JPH04228694A - 織物等の収縮用エンドレスベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明の主題は、本質的に、ベルトとシリ
ンダーとの間に挿入された例えば織物又は紙のようなシ
ート材を収縮させるために少なくも１個のシリンダーと
共同作用するエンドレスのベルトに関する。

【０００２】本発明は、このベルトに適合する織物又は
その他の材料を収縮させる機械にも関する。

【０００３】織物を収縮させる機械は、特に、織物が加
熱用シリンダーとスリーブが多数のロールの回りを通過
して加熱用用シリンダー上を滑り得る織物を駆動するエ
ンドレスベルトとの間を通過することにより駆動される
収縮ステーションを備えていることが長く知られている
。

【０００４】しかし、上述された形式の収縮機において
従来使用されたベルト又はスリーブは単一材料より作ら
れ、特に織物の限定された収縮しかできない不都合点、
即ち収縮はある限界値を越えず、大きな収縮を要求する
ある形式の織物に対して不利な点を示す。

【０００５】従って、本発明の目的は、織物又はその他
の適宜のシート材に対し公知のエンドレスベルトにより
与えられるよりも大きな収縮を与えうる改良されたエン
ドレスベルトを提供してこれらの不具合点に対処するこ
とである。

【０００６】この目的に対する本発明の主題は、ベルト
とシリンダーとの間に挿入された織物、紙又はその他の
材料のようなシート材を、この材料を駆動するベルトの
湾曲の変化の効果の下で、収縮させるために少なくも１
個のシリンダーと共同作用するようにされたエンドレス
ベルトであり、前記ベルトが少なくも２種の材料で作ら
れ、シート材に向いたベルトの厚さ部分を構成している
一方の部分が前記ベルトのその他の厚さの部分又は残余
の部分を構成している他方の材料よりも柔軟であり、収
縮させるべき材料に適合した異なった弾性特性を後者に
与えることを特徴とする。

【０００７】本発明の別の特徴により、多くは織物で強
化されたコア材がベルトの前述の厚さ部分の間に設けら
れる。

【０００８】ベルトの両方の厚さ部分は、好ましくは約
０．１と１０ＭＰａ（メガパスカル）との間の異なった
弾性係数を有する弾性体で作られることが示される。

【０００９】本発明によるベルトの更に別の特徴により
、ベルトの両方の厚さ部分の各の厚さは約１と５０ｍｍ
との間にあり、一方、コアの厚さは約０と５０ｍｍとの
間にある。

【００１０】このベルトは、シート材と組み合う面と反
対側のその表面に切り込み、型押し、溝付けのようなエ
ンボス加工を持つことができる。

【００１１】本発明は、更に、織物を駆動しかつ加熱用
シリンダーと共同作用するエンドレスベルトのある収縮
ステーションを特に備え織物又はその他の材料を収縮さ
せる機械に向けられ、この機械は前記エンドレスベルト
が上記の特徴のいずれかに適合することを特徴とする。

【００１２】本発明の更に別の特徴及び利点は、以下の
詳細な説明及び例示のために与えられた添付図面を参照
しなお明らかになるであろう。

【００１３】図１に、織物の圧縮による収縮、即ち織物
をブロッキングするように縦糸及び横糸を絞ることを可
能にするそれ自体公知の機械が見られる。かくして、織
物は、この織物を作っている物の永続的な状態及び形状
と寸法の維持を特徴とする極度の寸法安定度の高さを要
求する。

【００１４】織物は図１にＴで示されたウェブの形態で
あり、まず、ステーション１においてノズル又は類似物
２からスプレイされた蒸気及び／又は水により湿される
。

【００１５】次いで織物は、織物ウェブＴに一定の幅を
与え、かつ一般的に２３で示された収縮ステーション内
に前記ウェブを通過させるようにされたそれ自体は公知
形式の装置３を通過する。

【００１６】この収縮ステーションは、本質的に、３個
のロール６、７及び８を回って通過するスリーブ状のエ
ンドレスベルト５と示されるように共同作用する加熱用
シリンダー４を備える。織物ウェブＴは、加熱用シリン
ダー４とスリーブ５との間を通過する。スリーブ５の外
面５ａは、シリンダー４の周囲上を滑りうる前記ウェブ
を駆動する。より特別には、スリーブ５は、加熱用シリ
ンダー４を回って回転すると同時にロール６、７及び８
により案内され、その経路を屈曲している。織物入り口
ロール６は、スリーブ５をシリンダー４に押し付ける圧
迫システム（図示せず）により作動させられる。収縮ス
テーション２３からの織物ウェブＴの出口に置かれたロ
ール８はシリンダー４から離され、使用中のスリーブ５
の張力の調整を許す。最後に、中間ロール７は、図１に
見られるように、収縮ステーション２３の下方部分に位
置決めされる。

【００１７】理解されるように、織物ウェブＴは、スリ
ーブ５の外面５ａと加熱用シリンダー４の周囲との間の
入り口ロール６の圧迫点Ｐにおいて駆動される。織物の
収縮は、スリーブ５の湾曲の逆転により行なわれ、この
位置は圧迫点Ｐより先方である。受け入れロール６の上
方で織物ウェブＴの外面５ａは凸に湾曲し、一方、点Ｐ
の先方では織物は表面に付いて凹に湾曲することが図１
に見られる。この位置においてスリーブ５の外側面５ａ
の凹んだ形状により「弾性的収縮」が発生する。

【００１８】このスリーブ５と加熱用シリンダー４との
間の織物の進行が、従来の収縮織物の縦糸及び横糸の新
しい配置の第１の固定化を与える。

【００１９】次いで、織物ウェブＴは、収縮ステーショ
ン２３から離れてカレンダーステーション９に達する。 このカレンダーステーション９は、織物ウェブを乾燥し
、特にその固定化を完了し、織物のウェブの縦糸及び横
糸の収縮した配置を固化する。

【００２０】収縮ステーション２３に戻ると、ここでは
、前に説明されたようなスリーブの湾曲の変化により導
かれた収縮は限定され、かつスリーブ５が単一材料で作
られるという事実のため、ある限界値を越えられないで
あろうということが記憶すべき重要なことである。

【００２１】本発明により、そして図２に示されるよう
に、エンドレスベルト又はスリーブ５は２種の材料で作
られ、その一方は他方よりも柔軟である。より特別には
、ベルト５の織物又はその他の適宜の同様な材料のウェ
ブの方に向いて置かれ従って前述の外側面５ａを含んだ
厚さ部分又は層１０は、ベルト又はスリーブ５の内面を
形成する他方の厚さ部分１１を構成しているその他の材
料よりもより柔軟である。

【００２２】これは必須ではないが、両方の厚さ部分１
０、１１の間に、ベルト５のコアを形成する付加材料を
設けることができる。コアは、多くの場合は繊維で補強
される。

【００２３】両層１０、１１は、０．１と１０ＭＰａと
の間にある異なった弾性係数の弾性体で作られる。

【００２４】両層１０、１１の厚さは、処理される織物
の性質により変化し、例えば１と５０ｍｍとの間にある
。

【００２５】コア１２がある場合は、その厚さは約０と
５０ｍｍとの間の範囲内にある。

【００２６】スリーブ５の内層１１は、１３で図式的に
示されたように、織物又は類似物Ｔと組み合う外面５ａ
とは反対側のその表面に切り込み、型押し、溝付け又は
これに類似のエンボス加工を加えることができる。これ
は、ロール６、７及び８上へのスリーブ又はベルト５の
良好な付着が得られるので有利でり、これは収縮ステー
ション２３の有効性を改良する。

【００２７】しかし、ベルト５に対して異なった柔軟性
の２種の厚さの層１０、１１を設けることは特に重要で
あり、このベルトは収縮させたい織物、紙又は類似物の
ようなシート材に適した相異のある弾性特性を有するで
あろう。

【００２８】より特別には、ベルト又はステーション５
が湾曲したとき、層１０がより剛い層１１と組み合わせ
られたため層１０の外側面５ａのより大きな変形が得ら
れ、一方、従来技術におけるようにスリーブが単一材料
で作られたならば、湾曲における外側面５ａの大きな変
形は得られないであろう。

【００２９】このことは、本発明によるスリーブにより
、収縮ステーション２３の入り口ロール６上を通過する
与えられた長さの織物に対して、圧迫点Ｐの後方におけ
る、即ちスリーブの湾曲の変化点における、本発明によ
るスリーブと一緒の織物の収縮は、従来技術による単一
材料で作られたスリーブで得られた収縮より明確に優れ
ていることを意味する。

【００３０】織物の収縮の程度は、いうまでもなく、ス
リーブ５の両層あるいは厚さ部分１０、１１の厚さ及び
相対的な弾性係数に依存する。

【００３１】本発明は説明された例示のためのみで与え
られた添付図面に図示された実施例には全く限定されな
いことを理解すべきである。

【００３２】スリーブ５のコア１２は有っても無くても
よく、両層１０、１１の厚さと異なった弾性係数とは、
収縮させたい織物、紙又は類似物のようなシート材に適
合する適宜の値のものとすることができる。

【００３３】このことは、本発明が説明された手段に相
当する技術、並びにその要点に従ってなされたその組み
合わせの総てを含むものであることを意味する。

【図面の簡単な説明】

【図１】特に本発明によるベルトに適合した収縮ステー
ショを備え織物を収縮するための機械の図式的立面図で
ある。

【図２】このベルトの断面図である。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ベルト（５）とシリンダー（４）との間に
   挿入された織物、紙又はその他の材料のようなシート材
   （Ｔ）を、この材料を駆動するベルトの湾曲の変化の効
   果の下で、収縮させるために少なくも１個のシリンダー
   と共同作用するようにされたエンドレスベルトにして、
   前記ベルト（５）が少なくも２種の材料で作られ、シー
   ト材（Ｔ）に向いたベルトの厚さ部分（１０）を構成し
   ているその一方の材料は前記ベルトのその他の厚さ部分
   又は残余厚さ部分（１１）を構成している他方の材料よ
   りも柔軟であり、収縮させるべき材料に適合した異なっ
   た弾性特性をベルトに与えることを特徴とするエンドレ
   スベルト。
2. 【請求項２】前述の両方の厚さ部分（１０、１１）の間
   に繊維で強化されていてもよいコア材（１２）が設けら
   れることを特徴とする請求項１に記載のベルト。
3. 【請求項３】ベルトの両方の厚さ部分（１０、１１）が
   約０．１と１０ＭＰａとの間の範囲内の異なった弾性係
   数を有する弾性体で作られることを特徴とする請求項１
   又は２に記載のベルト。
4. 【請求項４】ベルトの両方の厚さ部分（１０、１１）の
   各の厚さが約１と５０ｍｍとの間にあり、一方、コア（
   １２）の厚さは約０と５０ｍｍとの間にあることを特徴
   とする請求項１ないし３のいずれかに記載のベルト。
5. 【請求項５】シート材（Ｔ）と組み合う面（５ａ）と反
   対側のその表面に切り込み、型押し、溝付け又は類似方
   法のようなエンボス加工（１３）を備えることを特徴と
   する請求項１ないし４のいずれかに記載のベルト。
6. 【請求項６】織物（Ｔ）を駆動しかつ加熱用シリンダー
   （４）と共同作用するエンドレスベルト（５）のある収
   縮ステーション（２３）を備え、かつ前記エンドレスベ
   ルトが請求項１ないし５のいずれかに記載のベルトであ
   ることを特徴とする織物又はその他の材料を収縮させる
   ための機械。