JPH04233022A - シールド付き雌型電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シールド付き電気コネ
クタに関し、より詳細には、コンピュータと周辺機器を
相互接続する際に用いられるモデュラー型雌型コネクタ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在のオフィスでは、メインコンピュー
タにさまざまな周辺機器、例えばプリンタやプロッタが
共通に接続される。ほとんどのコンピュータ入出力接続
インタフェースは標準的ＲＳ２３２雄型／雌型コネクタ
である。一部の周辺機器はコンピュータ側コネクタとの
相互接続を果たすために互換ＲＳ２３２コネクタで終端
したケーブルを含んでいるが、標準ＲＳ２３２コネクタ
以外のコネクタで終端したケーブル体を持つ周辺機器も
珍しくはない。例えば、電話ジャック／プラグで周辺機
器を終端することもある。

【０００３】標準ＲＳ２３２型コネクタ以外のコネクタ
で終端した周辺機器を相互接続する場合は、２種類のコ
ネクタ構造を相互接続するのにアダプタを用いなければ
ならない。例えば、周知のアダプタを市販の電話コネク
タをコンピュータ側の標準ＲＳ２３２インタフェースと
相互接続するのに用いている。また、特定の周辺機器製
造者は機器ケーブルを顧客仕様電話コネクタで終端して
いることが知られている。顧客仕様電話コネクタに接続
するよう特別に構成したアダプタを用いる場合は、周辺
機器製造者はどのコンピュータにその周辺機器が接続可
能かという点でいくばくかの検討をすることになろう。 さらに、アダプタ内で顧客仕様電話ジャックの接点を標
準仕様２５位置ＲＳ２３２装置の該当ピンに相互接続す
ることにより、周辺機器とコンピュータとの接続能力に
関してさらに配慮する必要が生じるだろう。さらに、電
磁障害に対する保護能力のある接続装置が望まれるとこ
ろである。従って、顧客仕様の穴部を持ち、標準ＲＳ２
３２コネクタなどの異なる電気コネクタに接続できるシ
ールド付き雌型電気コネクタへの関心が高まっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンピュー
タとその周辺機器の相互接続に関し、特別な配慮をしな
ければならない従来技術コネクタの欠点を解消する。

【０００５】

【発明の目的】従って、本発明の目的は、シールド付き
雌型電気コネクタを提供することにある。

【０００６】さらに本発明の目的は、アダプタ装置内で
用いられ、異なる構造のコネクタに接続されるよう形成
された導体を含むシールド付き雌型電気コネクタを提供
することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の好適な実施例に
よれば、シールド付き雌型電気コネクタは、内部に空洞
を有する絶縁体を含む。絶縁体は貫通する穴を有する外
面を含み、この穴は空洞と連絡して雄型コネクタを受容
するための受け口を規定する。絶縁体は弾性ラッチ手段
を含む。複数の電気接点が絶縁体に支持され、これらの
接点は絶縁体空洞内に延出する。各接点は導体に終端す
る。接地接点が絶縁体に支持される。接地接点は、絶縁
体空洞内に延出して雄型コネクタを受け口に受容する際
にこの雄型コネクタと係合する端部を有する。接地接点
は突出する摩擦面を有する。導電シールドが絶縁体に支
持される。導電シールドは絶縁体の弾性ラッチ手段と協
働して取り外しできるようにして保持するラッチ構造を
有する。シールドの内面は接地接点の摩擦面と係合する
。シールドは貫通開口を有し、終端接点の導体はこの開
口を通って外部に出る。

【０００８】本発明の他の特徴によると、絶縁導体で終
端された電気接点を支持するモデュラー挿入体が提供さ
れる。絶縁体は空洞と連絡する穴を有する。挿入体はこ
の穴に受容される。挿入体は挿入体を取り外しできるよ
うにして保持する弾性手段を有する。

【０００９】

【実施例】図１に示すのは、本発明の実施例によるシー
ルド付きモデュラー型雌型電気コネクタ１０の分解図で
ある。コネクタ１９は基本的には、絶縁体１２、モデユ
ラ型雌型挿入体１４、接地接点１６及びカバーシールド
１８から成る。後述するように、コネクタ１０は構造の
異なる入出力コネクタを有する周辺機器とコンピュータ
を相互接続するアダプタにおいて特に有用である。

【００１０】図２及び図３に示すように、挿入体１４は
完成品を用いると都合が良い。一般にはデュポン社から
市販されている。挿入体１４は絶縁本体２０を含む。挿
入体は熱プラスティックで形成すると都合が良い。挿入
体１４は複数の電気接点２２を支持する。接点２２は各
々該当する絶縁導体２４に終端される。電気接点２２は
銅合金などの導電材料で形成され、本体２０により、露
出したまま、片もち式で、変形できるようにして支持さ
れる。図示した挿入体においては、４個の電気接点２２
と本体２０から外側に突起する導体２４が用いられてい
るが、接点と導体の数はこれ以外でも構わない。本体２
０は突起する固定素子２６を含み、これは傾斜面２６ａ
と概して平坦な固定面２６ｂを有する。凹部２８が本体
２０の一側面に部分的に形成される。

【００１１】図４に絶縁体１２、接地接点１６及びカバ
ーシールド１８の詳細を示す。絶縁体１２はガラス充填
ポリエステルなどの絶縁材で形成すると都合が良い。絶
縁体１２はベース３０、離れてベースから直立する一体
の側壁３２、離れてベースから上方に突起する一対の端
壁３４を有するほぼ直方体のブロックである。ほぼ中央
に位置する空洞３６が側壁３２と端壁３４の間で絶縁体
１２内に形成されている。各側壁３２には接地接点１６
を誘導し収容するための凹部トラック３２ａが形成され
ている。トラック３２ａと合わせて開口３２ｂが各側壁
３２を貫通し、空洞３６と連絡している。各側壁３２に
はベース３０の近傍に外側壁部分３２ｃと内側壁部分３
２ｄにより規定されるポケット３８がある（図９により
詳細に示す）。

【００１２】各側壁３２には、好ましくは端壁３４に近
接して、弾性変形可能なラッチ素子４０が形成される。 各ラッチ素子４０はベース３０から片持ち式に直立し、
その自由端はほぼ平坦な突起たな４０ａである。

【００１３】空洞３６と連絡し、さらに好ましくは一つ
の端壁３４の近傍にこれと連絡して設けられているのは
穴４２である。穴４２は挿入体１４の本体２０を弾性的
に保持するようにして受容するよう構成されている。穴
４２の近傍にある端壁３４は穴４２に挿入体１４を取り
外しできるようにして保持するラッチ４４を含む。ラッ
チ４４はベース３０から片持ち式に直立する。また、ラ
ッチ４４は、垂直に突出し、横方向に隔れた２個の素子
４４ａにより規定される枠を含む。素子４４ａは間にス
ロット４４ｂを規定し、また自由端では接続素子４４ｃ
により接続される。接続素子４４ｃの下端４４ｄは挿入
体１４の固定素子２６の固定面２６ｂと弾性係合する協
働ラッチ構造を規定する。

【００１４】図５に示すように、絶縁体１２のベースは
外面３０ａを有し、この外面３０ａを貫通して空洞３６
と連絡するように穴３０ｂが設けられる。穴３０ｂは受
け口を規定し、挿入体１４の接点２２との係合を果たす
相手方雄型コネクタを受容する（さらに後述する）。穴
３０ｂを規定する壁の一端は、同程度のサイズと形状を
有する雄型コネクタのみを受容するようなサイズと形状
のキー溝３０ｃを持つよう形成される。

【００１５】図４及び図９に接地接点１６の詳細を示す
。接地接点１６は、銅−ニッケル−スズなどの導電材で
作られ、打ち抜いたほぼ平坦なシートから形成すると都
合が良い。接地接点１６は離れた一対の脚１６ａと接続
部１６ｂからなる。図示するように、接地接点１６はお
おむね逆Ｕ字型をしている。各脚１６ａは打ち込まれて
くぼみが形成されており、外側に向けて突出する隆起節
１６ｃを規定する。隆起節１６ｃは概して準半球形であ
る。隆起節１６ｃは後述するように、カバーシールド１
８との係合を果たす摩擦面となる。各脚１６ａの自由端
には、反対側に曲げられて輪１６ｅにより接続される折
曲部１６ｄが設けられる。折曲部１６ｄは互いに向き合
って内側に折曲げられ、各々端部１６ｆで終端する。 端部１６ｆは側壁開口３２ｂに受容され、絶縁体空洞３
６内に延出するよう形成される（図９）。図９に示すよ
うに、脚１６ａはわずかに外向きに広がるように形成さ
れており、後述するように絶縁体１２に偏奇して摩擦し
ながら受容される。

【００１６】図４にカバーシールド１８を逆向きにして
、部分的断面図の形で詳細を示す。カバーシールド１８
は、カバー面１８ａ，離れてカバー面から垂下する側面
１８ｂ、及び端面１８ｃを有する。カバー面１８ａを貫
通して開口１８ｄが設けられ、カバーシールド１８を絶
縁体１２に受容する際に穴４２と合うようになっている
。シールド１８の４つの角に近接して、また側面１８ｂ
を通して、さらに部分的にカバー面１８ａを通して、穴
１８ａが設けられており、ラッチ素子４０を受容する。 各穴１８ａの端面１８ｆはラッチ素子４０のラッチたな
４０ａと取り外しできる状態で保持係合するラッチ面と
して機能する。各穴１８ａの近傍には隆起ブロック１８
ｇが設けられ、後にシールド内に埋込用樹脂が流れ込む
のを抑止する障壁を成す。同様に、開口１８ｄの近傍に
壁１８ｈが設けられ、組立時に挿入体１４の支持体の役
目を果たす。各側面１８ｂの内壁面１８ｉは接地接点の
隆起節１６ｃと係合するように形成されており、その結
果、接地接点１６とカバーシールド１８は共通の電位に
保たれる。カバーシールドは導電材、好ましくは亜鉛合
金で形成される。

【００１７】図６ないし図１１を参照するとコネクタ１
０の組立工程が理解できる。図６及び図７は挿入体１４
の絶縁体１２への組立工程を示す。挿入体本体２０は絶
縁体の穴４２に受容される。この時、固定素子２６が絶
縁体ラッチ４４に弾性受容され、固定面２６ｂは下端４
４ｄと協働係合する。本体２０を穴４２に挿入する間傾
斜面２６ａは下端４４ｄが固定面２６ｂと係合するまで
ラッチ４４を外側に曲げる。組立時には接点２２は絶縁
体空洞３６の中に片持ち式に延出し、絶縁導体２４は絶
縁体１２の上面から上方に突出する。

【００１８】図８及び図９には接地接点１６を絶縁体１
２に取付ける工程を示す。この工程中、外側向きの脚１
６ａは内側に向けて押されて偏倚力を生じ、絶縁体側壁
３２の凹部トラック３２ａに受容される。各脚１６ａの
輪１６ｅは、各側壁３２のベースに形成された対応する
ポケット３８に配置される（図９参照）。脚１６ａをそ
れぞれのポケット３８に配置して接点１６を据えつける
と、接点はその偏倚力の結果、摩擦で保持され、端部１
６ｆは側壁開口３２ｂを通して絶縁体空洞３６内に突出
する。接地接点１６の接続部１６ｂは、組立時に絶縁体
１２の側壁３２間に渡って空洞３６を横切る。

【００１９】図１０及び図１１にカバーシールド１８を
絶縁体１２に取付ける工程を示す。絶縁導体２４は絶縁
体１２から外側に突出し、カバーシールド１８の開口１
８ｄを通して外部に出る。カバーシールドが徐々に絶縁
体１２上に組立てられていく時、接地接点の隆起節１６
ｃはシールド内面１８ｉに対抗して滑り、隆起節１６ｃ
に形成されるであろう酸化物を除去する。こうしてカバ
ーシールド１８と接地接点１６との間により良い電気接
続がもたらされる。カバーシールド１８を絶縁体１２に
取りつけ終ると、ラッチたな４０ａはラッチ端面１８ｆ
と係合し、これによりカバーシールド１８は絶縁体１２
に保持される。

【００２０】組立が完了したコネクタ１０を図１２及び
図１３に示す。組立の際、カバーシールド１８の側面１
８ａ及び端面１８ｃは、それぞれ絶縁体１２の側壁３２
及び端壁３４にほぼ完全に沿って延出する。図１３に示
すように、接点２２は絶縁体１２のベースを介して形成
された特別仕様の穴３０ｂを介して相手方プラグの接点
と連絡するように配置される。そのようなプラグコネク
タは、例えば絶縁体ベースのキー溝３６ｃに受容される
よう形成されたハウジングを有する顧客仕様の電話コネ
クタである。

【００２１】本発明のコネクタ１０はある構造の雌型コ
ネクタ１０と、標準ＲＳ２３２コネクタのようなそれと
は異なる構造の他のコネクタ（不図示）を有する相互接
続アダプタにおいて特に有用である。このようにして、
ある構造のコネクタにより終端された周辺機器を他の構
造のコネクタを有するコンピュータと接続することがで
きる。このようなアダプタにおいて、絶縁導体２４は構
造の異なる他のコネクタのピン（プラグまたはソケット
）に選択的に接続することができる。例えば、標準ＲＳ
２３２コネクタは通常４個以上、典型的には２５個の接
点を有する。従って、ＲＳ２３２コネクタの４個のピン
をコネクタ１０の４個の導体に選択的に接続することに
より、アダプタの相互接続能力をさらに能率よく制御す
ることができる。

【００２２】雌型コネクタの好適な実施例を基に記述し
てきたが、本発明の範囲から逸脱することなくさまざま
な改編を加えることができる。従って、上述の実施例は
説明のためであって、本発明を限定するためのものでは
ない。

【００２３】

【発明の効果】本発明のシールド付き電気コネクタによ
れば、ある構造のコネクタにより終端された周辺機器を
他の構造のコネクタを有するコンピュータと接続するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気コネクタの好適な実施例の部品を
示す、分解側面図である。

【図２】図１のコネクタの１素子として用いられる市販
のモデュラー挿入体の側面図である。

【図３】図１のコネクタの１素子として用いられる市販
のモデュラー挿入体の端面図である。

【図４】図１のコネクタの絶縁体と接地接点、さらにシ
ールドを部分的に破断して示す斜視図である。

【図５】図１のコネクタの絶縁体の底面図である。

【図６】図１のコネクタの絶縁体と挿入体の分解側面図
である。

【図７】図１のコネクタの絶縁体と挿入体の分解端面図
である。

【図８】図６の部品と接地接点との分解側面図である。

【図９】絶縁体への組立前後の接地接点を示すため、図
８の線Ａ−Ａに沿ってみた分解断面図である。

【図１０】図８の部品とシールドとの分解側面図である
。

【図１１】図１０の端面図である。

【図１２】図１のコネクタの組立完成品の側面図である
。

【図１３】図１２のコネクタの組立完成品の底面図であ
る。

【符号の説明】

１０　　シールド付き雌型電気コネクタ１２　　絶縁体 １４　　挿入体 １６　　接地接点 １８　　導電シールド ２２　　電気接点 ４０　　弾性ラッチ手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　シールド付き雌型電気コネクタ（１０
   ）であって、内部に空洞（３６）を規定し、貫通穴（４
   ２）を持つ外面を有する絶縁体（１２）を含み、該穴は
   該空洞と連絡して雄型コネクタを受容する受け口を規定
   し、さらに該絶縁体は弾性ラッチ手段（４０）と、該外
   面を含むベース（３０）と、該ベースから直立する離れ
   た一対の側壁（３２）を含み、該コネクタはさらに、該
   絶縁体に支持されて該空洞（３６）内に延出し、各々が
   突出する導体（２４）に終端する複数の電気接点（２２
   ）と、該絶縁体に支持される接地接点（１６）とを含み
   、該接地接点は、雄型コネクタを該受け口に受容する際
   にこの雄型コネクタと係合するために、該空洞内に延出
   する端部と、この端部から突起する摩擦面（１６ｃ）と
   、一対の脚（１６ａ）と、接続部（１６ｂ）とを有し、
   各々の脚は該側壁のうち対応するものにより支持され、
   該コネクタはさらに該絶縁体により支持される導電シー
   ルド（１８）を有し、該シールドは該絶縁体のラッチ手
   段（４０）と取り外しできるように保持し合うラッチ構
   造（１８ｅ）と、該接地接点の摩擦面（１６ｃ）と係合
   する内面と、害空洞の上に延出してこれと連絡するカバ
   ー面を含み、該カバー面は貫通開口（１８ｄ）を有し、
   該突出導体（２４）はこの開口を通って延出することを
   特徴とするシールド付き雌型電気コネクタ（１０）。