JPH04253864A - 殺菌方法と医療用材の菌付着防止・殺菌方法および医療用材 - Google Patents
殺菌方法と医療用材の菌付着防止・殺菌方法および医療用材Info
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- JPH04253864A JPH04253864A JP3033704A JP3370491A JPH04253864A JP H04253864 A JPH04253864 A JP H04253864A JP 3033704 A JP3033704 A JP 3033704A JP 3370491 A JP3370491 A JP 3370491A JP H04253864 A JPH04253864 A JP H04253864A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺菌方法、特に医療用材
の菌付着防止・殺菌方法および殺菌性を有する医療用材
に関する。
の菌付着防止・殺菌方法および殺菌性を有する医療用材
に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】カテーテ
ル(カニューレを包含する)は尿管、血管、気管、卵管
等や各種臓器内に挿入され、液体の注入又は吸入、或い
は通路の開存確保等を目的として使用される。
ル(カニューレを包含する)は尿管、血管、気管、卵管
等や各種臓器内に挿入され、液体の注入又は吸入、或い
は通路の開存確保等を目的として使用される。
【0003】従来、カテーテル、人工骨などの体内に留
置される異物に菌が付着・増殖することによる感染症等
が問題となっている。例えば、膀胱カテーテルに菌が付
着・増殖することによる尿路感染症、静脈カテーテルに
菌が付着・増殖することによる敗血症、人工骨に菌が付
着・増殖することによる骨感染症などがその代表的な例
である。また、切傷、火傷、熱傷、褥瘡等の際、皮膚ま
たは粘膜損傷部位の被覆材として使用される滅菌ガーゼ
、包帯等にも上記と同様に菌が付着・増殖することによ
る感染症等の問題がある。これらの医療用材に付着・増
殖した菌は殺菌ないしは除菌しにくく、抗生物質等の薬
剤でも容易に殺菌ないしは除菌できない。従って、これ
らの感染症等を防止するには、医療用材を頻回に交換す
る必要があった。
置される異物に菌が付着・増殖することによる感染症等
が問題となっている。例えば、膀胱カテーテルに菌が付
着・増殖することによる尿路感染症、静脈カテーテルに
菌が付着・増殖することによる敗血症、人工骨に菌が付
着・増殖することによる骨感染症などがその代表的な例
である。また、切傷、火傷、熱傷、褥瘡等の際、皮膚ま
たは粘膜損傷部位の被覆材として使用される滅菌ガーゼ
、包帯等にも上記と同様に菌が付着・増殖することによ
る感染症等の問題がある。これらの医療用材に付着・増
殖した菌は殺菌ないしは除菌しにくく、抗生物質等の薬
剤でも容易に殺菌ないしは除菌できない。従って、これ
らの感染症等を防止するには、医療用材を頻回に交換す
る必要があった。
【0004】しかし、従来はその繁殖の現象認知にとど
まり、付着の構造に目を付けた事実は無かった。
まり、付着の構造に目を付けた事実は無かった。
【0005】本発明者らは、医療用材(例えばカテーテ
ルなどの体内留置物)における菌の付着・増殖は、体内
に留置されて、菌の付着・増殖が生起しうる部分への菌
の付着を防止することが肝要であり、また、例え菌が付
着してもこれを滅菌することが必要であることに着目し
、研究を重ねた。さらに本発明者らは、従来とは全く異
なるメカニズムによる殺菌方法について研究を重ねた。
ルなどの体内留置物)における菌の付着・増殖は、体内
に留置されて、菌の付着・増殖が生起しうる部分への菌
の付着を防止することが肝要であり、また、例え菌が付
着してもこれを滅菌することが必要であることに着目し
、研究を重ねた。さらに本発明者らは、従来とは全く異
なるメカニズムによる殺菌方法について研究を重ねた。
【0006】本発明の目的は新規な殺菌方法、特に医療
用材の菌付着防止・殺菌方法および殺菌性を有する医療
用材を提供することである。
用材の菌付着防止・殺菌方法および殺菌性を有する医療
用材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、菌が負の電荷を
帯びており、細菌が存在するかまたは存在しうる環境中
に陽極用材と陰極用材とを設けて通電すると、陽極側に
菌が集中的に吸引され、さらに通電することにより、電
流によって当該菌が殺菌されることを知見した。
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、菌が負の電荷を
帯びており、細菌が存在するかまたは存在しうる環境中
に陽極用材と陰極用材とを設けて通電すると、陽極側に
菌が集中的に吸引され、さらに通電することにより、電
流によって当該菌が殺菌されることを知見した。
【0008】本発明はかかる知見に基づいて完成された
ものであり、次の要旨を有するものである。1.細菌が
存在するかまたは存在しうる環境中に、陽極用材と陰極
用材とを設けて通電することを特徴とする殺菌方法。 2.医療用材の少なくともその表面に、陽極用材と陰極
用材とを設けて通電することを特徴とする医療用材の菌
付着防止および殺菌方法。3.医療用材の少なくともそ
の表面に、陽極用材と陰極用材とを設けてなる医療用材
。
ものであり、次の要旨を有するものである。1.細菌が
存在するかまたは存在しうる環境中に、陽極用材と陰極
用材とを設けて通電することを特徴とする殺菌方法。 2.医療用材の少なくともその表面に、陽極用材と陰極
用材とを設けて通電することを特徴とする医療用材の菌
付着防止および殺菌方法。3.医療用材の少なくともそ
の表面に、陽極用材と陰極用材とを設けてなる医療用材
。
【0009】本発明における電極材は、導電性のもので
あれば特に制限はなく、特に白金、銅、導電性プラスチ
ックが好適である。当該電極材の形状には特に制限はな
く、線状、板状、薄膜状、テープ状などが例示される。 線状の場合、例えばカテーテル、皮膚または粘膜損傷部
位の被覆材などの医療用材の場合には通常は直径0.0
5〜5mm程度、特に0.1〜1.0mm程度が好適で
あり、板状、薄膜状、テープ状などの場合においても、
線状の場合に準じて、その使用目的に応じて適宜の大き
さのものとすればよい。
あれば特に制限はなく、特に白金、銅、導電性プラスチ
ックが好適である。当該電極材の形状には特に制限はな
く、線状、板状、薄膜状、テープ状などが例示される。 線状の場合、例えばカテーテル、皮膚または粘膜損傷部
位の被覆材などの医療用材の場合には通常は直径0.0
5〜5mm程度、特に0.1〜1.0mm程度が好適で
あり、板状、薄膜状、テープ状などの場合においても、
線状の場合に準じて、その使用目的に応じて適宜の大き
さのものとすればよい。
【0010】通電量は、殺菌の対象によって適宜選択す
ればよく、例えばカテーテル、皮膚または粘膜損傷部位
の被覆材などの医療用材の場合には0.1〜1.5mA
、特に0.5〜1.0mA程度が好適である。通電時間
も殺菌対象によって適宜選択すればよく、例えばカテー
テル、皮膚または粘膜損傷部位の被覆材の場合には2時
間以上、さらに詳しくは3〜5時間程度でよいが、常時
通電しておくのが望ましい。
ればよく、例えばカテーテル、皮膚または粘膜損傷部位
の被覆材などの医療用材の場合には0.1〜1.5mA
、特に0.5〜1.0mA程度が好適である。通電時間
も殺菌対象によって適宜選択すればよく、例えばカテー
テル、皮膚または粘膜損傷部位の被覆材の場合には2時
間以上、さらに詳しくは3〜5時間程度でよいが、常時
通電しておくのが望ましい。
【0011】電源としては、上記の如き医療用材の場合
、乾電池、太陽電池等を使用するのが好適である。電源
の大きさは、携帯できる大きさのものが好ましい。
、乾電池、太陽電池等を使用するのが好適である。電源
の大きさは、携帯できる大きさのものが好ましい。
【0012】本発明において使用する医療用材には特に
制限はないが、カテーテル、カニューレ、イルリガトー
ル、ブジー、留置針等の体内留置性のもの、豚皮等の創
傷保護剤、ガーゼ、包帯等の皮膚または粘膜損傷部位の
被覆材等が挙げられる。
制限はないが、カテーテル、カニューレ、イルリガトー
ル、ブジー、留置針等の体内留置性のもの、豚皮等の創
傷保護剤、ガーゼ、包帯等の皮膚または粘膜損傷部位の
被覆材等が挙げられる。
【0013】本発明の医療用材はヒトをはじめとするウ
シ、ウマ、サル、イヌ、ネコ等の動物等に使用可能であ
る。
シ、ウマ、サル、イヌ、ネコ等の動物等に使用可能であ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0015】実施例1
この発明の第1の実施例を図1ないし図4に示す。図1
において、10はカテーテルであり、先端近傍部に外周
面が湾曲した拡径部11が形成されており、さらに先端
側側面に開口部12が形成されている。なお、カテーテ
ル10の先端13は、尿道等に挿入し易いように、半球
状に湾曲している。14,15はカテーテル10内に挿
通した電線であり、それぞれ先端をカテーテル10に明
けた孔から外部へ引き出した後、カテーテル10の外面
に前後してリング状に巻回してある。各電線14,15
は、リング状に巻回した部分のみエナメル皮膜を除去し
てある。そして、電線14に正の電荷を加え、電線15
には負の電荷を加えることで、各リング状巻回部分が陽
極用材16ならびに陰極用材17となる。なお、電源と
しては乾電池や太陽電池等を使用する。
において、10はカテーテルであり、先端近傍部に外周
面が湾曲した拡径部11が形成されており、さらに先端
側側面に開口部12が形成されている。なお、カテーテ
ル10の先端13は、尿道等に挿入し易いように、半球
状に湾曲している。14,15はカテーテル10内に挿
通した電線であり、それぞれ先端をカテーテル10に明
けた孔から外部へ引き出した後、カテーテル10の外面
に前後してリング状に巻回してある。各電線14,15
は、リング状に巻回した部分のみエナメル皮膜を除去し
てある。そして、電線14に正の電荷を加え、電線15
には負の電荷を加えることで、各リング状巻回部分が陽
極用材16ならびに陰極用材17となる。なお、電源と
しては乾電池や太陽電池等を使用する。
【0016】図2および図3は、カテーテル10の拡径
部11部分の断面図を示している。すなわち、カテーテ
ル10の外壁は、拡径部11より先端側を除いて、2重
構造となっており、間に空気層40が形成されている。 そして、拡径部11の最外壁部分41が軟らかいゴム等
で構成されている。カテーテル10は、通常図2に示す
ように外面が平坦であり、膀胱等に挿入した際に空気層
40に空気を送り込み、図3に示すように、最外壁部分
41を膨らまして拡径部11を形成する。
部11部分の断面図を示している。すなわち、カテーテ
ル10の外壁は、拡径部11より先端側を除いて、2重
構造となっており、間に空気層40が形成されている。 そして、拡径部11の最外壁部分41が軟らかいゴム等
で構成されている。カテーテル10は、通常図2に示す
ように外面が平坦であり、膀胱等に挿入した際に空気層
40に空気を送り込み、図3に示すように、最外壁部分
41を膨らまして拡径部11を形成する。
【0017】図4は、カテーテル10を尿道19を通し
て膀胱18に挿入した状態を示している。カテーテル1
0は、先端の拡径部11が膀胱18の内壁に引っ掛かっ
て抜け止めされ、開口部12からカテーテル10内を通
って尿が排出される。
て膀胱18に挿入した状態を示している。カテーテル1
0は、先端の拡径部11が膀胱18の内壁に引っ掛かっ
て抜け止めされ、開口部12からカテーテル10内を通
って尿が排出される。
【0018】しかして、菌は、通常外部より尿道19を
へて膀胱内にたっするのである。図4の使用状態で、カ
テーテル10の各電線14,15に通電する(図4中で
は電線14,15は省略)。すると、陽極用材16から
陰極用材17に向かって、尿道19内の生体粘膜等を介
して電流が流れ、菌が陽極用材16に吸引され、さらに
時間経過により殺菌される。加える電圧は、約0.5〜
1.0V程度でよい。
へて膀胱内にたっするのである。図4の使用状態で、カ
テーテル10の各電線14,15に通電する(図4中で
は電線14,15は省略)。すると、陽極用材16から
陰極用材17に向かって、尿道19内の生体粘膜等を介
して電流が流れ、菌が陽極用材16に吸引され、さらに
時間経過により殺菌される。加える電圧は、約0.5〜
1.0V程度でよい。
【0019】以上のように、菌が尿道19内の陽極用材
16に吸引,殺菌されるので、膀胱18内に位置するカ
テーテル10の先端には菌が付着せず、もし付着しても
殺菌されるので、尿路感染症等を防ぐことができる。
16に吸引,殺菌されるので、膀胱18内に位置するカ
テーテル10の先端には菌が付着せず、もし付着しても
殺菌されるので、尿路感染症等を防ぐことができる。
【0020】なお、陽極用材16と陰極用材17の間隔
や、各極用材16,17のコイル状巻回数ならびに設置
箇所数等は特に限定されない。また、カテーテル10の
先端の開口部12は1個に限らない。さらに、先端の拡
径部は、常に拡径した状態のものでもよい。
や、各極用材16,17のコイル状巻回数ならびに設置
箇所数等は特に限定されない。また、カテーテル10の
先端の開口部12は1個に限らない。さらに、先端の拡
径部は、常に拡径した状態のものでもよい。
【0021】実施例2
この発明の第2の実施例を図5に示す。この実施例は、
カテーテル10の外面に、拡径部11近傍まで渡って一
対の電線20,21を交互に螺旋状に巻回したものであ
る。両電線20,21は互いに重なる部分を除いて共に
皮膜が除去されており、電線20には正、電線21には
負の電荷が加えられる。すなわち、電線20が陽極用材
28、電線21が陰極用材29となる。使用状態で各電
線20,21に電流を通すことで、正に帯電した電線2
0の各部に菌が吸引、殺菌される。
カテーテル10の外面に、拡径部11近傍まで渡って一
対の電線20,21を交互に螺旋状に巻回したものであ
る。両電線20,21は互いに重なる部分を除いて共に
皮膜が除去されており、電線20には正、電線21には
負の電荷が加えられる。すなわち、電線20が陽極用材
28、電線21が陰極用材29となる。使用状態で各電
線20,21に電流を通すことで、正に帯電した電線2
0の各部に菌が吸引、殺菌される。
【0022】実施例3
この発明の第3の実施例を図6に示す。この実施例は、
カテーテル10の内面に挿通した電線22の先端をカテ
ーテル10の孔から外部へ出して、リング状に巻回する
と共に、カテーテル10の外面に、拡径部11まで渡っ
て電線23を螺旋状に巻回したものである。正の電荷を
加える電線22は、カテーテル10の外面に露出した巻
回部分のみが皮膜を除去して陽極用材27を形成してお
り、負の電荷を加える電線23は、先端のリング状部分
のみ皮膜を除去して陰極用材24を形成している。かく
して、正に帯電した部位に菌が吸引、殺菌され、カテー
テルの体内留置部分までは、殆ど菌が到来しない。
カテーテル10の内面に挿通した電線22の先端をカテ
ーテル10の孔から外部へ出して、リング状に巻回する
と共に、カテーテル10の外面に、拡径部11まで渡っ
て電線23を螺旋状に巻回したものである。正の電荷を
加える電線22は、カテーテル10の外面に露出した巻
回部分のみが皮膜を除去して陽極用材27を形成してお
り、負の電荷を加える電線23は、先端のリング状部分
のみ皮膜を除去して陰極用材24を形成している。かく
して、正に帯電した部位に菌が吸引、殺菌され、カテー
テルの体内留置部分までは、殆ど菌が到来しない。
【0023】実施例4
この発明の第4の実施例を図7に示す。この実施例は、
カテーテル10内に正の電荷を加える皮膜した電線25
を挿通し、カテーテル10の開口部12に面した先端に
陽極用材26となる電極板を接続したものである。電線
23に負の電荷、電線25に正の電荷を加えることで、
陽極用材26に菌が吸引、殺菌される。
カテーテル10内に正の電荷を加える皮膜した電線25
を挿通し、カテーテル10の開口部12に面した先端に
陽極用材26となる電極板を接続したものである。電線
23に負の電荷、電線25に正の電荷を加えることで、
陽極用材26に菌が吸引、殺菌される。
【0024】なお、第4の実施例に、第3の実施例の陽
極用材27を形成する電線22を加えてもよい。
極用材27を形成する電線22を加えてもよい。
【0025】実施例5
この発明の第5の実施例を図8に示す。この実施例は、
静脈カテーテルに関するものであり、カテーテル50の
外面に皮膜を除去した一対の電線51,52を螺旋状に
巻回し、各電線51,52に正,負の電荷を加える。電
線51,52が、それぞれ陽極用材53,陰極用材54
となり、陽極用材53に菌が吸引,殺菌される。なお、
静脈用カテーテル50の先端には、拡径部は設けられて
いない。
静脈カテーテルに関するものであり、カテーテル50の
外面に皮膜を除去した一対の電線51,52を螺旋状に
巻回し、各電線51,52に正,負の電荷を加える。電
線51,52が、それぞれ陽極用材53,陰極用材54
となり、陽極用材53に菌が吸引,殺菌される。なお、
静脈用カテーテル50の先端には、拡径部は設けられて
いない。
【0026】また、図1ないし図8に示した各実施例に
おいて、カテーテル10,50の外面にリング状ないし
螺旋状に巻回した電線を薄膜の導電性の被覆材で被覆し
たり、カテーテル10,50の外面に電線嵌合溝を形成
して電線を嵌合することで、カテーテル10,50を尿
道や静脈等に挿入する際、電線が引っ掛かって邪魔にな
るのを防ぐことができる。上記被覆材用の導電性材料と
しては、例えばプラスチックにカーボンブラック、銀、
銅等の金属の微粒子を配合したもの、金属などが例示さ
れる。さらに、陽極用材および/または陰極用材を薄膜
状とすることも好都合である。さらにまた、陽・陰極用
材ならびに極材へ電流を導く導体をカテーテル自身に一
体形成したものや、カテーテルそのものを互いに絶縁さ
れた一対の導体にて形成したものでもよい。かかる導体
としては、前記導電性材料、金属などが例示される。
おいて、カテーテル10,50の外面にリング状ないし
螺旋状に巻回した電線を薄膜の導電性の被覆材で被覆し
たり、カテーテル10,50の外面に電線嵌合溝を形成
して電線を嵌合することで、カテーテル10,50を尿
道や静脈等に挿入する際、電線が引っ掛かって邪魔にな
るのを防ぐことができる。上記被覆材用の導電性材料と
しては、例えばプラスチックにカーボンブラック、銀、
銅等の金属の微粒子を配合したもの、金属などが例示さ
れる。さらに、陽極用材および/または陰極用材を薄膜
状とすることも好都合である。さらにまた、陽・陰極用
材ならびに極材へ電流を導く導体をカテーテル自身に一
体形成したものや、カテーテルそのものを互いに絶縁さ
れた一対の導体にて形成したものでもよい。かかる導体
としては、前記導電性材料、金属などが例示される。
【0027】実施例6
この発明の第6の実施例を図9に示す。この実施例は、
皮膚または粘膜損傷部位に皮膜するガーゼ等の医療用材
に適用したものであり、メッシュ状に構成されている。 縦横の一方向は、白金線(例えば、直径0.3mm)等
の導電体30にて構成され、他方向は不導体31にて構
成されている。そして、導電体30には、交互に正負の
電荷を加え、陽極用材30aならびに陰極用材30bを
構成する。加える電圧としては、隣接する陽極用材30
aと陰極用材30bの間隔が1cmの場合、1V程度で
よい。なお、通電方法としては、隣接する陽極用材30
aどうしの一方の端部を交互に接続して一本の線状とし
、同じく陰極用材30bも一本の線状とし、それぞれの
端部を電源の出力端子に接続すればよい。
皮膚または粘膜損傷部位に皮膜するガーゼ等の医療用材
に適用したものであり、メッシュ状に構成されている。 縦横の一方向は、白金線(例えば、直径0.3mm)等
の導電体30にて構成され、他方向は不導体31にて構
成されている。そして、導電体30には、交互に正負の
電荷を加え、陽極用材30aならびに陰極用材30bを
構成する。加える電圧としては、隣接する陽極用材30
aと陰極用材30bの間隔が1cmの場合、1V程度で
よい。なお、通電方法としては、隣接する陽極用材30
aどうしの一方の端部を交互に接続して一本の線状とし
、同じく陰極用材30bも一本の線状とし、それぞれの
端部を電源の出力端子に接続すればよい。
【0028】使用時には、湿ったガーゼを患部との間に
介装するなどし、通電することで、患部付近の菌が陽極
用材30aに吸引、殺菌される。
介装するなどし、通電することで、患部付近の菌が陽極
用材30aに吸引、殺菌される。
【0029】実施例7
この発明の第7の実施例を図10に示す。この実施例は
、正に帯電したシート状の陽極用材60と、負に帯電し
たシート状の陰極用材61とからなり、陰極用材61を
皮膚側に、陽極用材60を外側にして使用する。使用時
には、陽極,陰極用材60,61間に伝導体,湿ったス
ポンジ,ガーゼ等の水分を含むものを介装する。このよ
うに構成すると、空気中の菌が陽極用材60に吸引,殺
菌され、患部に達するのを防止できる。なお、陽極,陰
極用材60,61を構成するシートを、導体からなるメ
ッシュ状としてもよい。
、正に帯電したシート状の陽極用材60と、負に帯電し
たシート状の陰極用材61とからなり、陰極用材61を
皮膚側に、陽極用材60を外側にして使用する。使用時
には、陽極,陰極用材60,61間に伝導体,湿ったス
ポンジ,ガーゼ等の水分を含むものを介装する。このよ
うに構成すると、空気中の菌が陽極用材60に吸引,殺
菌され、患部に達するのを防止できる。なお、陽極,陰
極用材60,61を構成するシートを、導体からなるメ
ッシュ状としてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、菌を主に陽極のみに集
菌することができ、かつ電流を少量通電することにより
菌を殺菌できるので、医療用材に菌が付着・増殖するこ
とによる尿路感染症、敗血症、骨感染症等の各種感染症
及び褥瘡等の表在性の各種感染症を予防することができ
る他、広く殺菌効果を達成することができる。
菌することができ、かつ電流を少量通電することにより
菌を殺菌できるので、医療用材に菌が付着・増殖するこ
とによる尿路感染症、敗血症、骨感染症等の各種感染症
及び褥瘡等の表在性の各種感染症を予防することができ
る他、広く殺菌効果を達成することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の部分斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の部分断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の部分断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の使用状態の概略図であ
る。
る。
【図5】本発明の第2の実施例の部分斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の部分斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施例の部分斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施例の部分斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施例の部分斜視図である。
【図10】本発明の第7の実施例の部分斜視図である。
10 カテーテル
16 陽極用材
17 陰極用材
Claims (11)
- 【請求項1】 細菌が存在するかまたは存在しうる環
境中に、陽極用材と陰極用材とを設けて通電することを
特徴とする殺菌方法。 - 【請求項2】 医療用材の少なくともその表面に、陽
極用材と陰極用材とを設けて通電することを特徴とする
医療用材の菌付着防止および殺菌方法。 - 【請求項3】 陽極用材及び/又は陰極用材が、導電
性材料にて被覆されてなる請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 医療用材が、体内留置性の医療用材で
ある請求項2または3記載の方法。 - 【請求項5】 体内留置性の医療用材が体内留置性の
カテーテルである請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 医療用材が、皮膚または粘膜損傷部位
の被覆材である請求項2または3記載の方法。 - 【請求項7】 医療用材の少なくともその表面に、陽
極用材と陰極用材とを設けてなる医療用材。 - 【請求項8】 陽極用材及び/又は陰極用材が、導電
性材料にて被覆されてなる請求項7記載の医療用材。 - 【請求項9】 医療用材が、体内留置性の医療用材で
ある請求項7または8記載の医療用材。 - 【請求項10】 体内留置性の医療用材が体内留置性
のカテーテルである請求項9記載の医療用材。 - 【請求項11】 医療用材が、皮膚または粘膜損傷部
位の被覆材である請求項7または8記載の医療用材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033704A JPH04253864A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 殺菌方法と医療用材の菌付着防止・殺菌方法および医療用材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033704A JPH04253864A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 殺菌方法と医療用材の菌付着防止・殺菌方法および医療用材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04253864A true JPH04253864A (ja) | 1992-09-09 |
Family
ID=12393810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3033704A Pending JPH04253864A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 殺菌方法と医療用材の菌付着防止・殺菌方法および医療用材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04253864A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH079356U (ja) * | 1993-07-20 | 1995-02-10 | 奥田 恭子 | 膀胱留置カテーテル |
JP2002200172A (ja) * | 2000-08-27 | 2002-07-16 | Kazuyo Seko | 微生物感染および血栓形成を防止する医療用チューブおよび人工臓器 |
JP2005013746A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Codman & Shurtleff Inc | シャントに接続されている移植されたカテーテルの閉塞物を除去するためのシステム及び方法 |
JP2008505729A (ja) * | 2004-07-12 | 2008-02-28 | エーティエス メディカル,インコーポレイテッド | 導電性医療装置用の抗凝固及び脱鉱化システム |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3033704A patent/JPH04253864A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH079356U (ja) * | 1993-07-20 | 1995-02-10 | 奥田 恭子 | 膀胱留置カテーテル |
JP2002200172A (ja) * | 2000-08-27 | 2002-07-16 | Kazuyo Seko | 微生物感染および血栓形成を防止する医療用チューブおよび人工臓器 |
JP2005013746A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Codman & Shurtleff Inc | シャントに接続されている移植されたカテーテルの閉塞物を除去するためのシステム及び方法 |
JP4637515B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2011-02-23 | コドマン・アンド・シャートレフ・インコーポレイテッド | シャントに接続されている移植されたカテーテルの閉塞物を除去するためのシステム及び方法 |
JP2008505729A (ja) * | 2004-07-12 | 2008-02-28 | エーティエス メディカル,インコーポレイテッド | 導電性医療装置用の抗凝固及び脱鉱化システム |
JP4941992B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2012-05-30 | メドトロニック エーティエス メディカル,インコーポレイテッド | 導電性医療装置用の抗凝固及び脱鉱化システム |
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