JPH04230688A - アシル誘導体 - Google Patents

アシル誘導体

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JPH04230688A
JPH04230688A JP3215406A JP21540691A JPH04230688A JP H04230688 A JPH04230688 A JP H04230688A JP 3215406 A JP3215406 A JP 3215406A JP 21540691 A JP21540691 A JP 21540691A JP H04230688 A JPH04230688 A JP H04230688A
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JP
Japan
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alkoxy
phenyl
alkyl
alkoxycarbonyl
alkanoyl
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Application number
JP3215406A
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English (en)
Inventor
Siem J Veenstra
シエム イェー.ベーンストラ
John Francis
ジョン フランシス
Jen Chen
チェン ジェン
Benjamin B Mugrage
ベンジャミン ビー.マグレージ
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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Publication of JPH04230688A publication Critical patent/JPH04230688A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D498/18Bridged systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式Iのリファマイシンの新規多
環式誘導体:
【化14】 およびその塩であって、上式中、構造要素−A1−A2
−,−A3−A4− および−A5−A6− は各々エ
チレンもしくはビニレンを表すか、または要素−A1−
A2− および−A3−A4− が各々エチレンを表し
そして−A5−A6− がビニレンを表し;Xは
【化1
5】 または
【化16】 を表し、そしてR6 は水素またはアルキルを表し;A
は二価の脂肪族炭化水素基、結合、またはXが
【化17
】 を表す場合には構造要素−X1 −A1 −を表し、こ
こでX1 は−O−,−S(O)n −または−C(R
6 )−を表し(nは0,1または2であり、そしてR
6 は水素またはC1 −C7 アルキルである)、そ
してA1 は二価の脂肪族炭化水素基を表し;R1 は
水素またはアシルを表し;R2 はアシルまたは脂肪族
基を表し;そしてR3 およびR3′は共通の結合を表
し;またはR3 が水素、アシルまたは脂肪族基を表し
そしてR3 ′が水素または脂肪族基を表し;R4 は
水素、場合により置換されることがあるシクロアルキル
〔そのC原子は場合により−O−または−S(O)n 
−(nは0,1または2である)により置き換えられる
ことがある〕、アリールまたはヘテロアリールを表し;
R5 は水素またはアセチルを表し;R7 は水素また
はアルキルを表し;ただし、構造要素−A1−A2−,
−A3−A4− および−A5−A6− が各々エチレ
ンもしくはビニレンを表すかまたは要素−A1−A2−
,および−A3−A4− が各々エチレンを表しそして
−A5−A6− がビニレンを表し;Xが
【化18】 または
【化19】 を表し、R6 が水素またはアルキルを表し;R1 が
水素またはアシルを表し;R2 がアシルまたは、場合
により芳香族基により置換されることがあるアルキルを
表し;そしてR3 およびR3 ′が共通の結合を表す
か、またはR3 が水素またはアシルを表しそしてR3
 ′が水素を表し;R4 が水素、シクロアルキルまた
はアリールを表し;R5 が水素またはアセチルを表し
;R7 が水素またはアルキルを表すならば、Aは脂肪
族炭化水素基とは異なる、式Iの新規リファマイシン多
環式誘導体およびその塩;それらの調製および用途、並
びに医薬品およびその調製に関する。
【0002】骨格として使用される環系のナンバリング
は、例えば米国特許第4,005,077号において使
用したものと一致する。式Iの化合物は幾つかのキラリ
ティー中心を有し、従って本発明は対応する光学異性体
、例えばジアステレオマーを包含する。
【0003】本発明の特定の態様は、式Iaのリファマ
イシンSVの誘導体に関する。
【化20】
【0004】上式中の記号は上記の式Iについて定義し
た通りの意味を有する。大部分のC原子の所の立体配置
はリファマイシンSとリファマイシンSVの既知の立体
配置と一致する〔S.J.Danishefsky ら
、J. Am. Chem. Soc. 109 (1
987) 862−867を参照のこと〕。−A1−A
2− がエチレンを表す場合、C−16に更なる不斉中
心が存在する。 C−16に結合したメチル基は、好ましくはα位、即ち
例えば 21−ヒドロキシ基と同様に紙面の下側に存在
する。R3 が水素またはアシルを表し、そしてR3 
′が水素である場合、C−11に追加の不斉中心が存在
する。この場合、R3′はαまたはβ位に存在すること
ができるが、好ましくはα位にある(OR3 はβ位に
ある)。
【0005】式IまたはIaの化合物は、塩、特に医薬
上利用可能な塩の形であることができる。本発明の化合
物は少なくとも1つの塩基性中心を有するので、酸付加
塩を形成することができる。酸付加塩は、例えば無機酸
、例えば鉱酸、例えば硫酸、リン酸もしくはハロゲン化
水素酸;有機カルボン酸、例えばハロゲンにより置換さ
れることがあるC1 −C4 アルカンカルボン酸、例
えば酢酸、場合により置換されることがあるジカルボン
酸、例えばしゅう酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸
、フマル酸、フタル酸もしくはテレフタル酸、ヒドロキ
シカルボン酸、例えばアスコルビン酸、グリコール酸、
乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸;アミノ酸、
例えばアスパラギン酸もしくはグルタミン酸;安息香酸
または場合により例えばハロゲンにより置換されること
がある有機スルホン酸、C1 −C4 アルカン−もし
くはアリールスルホン酸、例えばメタン−、ブロモベン
ゼン−もしくはp−トルエンスルホン酸、と共に形成さ
れる。適当な酸付加塩は、適切な場合(例えばX=
【化
21】 )、存在する追加の塩基性中心と共に形成することもで
きる。更に、酸性フェノール性ヒドロキシル基を有する
本発明の化合物(R1 =H)は、塩基と共に塩、例え
ばアルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩
を形成することができる。医薬用途に不適当な塩も、そ
れらが例えば本発明の化合物または医薬上利用可能なそ
の塩の単離または精製に使用できるので、包含される。
【0006】二価の脂肪族炭化水素基は、特に、多重結
合がピペラジン窒素原子(X=
【化22】 )に対するα位よりも高位に存在するアルキレン、アル
ケニレンおよびアルキニレンを表す。
【0007】アシルは、例えば、有機カルボン酸、置換
された炭酸または有機スルホン酸から誘導される。その
ような基の例は、エステル化カルボキシ、アミド化カル
ボキシ、ハロゲノおよびアリールから選択された基によ
り置換されることがあるアルカノイルであるか、または
炭素環式もしくは複素環式アロイル、アルコキシカルボ
ニル、アリールアルコキシカルボニル、場合によりアル
キルにより単置換もしくは二置換されることがあるアミ
ノカルボニル、またはアルカンスルホニル、ハロゲノア
ルカンスルホニル、アリールアルカンスルホニル、シク
ロアルカンスルホニルもしくはアリールスルホニルであ
る。エステル化カルボキシは例えばアルコキシカルボニ
ルまたはアルコキシ−アルコキシカルボニルを表し、そ
してアミド化カルボキシは例えば、場合によりアルキル
およびフェニルアルキルから選択された置換基により単
置換もくは二置換されることがあるカルバモイルを表す
。好ましくは、対応するアルカノイルの置換基は、α位
より高位に結合している。この関連において、各場合の
アリールは、特にフェニルまたはナフチル、炭素環式ア
ロイル、特にベンゾイルまたはナフトイル、複素環式ア
ロイル、特に5−もしくは6−員の単環式モノアザ−、
モノオキサ−またはモノチア−アロイル、例えばピロロ
イル、ピリドイル、フロイルまたはテノイルを表し、こ
こでそのようなアリールまたはアロイル基は、非置換で
あるかまたは例えばハロゲン、アルキル、アルコキシ、
ヒドロキシル、アルカノイルオキシ、トリフルオロメチ
ルおよびニトロから成る群から選択された置換基により
、単置換または多置換、例えば二置換もしくは三置換さ
れている。アシルはまた、(ピロリジノ−、ピペリジノ
−、ホモピペリジノ−、モルホリノ−、チオモルホリノ
−)カルボニル、更にはアダマンチルカルボニル、ビフ
ェニリルカルボニルおよびビシクロヘプチルカルボニル
も包含する。R1 は好ましくはピバロイル、更には場
合によりC1 −C4 アルキルにより単置換もしくは
二置換されることがあるカルバモイル、例えばN,N−
ジメチルカルバモイルである。
【0008】脂肪族基は、例えばアルキルまたは更には
アルケニルも表し、これはシクロアルキル、アリール、
場合によりエーテル化されることがあるヒドロキシ、場
合により置換されることがあるアミノ、場合によりエス
テル化されアミド化されることがあるカルボキシから選
択された基により置換されることがある。アリールは、
例えば、非置換であるかまたは例えばハロゲン、アルキ
ル、アルコキシ、ヒドロキシル、アルカノイルオキシ、
トリフルオロメチルおよびニトロから成る群から選択さ
れた置換基により、単置換または多置換されることがで
きる、フェニルまたは更にナフチルを表す。エーテル化
ヒドロキシは例えば、アルコキシ、ヒドロキシ−アルコ
キシ、アルコキシ−アルコキシ、フェニル−アルコキシ
、フェニル−アルコキシ−アルコキシを表し、一方で置
換アミノは例えば、アルキル、フェニル−アルキルおよ
びフェニルから選択された置換基により単置換もしくは
二置換されることがあるアミノを表す。エステル化ヒド
ロキシは、例えば、アルコキシカルボニル、フェニル−
アルコキシカルボニルまたはアルコキシ−アルコキシカ
ルボニルを表し、一方アミド化カルボキシは、例えば、
非置換であるかまたはアルキル、フェニルアルキルおよ
びフェニルから選択された置換基により単置換もしくは
二置換されたカルバモイルを表す。
【0009】シクロアルキルは、特にC3 −C7 シ
クロアルキルを表し;1つのC原子が−O−により置き
換えられたシクロアルキルは、例えばテトラヒドロフラ
ンまたはテトラヒドロピラン、例えばテトラヒドロフラ
ン−2−イル、−3−イルまたはテトラヒドロピラン−
2−イル、−3−イルもしくは特に−4−イルを表し、
そして1つのC原子が−S(O)n −により置き換え
られたシクロアルキルは、特にテトラヒドロチオフラン
またはテトラヒドロチオピランおよび対応するそれらの
モノ−もしくはジ−オキシドを表す。場合により1つの
C原子が−O−または−S(O)n −により置き換え
られることがある対応するシクロアルキル基は、非置換
であるかまたは例えばアルキルにより特に1位において
置換されたもの、例えば1−メチル−シクロペンチルま
たは1−メチル−シクロヘキシルである。
【0010】芳香族基は、特に定義しない限り、特にフ
ェニル、更にはナフチルであり、それらは非置換である
か、または例えばハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒ
ドロキシル、アルカノイルオキシ、トリフルオロメチル
およびニトロから成る群から選択された置換基により、
単置換または多置換、例えば二置換もしくは三置換され
ている。
【0011】ヘテロアリールは、特に1もしくは2個の
同一または異なるヘテロ原子、例えば窒素、酸素または
硫黄原子を有する適当な5または6員の単環式基を表す
。適当な5員のヘテロアリール基は、例えばモノアザ−
、ジアザ−、モノオキサ−またはモノチア−環状アリー
ル基、例えばピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フ
リルおよびチエニルであり、一方で適当な6員のヘテロ
アリール基は特にピリジルである。ヘテロ芳香族基は、
特記しない限り、特に非置換であるかまたは好ましくは
、例えばハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ
ル、アルカノイルオキシ、トリフルオロメチルおよびニ
トロから成る群から選択された置換基により、単置換ま
たは多置換、例えば二置換もしくは三置換されている。
【0012】上記および下記で使用する一般定義は、他
に定義しない限り、主として次の意味を有する。「低級
」なる表現は、各場合の対応する基および化合物が特に
7個以下、好ましくは4個以下の炭素原子を有すること
を意味する。
【0013】アルキルは、特にC1 −C7 アルキル
を表し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、 te
rt−ブチルであり、更に適当なペンチル、ヘキシルお
よびヘプチル基を包含する。C1 −C4 アルキルが
好ましい。アルキレンは、特にC1 −C7 アルキレ
ンを表し、そして直鎖または枝分れであり、例えばメチ
レン、エチレン、プロピレンおよびブチレン並びに1,
2−プロピレン、2−メチル−1,3−プロピレンまた
は2,2−ジメチル−1,3−プロピレンである。C1
 −C4 アルキレンが好ましく、第一にメチレンであ
る。
【0014】アルケニレンは、特にC3 −C7 アル
ケニレンを表し、そして直鎖または枝分れであり、例え
ば1,3−プロパ−2−エニレン、1,4−ブタ−2−
エニレン、1,4−ブタ−3−エニレン、1,3−ブタ
−2−エニレン、2,4−ブタ−3−エニレン、1,5
−ペンタ−2−,−3−,−4−エニレン、更には適当
なヘキセニレンおよびヘプテニレン基を表す。C3 −
C5 アルケニレンが好ましい。アルキニレンは、特に
C3 −C7 アルキニレンを表し、そして直鎖または
枝分れであり、例えば1,3−プロパ−2−イニレン、
1,4−ブタ−2−イニレン、1,4−ブタ−3−イニ
レン、1,5−ペンタ−2−,−3−および−5−イニ
レン、更には適当なヘキシニレンおよびヘプチニレン基
を表す。C3 −C5 アルキニレンが好ましい。
【0015】アルカノイルは、特にC2 −C8 アル
カノイルを表し、例えばアセチル、プロピオニル、ブチ
リル、イソブチリルまたはピバロイルである。R1 に
ついて特に好ましいのは枝分れC2 −C6 アルカノ
イル、第一にはピバロイルであり、一方でR2 および
R3 は特にC2 −C6 アルカノイル、第一にはア
セチルまたはプロピオニルである。ハロゲンは、特に、
35以下の原子番号を有するハロゲン、例えばフッ素、
塩素および臭素であり、更にはヨウ素である。
【0016】アルコキシは、特にC1 −C7 アルコ
キシを表し、例えばメトキシ、エトキシ、プロピルオキ
シ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、イソブチ
ルオキシおよび tert−ブチルオキシである。C1
 −C4 アルコキシが好ましい。アルコキシカルボニ
ルは、特にC2 −C8 アルコキシカルボニルを表し
、例えばメトキシ−、エトキシ−、プロピルオキシ−ま
たはピバロイルオキシ−カルボニルである。C2 −C
5 アルコキシカルボニルが好ましい。
【0017】アルカンスルホニルは、特にC1 −C7
 アルカンスルホニルであり、例えばメタン−、エタン
−、n−プロパン−またはイソプロパンスルホニルであ
る。C1 −C4 アルカンスルホニルが好ましい。ハ
ロゲノアルカンスルホニルは、特にハロ−C1 −C7
 アルカンスルホニル、特にハロ−C1 −C4 アル
カンスルホニル、例えばトリフルオロメタン−、ジフル
オロメタン−または1,1,2−トリフルオロエタンス
ルホニルである。
【0018】シクロアルキルは、特にC3 −C7 シ
クロアルキルを表し、例えばシクロプロピル、−ブチル
、−ペンチル、−ヘキシルまたは−ヘプチルを表す。シ
クロペンチルおよびシクロヘキシルが好ましい。シクロ
アルカンスルホニルは、特に、C3 −C6 シクロ−
C1 −C4 アルカンスルホニル、例えばシクロプロ
ピル−、シクロペンチル−またはシクロヘキシルエタン
(またはメタン)スルホニルである。
【0019】アルコキシアルコキシカルボニルは、特に
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
カルボニル、好ましくはエトキシエトキシカルボニル、
メトキシエトキシカルボニルおよびイソプロピルオキシ
エトキシカルボニルである。フェニルアルキルは、特に
フェニル−C1 −C7 アルキル、例えばベンジル、
2−フェニルエチルまたは3−フェニルプロピルである
。フェニル−C1 −C4 アルキルが好ましい。
【0020】ナフチルは1−または2−ナフチルである
。ピロロイルは、例えば2−または3−ピロロイルであ
る。フロイルは2−または3−フロイルであり、そして
テノイルは2−または3−テノイルであり、適当なピリ
ドイルは2−,3−および4−ピリドイルである。
【0021】アルカノイルオキシは、特にC2 −C8
 アルカノイルオキシ、特にC2 −C5 アルカノイ
ルオキシ、例えばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ
またはピバロイルオキシである。アルケニルは、特にC
3 −C7 アルケニルであり、そして例えば2−プロ
ペニルまたは1−,2−もしくは3−ブテニルである。 C3 −C5 アルケニルが好ましい。
【0022】ヒドロキシアルコキシは、特にヒドロキシ
−C1 −C7 アルコキシ、特に−C1 −C4 ア
ルコキシ、例えばヒドロキシメトキシ、2−ヒドロキシ
エトキシまたは3−ヒドロキシプロピルオキシである。 アルコキシアルコキシは、特にC1 −C4 アルコキ
シ−C1 −C4 アルコキシ、例えば2−メトキシエ
トキシ、2−エトキシエトキシ、2−n−プロピルオキ
シエトキシまたはエトキシメトキシである。
【0023】フェニルアルコキシは、特にフェニル−C
1 −C4アルコキシ、例えばベンジルオキシ、1−も
しくは2−フェニルエトキシ、または1−,2−もしく
は3−フェニルプロピルオキシである。フェニルアルコ
キシアルコキシは、特にフェニル−C1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えば2−ベンジ
ルオキシエトキシ、2−(2−フェニルエチル)エトキ
シである。 フェニルアルコキシカルボニルは、特にフェニル−C1
 −C4 アルコキシカルボニル、例えばベンジルオキ
シカルボニルまたは2−フェニルオキシカルボニルであ
る。
【0024】例えばリファマイシンSVから誘導される
誘導体が顕著な抗生物質活性を有しており、例えば結核
の処置に用いることができることは知られている。式I
またはIaの化合物および医薬上利用可能なその塩が典
型的な薬理試験モデルにおいて対応する抗生物質活性を
示さないという実験的に確かめられた発見はなお一層重
要である。
【0025】他方、驚くべきことに、それらは動物実験
、好ましくは哺乳動物、例えばラットにおける実験で検
出することができる有意で且つ改善された脂質低下作用
を有する。血清中の超低密度、低密度および高密度リポ
タンパク質(それぞれVLDL,LDLおよびHDL 
)の低下は、2種類の試験、即ち遺伝的に高コレステロ
ール血症の雄ラット(符号A)と雄雌両方の正常脂血ラ
ット(符号B)において証明することができる。
【0026】標準のラット食料および飲料水を自由に摂
取している180 〜240 g の体重を有するアル
ビノラット(株Tif::RAIのSprague−D
awley誘導体)を用いる。連続5日間の間毎日6匹
のラットのグループに、補充コーンスターチ溶液(0.
33%Tween80と平均分子量400 の5 %ポ
リエチレングリコール溶液を含む3 %水性コーンスタ
ーチ)において試験化合物を経口投与する。最終投与の
2時間後に動物を犠牲にする。死亡16時間前からは動
物に全く食料を与えない。血液を0.05%強度のエチ
レンジアミン四酢酸水溶液中に回収する。赤血球が沈降
するまで遠心した後、例えばSigma Chemic
al Co.(St. Louis, MO, USA
)により供給される試験系を使って、コレステロールと
トリグリセリドの含量を酵素的に分析する。HDL−コ
レステロール測定では、0.5 mlの EDTA−血
漿にヘパリンと塩化マンガンの溶液を添加する(最終濃
度=1.36 g/lまたは46ミリモル)。生成する
沈澱を遠心により沈降させ、そして上清中のコレステロ
ール濃度を全コレステロールに関して酵素的に分析する
。この値と、完全血清のアリコートにおいて直接測定さ
れたコレステロール値との差は、Warnick,G.
R.ら、J. Lipid Res. 19:65−7
6 (1978) によれば、VLDL− とLDL−
コレステロールに相当する。
【0027】抗生物質反応についての試験は、例えば、
一方でエシェリキア・コリ(Escherichia 
coli)のRNAポリメラーゼの阻害の平均有効濃度
EC50および常用のプレート試験において最小阻害濃
度(MIC)を試験管内で測定し、そして他方で感染マ
ウスおよびラットにおいてED50(実験動物の50%
の生存を維持する有効用量) を生体内で測定すること
により、行われる。この目的で使用される微生物は、特
に、ミコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycoba
cterium tuberculosis)TB H
37Rvおよびスタフィロコッカス・アウレウス(St
aphylococcus aureus )である。 脂質低下作用を示す化合物の場合、抗生物質活性は、特
に長期投与の際に、抗生物質に耐性である微生物株の発
生をもたらし得るので、不利であると考えられる。
【0028】上記の試験方法において、本発明の化合物
は、約0.1 〜約50mg/kg/日の用量範囲にお
ける繰り返し投与で有意な低脂血活性を示し;対照的に
、上記試験において実際上全く抗生物質活性を有さない
【0029】例えば、実験目的に依存して、本発明の化
合物の最小有効量は一回投与で約0.1 〜約10 m
g/kgであり、そして30mg/kg/日の繰り返し
投与により全コレステロールの50〜70%低下を達成
することができる。更に、本発明の化合物は実質上全く
抗生物質活性を示さず、RNAポリメラーゼ阻害のEC
50は100 μg/mlにも達しず、そしてスタフィ
ロコッカス・アウレウス(Staphylococcu
s aureus )の様々な病原性株に対するMIC
は130 μg/mlより高い。そのような値は、対応
する効果にとって通常必要な濃度よりも約1000倍高
い。生体内で、スタフィロコッカス・アウレウス(St
aphylococcus aureus )に感染し
たマウスを使った時も、本発明の化合物は200 mg
の一回量で全く抗生物質活性を有さないことがわかった
【0030】それらのLDL−低下作用のために、本発
明の化合物は、例えば理論上はタイプIIa およびタ
イプIIb の高脂血症、並びに例えば高リポタンパク
血が危険因子として存在する時の動脈硬化症の処置のた
めの低脂血薬として用いることができる。
【0031】従って、式IまたはIa の化合物および
医薬上許容されるその塩は、例えば医薬として、例えば
理論上はタイプIIa およびタイプIIb の高脂血
症、並びに高リポタンパク血が危険因子として存在する
時の動脈硬化症の処置のための低脂血薬として用いるこ
とができる。本発明は更に、医薬、特に低脂血薬および
抗動脈硬化薬の調製のための、並びに治療および予防処
置のための、本発明の化合物の用途に関する。その中に
は活性物質の工業的調製も含まれる。更に、本発明の化
合物は出発物質として用いることもできる。
【0032】本発明は、式IまたはIa の化合物およ
びそれらの塩であって、構造要素−A1−A2−,−A
3−A4− および−A5−A6− 並びに変数X,R
1 ,R5 ,R6 およびR7 は与えられた意味を
有し;
【0033】a)Aは結合を表すか、またはXが
【化2
3】 を表す場合には構造要素−X1 −A1 −を表し、こ
こでX1 は−O−,−S(O)n −または−N(R
6 )−を表し(nは0,1または2であり、そしてR
6 は水素またはアルキルを表す)、そしてA1 は二
価の脂肪族炭化水素基を表し;R2 はアシルまたは脂
肪族基を表し;そしてR3 およびR3 ′は共通の結
合を表し;またはR3 が水素、アシルまたは脂肪族基
を表しそしてR3 ′が水素または脂肪族基を表し;そ
してR4 は水素、場合により置換されることがあるシ
クロアルキル〔そのC原子は場合により−O−または−
S(O)n (nは0,1または2である)により置き
換えられることがある〕、アリールまたはヘテロアリー
ルを表し;または
【0034】b)Aは二価の脂肪族炭
化水素基を表し;R2 はアルキルまたはアルケニル(
これらはシクロアルキル、場合によりエーテル化された
ヒドロキシ、場合により置換されたアミノ、場合により
エステル化またはアミド化されたカルボキシから選択さ
れた基により置換されている)を表し、あるいは場合に
よりアリールにより置換されたアルケニルを表し;R3
 は水素、アシルまたは脂肪族基を表し;R3 ′は水
素または脂肪族基を表し;そしてR4 は水素、場合に
より置換されることがあるシクロアルキル〔そのC原子
は場合により−O−または−S(O)n (nは0,1
または2である)により置き換えられることがある〕、
アリールまたはヘテロアリールを表し;または
【0035】c)Aは二価の脂肪族炭化水素基を表し;
R2 はアシルまたは脂肪族基を表し;R3 は脂肪族
基を表し;R3 ′は水素または脂肪族基を表し;R4
 は水素、場合により置換されることがあるシクロアル
キル〔そのC原子は場合により−O−または−S(O)
n(nは0,1または2である)により置き換えられる
ことがある〕、アリールまたはヘテロアリールを表し;
または
【0036】d)Aは二価の脂肪族炭化水素基を表し;
R2 はアシルまたは脂肪族基を表し;R3 は水素、
アシルまたは脂肪族基を表し;R3 ′は脂肪族基を表
し;R4 は水素、場合により置換されることがあるシ
クロアルキル〔そのC原子は場合により−O−または−
S(O)n (nは0,1または2である)により置き
換えられることがある〕、アリールまたはヘテロアリー
ルを表し;または
【0037】e)Aは二価の脂肪族炭化水素基を表し;
R2 はアシルまたは脂肪族基を表し;R3 およびR
3 ′は一緒になって結合を表し;またはR3 は水素
または脂肪族基を表し;R3 ′は脂肪族基を表し;そ
してR4 は置換されたシクロアルキル〔そのC原子は
場合により−O−または−S(O)n (nは0,1ま
たは2である)により置き換えられることがある〕また
はヘテロアリールを表す、式IまたはIa の化合物お
よびそれらの塩に関する。
【0038】本発明は、特に式IまたはIa の化合物
およびそれらの塩であって、構造要素−A1−A2−,
−A3−A4− および−A5−A6− 並びに変数R
5 は与えられた意味を有し;R1 は水素、C2 −
C8 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C8 アル
カノイル、C1 −C7 アルコキシカルボニル−もし
くはC1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコ
キシカルボニル−C2 −C8 アルカノイル、カルバ
モイル−C2 −C8 アルカノイル(ここでカルバモ
イルは、場合によりC1−C7 アルキルおよびフェニ
ル−C1 −C7 アルキルから選択された基により単
置換もしくは二置換されることがある)を表すか、ハロ
ゲノ−C2 −C8 アルカノイル、フェニル−もしく
はナフチル−C2 −C8 アルカノイル、ベンゾイル
、ナフトイル、5もしくは6員の単環式モノアザ−、モ
ノオキサ−もしくはモノチア−アロイル、C1 −C7
 アルコキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル
−C1 −C7 アルコキシカルボニル、非置換である
かまたはC1 −C7 アルキルにより単置換もしくは
二置換されたアミノカルボニルを表すか、あるいはC1
 −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C1 −C
7 アルカンスルホニル、フェニル−もしくはナフチル
−C1 −C7 アルカンスルホニル、C3 −C7 
シクロアルカンスルホニルまたはベンゼン−もしくはナ
フチル−スルホニルを表すか、あるいは(ピロリジノ−
、ピペリジノ−、ホモピペリジノ−、モルホリノ−、チ
オモルホリノ−)カルボニル、更にはアダマンチルカル
ボニル、ビフェニリルカルボニルまたはビシクロヘプチ
ルカルボニルを表し;Xは
【化24】 または
【化25】 を表し、R6 は水素またはC1 −C7 アルキルを
表し;
【0039】a)Aは結合を表すか、またはXが
【化26】 を表す場合には構造要素−X1 −A1 −を表し、こ
こでX1 は−O−,−S(O)n −または−N(R
6 )−を表し(nは0,1または2であり、そしてR
6 は水素またはC1 −C7 アルキルを表す)、そ
してA1 はC1 −C7 アルキレン、C3 −C7
 アルケニレンまたはC3 −C7 アルキニレンを表
し;R2はC2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−
C2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキ
シカルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C
1 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 ア
ルカノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイ
ル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 
アルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから
選択された基により単置換もしくは二置換されることが
ある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイ
ル、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アル
カノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の
単環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−ア
ロイル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニ
ル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシカル
ボニル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキル
により単置換もしくは二置換されたアミノカルボニルを
表すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、
ハロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニ
ル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホ
ニル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたは
ベンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表すか、あ
るいはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 ア
ルケニル(これらは場合により、C3 −C7 シクロ
アルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 
−C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アル
コキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 ア
ルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェ
ニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
コキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル
−C1−C7 アルキルおよびフェニルから選択された
置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ
、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C
1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7
 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、
場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 
−C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
により置換されることがあるカルバモイル、から選択さ
れた基により置換されることがある)を表し;R3 お
よびR3 ′は一緒になって結合を表し;またはR3 
が水素、C2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C
2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシ
カルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1
 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アル
カノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル
(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 ア
ルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選
択された基により単置換もしくは二置換されることがあ
る)、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、フェニ
ル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノイル、
ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環式モノ
アザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイル、C
1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−もしく
はナフチル−C1 −C7アルコキシカルボニル、非置
換であるかまたはC1 −C7 アルキルにより単置換
もしくは二置換されたアミノカルボニル、あるいはC1
 −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C1 −C
7 アルカンスルホニル、フェニル−もしくはナフチル
−C1 −C7 アルカンスルホニル、C3 −C7 
シクロアルカンスルホニルまたはベンゼン−もしくはナ
フチル−スルホニルを表すか、あるいはC1 −C7 
アルキルまたはC3 −C7 アルケニル(これらは場
合により、C3 −C7シクロアルキル、フェニル、ナ
フチル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコキシ、ヒ
ドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 −C7 
アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C
1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 ア
ルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合によりC1
 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキ
ルおよびフェニルから選択された置換基により置換され
ることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7 アル
コキシカルボニル、フェニル−C1 −C7 アルコキ
シカルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−C1 
−C7 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C
7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよ
びフェニルから選択された置換基により置換されること
があるカルバモイル、から成る群から選択された基によ
り置換されることがある)を表し;そしてR3 ′が水
素、C1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アル
ケニル(これらは場合により、C3 −C7 シクロア
ルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −
C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコ
キシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
コキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニ
ル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコ
キシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−
C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された
置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ
、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C
1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7
 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、
場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 
−C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
により置換されることがあるカルバモイル、から成る群
から選択された基により置換されることがある)を表し
;R4 は水素、場合によりC1 −C7 アルキルに
より置換されることがありC原子が−O−または−S(
O)n −(ここでnは0,1または2である)により
置き換えられることがあるC3 −C7 シクロアルキ
ル、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミ
ダゾリル、フリル、チエニルまたはピリジルを表し;そ
してR7 は水素またはC1 −C7 アルキルを表し
;または
【0040】b)AはC1 −C7 アルキレン、C3
 −C7 アルケニレンまたはC3 −C7 アルキニ
レンを表し;R2 はC1 −C7 アルキルまたはC
3 −C7 アルケニル(これらはC3 −C7 シク
ロアルキル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコキシ
、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 −C
7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェニル
−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7
 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合により
C1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 ア
ルキルおよびフェニルから選択された置換基により置換
されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7 
アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C7 アル
コキシカルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−C
1 −C7 アルコキシカルボニル、場合によりC1 
−C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキル
およびフェニルから選択された置換基により置換される
ことがあるカルバモイル、から選択された基により置換
されている)を表すか、あるいは場合によりフェニルも
しくはナフチルにより置換されることがあるC3 −C
7 アルケニルを表し;R3 およびR3 ′は一緒に
なって結合を表し;またはR3 が水素、C2 −C8
 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C8 アルカノ
イル、C1 −C7 アルコキシカルボニル−もしくは
C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
カルボニル−C2 −C8 アルカノイル、カルバモイ
ル−C2−C8 アルカノイル(ここでカルバモイルは
、場合によりC1 −C7 アルキルおよびフェニル−
C1 −C7アルキルから選択された基により単置換も
しくは二置換されることがある)、ハロゲノ−C2 −
C8 アルカノイル、フェニル−もしくはナフチル−C
2 −C8 アルカノイル、ベンゾイル、ナフトイル、
5もしくは6員の単環式モノアザ−、モノオキサ−もし
くはモノチア−アロイル、C1 −C7 アルコキシカ
ルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7
 アルコキシカルボニル、非置換であるかまたはC1 
−C7 アルキルにより単置換もしくは二置換されたア
ミノカルボニル、あるいはC1 −C7 アルカンスル
ホニル、ハロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル
、フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルカ
ンスルホニル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニ
ルまたはベンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表
すか、あるいはC1 −C7 アルキルまたはC3 −
C7 アルケニル(これらは場合により、C3 −C7
 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル
、C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C
7 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −
C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキ
シ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C
7 アルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、
フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから
選択された置換基により置換されることがあるアミノ、
カルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フ
ェニル−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC
1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカ
ルボニル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニ
ル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択さ
れた置換基により置換されることがあるカルバモイル、
から成る群から選択された基により置換されることがあ
る)を表し;そしてR3 ′が水素、C1 −C7 ア
ルキルまたはC3 −C7 アルケニル(これらは場合
により、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナ
フチル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコキシ、ヒ
ドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 −C7 
アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C
1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 ア
ルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合によりC1
 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキ
ルおよびフェニルから選択された置換基により置換され
ることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7 アル
コキシカルボニル、フェニル−C1 −C7アルコキシ
カルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−C1 −
C7 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C7
 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよび
フェニルから選択された置換基により置換されることが
あるカルバモイル、から成る群から選択された基により
置換されることがある)を表し;R4 は水素、場合に
よりC1 −C7 アルキルにより置換されることがあ
りC原子が−O−または−S(O)n −(ここでnは
0,1または2である)により置き換えられることがあ
るC3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル
、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエ
ニルまたはピリジルを表し;そしてR7 は水素または
C1 −C7 アルキルを表し;または
【0041】c)AはC1 −C7 アルキレン、C3
 −C7 アルケニレンまたはC3 −C7 アルキニ
レンを表し;R2 はC2 −C8 アルカノイル、カ
ルボキシ−C2 −C8 アルカノイル、C1 −C7
 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −C7アルコ
キシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −
C8 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C8 ア
ルカノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 
−C7 アルキルおよびフェニル−C1 −C7アルキ
ルから選択された基により単置換もしくは二置換される
ことがある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アル
カノイル、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8
 アルカノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは
6員の単環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチ
ア−アロイル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、
フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキ
シカルボニル、非置換であるかまたはC1 −C7 ア
ルキルにより単置換もしくは二置換されたアミノカルボ
ニルを表すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホ
ニル、ハロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、
フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルカン
スルホニル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニル
またはベンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表す
か、あるいはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C
7 アルケニル(これらは場合により、C3 −C7 
シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、
C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7
 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C
7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ
、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7
 アルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フ
ェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選
択された置換基により置換されることがあるアミノ、カ
ルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェ
ニル−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1
 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカル
ボニル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル
−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択され
た置換基により置換されることがあるカルバモイル、か
ら選択された基により置換されることがある)を表し;
R3 はC1−C7 アルキルまたはC3 −C7 ア
ルケニル(これらは場合によりC3 −C7 シクロア
ルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −
C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコ
キシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
コキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニ
ル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコ
キシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−
C1−C7 アルキルおよびフェニルから選択された置
換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、
C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1
 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 
アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場
合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −
C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基に
より置換されることがあるカルバモイル、から成る群か
ら選択された基により置換されることがある)を表し;
そしてR3 ′は水素、C1 −C7 アルキルまたは
C3 −C7 アルケニル(これらは場合により、C3
 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒド
ロキシル、C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C
1 −C7 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−
C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 
アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C
1 −C7 アルコキシ、場合によりC1 −C7 ア
ルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェ
ニルから選択された置換基により置換されることがある
アミノ、カルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボ
ニル、フェニル−C1 −C7 アルコキシカルボニル
またはC1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
コキシカルボニル、場合によりC1 −C7 アルキル
、フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルか
ら選択された置換基により置換されることがあるカルバ
モイル、から成る群から選択された基により置換される
ことがある)を表し;R4は水素、場合によりC1 −
C7 アルキルにより置換されることがありそしてC原
子が−O−または−S(O)n −(ここでnは0,1
または2である)により置き換えられることがあるC3
 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピロ
リル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニルま
たはピリジルを表し;そしてR7 は水素またはC1 
−C7 アルキルを表し;または
【0042】d)AはC1 −C7 アルキレン、C3
 −C7 アルケニレンまたはC3 −C7 アルキニ
レンを表し;R2 はC2 −C8 アルカノイル、カ
ルボキシ−C2 −C8 アルカノイル、C1 −C7
 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −C7アルコ
キシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −
C8 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C8 ア
ルカノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 
−C7 アルキルおよびフェニル−C1 −C7アルキ
ルから選択された基により単置換もしくは二置換される
ことがある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アル
カノイル、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8
 アルカノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは
6員の単環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチ
ア−アロイル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、
フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキ
シカルボニル、非置換であるかまたはC1 −C7 ア
ルキルにより単置換もしくは二置換されたアミノカルボ
ニルを表すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホ
ニル、ハロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、
フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルカン
スルホニル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニル
またはベンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表す
か、あるいはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C
7 アルケニル(これらは場合により、C3 −C7 
シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、
C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7
 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C
7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ
、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7
 アルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フ
ェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選
択された置換基により置換されることがあるアミノ、カ
ルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェ
ニル−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1
 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカル
ボニル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル
−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択され
た置換基により置換されることがあるカルバモイル、か
ら選択された基により置換されることがある)を表し;
R3 は水素、C2 −C8 アルカノイル、カルボキ
シ−C2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アル
コキシカルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ
−C1 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8
 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカ
ノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C
7 アルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキル
から選択された基により単置換もしくは二置換されるこ
とがある)、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、
フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノ
イル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環
式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイ
ル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−
もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボニ
ル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルによ
り単置換もしくは二置換されたアミノカルボニル、ある
いはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C
1−C7 アルカンスルホニル、フェニル−もしくはナ
フチル−C1 −C7 アルカンスルホニル、C3 −
C7 シクロアルカンスルホニルまたはベンゼン−もし
くはナフチル−スルホニルを表すか、あるいはC1 −
C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケニル(これ
らは場合により、C3 −C7 シクロアルキル、フェ
ニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコ
キシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 
−C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェ
ニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −
C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合に
よりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7
 アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C
7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C7 
アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ
−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合によりC
1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アル
キルおよびフェニルから選択された置換基により置換さ
れることがあるカルバモイル、から成る群から選択され
た基により置換されることがある)を表し;そしてR3
 ′はC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 ア
ルケニル(これらは場合により、C3 −C7 シクロ
アルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 
−C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アル
コキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 ア
ルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェ
ニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
コキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル
−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択され
た置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキ
シ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−
C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C
7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル
、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1
 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換
基により置換されることがあるカルバモイル、から成る
群から選択された基により置換されることがある)を表
し;R4 は水素、場合によりC1 −C7 アルキル
により置換されることがありそしてC原子が−O−また
は−S(O)n −(ここでnは0,1または2である
)により置き換えられることがあるC3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリ
ル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリジルを
表し;そしてR7 は水素またはC1 −C7 アルキ
ルを表し;または
【0043】e)AはC1 −C7 アルキレン、C3
 −C7 アルケニレンまたはC3 −C7 アルキニ
レンを表し;R2 はC2 −C8 アルカノイル、カ
ルボキシ−C2 −C8 アルカノイル、C1 −C7
 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −C7アルコ
キシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −
C8 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C8 ア
ルカノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 
−C7 アルキルおよびフェニル−C1 −C7アルキ
ルから選択された基により単置換もしくは二置換される
ことがある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アル
カノイル、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8
 アルカノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは
6員の単環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチ
ア−アロイル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、
フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキ
シカルボニル、非置換であるかまたはC1 −C7 ア
ルキルにより単置換もしくは二置換されたアミノカルボ
ニルを表すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホ
ニル、ハロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、
フェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルカン
スルホニル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニル
またはベンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表す
か、あるいはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C
7 アルケニル(これらは場合により、C3 −C7 
シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、
C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7
 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C
7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ
、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7
 アルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フ
ェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選
択された置換基により置換されることがあるアミノ、カ
ルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェ
ニル−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1
 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカル
ボニル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル
−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択され
た置換基により置換されることがあるカルバモイル、か
ら選択された基により置換されることがある)を表し;
R3 およびR3 ′は一緒になって結合を表し;また
はR3 が水素、C2 −C8 アルカノイル、カルボ
キシ−C2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 ア
ルコキシカルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキ
シ−C1 −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C
8 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C8 アル
カノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −
C7 アルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキ
ルから選択された基により単置換もしくは二置換される
ことがある)、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル
、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカ
ノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単
環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロ
イル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル
−もしくはナフチル−C1−C7 アルコキシカルボニ
ル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルによ
り単置換もしくは二置換されたアミノカルボニル、ある
いはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C
1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル−もしくは
ナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニル、C3 
−C7 シクロアルカンスルホニルまたはベンゼン−も
しくはナフチル−スルホニルを表すか、あるいはC1 
−C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケニル(こ
れらは場合により、C3−C7 シクロアルキル、フェ
ニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコ
キシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 
−C7 アルコキシ−C1−C7 アルコキシ、フェニ
ル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C
7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合によ
りC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 
アルキルおよびフェニルから選択された置換基により置
換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7
 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C7 ア
ルコキシカルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−
C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合によりC1
 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキ
ルおよびフェニルから選択された置換基により置換され
ることがあるカルバモイル、から成る群から選択された
基により置換されることがある)を表し;そしてR3 
′が水素、C1 −C7アルキルまたはC3 −C7 
アルケニル(これらは場合により、C3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1
 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 ア
ルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 
アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フ
ェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 ア
ルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニ
ル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択さ
れた置換基により置換されることがあるアミノ、カルボ
キシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル
−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −
C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニ
ル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C
1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置
換基により置換されることがあるカルバモイル、から成
る群から選択された基により置換されることがある)を
表し;R4 はC1 −C7 アルキルにより置換され
ておりそしてC原子が−O−または−S(O)n −(
ここでnは0,1または2である)により置換されるこ
とがあるC3 −C7 シクロアルキル、ピロリル、ピ
ラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリ
ジルを表し;そしてR7 は水素またはC1 −C7 
アルキルを表し;各場合の芳香族基は非置換であるかま
たはハロゲン、C1 −C7 アルキル、C1 −C7
 アルコキシ、ヒドロキシル、C2 −C8 アルカノ
イルオキシ、トリフルオロメチルおよびニトロから成る
群から選択された置換基により単置換もしくは多置換さ
れている、式IまたはIaの化合物およびそれらの塩に
関する。
【0044】本発明は、特に、構造要素−A1−A2−
,−A3−A4− および−A5−A6− 並びに変数
R5 が与えられた意味を有し;R1 が水素、C3 
−C6アルカノイル、または場合によりアルキルにより
単置換もしくは二置換されることがあるアミノカルボニ
ル、または(ピロリジノ−、ピペリジノ−、ホモピペリ
ジノ−、モルホリノ−、チオモルホリノ−)カルボニル
、更にはアダマンチルカルボニル、ビフェニリルカルボ
ニルもしくはビシクロヘプチルカルボニルを表し;Xが
【化27】 または
【化28】 を表し;R6 が水素またはC1 −C7 アルキルを
表し;
【0045】a)Aが結合を表すか、またはXが
【化29】 を表す場合には構造要素−X1 −A1 −を表し、こ
こでX1 は−O−,−S−または−NH−を表しそし
てA1 はC1 −C4 アルキレンを表し;R2 が
C2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C
6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニ
ル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル
、カルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここで
カルバモイルは、場合によりC1 −C4 アルキルお
よびフェニル−C1 −C4 アルキルから選択された
基により単置換もしくは二置換されることがある)を表
すか、ハロゲノ−C2 −C6 アルカノイル、C1 
−C4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −
C4 アルカンスルホニルを表すか、あるいはC1 −
C4 アルキル(これは場合により、C3 −C7 シ
クロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C−C4 ア
ルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C
1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、
フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1
 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、場
合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −
C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基に
より置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 
−C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C
4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アルコ
キシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合によ
りC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 
アルキルおよびフェニルから選択された置換基により置
換されることがあるカルバモイル、から選択された基に
より置換されることがある)を表すか、あるいはC3 
−C5 アルケニルを表し;R3 およびR3 ′が一
緒になって結合を表し;またはR3 が水素、C2 −
C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6 アル
カノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−もし
くはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコ
キシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、カルバ
モイル−C2 −C6 アルカノイル(ここでカルバモ
イルは、場合によりC1 −C4 アルキルおよびフェ
ニル−C1 −C4 アルキルから選択された基により
単置換もしくは二置換されることがある)、ハロゲノ−
C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルカン
スルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4 アルカンス
ルホニルを表すか、あるいはC1 −C4 アルキル(
これは場合により、C3 −C7 シクロアルキル、フ
ェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒ
ドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 
アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C
1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 ア
ルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、場合によりC1
 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキ
ルおよびフェニルから選択された置換基により置換され
ることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アル
コキシカルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキ
シカルボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 
−C4 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C
4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよ
びフェニルから選択された置換基により置換されること
があるカルバモイル、から成る群から選択された基によ
り置換されることがある)を表すか、あるいはC3 −
C5 アルケニルを表し;そしてR3 ′が水素、C1
 −C4 アルキルまたはC3 −C5 アルケニルを
表し;R4 が水素、場合によりC1 −C4 アルキ
ルにより置換されることがありC原子が−O−または−
S(O)n −(ここでnは0,1または2である)に
より置き換えられることがあるC3 −C7 シクロア
ルキル、フェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリ
ル、フリル、チエニルまたはピリジルを表し;R5 が
水素またはアセチルを表し;そしてR7 が水素または
C1 −C4 アルキルを表し;または
【0046】b)AがC1 −C4 アルキレンを表し
;R2 がC1 −C4 アルキル(これは場合により
、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロキ
シル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 
−C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1
 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アル
コキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ−C1 
−C4 アルコキシ、場合によりC1 −C4 アルキ
ル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニル
から選択された置換基により置換されることがあるアミ
ノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル
、フェニル−C1 −C4 アルコキシカルボニルまた
はC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキ
シカルボニル、場合によりC1 −C4 アルキル、フ
ェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニルから選
択された置換基により置換されることがあるカルバモイ
ル、から成る群から選択された基により置換されること
がある)を表すか、あるいはC1 −C4 アルキル(
これはC3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ヒド
ロキシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C
1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−
C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 
アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ−C
1 −C4 アルコキシ、場合によりC1−C4 アル
キル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニ
ルから選択された置換基により置換されることがあるア
ミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニ
ル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカルボニルま
たはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコ
キシカルボニル、場合によりC1 −C4 アルキル、
フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニルから
選択された置換基により置換されることがあるカルバモ
イル、から成る群から選択された基により置換されてい
る)を表すか、あるいはC3 −C5 アルケニルを表
し;R3 およびR3 ′が一緒になって結合を表し;
またはR3 が水素、C2 −C6 アルカノイル、カ
ルボキシ−C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4
 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル−C2−
C6 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C6 ア
ルカノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 
−C4 アルキルおよびフェニル−C1 −C4 アル
キルから選択された基により単置換もしくは二置換され
ることがある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C6 ア
ルカノイル、C1 −C4 アルカンスルホニルまたは
ハロゲノ−C1 −C4 アルカンスルホニルを表すか
、あるいはC1 −C4 アルキル(これは場合により
、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロキ
シル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 
−C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1
 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アル
コキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ−C1 
−C4 アルコキシ、場合によりC1 −C4 アルキ
ル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニル
から選択された置換基により置換されることがあるアミ
ノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル
、フェニル−C1 −C4 アルコキシカルボニルまた
はC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキ
シカルボニル、場合によりC1 −C4 アルキル、フ
ェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニルから選
択された置換基により置換されることがあるカルバモイ
ル、から成る群から選択された基により置換されること
がある)を表すか、あるいはC3 −C5 アルケニル
を表し;そしてR3 ′が水素、C1 −C4 アルキ
ルまたはC3 −C5 アルケニルを表し;R4 が水
素、C1 −C7 アルキルにより置換されておりC原
子が−O−または−S(O)n −(ここでnは0,1
または2である)により置き換えられることがあるC3
 −C7 シクロアルキル、フェニル、ピロリル、ピラ
ゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリジ
ルを表し;または
【0047】c)AがC1 −C4 アルキレンを表し
;R2 がC2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−
C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキ
シカルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C
1 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 ア
ルカノイル、カルバモイル−C2 −C6 アルカノイ
ル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C4 
アルキルおよびフェニル−C1 −C4 アルキルから
選択された基により単置換もしくは二置換されることが
ある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C6 アルカノイ
ル、C1 −C4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ
−C1 −C4 アルカンスルホニルを表すか、あるい
はC1 −C4 アルキル(これはC3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 
アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C
1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、
場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 
−C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1
 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −
C4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合に
よりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4
 アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
置換されることがあるカルバモイル、から成る群から選
択された基により置換されている)を表すか、あるいは
C3 −C5 アルケニルを表し;R3 がC1 −C
4 アルキル(これは場合により、C3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 
アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C
1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、
場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 
−C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1
 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −
C4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合に
よりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4
 アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
置換されることがあるカルバモイル、から成る群から選
択された基により置換されることがある)を表すか、あ
るいはC3 −C5アルケニルを表し;そしてR3 ′
が水素、C1 −C4 アルキルまたはC3 −C5 
アルケニルを表し;R4 が水素、C1 −C7 アル
キルにより置換されておりそしてC原子が−O−または
−S(O)n −(ここでnは0,1または2である)
により置き換えられることがあるC3 −C7 シクロ
アルキル、フェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾ
リル、フリル、チエニルまたはピリジルを表し;または
【0048】d)AがC1 −C4 アルキレンを表し
;R2 がC2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−
C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキ
シカルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C
1 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 ア
ルカノイル、カルバモイル−C2 −C6 アルカノイ
ル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C4 
アルキルおよびフェニル−C1 −C4 アルキルから
選択された基により単置換もしくは二置換されることが
ある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C6 アルカノイ
ル、C1 −C4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ
−C1 −C4 アルカンスルホニルを表すか、あるい
はC1 −C4 アルキル(これはC3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 
アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C
1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、
場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 
−C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1
 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −
C4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合に
よりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4
 アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
置換されることがあるカルバモイル、から成る群から選
択された基により置換されている)を表すか、あるいは
C3 −C5 アルケニルを表し;R3 が水素、C2
 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6 
アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−
もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 ア
ルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、カ
ルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここでカル
バモイルは、場合によりC1 −C4 アルキルおよび
フェニル−C1 −C4 アルキルから選択された基に
より単置換もしくは二置換されることがある)を表すか
、ハロゲノ−C2 −C6 アルカノイル、C1 −C
4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4
 アルカンスルホニルを表すか、あるいはC1 −C4
 アルキル(これは場合により、C3 −C7 シクロ
アルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 ア
ルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C
1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、
フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1
 −C4 アルコキシ−C1 −C4アルコキシ、場合
によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C
4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基によ
り置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −
C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C4
 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アルコキ
シ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合により
C1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 ア
ルキルおよびフェニルから選択された置換基により置換
されることがあるカルバモイル、から成る群から選択さ
れた基により置換されることがある)を表すか、あるい
はC3 −C5 アルケニルを表し;そしてR3 ′が
C1 −C4 アルキルまたはC3 −C5 アルケニ
ルを表し;R4 が水素、C1 −C7 アルキルによ
り置換されておりそしてC原子が−O−または−S(O
)n −(ここでnは0,1または2である)により置
き換えられることがあるC3 −C7 シクロアルキル
、フェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フ
リル、チエニルまたはピリジルを表し;または
【0049】e)AがC1 −C4 アルキレンを表し
;R2 がC2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−
C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキ
シカルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C
1 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 ア
ルカノイル、カルバモイル−C2 −C6 アルカノイ
ル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C4 
アルキルおよびフェニル−C1 −C4 アルキルから
選択された基により単置換もしくは二置換されることが
ある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C6 アルカノイ
ル、C1 −C4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ
−C1 −C4 アルカンスルホニルを表すか、あるい
はC1 −C4 アルキル(これはC3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 
アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C
1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、
場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 
−C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1
 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −
C4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合に
よりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4
 アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
置換されることがあるカルバモイル、から成る群から選
択された基により置換されている)を表すか、あるいは
C3 −C5 アルケニルを表し;R3 およびR3 
′が一緒になって結合を表し;またはR3 がC1 −
C4 アルキル(これは場合によりC3 −C7 シク
ロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 
アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、フェニル−C1−C4 アルコキシ、フェニル−C1
 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、場
合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −
C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基に
より置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 
−C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C
4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 アルコ
キシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合によ
りC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 
アルキルおよびフェニルから選択された置換基により置
換されることがあるカルバモイル、から成る群から選択
された基により置換されることがある)を表すか、ある
いはC3 −C5 アルケニルを表し;そしてR3 ′
が水素、C1 −C4 アルキルまたはC3 −C5 
アルケニルを表し;R4 がC1 −C7 アルキルに
より置換されておりそしてC原子が−O−または−S(
O)n −(ここでnは0,1または2である)により
置き換えられることがあるC3 −C7 シクロアルキ
ル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チ
エニルまたはピリジルを表し;ここで各場合の芳香族基
は非置換であるかまたはハロゲン、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシル、C2
 −C6 アルカノイルオキシ、トリフルオロメチルお
よびニトロから成る群から選択された置換基により単置
換もしくは多置換されている、式IまたはIaの化合物
およびそれらの塩に関する。
【0050】本発明は、特に、構造要素−A1−A2−
,−A3−A4− および−A5−A6− が与えられ
た意味を有し;Xが
【化30】 または
【化31】 を表し、ここでR6 は水素を表し;
【0051】a)Xが
【化32】 を表す場合にはAが構造要素−X1 −A1 −を表し
、ここでX1 は−O−でありそしてA1 はC1 −
C4 アルキレン、特にメチレンを表し;R1 が水素
または枝分れC3 −C6 アルカノイル、特にピバロ
イルを表し;R2 がC2 −C6 アルカノイルを表
すか、またはC1 −C4 アルキル(これは場合によ
り、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロ
キシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C1
 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C
1 −C4アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アル
コキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ−C1 
−C4アルコキシ、カルボキシ、C1 −C4 アルコ
キシカルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシ
カルボニルおよびC1 −C4 アルコキシ−C1 −
C4 アルコキシカルボニルから成る群から選択された
基により置換されることがある)を表し;R3 が水素
、C2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −
C6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボ
ニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C
4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイ
ルを表すか、またはC1 −C4 アルキル(これは場
合により、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 
アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C
1 −C4 アルコキシ、カルボキシおよびC1 −C
4 アルコキシカルボニルから成る群から選択された基
により置換されることがある)を表し;そしてR3 ′
が水素またはC1 −C4 アルキルを表し;R4 が
水素、場合によりC1 −C4 アルキルにより置換さ
れることがあるC3 −C7 シクロアルキル、特にシ
クロペンチルまたはシクロヘキシル、例えば1−メチル
−シクロペンチルもしくは−ヘキシル、テトラヒドロフ
ラン−2−イル、−3−イル、テトラヒドロピラン−2
−イルもしくは特にテトラヒドロピラン−4−イル、ま
たは場合によりC1 −C4 アルキルにより置換され
ることがあるフェニル、特に2,4,6−トリメチルフ
ェニルを表し;または
【0052】b)AがC3 −C5 アルキレン、例え
ば2−メチル−1,3−プロピレンまたは2,2−ジメ
チル−1,3−プロピレンを表しそしてR4 が水素を
表し;またはAがメチレンを表しそしてR4 が場合に
よりC1 −C4 アルキルにより置換されることがあ
るC3 −C7 シクロアルキル、特にシクロペンチル
もしくは−ヘキシルまたは1−メチル−シクロペンチル
もしくは−ヘキシル、または場合によりC1 −C4 
アルキルにより置換されることがあるフェニル、特に2
,4,6−トリメチルフェニルを表し;R1 が水素ま
たは枝分れC3 −C6 アルカノイル、特にピバロイ
ルを表し;R2 がC1 −C4 アルコキシ、例えば
メトキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
アルコキシ、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキ
シ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル
、例えばメトキシ(またはエトキシ)カルボニル、フェ
ニル−C1 −C4 アルコキシカルボニル、例えばベ
ンジルオキシカルボニル、およびC1 −C4 アルコ
キシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、例えばメ
トキシ(またはエトキシ)エトキシカルボニルから選択
された基により置換されているC1 −C4 アルキル
、特にメチルを表し;R3 が水素、C2 −C6 ア
ルカノイル、例えばアセチル、カルボキシ−C2 −C
6 アルカノイル、例えば3−カルボキシプロピオニル
、C1 −C4 アルコキシカルボニル−もしくはC1
 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカル
ボニル−C2 −C6 アルカノイル、例えばメトキシ
(またはエトキシ)カルボニルプロピオニルもしくはメ
トキシ(またはエトキシ)エトキシカルボニルプロピオ
ニルを表すか、またはC1 −C4 アルキル、例えば
メチル〔これは場合により、C1 −C4 アルコキシ
、例えばメトキシ(またはエトキシ)、C1 −C4 
アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキ
シ(またはエトキシ)エトキシ、カルボキシおよびC1
 −C4 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ(ま
たはエトキシ)カルボニルから選択された基により置換
されることがある〕を表し;R3 ′が水素またはC1
 −C4 アルキル、例えばメチルを表し;R5 が水
素またはアセチルを表し;R7 が水素またはC1 −
C4 アルキル、例えばメチルを表し;または
【0053】c)AがC3 −C5 アルキレン、例え
ば2−メチル−1,3−プロピレンまたは2,2−ジメ
チル−1,3−プロピレンを表し、そしてR4 が水素
を表し;またはAがメチレンを表し、そしてR4 が場
合によりC1 −C4 アルキルにより置換されること
があるC3 −C7 シクロアルキル、特にシクロペン
チルもしくは−ヘキシルまたは1−メチル−シクロペン
チルもしくは−ヘキシル、または場合によりC1 −C
4 アルキルにより置換されることがあるフェニル、特
に2,4,6−トリメチルフェニルを表し;R1 が水
素または枝分れC3 −C6 アルカノイル、特にピバ
ロイルを表し;R2 がC2 −C6 アルカノイルを
表すか、またはC1 −C4 アルコキシ、例えばメト
キシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アル
コキシ、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシ、
カルボキシおよびC1 −C4 アルコキシカルボニル
、例えばメトキシ(またはエトキシ)カルボニルから選
択された基により置換されている、C1 −C4 アル
キル例えばメチルを表し;R3 が場合によりC1 −
C4 アルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4 ア
ルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ
(またはエトキシ)エトキシ、カルボキシおよびC1 
−C4 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ(また
はエトキシ)カルボニルから選択された基により置換さ
れることがある、C1 −C4 アルキル、例えばメチ
ルを表し;R3 ′が水素またはC1 −C4 アルキ
ル、例えばメチルを表し;R5 が水素またはアセチル
を表し;R7 が水素またはC1 −C4 アルキル、
例えばメチルを表し;または
【0054】d)AがC3
 −C5 アルキレン、例えば2−メチル−1,3−プ
ロピレンまたは2,2−ジメチル−1,3−プロピレン
を表し、そしてR4 が水素を表し;またはAがメチレ
ンを表し、そしてR4 が場合によりC1 −C4 ア
ルキルにより置換されることがあるC3 −C7 シク
ロアルキル、特にシクロペンチルもしくは−ヘキシルま
たは1−メチル−シクロペンチルもしくは−ヘキシル、
または場合によりC1 −C4 アルキルにより置換さ
れることがあるフェニル、特に2,4,6−トリメチル
フェニルを表し;R1 が水素または枝分れC3 −C
6 アルカノイル、特にピバロイルを表し;R2 がC
2 −C6 アルカノイルを表すか、またはC1 −C
4 アルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4 アル
コキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ(
またはエトキシ)エトキシ、カルボキシ、C1 −C4
 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ(またはエト
キシ)カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキ
シカルボニル、例えばベンジルオキシカルボニル、およ
びC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキ
シカルボニル、例えばメトキシ(またはエトキシ)エト
キシカルボニルから選択された基により置換されている
C1 −C4 アルキル、例えばメチルを表し;R3 
が水素、C2 −C6 アルカノイル、例えばアセチル
、カルボキシ−C2 −C6 アルカノイル、例えば3
−カルボキシプロピオニル、C1 −C4 アルコキシ
カルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1
 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アル
カノイル、例えばメトキシ(またはエトキシ)カルボニ
ルプロピオニルもしくはメトキシ(またはエトキシ)エ
トキシカルボニルプロピオニルを表すか、または場合に
よりC1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ(エト
キシ)、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 ア
ルコキシ、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシ
、カルボキシ、およびC1 −C4 アルコキシカルボ
ニル、例えばメトキシ(エトキシ)カルボニルから選択
された基により置換されることがあるC1 −C4 ア
ルキル、例えばメチルを表し;そしてR3 ′がC1 
−C4 アルキル、例えばメチルを表し;R5 が水素
またはアセチルを表し;R7 が水素またはC1 −C
4 アルキル、例えばメチルを表し;または
【0055
】e)Aがメチレンを表し;R4 がC1 −C4 ア
ルキルにより置換されたC3 −C7 シクロアルキル
、例えば1−メチル−シクロペンチルもしくは−ヘキシ
ル、またはテトラヒドロフラン−2−イル、−3−イル
、テトラヒドロピラン−2−イルもしくは特にテトラヒ
ドロピラン−4−イルを表し;R2 がC2−C6 ア
ルカノイルを表すか、またはC1 −C4アルコキシ、
例えばメトキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −
C4 アルコキシ、例えばメトキシ(またはエトキシ)
エトキシ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシカル
ボニル、例えばメトキシ(またはエトキシ)カルボニル
、フェニル−C1 −C4 アルコキシカルボニル、例
えばベンジルオキシカルボニル、およびC1 −C4 
アルコキシ−C1 −C4アルコキシカルボニル、例え
ばメトキシ(またはエトキシ)エトキシカルボニルから
選択された基により置換されている、C1 −C4 ア
ルキル、例えばメチルを表し;R3 が水素、C2 −
C6 アルカノイル、例えばアセチル、カルボキシ−C
2 −C6 アルカノイル、例えば3−カルボキシプロ
ピオニオル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−も
しくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アル
コキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、例え
ばメトキシ(またはエトキシ)カルボニルプロピオニル
もしくはメトキシ(またはエトキシ)エトキシカルボニ
ルプロピオニルを表すか、または場合によりC1 −C
4 アルコキシ、例えばメトキシ(またはエトキシ)、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシ、カルボ
キシおよびC1 −C4 アルコキシカルボニル、例え
ばメトキシ(またはエトキシ)カルボニルから選択され
た基により置換されることがある、C1 −C4 アル
キル、例えばメチルを表し;R3 ′が水素またはC1
 −C4 アルキル、例えばメチルを表し;R5 が水
素またはアセチルを表し;R7 が水素またはC1 −
C4 アルキル、例えばメチルを表す、式IまたはIa
の化合物およびそれらの塩に関する。
【0056】本発明は特に、構造要素−A1−A2−,
−A3−A4− および−A5−A6− が与えられた
意味を有し;Xが
【化33】 または
【化34】 を表し、そしてR6 が水素を表し;
【0057】a)Xが
【化35】 を表す場合にはAが−X1 −A1 −を表し、ここで
X1 は−O−でありそしてA1 はC1 −C4 ア
ルキレン、特にメチレンを表し;R1 が場合によりC
1 −C4 アルキルにより単置換もしくは二置換され
ることがあるアミノカルボニル、特にジメチルアミノカ
ルボニルを表し;R2 がC2 −C6 アルカノイル
を表すか、あるいはC1 −C4 アルキル(これは場
合により、C3 −C7シクロアルキル、フェニル、ヒ
ドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−
C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ
−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4
 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ−
C1 −C4 アルコキシ、カルボキシ、C1 −C4
 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C4 ア
ルコキシカルボニルおよびC1 −C4 アルコキシ−
C1 −C4 アルコキシカルボニルから成る群から選
択された基により置換されることがある)を表し;R3
 が水素、C2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−
C2 −C6 アルカノイル、C1−C4 アルコキシ
カルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1
 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アル
カノイルを表すか、またはC1 −C4 アルキル(こ
れは場合により、C1 −C4 アルコキシ、C1 −
C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニ
ル−C1 −C4 アルコキシ、カルボキシおよびC1
 −C4 アルコキシカルボニルから成る群から選択さ
れた基により置換されることがある)を表し;そしてR
3 ′が水素またはC1 −C4 アルキルを表し;R
4 が水素、場合によりC1 −C4 アルキルにより
置換されることがあるC3 −C7 シクロアルキル、
例えば1−メチルシクロペンチルもしくは−ヘキシル、
テトラヒドロフラン−2−イル、−3−イル、テトラド
ロピラン−2−イルもしくは特にテトラドロピラン−4
−イル、または場合によりC1 −C4 アルキルによ
り置換されることがあるフェニルを表し;または
【0058】b)AがC3 −C5 アルキレン、例え
ば2−メチル−1,3−プロピレンまたは2,2−ジメ
チル−1,3−プロピレンを表し、そしてR4 が水素
を表し;またはAがメチレンを表し、そしてR4 が場
合によりC1 −C4 アルキルにより置換されること
があるC3 −C7 シクロアルキル、例えば1−メチ
ルシクロペンチルもしくは−ヘキシル、または場合によ
りC1 −C4 アルキルにより置換されることがある
フェニル、特に2,4,6−トリメチルフェニルを表し
;R1 が場合によりC1 −C4 アルキルにより単
置換もしくは二置換されることがあるアミノカルボニル
、特にジメチルアミノカルボニルを表し;R2 がC1
 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4
 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメト
キシ(またはエトキシ)エトキシ、カルボキシ、C1 
−C4 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ(また
はエトキシ)カルボニル、フェニル−C1 −C4 ア
ルコキシカルボニル、例えばベンジルオキシカルボニル
、およびC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 ア
ルコキシカルボニル、例えばメトキシ(またはエトキシ
)エトキシカルボニルから選択された基により置換され
ている、C1 −C4 アルキル例えばメチルを表し;
R3 が水素、C2 −C6 アルカノイル、例えばア
セチル、カルボキシ−C2 −C6 アルカノイル、例
えば3−カルボキシプロピオニル、C1 −C4 アル
コキシカルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ
−C1 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6
 アルカノイル、例えばメトキシ(またはエトキシ)カ
ルボニルプロピオニルもしくはメトキシ(またはエトキ
シ)エトキシカルボニルプロピオニルを表すか、または
C1 −C4 アルキル〔これは場合により、C1 −
C4 アルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4 ア
ルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ
(またはエトキシ)エトキシ、カルボキシ、およびC1
 −C4 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ(ま
たはエトキシ)カルボニル、から選択された基により置
換されることがある〕、例えばメチルを表し;R3 ′
が水素またはC1 −C4 アルキル、例えばメチルを
表し;R5 が水素またはアセチルを表し;R7 が水
素またはC1 −C4 アルキル、例えばメチルを表し
;または
【0059】c)AがC3 −C5 アルキレ
ン、例えば2−メチル−1,3−プロピレンまたは2,
2−ジメチル−1,3−プロピレンを表し、そしてR4
 が水素を表し;またはAがメチレンを表し、そしてR
4 が場合によりC1 −C4 アルキルにより置換さ
れることがあるC3 −C7 シクロアルキル、特にシ
クロペンチルもしくは−ヘキシル、例えば1−メチルシ
クロペンチルもしくは−ヘキシル、または場合によりC
1 −C4 アルキルにより置換されることがあるフェ
ニル、特に2,4,6−トリメチルフェニルを表し;R
1 が場合によりC1 −C4 アルキルにより単置換
もしくは二置換されることがあるアミノカルボニル、特
にジメチルアミノカルボニルを表し;R2 がC2 −
C6 アルカノイルを表すか、またはC1 −C4 ア
ルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4 アルコキシ
−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ(または
エトキシ)エトキシ、カルボキシ、C1−C4 アルコ
キシカルボニル、例えばメトキシ(またはエトキシ)カ
ルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカルボ
ニル、例えばベンジルオキシカルボニル、およびC1 
−C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボ
ニル、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシカル
ボニルから選択された基により置換されている、C1 
−C4 アルキル例えばメチルを表し;R3 がC1 
−C4 アルキル〔これは場合により、C1 −C4 
アルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4 アルコキ
シ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ(また
はエトキシ)エトキシ、カルボキシ、およびC1 −C
4 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ(またはエ
トキシ)カルボニル、から選択された基により置換され
ることがある〕を表し;R3 ′が水素またはC1 −
C4 アルキル、例えばメチルを表し;R5 が水素ま
たはアセチルを表し;R7 が水素またはC1 −C4
 アルキル、例えばメチルを表し;または
【0060】
d)AがC3 −C5 アルキレン、例えば2−メチル
−1,3−プロピレンまたは2,2−ジメチル−1,3
−プロピレンを表し、そしてR4 が水素を表し;また
はAがメチレンを表し、そしてR4 が場合によりC1
 −C4 アルキルにより置換されることがあるC3 
−C7 シクロアルキル、特にシクロペンチルもしくは
−ヘキシル、例えば1−メチルシクロペンチルもしくは
−ヘキシル、または場合によりC1 −C4 アルキル
により置換されることがあるフェニル、特に2,4,6
−トリメチルフェニルを表し;R1 が場合によりC1
 −C4 アルキルにより単置換もしくは二置換される
ことがあるアミノカルボニル、特にジメチルアミノカル
ボニルを表し;R2 がC2 −C6 アルカノイルを
表すか、またはC1 −C4 アルコキシ、例えばメト
キシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アル
コキシ、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシ、
カルボキシ、C1−C4 アルコキシカルボニル、例え
ばメトキシ(またはエトキシ)カルボニル、フェニル−
C1 −C4 アルコキシカルボニル、例えばベンジル
オキシカルボニル、およびC1 −C4 アルコキシ−
C1 −C4 アルコキシカルボニル、例えばメトキシ
(またはエトキシ)エトキシカルボニルから選択された
基により置換されている、C1 −C4 アルキル例え
ばメチルを表し;R3 が水素、C2 −C6 アルカ
ノイル、例えばアセチル、カルボキシ−C2 −C6 
アルカノイル、例えば3−カルボキシプロピオニル、C
1 −C4 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −
C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニ
ル−C2 −C6 アルカノイル、例えばメトキシ(ま
たはエトキシ)カルボニルプロピオニルもしくはメトキ
シ(またはエトキシ)エトキシカルボニルプロピオニル
を表すか、またはC1 −C4 アルキル〔これは場合
により、C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ、
C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシ、カルボ
キシ、およびC1 −C4 アルコキシカルボニル、例
えばメトキシ(またはエトキシ)カルボニル、から選択
された基により置換されることがある〕、例えばメチル
を表し;そしてR3 ′がC1 −C4 アルキル、例
えばメチルを表し;R5 が水素またはアセチルを表し
;R7 が水素またはC1−C4 アルキル、例えばメ
チルを表し;または
【0061】e)Aがメチレンを表し;R4 がC1 
−C4 アルキルにより置換されたC3 −C7 シク
ロアルキル、例えば1−メチルシクロペンチルもしくは
−ヘキシル、またはテトラヒドロフラン−2−イル、−
3−イル、テトラヒドロピラン−2−イルもしくは特に
テトラヒドロピラン−4−イルを表し;R2 がC2 
−C6 アルカノイルを表すか、またはC1 −C4ア
ルコキシ、例えばメトキシ、C1 −C4 アルコキシ
−C1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ(または
エトキシ)エトキシ、カルボキシ、C1 −C4 アル
コキシカルボニル、例えばメトキシ(またはエトキシ)
カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカル
ボニル、例えばベンジルオキシカルボニル、およびC1
 −C4 アルコキシ−C1 −C4アルコキシカルボ
ニル、例えばメトキシ(またはエトキシ)エトキシカル
ボニルから選択された基により置換されている、C1 
 −C4 アルキル例えばメチルを表し;R3 が水素
、C2 −C6 アルカノイル、例えばアセチル、カル
ボキシ−C2 −C6 アルカノイル、例えば3−カル
ボキシプロピオニル、C1 −C4 アルコキシカルボ
ニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C
4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイ
ル、例えばメトキシ(またはエトキシ)カルボニルプロ
ピオニルもしくはメトキシ(またはエトキシ)エトキシ
カルボニルプロピオニルを表すか、またはC1 −C4
 アルキル〔これは場合により、C1 −C4 アルコ
キシ、例えばメトキシ、C1 −C4 アルコキシ−C
1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ(またはエト
キシ)エトキシ、カルボキシ、およびC1 −C4 ア
ルコキシカルボニル、例えばメトキシ(またはエトキシ
)カルボニル、から選択された基により置換されること
がある〕、例えばメチルを表し;R3 ′が水素または
C1 −C4 アルキル、例えばメチルを表し;R5 
が水素またはアセチルを表し;R7 が水素またはC1
 −C4 アルキル、例えばメチルを表す、式Iまたは
Iaの化合物およびそれらの塩に関する。
【0062】本発明は、特に、構造要素−A1−A2−
,−A3−A4− および−A5−A6− が与えられ
た意味を有し;Xが
【化36】 を表し;Aがメチレンを表し;R1 がピバロイルを表
し;R2 がC1 −C4 アルコキシ、例えばメトキ
シおよびC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 ア
ルコキシ、例えばメトキシエトキシから選択された基に
より置換されている、C1 −C4 アルキル、例えば
メチルを表し;R3 が水素、C2 −C6 アルカノ
イル、例えばアセチル、カルボキシ−C2 −C6 ア
ルカノイル、例えば3−カルボキシプロピオニル、C1
 −C4 アルコキシカルボニル−C2−C6 アルカ
ノイル、例えば3−メトキシカルボニルプロピオニルを
表すか、または場合によりC1 −C4 アルコキシ、
例えばメトキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −
C4 アルコキシ、例えばメトキシエトキシ、カルボキ
シおよびC1 −C4 アルコキシカルボニル、例えば
メトキシカルボニルから選択された基により置換される
ことがあるC1 −C4 アルキル、例えばメチルを表
し;R3 ′が水素またはC1 −C4 アルキル、例
えばメチルを表し;R4 がシクロペンチル、シクロヘ
キシルまたは特に2,4,6−トリメチルフェニルを表
し;R5 が水素またはアセチルを表し;R7 が水素
またはC1 −C4 アルキル、例えばメチルを表す、
式IまたはIaの化合物およびそれらの塩に関する。
【0063】本発明は、特に、構造要素−A1−A2−
,−A3−A4− および−A5−A6− が与えられ
た意味を有し;Xが
【化37】 を表し;Aがメチレンを表し;R1 が場合によりC1
 −C4 アルキルにより単置換もしくは二置換される
ことがあるアミノカルボニルを表し;R2 がC1 −
C4 アルコキシ、例えばメトキシおよびC1 −C4
 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、例えばメト
キシエトキシから選択された基により置換されている、
C1 −C4 アルキル例えばメチルを表し;R3 が
水素、C2 −C6 アルカノイル、例えばアセチル、
カルボキシ−C2 −C6 アルカノイル、例えば3−
カルボキシプロピオニル、C1 −C4 アルコキシカ
ルボニル−C2 −C6 アルカノイル、例えば3−メ
トキシカルボニルプロピオニルを表すか、または場合に
よりC1 −C4 アルコキシ、例えばメトキシ、C1
 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、例
えばメトキシエトキシ、カルボキシおよびC1 −C4
 アルコキシカルボニル、例えばメトキシカルボニルか
ら選択された基により置換されることがある、C1 −
C4 アルキル、例えばメチルを表し;R3 ′が水素
またはC1 −C4 アルキル、例えばメチルを表し;
R4 がシクロペンチル、シクロヘキシルまたは特に2
,4,6−トリメチルフェニルを表し;R5 がアセチ
ルを表し;R7 が水素またはC1 −C4 アルキル
、例えばメチルを表す、式IまたはIaの化合物および
それらの塩に関する。
【0064】本発明は、特に、構造要素−A1−A2−
,−A3−A4− および−A5−A6− が与えられ
た意味を有し;Xが
【化38】 を表し;Aがメチレンを表し;R1 がピバロイルを表
し;R2 がC1 −C4 アルコキシ、例えばメトキ
シ、およびC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
アルコキシ、例えばメトキシエトキシから選択された基
により置換されている、C1 −C4 アルキル、例え
ばメチルを表し;R3 およびR3 ′が水素を表し;
R4 が2,4,6−トリメチルフェニルを表し;R5
 がアセチルを表し;R7 が水素を表す、式Iまたは
Iaの化合物およびそれらの塩に関する。
【0065】本発明は、特に実施例において言及される
新規化合物、およびそれらの調製に関する。本発明は同
様に本発明の化合物の調製方法にも関する。式Iまたは
Iaの化合物およびそれらの塩の調製はそれ自体既知の
方法において実施され、例えば次のように特徴づけられ
る。
【0066】a)Xが
【化39】 を表す式IまたはIaの化合物およびその塩の調製のた
めには、式IIa の化合物:
【化40】 (上式中、Xは
【化41】 を表す)またはその塩を式IIb の化合物:
【化42
】 (上式中、Zは反応性エステル化ヒドロキシルを表す)
と反応せしめ、または
【0067】b)式III の化合物:
【化43】 (上式中、R2 は水素である)をアシル化またはアル
キル化し、または
【0068】c)式IVの化合物:
【化44】 (上式中、Z1 はアルキリデンまたはシクロアルキリ
デンを表す)を加水分解し、
【0069】そして、所望であれば、上記方法に従って
または他の方法により得られた式IもしくはIaの化合
物またはその塩を本発明の別の化合物もしくはその塩に
変換し、上記方法に従って得られた式IもしくはIaの
遊離化合物を塩に変換し、そして/または上記方法に従
って得られた塩を式IもしくはIaの遊離化合物または
別の塩に変換し、そして所望であれば、上記方法に従っ
て得られた異性体の混合物を分別する。
【0070】酸性フェノール性ヒドロキシル基を有する
式IIa,III およびIVの出発物質の塩は、上記
に詳述したタイプの塩基との適当な塩であり、一方1ま
たは2個の塩基性中心を有する式IIa,III また
はIVの出発化合物物質は、式IまたはIaの酸付加塩
と同様に対応する酸付加塩を形成することができる。
【0071】反応性エステル化ヒドロキシル基、例えば
Zは、特に、無機強酸または有機スルホン酸によりエス
テル化されたヒドロキシル、例えばハロゲン、例えば塩
素、臭素もしくはヨウ素、スルホニルオキシ、例えばヒ
ドロキシスルホニルオキシ、ハロゲノスルホニルオキシ
、場合により例えばハロゲンにより置換されることがあ
るC1 −C7 アルカンスルホニルオキシ、例えばメ
タン−もしくはトリフルオロメタン−スルホニルオキシ
、C5 −C7 シクロアルカンスルホニルオキシ、例
えばシクロヘキサンスルホニルオキシ、または場合によ
り例えばC1 −C7 アルキルもしくはハロゲンによ
り置換されることがあるベンゼンスルホニルオキシ、例
えばp−ブロモベンゼン−もしくはp−トルエンスルホ
ニルオキシである。
【0072】アルキリデンは、例えば、C1 −C7 
アルキリデン、特にC1 −C5 アルキリデン、例え
ばメチリデン、エチリデン、イソプロピリデン、1−メ
チル−プロピリデンまたは−ブチリデンを表し、一方シ
クロアルキリデンは、例えばC3 −C7 シクロアル
キリデン、特にシクロペンチリデンまたはシクロヘキシ
リデンを表す。
【0073】変形において上記および下記に記載の反応
は、それ自体既知のようにして、例えば、適当な溶媒も
しくは希釈剤またはその混合物の不在下または存在下に
おいて行われ、そして必要であれば冷却しながら、室温
で、または加熱しながら、例えば約−80℃から反応溶
媒の沸点までの温度範囲、好ましくは約−10℃〜約+
180 ℃の温度範囲において、そして必要であれば、
密閉容器中で、加圧下で、不活性ガス雰囲気下でおよび
/または無水条件下で行われる。
【0074】変形a):Zは、好ましくはハロゲン、例
えば塩素、臭素またはヨウ素、更にはスルホニルオキシ
、例えばメタン−またはp−トルエン−スルホニルオキ
シを表す。反応は、それ自体既知の方法、有利には塩基
の存在下で行われる。
【0075】適当で且つ好ましい塩基は、非求核性第三
アミン、例えばトリ−低級アルキルアミン、塩基性複素
環式および炭素環式アミン、例えばエチル−ジイソプロ
ピルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、1,5−ジ
アザビシクロ 4.3.0  ノナ−5−エン(DBN
)および1,8−ジアザビシクロ 5.4.0  ウン
デカ−7−エン(DBU)である。Xが保護されている
式IIa の出発物質の製造は、例えば、EP 350
 445号において変形b)に記載されている方法を使
って行うことができる。
【0076】変形b):アシル化は、適当なアシル化剤
を使ってそれ自体既知の方法で行われる。適当なアシル
化剤の例は、式Ac−Z2 (IIIa)の化合物(こ
こでAcは変数R2 に対応するアシル基を表し、そし
てZ2 はヒドロキシルまたは特に反応性活性化ヒドロ
キシルを表す)である。適当なヒドロキシルは、例えば
強酸、例えばハロゲン化水素酸またはカルボン酸、例え
ば塩化水素酸、臭化水素酸により、場合により例えばハ
ロゲンで置換されることがあるアルカンカルボン酸によ
り、式Ac−OHの酸により、あるいは下記に詳述され
るタイプの適当な活性化剤または縮合剤により、特にそ
の場で活性化することができる。Ac−Z2 は、更に
活性エステルを表すことができ、この場合Z2 は特に
シアノメトキシ、(4−)ニトロフェノキシまたはポリ
ハロゲノフェノキシ、例えばペンタクロロフェノキシを
表す。使用することができる活性化剤および縮合剤は、
特に、有利には活性化触媒、例えばN−ヒドロキシスク
シンイミドまたは場合により例えばハロゲン、C1 −
C7 アルキルもしくはC1 −C7 アルコキシによ
り置換されることがあるN−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ールまたはN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3
−ジカルボキサミドの添加を伴ったカルボジイミド、例
えばN,N′−ジ−C1 −C4 アルキル−またはN
,N′−ジ−C5 −C7 シクロアルキル−カルボジ
イミド、例えばジイソプロピルカルボジイミドまたはN
,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド;更には、C
1 −C4 アルキルハロゲノホルメート、例えばイソ
ブチルクロロホルメート、適当なカルボニル化合物、例
えばN,N−カルボニルジイミダゾール、適当な1,2
−オキサゾリウム化合物、例えば2−エチル−5−フェ
ニル−1,2−オキサゾリウム3′硫酸塩または2−t
ert− ブチル−5−メチルイソキサゾリウム過塩素
酸塩、適当なアシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ
−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン
;あるいは適当なホスホリルシアナミドまたはアジド、
例えばジエチルホスホリルシアナミドまたはジフェニル
ホスホリルアジド、更にはトリフェニルホスフィンジス
ルフィドまたは1−C1 −C4 アルキル−2−ハロ
ゲノ−ピリジニウムハライド、例えば1−メチル−2−
クロロピリジニウムヨージドである。
【0077】Z2 は好ましくはハロゲン、例えば塩素
または臭素、およびAc−O−を表す。本発明に従った
アシル化は、好ましくは穏和な条件下で、例えば室温ま
たは僅かに高められた温度において行われる。式III
 の出発物質の性質に依存して、1個、2個または第二
には3個のアシル基が導入されるようにアシル化剤の量
を選択しなければならない。アシル化剤は有利には溶媒
として働くことができる。反応の進行は、常用の分析方
法により、特に薄層クロマトグラフィーを使って好都合
に追跡される。
【0078】アシル化が式Ac−Z2 (Z2 はハロ
ゲンを表す)の化合物を用いて行われる場合、アシル化
できない塩基のような酸結合剤の存在下で有利に行われ
る。 適当な塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、水素化
物、アミド、アルカノラート、炭酸塩、トリフェニルメ
チリド、ジ(低級アルキル)アミド、アミノアルキルア
ミドもしくは低級アルキルシリルアミド、またはナフタ
レンアミン、低級アルキルアミン、塩基性複素環式化合
物、水酸化アンモニウム、更には炭素環式アミンである
。言及される例は、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド(または
エトキシド)、カリウム tert−ブトキシド、炭酸
セシウム、炭酸カリウム、リチウムトリフェニルメチリ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、カリウム3−(ア
ミノプロピル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリ
ル)アミド、ジメチルアミノナフタレン、ジ−もしくは
トリ−エチルアミン、またはエチルジイソプロピルアミ
ン、N−メチルピペリジン、ピリジン、水酸化ベンジル
トリメチルアンモニウム、1,5−ジアザビシクロ 4
.3.0ノナ−5−エン(DBN)および1,8−ジア
ザビシクロ 5.4.0  ウンデカ−7−エン(DB
U)である。無水物、特に対称無水物との反応では、特
に過剰のAc−O−Acが用いられる。
【0079】本発明に従ったアシル化方法の好ましい態
様は、R1 がアシルを表し、R5 がアセチルを表し
、そしてR3 およびR3 ′が水素を表す式III 
の化合物から出発する。反応条件の選択に依存して、リ
ファマイシン環系のC−4 上の酸素原子のみがアシル
化されるようにアシル化を制御することができる。これ
は、特に、特定のアシル化剤(これは同時に溶媒として
も働く)を使った室温でのアシル化を必要とする。温度
が高められる場合、または例えばZ2 がハロゲンを表
す塩基を用いながら式IIIaの化合物が使用される場
合、特にC−4 とC−11上のO原子が同時にアシル
化される。
【0080】R2 が水素を表す場合、このフェノール
性4−ヒドロキシル基は、それ自体既知の方法によりエ
ーテル化することができる。エーテル化は、例えば、指
摘のように置換されることがあるアルカノールの反応性
エステルを用いて行うことができる。適当な関連アルコ
ールの反応性エステルの例は、無機または有機強酸との
エステル、例えば適当なハロゲン化物、スルフェート、
スルホネート、例えば低級アルカンスルホネート、また
は置換されることがあるベンゼンスルホネート、特にク
ロリド、ブロミド、ヨージド、メタン−、ベンゼン−ま
たはp−トルエン−スルホネートである。エーテル化は
、例えば、塩基、例えばアルカリ金属水素化物、水酸化
物、炭酸塩または塩基性アミン、例えば水素化ホウ素ナ
トリウムまたは炭酸カリウムの存在下で行うことができ
る。式III の適当なアルカリ金属塩から出発するこ
とが有利である。
【0081】R2 がアルカノイルを表しそしてR3 
が水素を表す場合、対応する4−O−アシル誘導体は、
対応する11−O−アシル誘導体と同等である。即ち、
4−O−アシル基が11−ヒドロキシル基に移動する。 R2 とR3 の両方が水素を表す場合、通常の反応条
件下で、好ましくは4−OH基が初めにそれぞれエステ
ル化またはエーテル化される。
【0082】式III の出発物質の調製は、例えば、
リファマイシンSまたはSVから出発し、そしてそれ自
体既知の方法で、例えばWO 87/02361 に記
載のようにして、3位に側鎖
【化45】 を導入する。次に、アシル化剤、例えば塩化ピバロイル
を使って、適当なSV誘導体を対応する1,8−ジ−O
−アシル化合物に変換し、そしてEP 350445に
記載された対応する方法と同様にして、例えば100 
℃での長期加熱により、式III の対応する8−O−
アシル−1−デオキシ−15−デオキソ−1,15−オ
キシ誘導体に変換する。対応するヒドロ化合物は、それ
自体既知の方法、例えば後述のような水素化により調製
することができる。
【0083】変形c):Z1 は第一にはC1 −C5
 アルキリデン、例えばイソプロピリデンを表す。式I
Vのケタールを、それ自体既知の方法で、有利には酸、
例えば無機または有機酸、例えば鉱酸、例えばハロゲン
化水素酸、硫酸もしくはリン酸、スルホン酸、例えばメ
タン−もしくはp−トルエン−スルホン酸、またはカル
ボン酸、例えば酢酸を使って加水分解する。
【0084】式IVの化合物の調製は、それ自体既知の
方法により行われる。従って、例えばR2 が水素であ
りそしてR3 とR3′が一緒になって結合を表すかま
たは各々が水素を表す式IまたはIaの化合物から出発
し、これを上記に挙げた酸の存在下で、Z1 に対応す
るアルデヒドもしくはケトン、またはそれのケタール、
例えばジ−C1 −C4 アルキルもしくはC2 −C
4 アルキレンケタール、例えばアセトンジメチルケタ
ールと反応せしめる。次に、構造要素−A1−A2−,
−A3−A4− および−A5−A6− が各々ビニレ
ンを表しそしてR3 とR3 ′が一緒になって結合を
表す式IまたはIaの化合物は、例えばEP 3146
24 に記載されている。対応するヒドロ誘導体(−A
1−A2−,−A3−A4− および−A5−A6− 
が例えばエチレンを表す)は、例えば下記に詳述する水
素化法を使って得ることができる。
【0085】本発明は、同様に、上記の変法により得る
ことができる新規化合物にも関する。本発明に従ってま
たは別の方法で得られた式IもしくはIaの化合物また
はその塩は、それ自体既知の方法により、別の式Iまた
はIaの化合物に変換することができる。
【0086】構造要素−A1−A2−,−A3−A4−
 および−A5−A6− が各々ビニレンを表すか、−
A1−A2− および−A3−A4− がエチレンを表
しそして−A5−A6− がビニレンを表す式Iまたは
Iaの化合物は、還元、例えば接触水添により、対応す
るテトラヒドロ誘導体(−A1−A2− および−A3
−A4− が各々エチレンであり、そして−A5−A6
− がビニレンである)または対応するヘキサヒドロ誘
導体(−A1−A2−,−A3−A4− および−A5
−A6− が各々エチレンを表す)に変換することがで
きる。多重結合の水素添加は、水添触媒の存在下で起こ
り、この目的で適当な水添触媒は、例えば、貴金属また
はその誘導体、例えば酸化物、例えばニッケル、Ran
ey ニッケル、パラジウム、酸化白金であり、これら
は所望により支持材料、例えば木炭または炭酸カルシウ
ム上に吸着させることができる。水素添加は、特に1〜
約100 気圧下で行うことができる。
【0087】R3 とR3 ′が一緒になって結合を表
す式IまたはIaの化合物の11−オキソ基は、それ自
体既知の方法によって、例えば上記のような水添触媒の
存在下での接触水添により、または適当な水素化物、例
えば水素化ホウ素アルカリ金属、例えば水素化ホウ素ナ
トリウムを使って、還元することができる。
【0088】R3 とR3 ′が一緒になって結合を表
す式IまたはIaの化合物は、例えば、常用のアルキル
化法により、例えばグリニャール反応を使って、例えば
有機ハロゲン化マグネシウムもしくは有機リチウム化合
物を使うことにより、またはR3 ′が水素を表す式I
またはIaの化合物から出発する場合には、適当な塩基
の存在下で、対応する脂肪族アルコールの反応性誘導体
、例えばそれのハロゲン化物との反応により、R3 が
水素を表しそしてR3 ′が脂肪族基を表す式Iまたは
Iaの化合物に変換することができる。
【0089】例えばR1 とR3 基のうちの1つが水
素を表す式IまたはIaの化合物は、それ自体既知の方
法により、例えば変形b)において記載した方法と同様
にして、例えば適当なカルボン酸またはその反応性誘導
体との反応により、アシル化することができる。このタ
イプの反応性誘導体の例は、混合無水物を含む無水物、
ハロゲン化物、例えば塩化物、またはギ酸エステルとの
無水物、活性カルボン酸エステル、例えばシアノメチル
、(4−)ニトロフェニル、ポリハロゲノフェニル、例
えばペンタクロロフェニルエステルである。カルボン酸
またはその塩との反応は、水分排除条件下で、例えば反
応液の水分の共沸除去により、または適当な縮合剤、例
えばN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミドでの処
理により、行われる。反応性酸誘導体との反応は、有利
には塩基の存在下で行われる。同様に、適当なアセチル
化剤での処理により、R5 が水素である式IまたはI
aの化合物中にアセチル基R5 を導入することができ
る。
【0090】強塩基、例えばアルカリ金属水酸化物での
処理により、アセチル基R5 並びにアシル基R1 ,
R2 および/またはR3 を水素に置き換えることが
可能である。例えばフッ化物、例えばアルカリ金属フッ
化物、例えばフッ化ナトリウムもしくはセシウム、また
はフッ化アンモニウム、例えばフッ化テトラブチルアン
モニウムでの処理により、アセチル基R5 の存在下で
アシル基R1 を選択的に除去することもできる。ヒド
ラジン(水和物)または適当なその誘導体での処理によ
り、他のアシル基の存在下で、例えばR1 がピバロイ
ルを表す場合、アセチル基R5 を選択的に水素に置き
換えることができる。
【0091】例えばR2 および/またはR3 が脂肪
族基を表す式IまたはIaの化合物は、それ自体既知の
方法により、R2 および/またはR3 が水素を表す
式IまたはIaの化合物に変換することができる。この
エーテル開裂は、例えば、強酸、例えば無機酸、例えば
ハロゲン化水素酸、例えば臭化水素酸もしくはヨウ化水
素酸(これれらは有利にはハロゲン化ピリジニウムの形
であることができる)を使って、またはルイス酸、例え
ば元素周期表の第3族もしくは対応する亜族の元素のハ
ロゲン化物を使って、行うことができる。例えばR2 
および/またはR3 がベンジルを表す場合、それ自体
既知の方法、例えば上述したような接触水添により、ベ
ンジルを除去することができる。反応は、必要であれば
、冷却または加熱しながら、例えば約−20℃〜約10
0 ℃の温度範囲内で、溶媒または希釈剤の存在下もし
くは不在下において、不活性ガス下でそして/または加
圧下で、そして適当な時には密閉容器中で実施すること
ができる。
【0092】ヒドロキシルを含む本発明の化合物は、上
記に示したようなそれ自体既知の方法によりエーテル化
することができる。エーテル化は、例えば、アルコール
、例えば置換もしくは非置換低級アルカノール、または
それの反応性エステルを使って行うことができる。所望
のアルコールの考えられ得る反応性エステルは、例えば
、無機または有機強酸とのエステル、例えば対応するハ
ライド、スルフェート、低級アルカンスルホネートまた
は置換もしくは非置換ベンゼンスルホネート、例えばク
ロリド、ブロミド、ヨージド、メタン−、ベンゼン−ま
たはp−トルエンスルホネートである。エーテル化反応
は、例えば、塩基、アルカリ金属の水素化物、水酸化物
もしくは炭酸塩、または塩基性アミンの存在下において
行うことができる。逆に、対応するエーテル、例えば低
級アルコキシ化合物は、例えば強酸、例えば鉱酸、例え
ばハロゲン化水素酸、例えば臭化水素酸もしくはヨウ化
水素酸を用いて(有利にはハロゲン化ピリジニウムの形
であることができる)、またはルイス酸、例えば第II
I 族もしくは対応する亜族の元素のハロゲン化物を用
いて、開裂せしめることができる。それらの反応は、必
要であれば、冷却または加熱しながら、例えば約−20
℃〜約100 ℃の温度範囲内で、溶媒または希釈剤の
存在下または非存在下において、不活性ガス下でそして
/または加圧下で、そして適切であれば密閉容器中で実
施することができる。
【0093】変数(例えばR2 およびR3 )のうち
の1つがアミノを含む場合、式IもしくはIaの化合物
、それらの互変異性体または塩をそれ自体既知の方法に
よりN−アルキル化することができ;同様に、カルバモ
イルまたはカルバモイルを含む基(例えばR2 )をN
−アルキル化することができる。(アリール)アルキル
化は、例えば、(アリール)C1 −C7 アルキルハ
ライド、例えばブロミドもしくはヨージドの反応性エス
テル、(アリール)C1 −C7 アルキルスルホネー
ト、例えばメタンスルホネートもしくはp−トルエンス
ルホネート、またはジ−C1 −C7 アルキルスルフ
ェート、例えばジメチルスルフェートを使って、好まし
くは塩基性条件下で、例えば水酸化ナトリウム溶液また
は水酸化カリウム溶液の存在下で、そして有利には相転
移触媒、例えばテトラブチルアンモニウムブロミドまた
はベンジルトリメチルアンモニウムクロリドの存在下で
実施されるが、この場合、強塩基性縮合剤、例えばアル
カリ金属アミド、水素化物またはアルコキシド、例えば
ナトリウムアミド、水素化ナトリウムまたはナトリウム
エトキシドが必要であるかもしれない。
【0094】置換基としてエステル化またはアミド化カ
ルボキシル基(例えばR2 またはR3 )を含む式I
の化合物において、このタイプの基を、例えば塩基性試
薬または酸性試薬、例えば鉱酸の存在下での加水分解に
より、遊離カルボキシル基に変換することができる。例
えば tert−ブチルオキシカルボニルは、例えばそ
れ自体既知の方法により、例えばトリハロ酢酸、例えば
トリフルオロ酢酸での処理により、カルボキシルに変換
することができ、そしてベンジルオキシカルボニルは、
例えば下記に記載のようにして、水添触媒の存在下での
接触水添により、カルボキシルに変換することができる
【0095】更に、置換基としてカルボキシル基(例え
ばR3 )を含む式Iの化合物において、適当なエステ
ル化剤、例えば酸試薬、例えば無機もしくは有機酸また
はルイス酸、例えば塩化亜鉛、または水と結合する縮合
剤、例えばカルボジイミド、例えばN,N′−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドの存在下で、例えばアルコール
、例えば低級アルカノールで処理することにより、また
はジアゾ試薬、例えばジアゾ−低級アルカン、例えばジ
アゾメタンで処理することにより、これをエステル化カ
ルボキシル基(例えばR3 )に変換することができる
。これは、カルボキシル基(例えばR2 )が遊離形ま
たは塩の形、例えばアンモニウム塩もしくはカリウム塩
の形で存在する式IまたはIaの化合物を、(C1 −
C7 )アルキルハライドの反応性エステル、例えばメ
チルもしくはエチルブロミドもしくはヨージド、または
有機スルホン酸エステル、例えば適当な(C1 −C7
 )アルキルエステル、例えばメタンスルホン酸−また
はp−トルエンスルホン酸−メチルもしくはエチルで処
理しても得ることができる。
【0096】置換基としてエステル化カルボキシル基(
例えばR3 )を含む式Iの化合物は、適当なエステル
交換剤、例えば塩基性試薬、例えばアルカリ金属(C1
 −C7 )アルカノエート、(C1 −C7 )アル
カノラートもしくはシアニド、例えば酢酸ナトリウム、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリ
ウム tert−ブトキシドもしくはシアン化ナトリウ
ム、または適当な酸試薬の存在下において、適当であれ
ば例えば蒸留により生成するアルコールを除去しながら
、例えばアルコール、普通は出発物質中のエステル化カ
ルボキシル基のものより高級である適当なアルコールで
処理することにより、エステル交換により式Iの別のエ
ステル化合物にエステル交換することができる。置換基
として活性エステル化カルボキシを含む適当ないわゆる
式Iの活性エステルを用いることもでき、そしてそれら
は(C1 −C7 )アルカノールでの処理により別の
エステルに変換することができる。
【0097】置換基としてカルボキシル基(例えばR2
 )を含む式Iの化合物において、まずこれを反応性誘
導体、例えば無水物(混合無水物を含む)、例えば酸ハ
ロゲン化物、例えば酸クロリドに変換し(例えばハロゲ
ン化チオニル、例えば塩化チオニルで処理することによ
り)、またはギ酸エステル、例えば(C1 −C7 )
アルキルエステルを使って無水物に変換し(例えば塩、
例えばアンモニウム塩もしくはアルカリ金属塩を、ハロ
ギ酸エステル、例えばクロロギ酸エステル、例えば(C
1 −C7 )アルキルエステルで処理することにより
)、または活性エステル、例えばシアノメチルエステル
、ニトロフェニルエステル、例えば4−ニトロフェニル
エステルに変換し(例えば、適当な縮合剤、例えばN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下におい
て、適当なヒドロキシル化合物で処理することにより)
、次いでこのタイプの反応性誘導体をアミンと反応せし
め、こうして置換基としてアミド化カルボキシル基を含
む式Iのアミド化合物を得ることができる。この場合、
それらを直接的にまたは中間化合物を経て得ることがで
きる;例えば、カルボキシル基を含む式IまたはIaの
化合物の活性エステル、例えば4−ニトロフェニルエス
テルをまず1−非置換イミダゾールと反応せしめ、次い
でこうして得られた1−イミダゾリルカルボニル化合物
をアミンと反応させることができる。しかしながら、置
換基として例えば(C2 −C8 )アルコキシカルボ
ニル(例えばR2 )を含む式Iの化合物の他の非−活
性エステル、例えば(C1 −C7 )アルキルエステ
ルも、アミンとの反応を行うことができる。
【0098】式Iの化合物の塩は、それ自体既知の方法
により調製することができる。例えば、式Iの化合物の
酸付加塩は、酸または適当なイオン交換試薬での処理に
より得られる。塩は、常法により、例えば適当な塩基性
物質での処理により、遊離化合物に変換することができ
る。操作手順および反応条件に依存して、塩形成性、特
に塩基性を有する本発明の化合物は、遊離形または好ま
しくは塩の形で得ることができる。
【0099】遊離形の新規化合物とそれらの塩の形の化
合物との密接な関係により、遊離化合物またはその塩と
は、意味および目的上適切である場合、対応する塩また
は遊離化合物も意味する。塩形成性化合物の塩を包含す
る新規化合物は、それらの水和物の形で得ることもでき
、または結晶化に使用した他の溶媒を含むこともできる
。出発物質および方法の選択に応じて、新規化合物は可
能な異性体のうちの1つまたはそれらの混合物の形で、
例えば不斉炭素原子の数に応じて、純粋な光学異性体、
例えば対掌体、または異性体の混合物、例えばラセミ体
、ジアステレオマー混合物もしくはラセミ体混合物とし
て存在することができる。
【0100】得られたラセミ体混合物は、成分間の物理
化学的相違に基づき、それ自体既知の方法により、例え
ば分別結晶により、純粋な異性体またはラセミ体に分別
することができる。得られたラセミ体は、それ自体既知
の方法により、例えば光学的に活性な溶媒からの再結晶
により、キラル吸着剤上でのクロマトグラフィーにより
、適当な微生物の使用により、特異的な固定化酵素での
開裂により、例えばキラルなクラウンエーテルを使った
包接化合物の形成(この場合、1つのエナンチオマーの
みが複合体形成する)により、あるいは例えば塩基性最
終化合物ラセミ体と光学的に活性な酸、例えばカルボン
酸、例えば酒石酸もしくはリンゴ酸、またはスルホン酸
、例えばカンファースルホン酸との反応によりジアステ
レオマー塩に変換し、そしてこうして得られたジアステ
レオマー混合物をそれらの異なる溶解度に基づいてジア
ステレオマーに分離し、適当な物質の作用によりそれか
ら所望のエナンチオマーを遊離せしめることにより、分
割することができる。有利には、より活性の大きいエナ
ンチオマーが単離される。
【0101】上記方法に従って得られる反応混合物から
の反応生成物の処理は、それ自体既知の方法、例えば水
で希釈し、そして/または適当ならば水性の酸、例えば
無機もしくは有機酸、例えば鉱酸もしくは有利にはクエ
ン酸で中和または弱酸性化(約pH=3まで)し、そし
て水と不混和性である溶媒、例えば塩素化炭化水素、例
えばクロロホルムまたは塩化メチレンを添加することに
より行われ、この場合反応生成物は有機相に移動し、そ
こから常法、例えば乾燥、溶媒の蒸発および結晶化およ
び/または残渣のクロマトグラフィーまたは他の常用の
精製方法により、反応生成物を得ることができる。上記
反応が例えばアシル化化合物の混合物をもたらす場合、
該混合物をそれ自体既知の方法、例えば分別結晶、クロ
マトグラフィー等により、所望の個々のアシル化合物に
分別することができる。
【0102】本発明は、上記方法にいずれか一つの段階
で中間体として得られる化合物から出発し残りの段階を
実施するか、あるいは出発物質が誘導体もしくは塩およ
び/またはそれのラセミ体もしくは対掌体の形で使用さ
れるか、または特に反応条件下で形成されるような、本
発明の方法の態様にも関する。
【0103】本発明の方法において好ましく用いられる
出発物質は、導入部において特に有用であると記載した
化合物を導くものである。本発明は更に、本発明の化合
物の調製のために特別に開発された新規出発物質、特に
式III の新規化合物、その用途およびそれらの調製
方法にも関し、ここで変数−A1−A2−,−A3−A
4−,−A5−A6−,R1 ,R2 ,R3 ,R3
 ′,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,XおよびAは
、各場合式IまたはIaの化合物の好ましい基について
与えられた意味を有する。出発物質として特に好ましい
のは、R2 が水素を表し;R3 とR3 ′が一緒に
なって結合を表すかまたは各々が水素を表す、式III
 の化合物であり、これは本発明の追加の主題である。
【0104】本発明は、例えば血中、特に血漿中のコレ
ステロールおよび/またはトリグリセリドの高含量によ
り指摘されるかまたは引き起こされる病気もしくは病的
状態の療法処置、即ち治療的および予防的処置のための
薬剤としての、単独または補助剤と一緒の、更には他の
活性化合物と組み合わせた、式IまたはIaの化合物お
よびその塩の用途にも関する。本発明の活性化合物は、
このましくは常用の医薬賦形剤および/または補助剤と
一緒の医薬組成物の形で、療法的有効量において、処置
を必要とする温血動物、特にヒトに投与される。これは
、例えば、種、体重、年齢および個体状態に依存して、
体重1kgあたり約1〜約100 mg、特に約3 〜
約50 mg に相当する一日量での温血動物への投与
を必要とする。前記用量は、重い症状の場合には超過す
ることができる。従って、本発明は医療処置のための対
応する方法にも関する。
【0105】本発明は更に、活性化合物として本発明の
化合物または医薬上許容されるその塩を含有する医薬品
、例えば医薬組成物、およびその調製方法にも関する。 本発明の化合物または医薬上許容されるその塩を含有す
る本発明の医薬品は、温血動物への腸内、例えば経口お
よび直腸、並びに非経口投与用のものであり、医薬活性
化合物を単独でまたは医薬上許容される賦形剤と共に含
有する。活性化合物の一日量は、年齢および個体状態並
びに投与の形式に依存する。
【0106】新規医薬品は、例えば約10%〜約80%
、好ましくは約20%〜約60%の活性化合物を含有す
る。腸内または非経口投与用の本発明の医薬品の例は、
投与単位形態、例えばコーティング錠、錠剤、カプセル
または坐剤、並びにアンプルである。それらは、それ自
体既知の方法、例えば常用の混合法、造粒法、コーティ
ング法、溶解法または凍結乾燥法を使って調製される。 経口用の医薬品は、活性化合物を固形賦形剤と混合し、
適当ならば得られた混合物を顆粒化し、そして所望また
は必要であれば適当な補助剤の添加後、混合物または顆
粒を錠剤またはコーティング錠のコアに加工することに
より得ることができる。
【0107】特に適当な賦形剤は、充填剤、例えば乳糖
、ショ糖、マンニトールもしくはソルビトール、セルロ
ースおよび/またはリン酸カルシウム、例えばリン酸三
カルシウムもしくはリン酸水素カルシウム;結合剤、例
えばトウモロコシ、小麦、米もしくはジャガイモのデン
プンを使ったデンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メ
チルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン;
所望であれば、崩壊剤、例えば上記デンプン、並びにカ
ルボキシメチルスターチ、架橋ポリビニルピロリドン、
寒天、アルギン酸もしくはその塩、例えばアルギン酸ナ
トリウムであり、補助剤は、主として流動性および流れ
調整剤並びに潤滑剤、例えばシリカ、タルク、ステアリ
ン酸もしくはその塩、例えばステアリン酸マグネシウム
もしくはカルシウム、および/またはポリエチレングリ
コールである。コーティング錠のコアは、特に、所望に
よりアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレングリコールおよび/または二酸化チタンを含
有する濃縮糖溶液、適当な有機溶媒もしくは溶媒混合物
中のラッカー溶液、または腸溶性コーティングのために
は、適当なセルロース生成物、例えばアセチルセルロー
スフタレートもしくはヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレートの溶液を使って、所望により腸溶性の、
適当なコーティングが用意される。例えば活性化合物の
種々の用量を識別または指示するために、錠剤またはコ
ーティング錠のコーティングに着色剤または顔料を添加
することができる。
【0108】経口的に用いることができる他の医薬品は
、ゼラチン製の二部品カプセル、並びにゼラチンおよび
グリセロールまたはソルビトールのような可塑剤から作
られた軟質密封型カプセルである。二部品カプセルは、
例えばラクトースのような充填剤、スターチのような結
合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグ
ネシウムのような滑沢剤、並びに適当であれば安定剤、
と混合された顆粒の形で活性化合物を含有することがで
きる。軟カプセル剤中の活性化合物は、好ましくは適当
な液体、例えば脂肪油、流動パラフィンまたは液体ポリ
エチレングリコール中に溶解または懸濁され、同様に安
定剤を添加することが可能である。
【0109】直腸投与に適当な医薬品は、活性化合物と
坐剤基剤との組合せから成る坐剤である。適当な坐剤基
剤の例は、天然もしくは合成トリグリセリド、パラフィ
ン系炭化水素、ポリエチレングリコールまたは高級アル
カノールである。更に、活性化合物と基剤物質の組合せ
を含むゼラチンカプセル坐剤を使用することも可能であ
る。適当な基剤物質の例は、液体トリグリセリド、ポリ
エチレングリコールまたはパラフィン系炭化水素である
【0110】非経口投与に適当なものは、特に、水溶性
形、例えば水溶性塩の形の活性化合物の水溶液;更には
活性化合物の懸濁液、例えば適当な油性注射液(この場
合、適当な親油性溶剤または賦形剤、例えば脂肪油、例
えばゴマ油、または脂肪酸エステル、例えばオレイン酸
エチルもしくはトリグリセリドが使われる);または増
粘性物質、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ソルビトールおよび/またはデキストラン、並びに
適当ならば安定剤、を含有する水性注射懸濁液である。
【0111】活性化合物の用量は、温血動物の種、年齢
および個体状態並びに投与の形式に依存する。通常約7
5 kg の体重を有する温血動物については、経口投
与に関する推定の適当な一日量は約150 mg〜約1
500mg であり、有利には幾つかに等分された用量
である。
【0112】下記の実施例は本発明を説明するためであ
り、本発明の範囲を限定するものではない。温度は摂氏
度で与えられている。本発明のリファマイシン誘導体が
誘導される基本骨格の化学名は次のとおりである。1−
デオキシ−15−デオキソ−1,15−オキシ−リファ
マイシン(A)〔R3 およびR3 ′が共通の結合を
表す〕および11−ヒドロキシ−11,15−ジデオキ
ソ−1−デオキシ−1,15−オキシ−リファマイシン
(B)〔R3 およびR3 ′が各々水素を表す〕は次
の式で表すことができる。
【0113】
【化46】
【0114】
【化47】
【0115】式Iaの化合物(リファマイシンSVから
誘導される)に相当する立体化学的配置は次のようであ
る: (a)1−デオキシ−15−デオキソ−1,15−オキ
シ−リファマイシン(A′)〔R3 およびR3 ′が
共通の結合を表す〕;および (b)16,17,18,19−テトラヒドロ−11−
ヒドロキシ−11,15−ジデオキソ−1−デオキシ−
1,15−オキシ−リファマイシン(B′)〔R3 お
よびR3 ′が各々水素を表す〕。
【0116】
【化48】
【0117】
【化49】
【0118】実施例の生成物の立体化学的配置は、関連
する構造に依存して、他に特記しない限り、式A′また
はB′に描写されるようにして指定される。立体配座は
リファマイシンSVにおけるものと同様にして指定され
る。更に、16,17−ジヒドロ誘導体中の16−メチ
ル基はαと指定され、そして11−ヒドロキシ誘導体中
の11−ヒドロキシ基はβと指定される。
【0119】実施例1: 0 ℃のテトラヒドロフラン(25ml)中の3−〔4
−(1−メチル−1−シクロヘキシルメチル)ピペラジ
ン−1−イル〕−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−
15−デオキソ−1,15−オキシ−リファマイシン,
mp 140−145°を、アルゴン下で水素化ホウ素
ナトリウム(28 mg)および水(6滴) で処理す
る。5 分後、メタノール(5 ml)を添加し、混合
物を減圧下で濃縮乾固し、次いで40°において高真空
下で乾燥し、黄橙色固体を得る。得られた3−〔4−(
1−メチル−1−シクロヘキシルメチル)ピペラジン−
1−イル〕−11−ヒドロキシ−1−O−ピバロイル−
1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オ
キシ−リファマイシンをアセトン(30 ml) 中に
溶解し、そして炭酸カリウム(1.0 g) に次いで
ジメチルスルフェート(124 mg)で処理する。ア
ルゴン下で室温にて一晩攪拌し、次いで減圧下で濃縮し
て乾固せしめる。残渣を酢酸エチル中に溶かし、濾過し
、そして濾液を水および次にブラインで洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して乾固せしめる
。溶離液としてエーテル−ヘキサン(1:1、次に3:
2)を用いてシリカゲルカラム上で精製し、活性炭で処
理し、濾過し、そして減圧濃縮して乾固せしめると、淡
黄色固体として3−〔4−(1−メチル−1−シクロヘ
キシルメチル)ピペラジン−1−イル〕−4−O−メチ
ル−11−ヒドロキシ−1−O−ピバロイル−1−デオ
キシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−リ
ファマイシン,mp133−137°が得られる。
【0120】出発物質は、例えば次のようにして調製す
ることができる。1−メチル−1−シクロヘキサンカル
ボン酸の酸クロリドをトルエン中で室温にて1.5 時
間、次に85°にて2 時間N−ベンジルピペラジンと
反応させ、そして冷却混合物を乾燥エーテルで処理する
ことにより、1−(1−メチル−1−シクロヘキシルメ
チル)ピペラジンを調製する。得られた固体を氷酢酸中
で14時間にわたり50 psiで木炭上の10%パラ
ジウムで水素化する。混合物を濾過し、高真空下で濃縮
して乾固せしめ、そして20%炭酸ナトリウム溶液中に
懸濁する。これを50%水酸化カリウムでpH 8まで
塩基性にし、塩化メチレンで抽出し、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、減圧下で濃縮して乾固せしめると、1−(
1−メチル−1−シクロヘキシルカルボニル)ピペラジ
ンを得る。次いでこれを乾燥テトラヒドロフラン中に溶
解し、過剰のLiAlH4を添加し、1 時間還流させ
、次いで氷浴中で冷却し、そして水性水酸化ナトリウム
で注意深くクエンチングする。濾過後、濾液を濃縮して
乾固せしめ、残渣固体をヘキサンで粉砕すると、白色固
体として1−(1−メチル−1−シクロヘキシルメチル
)ピペラジン,mp201−205°を得る。
【0121】窒素下で−10°において攪拌しながら、
リファマイシンS(5 g) 、酢酸エチル(60 m
l) およびピリジン(1.74 ml) の混合物に
臭素(0.63 ml) をゆっくりと添加する。−5
 °で2 時間後、溶液を5 %冷水性チオ硫酸ナトリ
ウム(20 ×2 ml) で洗浄し、次いで冷水で洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濾過する。 該溶液を室温において1−(1−メチル−1−シクロヘ
キシルメチル)ピペラジン(1.68 g,  Che
m. Abstracts 74, P141906q
に記載のようにして調製)およびトリエチルアミン(1
.2 ml)で処理する。18.5時間後、混合物を減
圧濃縮して黒っぽい残渣に乾固せしめ、これを酢酸エチ
ル(100 ml)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
溶液、次にブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾
燥し、そして減圧濃縮して乾固せしめる。溶離液として
塩化メチレン中の3%メタノールを用いるシリカゲル上
でのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製す
ると、所望の3−〔4−(1−メチル−1−シクロヘキ
シルメチル)ピペラジン−1−イル〕−リファマイシン
,mp 200−210°を得る。メタノール(80 
ml) 中のこの固体を、水(15 ml) とメタノ
ール(25 ml) 中のアスコルビン酸ナトリウム(
3 g) の溶液で40分間にわたり滴下処理する。そ
れを減圧下で約30 ml に濃縮し、塩化メチレンで
抽出し、そして有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、
減圧濃縮して乾固せしめる。残渣の固体を酢酸エチル中
に溶解し、−20°に冷却し、4−ジメチルアミノピリ
ジン(13 mg) および塩化ピバロイル(0.5 
ml)で処理する。−20°にてトリエチルアミン(0
.7 ml)をゆっくり添加し、−10°で23時間攪
拌する。それを酢酸エチル(15 ml) 、塩化ピバ
ロイル(0.25 ml) およびトリエチルアミン(
0.35 ml) で1 時間処理して全ての出発物質
を除去する。混合物を水(30 ml) でクエンチン
グし、そして氷温度で10分間攪拌する。有機相を飽和
炭酸水素ナトリウム(30 ×2 ml) 、水(30
ml) およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上
で乾燥し、固体を得る。これを2−メトキシエタノール
(70 ml) 中に溶解し、窒素下で還流させながら
70分間加熱すると、3−〔4−(1−メチル−1−シ
クロヘキシルメチル)ピペラジン−1−イル〕−8−O
−ピバロイル−1−デオキシ−15−デオキソ−1,1
5−オキシ−リファマイシン,mp 140−145°
が得られる。
【0122】実施例2: テトラヒドロフラン(25 ml) および水(3 m
l)中の3−(4−ネオペンチルピペラジン−1−イル
)−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−15−デオキ
ソ−1,15−オキシ−リファマイシン(700 mg
)の混合物を窒素下で水素化ホウ素ナトリウム(29 
mg) で処理する。色が淡黄色になりそして5分後に
反応液をアセトン(5 ml)でクエンチングする。混
合物を減圧濃縮して乾固せしめる。残渣をジメチルホル
ムアミド(15 ml) 中に溶解し、窒素で脱気し、
そして窒素下で炭酸セシウム(250 mg)に次いで
2−メトキシエチルブロミドで処理する。45分間攪拌
した後、氷冷ブライン溶液(50 ml) でクエンチ
ングし、エーテルで抽出する。エーテル抽出液をブライ
ンで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧
濃縮して乾固せしめる。溶離液として2:1 のヘキサ
ン−酢酸エチルを用いるシリカ上でのフラッシュクロマ
トグラフィーにより残渣を精製すると、4−O−(2−
メトキシエチル)−11−ヒドロキシ−8−O−ピバロ
イル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,1
5−オキシ−3−(4−ネオペンチルピペラジン−1−
イル)−リファマイシンが得られる。
【0123】出発物質, mp 130−140°(分
解)は、例えば、1−(1−メチル−1−シクロヘキシ
ルメチル)ピペラジンの代わりに1−ネオペンチルピペ
ラジンを用いること以外は実施例1において出発物質に
ついて記載した手順により、調製することができる。
【0124】実施例3: 0°のテトラヒドロフラン(25 ml) 中の3−〔
4−(テトラヒドロピラン−4イルメチル)ピペラジン
−1−イル〕−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−1
5−デオキソ−1,15−オキシ−リファマイシンの溶
液を、アルゴン下で水素化ホウ素ナトリウム(28 m
g) と水(6滴) で処理する。5 分後、メタノー
ル(5 ml)を添加し、そして混合物を減圧濃縮して
乾固せしめ、次いで高真空下で40°にて乾燥し、黄橙
色固体を得る。これをアセトン(30 ml) 中に溶
解し、そして炭酸カリウム(1.0 g) に次いでジ
メチルスルフェート(124 mg)で処理する。アル
ゴン下で室温にて一晩攪拌し、次いで減圧下で濃縮して
乾固せしめる。残渣を酢酸エチル中に溶かし、濾過し、
そして濾液を水および次にブラインで洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮して乾固せしめる。 溶離液としてエーテル−ヘキサン(1:1および後で3
:2)を用いてシリカゲルカラム上で精製し、活性炭で
処理し、濾過し、そして減圧濃縮して乾固せしめると、
淡黄色固体として3−〔4−(テトラヒドロピラン−4
−イルメチル)ピペラジン−1−イル〕−4−O−メチ
ル−11−ヒドロキシ−1−O−ピバロイル−1−デオ
キシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−リ
ファマイシン,mp 160−162°が得られる。
【0125】出発物質は、例えば次のようにして調製す
ることができる。−78°においてアルゴン下でテトラ
ヒドロフラン(20 ml) 中の4−メチレンテトラ
ヒドロピラン(Chem.Abstr. 59,139
70a, 1963)(3.4 g)の混合物を、テト
ラヒドロフラン(69.3 ml) 中の0.5M  
9−ボラビシクロ〔3.3.1〕ノナンの攪拌溶液に滴
下添加する。それを0 °で3 時間攪拌し、水(10
 ml) で処理し、室温まで加温し、そして3M水性
水酸化ナトリウム(12 ml) で滴下処置した後、
30%過酸化水素をゆっくり添加し、温度を40°に維
持する。1 時間後、混合物をエーテルで抽出し、抽出
液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、エーテルを蒸発せしめ
、そして残渣を蒸留し、大気圧で100 °以下で沸騰
する物質を除去する。残余のオイルを、溶離液として酢
酸エチル−ヘキサン(1:1、次に2:1)を用いたシ
リカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製し、純粋
なテトラヒドロピラン−4−イルメタノールを得る。塩
化メチレン(20 ml) とトリエチルアミン(1.
9 ml)中のこのアルコール(1.45 g)の攪拌
溶液に、窒素下でメタンスルホニルクロリド(1.1 
ml)を滴下添加し、そしてこの溶液を3 時間攪拌す
る。それを水、次にブラインで洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥する。減圧乾固により無色オイルを得る。こ
の物質をピペラジン(3 g) と混合し、そして11
0 °にて2時間加熱する。混合物を冷却し、20%水
酸化ナトリウム(16 ml) でクエンチングし、テ
トラヒロドフランで抽出する。有機相を水酸化ナトリウ
ムペレット上で乾燥し、濾過し、更に硫酸ナトリウム上
で乾燥する。それを減圧濃縮し、エタノール中に再溶解
し、そして溶液を塩化水素で飽和させる。それを加熱し
て沸騰させ、ピペラジン二塩酸塩を濾過により除去する
。濾液を少量に濃縮し、冷却すると、1−(テトラヒド
ロピラン−4−イルメチル)ピペラジンの二塩酸塩が白
色固体,mp 231−234°として得られる。塩化
メチレン(200 ml)中の前記二塩酸塩(2.4 
g) と3−ブロモリファマイシン(6.9 g) の
混合物を窒素下でトリエチルアミン(3.2 ml)で
処理し、2 時間攪拌する。反応混合物を飽和炭酸水素
ナトリウム溶液、次いでブラインで洗浄し、硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、そして減圧濃縮して乾固せしめる。 溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:2、次に1:
1 、次に2:1)を用いたシリカゲル上でのクロマト
グラフィーにより残渣を精製し、不純物を除去する。生
成物は3−〔4−(テトラヒドロピラン−4−イルメチ
ル)ピペラジン−1−イル〕−リファマイシンであり、
これを塩化メチレン中の5 %メタノールで溶出し、黒
っぽい固体として回収する。これを実施例1 に記載の
反応手順により変換せしめ、出発物質, mp61−6
4 °を得る。
【0126】実施例4: 実施例3に記載のようにして3−(4−シクロヘキシル
ピペリジン−1−イル)−8−O−ピバロイル−1−デ
オキシ−15−デオキソ−1,15−オキシ−リファマ
イシンを還元しそしてメチル化すると、3−(4−シク
ロヘキシルピペリジン−1−イル)−11−ヒドロキシ
−4−O−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ
−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−リファ
マイシン,mp 121−124°が得られる。
【0127】出発物質は、例えば次のようにして調製す
ることができる。4−フェニルピペリジン(10 g)
、アルミナ上の5%ロジウム(2 g) および氷酢酸
(100 ml)の混合物を60°において50psi
にて8 時間水素化する。それを珪藻土を通して濾過し
、濾液を減圧濃縮して乾固せしめ残余固体を与える。こ
の固体を2M水性水酸化ナトリウムで希釈し、そして塩
化メチレンで抽出する。有機抽出液を硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過し、濃縮して乾固せしめる。半固体残
渣を高真空中で蒸留し、4−シクロヘキシルピペリジン
を得る。それをn−ヘキサンからの再結晶により更に精
製し、白色固体を得る。この物質を3−ブロモリファマ
イシンと反応させ、そして実施例1に記載の反応順序を
成し遂げると、出発物質,mp 110−113°が得
られる。
【0128】実施例5: アルゴンによって脱気しそして−10℃に冷却した乾燥
テトラヒドロフラン(7 ml)中の8−O−ピバロイ
ル−1−デオキシ−15−デオキソ−1,15−オキシ
−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペ
ラジン−1−イル〕リファマイシン(978 mg, 
1ミリモル) EP 314624, 実施例1参照 
 の溶液に、アルゴン下でシリンジにより水(0.3 
ml)中の水素化ホウ素ナトリウム(19 mg) を
添加すると、混合物の濃紫色が黄褐色に変わる。 アセトン(50 ml) でクエンチングし、そして減
圧下で溶媒を除去する。残渣を脱気したトルエンで処理
し、再度減圧濃縮して乾固せしめる。それをジメチルホ
ルムアミド(5 ml)中に溶解し、脱気し、アルゴン
下に置く。炭酸セシウム(326 mg,1ミリモル)
に次いで2−メトキシエトキシメチルクロリド(137
 mg, 1.1ミリモル) を添加する。1 時間後
、混合物をブラインとエーテルの混合物中に注ぎ、エー
テルで抽出し、合わせたエーテル抽出液を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、濃縮して乾固せしめ、そして4:1 
の酢酸エチル−ヘキサンを用いたシリカゲル上でのフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製すると、純粋な1
1−ヒドロキシ−4−O−(2−メトキシエトキシ)メ
チル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15
−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4
,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リ
ファマイシンが淡褐色固体として得られる。mp 11
5−120°,〔α〕D =+408.7 °(c=1
.2,CH2Cl2) 。
【0129】実施例6: アルゴンによって脱気しそして−10℃に冷却した乾燥
テトラヒドロフラン(7 ml)中の8−O−ピバロイ
ル−1−デオキシ−15−デオキソ−1,15−オキシ
−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペ
ラジン−1−イル〕リファマイシン(978 mg, 
1ミリモル)の溶液に、アルゴン下でシリンジにより水
(0.3 ml)中の水素化ホウ素ナトリウム(19 
mg) を添加すると、混合物の濃紫色が黄褐色に変わ
る。アセトン(50 ml) でクエンチングし、そし
て減圧下で溶媒を除去する。残渣を脱気したトルエンで
処理し、再度減圧濃縮して乾固せしめる。 生じた11−ヒドロキシ−8−O−ピバロイル−1−デ
オキシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−
3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラ
ジン−1−イル〕リファマイシンを脱気したトルエンで
処理し、再び減圧濃縮して乾固せしめる。それをジメチ
ルホルムアミド(5 ml)中に溶解し、脱気し、アル
ゴン下に置く。炭酸セシウム(326 mg,1ミリモ
ル)に次いでメトキシメチルクロリド(1.1ミリモル
) を添加する。1 時間後、混合物をブラインとエー
テルの混合物中に注ぎ、エーテルで抽出し、合わせたエ
ーテル抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮して
乾固せしめ、そして1:2 の酢酸エチル−ヘキサンを
用いたフラッシュクロマトグラフィー後、純粋な11−
ヒドロキシ−4−O−メトキシメチル−8−O−ピバロ
イル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,1
5−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベン
ジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンが淡褐色
固体として得られる。mp 135−140°,〔α〕
D =+434.6 °(c=0.78,CH2Cl2
)。
【0130】実施例7: 実施例6のメトキシメチルクロリドを等モル量のベンジ
ルクロリドにより置換すると、4−O−ベンジルオキシ
カルボニルメチル−11−ヒドロキシ−8−O−ピバロ
イル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,1
5−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベン
ジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンが得られ
る。mp 123−130°; TLC,シリカゲル,
rF=0.31, 1:2 の酢酸エチル−ヘキサン,
 出発物質についてのrF=0.38。
【0131】実施例8: 酢酸(4 ml)と水(1 ml)中の21,23−ジ
−O−イソプロピリデン−11−メトキシ−4−O−メ
チル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−15−デオ
キソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−ト
リメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイ
シン(350 mg)の混合物を室温で2時間攪拌し、
次いで水性炭酸水素ナトリウムでクエンチングする。そ
れをエーテルで抽出し、エーテル層を硫酸マグネシウム
上で乾燥し、そして減圧濃縮して乾固せしめる。残渣を
、溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:8、次に1
:6 、最後に1:4)を用いたシリカゲル上でのフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製する。溶出した4
番目の生成物を、溶離液として1:4 の酢酸エチル−
ヘキサンを用いて再度クロマトグラフィー精製すると、
純粋な生成物11−O−メチル−4−O−メチル−8−
O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキ
ソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリ
メチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシ
ンが得られる。
【0132】出発物質は、例えば次のようにして調製す
ることができる。8−O−ピバロイル−1−デオキシ−
15−デオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,
4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕
リファマイシン(10.0 g)、2,2−ジメトキシ
プロパン(25 ml) 、アセトン(250 ml)
およびp−トルエンスルホン酸(2.0 g) の混合
物を一晩攪拌する。この混合物を減圧濃縮して乾固せし
め、残渣を酢酸エチル中に取り出し、飽和炭酸水素ナト
リウム溶液、次にブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、そして減圧濃縮して乾固せしめる。残渣を
、溶離液として1:3 の酢酸エチル−ヘキサンを用い
てシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー精製す
る。アセトニド(8.2 g) が非晶質固体として得
られる。テトラヒドロフラン(8 ml)中に溶解しそ
して−10℃に冷却したこのアセトニド中間体(500
 mg)を水(0.3 ml)中の水素化ホウ素ナトリ
ウム(19 mg) で処理すると、淡黄色溶液が形成
する。これをアセトン(0.1 ml)で処理し、減圧
濃縮して乾固せしめる。それをトルエン中に取り出し、
再度減圧濃縮して乾固せしめ、次いで高真空下で一晩乾
燥する。残渣をジメチルホルムアミド中に溶解し、そし
てアルゴン下で攪拌しながら水素化ナトリウム(60 
mg) に添加する。これをシリンジからのジメチルス
ルフェート(0.28 ml) で処理し、1時間後、
混合物を減圧濃縮して乾固せしめ、エーテル中に取り出
し、水、次にブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウ
ム上で乾燥する。エーテルを減圧下で蒸発せしめ、そし
て溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:8、次に1
:5)を用いたシリカゲル上でのフラッシュクロマトグ
ラフィーにより残渣を精製すると、非晶質固体として純
粋な出発物質21,23−ジ−O−イソプロピリデン−
11−メトキシ−4−O−メチル−8−O−ピバロイル
−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,15−
オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル
)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンが得られる。
【0133】実施例9: ジメチルホルムアミド(5 ml)中の11−ヒドロキ
シ−11−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ
−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔
4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−
1−イル〕リファマイシン(490 mg)の溶液に、
アルゴン下で炭酸セシウム(320 mg)に次いでジ
メチルスルフェート(123 mg)を添加し、そして
全体を室温で一晩攪拌する。混合物を水、炭酸ナトリウ
ム溶液、次にブラインで希釈しそしてエーテルで数回抽
出する。エーテル抽出液をブラインで洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、そして減圧濃縮して乾固せしめる
。溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(2:3、次に1
:1)を用いたシリカゲル上でのフラッシュクロマトグ
ラフィーにより残渣固体を精製する。所望のフラクショ
ンを濃縮して乾固せしめ、そしてt−ブタノールから凍
結乾燥すると、11−メチル−4−O−メチル−11−
ヒドロキシ−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11
,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(
2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イ
ル〕リファマイシンを得る。mp 115−120°,
〔α〕D =+375 °(c=0.21,CH2Cl
2)。
【0134】次のようにして出発物質を調製した。−7
8°のテトラヒドロフラン(50 ml) 中のメチル
リチウムのテトラヒドロフラン溶液(1.4M, 4.
8ml) に、アルゴン下でテトラヒドロフラン(50
 ml) 中の8−O−ピバロイル−1−デオキシ−1
5−デオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4
,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リ
ファマイシン(1 g) を添加する。混合物を−78
°で5 分間攪拌し、次いで氷酢酸(0.5 ml)で
クエンチングする。それを室温に加温し、エーテルで希
釈し、炭酸水素ナトリウム溶液、次にブラインで洗浄し
、そして硫酸マグネシウム上で乾燥する。溶媒の蒸発後
、溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:2、次に1
:1 、最後に2:1)を用いたシリカゲル上でのフラ
ッシュクロマトグラフィーにより残渣固体を精製する。 収集した最初の生成物は11−ヒドロキシ−11−メチ
ル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−
ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,
6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リフ
ァマイシンである。2番目の生成物は25−デアセチル
−11−ヒドロキシ−11−メチル−8−O−ピバロイ
ル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,15
−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジ
ル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンである。
【0135】実施例10: 実施例9に記載のものと同じ方法により、実施例9に記
載の出発物質から25−デアセチル−11−メチル−4
−O−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−1
1,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−
(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−
イル〕リファマイシンが得られる。mp115−120
°,〔α〕D =+354 °(c=0.76,CH2
Cl2)。
【0136】実施例11: 8−O−ピバロイル−1−デオキシ−15−デオキソ−
1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチ
ルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンを
メチルリチウムの代わりにブチルリチウムで処理し、次
いで実施例9に記載のようにして4位でメチル化すると
、11−ブチル−11−ヒドロキシ−4−O−メチル−
8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジデ
オキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−
トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマ
イシンが得られる。mp 107−110°。
【0137】実施例12: 16,17,18,19,28,29−ヘキサヒドロ−
11−(4−カルボキシブチリルオキシ)−8−O−ピ
バロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1
,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチル
ベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシン(0
.96 g)、炭酸カリウム(0.49 g)、アセト
ン(15 ml) およびジメチルスルフェート(0.
21 ml) の混合物を窒素下で24時間攪拌する。 混合物を濾過して無機固体を除去し、減圧濃縮して乾固
せしめ、残渣を酢酸エチル(30 ml) 中に取り出
し、水およびブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウ
ム上で乾燥する。それを減圧濃縮して固体を得、溶離液
として酢酸エチル−ヘキサン(1:2、次に1:1)を
用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製
する。真空中で500 °で8 時間乾燥した後、16
,17,18,19,28,29−ヘキサヒドロ−11
−(4−メトキシカルボニルブチリルオキシ)−4−O
−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,
15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2
,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル
〕リファマイシンが得られる。mp 111−114°
,〔α〕D =+123.65  °(c=0.84,
CH2Cl2)。
【0138】出発物質は、例えば次のようにして調製す
ることができる。実施例1の出発物質、16,17,1
8,19,28,29−ヘキサヒドロ−8−O−ピバロ
イル−11−ヒドロキシ−1−デオキシ−11,15−
ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,
6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リフ
ァマイシン(900 mg) EP 350 445,
実施例2を参照のこと  、グルタル酸無水物(123
 mg)、酢酸(55 mg) および塩化メチレン(
1 ml)の混合物を窒素下で一日攪拌する。それを減
圧濃縮して乾固せしめ、溶離液として塩化メチレン−メ
タノール(19:1 、次に9:1)を用いたシリカゲ
ル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製する
。所望のフラクションから出発の酸, mp136−1
39°が得られる。
【0139】実施例13: 同様な方法により、16,17,18,19,28,2
9−ヘキサヒドロ−8−O−ピバロイル−11−ヒドロ
キシ−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,1
5−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベン
ジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンの反応か
ら調製したコハク酸無水物,mp 175−180°か
ら、16,17,18,19,28,29−ヘキサヒド
ロ−11−(3−メトキシカルボニルプロピオニルオキ
シ)−4−O−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオ
キシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3
−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジ
ン−1−イル〕リファマイシンが得られる。mp 11
7−119°,〔α〕D =+115.4 °(c=0
.9,CH2Cl2) 。
【0140】実施例14: 16,17,18,19,28,29−ヘキサヒドロ−
8−O−ピバロイル−11−ヒドロキシ−11,15−
ジデオキソ−1−デオキシ−1,15−オキシ−3−〔
4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−
1−イル〕リファマイシン(300 mg)を窒素下で
塩化メチレン(0.5 ml)中のコハク酸無水物(4
0 mg) と共に一晩攪拌する。それを減圧濃縮して
乾固せしめ、溶離液として塩化メチレン/メタノール/
酢酸(95:5:1)を用いたフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製する。所望のフラクションを濃縮して
乾固せしめ、そして tert−ブタノールから凍結乾
燥すると、11−β−カルボキシプロピオニルオキシ−
8−O−ピバロイル−3−〔4−(2,4,6−トリメ
チルベンジル)ピペラジン−1−イル〕−11,15−
ジデオキソ−1−デオキシ−1,15−オキシ−リファ
マイシンが得られる。mp 158−163°,〔α〕
D(25°) =+36.1°(c=0.83,CH2
Cl2)。
【0141】実施例15: 実施例9のジメチルスルフェートを等モル量のn−プロ
ピルヨージドにより置き換えると、4−O−n−プロピ
ル−11−ヒドロキシ−8−O−ピバロイル−1−デオ
キシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3
−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジ
ン−1−イル〕リファマイシンが得られる。
【0142】実施例16: 実施例9のジメチルスルフェートを等モル量のシクロプ
ロピルメチルブロミドにより置き換えると、4−O−シ
クロプロピルメチル−11−ヒドロキシ−8−O−ピバ
ロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,
15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベ
ンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシンが得ら
れる。
【0143】実施例17: 0℃で窒素下においてテトラヒドロフラン(10 ml
) 中の3−(4−tert− ブトキシピペリジン−
1−イル)−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−15
−デオキソ−1,15−オキシ−リファマイシン(70
0 mg)の溶液に、水(2 ml)中の水素化ホウ素
ナトリウム(58 mg) を添加し、そして5 分後
、減圧下で溶媒を除去する。残渣をアセトン(10 m
l) 中に溶解し、窒素下で炭酸カリウム(0.5 g
)とジメチルスルフェート(0.12 ml) で処理
し、そして室温で一晩攪拌する。減圧下で溶媒を除去し
、残渣を酢酸エチルと水に分配させる。有機相をブライ
ンで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮し
て乾固せしめる。残渣を、溶離液として酢酸エチル−ヘ
キサン(1:3、次に1:2)を用いてシリカゲル上で
クロマトグラフィー精製すると、所望の3−(4−te
rt− ブトキシピペリジン−1−イル)−11−ヒド
ロキシ−4−O−メチル−8−O−ピバロイル−1−デ
オキシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−
リファマイシン,mp 151−155°が得られる。
【0144】出発物質は、例えば、次のようにして調製
することができる。ピリジン(60 ml) 中の1−
ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン(5.74 g)
の溶液を−10°に冷却し、そして窒素下でメタンスル
ホニルクロリド(3.5 ml)で滴下処理する。−1
0°で1 時間後、0 °で一晩  置いておく。混合
物を氷水(500 ml)でクエンチングし、エーテル
で抽出する。エーテル抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、減圧濃縮してオイルを得る。このオイル(3.17
 g)をtert−ブタノール(30 ml) および
炭酸カリウム(1.8 g) と混合し、窒素下で還流
させながら18時間攪拌する。それを減圧下で蒸発乾固
せしめ、酢酸エチルと水に分配させる。有機層をブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧濃
縮する。残余のオイルを、溶離液としてヘキサン−酢酸
エチル(3:1) を用いたシリカゲル上でのフラッシ
ュクロマトグラフィーにより精製すると、純粋な4−t
ert− ブトキシ−1−ベンジルピペリジンをオイル
として得る。この物質(1.8 g)を、濃塩酸(0.
6 ml)を含むメタノール(100 ml)中に取り
出し、10%パラジウム/炭素で処理し、45psiで
8時間水素化する。濾過により触媒を除去し、溶媒を減
圧下で留去すると、4− tert−ブトキシピペリジ
ン塩酸塩を得る。この物質をトリエチルアミンの存在下
で3−ブロモリファマイシンと反応させ、そして実施例
1に記載の反応順序をやり通すと、出発物質, mp 
158−162°が得られる。
【0145】実施例18: 同様にして、例えば実施例1に従って、4−O−メチル
−3−〔4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン−1
−イル〕−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−15−
デオキソ−1,15−オキシ−リファマイシンを11−
ヒドロキシ−4−O−メチル−3−〔4−(ピペリジン
−1−イル)ピペリジン−1−イル〕−8−O−ピバロ
イル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,1
5−オキシ−リファマイシンに変換する。
【0146】出発物質は、例えば、次のようにして調製
することができる。1−(1−メチル−1−シクロヘキ
シルメチル)ピペラジンの代わりに4−(ピペリジン−
1−イル)ピペリジンを使用すること以外は実施例1に
記載のものと同じ反応の順序により、3−ブロモリファ
マイシンを3−〔4−(ピペリジン−1−イル)ピペリ
ジン−1−イル〕−8−O−ピバロイル−1−デオキシ
−15−デオキソ−1,15−オキシ−リファマイシン
, m.p. 107−111°に変換する。この中間
体(380 mg)を2,2−ジメトキシプロパン(1
0 ml) 、10−カンファースルホン酸(100 
mg)およびアセトン(10 ml) と混合し、そし
て窒素下で還流させながら18時間攪拌する。混合物を
減圧濃縮して乾固せしめ、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸
水素ナトリウム溶液との間に分配させる。有機相をブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥する。 減圧下で溶媒を蒸発せしめると、非晶質固体として21
,23−ジ−O−イソプロピリデン−3−〔4−(ピペ
リジン−1−イル)ピペリジン−1−イル〕−8−O−
ピバロイル−1−デオキシ−15−デオキソ−1,15
−オキシ−リファマイシンを得る。この生成物(340
 mg)をジメチルホルムアミド(3 ml)中に溶解
し、アルゴン下で0°に冷却し、そして水素化ナトリウ
ム(20mg,オイル中60%) で処理する。0 〜
5 °で5 分後、ジメチルスルフェート(0.04 
ml) で処理し、周囲温度で30分間攪拌する。混合
物をエーテルと飽和炭酸水素ナトリウム溶液との間に分
配させ、有機相をブラインで洗浄し、そして硫酸マグネ
シウム上で乾燥する。減圧下で溶媒を蒸発せしめ、それ
を溶離液として酢酸エチル−ヘキサン(1:3、次に1
:2)を用いたシリカゲル上でのフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製する。所望の4−O−メチル化合物
を含むフラクションを減圧濃縮して乾固せしめ、残渣を
テトラヒドロフラン(3 ml)に溶解し、そして窒素
下で室温において20%硫酸(3 ml)で1時間処理
する。混合物をブラインで希釈し、エーテルで抽出する
。有機層を炭酸水素塩溶液、次にブラインで洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥する。真空下での溶媒の除去に
より、黄色非晶質固体として所望の出発物質を得る。
【0147】実施例19: 実施例18の4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン
の代わりに4−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリ
ジンを使用すると、反応の最終生成物は11−ヒドロキ
シ−4−O−メチル−3−〔4−(4−ピペリジン−1
−イルメチル)ピペリジン−1−イル〕−8−O−ピバ
ロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,
15−オキシ−リファマイシンである。出発の置換ピペ
リジンは米国特許第3,634,410 号に記載のよ
うにして調製する。
【0148】実施例20: 250 mgの活性化合物、例えば構造要素−A1−A
2−,−A3−A4− および−A5−A6− が各々
ビニレンを表し;Xが
【化50】 を表し、Aがメチレンを表し;R1 がピバロイルを表
し;R2 が2−メトキシエトキシメチルを表し;R3
 ,R3 ′およびR7 が各々水素を表し;R4 が
2,4,6−トリメチルフェニルを表し;そしてR5 
がアセチルを表す式IまたはIaの化合物を含むカプセ
ルを次のように調製することができる。
【0149】組成(1000錠について)活性化合物 
                         
250.0 g コーンスターチ          
             50.0 g ポリビニル
ピロリドン                 15.
0 g ステアリン酸マグネシウム         
     5.0 g エタノール         
                   適量
【015
0】活性化合物とコーンスターチを混合し、そして50
 gのエタノール中のポリビニルピリドンの溶液で湿ら
せる。湿潤組成物を3 mmのメッシュ幅を有する篩い
に通過させ、そして45°で乾燥する。乾燥顆粒を1 
mmのメッシュ幅を有する篩いに通過させ、そして5 
g のステアリン酸マグネシウムと混合する。混合物を
サイズ0の二部品カプセル中に0.320 g ずつ分
配する。同様にして、上記実施例において調製された別
の化合物を活性化合物として用いることも可能である。
【0151】実施例21: 遺伝的高コレステロール血症ラットにおけるコレステロ
ールの減少(上記に記載の方法を使って測定)結果:

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式IのリファマイシンSV誘導体:【
    化1】 またはその塩であって、上式中、構造要素−A1−A2
    −,−A3−A4− および−A5−A6− は各々エ
    チレンもしくはビニレンを表すか、または要素−A1−
    A2− および−A3−A4− が各々エチレンを表し
    そして−A5−A6− がビニレンを表し;R1 は水
    素、C2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C2 
    −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシカル
    ボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1 −
    C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アルカノ
    イル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル(こ
    こでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 アルキ
    ルおよびフェニル−C1−C7 アルキルから選択され
    た基により単置換もしくは二置換されることがある)を
    表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、フェ
    ニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノイル
    、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環式モ
    ノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイル、
    C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−もし
    くはナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボニル、
    非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルにより単
    置換もしくは二置換されたアミノカルボニルを表すか、
    あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ
    −C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル−もし
    くはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニル、C
    3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたはベンゼン
    −もしくはナフチル−スルホニルを表すか、あるいは(
    ピロリジノ−、ピペリジノ−、ホモピペリジノ−、モル
    ホリノ−、チオモルホリノ−)カルボニル、更にはアダ
    マンチルカルボニル、ビフェニリルカルボニルまたはビ
    シクロヘプチルカルボニルを表し;Xは 【化2】 または 【化3】 を表し、そしてR6 は水素またはC1 −C7 アル
    キルを表し;R5 は水素またはアセチルを表し;a)
    Aは結合を表すか、またはXが 【化4】 を表す場合には構造要素−X1 −A1 −を表し、こ
    こでX1 は−O−,S(O)n −または−N(R6
    )−を表し(nは0,1または2であり、そしてR6 
    は水素またはC1 −C7 アルキルを表す)、そして
    A1 はC1 −C7 アルキレン、C3 −C7 ア
    ルケニレンまたはC3 −C7 アルキニレンを表し;
    R2 はC2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C
    2 −C8 アルカノイル、C1 −C7アルコキシカ
    ルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1 
    −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アルカ
    ノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル(
    ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 アル
    キルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選択
    された基により単置換もしくは二置換されることがある
    )を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、
    フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノ
    イル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環
    式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイ
    ル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−
    もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボニ
    ル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルによ
    り単置換もしくは二置換されたアミノカルボニルを表す
    か、あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハロ
    ゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル−
    もしくはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニル
    、C3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたはベン
    ゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表すか、あるい
    はC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケ
    ニル(これらは場合によりC3 −C7 シクロアルキ
    ル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7
     アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキ
    シ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−
    C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1
     −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換
    基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C
    1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 
    −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 ア
    ルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合
    によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C
    7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基によ
    り置換されることがあるカルバモイル、から選択された
    基により置換されることがある)を表し;R3 および
    R3 ′は一緒になって結合を表し;またはR3 が水
    素、C2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C2 
    −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシカル
    ボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1 −
    C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アルカノ
    イル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル(こ
    こでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 アルキ
    ルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選択さ
    れた基により単置換もしくは二置換されることがある)
    、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、フェニル−
    もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノイル、ベン
    ゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環式モノアザ
    −、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイル、C1 
    −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−もしくはナ
    フチル−C1 −C7 アルコキシカルボニル、非置換
    であるかまたはC1 −C7 アルキルにより単置換も
    しくは二置換されたアミノカルボニル、あるいはC1 
    −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C1−C7 
    アルカンスルホニル、フェニル−もしくはナフチル−C
    1 −C7 アルカンスルホニル、C3 −C7 シク
    ロアルカンスルホニルまたはベンゼン−もしくはナフチ
    ル−スルホニルを表すか、あるいはC1 −C7 アル
    キルまたはC3 −C7 アルケニル(これらは場合に
    よりC3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチ
    ル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコキシ、ヒドロ
    キシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 −C7 アル
    コキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 
    −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコ
    キシ−C1 −C7 アルコキシ、場合によりC1 −
    C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルお
    よびフェニルから選択された置換基により置換されるこ
    とがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7 アルコキ
    シカルボニル、フェニル−C1 −C7 アルコキシカ
    ルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−C1 −C
    7 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C7 
    アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフ
    ェニルから選択された置換基により置換されることがあ
    るカルバモイル、から成る群から選択された基により置
    換されることがある)を表し;そしてR3 ′が水素、
    C1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケニ
    ル(これらは場合によりC3 −C7 シクロアルキル
    、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7 
    アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、
    C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C
    1 −C7アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場
    合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −
    C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基に
    より置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 
    −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C
    7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 アルコ
    キシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合によ
    りC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 
    アルキルおよびフェニルから選択された置換基により置
    換されることがあるカルバモイル、から成る群から選択
    された基により置換されることがある)を表し;R4 
    は水素、場合によりC1 −C7 アルキルにより置換
    されることがありC原子が−O−または−S(O)n 
    −(ここでnは0,1または2である)により置き換え
    られることがあるC3 −C7 シクロアルキル、フェ
    ニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル
    、フリル、チエニルまたはピリジルを表し;そしてR7
     は水素またはC1 −C7 アルキルを表し;または b)AはC1 −C7 アルキレン、C3 −C7 ア
    ルケニレンまたはC3 −C7 アルキニレンを表し;
    R2 はC1 −C7 アルキルまたはC3−C7 ア
    ルケニル(これらはC3 −C7 シクロアルキル、ヒ
    ドロキシル、C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−
    C1 −C7 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ
    −C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7
     アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−
    C1 −C7 アルコキシ、場合によりC1 −C7 
    アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフ
    ェニルから選択された置換基により置換されることがあ
    るアミノ、カルボキシ、C1 −C7 アルコキシカル
    ボニル、フェニル−C1 −C7 アルコキシカルボニ
    ルまたはC1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 ア
    ルコキシカルボニル、場合によりC1 −C7 アルキ
    ル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニル
    から選択された置換基により置換されることがあるカル
    バモイル、から選択された基により置換されている)を
    表すか、または場合によりフェニルもしくはナフチルに
    より置換されることがあるC3 −C7 アルケニルを
    表し;R3 およびR3 ′は一緒になって結合を表し
    ;またはR3 が水素、C2 −C8 アルカノイル、
    カルボキシ−C2 −C8 アルカノイル、C1 −C
    7 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −C7 ア
    ルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル−C2
     −C8 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C8
     アルカノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC
    1 −C7 アルキルおよびフェニル−C1 −C7 
    アルキルから選択された基により単置換もしくは二置換
    されることがある)、ハロゲノ−C2 −C8 アルカ
    ノイル、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 
    アルカノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6
    員の単環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア
    −アロイル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フ
    ェニル−もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシ
    カルボニル、非置換であるかまたはC1 −C7 アル
    キルにより単置換もしくは二置換されたアミノカルボニ
    ル、あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハロ
    ゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル−
    もしくはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニル
    、C3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたはベン
    ゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表すか、あるい
    はC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケ
    ニル(これらは場合によりC3 −C7 シクロアルキ
    ル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7
     アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキ
    シ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−
    C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1
    −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
    により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1
     −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −
    C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 アル
    コキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合に
    よりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7
     アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
    置換されることがあるカルバモイル、から成る群から選
    択された基により置換されることがある)を表し;そし
    てR3 ′が水素、C1 −C7 アルキルまたはC3
     −C7 アルケニル(これらは場合によりC3 −C
    7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシ
    ル、C1 −C7アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C
    7 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −
    C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキ
    シ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C
    7 アルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキル、
    フェニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから
    選択された置換基により置換されることがあるアミノ、
    カルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フ
    ェニル−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC
    1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカ
    ルボニル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニ
    ル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択さ
    れた置換基により置換されることがあるカルバモイル、
    から成る群から選択された基により置換されることがあ
    る)を表し;R4 は水素、場合によりC1 −C7 
    アルキルにより置換されることがありC原子が−O−ま
    たは−S(O)n −(ここでnは0,1または2であ
    る)により置き換えられることがあるC3−C7 シク
    ロアルキル、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリ
    ル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリジルを
    表し;そしてR7は水素またはC1 −C7 アルキル
    を表し;または c)AはC1 −C7 アルキレン、C3 −C7 ア
    ルケニレンまたはC3 −C7 アルキニレンを表し;
    R2 はC2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C
    2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシ
    カルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1
     −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アル
    カノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル
    (ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 ア
    ルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選
    択された基により単置換もしくは二置換されることがあ
    る)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル
    、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカ
    ノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単
    環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロ
    イル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル
    −もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボ
    ニル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルに
    より単置換もしくは二置換されたアミノカルボニルを表
    すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハ
    ロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル
    −もしくはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニ
    ル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたはベ
    ンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表すか、ある
    いはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アル
    ケニル(これらは場合によりC3 −C7 シクロアル
    キル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C
    7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキ
    シ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコ
    キシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル
    −C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキ
    シ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C
    1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置
    換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、
    C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1
     −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 
    アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場
    合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −
    C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基に
    より置換されることがあるカルバモイル、から選択され
    た基により置換されることがある)を表し;R3 はC
    1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケニル
    (これらは場合により、C3 −C7 シクロアルキル
    、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7 
    アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、
    C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C
    1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、
    場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 
    −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
    により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1
     −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −
    C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 アル
    コキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合に
    よりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7
     アルキルおよびフェニルから選択された置換基により
    置換されることがあるカルバモイル、から成る群から選
    択された基により置換されることがある)を表し;そし
    てR3 ′は水素、C1 −C7 アルキルまたはC3
     −C7 アルケニル(これらは場合により、C3 −
    C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキ
    シル、C1 −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 
    −C7 アルコキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1
     −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 アル
    コキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ−C1 
    −C7 アルコキシ、場合によりC1 −C7 アルキ
    ル、フェニル−C1−C7 アルキルおよびフェニルか
    ら選択された置換基により置換されることがあるアミノ
    、カルボキシ、C1 −C7 アルコキシカルボニル、
    フェニル−C1 −C7 アルコキシカルボニルまたは
    C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
    カルボニル、場合によりC1 −C7 アルキル、フェ
    ニル−C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択
    された置換基により置換されることがあるカルバモイル
    、から成る群から選択された基により置換されることが
    ある)を表し;R4 は水素、場合によりC1 −C7
     アルキルにより置換されることがありそしてC原子が
    −O−または−S(O)n −(ここでnは0,1また
    は2である)により置き換えられることがあるC3 −
    C7 シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピロリル
    、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたは
    ピリジルを表し;そしてR7 は水素またはC1 −C
    7 アルキルを表し;または d)AはC1 −C7 アルキレン、C3 −C7 ア
    ルケニレンまたはC3 −C7 アルキニレンを表し;
    R2 はC2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C
    2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシ
    カルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1
     −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アル
    カノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル
    (ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 ア
    ルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選
    択された基により単置換もしくは二置換されることがあ
    る)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル
    、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカ
    ノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単
    環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロ
    イル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル
    −もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボ
    ニル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルに
    より単置換もしくは二置換されたアミノカルボニルを表
    すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハ
    ロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル
    −もしくはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニ
    ル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたはベ
    ンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表すか、ある
    いはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アル
    ケニル(これらは場合により、C3 −C7 シクロア
    ルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −
    C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコ
    キシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
    コキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニ
    ル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコ
    キシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−
    C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された
    置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ
    、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C
    1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7
     アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、
    場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 
    −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
    により置換されることがあるカルバモイル、から選択さ
    れた基により置換されることがある)を表し;R3 は
    水素、C2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C2
     −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシカ
    ルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1 
    −C7アルコキシカルボニル−C2 −C8 アルカノ
    イル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル(こ
    こでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 アルキ
    ルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選択さ
    れた基により単置換もしくは二置換されることがある)
    、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、フェニル−
    もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノイル、ベン
    ゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環式モノアザ
    −、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイル、C1 
    −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−もしくはナ
    フチル−C1 −C7 アルコキシカルボニル、非置換
    であるかまたはC1 −C7 アルキルにより単置換も
    しくは二置換されたアミノカルボニル、あるいはC1 
    −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C1 −C7
     アルカンスルホニル、フェニル−もしくはナフチル−
    C1 −C7 アルカンスルホニル、C3 −C7 シ
    クロアルカンスルホニルまたはベンゼン−もしくはナフ
    チル−スルホニルを表すか、あるいはC1 −C7 ア
    ルキルまたはC3 −C7 アルケニル(これらは場合
    により、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ナ
    フチル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコキシ、ヒ
    ドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、C1 −C7 
    アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C
    1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 ア
    ルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合によりC1
     −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキ
    ルおよびフェニルから選択された置換基により置換され
    ることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7 アル
    コキシカルボニル、フェニル−C1 −C7 アルコキ
    シカルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−C1 
    −C7 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C
    7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルおよ
    びフェニルから選択された置換基により置換されること
    があるカルバモイル、から成る群から選択された基によ
    り置換されることがある)を表し;そしてR3 ′はC
    1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アルケニル
    (これらは場合により、C3 −C7 シクロアルキル
    、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7 
    アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコキシ、
    C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ
    、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C
    1 −C7 アルコキシ−C1−C7 アルコキシ、場
    合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −
    C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基に
    より置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C1 
    −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C
    7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7 アルコ
    キシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、場合によ
    りC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 
    アルキルおよびフェニルから選択された置換基により置
    換されることがあるカルバモイル、から成る群から選択
    された基により置換されることがある)を表し;R4 
    は水素、場合によりC1 −C7 アルキルにより置換
    されることがありそしてC原子が−O−または−S(O
    )n −(ここでnは0,1または2である)により置
    き換えられることがあるC3 −C7 シクロアルキル
    、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミダ
    ゾリル、フリル、チエニルまたはピリジルを表し;そし
    てR7 は水素またはC1 −C7 アルキルを表し;
    または e)AはC1 −C7 アルキレン、C3 −C7 ア
    ルケニレンまたはC3 −C7 アルキニレンを表し;
    R2 はC2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C
    2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシ
    カルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1
     −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アル
    カノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル
    (ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 ア
    ルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選
    択された基により単置換もしくは二置換されることがあ
    る)を表すか、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル
    、フェニル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカ
    ノイル、ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単
    環式モノアザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロ
    イル、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル
    −もしくはナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボ
    ニル、非置換であるかまたはC1 −C7 アルキルに
    より単置換もしくは二置換されたアミノカルボニルを表
    すか、あるいはC1 −C7 アルカンスルホニル、ハ
    ロゲノ−C1 −C7 アルカンスルホニル、フェニル
    −もしくはナフチル−C1 −C7 アルカンスルホニ
    ル、C3 −C7 シクロアルカンスルホニルまたはベ
    ンゼン−もしくはナフチル−スルホニルを表すか、ある
    いはC1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 アル
    ケニル(これらは場合により、C3 −C7 シクロア
    ルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −
    C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アルコ
    キシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アル
    コキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェニ
    ル−C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 アルコ
    キシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−
    C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された
    置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ
    、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C
    1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7
     アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、
    場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 
    −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
    により置換されることがあるカルバモイル、から選択さ
    れた基により置換されることがある)を表し;R3 お
    よびR3 ′は一緒になって結合を表し;またはR3 
    が水素、C2 −C8 アルカノイル、カルボキシ−C
    2 −C8 アルカノイル、C1 −C7 アルコキシ
    カルボニル−もしくはC1 −C7 アルコキシ−C1
     −C7 アルコキシカルボニル−C2 −C8 アル
    カノイル、カルバモイル−C2 −C8 アルカノイル
    (ここでカルバモイルは、場合によりC1 −C7 ア
    ルキルおよびフェニル−C1 −C7 アルキルから選
    択された基により単置換もしくは二置換されることがあ
    る)、ハロゲノ−C2 −C8 アルカノイル、フェニ
    ル−もしくはナフチル−C2 −C8 アルカノイル、
    ベンゾイル、ナフトイル、5もしくは6員の単環式モノ
    アザ−、モノオキサ−もしくはモノチア−アロイル、C
    1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−もしく
    はナフチル−C1 −C7 アルコキシカルボニル、非
    置換であるかまたはC1 −C7 アルキルにより単置
    換もしくは二置換されたアミノカルボニル、あるいはC
    1 −C7 アルカンスルホニル、ハロゲノ−C1 −
    C7 アルカンスルホニル、フェニル−もしくはナフチ
    ル−C1 −C7 アルカンスルホニル、C3 −C7
     シクロアルカンスルホニルまたはベンゼン−もしくは
    ナフチル−スルホニルを表すか、あるいはC1 −C7
     アルキルまたはC3 −C7 アルケニル(これらは
    場合により、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル
    、ナフチル、ヒドロキシル、C1 −C7 アルコキシ
    、ヒドロキシ−C1 −C7アルコキシ、C1 −C7
     アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、フェニル−
    C1 −C7 アルコキシ、フェニル−C1 −C7 
    アルコキシ−C1 −C7 アルコキシ、場合によりC
    1 −C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アル
    キルおよびフェニルから選択された置換基により置換さ
    れることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C7 ア
    ルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C7 アルコ
    キシカルボニルまたはC1 −C7 アルコキシ−C1
     −C7 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −
    C7 アルキル、フェニル−C1 −C7 アルキルお
    よびフェニルから選択された置換基により置換されるこ
    とがあるカルバモイル、から成る群から選択された基に
    より置換されることがある)を表し;そしてR3 ′が
    水素、C1 −C7 アルキルまたはC3 −C7 ア
    ルケニル(これらは場合により、C3 −C7 シクロ
    アルキル、フェニル、ナフチル、ヒドロキシル、C1 
    −C7 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C7 アル
    コキシ、C1 −C7 アルコキシ−C1 −C7 ア
    ルコキシ、フェニル−C1 −C7 アルコキシ、フェ
    ニル−C1 −C7アルコキシ−C1 −C7 アルコ
    キシ、場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−
    C1 −C7 アルキルおよびフェニルから選択された
    置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ
    、C1 −C7 アルコキシカルボニル、フェニル−C
    1 −C7 アルコキシカルボニルまたはC1 −C7
     アルコキシ−C1 −C7 アルコキシカルボニル、
    場合によりC1 −C7 アルキル、フェニル−C1 
    −C7 アルキルおよびフェニルから選択された置換基
    により置換されることがあるカルバモイル、から成る群
    から選択された基により置換されることがある)を表し
    ;R4 はC1 −C7 アルキルにより置換されてお
    りそしてC原子が−O−または−S(O)n −(ここ
    でnは0,1または2である)により置き換えられるこ
    とがあるC3 −C7 シクロアルキル、ピロリル、ピ
    ラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリ
    ジルを表し;そしてR7 は水素またはC1 −C7 
    アルキルを表し;各場合の芳香族基は非置換であるかま
    たはハロゲン、C1 −C7 アルキル、C1 −C7
     アルコキシ、ヒドロキシル、C2 −C8 アルカノ
    イルオキシ、トリフルオロメチルおよびニトロから成る
    群から選択された置換基により単置換もしくは多置換さ
    れている、式IのリファマイシンSV誘導体またはその
    塩。
  2. 【請求項2】  式Ia: 【化5】 (上式中、構造要素−A1−A2−,−A3−A4− 
    および−A5−A6− 、変数X,A,R1 ,R2 
    ,R3 ,R3 ′,R4 ,R5 およびR7 は請
    求項1に与えられた意味を有する)により表される、請
    求項1に記載の化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】  構造要素−A1−A2−,−A3−A
    4− および−A5−A6− 並びに変数R5 が与え
    られた意味を有し;R1 が水素、C3 −C6 アル
    カノイルを表すか、あるいは場合によりアルキルにより
    単置換もしくは二置換されることかあるアミノカルボニ
    ルを表すか、あるいは(ピロリジノ−、ピペリジノ−、
    ホモピペリジノ−、モルホリノ−、チオモルホリノ−)
    カルボニル、アダマンチルカルボニル、ビフェニリルカ
    ルボニルまたはビシクロヘプチルカルボニルを表し;X
    が 【化6】 または 【化7】 を表し、そしてR6 が水素またはC1 −C4 アル
    キルを表し; a)Aが結合を表すか、またはXが 【化8】 を表す場合には構造要素−X1 −A1 −を表し、こ
    こでX1 は−O−,−S−または−NH−を表しそし
    てA1 はC1 −C4 アルキレンを表し;R2 が
    C2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C
    6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニ
    ル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル
    、カルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここで
    カルバモイルは、場合によりC1 −C4 アルキルお
    よびフェニル−C1 −C4 アルキルから選択された
    基により単置換もしくは二置換されることがある)を表
    すか、ハロゲノ−C2 −C6 アルカノイル、C1 
    −C4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −
    C4 アルカンスルホニルを表すか、あるいはC1 −
    C4 アルキル(これは場合により、C3 −C7 シ
    クロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4
     アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ
    、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキ
    シ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−
    C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
    、場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1
     −C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換
    基により置換されることがあるアミノ、カルボキシ、C
    1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1 
    −C4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C4 ア
    ルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル、場合
    によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C
    4 アルキルおよびフェニルから選択された置換基によ
    り置換されることがあるカルバモイル、から選択された
    基により置換されることがある)を表すか、あるいはC
    3 −C5 アルケニルを表し;R3 およびR3 ′
    が一緒になって結合を表し;またはR3 が水素、C2
     −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6 
    アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−
    もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 ア
    ルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、カ
    ルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここでカル
    バモイルは、場合によりC1 −C4アルキルおよびフ
    ェニル−C1 −C4 アルキルから選択された基によ
    り単置換もしくは二置換されることがある)、ハロゲノ
    −C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルカ
    ンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4 アルカン
    スルホニルを表すか、あるいはC1 −C4 アルキル
    (これは場合により、C3 −C7 シクロアルキル、
    フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、
    ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4
     アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−
    C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 
    アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、場合によりC
    1 −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アル
    キルおよびフェニルから選択された置換基により置換さ
    れることがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 ア
    ルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコ
    キシカルボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1
     −C4 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −
    C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルお
    よびフェニルから選択された置換基により置換されるこ
    とがあるカルバモイル、から成る群から選択された基に
    より置換されることがある)を表すか、あるいはC3 
    −C5アルケニルを表し;そしてR3 ′が水素、C1
     −C4 アルキルまたはC3 −C5 アルケニルを
    表し;R4 が水素、場合によりC1 −C4 アルキ
    ルにより置換されることがありC原子が−O−または−
    S(O)n −(ここでnは0,1または2である)に
    より置き換えられることがあるC3 −C7 シクロア
    ルキル、フェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリ
    ル、フリル、チエニルまたはピリジルを表し;R5 が
    水素またはアセチルを表し;そしてR7 が水素または
    C1 −C4アルキルを表し;または b)AがC1 −C4 アルキレンを表し;R2 がC
    1 −C4 アルキル(これは場合により、C3 −C
    7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C1 
    −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アル
    コキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 ア
    ルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、フェ
    ニル−C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アル
    コキシ、場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル
    −C1 −C4 アルキルおよびフェニルから選択され
    た置換基により置換されることがあるアミノ、カルボキ
    シ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−
    C1 −C4 アルコキシカルボニルまたはC1 −C
    4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル
    、場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−C1
     −C4 アルキルおよびフェニルから選択された置換
    基により置換されることがあるカルバモイル、から成る
    群から選択された基により置換されることがある)を表
    すか、あるいはC1 −C4 アルキル(これはC3 
    −C7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシル、C
    1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −C4 
    アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、
    フェニル−C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
    アルコキシ、場合によりC1 −C4 アルキル、フェ
    ニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニルから選択
    された置換基により置換されることがあるアミノ、カル
    ボキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニ
    ル−C1 −C4 アルコキシカルボニルまたはC1 
    −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボ
    ニル、場合によりC1 −C4 アルキル、フェニル−
    C1 −C4 アルキルおよびフェニルから選択された
    置換基により置換されることがあるカルバモイル、から
    成る群から選択された置換基により置換されている)を
    表すか、あるいはC3 −C5 アルケニルを表し;R
    3 およびR3 ′が一緒になって結合を表すか、また
    はR3 が水素、C2 −C6 アルカノイル、カルボ
    キシ−C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 ア
    ルコキシカルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキ
    シ−C1 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C
    6 アルカノイル、カルバモイル−C2 −C6 アル
    カノイル(ここでカルバモイルは、場合によりC1 −
    C4 アルキルおよびフェニル−C1 −C4 アルキ
    ルから選択された基により単置換もしくは二置換される
    ことがある)を表すか、ハロゲノ−C2 −C6 アル
    カノイル、C1 −C4 アルカンスルホニルまたはハ
    ロゲノ−C1 −C4 アルカンスルホニルを表すか、
    あるいはC1 −C4 アルキル(これは場合により、
    C3 −C7 シクロアルキル、フェニル、ヒドロキシ
    ル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ−C1 −
    C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 
    −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコ
    キシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ−C1 −
    C4 アルコキシ、場合によりC1 −C4 アルキル
    、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニルか
    ら選択された置換基により置換されることがあるアミノ
    、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、
    フェニル−C1 −C4 アルコキシカルボニルまたは
    C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、場合によりC1 −C4 アルキル、フェ
    ニル−C1 −C4 アルキルおよびフェニルから選択
    された置換基により置換されることがあるカルバモイル
    、から成る群から選択された基により置換されることが
    ある)を表すか、あるいはC3 −C5 アルケニルを
    表し;そしてR3 ′が水素、C1 −C4 アルキル
    またはC3 −C5 アルケニルを表し;R4 が水素
    、C1 −C7 アルキルにより置換されておりC原子
    が−O−または−S(O)n −(ここでnは0,1ま
    たは2である)により置き換えられることがあるC3 
    −C7 シクロアルキル、フェニル、ピロリル、ピラゾ
    リル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリジル
    を表し;または c)AがC1 −C4 アルキレンを表し;R2 がC
    2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6
     アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル
    −もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
    アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、
    カルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここでカ
    ルバモイルは、場合によりC1 −C4 アルキルおよ
    びフェニル−C1 −C4 アルキルから選択された基
    により単置換もしくは二置換されることがある)を表す
    か、ハロゲノ−C2−C6 アルカノイル、C1 −C
    4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4
     アルカンスルホニルを表すか、あるいはC1 −C4
     アルキル(これはC3 −C7 シクロアルキル、フ
    ェニル、ヒドロキシル、C1−C4 アルコキシ、ヒド
    ロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 ア
    ルコキシ−C1−C4 アルコキシ、フェニル−C1 
    −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコ
    キシ−C1−C4 アルコキシ、場合によりC1 −C
    4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよ
    びフェニルから選択された置換基により置換されること
    があるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカル
    ボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C4 ア
    ルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェ
    ニルから選択された置換基により置換されることがある
    カルバモイル、から成る群から選択された基により置換
    されている)を表すか、あるいはC3 −C5 アルケ
    ニルを表し;R3 がC1 −C4 アルキル(これは
    場合により、C3 −C7 シクロアルキル、フェニル
    、ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキ
    シ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコ
    キシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −
    C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキ
    シ−C1 −C4 アルコキシ、場合によりC1 −C
    4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよ
    びフェニルから選択された置換基により置換されること
    があるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカル
    ボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C4 ア
    ルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェ
    ニルから選択された置換基により置換されることがある
    カルバモイル、から成る群から選択された基により置換
    されることがある)を表すか、あるいはC3 −C5 
    アルケニルを表し;そしてR3 ′が水素、C1 −C
    4 アルキルまたはC3 −C5 アルケニルを表し;
    R4 が水素、C1 −C7 アルキルにより置換され
    ておりそしてC原子が−O−または−S(O)n −(
    ここでnは0,1または2である)により置き換えられ
    ることがあるC3 −C7 シクロアルキル、フェニル
    、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエ
    ニルまたはピリジルを表し;または d)AがC1 −C4 アルキレンを表し;R2 がC
    2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6
     アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル
    −もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
    アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、
    カルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここでカ
    ルバモイルは、場合によりC1 −C4 アルキルおよ
    びフェニル−C1 −C4 アルキルから選択された基
    により単置換もしくは二置換されることがある)を表す
    か、ハロゲノ−C2−C6 アルカノイル、C1 −C
    4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4
     アルカンスルホニルを表すか、あるいはC1 −C4
     アルキル(これはC3 −C7 シクロアルキル、フ
    ェニル、ヒドロキシル、C1−C4 アルコキシ、ヒド
    ロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 ア
    ルコキシ−C1−C4 アルコキシ、フェニル−C1 
    −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコ
    キシ−C1−C4 アルコキシ、場合によりC1 −C
    4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよ
    びフェニルから選択された置換基により置換されること
    があるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカル
    ボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C4 ア
    ルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェ
    ニルから選択された置換基により置換されることがある
    カルバモイル、から成る群から選択された基により置換
    されることがある)を表すか、あるいはC3 −C5 
    アルケニルを表し;R3 が水素、C2 −C6 アル
    カノイル、カルボキシ−C2 −C6 アルカノイル、
    C1 −C4 アルコキシカルボニル−もしくはC1 
    −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボ
    ニル−C2 −C6 アルカノイル、カルバモイル−C
    2 −C6 アルカノイル(ここでカルバモイルは、場
    合によりC1 −C4 アルキルおよびフェニル−C1
     −C4 アルキルから選択された基により単置換もし
    くは二置換されることがある)を表すか、ハロゲノ−C
    2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルカンス
    ルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4 アルカンスル
    ホニルを表すか、あるいはC1 −C4 アルキル(こ
    れは場合により、C3 −C7 シクロアルキル、フェ
    ニル、ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒド
    ロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 ア
    ルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1
     −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アル
    コキシ−C1 −C4 アルコキシ、場合によりC1 
    −C4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキル
    およびフェニルから選択された置換基により置換される
    ことがあるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコ
    キシカルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシ
    カルボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 −
    C4 アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C4
     アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよび
    フェニルから選択された置換基により置換されることが
    あるカルバモイル、から成る群から選択された基により
    置換されることがある)を表すか、あるいはC3 −C
    5 アルケニルを表し;そしてR3 ′がC1 −C4
     アルキルまたはC3 −C5 アルケニルを表し;R
    4 が水素、C1 −C7 アルキルにより置換されて
    おりそしてC原子が−O−または−S(O)n −(こ
    こでnは0,1または2である)により置き換えられる
    ことがあるC3 −C7 シクロアルキル、フェニル、
    ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニ
    ルまたはピリジルを表し;または e)AがC1 −C4 アルキレンを表し;R2 がC
    2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6
     アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル
    −もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
    アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイル、
    カルバモイル−C2 −C6 アルカノイル(ここでカ
    ルバモイルは、場合によりC1 −C4 アルキルおよ
    びフェニル−C1 −C4 アルキルから選択された基
    により単置換もしくは二置換されることがある)を表す
    か、ハロゲノ−C2−C6 アルカノイル、C1 −C
    4 アルカンスルホニルまたはハロゲノ−C1 −C4
     アルカンスルホニルを表すか、あるいはC1 −C4
     アルキル(これはC3 −C7 シクロアルキル、フ
    ェニル、ヒドロキシル、C1−C4 アルコキシ、ヒド
    ロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 ア
    ルコキシ−C1−C4 アルコキシ、フェニル−C1 
    −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコ
    キシ−C1−C4 アルコキシ、場合によりC1 −C
    4 アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよ
    びフェニルから選択された置換基により置換されること
    があるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカル
    ボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C4 ア
    ルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェ
    ニルから選択された置換基により置換されることがある
    カルバモイル、から成る群から選択された基により置換
    されている)を表すか、あるいはC3 −C5 アルケ
    ニルを表し;R3 およびR3 ′が一緒になって結合
    を表し;またはR3 がC1 −C4 アルキル(これ
    は場合により、C3 −C7 シクロアルキル、フェニ
    ル、ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロ
    キシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アル
    コキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 
    −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコ
    キシ−C1 −C4 アルコキシ、場合によりC1 −
    C4アルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよ
    びフェニルから選択された置換基により置換されること
    があるアミノ、カルボキシ、C1 −C4 アルコキシ
    カルボニル、フェニル−C1 −C4 アルコキシカル
    ボニルまたはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシカルボニル、場合によりC1 −C4 ア
    ルキル、フェニル−C1 −C4 アルキルおよびフェ
    ニルから選択された置換基により置換されることがある
    カルバモイル、から成る群から選択された基により置換
    されることがある)を表すか、あるいはC3 −C5 
    アルケニルを表し;そしてR3 ′が水素、C1 −C
    4 アルキルまたはC3 −C5 アルケニルを表し;
    R4 がC1−C7 アルキルにより置換されておりそ
    してC原子が−O−または−S(O)n −(ここでn
    は0,1または2である)により置き換えられることが
    あるC3 −C7 シクロアルキル、ピロリル、ピラゾ
    リル、イミダゾリル、フリル、チエニルまたはピリジル
    を表し;ここで各場合の芳香族基は非置換であるかまた
    はハロゲン、C1 −C4アルキル、C1 −C4 ア
    ルコキシ、ヒドロキシル、C2 −C6 アルカノイル
    オキシ、トリフルオロメチルおよびニトロから成る群か
    ら選択された置換基により単置換もしくは多置換されて
    いる、請求項1または2に記載の式IまたはIaの化合
    物またはその塩。
  4. 【請求項4】  構造要素−A1−A2−,−A3−A
    4− および−A5−A6− が与えられた意味を有し
    ;Xが 【化9】 または 【化10】 を表し、ここでR6 は水素を表し; a)Xが 【化11】 を表す場合にはAが構造要素−X1  −A1 −を表
    し、ここでX1 は−O−でありそしてA1 はC1 
    −C4 アルキレンを表し;R1 が水素または枝分れ
    C3 −C6 アルカノイルを表し;R2 がC2 −
    C6 アルカノイルを表すか、またはC1 −C4 ア
    ルキル(これは場合により、C3 −C7 シクロアル
    キル、フェニル、ヒドロキシル、C1 −C4 アルコ
    キシ、ヒドロキシ−C1 −C4 アルコキシ、C1 
    −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、フェ
    ニル−C1 −C4 アルコキシ、フェニル−C1 −
    C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、カルボ
    キシ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル
    −C1 −C4 アルコキシカルボニルおよびC1 −
    C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニ
    ルから成る群から選択された基により置換されることが
    ある)を表し;R3 が水素、C2 −C6 アルカノ
    イル、カルボキシ−C2 −C6 アルカノイル、C1
     −C4 アルコキシカルボニル−もしくはC1 −C
    4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル
    −C2 −C6 アルカノイルを表すか、またはC1 
    −C4 アルキル(これは場合により、C1 −C4 
    アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4
     アルコキシ、フェニル−C1 −C4 アルコキシ、
    カルボキシおよびC1 −C4 アルコキシカルボニル
    から成る群から選択された基により置換されることがあ
    る)を表し;そしてR3′が水素またはC1 −C4 
    アルキルを表し;R4が水素、場合によりC1 −C4
     アルキルにより置換されることがあるC3 −C7 
    シクロアルキル、テトラヒドロフラン−2−イル、−3
    −イル、テトラヒドロピラン−2−イルもしくはテトラ
    ヒドロピラン−4−イル、または場合によりC1 −C
    4 アルキルにより置換されることがあるフェニルを表
    し;または b)AがC3 −C5 アルキレンを表しそしてR4 
    が水素を表し;またはAがメチレンを表しそしてR4 
    が場合によりC1 −C4 アルキルにより置換される
    ことがあるC3 −C7 シクロアルキル、または場合
    によりC1 −C4 アルキルにより置換されることが
    あるフェニルを表し;R1 が水素または枝分れC3 
    −C6 アルカノイルを表し;R2 がC1 −C4 
    アルキル(これはC1 −C4 アルコキシ、C1 −
    C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、カルボ
    キシ、C1−C4 アルコキシカルボニル、フェニル−
    C1 −C4 アルコキシカルボニルおよびC1 −C
    4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニル
    から選択された基により置換されている)を表し;R3
     が水素、C2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−
    C2 −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキ
    シカルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C
    1 −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 ア
    ルカノイルを表すか、またはC1 −C4 アルキル(
    これは場合により、C1 −C4 アルコキシ、C1 
    −C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシ、カル
    ボキシおよびC1 −C4 アルコキシカルボニルから
    選択された基により置換されることがある)を表し;R
    5 が水素またはアセチルを表し;R7 が水素または
    C1 −C4 アルキルを表し;または c)AがC3 −C5 アルキレンを表し、そしてR4
     が水素を表し;またはAがメチレンを表し、そしてR
    4 が場合によりC1 −C4 アルキルにより置換さ
    れることがあるC3 −C7 シクロアルキル、または
    場合によりC1 −C4 アルキルにより置換されるこ
    とがあるフェニルを表し;R1 が水素または枝分れC
    3 −C6 アルカノイルを表し;R2 がC2 −C
    6 アルカノイルを表すか、またはC1 −C4 アル
    キル(これはC1 −C4 アルコキシ、C1 −C4
     アルコキシ−C1−C4 アルコキシ、カルボキシ、
    C1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1
     −C4 アルコキシカルボニルおよびC1 −C4 
    アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニルから
    選択された基により置換されている)を表し;R3 が
    C1 −C4 アルキル(これは場合により、C1 −
    C4 アルコキシ、C1−C4 アルコキシ−C1 −
    C4 アルコキシ、カルボキシおよびC1 −C4 ア
    ルコキシカルボニルから選択された基により置換される
    ことがある)を表し;R3 ′が水素またはC1 −C
    4 アルキルを表し;R5 が水素またはアセチルを表
    し;R7 が水素またはC1 −C4 アルキルを表し
    ;または d)AがC3 −C5 アルキレンを表し、そしてR4
     が水素を表し;またはAがメチレンを表し、そしてR
    4 が場合によりC1 −C4 アルキルにより置換さ
    れることがあるC3 −C7 シクロアルキル、または
    場合によりC1 −C4 アルキルにより置換されるこ
    とがあるフェニルを表し;R1 が水素または枝分れC
    3 −C6 アルカノイルを表し;R2 がC2 −C
    6 アルカノイルを表すか、またはC1 −C4 アル
    キル(これはC1 −C4 アルコキシ、C1 −C4
     アルコキシ−C1−C4 アルコキシ、カルボキシ、
    C1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニル−C1
     −C4 アルコキシカルボニルおよびC1 −C4 
    アルコキシ−C1 −C4 アルコキシカルボニルから
    選択された基により置換されている)を表し;R3 が
    水素、C2 −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2
     −C6 アルカノイル、C1 −C4 アルコキシカ
    ルボニル−もしくはC1 −C4 アルコキシ−C1 
    −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アルカ
    ノイルを表すか、またはC1 −C4 アルキル(これ
    は場合により、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C
    4 アルコキシ−C1−C4 アルコキシ、カルボキシ
    およびC1 −C4アルコキシカルボニルから選択され
    た基により置換されることがある)を表し;そしてR3
     ′がC1 −C4 アルキルを表し;R5 が水素ま
    たはアセチルを表し;R7 が水素またはC1 −C4
     アルキルを表し;または e)Aがメチレンを表し;R4 がC1 −C4 アル
    キルにより置換されたC3 −C7 シクロアルキル、
    またはテトラヒドロフラン−2−イル、−3−イル、テ
    トラヒドロピラン−2−イルもしくはテトラヒドロピラ
    ン−4−イルを表し;R2 がC2 −C6 アルカノ
    イルを表すか、またはC1 −C4 アルキル(これは
    C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシ
    −C1 −C4アルコキシ、カルボキシ、C1 −C4
     アルコキシカルボニル、フェニル−C1 −C4 ア
    ルコキシカルボニルおよびC1 −C4 アルコキシ−
    C1 −C4 アルコキシカルボニルから選択された基
    により置換されている)を表し;R3 が水素、C2 
    −C6 アルカノイル、カルボキシ−C2 −C6 ア
    ルカノイル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−も
    しくはC1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 アル
    コキシカルボニル−C2 −C6 アルカノイルを表す
    か、またはC1 −C4 アルキル(これは場合により
    、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキ
    シ−C1 −C4 アルコキシ、カルボキシおよびC1
     −C4 アルコキシカルボニルから選択された基によ
    り置換されることがある)を表し;R3 ′が水素また
    はC1 −C4 アルキルを表し;R5 が水素または
    アセチルを表し;R7 が水素またはC1 −C4 ア
    ルキルを表す、請求項1または2に記載の式Iの化合物
    またはその塩。
  5. 【請求項5】  構造要素−A1−A2−,−A3−A
    4− および−A5−A6− が与えられた意味を有し
    ;Xが 【化12】 を表し;Aがメチレンを表し;R1 がピバロイルを表
    し;R2 がC1 −C4 アルコキシおよびC1 −
    C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシから選択
    された基により置換されているC1 −C4 アルキル
    を表し;R3 が水素、C2 −C6 アルカノイル、
    カルボキシ−C2 −C6 アルカノイルもしくはC1
     −C4 アルコキシカルボニル−C2 −C6 アル
    カノイルを表すか、または場合によりC1 −C4 ア
    ルコキシ、C1 −C4 アルコキシ−C1 −C4 
    アルコキシ、カルボキシおよびC1 −C4 アルコキ
    シカルボニルから選択された基により置換されることが
    あるC1 −C4 アルキルを表し;R3 ′が水素ま
    たはC1 −C4 アルキルを表し;R4 がシクロペ
    ンチル、シクロヘキシルまたは2,4,6−トリメチル
    フェニルを表し;R5 がアセチルを表し;R7 が水
    素またはC1 −C4 アルキルを表す、請求項1また
    は2に記載の式IまたはIaの化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】  構造要素−A1−A2−,−A3−A
    4− および−A5−A6− が与えられた意味を有し
    ;Xが 【化13】 を表し;Aがメチレンを表し;R1 がピバロイルを表
    し;R2 がC1 −C4 アルコキシおよびC1 −
    C4 アルコキシ−C1 −C4 アルコキシから選択
    された基により置換されているC1 −C4 アルキル
    を表し;R3 およびR3 ′が水素を表し;R4 が
    2,4,6−トリメチルフェニルを表し;R5 がアセ
    チルを表し;R7が水素を表す、請求項1または2に記
    載の式IまたはIaの化合物またはその塩。
  7. 【請求項7】  3−〔4−(1−メチル−1−シクロ
    ヘキシルメチル)ピペラジン−1−イル〕−4−O−メ
    チル−11−ヒドロキシ−1−O−ピバロイル−1−デ
    オキシ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−
    リファマイシンもしくはその塩;または3−〔4−(テ
    トラヒドロフラン−4−イルメチル)ピペラジン−1−
    イル〕−4−O−メチル−11−ヒドロキシ−8−O−
    ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−
    1,15−オキシ−リファマイシンもしくはその塩であ
    る、請求項1または2に記載の化合物。
  8. 【請求項8】  次の群:4−O−2−メトキシエチル
    −11−ヒドロキシ−8−O−ピバロイル−1−デオキ
    シ−11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−
    (4−ネオペンチルピペラジン−1−イル)リファマイ
    シン;3−(4−シクロヘキシルピペリジン−1−イル
    )−11−ヒドロキシ−4−O−メチル−8−O−ピバ
    ロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,
    15−オキシ−リファマイシン;11−ヒドロキシ−4
    −O−(2−メトキシエトキシ)メチル−8−O−ピバ
    ロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,
    15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベ
    ンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシン;11
    −ヒドロキシ−4−O−メトキシメチル−8−O−ピバ
    ロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,
    15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベ
    ンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシン;4−
    O−ベンジルオキシカルボニルメチル−11−ヒドロキ
    シ−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−
    ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,
    6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リフ
    ァマイシン;11−O−メチル−4−O−メチル−8−
    O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキ
    ソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリ
    メチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシ
    ン;11−メチル−4−O−メチル−11−ヒドロキシ
    −8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジ
    デオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6
    −トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファ
    マイシン;25−デアセチル−11−メチル−4−O−
    メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,1
    5−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−(2,
    4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−イル〕
    リファマイシン;11−ブチル−11−ヒドロキシ−4
    −O−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ−1
    1,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−3−〔4−
    (2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラジン−1−
    イル〕リファマイシン;16,17,18,19,28
    ,29−ヘキサヒドロ−11−(4−メトキシカルボニ
    ルブチリルオキシ)−4−O−メチル−8−O−ピバロ
    イル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,1
    5−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベン
    ジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシン;11−
    β−カルボキシプロピオニルオキシ−8−O−ピバロイ
    ル−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピ
    ペラジン−1−イル〕−11,15−ジデオキソ−1−
    デオキシ−1,15−オキシ−リファマイシン;4−O
    −n−プロピル−11−ヒドロキシ−8−O−ピバロイ
    ル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1,15
    −オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジ
    ル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシン;4−O−
    シクロプロピルメチル−11−ヒドロキシ−8−O−ピ
    バロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオキソ−1
    ,15−オキシ−3−〔4−(2,4,6−トリメチル
    ベンジル)ピペラジン−1−イル〕リファマイシン;4
    −O−エトキシカルボニルメチル−8−O−ピバロイル
    −1−デオキシ−15−デオキソ−1,15−オキシ−
    3−〔4−(2,4,6−トリメチルベンジル)ピペラ
    ジン−1−イル〕リファマイシン;3−(4−tert
    −ブトキシピペリジン−1−イル)−11−ヒドロキシ
    −4−O−メチル−8−O−ピバロイル−1−デオキシ
    −11,15−ジデオキソ−1,15−オキシ−リファ
    マイシン;11−ヒドロキシ−4−O−メチル−3−〔
    4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル〕
    −8−O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジ
    デオキソ−1,15−オキシ−リファマイシン;および
    11−ヒドロキシ−4−O−メチル−3−〔4−(ピペ
    リジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イル〕−8
    −O−ピバロイル−1−デオキシ−11,15−ジデオ
    キソ−1,15−オキシ−リファマイシンから選択され
    た、請求項1または2に記載の化合物またはその塩。
  9. 【請求項9】  高脂血症の治療のための医薬組成物で
    あって、医薬上許容される担体と共に、療法的に有効な
    量の請求項1または2に記載の化合物または医薬上許容
    されるその塩を含んで成る医薬組成物。
  10. 【請求項10】  高脂血症および動脈硬化症の治療に
    使用される医薬組成物の製造において使用される式Iま
    たはIaの化合物。
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