠点としては、ヘッ
ドボックスの幾つかの通路を閉じると、目詰りが生じ、
従ってファイバ束がワイヤに接近することがあげられる
。第3は、スライス室内の乱流のパターンが基本的な変
化を受けるようなバイパスの構成にある。これと共通す
る第4の欠点は、低減された流動体積が、この低減され
た流れの速度が乱流をだめにする一定寸法のスライス室
に向けられることにある。第5の欠点は、機械的な調節
方法が実際的でない点にある。
【0012】次に従来の技術をあげ、説明する。
【0013】米国特許第4,133,715号には油圧
式ヘッドボックスが示してある。これは、管状の乱流発
生器と、この乱流発生器に対して約75°の角度をなす
スライス室とを備え、その上部壁はマニホールドの上部
エッジに対して枢支され、スライス室は従って問題の枢
支点周りで調節されて、スライス開口の最も近くでスラ
イス室の高さを増減できるように構成されている。上記
調節の結果、スライス室の高さはわずかに変化するが、
ストック材をスライス室に供給するマニホールドの吐出
面積は一定のままである。ストック材はスライス流から
少しも除去されないが、ヘッドボックスに供給された全
てのストック材はスライスを通して流出する。この種の
ヘッドボックスは、最大でも流量比が2.0で動作する
ものであり、最大・最小流量設定に低品質のウエブを生
成できるに過ぎない。走行性もこれと同時に問題がある
。この従来例は流量制御装置のないヘッドボックスの基
本的方法を提供するものである。
【0014】更に、米国特許第3,972,771号明
細書には、乱流発生器とライン内に配置されたスライス
室を備えた整流ロール式ヘッドボックスが示してある。 このスライス室の高さは上記方法により更に、スライス
室上部壁の枢支点を垂直方向に移動させることにより調
節することができる。この枢支点の垂直下方への変位に
より上部の乱流発生器の開口は閉じられ、即ち動作する
乱流発生器パイプの個数が減少することになる。流量が
スライス室で、従って乱流発生器で低減されると、これ
は更にヘッドボックスの他の全ての部分でも低減される
ことになる。この場合、流量は、これが、例えばヘッダ
の動作範囲以下になる程度まで低減される。
【0015】独国特許第3,439,051号明細書に
は油圧式ヘッドボックスについての原理的な方法が示し
てある(図7)。即ち、スライス室61に流される少量
のストック材が、これをスライス開口に流す代りに、ハ
ッチ59を通して再循環され、従って乱流発生器のスラ
イス開口の流量は良好な乱流を維持するために高レベル
に維持されるが、スライス開口の流量は低減される。他
のストック材吐出開口がスライド58により与えられる
。このスライドの開口は乱流発生器54の流量を自然に
低減させる。
【0016】この発明の目的は、流量比の調節ではなく
より良好な流れ形成制御を与えるものである。この種の
方法は、スライス流からかなりの量のストック材流を吐
出するために使用されるとしても、スライス室内に十分
安定な流れを形成するものではない。それは、スライス
室の寸法がバイパス設定の関数として変化しないという
事実による。更に、流れの分離点のためスライス開口に
向けて流れる流れには望ましくない渦動が発生する。
【0017】更に、米国特許第4,162,189号明
細書には案内路21を利用してスライス室20aの上部
壁を上昇または下降させ得るヘッドボックスが示してあ
る(図1)。このヘッドボックスは、あるストック材を
入口26aを越えて吐出パイプ27に流すことによりス
トック材を吐出することも可能である。しかしながら、
上記構成の目的はストック材レベル(S)を一定に維持
することにあり、スライス流低減器としての作用はない
。この種のオーバフロー構造は多くのヘッドボックスに
見られるものである。乱流発生器15の面積は調節自在
ではない。ストック材(S)の表面レベルは入口26a
により決定される。スライス室の高さの調節はここでは
スライス開口を調節する手段に過ぎない。
【0018】更に、米国特許第3,837,999号明
細書にもヘッドボックスと認められるものが示してある
。スライス室の断面図が図3、4、6および7に示して
ある。図3のスライス室の寸法は、スライス室の内側に
固体成形品を設けることにより変更することができる。 このヘッドボックスには乱流発生器は含まれないと思わ
れる。また、調節方法は非常に繁雑であり、抄紙用とし
ては問題外である。主要な目的は、図6、および図7で
明らかになるスライス開口の調節にある。
【0019】更に、米国特許第3,802,960号明
細書には単層または多層ウエブを生成するヘッドボック
スが示してある。要素20は乱流発生器と、要素23は
スライス室とそれぞれみなすことができる。乱流発生器
の内側には移動自在なウェッジ29を配置することがで
きる。このウェッジにより乱流発生器20およびスライ
ス室23の断面積を変更することが可能である。しかし
ながら、ウェッジの小さな動きにより大きな流量変化が
得られ、またストック材乱流の状態は予測困難な形で変
化する。バイパスは一切使用されず、また装置の工場生
産は比較的困難である。寸法がわずかに変化しても流動
パターンにはかなりの変化がもたらされる。この発明の
目的は流量比調節ではなく、乱流の制御およびスライス
流の特性の改良にある。この装置は、乱流発生器20の
後ではスライスに向うストック材流が多かれ少なかれ層
流をなしており、従って方向と速度の変化が最小である
ため、大きな(1.5%以上の)粘稠度のストック材に
は不適切である。乱流はストック材速度が非常に大きな
場合にのみ実現できる。流速が落ちると、フロック形成
の危険性が非常に高くなる。また、多くの機械に適した
ウェッジの支持方法はウェッジの撓みのため与えられて
ない。ウェッジは中央で湾曲し、主として中央部分でヘ
ッドボックスを圧迫しながら振動する。速度と粘稠度の
変化は制御が困難である。
【0020】上記したものと同様に、米国特許第4,2
85,767号明細書には、内部ウェッジの下でスライ
ス室を調節する方法が示してある。この発明においても
、乱流発生器22、23のスライス室を与える吐出表面
の面積は一定である。また、バイパスは使用されてない
【0021】フィンランド出願第853,293号明細
書には、上記米国特許第3,972,771号明細書と
非常に類似するが、油圧式ヘッドボックスに適用された
方法が示してある。図1および図2において、乱流発生
器のマニホールドパイプの最上列、または図3および図
4において、マニホールドパイプの最下列はスライド1
0aにより被覆可能であり、更にスライス室の枢支上部
壁8はスライス室の寸法を変化させるように作用する。 この出願においてもバイパスは使用されていない。それ
は、点(20、21および3)で調節の結果として流速
が変化することによる。
【0022】本発明の目的は上記従来の方法の五つの欠
点を解消し、多重ウエブを生産するときも同様のヘッド
ボックスを使用できる紙料や板紙、またはパルプ乾燥機
のヘッドボックスにおける方法と装置を提供することに
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によるヘッドボッ
クスは状況に従って以下に示す用途に適用することがで
きる。
【0024】即ち管状の乱流発生器、又は仕切板式乱流
発生器を備えた単層ヘッドボックス(水平、傾斜、垂直
形)である。何れの場合でも、流動分割装置を使用して
乱流発生器に従ってスライス流の一部を向けることによ
りスライス流を調節することができる(その最大値から
減少させる)。
【0025】上述した多層ヘッドボックス(水平、傾斜
、垂直型)であって、両形式の乱流発生器を同じヘッド
ボックスに設置し、従って、例えば、中間層は高粘稠度
ストック材と仕切板付乱流発生器を使用し、また外層は
従来の粘稠度と管状乱流発生器を使用する。
【0026】スライス流の調節には、同じヘッドボック
ス内に三個の異なる流動分割装置、即ちスライス室の中
央には固定または調節自在ウェッジを、スライス室の底
部および「屋根部」にはハッチ状バイパス通路をそれぞ
れ設置することができる。
【0027】
【実施例】図1は抄紙機中央線に沿うヘッドボックスの
断面を示す。スライス室の底部は可撓性板であり、これ
は閉じた位置では連続線で、また開放位置では破線で示
してある。閉じた位置の底部板は10で示し、開放位置
では10aで示す。アクチュエータは空気/流体式シリ
ンダである。ヘッドボックスは水平または傾斜/垂直の
いずれかである。
【0028】図1aは、図1と類似するが、空気/流体
式シリンダの代りにアクチュエータは弾性膨張又は拡張
可能な容器であり、これには、上記部分10、10aを
湾曲させる圧力を与えるように気体または液体を充填さ
れる。
【0029】図1bは二層ヘッドボックスを示し、図示
のような垂直姿勢か、傾斜または水平姿勢のいずれかを
とることができる。図1に示した調節方法は、スライス
室の両壁10、10aおよび110、110aを開放す
ること、従って乱流発生器の吐出表面の一部をスライス
室の外側に露出することにより実現されている。アクチ
ュエータは図1または図1aのいずれかに従って与えら
れるが、ここでは図示はしてない。
【0030】図2は、図1の底部板10、10aを着脱
自在、交換自在な固体底部板10bで置き代える状況を
示す。ヘッドボックスは水平または傾斜/垂直姿勢のい
ずれでもよい。
【0031】図3は、上記図2で示した壁の調節がスラ
イス室の内側に配置された壁10cにより制限されるく
さび状流れ分割器により置き代えられた状態を示す。こ
のくさびの一側は乱流発生器の吐出表面の一部を被覆す
る。ウェッジの高さは固定することができ、この場合は
ウェッジは調節のために他のものに変更することができ
、またはスライス室中央線に垂直に壁10cを移動する
ことにより調節可能である。更に、このヘッドボックス
は水平、傾斜または垂直のいずれかの姿勢をとることが
できる。アクチュエータはウェッジの内側に配置され、
また機械式、油圧式、または空気圧式のいずれかをとる
ことができるが、図3には示してない。
【0032】図3aの方法は、ウェッジにより収集され
たストック材がウェッジを通してその両端部に導かれる
点、およびヘッドボックス側壁を通して再循環を受ける
点で図3のものとは異なる。図3aにおいては、ヘッド
ボックスの側壁を通して吐出開口が設けられた乱流発生
器の中央に配置された通路にストック材は導かれる。
【0033】図3bは、二つの個別ストック材の使用を
可能にする二つの個別の流れ通路を有する方法を示し、
図3に示したものと同様である。両通路は互いに独立に
作用する個別の流量比調節装置を有する。この場合、調
節装置はウェッジ10cおよび110cであり、またこ
れらのウェッジに流入するバイパスストックは互いに独
立に維持される。図3bによれば、ヘッドボックスは垂
直姿勢をとることができるが、これは傾斜/水平姿勢で
あってもよい。アクチュエータは図3の方法のものと類
似する。
【0034】図3cは、多層ヘッドボックスに適用され
、図3aに示された乱流発生器を通るストック材吐出通
路を示す。この場合、各々のストック層はそれ自身の通
路を有しており、この通路はヘッドボックスの後部壁を
通してウェッジの補助の下で収集されたストック材を再
循環させる。この方法は、ウェッジの補助の下で収集さ
れるストック材の吐出の場合を除くと、図3bのものと
類似する。
【0035】本発明による装置の機能は次のように与え
られる(図1)。ストック材は、ヘッドボックスの後部
壁から始まって供給パイプ1からマニホールド2に流入
する。ストック材流がマニホールドを通過すると、均一
化室3で脈動が減衰される。この均一化室は乱流発生器
4を伴ない、この乱流発生器は流動に影響する表面の不
連続を有する仕切板5か、又は管状乱流発生器5aのい
ずれかの形態で形成され、後者の場合は段状またはテー
パ状乱流パイプから形成されるのが普通である。この部
分はスライス室6を伴い、このスライス室はその垂直方
向の寸法が乱流発生器により生成される流量に正しく比
例するものでなければならない。最後に、ストック材は
ヘッドボックスからスライス開口7を通してワイヤ(図
示省略)上に流出する。スライス開口の高さは機構8に
より調節される。ヘッドボックスの上記各部分は既に公
知である。本発明による流量制御は以下に示されるよう
に、スライス室6の底部10、10aを移動させること
により実現される。
【0036】スライス室6の底部10、10aは、ワイ
ヤ側のエッジを剛性に固着された薄い可撓性のシートか
ら形成される。板10の乱流発生器の側のエッジは、ヘ
ッドボックス下方の外側に配置された付勢ユニットと共
に、スライス室6内で位置10aに変位され、従って、
仕切板の一つ以上の流れ通路、またはこれに対応して管
状乱流発生器のパイプの最下列の幾つかは、板10、1
0aの下に露出され、このため上記最底列から吐出され
るストック材はヘッドボックスの下で再循環するように
流動される。板10、10aの前方エッジ上の通路また
はパイプ列はそれらの流れをスライス室6、またスライ
ス7への径路に向けて吐出する。以下のことは上記構成
により実現される。
【0037】供給パイプ1、マニホールド2、均一化室
3、乱流発生器5、5aの流動条件は板10、10aの
位置とは無関係である。
【0038】スライス室6の流動条件または乱流パター
ンのいずれも、底部10、10aの位置がスライス室に
向けて変化されるとき減少するスライス開口7への流動
体積の場合を除いて、実質的には変化しない。
【0039】スライス流の特性は板10、10aの調節
位置とは無関係であり、従って機械の運行は非常に良好
である。
【0040】板10、10aの調節に対して弾性変形に
基づく方法を用いたとき、非常に簡単な構造が実現され
る。壁部にスリットを有するヒンジは不要である。
【0041】この種の構造の実現には、板10、10a
の十分な剛性が要求され、また乱流発生器に対する板エ
ッジの上昇/下降方法および乱流発生器の底部から吐出
されて再循環するストック流の通路化が要求される。こ
れらの詳細は次の幾つかの方法で解決することができる
【0042】板10、10aの剛性は板の底部面に装着
された補剛材11、11aにより改良することができる
。これらの補剛材はストック流に平行または垂直のいず
れかである。上記板エッジの上昇/下降は、1)油圧式
シリンダ13により、2)付勢ユニット、例えばステッ
プモータに接続されたラックピニオン歯車により、3)
ねじを用いる対応する方法により、4)軸を回転させる
とき接続ロッドまたはカムが板10、10aを上昇/下
降する機械に沿って延在する水平軸により、または5)
加圧式弾性容器(図1aに13aで示す)により、実施
可能である。板10、10aに装着された垂直方向のは
ねかけガード11を用いてストック流を流すと共に、更
に板を補剛することが可能である。はねかけガード11
は過剰なはねかけ又はとびちりなしにヘッドボックスの
下方に吐出ストック流を流動させる。板11は、同時に
底部板10、10aをより剛性にするものである。
【0043】図1bに示された多層方法においては、流
れの分離は図1の単層ヘッドボックスの場合と同様に行
われる。即ち、図1bのヘッドボックスはストック流に
対して二つの異なる通路を有している。右側の通路部分
は、単層ヘッドボックスのものと同じ番号で示してある
(図1)。左手側の通路部分は、右手側の通路の対応す
る番号から、これらの番号に100を付加することによ
り得られる番号が付される。このようにして、例えば、
右手側のはねかけガードは11で示され、また左手のも
のは111で示される。
【0044】ヘッドボックスのその他の部分は上記のも
のと同様であるが、次の代替物を用いて可撓性の底部板
10、10aにより実施される調節を代替することがで
きる。
【0045】傾斜底部10b(図2)はスライス室底部
板(図1の10、10a)の位置に配置される。ここで
、傾斜底部10bは乱流発生器の最低通路からの流れを
直線的に下降させるものである。この調節は、底部10
bを、ヘッドボックス側壁を通して外に、吐出開口を通
して下方に、またはヘッドボックスのスライス開口を通
して実施され、またこの底部10bを異なる傾斜角(K
)の底部10bで置き代えることにより実施される。K
=0°のときは、部分10bは位置10の図1の底部板
に対応する。
【0046】この代替物は工場生産が容易である。しか
しながら、流量制御は単にステップがないが、各々のス
テップではほぼ最適な流動状態に達することができる。
【0047】流動方向においては、スライス室6の内側
およびその中間の乱流発生器4(図3)の後に抄紙機を
横切って達するウェッジ10cが設けられる。このウェ
ッジは、これが丁度中央のパイプ列または列孔の出力を
排除できると共に、この出力流をヘッドボックス側壁を
通しウエッジ端部を介して流出させることができるよう
に中空をなしている。ウェッジ10cは異なる高さの他
のウェッジにより置き代えることができ、またはヘッド
ボックス側壁またはスライス開口を通して共に除去可能
である。更に、このウェッジ10cは、乱流発生器に対
向する側部の高さがヘッドボックスの外側から非段階的
に調節できる。
【0048】図3aにおいては、ウェッジにより収集さ
れたストック材は乱流発生器のチャンネル14に逆向き
に吐出され、またヘッドボックス側壁の開口12aを通
してヘッドボックスから吐出される。
【0049】図3bにおいては、図3による調節法は多
層ヘッドボックスに適用される。参照番号は図1bにつ
き説明したものと同じである。
【0050】図3cにおいては、二つの異なるストック
通路の部分は図1bおよび図3bのものと同様の参照番
号が付されている。この場合はウェッジにより収集され
るストック材は、ヘッドボックスを通して機械方向に延
在するチャンネル14、114に逆に吐出され、更に開
口12b、112bを通してヘッドボックスから流出さ
れる。
【0051】スライス室の移動外壁、またはスライス室
内側のウェッジにより流れが分割されても、されなくて
も、このような分割装置の接続点および乱流発生器の吐
出表面は必らずしも全体的に液密である必要はない。ま
た、分割装置の部分10、10a;10b;10c;1
10、110a;および110cはヘッドボックスの幅
方向に直線的である必要はない。例えば、それらは、主
要な流れがヘッドボックスの中央における場合とは異な
った関係でスライス開口に対して、またヘッドボックス
の側部で再循環に対して、分割されるように凹又は凸の
いずれかの形状をとることができる。この特徴により断
面方向のウエブのグラメージおよび配向プロフィルに影
響を与えることができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】抄紙機中央線に沿うヘッドボックスの断面図で
ある。
【図1a】図1のものに類似の方法を示す図である。
【図1b】垂直か傾斜または水平のいずれかの姿勢をと
ることができる二層ヘッドボックスを示す図である。
【図2】図1の可撓性底部板10、10aを着脱自在、
交換自在な固体底部板10bで置き代えた方法を示す図
である。
【図3】図2で示した壁部の調節をスライス室内側に配
置された壁部10cにより制限されるくさび状流動分割
器により置き換えた方法を示す図である。
【図3a】ヘッドボックスの側壁の吐出開口を設けた乱
流発生器の中央に配置された通路にストック材が流入す
る状態を示した図である。
【図3b】二つの個別ストック材の使用を可能にする二
つの個別流動通路を有する、図3に示した状態を示す図
である。
【図3c】多層ヘッドボックスに適用された図3aで示
された乱流発生器を通したストック材吐出通路を示す図
である。
【符号の説明】
1  供給パイプ 2  マニホールド 3  均一化室 5、5a  乱流発生器 6  スライス室 7  スライス開口 10、10a  底部 11、11a  補剛材 12b、112b  開口 13  油圧式シリンダ 13a  圧力式弾性容器 14、114  通路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヘッダ、マニホールド、均一化室、乱
    流発生器またはマニホールドと乱流発生器の組合わせ装
    置、流れ分割装置、スライス室、およびスライス調整装
    置からなる単層又は多層で水平、傾斜または垂直の、紙
    料、板紙またはパルプ乾燥機械のためのヘッドボックス
    であって、その吐出面に接続された乱流発生器に関係し
    て、調整自在流れ分割装置が設けられ、この調整自在流
    れ分割装置は、ストック材に対して垂直な方向でスライ
    スに向けて開口するスライス狭窄化外壁であって、乱流
    発生器の側の狭い側部が乱流発生器の中心に向けその吐
    出表面に沿って、この乱流発生器の表面の一部がヘッド
    ボックスの外側に露出されるように移動自在である外壁
    を備え、該外壁と乱流発生器の間のスリットは必らずし
    も液密である必要はなく(図1、図1a、図1b)、前
    記外壁は、前記移動自在な壁と共に実現できる寸法の変
    化に対応する薄い室を許容する寸法の他の外壁と容易に
    変換自在であり、該交換自在壁は、乱流発生器の表面の
    一部がヘッドボックスの外側に露出される通路(図2)
    を全体的または部分的に形成し、前記外壁の間で、かつ
    前記スライス室の内側に設けられたくさび状部分を備え
    、該くさび状部分の基部側は、乱流発生器の吐出表面に
    設けられて基部側の領域からくさび内に押し出される吐
    出出力流を収集し、前記機械の側部に向うウェッジの側
    部はストック材がヘッドボックスの更に外に向けられる
    開口を有しており、前記乱流発生器はくさびの援助によ
    り収集されたストック材がヘッドボックスから放出され
    る個別通路を有し、前記くさびと乱流発生器の間のスリ
    ットは必らずしも液密である必要はない(図3、図3a
    、図3b、図3c)ことを特徴とするヘッドボックス。
  2. 【請求項2】  前記スライス室外壁は、気体/液体シ
    リンダ、フレキシブル気体/液体容器、ラック−ピニオ
    ン装置、ねじまたは付勢ユニットとしてのカム付軸の下
    で動作する機構を用いることにより、スライス室の中央
    線に向けて弾性的に湾曲され得る(図1、図1a、図1
    b)請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】  前記両壁の間で、前記スライス室の内
    側に、前記くさびの基部が乱流発生器の吐出表面に対し
    て向けられるようにくさびが配置され、前記側部は、前
    記スライス室壁と共に、スライスにより近い部位で合流
    する二本の個別流れ通路を形成し、前記くさび基部の幅
    に対して前記くさびは調節自在又は固着され、前記くさ
    びはヘッドボックス側壁を通してまたはスライス開口を
    通して他の異なる幅のくさびと交換自在であり、一方、
    前記基部の幅は調節自在である(図3、図3a、図3b
    、図3c)請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】  前記くさび基部幅の調節機構はくさび
    の内側に配置される請求項1および3に記載の装置。
  5. 【請求項5】  前記くさび基部幅の調節機構は、気体
    /液体圧式シリンダまたは可撓性容器または軸の下で動
    作する機構から構成され、更にくさび側部のくさびヘッ
    ドを通して制御される請求項1および4に記載の装置。
  6. 【請求項6】  前記ヘッドボックスは、少なくとも二
    つの個別ヘッダ、およびこれに対応する個別乱流発生器
    を備えた多層ヘッドボックスである(図1b、図3b、
    図3c)請求項1乃至5の何れか一つに記載の装置。
  7. 【請求項7】  前記流れ分割装置の流れを分割する部
    分の形状はヘッドボックスの幅方向において平面ではな
    い請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】  紙料、板紙、またはパルプ乾燥機械の
    ヘッドボックスに適用可能な方法であって、前記ヘッド
    ボックスの最高および最低流通体積間の関係は、スライ
    ス流から乱流発生器の吐出表面の最側部の開口から吐出
    される部分を除去することにより調節され、またはその
    他に、乱流発生器の中央の開口から生じる流れを、前記
    スライス室が面積の減少に比例対応して狭くされ、従っ
    て乱流パターンをヘッドボックスの全ての部分のスライ
    ス流体積とは無関係に保つと同時に、前記流れの部分を
    乱流発生器の中央部分を覆う一部分に流入させ、更に前
    記部分内で乱流発生器を閉じることなくヘッドボックス
    の外に流出させて、除去することにより調節されること
    を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】  前記ストック材はスライス開口内に分
    割されると共に、ヘッドボックスの幅方向において異な
    る点で異なる関係に再循環するように逆に分割されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の方法。
JP2405682A 1989-12-22 1990-12-25 紙料、板紙またはパルプ乾燥機械のヘッドボックスにおける方法および装置 Pending JPH04257390A (ja)

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FI896202 1989-12-22

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