JPH04227241A - トランスデューサヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般的には医療機器用ト
ランスデューサヘッドに関し、特に妊娠中、あるいは分
娩中の胎児の心臓の機能および子宮の収縮を子宮の外か
ら超音波によって監視するための心電図子宮活動計に関
し、さらに医療機器を患者の予め決められた位置、たと
えば妊婦の腹部、に接触保持するための方法および装置
に関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】本発明は本質的には心電計用
、胎児陣痛図用、あるいは子宮内の胎児の心臓機能すな
わち心拍数、あるいはトコ（ｔｏｃｏ）と呼ばれる子宮
の活動を検出し、あるいは同時にこれら両方のパラメー
タを検出するための胎児心箔陣痛図用トランスデューサ
ヘッドまたはセンサヘッドに関する。子宮内の胎児の心
臓機能すなわち心拍数は妊婦の腹の外側に腹部ベルトに
よって位置を固定され取りつけられた超音波トランスデ
ューサヘッドによって標準的に検出される。超音波トラ
ンスデューサヘッドにより放射され、そして胎児により
トランスデューサヘッド方向に反射した信号は、トラン
スデューサヘッド内の圧電クリスタル・トランスデュー
サ素子によって受信され、適当な方法でフィルタされる
。超音波トランスデューサヘッドは妊婦の腹部上で、丁
度胎児の心臓の真上に位置するように腹部ベルトでしっ
かり締め、ハウジングと組織の間を超音波が良好に送受
信出来るように保証しなければならない。

【０００３】子宮の活動は「子宮収縮力測定器」（トコ
ダイナモメータ）と呼ばれるトランスデューサヘッドに
よって検出される。該子宮収縮力測定器は腹部ベルトに
より妊婦の腹部のちょうど子宮底の真上にしっかり取り
つけられる。そのようなトランスデューサはダイナモメ
ータとして働き、腹部ベルトと子宮によって突出し棒に
印加されるそれぞれの力を測定する。突出し棒はハウジ
ングの平坦な接触面の上にわずかに突出し、通常は一つ
または数個のひずみ測定抵抗に接続される。収縮（トコ
）トランスデューサヘッドは子宮の固さと変形を決定し
、子宮の収縮頻度、収縮強度（振幅）、および収縮形態
を検出する。さらに、胎児心機能及び子宮活動（ｔｏｃ
ｏ）の同時超音波監視用に組み合わされたトランスデュ
ーサヘッドは胎児心箔陣痛図用トランスデューサヘッド
と呼ばれる。

【０００４】上述のトランスデューサヘッドの基本機能
および基本構造に関しては、ヨーロッパ特許出願第　Ｅ
Ｐ−Ａ１−３０００６９　号に述べられている。典型的
には既知のトランスデューサヘッドには平坦な円筒形の
ハウジングがあり、患者の腹部に接触させる接触面は本
質的に円形である。ハウジングは腹部ベルト下の確実な
位置に滑り込ませることができ、ボタンでベルトに固定
できる。ボタンは腹部とは反対側のハウジングの側面に
ついており、ベルト中のボタン穴に掛ける。患者が位置
を変えたり、腹部に対してベルトが滑ると、ベルトの方
向を横切って働く張力により傾斜運動（ハウジングのボ
タンを介して）が起き、ハウジングの接触面と患者の腹
部との接触が損なわれる。したがってベルト方向を横切
ってヘッドに過度に大きな力が働くと、測定すべき信号
は損なわれ、悪くすると失われてしまう。

【０００５】既知のトランスデューサヘッドのもう一つ
の問題はボタンを掛けることにより腹部ベルトを閉じる
とトランスデューサヘッドを置き変えることが不可能に
なることである。もしトランスデューサヘッドの配置を
直す必要があれば、腹部ベルトを外しトランスデューサ
ヘッドの配置を直した後にもう一度ベルトを掛けるか、
または腹部ベルトとトランスデューサヘッドの全部を患
者の背中の下を通して引っ張らなければならず、妊婦に
余分な負担をかける。既知のトランスデューサヘッドを
扱う上でのもう一つの問題は、トランスデューサヘッド
を配置し続いてベルトを掛ける操作をする中で、処置の
実行者が両手を使ってトランスデューサヘッドとベルト
を持ち、取りつけねばならないことである。さらに既知
のトランスデューサヘッドのもう一つの欠点は、トラン
スデューサヘッドに特別に適合させ、適切なボタン穴を
備えたベルトでしか正しい位置に固定できないことであ
る。

【０００６】ヨーロッパ特許出第ＥＰ−Ａ２−０１５９
４３４　は心電計の分野で用いるクリップ形の電極を開
示している。クリップ形の電極は患者の四股を包み込み
、電極を四股とスプリング式に接触させる構造設計にな
っている。この型の電極では腹部の測定が出来ない。ド
イツ特許出願第ＤＥ−Ａ１−３４４４６３５　は患者の
心臓および循環をモニタするためのトランスデューサヘ
ッドを開示している。トランスデューサヘッドのハウジ
ングは患者の胸部にベルトで締めるようになっている。 トランスデューサヘッドのハウジングをベルトの正しい
位置に固定する方法の詳細は説明されていない。

【０００７】

【発明の目的】上述のトランスデューサヘッドの欠点を
基本として、本発明の主要な目的はトランスデューサヘ
ッドが傾く危険性を極小化できる様な方法で、患者に対
して予め定めた位置に容易に固定できるトランスデュー
サヘッドを提供することである。さらに本発明の目的は
必要に応じて簡単に配置を直せるトランスデューサヘッ
ドを提供することである。本発明の別の目的は最大幅に
至るまでそれぞれの幅を持った種々の腹部ベルトが使え
る様なトランスデューサヘッドを提供することである。

【０００８】

【発明の概要】本発明によりこれらの目的が達成でき、
本発明に従えば医療機器用トランスデューサヘッドは患
者と接するベルトに保持されるよう適合したハウジング
およびハウジングをベルトに取りつける固定手段を含む
。固定手段はハウジングにロックできるようになった輪
部を含み、ベルトは患者に面しない側のハウジングの表
面上を横切って伸び、輪部とハウジングの間に収まるよ
うな位置で輪部がロックされる。本発明に従ったトラン
スデューサヘッドの好適実施例はさらに輪部がハウジン
グに対して旋回できるように取りつける手段を含む。 この実施例ではハウジングは少なくとも一個の自在軸受
ベアリングスリーブを備え、その軸はベルト方向に伸び
、輪部は少なくともその一端でベアリングピンを形成し
、そしてベアリングピンは自在軸受スリーブ中で保持さ
れる。ロック状態では輪部はハウジングに旋回可能に取
りつけた位置からベルトを横切り、そしてハウジングと
ロックする位置まで伸びる。最も好適な実施例では、輪
部はさらに少なくとも一個の輪部ロック用突起を含み、
そしてハウジングはさらに少なくとも一個のロック用凹
部を含み、輪部ロック用突起がロック用凹部と噛み合う
ように設計されている。

【０００９】さらに特別の実施例では、ハウジングはさ
らに本質的に円筒ジャケット状周辺部を持ち、そして輪
部はさらに少なくとも一個の圧力作用部を持ち、この圧
力作用部はベアリングピンから輪部ロック用突起へと伸
び、輪部がロックした状態ではハウジングの円筒ジャケ
ット状周辺部から実質的に一定の半径で伸びている。こ
の実施例では輪部はまた輪部ロック用突起の領域にベル
トガイド端を含み、このベルトガイド端は自在軸受とは
反対側でベルトに接するようになっている。輪部はまた
ベアリングピンに隣接した屈曲部を含んだベルトのガイ
ド手段を含む。最も好適には輪部はバネ鋼線でできてい
る。

【００１０】本発明はまた医療機器を患者に対して予め
定めた位置に保持する方法を包含する。この方法は医療
機器をハウジング内に置き、ハウジングに取りつけられ
た輪部をロックすることでハウジングを腹部ベルトに取
りつける段階を含む。ベルトは患者に面しない側のハウ
ジング表面を横切って伸び、輪部とハウジングの間に収
まる。ベルトを患者に固定し、医療機器を予め定めた位
置に保持する。

【００１１】

【実施例】図１は本発明によるトランスデューサヘッド
の斜視図であり、輪部が開放状態にある場合を示した図
である。図１に示すようにトランスデューサヘッド１は
本質的にはハウジング２および輪部３から成る。ハウジ
ングには接触面４があり、この面でトランスデューサヘ
ッド１が患者の腹部の肌に触れる。円形の接触面４は円
筒ジャケット状周辺部５に連なり、続いて円錐台状の上
部面６に連なる。ベルト支持面８は平坦かあるいはわず
かに球状にし得るが、使用するベルト７の少なくとも幅
全体にわたって上部面６を横切って両側に伸びている（
第２図参照）。ベルト支持面８はベルトガイド部材９を
通ってハウジング２の上部面６と一体になっている。

【００１２】トランスデューサヘッド１用の接続ケーブ
ル１１は弾力性のあるアンチバックルスリーブ１２によ
ってハウジング２に取りつけられる。輪部３の両端は軸
受ピン１３につながる。ハウジング２は２つの自在軸受
スリーブ１４を備えており、該自在軸受スリーブ１４は
ベルトガイド部材９の領域でハウジング２に取りつけら
れ、またベルト７（第２図）の方向に軸が伸びるように
配置されている。軸受ピン１３は自在軸受スリーブ１４
中に支えられる。輪部の軸受ピン１３は屈曲部１５にな
って伸び、屈曲部１５は接触面４に対して約４５度の角
度を成している。円筒ジャケット状の周辺部分５のレベ
ルで（輪部が第３図に示したように閉じた位置にある場
合）輪部３の屈曲部１５から圧力作用部分１６が伸び、
１６は輪部が閉じている場合（第３図）には腹部に面し
ない側のベルト７に載っている。

【００１３】圧力作用部分１６、１７は輪部ロック用突
起１８、１９に連なる。輪部ロック用突起１８、１９は
輪部を閉じたときにハウジング２のロック用凹部２０、
２１に噛み合い、ロックされる。第３図に示したように
、輪部ロック用突起１８、１９にはベルトガイド端２２
、２３が備わり、これらはベルト７の一端と接触し本質
的にベルトと平行に伸びる。ベルトガイド端２２、２３
は輪部のベアリングピン直近のベルトガイド用屈曲部１
５と一緒になって輪部３を閉じる時にハウジングに対し
て位置自動調整（自己整列）効果がある。輪部ロック用
突起１８、１９はハウジング２の円筒ジャケット状周辺
部５から本質的に等半径の位置に伸びたハンドル部２４
に連なる。輪部３はバネ鋼線で一体成形されている。

【００１４】自在軸受スリーブ１４の反対側で、ベルト
ガイド部材９の端面にハウジング２の滑面２５があり、
ベルトを患者の腰の周りに締めたとき腹部ベルト７の下
にトランスデューサヘッド１のハウジング２を滑り込ま
せ易くしている。ハウジング２を腹部ベルト７の下に滑
り込ませた後、輪部３を閉じ輪部ロック用突起１８、１
９をロック用凹部２０、２１に噛み合わせてロックする
。この状態でベルトは輪部３とハウジング２の間で伸び
ており、ベルトは腹部に接していない側のハウジング２
の表面を横切って伸び、またハウジング２の両側で腹部
に面している輪部３の圧力作用部分１６、１７がベルト
の上にある。好適にはベルト７は輪部３とハウジング２
の間に緩くガイドされるだけなので、トランスデューサ
ヘッド１は輪部を閉じた時にベルト方向に移動可能であ
る。

【００１５】

【発明の効果】固定装置の構造設計により梃の腕が短く
なり、ベルトを横切る方向でハウジングに働く力が減少
するのでトランスデューサを持ち上げたり、ひっくり返
す危険性が減少する。この構造設計によりまたベルト締
めシステムとは無関係に輪部の形によって限定される最
大幅までの任意の腹部ベルトが使用可能になる。トラン
スデューサヘッドのベルトへの取りつけ方法とは無関係
にベルトを患者に装着できる。したがって、測定を繰り
返す場合でもベルトを患者に取りつけたまま必要に応じ
てトランスデューサヘッドをベルトに装着したり、外し
たりできる。固定装置の輪形構造設計によりトランスデ
ューサヘッドをベルト方向に移動、再配置でき、それに
よって測定精度を向上できる。本発明の別の側面によれ
ば、輪部はハウジングに対して旋回できるように取りつ
けられており、したがって処置の実行者はトランスデュ
ーサを片手でベルトに取り付け、そして輪部を閉じるこ
とによりハウジングに対してロックできる。こうしてト
ランスデューサを患者の腹部の適当な位置にしっかり固
定できる。前述の実施例に対して多くの変更や修正が可
能なことは前述の明細書を読めば明らかである。ゆえに
、本発明の真の範囲は前述の実施例だけに限定されるも
のではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるトランスデューサヘッドの斜視図
であり、輪部が開放状態にある場合を示した図である。

【図２】図１の状態でさらにベルト通した状態を示した
図である。

【図３】本発明によるトランスデューサヘッドの斜視図
であり、輪部が閉結状態にある場合を示した図である。

【符号の説明】

１：トランスデューサヘッド ２：ハウジング ３：輪部 ７：ベルト ９：ベルトガイド部材 １８、１９：輪部ロック用突起 ２０、２１：ロック用凹部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ハウジングと、該ハウジングをベルトに取
   り付けるための取り付け手段とより成り、前記取り付け
   手段は輪部を含み、この輪部はそのー方の端が前記ハウ
   ジングのー部に旋回可能に装着され、且つ他方の端部が
   前記ハウジングにロックされ、前記ベルトを前記輪部と
   前記ハウジングの表面との間に挟持するようにしたトラ
   ンスデューサヘッド。
2. 【請求項２】前記輪部は、ロック状態において、前記ハ
   ウジングに取り付けられている位置から、ベルトを横切
   り、そして他方の端部がロックされている位置まで伸び
   る請求項１記載のトランスデューサヘッド。
3. 【請求項３】前記輪部は少なくとも１個のロック用突起
   を有し、前記ハウジングは少なくとも１個のロック用凹
   部を有し、前記ロック用突起が前記ロック用凹部に係合
   してロックされる請求項１記載のトランスデューサヘッ
   ド。