JPH04227502A - ファジィ推論による温度制御システム - Google Patents

ファジィ推論による温度制御システム

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JPH04227502A
JPH04227502A JP3138958A JP13895891A JPH04227502A JP H04227502 A JPH04227502 A JP H04227502A JP 3138958 A JP3138958 A JP 3138958A JP 13895891 A JP13895891 A JP 13895891A JP H04227502 A JPH04227502 A JP H04227502A
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JP
Japan
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deviation
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JP3138958A
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Hisaaki Kono
河野 寿明
Tetsuya Yoda
余田 哲也
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファジィ推論における
温度制御システムに関し、特に成形機の温度制御に好適
なシステムである。
【0002】
【従来の技術】従来、押出機等の成形機における温度制
御は、そのほとんどが、周知のPID制御によって行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PID制御は、冷却制御、過渡特性、オートチューニン
グにおいてそれぞれ課題が残されている。
【0004】すなわち、冷却制御に関しては、制御対象
が非線形になるため、制御が困難である。過渡特性に関
しては、PID制御で行う限りオーバーシュートが少な
からず生じてしまう。オートチューニングに関しては、
実負荷運転中の状態と異なる状態で、ステップ応答法に
よってチューニングを行ったり、またリミットサイクル
法によって強制的にハンチング動作を発生させたりする
必要がある等の問題があった。
【0005】このような問題は制御性能自体の問題であ
るが、その他にもPID制御にエキスパートの知識を加
味することを考えると、ロジックが複雑となってメンテ
ナンスが困難になる。また、プログラム化に大容量のメ
モリが必要になるといった問題がある。
【0006】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、近時注目されているファジィ理論を成
形機の温度制御に適用することにより、上記問題の解決
を図ったファジィ推論による温度制御システムを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
、本発明に係わるファジィ推論による温度制御システム
は、フィードバック制御により、温度の実測値が設定値
に一致するように加熱、冷却による温度調節を行う温度
制御システムにおいて、入力情報を温度実測値と温度設
定値との偏差DTB、及び偏差DTBの前回値に対する
変化CTBとしたとき、前記偏差DTBと前記偏差の変
化CTBとによって出力率ZBのグレードを算出し、そ
の算出結果を送出する立ち上がり操作用ファジィ推論部
と、前記偏差の変化CTBによって出力率ZBのグレー
ドを算出し、その算出結果を送出する引き戻し操作用フ
ァジィ推論部と、前記偏差DTBと前記偏差の変化CT
Bとによって出力率ZBのグレードを算出し、その算出
結果を送出する定常領域用ファジィ推論部と、前記温度
設定値が変更されたとき、前記偏差DTBによって出力
率ZBのグレードを算出し、その算出結果を送出する設
定値変更時用ファジィ推論部と、前記各ファジィ推論部
から送出された出力率ZBのグレードに基づいて出力率
の変化量を演算し、この出力率に従って新たな制御出力
を得る出力率演算部とを備えた構成とする。
【0008】
【作用】温度制御領域を、温度設定値を基準としてその
プラス側とマイナス側とに極僅かの温度幅をもって設定
された第1の領域と、この第1の領域のプラス側とマイ
ナス側との外側に第1の領域よりも広い温度幅をもって
設定された第2の領域と、この第2の領域のプラス側と
マイナス側との外側に設定された第3の領域との3つの
領域に区分する。そして、温度実測値が第3の領域にあ
るときには、主に立ち上がり操作用ファジィ推論部によ
り、偏差DTBと偏差の変化CTBとによって出力率Z
Bのグレードを算出し、その算出結果をファジィ演算部
に送出する。また、温度実測値が第2の領域にあるとき
には、主に引き戻し操作用ファジィ推論部により、偏差
の変化CTBによって出力率ZBのグレードを算出し、
その算出結果をファジィ演算部に送出する。また、温度
実測値が第1の領域にあるときには、主に定常領域用フ
ァジィ推論部により、偏差DTBと偏差の変化CTBと
によって出力率ZBのグレードを算出し、その算出結果
をファジィ演算部に送出する。また、それまでの温度設
定値が変更されたときには、設定値変更時用ファジィ推
論部により、偏差DTBによって出力率ZBのグレード
を算出し、その算出結果を出力率演算部に送出する。出
力率演算部では、前記各ファジィ推論部から送出された
出力率ZBのグレードを例えば重み付き平均化法によっ
てその変化分を計算し、その計算された出力率の変化分
を加味した新たな制御出力を得るようになっている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明のファジィ推論による温度制御シ
ステム(ファジィ制御装置)の電気的構成を示すブロッ
ク図、図2は同システムが適用された押出成形機の構成
を示す概略図である。
【0010】図2において、押出成形機1は、ホッパ2
と、ホッパ2内の原料(樹脂)を押出部3に導くための
案内スクリュ4と、押出部3内に設けられた押出スクリ
ュ5と、各スクリュ4,5を回転駆動するモータ6,7
と、押出部3を複数のブロック(図面中、破線によって
区切っている。)に分割すると共に各ブロック毎に加熱
と冷却とを行う加熱冷却装置8,8・・・とで構成され
ている。そして、押出成形機1の前記各ブロックには、
加熱温度を検出するセンサ9,9・・・が設けられてお
り、この温度センサ9,9・・・の各出力が、押出成形
機1全体の動作制御を行うシステム制御部11を介して
ファジィ制御装置10に導かれた構成となっている。ま
た、システム制御部11からは、各ブロックに対応して
設けられた前記各加熱冷却装置8,8・・・に対して制
御出力が導かれると共に、各モータ6,7に対して駆動
制御信号が導かれた構成となっている。
【0011】ファジィ制御装置10は、図1に示すよう
に、入力情報演算部21、立ち上がり操作用条件判断部
22、立ち上がり操作用ファジィ推論部23、引き戻し
操作用条件判断部24、引き戻し操作用ファジィ推論部
25、定常領域用条件判断部26、定常領域用ファジィ
推論部27、設定値変更時用条件判断部28、設定値変
更時用ファジィ推論部29、外乱検出時用条件判断部3
0、外乱検出時用ファジィ推論部31、偏差補正用条件
判断部32、偏差補正用ファジィ推論部33及び出力率
演算部34によって構成されている。
【0012】そして、入力情報演算部21には、システ
ム制御部11を介して各温度センサ9,9・・・から温
度実測値が導かれており、入力情報演算部21の出力は
、各条件判断部22,24,26,28,30,32に
導かれている。入力情報演算部21は、導かれた温度実
測値と、予め設定された温度設定値とから、温度偏差(
温度実測値−温度設定値:DTB)を求めると共に、そ
の温度偏差DTBの前回値に対する変化(以下、温度偏
差変化量CTBと略記する。)を求める。
【0013】また、各条件判断部22,24,26,2
8,30,32の出力は、それぞれに対応して設けられ
た各ファジィ推論部23,25,27,29,31,3
3に導かれており、各ファジィ推論部23,25,27
,29,31,33の出力が出力率演算部34に導かれ
た構成となっている。
【0014】各ファジィ推論部23,25,27,29
,31,33は、入力情報演算部21から導かれた温度
偏差DTBや温度偏差変化量CTBによって出力率ZB
のグレードを算出するブロックであり、また、出力率演
算部34は、各ファジィ推論部23,25,27,29
,31,33から導かれた出力率のグレードを、例えば
重み付け平均化法により物理量に変換して、最終的な出
力率の変化分を算出し、この出力率の変化分を加味した
新たな制御出力を得るブロックである。
【0015】すなわち、本実施例では、基本的に必要な
4つのファジィ推論部23,25,27,29の他に、
特に押出成形機1の動作時において適合する外乱検出時
用ファジィ推論部31及び偏差補正用ファジィ推論部3
3を加えた構成となっている。
【0016】また、本実施例においては、温度制御領域
を、図3に示すように、温度設定値を基準としてそのプ
ラス側とマイナス側とに極僅かの温度幅(本実施例では
±1℃としている。)をもって設定された第1の領域4
1と、この第1の領域41のプラス側とマイナス側との
外側に第1の領域41よりも広い温度幅(本実施例では
、設定値の±10%の範囲としている。)をもって設定
された第2の領域42と、この第2の領域42のプラス
側とマイナス側との外側に設定された第3の領域43と
の3つの領域に区分している。そして、第3の領域43
を立ち上がり操作用ファジィ推論部23が受け持ち、第
2の領域42を引き戻し操作用ファジィ推論部25と外
乱検出時用ファジィ推論部31と偏差補正用ファジィ推
論部33とが受け持ち、第1の領域41を定常領域用フ
ァジィ推論部27と外乱検出用ファジィ推論部31と偏
差補正用ファジィ推論部33とが受け持っている。
【0017】図4(a),(b)〜図9(a),(b)
は、各ファジィ推論部23,25,27,29,31,
33における偏差DTB及び温度偏差変化量CTBにつ
いてのメンバーシップ関数を示している。同図において
、PBはPLUSBIG、PSはPLUS  SMAL
L、ZはZERO、NSはNEGATIVESMALL
、NBはNEGATIVE  BIGを表している。ま
た、メンバーシップ関数は、標準的な三角形としている
。ただし、この形状の他にも、例えばSinカーブ、C
osカーブ等の山形曲線とすることも可能である。
【0018】また、出力率ΔZBの演算方法は、ファジ
ィルールを例えば IF  CTB=PB  THEN  ZB=PBIF
  CTB=Z    THEN  ZB=ZIF  
CTB=NB  THEN  ZB=NBとし、メンバ
ーシップ関数が図10であるとすると、下式によって求
めることができる。
【0019】
【数1】
【0020】ただし、Uは出力グレードであって、例え
ば、UPB=100%、UZ =0、UNB=−100
%となっている。次に、各条件判断部22,24,26
,28,30,32及び各ファジィ推論部23,25,
27,29,31,33について個別に説明する。
【0021】立ち上がり操作用条件判断部22は、制御
周期(判断周期):20秒 入力変数:温度偏差dDTB 温度偏差変化量dCTBであって、判断すべき条件は、
温度実測値が第3の領域43の範囲内にあるかどうかで
ある。これをIF〜THEN方式で表すと、IF第3の
領域43  THENとなる。
【0022】このとき、立ち上がり操作用ファジィ推論
部23において用いるルールは、温度偏差dDTBと温
度偏差変化量dCTBとを2つの条件とし、金型温度を
設定温度値に近づけるために必要な出力率dZBのグレ
ードを最終結論とする。その記述方式はIF〜THEN
方式であって、以下に示している。IF  dDTB=
PB  AND  NOT(dCTB)  THEN 
 dZB=PBただし、出力グレードdZB:PB(3
5),Z(0),NB(−35)引き戻し操作用条件判
断部24は、制御周期(判断周期):10秒 入力変数:前回出力値cZBV :90秒前との設定値変化量cDSVOH:90秒前と
の出力値変化量cCZBH:40秒前との出力値変化量
cCZBHH:20秒前との設定値変化量cDSVOC
:20秒前との出力値変化量cCZBC:温度偏差cD
TB :20秒後の温度偏差予測値cETB :温度偏差変化量cCTBであって、判断すべき1つの
条件A1は、 IF  前回出力値≧0  THEN IF  過去90秒間設定値変化なし  THENIF
  温度偏差≦−1かつ  温度偏差の予測>0かつ 
 温度偏差変化量>0かつ  過去90秒間に5%以上
出力値を減少させていない  THENである。
【0023】このとき、引き戻し操作用ファジィ推論部
25において用いるルールは、温度偏差cCTBを条件
とし、金型温度を設定温度値に近づけるために必要な出
力率cZBのグレードを最終結論とする。その記述方式
はIF〜THEN方式であって、以下に示している。
【0024】IF  cCTB=PB  THEN  
cZB=NB IF  cCTB=PS  THEN  cZB=NM
IF  cCTB=Z    THEN  cZB=Z
また、判断すべき1つの条件A2は、 IF  前回出力値≧0  THEN IF  過去90秒間設定値変更なし  THENIF
  温度偏差≧1かつ  温度偏差の予測<0かつ  
温度偏差変化量<0かつ  過去90秒間に5%以上出
力値を増加させていない  THENである。
【0025】このとき、引き戻し操作用ファジィ推論部
25において用いるルールは、 IF  cCTB=NB  THEN  cZB=PB
IF  cCTB=NS  THEN  cZB=PM
IF  cCTB=Z    THEN  cZB=Z
また、判断すべき1つの条件B1は、 IF  前回出力値<0  THEN IF  過去20秒間設定値変化なし  THENIF
  温度偏差≦−1かつ  温度偏差の予測>0かつ 
 温度偏差変化量>0かつ  過去20秒間に1%以上
出力値を減少させていない  THENである。
【0026】このとき、引き戻し操作用ファジィ推論部
25において用いるルールは、 IF  cCTB=PB  THEN  cZB=NM
IF  cCTB=PS  THEN  cZB=NS
IF  cCTB=Z    THEN  cZB=Z
また、判断すべき1つの条件B2は、 IF  前回出力値<0  THEN IF  過去20秒間設定値変化無し  THENIF
  温度偏差≧1かつ  温度偏差の予測<0かつ  
温度偏差変化量<0かつ  過去20秒間に1%以上出
力値を増加させていない  THENである。
【0027】このとき、引き戻し操作用ファジィ推論部
25において用いるルールは、 IF  cCTB=NB  THEN  cZB=PM
IF  cCTB=NS  THEN  cZB=PS
IF  cCTB=Z    THEN  cZB=Z
ただし、上記各条件A1,A2,B1,B2における出
力グレードcZBは、PB(70),PM(35),P
S(15),Z(0),NS(−15),NM(−35
)、NB(−70) 定常領域用条件判断部26は、 制御周期(判断周期):40秒 入力変数:設定変更量hCTB :温度偏差hDTB :80秒前との出力値変化量hCZBH:20秒前との
出力値変化量hCZBCであって、判断すべき条件は、 IF  設定変更が行われず  THENIF  出力
変化量が加熱時(10%〜−10%)冷却時(1%〜−
1%)の範囲内  THENである。
【0028】このとき、定常領域用ファジィ推論部27
において用いるルールは、温度偏差hDTBと偏差の変
化dCTBとを2つの条件とし、金型温度を設定温度値
に近づけるために必要な出力率hZBのグレードを最終
結論とする。その記述方式はIF〜THEN方式であっ
て、以下に示している。 IF  hCTB=NB  AND  hDTB=PB
  THEN  hZB=PMIF  hCTB=Z 
   AND  hDTB=PB  THEN  hZ
B=NSIF  hCTB=PB  AND  hDT
B=PB  THEN  hZB=NMIF  hCT
B=NB  AND  hDTB=Z    THEN
  hZB=PBIF  hCTB=Z    AND
  hDTB=Z    THEN  hZB=ZIF
  hCTB=PB  AND  hDTB=Z   
 THEN  hZB=NBIF  hCTB=NB 
 AND  hDTB=NB  THEN  hZB=
PMIF  hCTB=Z    AND  hDTB
=NB  THEN  hZB=PSIF  hCTB
=PB  AND  hDTB=NB  THEN  
hZB=NMただし、出力グレードhZB:PB(5)
,PM(4),PS(3),Z(0),NS(−3),
NM(−3),NB(−5)設定値変更時用条件判断部
28は、 制御周期(判断周期):10秒 入力変数:設定変更量eDSVA :温度偏差eDTB であって、判断すべき条件は、IF  設定変更が行わ
れた時  THENである。
【0029】このとき、設定値変更時用ファジィ推論部
29において用いるルールは、温度偏差eDTBを条件
とし、金型温度を新たな設定温度値に近づけるために必
要な出力率eZBのグレードを最終結論とする。その記
述方式はIF〜THEN方式であって、以下に示してい
る。 IF  eDTB  =PB  THEN  eZB=
NBIF  eDTB  =PS  THEN  eZ
B=NMIF  eDTB  =Z    THEN 
 eZB=ZIF  eDTB  =NS  THEN
  eZB=PMIF  eDTB  =NB  TH
EN  eZB=PBただし、出力グレードeZB:P
B(35),PM(30),Z(0),NM(−30)
,NB(−35)外乱検出時用条件判断部30は、 制御周期(判断周期):10秒 入力変数:前回出力値aZBV :90秒前との設定値変化量aDSVOH:90秒前と
の出力値変化量aCZBH:40秒前との出力値変化量
aCZBHH:20秒前との設定値変化量aDSVOC
:20秒前との出力値変化量aCZBC:温度偏差aD
TB :偏差の変化量aCTB であって、判断すべき1つの条件A1は、IF  前回
出力値≧0  THEN IF  過去90秒間設定値変化なし  THENIF
  温度偏差≧1  かつ  温度偏差変化量>0かつ
  過去90秒間に10%以上出力値を減少させていな
い  THENである。
【0030】このとき、外乱検出時用ファジィ推論部3
1において用いるルールは、温度偏差aCTBを条件と
し、金型温度を設定温度値に近づけるために必要な出力
率aZBのグレードを最終結論とする。その記述方式は
IF〜THEN方式であって、以下に示している。
【0031】 IF  aCTB=PB  THEN  cZB=NB
IF  cCTB=PS  THEN  cZB=NM
IF  cCTB=Z    THEN  cZB=Z
また、判断すべき1つの条件A2は、 IF  前回出力値≧0  THEN IF  過去90秒間設定値変化なし  THENIF
  温度偏差≦−1  かつ  温度偏差変化量<0か
つ  過去90秒間に10%以上出力値を増加させてい
ない  THENである。
【0032】このとき、外乱検出時用ファジィ推論部3
1において用いるルールは、 IF  aCTB=NB  THEN  aZB=PB
IF  aCTB=NS  THEN  aZB=PM
IF  aCTB=Z    THEN  aZB=Z
また、判断すべき1つの条件B1は、 IF  前回出力値<0  THEN IF  過去20秒間設定値変化無し  THENIF
  温度偏差≧1  かつ  温度偏差変化量>0かつ
  過去20秒間に1%以上出力値を減少させていない
  THENである。
【0033】このとき、外乱検出時用ファジィ推論部3
1において用いるルールは、 IF  aCTB=PB    THEN  aZB=
NMIF  aCTB=PS    THEN  aZ
B=NSIF  aCTB=Z      THEN 
 aZB=Zまた、判断すべき1つの条件B2は、 IF  前回出力値<0  THEN IF  過去20秒間設定値変化なし  THENIF
  温度偏差≦−1  かつ  温度偏差変化量<0か
つ  過去20秒間に1%以上出力値を増加させていな
い  THENである。
【0034】このとき、外乱検出時用ファジィ推論部3
1において用いるルールは、 IF  aCTB=NB  THEN  aZB=PM
IF  aCTB=NS  THEN  aZB=PS
IF  aCTB=Z    THEN  aZB=Z
ただし、出力グレードaZB:PB(50),PM(2
5),PS(12.5),Z(0),NS(−12.5
),NM(−25),NB(−50)偏差補正用条件判
断部32は、 制御周期(判断周期):60秒 入力変数:温度偏差gDTB :温度偏差変化量gCTB :設定値変更量gCSV であって、判断すべき条件は、IF  第2の領域42
内  かつ  設定変更が行われていない  THEN
である。
【0035】このとき、偏差補正用ファジィ推論部33
において用いるルールは、温度偏差gDTBと温度偏差
変化量gCTBとを2つの条件とし、金型温度を設定温
度値に近づけるために必要な出力率gZBのグレードを
最終結論とする。その記述方式はIF〜THEN方式で
あって、以下に示している。 IF  gCTB=z  AND  gDTB=PB 
 THEN  gZB=NBIF  gCTB=z  
AND  gDTB=PS  THEN  gZB=N
SIF  gCTB=PB  OR  gCTB=NB
  OR  gDTB=Z             
                         
      THEN  gZB=NBIF  gCT
B=z  AND  gDTB=NS  THEN  
gZB=PSIF  gCTB=z  AND  gD
TB=PB  THEN  gZB=PBただし、上記
各条件A1,A2,B1,B2における出力グレードg
ZBは、PB(60),PS(30),Z(0),NS
(−30),NB(−60)次に、上記構成のファジィ
推論による温度制御システムの動作を、図11ないし図
16のフローチャートを参照して説明する。ただし、フ
ァジィ制御装置10は、押出部3の各ブロック毎に設け
られた温度センサ9,9・・・からの温度実測値に基づ
いて、各ブロック毎にファジィ推論による制御を行うの
であるが、ここでは説明を分かり易いものとするために
、任意の1つのブロックについての動作説明のみを行う
ものとする。
【0036】入力情報演算部21には、押出成形機1の
押出部3の任意のブロックに設けられた温度センサ9か
らの温度実測値が、例えば5秒間隔で入力されている。 入力情報演算部21では、この入力された温度実測値と
、予め設定された温度設定値とから、温度偏差DTBと
温度偏差変化量CTBとを求め、これらのデータを各条
件判断部22,24,26,28,30,32に供給す
る。
【0037】立ち上がり操作用条件判断部22では、導
かれた温度偏差DTBと温度偏差変化量CTBとに基づ
き、20秒毎に、設定された条件(すなわち、温度実測
値が第3の領域43にあるかどうか。)の判断を行う(
ステップS11)。そして、第3の領域にある場合には
、ステップS12へと動作を進め、立ち上がり操作用フ
ァジィ推論部23に指令信号を送出して、立ち上がり操
作用ファジィ推論部23におけるファジィ推論を実行し
(ステップS12)、出力率のグレードを計算する。
【0038】引き戻し操作用条件判断部24では、Y〔
℃〕=温度実測値〔℃〕+α〔秒〕×温度変化率〔℃/
秒〕−温度設定値〔℃〕という予測式により出力制御タ
イミング温度Yを決定し、最適なタイミング温度Yのと
きに第3の領域43から第2の領域42に状態が移行し
たと判断し、以下の手順に従って出力率をファジィ推論
により算出するようになっている。すなわち、引き戻し
操作用条件判断部24では、導かれた温度偏差DTBと
温度偏差変化量CTBとに基づき、10秒毎に、設定さ
れた条件を順次判断してゆく。つまり、ステップS21
において、前回出力値が≧0かどうかの判断を行い、ス
テップS22において、過去90秒の間温度設定値が変
更なしかどうかの判断を行い、ステップS23において
、温度偏差が≦−1かどうかの判断を行い、ステップS
24において、温度偏差の予測が>0かどうかの判断を
行い、ステップS25において、温度偏差変化量が>0
かどうかの判断を行い、ステップS26において、過去
90秒間に5%以上出力値を減少させていないかどうか
の判断を行う。そして、ステップS21からステップS
26までの全ての判断においてYESである場合には、
ステップS27へと動作を進め、引き戻し操作用ファジ
ィ推論部25に指令信号を送出して、引き戻し操作用フ
ァジィ推論部25におけるファジィ推論を実行し、条件
A1での出力率グレードを計算する。
【0039】また、ステップS23における判断がNO
てある場合には、ステップS28へと動作を進め、ステ
ップS28において、温度偏差が≧1かどうかの判断を
行い、ステップS29において、温度偏差の予測が<0
かどうかの判断を行い、ステップS30において、温度
偏差変化量が<0かどうかの判断を行い、ステップS3
1において、過去90秒間に5%以上出力値を増加させ
ていないかどうかの判断を行う。そして、ステップS2
8からステップS31までの全ての判断においてYES
である場合には、ステップS32へと動作を進め、引き
戻し操作用ファジィ推論部25に指令信号を送出して、
引き戻し操作用ファジィ推論部25におけるファジィ推
論を実行し、条件A2での出力率のグレードを計算する
【0040】また、ステップS21における判断がNO
である場合には、ステップS33へと動作を進め、ステ
ップS33において、過去20秒間の温度設定値が変更
なしかどうかの判断を行い、ステップS34において、
温度偏差が≦−1かどうかの判断を行い、ステップS3
5において、温度偏差の予測が>0かどうかの判断を行
い、ステップS36において、温度偏差変化量が>0か
どうかの判断を行い、ステップS37において、過去2
0秒間に1%以上出力値を減少させていないかどうかの
判断を行う。そして、ステップS33からステップS3
7までの全ての判断においてYESである場合には、ス
テップS38へと動作を進め、引き戻し操作用ファジィ
推論部25に指令信号を送出して、引き戻し操作用ファ
ジィ推論部25におけるファジィ推論を実行し、条件B
1での出力率のグレードを計算する。
【0041】また、ステップS34における判断がNO
である場合には、ステップS39へと動作を進め、ステ
ップS39において、温度偏差が≧1かどうかの判断を
行い、ステップS40において、温度偏差の予測が<0
かどうかの判断を行い、ステップS41において、温度
偏差変化量が<0かどうかの判断を行い、ステップS4
2において、過去20秒間に1%以上出力値を増加させ
ていないかどうかの判断を行う。そして、ステップS3
9からステップS42までの全ての判断においてYES
である場合には、ステップS43へと動作を進め、引き
戻し操作用ファジィ推論部25に指令信号を送出して、
引き戻し操作用ファジィ推論部25におけるファジィ推
論を実行し、条件B2での出力率のグレードを計算する
【0042】定常領域用条件判断部26では、導かれた
温度偏差DTBと温度偏差変化量CTBとに基づき、4
0秒毎に、設定された条件を順次判断してゆく。すなわ
ち、ステップS51において、温度設定値の変更が行わ
れたかどうかの判断を行い、ステップS52において、
加熱中であるかどうかの判断を行い、ステップS53に
おいて、出力値変化量(cCZBH)が−10≦cCZ
BH≦+10であるかどうかの判断を行う。そして、ス
テップS51からステップS53までの全ての判断にお
いてYESである場合には、ステップS54へと動作を
進める。また、ステップS52における判断がNOであ
る場合には、ステップS55へと動作を進め、ステップ
S55において、出力値変化量(cCZBH)が−1≦
cCZBH≦+1であるかどうかの判断を行う。そして
、ステップS55での判断がYESである場合には、ス
テップS54へと動作を進める。そして、S54におい
て、定常領域用ファジィ推論部27に指令信号を送出し
て、定常領域用ファジィ推論部27におけるファジィ推
論を実行し、出力率のグレードを計算する。
【0043】設定値変更時用条件判断部28では、導か
れた温度偏差DTBと温度偏差変化量CTBとに基づき
、10秒毎に、設定された条件を順次判断してゆく。 すなわち、ステップS61において、温度設定値の変更
が行われたかどうかの判断を行い、変更が行われている
場合には、ステップS62へと動作を進める。そして、
設定値変更時用ファジィ推論部29に指令信号を送出し
て、設定値変更時用ファジィ推論部29におけるファジ
ィ推論を実行し、出力率のグレードを計算する。
【0044】外乱検出時用条件判断部30では、出力率
の変動と、温度設定値変更の有無と、温度偏差変化量と
によってクリスプな集合を作り、各集合に適合した時点
で、出力率をファジィ推論により算出するようになって
いる。すなわち、外乱検出時用条件判断部30では、導
かれた温度偏差DTBと温度偏差変化量CTBとに基づ
き、10秒毎に、設定された条件を順次判断してゆく。 つまり、ステップS71において、前回出力値が≧0か
どうかの判断を行い、ステップS72において、過去9
0秒の間温度設定値が変更なしかどうかの判断を行い、
ステップS73において、温度偏差が≧1かどうかの判
断を行い、ステップS74において、温度偏差変化量が
>0かどうかの判断を行い、ステップS75において、
過去90秒間に10%以上出力値を減少させていないか
どうかの判断を行う。そして、ステップS71からステ
ップS75までの全ての判断においてYESである場合
には、ステップS76へと動作を進め、外乱検出時用フ
ァジィ推論部31に指令信号を送出して、外乱検出時用
ファジィ推論部31におけるファジィ推論を実行し、条
件A1での出力率のグレードを計算する。
【0045】また、ステップS72における判断がNO
である場合には、ステップS77へと動作を進め、ステ
ップS77において、温度偏差が≦−1かどうかの判断
を行い、ステップS78において、温度偏差変化量が<
0かどうかの判断を行い、ステップS79において、過
去90秒間に10%以上出力値を増加させていないかど
うかの判断を行う。そして、ステップS77からステッ
プS79までの全ての判断においてYESである場合に
は、ステップS80へと動作を進め、外乱検出時用ファ
ジィ推論部31に指令信号を送出して、外乱検出時用フ
ァジィ推論部31におけるファジィ推論を実行し、条件
A2での出力率のグレードを計算する。
【0046】また、ステップS71における判断がNO
である場合には、ステップS81へと動作を進め、ステ
ップS81において、過去20秒の間温度設定値が変更
なしかどうかの判断を行い、ステップS82において、
温度偏差が≧1かどうかの判断を行い、ステップS83
において、温度偏差変化量が>0かどうかの判断を行い
、ステップS84において、過去20秒間に1%以上出
力値を減少させていないかどうかの判断を行う。そして
、ステップS81からステップS84まで全ての判断に
おいてYESである場合には、ステップS85へと動作
を進め、外乱検出時用ファジィ推論部31に指令信号を
送出して、外乱検出時用ファジィ推論部31におけるフ
ァジィ推論を実行し、条件B1での出力率のグレードを
計算する。
【0047】また、ステップS82における判断がNO
である場合には、ステップS86へと動作を進め、ステ
ップS86において、温度偏差が≦−1かどうかの判断
を行い、ステップS87において、温度偏差変化量が<
0かどうかの判断を行い、ステップS88において、過
去20秒間に1%以上出力値を増加させていないかどう
かの判断を行う。そして、ステップS86からステップ
S88までの全ての判断においてYESである場合には
、ステップS89へと動作を進め、外乱検出時用ファジ
ィ推論部31に指令信号を送出して、外乱検出時用ファ
ジィ推論部25におけるファジィ推論を実行し、条件B
2での出力率のグレードを計算する。
【0048】偏差補正用条件判断部32では、温度偏差
量が少ないために、引き戻し操作用ファジィ推論部25
及び外乱検出時用ファジィ推論部31ともに対応できな
い場合に動作するブロックであって、温度設定値に変更
がなくしかも偏差がある場合でクリスプな集合を作り、
その集合に適合した時点で、出力率をファジィ推論によ
り算出するようになっている。すなわち、偏差補正用条
件判断部32では、導かれた温度偏差DTBと温度偏差
変化量CTBとに基づき、60秒毎に、設定された条件
を順次判断してゆく。つまり、ステップS91において
、温度実測値が第2の領域42内かどうかの判断を行い
、ステップS92において、温度設定値に変更がないか
どうかの判断を行う。そして、いずれのステップS91
,S92においてもYESである場合には、ステップS
93へと動作を進める。そして、ステップS93におい
て、偏差補正用ファジィ推論部33に指令信号を送出し
て、偏差補正用ファジィ推論部33におけるファジィ推
論を実行し、出力率のグレードを計算する。
【0049】出力率演算部34では、各ファジィ推論部
23,25,27,29,31,33から導かれた出力
率のグレードを、例えば重み付け平均法により物理量に
変換して最終的な出力率の変化分を算出し、この出力率
の変化分を加味した新たな制御出力を得る。この制御出
力は、システム制御部11を介して加熱冷却装置8に与
えられ、押出部3の対応するブロックの加熱制御及び冷
却制御を行うようになっている。
【0050】なお、上記実施例では、第3の領域43を
立ち上がり操作用ファジィ推論部23が受け持ち、第2
の領域42を引き戻し操作用ファジィ推論部25と外乱
検出時用ファジィ推論部31と偏差補正用ファジィ推論
部33とが受け持ち、第1の領域41を定常領域用ファ
ジィ推論部27と外乱検出時用ファジィ推論部31と偏
差補正用ファジィ推論部33とが受け持つように構成し
ているが、各ファジィ推論部23,25,27,29,
31,33のパラメータの設定次第では、第3の領域4
3を立ち上がり操作用ファジィ推論部23と引き戻し操
作用ファジィ推論部25とが受け持ち、第2の領域42
を引き戻し操作用ファジィ推論部25と定常領域用ファ
ジィ推論部27と設定値変更時用ファジィ推論部29と
外乱検出時用ファジィ推論部31と偏差補正用ファジィ
推論部33とが受け持ち、第1の領域41を定常領域用
ファジィ推論部27と設定値変更時用ファジィ推論部2
9と外乱検出時用ファジィ推論部31と偏差補正用ファ
ジィ推論部33とが受け持つように構成することが可能
である。
【0051】また、上記実施例では、温度制御領域を3
つの領域に区分して制御しているが、この3つの領域に
限定されるものではなく、例えば4つ、5つ等の領域に
区分して制御することにより、よりきめの細かい制御が
可能となる。
【0052】〔実験例〕上記の温度制御システムによる
ファジィ制御の性能評価として、市販の温度調節計によ
る制御動作との比較を行った。市販温度調節計の各PI
D係数は、加熱比例帯(Ph :17℃)、積分時間(
I:196秒)、微分時間(D:49秒)、冷却比例帯
(Pc :705℃)である。これらは、予め200℃
における最適なPID係数をオートチューニングによっ
て得た値である。
【0053】比較項目としては、■立ち上がり動作、■
設定変更動作の2項目であり、立ち上がり動作は、常温
から200℃まで温度上昇させたときの昇温所要時間と
、オーバーシュート量とを比較した。また、設定値変更
動作は、設定値を200℃とし、この200℃から22
0℃に変更したときの制御が安定するまでの所要時間と
オーバーシュート量とを比較した。
【0054】温度設定値を200℃としたときの立ち上
がり状態の比較を図17(a)のグラフ及び図17(b
)の表に示す。また、温度設定値を200℃から220
℃に変更したときの設定値変更状態の比較を図18(a
)のグラフ及び図18(b)の表に示す。
【0055】すなわち、市販温度調節計の加熱比例帯(
Ph )は17℃となっていることから、当然に183
℃あたりから出力に変化がみられる。これに対し本制御
システムでは、195℃あたりまで出力を100%にた
もち、それ以降急激に出力を下げるといった制御となっ
ている。しかも、適切な出力操作を行っているために、
オーバーシュートを最小に抑えることができている。数
値的には、本制御システムの方が市販温度調節計より、
安定するまでの時間(整定時間)で約1/2に短縮し、
オーバーシュート量で約1/3に減少していることがわ
かる。
【0056】また、市販温度調節計の加熱比例帯(Ph
 )が17℃となっていることから、20℃の設定値変
更に対しては、ほぼ設定値変更直後から、出力を制御し
ながら温度実測値を温度設定値に近づけるという動作を
行っているが、本制御システムでは、PID制御のよう
な比例帯といった概念を持たないために、立ち上がりと
同様温度設定値付近で初めて出力操作を行っている。こ
のため、設定値変更に関しても、整定時間で約1/3に
短縮し、オーバーシュート量で約1/5に減少している
ことがわかる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係わるファジィ推論による温度
制御システムは、ファジィ推論部を、立ち上がり操作用
ファジィ推論部、引き戻し操作用ファジィ推論部、定常
領域用ファジィ推論部、設定値変更用ファジィ推論部に
よって構成し、それぞれの受け持ち温度領域において適
切な推論動作を行うようにしたので、従来のPID制御
による温度調節に比べて、立ち上がり時間の短縮及び温
度設定値の変更における整定時間の短縮が図れると共に
、オーバーシュート量の少ない安定した制御が可能とな
る。また、多様化する制御対象への対応が可能となり、
これによって広い範囲での生産効率を高めることができ
るといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】  は本発明のファジィ推論による温度制御シ
ステムの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】  は同システムが適用された押出成形機の構
成を示す概略図である。
【図3】  は温度制御領域のの区分を示す図である。
【図4】  (a)及び(b)は各ファジィ推論部にお
ける偏差及び温度偏差変化量についてのメンバーシップ
関数を示す図である。
【図5】  は各ファジィ推論部における偏差及び温度
偏差変化量についてのメンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図6】  (a)及び(b)は各ファジィ推論部にお
ける偏差及び温度偏差変化量についてのメンバーシップ
関数を示す図である。
【図7】  は各ファジィ推論部における偏差及び温度
偏差変化量についてのメンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図8】  は各ファジィ推論部における偏差及び温度
偏差変化量についてのメンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図9】  (a)及び(b)は各ファジィ推論部にお
ける偏差及び温度偏差変化量についてのメンバーシップ
関数を示す図である。
【図10】  は出力率についてのメンバーシップ関数
の一例を示す図である。
【図11】  は各ファジィ推論部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図12】  は各ファジィ推論部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】  は各ファジィ推論部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図14】  は各ファジィ推論部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図15】  は各ファジィ推論部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図16】  は各ファジィ推論部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】  (a)は市販温度調節計と本制御システ
ムとの立ち上がり状態の比較を示すグラフである。(b
)は市販温度調節計と本制御システムとの立ち上がり状
態の比較を示す表である。
【図18】  (a)は市販温度調節計と本制御システ
ムとの設定値変更状態の比較を示すグラフである。(b
)は市販温度調節計と本制御システムとの設定値変更状
態の比較を示す表である。
【符号の説明】
21      入力情報演算部 22      立ち上がり操作用条件判断部23  
    立ち上がり操作用ファジィ推論部24    
  引き戻し操作用条件判断部25      引き戻
し操作用ファジィ推論部26      定常領域用条
件判断部27      定常領域用ファジィ推論部2
8      設定値変更時用条件判断部29    
  設定値変更時用ファジィ推論部30      外
乱検出時用条件判断部31      外乱検出時用フ
ァジィ推論部32      偏差補正用条件判断部3
3      偏差補正用ファジィ推論部34    
  出力率演算部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィードバック制御により、温度の実測値
    が設定値に一致するように加熱、冷却による温度調節を
    行う温度制御システムにおいて、入力情報を温度実測値
    と温度設定値との偏差DTB、及び偏差DTBの前回値
    に対する変化CTBとしたとき、前記偏差DTBと前記
    偏差の変化CTBとによって出力率ZBのグレードを算
    出し、その算出結果を送出する立ち上がり操作用ファジ
    ィ推論部と、前記偏差の変化CTBによって出力率ZB
    のグレードを算出し、その算出結果を送出する引き戻し
    操作用ファジィ推論部と、前記偏差DTBと前記偏差の
    変化CTBとによって出力率ZBのグレードを算出し、
    その算出結果を送出する定常領域用ファジィ推論部と、
    前記温度設定値が変更されたとき、前記偏差DTBによ
    って出力率ZBのグレードを算出し、その算出結果を送
    出する設定値変更時用ファジィ推論部と、前記各ファジ
    ィ推論部から送出された出力率ZBのグレードに基づい
    て出力率の変化量を演算し、この出力率に従って新たな
    制御出力を得る出力率演算部とを備えたことを特徴とす
    るファジィ推論による温度制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995027235A1 (fr) * 1994-03-31 1995-10-12 Omron Corporation Systeme et methode de regulation
CN107918418A (zh) * 2016-10-31 2018-04-17 淄博中材金晶玻纤有限公司 漏板温度自动控制方法

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