JPH04248692A - タクシー稼働情報管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はタクシー稼働情報管理装
置に関するものであり、例えばタクシーの営業所におい
て、タクシーの稼働情報を収集し、管理する装置に用い
られるものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、タクシーに搭載されている料金
メータは、その内部メモリに走行距離や料金に関連する
情報を稼働情報として記憶している。そしてタクシーの
稼働終了後に、タクシー営業所等に設置されている管理
装置によってこの稼働情報を収集し、集計や分類等の情
報処理を行って、稼働管理情報としてタクシー業務の管
理者に提供している。

【０００３】従来、上述したような稼働情報を管理する
タクシー稼働情報管理装置として、タクシーに搭載され
た料金メータとタクシー営業所に設置された管理装置と
をコネクタ付ケーブルで一時的に接続して、料金メータ
に記憶されている稼働情報を料金メータより収集する、
ケーブル方式のタクシー稼働情報管理装置がある。また
、他のタクシー稼働情報管理装置として、半導体メモリ
素子をカード状のケースに収納したメモリカードを情報
伝達媒体として使用する、メモリカード方式のタクシー
稼働情報管理装置がある。つまり、このメモリカード方
式では、料金メータにメモリカードを装着してタクシー
の稼働情報を料金メータの内部メモリからメモリカード
へ移管し、その後、このメモリカードを料金メータから
抜き取ってタクシー営業所に設置された管理装置に装着
することにより、稼働情報を管理装置へ収集するもので
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
のものにおいて、ケーブル方式のタクシー稼働情報管理
装置では、料金メータの内部メモリに記憶された稼働情
報をタクシー営業所に設置された管理装置に移管するた
めに、コネクタ付ケーブルを料金メータの所定位置に接
続する必要があるので、タクシーの運転手に対してコネ
クタ付ケーブルの脱着という煩わしい作業を強要させて
しまうという問題がある。

【０００５】また、メモリカード方式のタクシー稼働情
報管理装置では、カード状のメモリカードをタクシーか
らタクシー営業所へ持ち運ぶことによって稼働情報を移
管させているので、持ち運びの際に不用意に落下させた
り、メモリカードに外力を加えたりすると、薄く軽く製
造されるメモリカードが容易に破損してしまい、稼働情
報が失われてしまうという問題がある。

【０００６】しかも、ケーブル方式およびメモリカード
方式のタクシー稼働情報管理装置では、コネクタ付ケー
ブルおよびメモリカードの脱着が繰り返し行われるので
、コネクタ付ケーブルの接続部分および管理装置のメモ
リカード用コネクタに接触不良等が生じてしまい、稼働
情報を正確に移管できなくなるという問題がある。そこ
で本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、脱
着や持ち運び等の作業を行うことなく、正確に稼働情報
を移管することが可能なタクシー稼働情報管理装置を提
供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そのため本発明は、走行
距離や料金に関連する稼働情報を収集して加工を施す管
理装置を有するタクシー稼働情報管理装置において、前
記稼働情報を記憶する記憶手段と、前記稼働情報の送信
を指示する送信指示情報を有する指示電波、および質問
電波を送信すると共に、前記稼働情報を有する応答電波
を受信した場合には、前記応答電波より前記稼働情報を
再生し、この再生した稼働情報を前記管理装置に出力す
る通信制御手段と、前記指示電波を受信した場合には、
前記指示電波が有する前記送信指示情報に応じて前記稼
働情報を前記記憶手段より読み出すと共に、前記稼働情
報に応じた変調を前記質問電波にかけて、前記応答電波
として前記通信制御手段に送信する情報送信手段とを備
え、かつ前記通信制御手段は、前記応答電波を受信して
前記稼働情報を再生した後に、前記稼働情報が有する走
行距離や料金に関連する情報を所定の判別式に代入して
前記稼働情報が正確であるか否かを判別する判別手段を
有しており、この判別手段は、前記稼働情報が正確であ
る場合には再生した前記稼働情報を前記管理装置に出力
し、否である場合には前記指示電波および前記質問電波
を再度送信することを特徴とするタクシー稼働情報管理
装置を採用するものである。

【０００８】

【作用】上記構成により、通信制御手段は、稼働情報の
送信を指示する送信指示情報を有する指示電波、および
質問電波を送信すると共に、稼働情報を有する応答電波
を受信した場合には、応答電波より稼働情報を再生する
。そして、その後に、通信制御手段が有する判別手段に
よって、稼働情報が有する走行距離や料金に関連する情
報を所定の判別式に代入して稼働情報が正確であるか否
かを判別され、稼働情報が正確である場合には再生した
稼働情報を管理装置に出力し、否である場合には指示電
波および質問電波を再度送信している。

【０００９】故に、走行距離や料金に関連する稼働情報
は、応答電波により管理装置に収集されると共に、通信
制御手段が有する判別手段により正確であると判別され
た稼働情報のみ管理装置に出力される。しかも、再生し
た稼働情報が判別手段により正確でないと判別された場
合には、指示電波および質問電波を再度送信して、再度
応答電波を受信するようにしている。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。この実施例では、本発明をタクシーの稼働情報
管理装置に適用した場合について説明する。図１は本発
明の一実施例における基本構成を表すブロック構成図で
ある。

【００１１】図１において、タクシーに搭載された料金
メータ２は、情報送信手段に相当する、受動輻射方式の
通信装置３に電気的に接続されると共に、記憶手段に相
当する内部メモリ２１に走行距離や料金に関連する情報
を稼働情報として記憶している。また、タクシー営業所
に設置された管理装置６は、通信制御手段に相当する通
信制御装置５に電気的に接続されると共に、上記稼働情
報に基づいて集計や分類等の情報処理を行っている。そ
して、その情報処理後の結果は、売上高、タクシーの稼
働状態を示す指標、タクシー車両の状態を示す指標、運
転手の勤務状態を示す指標としてタクシー業務の運営や
管理に使用される。

【００１２】この通信制御装置５は、料金メータ２が記
憶する稼働情報を送信させるべく、送信指示情報を有す
る指示電波７を送信すると共に、応答電波４の変調源で
ある質問電波１を送信し、さらに通信装置３からの応答
電波４を受信する。一方通信装置３は、通信制御装置５
からの質問電波１および指示電波７を受信すると共に、
内部メモリ２１に記憶された稼働情報に応じて質問電波
１に変調をかけ、この変調をかけた質問電波を応答電波
４として送信する。なお、上述した料金メータ２および
通信装置３は、タクシーに搭載されたバッテリにより電
源が供給されており、また上述した管理装置６および通
信制御装置５は、商用電源あるいはタクシー営業所に設
置されたバッテリ等により電源が供給されている。

【００１３】次に、上述した通信装置３、および通信制
御装置５の内部構成について詳細に説明する。図２は、
通信装置３、および通信制御装置５の内部構成を表すブ
ロック図である。図２において、通信装置３は、以下に
述べるものにより構成されている。

【００１４】指示電波受信部３４は、指示用受信アンテ
ナ３３により受信した指示電波７に対して検波および増
幅を行って送信指示情報を得ると共に、その送信指示情
報を情報読取り部３５に出力する。情報読取り部３５は
、指示電波受信部３４が出力する送信指示情報を識別す
ると共に、その送信指示情報に応じて、料金メータ２の
内部メモリ２１より稼働情報もしくは識別情報（会社名
、車両番号等）を端子３６を介して読出して、この稼働
情報もしくは識別情報を変調信号発生部３７に出力する
。

【００１５】変調信号発生部３７は、情報読取り部３５
から出力される情報（稼働情報もしくは識別情報）を受
けると、応答電波として送信すべく、この情報を変調信
号に変換して変調部３８へ出力する。変調部３８は、質
問用受信アンテナ３１で受信した質問電波１を受信する
と、変調信号発生部３７より出力された変調信号に応じ
て、この受信電波１に対して変調をかける。その後、こ
の変調された質問電波１は、送信アンテナ３２へ導かれ
、この送信アンテナ３２より応答電波４として送信され
る。

【００１６】したがって、送信される応答電波４は、質
問用受信アンテナ３１で受信された質問電波１の全部も
しくは一部を利用して送信するという動作原理であるの
で、通信装置３が自発的に応答電波４を送信できないよ
うに構成されている。次に、通信制御装置５は、以下に
述べるものにより構成されている。質問電波送信部５４
はデータ処理部５７からの発振信号に基づいて、質問用
送信アンテナ５１から質問電波１を発信させる。なお、
この質問電波送信部５４は質問電波１を発振させるため
の発振器を備えている。

【００１７】応答電波受信部５５は、受信アンテナ５２
により受信した応答電波４に対して検波および増幅を行
って、料金メータ２の内部メモリ２１に記憶された稼働
情報もしくは識別情報を再生する。指示電波送信部５６
は、データ処理部５７からの発振信号に応じた指示電波
７を指示用送信アンテナ５３から送信する。なお、この
指示電波送信部５６は、上述した指示電波７を送信すべ
く、発振器および変調器を備えている。

【００１８】データ処理部５７は、上記管理装置６と接
続する入力端子５８と出力端子５９とを備えており、こ
れらの端子を介して管理装置６と各種信号の授受を行っ
ている。すなわち、データ処理部５７は、管理装置６か
らの制御信号により質問電波送信部５４への発振信号出
力を行うと共に、応答電波受信部５５により再生された
稼働情報にデータチェックを施した後、管理装置６へ出
力する。なお、このデータチェックについては後述する
。

【００１９】次に、上記構成における稼働情報転送に係
わる一連の作動を、図３のフローチャートを用いて説明
する。まずステップ１００において、タクシー営業所に
設置された通信制御装置５のデータ処理部５７は、管理
装置６からの制御信号により質問電波送信部５４に発振
信号を出力する。すると、この発振信号を入力した質問
電波送信部５４は、質問用送信アンテナ５１を介して質
問電波１を送信し、この状態で待機する。これにより、
質問用送信アンテナ５１の近傍（例えば、数ｍ）の範囲
において、タクシーに搭載された受動輻射方式の通信装
置３と通信可能な領域（以下、通信領域という）を生成
する。

【００２０】ステップ１１０では、稼働を終えたタクシ
ーがこの通信領域内に進入すると、タクシーに搭載され
た受動輻射方式の通信装置３は、質問用受信アンテナ３
１により質問電波１を受信する。ステップ１２０では、
視認等により、通信制御装置５が待機状態（すなわち、
通信領域発生状態）であることを確認すると、タクシー
の運転者は、料金メータ２に設けられている、図示され
ない情報転送指示スイッチを操作する。

【００２１】ステップ１３０では、図示されない情報転
送指示スイッチが操作されると、料金メータ２の内部メ
モリ２１に記憶された識別情報は、情報読取り部３５へ
出力される。すると情報読取り部３５は、この識別情報
を変調信号発生部３７に出力して変調信号に変換させる
。そして、変調信号発生部３７では、その変換した変調
信号を変調部３８へ出力し、変調部３８にて変調信号に
応じた変調を質問電波１に対して行って、識別情報を有
する応答電波４として送信する。

【００２２】ステップ１４０では、受信アンテナ５２に
より通信装置３からの応答電波４を受信した通信制御装
置５の応答電波受信部５５は、この応答電波４に対して
検波および増幅を行って識別情報を再生し、この再生さ
れた識別情報をデータ処理部５７へ出力する。データ処
理部５７では、送信されて来た識別情報が、通信制御装
置５のＤＩＰスイッチ（複数の小型スイッチのオン／オ
フの組合せにより２進数情報を設定するスイッチ）によ
り設定された識別情報と符合するか否かを判別し、符合
する場合にはステップ１５０へ進み、そうでない場合に
は処理を終了する。

【００２３】ステップ１５０では、データ処理部５７か
ら指示電波送信部５６へ発振信号が出力されると、指示
電波送信部５６は、指示用送信アンテナ５３を介して指
示電波７を送信する。ステップ１６０では、指示電波受
信部３４は、指示用受信アンテナ３３で受信した指示電
波７に対して検波および増幅を行って送信指示情報を得
ると共に、その情報を情報読取り部３５に出力する。す
ると、情報読取り部３５は、指示電波受信部３４が出力
する送信指示情報を識別すると共に、その送信指示情報
に応じて、料金メータ２の内部メモリ２１より稼働情報
を端子３６を介して読出して、この稼働情報を変調信号
発生部３７に出力する。そして変調信号発生部３７は、
情報読取り部３５から出力される稼働情報を受けると、
応答電波として送信すべく、この情報を変調信号に変換
して変調部３８へ出力し、変調部３８にて変調信号に応
じた変調を質問電波１に対して行って、稼働情報を有す
る応答電波４として送信する。

【００２４】ステップ１７０では、受信アンテナ５２に
より通信装置３からの応答電波４を受信した通信制御装
置５の応答電波受信部５５は、この応答電波４に対して
検波および増幅を行って稼働情報を再生し、この再生さ
れた稼働情報をデータ処理部５７へ出力する。そしてデ
ータ処理部５７によるデータチェックが行われた後、こ
の稼働情報が管理装置６へ出力され、管理装置６にて集
計や分類等の情報処理が行われる。

【００２５】以上述べたようにして、上記タクシー稼働
情報管理装置は稼働を終えたタクシーより稼働情報を収
集しているが、上述したステップ１４０の処理によって
、送信されて来た識別情報とＤＩＰスイッチにより予め
設定された識別情報とが符合しない場合には、通信制御
装置５からは通信装置３に対して稼働情報の送信指示を
行う指示電波７を送信しないようにしているので、タク
シーの稼働情報も料金メータ２から送信されないことに
なる。

【００２６】これにより、たとえ上記タクシー稼働情報
管理装置を搭載したタクシーが、上記通信制御装置５、
管理装置６を有する他会社のタクシー営業所の通信領域
に進入し、誤って情報転送指示スイッチを操作したとし
ても、他会社に秘密情報である稼働情報を知られてしま
うのを防止することができる。また上記タクシー稼働情
報管理装置のステップ１７０における作動において、通
信制御装置５のデータ処理部５７では、受信アンテナ５
２で受信した稼働情報の内容に誤りがないかをチェック
し、このチェックで問題がない場合にのみ稼働情報を管
理装置６へ出力している。

【００２７】すなわち、図４のフローチャートに示すよ
うに、ステップ２００において、ステップ２１０では、
応答電波受信部５５にて再生された稼働情報に対してパ
リティチェックを行って問題があるか否かを判定してお
り、再生された稼働情報に問題がない場合にはステップ
２２０へ進み、そうでない場合にはステップ２６０へ進
む。

【００２８】ステップ２２０では、誤り検出の確度が高
いとされるＣＲＣ（ＣｙｃｌｉｃＲｅｄｕｎｄａｎｃｙ
　　Ｃｈｅｃｋ）方式によるチェックを、再生された稼
働情報に対して行って問題があるか否かを判定しており
、再生された稼働情報に問題がない場合にはステップ２
３０へ進み、そうでない場合にはステップ２６０へ進む
。

【００２９】ステップ２３０では、再生された稼働情報
にタクシー特有の料金計算方法を適用して、以下に示す
計算式に基づいて計算を行う。

【００３０】

【数１】 　　　　Ｃ１　＝基本料金×乗車回数＋爾後料金×爾後
回数＋迎車料金×迎車回数

【００３１】

【数２】Ｃ２　＝現金営業収入合計＋クレジット営業収
入合計 ここで、爾後料金とは基本料金を越えた場合に加算され
る料金の単位を示し、爾後回数とは爾後料金を加算した
回数の合計を示している。なお、上記数式１、数式２で
使用される各計算データは、再生された稼働情報に全て
含まるものである。

【００３２】ステップ２４０では、ステップ２３０で計
算された計算値Ｃ１、Ｃ２　が等しいか否かを判定して
おり、等しい場合にはステップ２５０へ進み、そうでな
い場合にはステップ２６０へ進む。なお、このステップ
２４０、および上述したステップ２１０、２２０は判別
手段に相当している。ステップ２５０では、ステップ２
１０、ステップ２２０、およびステップ２４０により、
再生された稼働情報が正確であると判定されたので、こ
の再生された稼働情報を情報信号として管理装置６へ出
力する。

【００３３】一方、ステップ２１０、ステップ２２０、
およびステップ２４０のいずれかの判定で問題があると
判定された場合にはステップ２６０へ進み、ステップ２
６０にて、通信装置３に再度稼働情報を送信させるべく
、指示電波送信部５６に発振信号を出力する。これによ
り、指示用送信アンテナ５３より再び指示電波７が送信
されて、稼働情報を有する応答電波４が再び通信装置３
より送信されることになる。そして、このステップ２６
０の処理が終了すると、ステップ２００へ戻って上述し
た処理を繰り返し行う。

【００３４】以上述べたように、通信制御装置５は、パ
リティおよびＣＲＣ方式等の検査符号と稼働情報の計算
方法とにより、再生した稼働情報に誤りがないことを確
認した後で、再生した稼働情報を管理装置６に送ってい
るので、誤った稼働情報による管理を防止することがで
きる。次に、他の実施例について説明する。

【００３５】上記一実施例では、通信制御装置５は質問
電波１を送信した状態で待機（ステップ１００）するが
、タクシーが通信領域内に進入して来たことを別途設置
された検出器により検出し、この検出信号に応じて質問
電波１を送信し始めるようにしてもよい。また上記一実
施例では、会社名、車両番号等を示す識別情報はタクシ
ーに搭載された通信装置３より送信されていたが、この
識別情報をタクシー営業所に設置された通信制御装置５
より質問電波として送信し、通信装置３および料金メー
タ２により、送信されて来た識別情報と、ＤＩＰスイッ
チにより予め料金メータ２に設定されている識別情報と
が符合するか否かを判別し、符合する場合のみ稼働情報
を通信制御装置５に送信するようにしてもよい。

【００３６】さらに、この識別情報は、ＤＩＰスイッチ
により設定する以外にも、例えば、管理装置６より識別
情報がデータ処理部５７へ出力され、この出力された識
別情報をデータ処理部５７で記憶させるか、あるいは料
金メータ２の内部メモリ２１に予め記憶させてもよい。 また、上記通信装置３および通信制御装置５の内部構成
は、図５、図６に示すように構成してもよい。なお、図
２の図番号で、図５もしくは図６の図番号と同番号であ
る部分については、図２の図番号と均等部分を示す。

【００３７】つまり図５に示す構成と図２に示す構成と
を比較すると、通信装置３においては、質問用受信アン
テナ３１および指示用受信アンテナ３３が受信アンテナ
４１として共用化された構成となり、通信制御装置５に
おいては、質問電波送信部５４および指示電波送信部５
６が送信部６２として共用化された構成となり、質問用
送信アンテナ５１および指示電波送信アンテナ５５が送
信アンテナ６１として共用化された構成となっている。

【００３８】一方、図６に示す構成と図２に示す構成と
を比較すると、通信装置３においては、質問用受信アン
テナ３１、送信アンテナ３２、および指示用受信アンテ
ナ３３が送受信アンテナ４２として共用化された構成と
なり、通信制御装置５においては、質問用送信アンテナ
５１、受信アンテナ５２、および指示用送信アンテナ５
３が送受信アンテナ６３として共用化された構成となり
、質問電波送信部５４および指示電波送信部５６が送信
部６２として共用化された構成となっている。なお、サ
ーキュレータ６５は、送信信号と受信信号とを弁別する
ものである。

【００３９】この図５および図６に示すような簡略化し
た構成は、上記一実施例に示すタクシー稼働情報管理装
置のように、情報の送受信が同時に行われない装置にお
いては、何ら支障なく実現することができる。また上記
一実施例では、通信制御装置５と管理装置６とは１対１
で接続されているが、図７に示すように、１つの管理装
置６に対して複数の通信制御装置５ａ、５ｂ、５ｃを接
続した構成としてもよい。この場合には、通信制御装置
５ａ、５ｂ、５ｃの設置台数に応じて、タクシーの稼働
情報を並行して管理装置６へ入力することができる。

【００４０】以上述べたように、本実施例におけるタク
シー稼働情報管理装置によれば、稼働情報は電波にて管
理装置へ取り込まれるので、通信制御装置をタクシーの
通行の妨げとならない所に設置することで、タクシー営
業所のスペースを有効に使用できるばかりでなく、コネ
クタ付ケーブルの届く範囲に正確にタクシーを停車させ
る必要をもなくすことができる。

【００４１】また、コネクタの着脱等の作業を全く必要
ないので、運転者の作業が軽減される以外に可動部や電
気的な接続部を必要としないため、接触不良や接続ケー
ブルの破損、メモリカードの破損等の故障がなくなり、
信頼性の高いタクシー稼働情報管理装置を提供すること
ができる。そのため、故障による業務の混乱を防止でき
ると共に、装置の維持に要する手間や費用の負担も軽減
することができる。さらに稼働情報の管理装置への入力
操作は全てタクシー車両内で行えるので、短時間で入力
操作を終了することができ、稼働情報入力のために多数
のタクシーがタクシー営業所に来た場合でも、タクシー
を長時間待たせることなく稼働情報を受け取ることがで
きる。そのため、タクシー営業所付近の道路に稼働情報
入力の順番待ちのタクシーが溢れて、一般通行の妨げと
なるようなことをなくすことができる。

【００４２】

【発明の効果】以上述べたように本発明においては、走
行距離や料金に関連する稼働情報は、応答電波により管
理装置に収集されるので、脱着や持ち運び等の作業を行
うことなく、稼働情報を管理装置へ収集させることがで
きるという優れた効果がある。しかも、この稼働情報は
、通信制御手段が有する判別手段により正確であると判
別された稼働情報のみ管理装置に出力され、正確でない
と判別された場合には指示電波および質問電波を再度送
信して、再度応答電波を受信するようにしているので、
稼働情報を管理装置へ正確に移管することができるとい
う優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置の一実施例における基本構成を表す
ブロック構成図である。

【図２】上記一実施例における通信装置および通信制御
装置の内部構成を表すブロック図である。

【図３】上記一実施例における稼働情報転送に係わる一
連の作動を示すフローチャートである。

【図４】上記フローチャートのステップ１７０において
、稼働情報の内容チェックの作動を示すフローチャート
である。

【図５】上記情報通信装置および通信制御装置の内部構
成の他の実施例を表すブロック図である。

【図６】上記情報通信装置および通信制御装置の内部構
成のさらに他の実施例を表すブロック図である。

【図７】上記通信制御装置および上記一実施例における
管理装置の他の接続完成を表すブロック図である。

【符号の説明】

３　　　　　　通信装置（情報送信手段）５　　　　　
　通信制御装置（通信制御手段）６　　　　　　管理装
置 ２１　　　　内部メモリ（記憶手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　走行距離や料金に関連する稼働情報を
   収集して加工を施す管理装置を有するタクシー稼働情報
   管理装置において、前記稼働情報を記憶する記憶手段と
   、前記稼働情報の送信を指示する送信指示情報を有する
   指示電波、および質問電波を送信すると共に、前記稼働
   情報を有する応答電波を受信した場合には、前記応答電
   波より前記稼働情報を再生し、この再生した稼働情報を
   前記管理装置に出力する通信制御手段と、前記指示電波
   を受信した場合には、前記指示電波が有する前記送信指
   示情報に応じて前記稼働情報を前記記憶手段より読み出
   すと共に、前記稼働情報に応じた変調を前記質問電波に
   かけて、前記応答電波として前記通信制御手段に送信す
   る情報送信手段とを備え、かつ前記通信制御手段は、前
   記応答電波を受信して前記稼働情報を再生した後に、前
   記稼働情報が有する走行距離や料金に関連する情報を所
   定の判別式に代入して前記稼働情報が正確であるか否か
   を判別する判別手段を有しており、この判別手段は、前
   記稼働情報が正確である場合には再生した前記稼働情報
   を前記管理装置に出力し、否である場合には前記指示電
   波および前記質問電波を再度送信することを特徴とする
   タクシー稼働情報管理装置。