JPH04251628A - クランク軸鍛造装置の横行加圧装置 - Google Patents

クランク軸鍛造装置の横行加圧装置

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JPH04251628A
JPH04251628A JP780191A JP780191A JPH04251628A JP H04251628 A JPH04251628 A JP H04251628A JP 780191 A JP780191 A JP 780191A JP 780191 A JP780191 A JP 780191A JP H04251628 A JPH04251628 A JP H04251628A
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JP
Japan
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transverse
die
crankshaft
fixing hardware
hardware
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JP780191A
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Inventor
Koji Takahara
浩司 高原
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸鍛造装置の
横行加圧装置に関し、詳細には、RR鍛造装置やTR鍛
造装置などの一体型クランク軸鍛造装置において、被成
形クランク軸材を軸方向に圧縮成形するために装備され
る対の横行加圧装置の内の、被成形クランク軸材の既成
形側に配される横行加圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸状素材を用いて各単位スロー部を順次
に成形することでクランク軸をCGF(Continu
ous Grain Flow) 成形する鍛造装置と
しては、RR鍛造装置およびTR鍛造装置が広く知られ
ている。
【0003】これらクランク軸鍛造装置の概要を、〔図
3〕に示すRR鍛造装置を例にして説明する。なお、同
図中の縦一点鎖線の左方は、軸状の素材を把持した成形
開始時点、右方は単位スロー部の成形終了時点それぞれ
における状態を示す。このRR鍛造装置は、同図の右方
に示すように、クロスヘッド(31)の圧下力Pを、両
側部の傾斜摺動板(32),(32’)を介して対の横
行加圧装置(33),(33’)に伝達し、その圧下力
Pの水平方向の分力Fによって軸状素材(30)を軸方
向に圧縮すると共に、クロスヘッド(31)に連結され
た上ポンチ(37)で軸状素材(30)のピン部を軸直
角方向に圧下して、単位クランクスロー部を成形する構
成とされている。また、対の横行加圧装置(33),(
33’)は、装置本体の基台上を横移動する摺動台(3
4),(34’)と、この摺動台(34),(34’)
に装着された横行ダイス(35),(35’)とからか
らなり、また、これらは、それぞれ上下方向に二分割可
能な構成とされ、かつクロスヘッド(31)の両側に設
けられたダイス押えシリンダ(36),(36’)にて
一定の把持圧力を付与されるものとされている。そして
、これら対の横行加圧装置(33),(33’)は、軸
状素材(30)の成形対象部の両側を把持すると共に、
軸方向に圧縮して単位クランクアーム部を成形する重要
な役割を担う。なお、TR鍛造装置においても同様な構
成の横行加圧装置が用いられる。
【0004】ところで、これらのクランク軸鍛造装置で
は、丸棒状ないしは段付軸状の素材を用い、この素材の
一方の端部側から順次に配筒角度を変えながら単位クラ
ンクスロー部を成形するので、対の横行加圧装置(33
),(33’)は、特に、これらに装着される横行ダイ
ス(35),(35’)は、互いに相異なる内部構造の
ものとされている。 すなわち、その一方は素材側用とされて〔図3〕の左方
に示すのように、比較的に簡単な内部構造の横行ダイス
(35’) が装着され、他の一方は既成形側用とされ
て同図の右方に示すように、成形済の単位クランクスロ
ー部をその内に収容すると共に、この単位クランクスロ
ー部を所定の配筒角度と真直度とを保って把持し得る内
部構造の横行ダイス(35)が装着されている。
【0005】そして、このような既成形側用の横行加圧
装置に装着される横行ダイスとしては、その正断面図で
ある〔図4〕の(a)図および同(a)図のA−A断面
図である(b)図に例示する構成のものが、従来より最
も広く採用されている。〔図4〕において、(41)は
ダイス本体であって、このダイス本体(41)は、成形
対象クランク軸の振り回し径より大きな径の内穴部を有
する円筒状に形成され、その中心軸線と略同水平面で、
上ダイス(41a) と下ダイス(41b) に二分割
されている。(42)は前部ライナであって、この前部
ライナ(42)は、中心穴を有する円盤状のもので、ダ
イス本体(41)の前端部に取着されている。また、こ
の前部ライナ(42)は、上下に二分割されている。(
43)はピン固定金物であって、このピン固定金物(4
3)は、クランク軸の配筒角度とストロークに対応する
偏心穴を有する円盤状のもので、前部ライナ(42)の
後方に所定間隔を隔てて平行に、ダイス本体(41)内
に配置されている。また、このピン固定金物(43)は
〔図4〕の(b)図に示すように、上下に二分割され、
それぞれ上ダイス(41a) および下ダイス(41b
) の内面に着脱可能に取着されている。(44)はジ
ャーナル固定金物であって、このジャーナル固定金物(
44)は、中心穴を有する円盤状のもので、ピン固定金
物(43)の後方に所定間隔を隔てて平行に、ダイス本
体(41)内に配置されている。また、このジャーナル
固定金物(44)も上下に二分割され、それぞれ上ダイ
ス(41a) および下ダイス(41b) の内面に着
脱可能に取着されている。
【0006】そして、これら横行ダイスの上ダイス(4
1a) および下ダイス(41b) は、ここでは図示
を省略した摺動台の上部および下部に、それぞれ固定的
に取り付けられ、一方、ピン固定金物(43)は、成形
対象クランク軸の気筒数に対応してピン部を保持する偏
心穴の角度位相をそれぞれに変えた複数組のものが準備
され、各成形工程毎に、保持する既成形単位クランクス
ロー部の配筒角度に応じて交換される。
【0007】なお、〔図4〕の(a)図において、Mは
成形過程にある素材であって、ここでは、これから成形
される部位に隣接するジャーナル部を前部ライナ(42
)に把持される一方、既に成形された単位クランクスロ
ー部のピン部を所定の配筒角度をもってピン固定金物(
43)に保持されると共に、その回転中心が狂わないよ
うに、続くジャーナル部をジャーナル固定金物(44)
に保持された状態を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、横行ダイスを固定的に装着した横行加圧装置を
用いるRR鍛造法やTR鍛造法においては、以下の問題
点がある。すなわち、これら鍛造法では、それぞれ配筒
角度の異なる単位スロー部を順次に熱間成形するので、
上記従来の横行加圧装置を既成形側に装備する場合、そ
の成形対象のクランク軸が、同形式ロットである程度纏
まらないと、その全成形所要時間に対するピン固定金物
の交換時間の比率が高まって生産性を低下させる。  
このため、近年特に注目されている“必要最小限の小ロ
ット生産と即納により資材ストックを最低に抑制して総
合生産性の向上を図る”新たな観点の生産管理方式に対
応し難いという問題点を内在している。
【0009】これは、複数の同形式クランク軸を熱間成
形する場合、ある配筒角度用のピン固定金物をセットし
た横行ダイスでもって、複数のクランク軸の同一配筒角
度の単位クランクスロー部を連続的に熱間成形した後、
他の配筒角度用のピン固定金物に交換すれば良いのに対
し、例えば、1本のクランク軸のみを対象とする場合、
単位クランクスロー部の熱間成形の都度にピン固定金物
を交換する必要が生じるためである。すなわち、全成形
所要時間に対するピン固定金物の交換時間の比率が一連
の熱間成形におけるロット数に逆比例するからである。
【0010】さらにまた、これら従来の横行加圧装置で
は、成形対象クランク軸の型式に対応して、偏心穴の角
度位相をそれぞれに変えた複数組のピン固定金物を保有
しておく必要があるため、これらの製作コスト、保管ス
ペース、管理コスト等も大きな負担となり、これらも生
産性の向上を図るに大きな阻害要因となっていた。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
被成形クランク軸材の既成形側を任意の回転角度位相に
把持し得て、内蔵するピン固定金物等の工具の交換を行
うことなく、各成形対象単位クランクスロー部を所定の
配筒角度をもって熱間成形することができ、小ロット生
産にも効率良く対応できると共に、工具数の低減も可能
なクランク軸鍛造装置の横行加圧装置の提供を目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、第
1発明のクランク軸鍛造装置の横行加圧装置は、加圧手
段によって横行する軸方向加圧用の摺動台と、この摺動
台に装着され、被成形クランク軸材の既成形側を把持す
る対の半割筒状の上下ダイスからなる横行ダイスとを備
えるクランク軸鍛造装置の横行加圧装置において、横行
ダイスが、円周方向に回動可能に摺動台に装着されると
共に、この摺動台側に装備された回動手段に連結された
ことを特徴とする。
【0013】また、第2発明のクランク軸鍛造装置の横
行加圧装置は、加圧手段によって横行する軸方向加圧用
の摺動台に取着された対の半割筒状の上下ダイス本体と
、これら上下ダイス本体の前端部に配された前部ライナ
と、この前部ライナの後側の上下ダイス本体内に配され
たピン固定金物と、このピン固定金物の後側の上下ダイ
ス本体内に配されたジャーナル固定金物とを有してなる
横行ダイスを備えるクランク軸鍛造装置の横行加圧装置
において、ピン固定金物とジャーナル固定金物とが、前
部ライナの後側の上下ダイス本体内に円周方向に回動可
能に配設された対の半割筒状の上下金物ホルダの内面に
拘持される一方、この上下金物ホルダが、上下ダイス本
体ないしは摺動台側に装備された回動手段に連結された
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】上記構成の本発明装置においては、被成形クラ
ンク軸材の既成形側を把持する横行ダイスが回動可能に
摺動台に装着されると共に、この摺動台側に装備された
回動手段に連結されているので、被成形クランク軸材の
既成形側を把持した状態で、横行ダイスを成形対象の単
位クランクスロー部の配筒角度に対応する回転角度位相
に回動させた後、当該横行加圧装置を加圧手段によって
横行させることで、各成形対象単位クランクスロー部を
、工具交換を伴うことなく所定の配筒角度をもって熱間
成形することができる。また、被成形クランク軸材の着
脱は、横行ダイスを元角度位相に回動復帰させることで
容易に行うことができる。
【0015】また、第2発明においては、被成形クラン
ク軸材の既成形側を把持する横行ダイスのピン固定金物
とジャーナル固定金物とが、この横行ダイスの上下ダイ
ス本体内に円周方向に回動可能に配設された対の上下金
物ホルダの内面に拘持され、一方この上下金物ホルダが
、上下ダイス本体ないしは摺動台側に装備された回動手
段に連結されているので、被成形クランク軸材の既成形
側を把持した状態で、横行ダイスの対の上下金物ホルダ
を成形対象の単位クランクスロー部の配筒角度に対応す
る回転角度位相に回動させた後、当該横行加圧装置を加
圧手段によって横行させることで、各成形対象単位クラ
ンクスロー部を、ピン固定金物を交換することなく、所
定の配筒角度をもって熱間成形することができる。また
、被成形クランク軸材の着脱は、横行ダイスの対の半割
筒状の上下金物ホルダを元位置に回動復帰させることで
容易に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明のクランク軸鍛造装置の横行
加圧装置の実施例を図面を参照して説明する。
【0017】〔第1実施例〕〔図1〕は本実施例の横行
加圧装置の要部を示す断面図であって、(a)図は正断
面図、(b)図は(a)図のA−A断面図である。
【0018】〔図1〕において、(1) は摺動台であ
って、ここではその主要部分である上下羽根ダイス部(
1a)(1b)のみの断面を示すが、この摺動台(1)
 は、前述の〔図3〕に示すように、クランク軸鍛造装
置の既成形側に装備され、その後端上部の傾斜摺動板を
介して鍛造装置本体のクロスヘッドの圧下力の水平方向
の分力を受けて、基台上を中心方向に横行して被成形ク
ランク軸材Mを軸方向に加圧成形し、横行加圧後には後
端部に連結された引戻しシリンダによって復帰する構成
とされている。また、この摺動台(1) の上羽根ダイ
ス部(1a)は、鍛造装置本体のダイス押えシリンダに
連結され、クロスヘッドの下降に伴うダイス押えシリン
ダの圧力増加により横行加圧に際する把持圧力を得る。
【0019】(2) は横行ダイスであって、この横行
ダイス(2) は、成形対象クランク軸の振り回し径よ
り大きな径の内穴部を有する円筒状に形成されてその中
心軸線と略同水平面で二分割されてなる上ダイス(2a
)および下ダイス(2b)と;中心穴を有する円盤状に
形成されてその中心穴の中心軸線と略同水平面で二分割
されてなり、上下ダイス(2a)(2b)それぞれの前
端面に着脱可能に取着された上前部ライナ(3a)およ
び下前部ライナ(3b)と;偏心穴を有する円盤状に形
成されてその偏心穴を経る分割線で二分割されてなり、
上下前部ライナ(3a)(3b)と所定間隔を隔てた後
方に位置する上下ダイス(2a)(2b)それぞれの内
周面に着脱可能に取着された上ピン固定金物(4a)お
よび下ピン固定金物(4b)と;中心穴を有する円盤状
に形成されてその中心穴の中心軸線と略同水平面で二分
割されてなり、上下ピン固定金物(4a)(4b)と所
定間隔を隔てた後方位置する上下ダイス(2a)(2b
)それぞれの内周面に着脱可能に取着された上ジャーナ
ル固定金物(5a)および下ジャーナル固定金物(5b
)とを、それぞれ上下方向に分割可能に対をなして設け
てなるものとされている。
【0020】なお、上下ピン固定金物(4a)(4b)
の分割線は、従来と異なり、例えば(a)図に示すよう
にそれ自体の中心点と偏心穴の中心点とを結んだ直線と
される。 すなわち、これらの組合せ形状は、同一形式のクランク
軸を対象とする限り、一種類の組合せ形状のみとされる
【0021】また、この横行ダイス(2) の上下ダイ
ス(2a)(2b)は、それぞれの外周面の同一軸方向
位置に周方向に設けた環状連結凸部(2c)(2d)を
介して、摺動台(1) の上下羽根ダイス部(1a)(
1b)内周面の同一軸方向位置の周方向に設けられたア
リ溝(1c)(1d)に回動可能に係合され、上羽根ダ
イス部(1a)が下降して閉じたとき、上下羽根ダイス
部(1a)(1b)内で対をなして回動自由とされてい
る。また、この横行ダイス(2) の上下ダイス(2a
)(2b)は、後方に向けて上下羽根ダイス部(1a)
(1b)の軸方向長さより長く形成され、その後端部外
周それぞれには半割状の歯車(6a)(6b)が取着さ
れている。また、この横行ダイス(2) の後方延長部
外径は本体部より小径とされ、その段落端面が上下羽根
ダイス部(1a)(1b)の縮径部前端面と係合し、こ
の係合関係と、前記環状連結凸部(2c)(2d)とア
リ溝(1c)(1d)との係合関係とで、横行加圧に際
して負荷される軸方向応力を担持する構成とされている
【0022】(7) は受けローラであって、この受け
ローラ(7) は、摺動台(1) の下羽根ダイス部(
1b)の内周の複数個所に埋設され、ここでは図示を省
略した付勢手段に支持されて突出し、下羽根ダイス部(
1b)に係合されている上下ダイス(2a)(2b)を
一定の背圧をもって押し上げて、その回動を助けるもの
とされている。
【0023】(8) は駆動歯車であって、この駆動歯
車(8) は、横行ダイス(2) 後方の上下羽根ダイ
ス部(1a)(1b)それぞれの基部内側に装着された
減速機と軸回転位相検知器を備えるモータ(9) の出
力軸に取着されて上下に配され、上下ダイス(2a)(
2b)の後端部外周に取着された歯車(6a)(6b)
それぞれに係合し、モータ(9) の制御運転によつて
駆動されて横行ダイス(2) の上下ダイス(2a)(
2b)を対をなして任意の角度位相に回動・固定するも
のとされている。
【0024】なお、〔図1〕において、Mは成形過程に
ある被成形クランク軸材であって、ここでは、これから
加圧成形される部位に隣接するジャーナル部を上下前部
ライナ(3a)(3b)に把持される一方、既に成形さ
れた単位クランクスロー部のピン部を上下ピン固定金物
(4a)(4b)に、続くジャーナル部を上下ジャーナ
ル固定金物(5a)(5b)に把持されると共に、当該
横行ダイス(2) の図中に二点鎖線で示す基準位置か
ら矢印方向への30度回動により、所定の配筒角度に保
持された状態を示す。
【0025】上記構成を具備する本実施例の横行加圧装
置を既成形側に装備したクランク軸鍛造装置によるクラ
ンク軸の熱間成形においては、まず、当該横行加圧装置
の横行ダイス(2) の上下ダイス(2a)(2b)を
基準位置に回動させておき、摺動台(1) の上羽根ダ
イス部(1a)を上昇させて被成形クランク軸材Mをセ
ットする。次いで、上羽根ダイス部(1a)を下降させ
て被成形クランク軸材Mの既成形単位クランクスロー部
を把持するが、この時のダイス押えシリンダの圧下力は
低く軽い把持であり、受けローラ(7) の背圧により
、横行ダイス(2) をクリアランスの範囲内でやや浮
かした状態とする。なお、上下ダイス(2a)(2b)
の基準位置とは、その分割線が略水平となって上下方向
に分離可能な角度位相を占める位置であり、上下ダイス
(2a)(2b)が上下に逆転した状態であっても良い
【0026】この状態から、モータ(9) を制御運転
して、横行ダイス(2) の上下ピン固定金物(4a)
(4b)の回転角度位相を、すなわち把持されている既
成形単位クランクスロー部のピン部の回転角度位相を、
成形対象単位クランクスロー部との対応における所定配
筒角度に合致させると共に、ダイス押えシリンダの圧下
力を高めて、既成形単位クランクスロー部を確実に把持
して横行加圧に移る。
【0027】成形対象単位クランクスロー部の熱間成形
が終了すると、上記と逆の手順を踏んで、横行ダイス(
2) の上下ダイス(2a)(2b)を基準位置に回動
復帰させて、被成形クランク軸材Mを取り出し、しかる
後に、該横行加圧装置を元位置に引き戻して次の熱間成
形に備えるのである。
【0028】このようにして、被成形クランク軸材Mの
一方の端部側から順次に配筒角度を変えながら単位クラ
ンクスロー部を熱間成形できる本実施例の横行加圧装置
では、同一型式のクランク軸に対して一組の横行ダイス
(2) でもって対応でき、従来技術のように成形工程
の都度に内蔵するピン固定金物等の工具交換を必要とせ
ず、その生産性の向上が図れるだけでなく、必要工具種
別および数を最小に抑えることができ、しかも、小ロッ
トのクランク軸の熱間成形についても、工具交換による
効率低下を最小限にとどめることができる。
【0029】〔第2実施例〕〔図2〕は本実施例の横行
加圧装置の要部を示す正断面図である。なお、本実施例
の横行加圧装置は、横行ダイスの全体を回動可能に装着
する代わりに、その一部を回動可能とする構成が異なる
点以外は、〔図1〕に示した第1実施例と実質的に同様
の構成のものであり、ここでは、〔図1〕と均等の各部
は同一符号で示して説明を省略し、その差異点のみを要
約説明する。
【0030】本実施例においては、横行ダイス(12)
の上下ダイス(12a)(12b)は、摺動台(1) 
の上下羽根ダイス部(1a)(1b)にそれぞれ固定的
に装着され、その全体を回動させる代わりに、上下ダイ
ス(12a)(12b)の内部に嵌装した上下金物ホル
ダ(13a)(13b)を回動させる構成が採られてい
る。
【0031】ここで、上下ダイス(12a)(12b)
それぞれの前端面には、第1実施例と同構成の上下前部
ライナ(3a)(3b)が取着される一方、この上下前
部ライナ(3a)(3b)の後方内部には、内径を成形
対象クランク軸の振り回し径より大きくした円筒状に形
成され、かつ当該上下ダイス(12a)(12b)の分
割面と同水平面で二分割されてなる上下金物ホルダ(1
3a)(13b)が回動可能に嵌装されている。また、
これら上下金物ホルダ(13a)(13b)の内周面に
は、第1実施例と同構成の上下ピン固定金物(4a)(
4b)および上下ジャーナル固定金物(5a)(5b)
が所定間隔を隔てて取着されている。
【0032】また、この上下金物ホルダ(13a)(1
3b)は、それぞれの外周面の同一軸方向位置に周方向
に設けた環状連結凸部(13c)(13d)を介して、
上下ダイス(12a)(12b)内周面の同一軸方向位
置の周方向に設けられたアリ溝(12c)(12d)に
回動可能に係合されてあり、上羽根ダイス部(1a)が
下降して閉じたとき、上下ダイス(12a)(12b)
内で対をなして回動自由とされている。また、この上下
金物ホルダ(13a)(13b)は、後方に向けて上下
ダイス(12a)(12b)の軸方向長さより長く形成
され、その後端部外周それぞれには半割状の歯車(16
a)(16b)が取着されている。また、その後方延長
部外径は本体部より小径とされ、その段落端面が上下ダ
イス(12a)(12b)後部の縮径部前端面と係合し
、この係合関係と、前記環状連結凸部(13c)(13
d)とアリ溝(12c)(12d)との係合関係とで、
横行加圧に際して負荷される軸方向応力を担持する構成
とされている。
【0033】また、この横行ダイス(12)の上下金物
ホルダ(13a)(13b)の後端部外周に取着された
歯車(16a)(16b)は、第1実施例と同様に、上
下羽根ダイス部(1a)(1b)それぞれの基部内側に
配置された駆動歯車(8) と係合し、モータ(9) 
の制御運転によつて駆動され、上下ダイス(12a)(
12b)内において対をなして任意の角度位相に回動・
固定させられる。
【0034】上記構成を具備する本実施例の横行加圧装
置では、被成形クランク軸材Mの配筒角度を定める上下
ピン固定金物(4a)(4b)と、その軸芯を定める上
下ジャーナル固定金物(5a)(5b)とを上下金物ホ
ルダ(13a)(13b)によって回動させるので、被
成形クランク軸材Mの既成形単位クランクスロー部を、
芯振れを起こすことなく任意の回転角度位相に把持して
横行加圧することができる。 また、その回動部材を比較的小さく構成できるので、前
述した第1実施例より小さな動力でもって同様の効果を
得ることができる。
【0035】なお、以上に述べた第1および第2実施例
では、上下ダイスないしは上下金物ホルダを、減速機と
軸回転位相検知器を備えるモータの制御運転により歯車
機構を介して回動させるものとしたが、これは一例であ
って、これらを回動させるに他の駆動機構が採用されて
も良いことは言うまでもない。また、これら実施例では
、把持した被成形クランク軸材の回転角度位相をモータ
の軸回転位相検知器にて検出するものとしたが、これは
当該被成形クランク軸材の端面に予め印した基準マーク
の回転角度の変化から確認することもできる。  また
、大型のクランク軸を対象とする場合、被成形クランク
軸材を装置外部から補助回動させて、その回動を円滑な
ものとすることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係るクラ
ンク軸鍛造装置の横行加圧装置によれば、同一型式のク
ランク軸に対して一組の横行ダイスでもって、被成形ク
ランク軸材の既成形側を任意の回転角度位相に把持し得
て、内蔵するピン固定金物等の工具の交換を行うことな
く、各成形対象単位クランクスロー部を所定の配筒角度
をもって熱間成形することができて、その生産性の大幅
な向上が図れるに加え、小ロット生産にも効率良く対応
できると共に、必要工具種別を最小に抑えて保有数の低
減が図れると言う大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の横行加圧装置の要部を示
す断面図であって、(a)図は正断面図、(b)図は(
a)図のA−A断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の横行加圧装置の要部を示
す正断面図である。
【図3】クランク軸鍛造装置の一例としてのRR鍛造装
置の概要正断面図である。
【図4】クランク軸鍛造装置の既成形側に装備される従
来の横行加圧装置に装着される横行ダイスの正断面図で
ある。
【符号の説明】
1−−摺動台、1a−−上羽根ダイス部、1b−−下羽
根ダイス部、2−−横行ダイス、2a−−上ダイス、2
b−−下ダイス、3a−−上前部ライナ、3b−−下前
部ライナ、4a−−上ピン固定金物、4b−−下ピン固
定金物、5a−−上ジャーナル固定金物、5b−−下ジ
ャーナル固定金物、6a,6b−−歯車、8−−駆動歯
車、9−−モータ、12−−横行ダイス、12a−−上
ダイス、12b−−下ダイス、13a−−上金物ホルダ
、13b−−下金物ホルダ、16a,16b−−歯車。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  加圧手段によって横行する軸方向加圧
    用の摺動台と、この摺動台に装着され、被成形クランク
    軸材の既成形側を把持する対の半割筒状の上下ダイスか
    らなる横行ダイスとを備えるクランク軸鍛造装置の横行
    加圧装置において、横行ダイスが、円周方向に回動可能
    に摺動台に装着されると共に、この摺動台側に装備され
    た回動手段に連結されたことを特徴とするクランク軸鍛
    造装置の横行加圧装置。
  2. 【請求項2】  加圧手段によって横行する軸方向加圧
    用の摺動台に取着された対の半割筒状の上下ダイス本体
    と、これら上下ダイス本体の前端部に配された前部ライ
    ナと、この前部ライナの後側の上下ダイス本体内に配さ
    れたピン固定金物と、このピン固定金物の後側の上下ダ
    イス本体内に配されたジャーナル固定金物とを有してな
    る横行ダイスを備えるクランク軸鍛造装置の横行加圧装
    置において、ピン固定金物とジャーナル固定金物とが、
    前部ライナの後側の上下ダイス本体内に円周方向に回動
    可能に配設された対の半割筒状の上下金物ホルダの内面
    に拘持される一方、この上下金物ホルダが、上下ダイス
    本体ないしは摺動台側に装備された回動手段に連結され
    たことを特徴とするクランク軸鍛造装置の横行加圧装置
JP780191A 1991-01-25 1991-01-25 クランク軸鍛造装置の横行加圧装置 Withdrawn JPH04251628A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062706A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 鍛造用金型
CN103111569A (zh) * 2012-12-06 2013-05-22 通裕重工股份有限公司 船用全纤维曲轴四模镦锻弯曲柔性成形工艺及装备
CN106853503B (zh) * 2017-02-27 2018-07-17 辽宁五一八内燃机配件有限公司 曲轴曲拐镦锻成形轴向定位组合式模具

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