JPH04235375A - 埋設物探知における漏れ電界防止方法 - Google Patents

埋設物探知における漏れ電界防止方法

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JPH04235375A
JPH04235375A JP3012622A JP1262291A JPH04235375A JP H04235375 A JPH04235375 A JP H04235375A JP 3012622 A JP3012622 A JP 3012622A JP 1262291 A JP1262291 A JP 1262291A JP H04235375 A JPH04235375 A JP H04235375A
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antenna
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Yuji Nagashima
裕二 永島
Hirotaka Yoshida
浩隆 吉田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中や構造物中に埋
設された物体(埋設物)を電磁波を用いて探知する埋設
物探知において、送信用アンテナから自由空間への電界
の漏れを防ぐことのできる埋設物探知における漏れ電界
防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の埋設物探知装置のブロック
回路図を示す。同図において、7は本体ユニット、8は
アンテナユニット、9は地表面、10は埋設物である。 本体ユニット7は、送信器1,受信器4,表示部5,制
御部6を備えている。アンテナユニット8は、送信用ア
ンテナ2,受信用アンテナ3,ストッパ11,車輪12
を備えている。
【0003】この埋設物探知装置においては、送信器1
から幅数ナノセカンドの非常に短い電気パルスが送信用
アンテナ2へ送られる。送信用アンテナ2は、この供給
される電気パルスを電磁波に変換し、地中に放射する。 放射された電磁波は、地中を伝搬し、周囲媒質と電気的
性質が異なる箇所で反射する。この反射して戻ってくる
電磁波を受信用アンテナ3で受信することにより、その
受信した観測信号に基づき表示部5にて地中断面図が表
示され、これによって埋設物10を探知することができ
る。
【0004】このような埋設物探知装置において、通常
の探査状態(アンテナユニット8が地表面9に本来の向
きに置かれている状態:図6)では、送信用アンテナ2
からの漏れ電界は微弱であり、他機器への影響は無い。 しかし、図7(a)に示されるようにアンテナユニット
8が傾けられたり、図7(b)に示されるようにアンテ
ナユニット8が持ち上げられた場合、漏れ電界が大きく
なり、他機器への影響が心配される。
【0005】そこで、従来の埋設物探知装置においては
、ストッパ11と共に車輪12が設けられている。すな
わち、車輪12が一種の電源スイッチとなっている。 図6の状態ではストッパ11は機能しないが、図7(a
),(b)の場合、車輪12がバネの力で伸び、機械的
接点が切れる。これによって、ストッパ11が機能し、
送信用アンテナ2からの電磁波の送信が止まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な埋設物探知装置によると、図7(c)に示されるよう
に、地表面9にある排水口等の小さな穴に車輪12が落
ちる場合があり、操作性が悪い。しかも、この場合、ス
トッパ11が機能するため、測定が失敗してしまう。ま
た、従来の埋設物探知装置によると、ストッパ11の機
械的構造が複雑であり、重量も重くなるという欠点があ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために提案されたもので、その第1発明(請
求項1に係る発明)は、観測信号のゼロクロス時間の数
Zを数え、この数Zが規定値Z0以上である場合、送信
用アンテナへの電気パルスの供給を停止するようにした
ものである。また、その第2発明(請求項2に係る発明
)は、観測信号に含まれる全て(N個)の一周期波形の
波長Tnを測定し、同一波長Tn毎にその個数Mm(M
m<N)を計算し、全体の個数Nに対するMmの割合R
m(=Mm/N)を計算し、この計算した割合Rmの内
、規定値R0以上の値がある場合、送信用アンテナへの
電気パルスの供給を停止するようにしたものである。ま
た、その第3発明(請求項3に係る発明)は、観測信号
のスペクトル分布を算出し、この算出したスペクトル分
布の各スペクトルピークに対する半値幅Wnを計算し、
この計算した半値幅Wnの内、規定値W0以下の値があ
る場合、送信用アンテナへの電気パルスの供給を停止す
るようにしたものである。
【0008】
【作用】したがってこの発明によれば、その第1発明で
は、観測信号のゼロクロス時間の数Zが規定値Z0以上
となると、電磁波の送信が止められる。また、その第2
発明では、規定値R0以上であるRmが存在する場合、
電磁波の送信が止められる。また、その第3発明では、
規定値W0以下のWnが存在する場合、電磁波の送信が
止められる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る埋設物探知における漏れ
電界防止方法を詳細に説明する。図2はこの漏れ電界防
止方法の適用された埋設物探知装置の一実施例を示すブ
ロック構成図である。図において、第6図と同一符号は
同一あるいは同等構成要素を示し、その説明は省略する
。同図において、7’は本体ユニット、8’はアンテナ
ユニットである。本体ユニット7’は、送信器1,受信
器4’,表示部5,制御部6,ストッパ100を備えて
いる。アンテナユニット8’は、送信用アンテナ2,受
信用アンテナ3を備え、図6におけるストッパ11,車
輪12を排除した構成とされている。
【0010】この埋設物探知装置においては、送信器1
から幅数ナノセカンドの非常に短い電気パルスが送信用
アンテナ2へ送られる。送信用アンテナ2は、この供給
される電気パルスを電磁波に変換し、地中に放射する。 放射された電磁波は、地中を伝搬し、周囲媒質と電気的
性質が異なる箇所で反射する。この反射して戻ってくる
電磁波を受信用アンテナ3で受信することにより、その
受信した観測信号に基づき表示部5にて地中断面図が表
示され、これによって埋設物10を探知することができ
る。
【0011】このような埋設物探知装置において、漏れ
電界の防止は、ストッパ100が機能することにより次
のようにして行われる。
【0012】〔実施例I〕図1(a)に示すフロチャー
ト参照。先ず、観測信号を受信する(ステップ101)
。次に、観測信号の振幅が零となる時間位置(ゼロクロ
ス時間と称す)Zpの数Zを数える(ステップ102)
。図3(a)は通常の測定状態における観測信号を示し
、図3(b)はアンテナユニット8’を傾けた状態にお
ける観測信号を示す。Zが規定値Z0以上である場合、
ストッパ100を機能させ、送信器1から送信用アンテ
ナ2への電気パルスの供給を停止すると共に、音等で警
告を発する(ステップ103)。この警告に促されて、
操作者が復帰スイッチ(図示せず)を入れると、再び測
定可能となる(ステップ104)。本実施例は、図3お
よび表1に示されているように、アンテナユニット8’
が傾いた場合、観測信号のゼロ・クロス回数が増加する
現象を利用したものである。この現象は、アンテナの給
電点インピーダンスの変化等により引き起こされる。ス
テップ103において、規定値Z0はアンテナ特性によ
り変化するので、各アンテナ系において実験的に求める
必要がある。本実施例においては、規定値Z0を、15
回(観測幅30nsec)としている。
【0013】
【表1】
【0014】〔実施例II〕図1(b)に示すフロチャ
ート参照。先ず、観測信号を受信する(ステップ201
)。観測信号に含まれる全て(N個)の一周期波形の波
長Tnを測定する(ステップ202)。図4(a)は通
常の測定状態における観測信号を示し、図4(b)はア
ンテナユニット8’を傾けた状態における観測信号を示
す。次に、同一波長Tn毎にその個数Mm(Mm<N)
を計算し、全体の個数Nに対するMmの割合Rm(=M
m/N)を計算する(ステップ203)。この計算した
割合Rmの内、規定値R0以上の値がある場合、ストッ
パ100を機能させ、送信器1から送信用アンテナ2へ
の電気パルスの供給を停止すると共に、音等で警告を発
する(ステップ204)。この警告に促されて、操作者
が復帰スイッチ(図示せず)を入れると、再び測定可能
となる(ステップ205)。本実施例は、図4に示され
ているように、アンテナユニット8’が傾いた場合、観
測信号は繰り返し信号となる現象を利用したものである
。この現象は、アンテナの給電点インピーダンスの変化
等により引き起こされる。ステップ204において、規
定値R0はアンテナ特性により変化するので、各アンテ
ナ系において実験的に求める必要がある。表2−1およ
び表2−2に実際のRmの値を示す。本実施例では、規
定値R0を、70%としている。
【0015】
【表2−1】
【0016】
【表2−2】
【0017】〔実施例III〕図1(c)に示すフロチ
ャート参照。先ず、観測信号を受信する(ステップ30
1)。次に、観測信号のスペクトル分布を算出する(ス
テップ302)。そして、算出したスペクトル分布の各
スペクトルピークに対する半値幅Wnを計算する(ステ
ップ303)。図5(a)は通常の測定状態における観
測信号のスペクトル分布を示し、図4(b)はアンテナ
ユニット8’を傾けた状態における観測信号のスペクト
ル分布を示す。計算した半値幅Wnの内、規定値W0以
下の値がある場合、ストッパ100を機能させ、送信器
1から送信用アンテナ2への電気パルスの供給を停止す
ると共に、音等で警告を発する(ステップ304)。こ
の警告に促されて、操作者が復帰スイッチ(図示せず)
を入れると、再び測定可能となる(ステップ305)。 本実施例は、図3に示されているように、アンテナユニ
ット8’が傾いた場合、観測信号は繰り返し信号となる
現象(図5のf3,W3に相当する)を利用したもので
ある。本実施例の結果を表3に示す。この現象は、アン
テナの給電点インピーダンスの変化等により引き起こさ
れる。ステップ304において、規定値W0はアンテナ
特性により変化するので、各アンテナ系において実験的
に求める必要がある。本実施例では、規定値W0を、4
0MHzとしている。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によると、機械的接点によるスイッチではなく、受
信した観測信号に基づき漏れ電界状態を判別し、電磁波
の送信を止めるものとしているため、操作性が良く、ま
た排水口等の小さな穴があっても測定の失敗が生じず、
アンテナユニットの軽量化を促進することができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る埋設物探知における漏れ電界防止
方法の第I〜第III実施例を説明するためのフロチャ
ート。
【図2】この漏れ電界防止方法の適用された埋設物探知
装置の一実施例を示すブロック構成図。
【図3】観測信号におけるゼロクロス時間Zpを示す図
【図4】観測信号における一周期波形の波長Tnを示す
図。
【図5】観測信号のスペクトル分布を示す図。
【図6】従来の埋設物探知装置のブロック構成図。
【図7】この埋設物探知装置おけるストッパの機能状態
を説明する図。
【符号の説明】
1    送信器 2    送信用アンテナ 3    受信用アンテナ 4’  受信器 5    表示部 6    制御部 7’  本体ユニット 8’  アンテナユニット 9    地表面 10    埋設物 100    ストッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電気パルスを送る送信器と、この送信
    器より供給される電気パルスを受けて電磁波を送信する
    送信用アンテナと、受信用アンテナとを備え、前記送信
    用アンテナより電磁波を送信し、反射して戻ってくる電
    磁波を前記受信用アンテナにて受信し、その受信した観
    測信号に基づき埋設物を探知する埋設物探知において、
    前記観測信号の振幅が零となる時間位置(ゼロクロス時
    間)の数Zを数え、この数Zが規定値Z0以上である場
    合、前記送信用アンテナへの前記電気パルスの供給を停
    止することを特徴とする埋設物探知における漏れ電界防
    止方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の埋設物探知において、
    観測信号に含まれる全て(N個)の一周期波形の波長T
    nを測定し、同一波長Tn毎にその個数Mm(Mm<N
    )を計算し、全体の個数Nに対する前記Mmの割合Rm
    (=Mm/N)を計算し、この計算した割合Rmの内、
    規定値R0以上の値がある場合、送信用アンテナへの電
    気パルスの供給を停止することを特徴とする埋設物探知
    における漏れ電界防止方法。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の埋設物探知において、
    観測信号のスペクトル分布を算出し、この算出したスペ
    クトル分布の各スペクトルピークに対する半値幅Wnを
    計算し、この計算した半値幅Wnの内、規定値W0以下
    の値がある場合、送信用アンテナへの電気パルスの供給
    を停止することを特徴とする埋設物探知における漏れ電
    界防止方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020137097A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 オムロン株式会社 埋設物検出装置および埋設物検出方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020137097A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 オムロン株式会社 埋設物検出装置および埋設物検出方法
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