JPH04225844A - 微量ピペット - Google Patents

微量ピペット

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JPH04225844A
JPH04225844A JP40698990A JP40698990A JPH04225844A JP H04225844 A JPH04225844 A JP H04225844A JP 40698990 A JP40698990 A JP 40698990A JP 40698990 A JP40698990 A JP 40698990A JP H04225844 A JPH04225844 A JP H04225844A
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micropipette
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Takeki Oshikubo
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Nichiryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップのシリンダ孔内
においてピストン軸先端と吸入試料液との間に空気層を
介在させたままで試料液を吸入及び排出することにより
、いわゆるPCR(Polymerase  Chai
n  Reaction)法に適用した場合に、試料液
中の浮遊雑菌の影響を受けることなくしかも分注精度の
良い微量ピペットを提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】微量ピペットの第1の従来例としては、
例えば、本出願人が先に特願昭62ー234512号(
特開昭64ー75042号)「可変式ピペット」により
出願したものがある。その構成は、ピペットのボディに
シリンダハウジングを取付け、シリンダハウジングの先
端にチップが着脱自在に取付けられ、更に軸方向にスラ
イドするシャフトのピストン(プランジャ)がシリンダ
ハウジングのシリンダ室に嵌合している。そして、ピス
トンがピペット本体内のシリンダ孔内で(即ち、チップ
内のシリンダ孔ではないことに注意)上下動することに
より、試料をチップ内に吸入した後排出するようになっ
ている。尚、チップは原則的にその都度エジェクト機構
によりエジェクトして再使用せず、これにより試料の混
合の可能性を防止するようにしている。
【0003】しかるに、これによれば、ピストン及び試
料間の空間(即ちシリンダ室及びチップ内の空間)には
常に多量の空気が介在する。従って、このピペットをい
わゆるPCR法等の0.1〜25マイクロリットルの微
量分注作業に適用して、例えばDNAをクローニング(
増幅)させるとする。すると、DNAを含む試料液を吸
入及び排出して分注を行うとき、分注作業を何回か行っ
ているうちに、ピペットに吸入された試料液中の浮遊雑
菌がその都度蒸発して上記何回かのうちにシリンダ室内
に比較的多量の浮遊雑菌が滞留し繁殖してしまう可能性
がある。そして、何度目かの分注作業で、上記多量の雑
菌が一度に排出分注されると、DNAのみならず多量の
雑菌もクローニングされてしまい、所望の正確なDNA
クローニング作業を識別できなくなるという欠点があっ
た。
【0004】第2の従来例としては、米国特許第467
2857号及び4023716号のピペットの如く、い
わゆるポジティブ・ディスプレイスメント型と呼ばれる
ものがある。その構成は、ピペットのボディ又はその延
長部に対して、比較的細径のシリンダ孔を有するチップ
が着脱自在に取付けられ、更に軸方向にスライドするシ
ャフトの比較的細径のピストン軸(プランジャ)がシリ
ンダ孔に嵌合している。そして、ピストン軸がチップの
シリンダ孔内で(即ち、ピペット本体内でないことに注
意)上下動することにより、試料をチップ内に吸入した
後排出するようにしている。尚、チップは同様に原則的
にその都度エジェクト機構によりエジェクトする。
【0005】これによれば、ピストン及びシリンダが比
較的細径のため、上記PCR法等の如く試料を微量に分
注する作業に適する上に、試料を吸入するときはピスト
ン軸がシリンダ孔の下端まで至っているために、試料を
吸入するときピストン軸及び試料間に空気が介在する空
間が殆ど存在しない。従って、第1の従来例の如く、シ
リンダ室内に浮遊雑菌が溜まるおそれがなくなり正確な
DNAクローニングを行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
2の従来例においては、ピストン軸先端及び試料間にも
ともと何等空気層が介在されていないので、ピストン軸
による試料の排出時に、該空気層の押し出し圧力により
試料液をチップから吹き飛ばす作用が無くなる。従って
、ピストン軸がシリンダ孔から突出しない型(上記米国
特許第4672857号参照)のものではシリンダ孔の
先端部に、またピストン軸がシリンダ孔から突出する型
(上記米国特許第4023716号参照)のものでは突
出したピストン軸とチップ先端外面との間に、夫々試料
液の一部が残存してしまい、その分だけ分注の容量精度
が低下し易いという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来例の
欠点を解決したものであり、その構成は、ピペット本体
(1、35)と、該ピペット本体(1、35)内に軸方
向スライド可能にかつバネ手段(43、32)により上
方向へ付勢されて収納されたシャフトユニット(41)
であって、その先端にピストン(54、54′)を着脱
可能に保持し、下方スライド限位置で該ピストンを離脱
させる前記シャフトユニット(41)と、シリンダ孔(
58c)を有し、かつピペット本体(1、35)の先端
に着脱可能に取付けられ、該シリンダ孔(58c)内に
前記ピストン(54、54′)を挿入されるチップ(5
8、58′58″)と、該ピペット本体(1、35)に
軸方向スライド可能にかつバネ手段(53)により上方
へ付勢されて取付けられ、前記シャフトユニット(41
)により押圧スライドされることにより前記チップを下
方へ押圧し、これによりチップ(58、58′、58″
)を、シャフトユニットから離脱されたピストン(54
、54′)と共にピペット本体から離脱せしめるエジェ
クタ手段(51)とを備え、前記チップとピストンとの
配置関係は、前記シャフトユニット(41)がチップ内
への試料の吸引を行うべく下方へ所定ストローク(L1
)スライドしたときに、チップ(58、58′、58″
)のシリンダ孔(58c)内においてピストン先端とチ
ップ先端との間に所定寸法(l1)量の空気が介在され
るよう設定され、かつ吸入した試料を排出するべくシャ
フトユニット(41)が下方へ前記ストローク(L1)
スライドした後、更に下方へ超過のストローク(L2)
分スライドしたときに、前記シリンダ孔内においてピス
トン先端とチップ先端との間になお所定寸法(l2)量
の空気が介在されるよう設定されていることである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、試料はチップ内にその都度
新鮮な若干量の空気と共に吸入される。従って、、最初
の従来例の如くピペット本体のシリンダ室まで多量の滞
留空気(この中に浮遊雑菌が繁殖し易い)と共に吸入さ
れる構成と比較して、特に試料がDNAを含む液である
場合、DNA液が浮遊雑菌の影響を受けず、正確なDN
Aの増幅(クローニング)を行うことができる。
【0009】また、試料はピストン軸及び試料間に若干
量の空気を介在しつつ分注され、しかも超過のストロー
ク(L2)分だけ更に排出空気により押し出され吹き飛
ばされる。従って、試料はチップの先端に残存し難く、
分注容量精度を向上できる。
【0010】
【実施例】図1及び図2は夫々本発明になる微量ピペッ
トの側面図及び平面図、図3乃至図5は夫々上記微量ピ
ペットの縦断図、図3中4ー4線及び5ー5線に沿う断
面図、図6乃至図9は夫々上記微量ピペットの順次の動
作を示す縦断図である。
【0011】図1乃至図3中、1は略円筒形の樹脂製ボ
ディで、上方の断面略楕円形孔1a及び下方の断面円形
孔1bを有し、更に軸方向略中央に段部1c、リブ1d
(図4参照)、一対の軸方向所定長の案内凸条1e(図
4参照)及び分注量デジタル表示窓1fを、かつ下端に
ネジ孔1g等を有する。
【0012】2はすでに公知の分注量デジタル表示機構
で、夫々楕円形断面の固定板3及び押さえブロック4(
中央ネジ孔4aを有する)間に、一の駆動ギヤ5(その
D形断面孔が後述する上部シャフト26のD形断面軸部
に一体回転可能に嵌合されている)、夫々外周に対応桁
デジタル表示用の0〜9の数字を配列された3個の被動
ギヤドラム6(夫々上部シャフト26に別体回転可能に
嵌合されている)、ピニオンシャフト7に別体回転可能
に支承した2個のピニオンギヤ8を介装して構成される
【0013】この表示機構2はボディ1の断面楕円形孔
1a内に、固定板3が段部1cに当接するに至るまで挿
入される。なお、9はワッシャ、10は図中右方の2個
の被動ドラム6の内周に夫々該ドラムどうしの間隔を調
整するために嵌合されたスペーサリング、11は押さえ
ブロック4のネジ孔にピニオンシャフト7と螺合してこ
れを固定するべく挿入されたナットである。
【0014】12は樹脂製キャップで、ボディ1の楕円
形孔1a開口部に上記表示機構2を押さえつつ挿入され
、ネジ13、14によりボディ1に固定される。
【0015】21は後述する上部シャフト26の回転を
ロックするロック機構で、ロックネジスリーブ22、該
ロックネジスリーブ22の上端に一体回転可能に嵌合さ
れたロックハンドル23、上部シャフト26のD形断面
軸部により貫通されるD形断面孔を有することにより該
上部シャフト26に一体回転可能とされたロックプレー
ト24からなる。ロックネジスリーブ22は押さえブロ
ック4のネジ孔4aに螺入されてワッシャ25を介して
ロックプレート24を押さえブロック4に対して押し付
けることにより、該ロックプレート24引いてはこれと
一体の上部シャフト26の回転を阻止、即ちロックする
機能を有する。
【0016】26はその略全長にわたる略D形断面軸部
を有する上部シャフトで、ボディ1内にロック機構21
、表示機構2を貫通して収納される。上部シャフト26
のD形断面軸部は固定板3の下方でネジ体27のD形断
面孔を貫通して該ネジ体27と互に一体回転可能とされ
、かつ下端ネジ部26aの直上部にストッパカラー28
が嵌合され、かつ上端に押しボタン29が装着される。
【0017】30は可動ナットで、ボディ1のリブ1d
内において(図4参照)その両側の案内凹条30aを夫
々案内凸条1eに案内され、ボディ1に対して回転は出
来ないが軸方向にはスライド自在に取付けられ、かつ中
央ネジ孔30bに上記ネジ体27が螺合されている。可
動ナット30は2段バネ受け31との間に配した比較的
バネ力の強い2段バネ32により上方へ付勢されている
【0018】35は樹脂製ノズルハウジングで、その上
段ネジ部35aをボディ1の下端ネジ部1gに螺入させ
てボディ1に取付けられ、次段ネジ部35bに後述する
エジェクタパイプ51を保持する保持キャップ52が螺
合され、かつその両側の一対の案内凹条35c(図5参
照)、及び該エジェクタパイプ51の一対の軸方向スト
ッパ部51aにより挿通される一対の軸方向孔35d(
実際には図5に示す位置に配されるが、図3中ではわか
り易くするため90度分角度を変更した位置に示す)を
有する。更にノズルハウジング35は、1段バネ受け3
7を受ける段部35e、及び後述するチップ58を係止
するための係止凸部35f、及び後述するスリーブ45
のフランジ部により当接される段部35gを有する。
【0019】38は中間シャフト、39は下部シャフト
、40は後述するピストン54をチャッキングするチャ
ックであり、夫々互に螺合により順次軸方向に連結固定
され、しかも中間シャフト38はその上端を上部シャフ
ト26のネジ部26aに螺合固定されている。従って、
全てのシャフト26、38、39、チャック40及びピ
ストン54は軸方向一体のシャフトユニット41を形成
する。このシャフトユニット41は、中間シャフト38
に取付けたEリング42及び1段バネ受け37との間に
配した比較的バネ力の弱い1段バネ43により上方へ付
勢されている。
【0020】なお、チャック40は、いわゆるシャープ
ペンシルの芯保持機構と類似のもので、チャック下端の
テーパ状拡径部に断面十字形の軸方向切り込み40aに
より各部分が夫々半径方向外方へ弾性的に広がる4つの
部分からなるチャック部40bを有するが、このチャッ
ク部40bは、バネ44により下方へ付勢されたスリー
ブ45により半径方向内方へ移動するよう規制されてピ
ストン54をチャッキングしている。
【0021】51はエジェクタパイプで、ノズルハウジ
ング35の外周に下方より嵌合され、一対の断面円弧形
で軸方向に伸びるストッパ部51a(実際には図5に示
す位置に配されるが、図3中ではわかり易くするため9
0度分角度を変更した位置に示す)がノズルハウジング
35の一対の軸方向孔35dを貫通して上方へ突出する
。エジェクタパイプ51は、その一対の案内凸条51b
(図5参照)がノズルハウジング35の各案内凹条35
cにより案内されるので、ノズルハウジング35に対し
て回転不可能であるが軸方向にスライド可能である、。 52は保持キャップで、ノズルハウジング35の次段ネ
ジ部35bに螺合される。従って、エジェクタパイプ5
1は保持キャップ52内に収納されたバネ53により上
方へ付勢されている。
【0022】54はピストンで、図3及び図10に示す
如く、細径の金属製ピストン軸55の上端に樹脂製のピ
ストンヘッド部56(被チャック部56a及びストッパ
部56bからなる)をインサート成型してなる。
【0023】58は樹脂製略円錐形のチップで、図3及
び図10に示す如く、上端大径内周の係止凹部58a、
中間径のストッパ部(収納部)58b、小径のシリンダ
孔58cを有し、ストッパ部58b内にOリング59が
収納され更にOリング押さえ60が圧入嵌合されている
。チップ58はノズルハウジング35に対して係止凹部
58aを係止凸部35fに係合させて係止される。この
とき、ピストン54は、その被チャック部56aがチャ
ック40のチャック部40bによりチャッキングされ、
かつストッパ部56b上端がチャック部40b下端に当
接しており、かつピストン軸55はチップ58のシリン
ダ孔58c内に挿入されている。なお、上記構成によれ
ば、シリンダ孔58cのOリング59より下方の空間は
その上方空間に対して該Oリングによりシールされる。 従って、このシール構成によれば、後に述べる理由によ
り、シリンダ孔58cの内径は、ピストン軸55の外径
に丁度嵌合する寸法である必要は無くピストン軸外径に
対して半径方向間隙を有するような比較的大きい内径寸
法にすることができ、チップのインジェクション成型が
容易となり、かつ試料の分注精度が安定する。
【0024】従って、上記構成においては、シャフトユ
ニット41(上部シャフト26、中間シャフト38、下
部シャフト39、チャック40及びピストン54)は、
弱い力の1段バネ43により上方へ付勢されて、ストッ
パカラー28がネジ体27(可動ナット30に対し所定
位置に螺合している)に当接して位置決めされている。 このとき、ピストン54のピストン軸55先端はチップ
シリンダ孔58c内の上端近傍に位置する。また、この
ときロックプレート24がロック機構21により回転不
可能に固定されているので、これを貫通する上部シャフ
ト26、即ちシャフトユニット41自身は回転不可能で
単に軸方向にスライドできるのみである。
【0025】また、可動ナット30は強い力の2段バネ
32により上方へ付勢されて固定板3に当接して位置決
めされている。更に、エジェクタパイプ51はバネ53
により上方へ付勢されてその段部51cがノズルハウジ
ング35の次段ネジ部35b下面に当接して位置決めさ
れている。
【0026】次に、上記微量ピペットの操作について図
6乃至図9を使用して説明する。
【0027】まず、図6中、片手で微量ピペットのボデ
ィ1を握って親指により押しボタン29を押し下げると
、シャフトユニット41及びそのピストン54は1段バ
ネ43に抗して、図7に示す如く、第1のストロークL
1(例えば20mm)だけ下動して、ストッパカラー2
8が可動ナット30の底部上面に当接する。このとき同
図に示す如く、シリンダ孔58cのピストン軸55下端
とチップ58下端との間には、寸法l1分の若干量の空
気が介在する空間が残存する。この状態でチップ58の
下端を試料に浸す。
【0028】次に、チップ58下端を試料に浸したまま
上記押圧力を解除すると、シャフトユニット41及びピ
ストン54は図6の位置まで上動復帰する。これにより
チップ58内にシリンダ孔58cのストロークL1分の
所定量の試料がピストン軸55下端との間に上記寸法l
1分の空気を介在したままで吸入される。
【0029】次に、チップ58の先端を分注用容器に挿
入して再びボタン29を押し下げる。すると、上記の場
合と同様にして、シャフトユニット41が寸法L1だけ
下動して、この間に試料はチップ58から排出されて他
の分注用容器に分注される。
【0030】このとき引き続いて、ボタン29を更に押
し下げると、シャフトユニット41は1段及び2段バネ
43、32に抗して、図8に示す如く、可動ナット30
と共に第2のストロークL2だけ下動して、可動ナット
30本体下面がエジェクタパイプ51の一対のストッパ
部51a上端に当接する。このときピストン軸55下端
とチップ58下端との間の寸法l2分だけ空気が残存す
る。即ち、仮に最初のストロークL1による排出完了時
にチップ58内に試料が残存していたとしても、次のス
トロークL2に起因する上記寸法l1とl2との差分(
l1−l2)の空気の排出により後押しされ吹き飛ばさ
れて残存試料は完全に排出される。従って、吸入と排出
の間で試料の誤差がなくなり、正確かつ確実に所定量の
試料の分注できる。また、チャック40下端はノズルハ
ウジング35下端に略一致する位置に至っている。なお
、このとき  スリーブ45は図8に示す位置でノズル
ハウジング35の段部35gに当接して次のストローク
L3の移動を行わないので、次のストロークL3の間チ
ャック部40bの規制を解除する。
【0031】次に、チップ58のエジェクト操作につい
て説明する。図8の状態より引き続いて、ボタン29を
更に押し下げると、シャフトユニット41は1段及び2
段バネ43、32のみならず、エジェクタバネ53及び
バネ44にも抗して、図9に示す如く、エジェクタパイ
プ51と共に第3のストロークL3だけ下動して、可動
ナット30の下端凸部が1段バネ受け31に当接する。 従って、エジェクタパイプ51のストロークL3分下動
により、チップ58は下方に押圧移動されてその係止凹
部58aが係止凸部35gとの係合を解除されて、図9
に示す如く、ノズルハウジング35から離脱される。
【0032】同時に、チャック40のチャック部40b
もストロークL3分ノズルハウジング35より下方に突
出して、ピストン54のピストンヘッド部56のストッ
パ部56bが、離脱される直前のチップ58のストッパ
孔58b内に嵌入当接する。同時に、上述の如く、チャ
ック部40bはスリーブ45による規制を解除されるの
で、チャック部40bの4つの部分は外方へ弾性的に開
きピストン54のチャッキングを解除する。
【0033】従って、図9に示す如く、チップ58及び
ピストン54はみかけ上一体となってノズルハウジング
35から離脱される。このチップ及びピストン58、5
4は試料が誤って混合される可能性を防止するため原則
的には再使用されることなく放棄されるか又は洗浄後再
使用される。従って、次にピペットには新たなピストン
及びチップが装着され、上記と同様な操作が繰り返され
る。
【0034】上記操作によれば、■試料は単にチップ5
8内にその都度新鮮な若干量の空気と共に吸入されるの
みゆえ、第1の従来例の如くピペット本体内まで多量の
滞留空気(この中に浮遊雑菌が繁殖し易い)と共に吸入
される構成と比較して、特に試料がDNAを含む液であ
る場合、DNA液が浮遊雑菌の影響を受けないので、正
確なDNAのみのクローニング(増幅)を行うことがで
きる。■また、排出ストロークの最後まで若干量の空気
を介在しつつ試料を分注するゆえ、試料をピストンによ
り排出しチップから押し切るときに試料がチップの先端
に残存し難いので、分注容量の精度を向上できるという
利点がある。以下の「表1」に本発明の微量ピペットの
分注容量精度を、「表2」に上記従来例の分注容量精度
を示す。なお、測定液は蒸留水であり、室温は摂氏22
〜22.5度、水温は摂氏22度、湿度は52%であっ
た。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】上記表1及び2中、「X」は実際の10回
分の分注容量の測定平均値である。「CV」は再現性で
あり、いわば上記平均値に対するずれ率である。「AC
」は正確度又は精度であり、いわば目的分注容量(3、
5又は10マイクロリットル)に対するずれ率である。 上記の値のうち、「AC」は補正可能であるが、「CV
」はそのピペットに固有な補正不可能な値であり、従っ
て最も大切な値である。上記表1及び表2を比較してみ
ると、「CV」については、分注容量が3、5、10マ
イクロリットルの何れの場合にも、本発明(表1)の方
が値がはるかに小さくて優れており、精度が高いことが
わかる。
【0038】また、上記ピストン54及びチップ58の
構成によれば、上述した如くシリンダ孔58cのOリン
グ59より下方の空間はその上方空間に対して該Oリン
グによりシールされているので、図7の如くピストン軸
55がストロークL1だけ下動してチップ58下端を試
料に浸したときは、上記下方空間は上下共にシールされ
た完全な気密状態となる。従って、この完全な気密状態
のままで、ピストン軸55が図6の位置まで同じストロ
ークL1だけ上動復帰したとき、上記下方空間内に存在
する空気の量は当初の量と変わらないから、シリンダ孔
58c内に吸入される試料の体積は、結局、ピストン軸
55が上方へ変位してその跡に生じた体積、即ち「スト
ロークL1×ピストン軸55の外径」として正確に得ら
れる。即ち、この場合上記下方空間内がOリング59に
より気密状態であるという特殊条件に基づいて、吸入体
積は、一般の従来例の如く「ストロークL1×シリンダ
孔58cの内径」として得られるのではない。つまりこ
の場合シリンダ孔58cの内径は吸入容量に何等影響を
与えないので、ピストン軸55に嵌合させる必要はなく
、大きな内径とすることができる。
【0039】従って、上記の如く、Oリング59をピス
トン軸55に嵌合させる構成によれば、■チップ58の
シリンダ孔58cの内径をピストン軸55の外径とは無
関係に例えば0.6mm程度まで大きく形成できるので
、チップのいわゆるインジェクション成型が容易となる
。■また、逆に言えば、吸入体積をシリンダ孔58cの
内径とは無関係にピストン軸55自体の体積に関連して
設定しているので、小さい値の吸入容量を容易に設定で
き、応用範囲が広がる。■また従来例の如く、シリンダ
孔の内径を無理に小さくインジェクション成型して寸法
精度が低下するものに比して、分注精度も安定し、信頼
性を向上できる。
【0040】次に、ピペットの吸入及び分注容量を可変
したい場合には、ロック機構21のロックハンドル23
及びロックネジスリーブ22を一体的に図2中例えば時
計回転方向へ所定角度回転させネジスリーブ22を若干
量上動させると、ロックプレート25は回転自由となる
。つまり、シャフトユニット41が回転方向のロックを
解除される。
【0041】従って、シャフトユニット41を所定方向
へ所定量回転させると、ネジ体27が軸方向へ所定量上
動又は下動して、ストロークL1を可変させ、これによ
り分注容量を可変させる。同時に表示機構2の駆動ギヤ
5が同方向へ同量回転して被動ギヤドラム6を回転させ
て、可変後の容量をデジタル的に表示させる。容量可変
後は、ロックハンドル23を逆方向へ回転させて再びロ
ックプレート25を介してシャフトユニット41の回転
をロックする。
【0042】第11図は、チップ及びピストンの他の変
形例を示す。同図中チップ58′は図10のチップに比
してシリンダ孔58c′の径が大きく、かつOリング及
びOリング押さえが設けられていない。また、ピストン
54′は、図10のピストン54に比して、金属製ピス
トン軸55′の径が大きく、かつピストン軸55′の下
端にシリンダ孔58c′に対して半径方向間隙なく嵌合
する樹脂製ピストン本体61がインサート成型されてい
る。このピストン54′及びチップ58′は、図10の
ピストン及びチップよりも大きな容量の分注を行うに適
するが、図10のものと同じく、試料としてのDNA液
が浮遊雑菌の影響を受けずに正確なDNAのクローニン
グ(増幅)を行うことができ、また同様に空気を介在し
つつ試料を分注するゆえ、分注時に試料がチップの先端
に残存せずに分注容量精度を向上できるという利点があ
る。また、このタイプはシリンダ孔58C′自体が内径
精度を必要とするゆえ余り小さな内径に成型はできない
ので、図10のピストン及びピペットに比して分注容量
は大きく設定されるが、Oリング及びOリング押さえが
不要な分だけ安価となる。
【0043】図12は、図10のチップ58の更に他の
変形例であるチップ58″を示す。このチップ58″は
、図10のチップに比して、シリンダ孔の内径が大きく
形成され、該内径にチューブ62が着脱可能に嵌合され
ている。従って、比較的大きな容量の試料を分注したい
場合には、チューブ62を取り去った状態で使用し、ま
た比較的小さな容量の試料を分注したい場合にはチュー
ブ62を取付けて使用する。これにより、一つのチップ
58″で広範囲の分注容量に適用できて便利である。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、前記チッ
プとピストンとの配置関係は、前記シャフトユニット(
41)がチップ内への試料の吸引を行うべく下方へ所定
ストローク(L1)スライドしたときに、チップ(58
、58′、58″)のシリンダ孔(58c)内において
ピストン先端とチップ先端との間に所定寸法(l1)量
の空気が介在されるよう設定され、かつ吸入した試料を
排出するべくシャフトユニット(41)が下方へ前記ス
トローク(L1)スライドした後、更に下方へ超過のス
トローク(L2)分スライドしたときに、前記シリンダ
孔内においてピストン先端とチップ先端との間になお所
定寸法(l2)量の空気が介在されるよう設定されてい
るため、次に示す利点がある。
【0045】■試料は単にチップ58内にその都度新鮮
な若干量の空気と共に吸入されるのみゆえ、第1の従来
例の如くピペット本体内まで多量の滞留空気(この中に
浮遊雑菌が繁殖し易い)と共に吸入される構成と比較し
て、特に試料がDNAを含む液である場合、DNA液が
浮遊雑菌の影響を受けないので、正確なDNAのみのク
ローニング(増幅)を行うことができる。■また、排出
ストロークの最後まで若干量の空気を介在しつつ試料を
分注するゆえ、試料をピストンにより排出しチップから
押し切るときに試料がチップの先端に残存し難いので、
分注容量精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる微量ピペットの側面図である。
【図2】上記微量ピペットの平面図である。
【図3】上記微量ピペットの縦断図である。
【図4】第3図中4ー4線に沿う断面図である。
【図5】第3図中5ー5線に沿う断面図である。
【図6】上記微量ピペットの押圧前の状態の縦断図であ
る。
【図7】上記微量ピペットの一段押圧状態の縦断図であ
る。
【図8】上記微量ピペットの二段押圧状態の縦断図であ
る。
【図9】上記微量ピペットのチップ及びピストンのエジ
ェクト状態の縦断図である。
【図10】上記微量ピペットのチップ及びピストンの拡
大縦断図である。
【図11】上記チップ及びピストンの変形例の拡大縦断
図である。
【図12】上記チップ及びピストンの他の変形例の拡大
縦断図である。
【符号の説明】
1  ボディ 2  分注量表示機構 3  固定板 12  キャップ 21  ロック機構 24  ロックプレート 26  上部シャフト 27  ネジ体 28  ストッパカラー 30  可動ナット 32  2段バネ 35  ノズルハウジング 38  中間シャフト 39  下部シャフト 40  チャック 41  シャフトユニット 43  1段バネ 51  エジェクタパイプ 54、54′  ピストン 55、55′  ピストン軸 56  ピストンヘッド 58、58′、58″  チップ 59  Oリング 60  Oリング押さえ 61  ピストン本体 62  チューブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ピペット本体(1、35)と、該ピペ
    ット本体(1、35)内に軸方向スライド可能にかつバ
    ネ手段(43、32)により上方向へ付勢されて収納さ
    れたシャフトユニット(41)であって、その先端にピ
    ストン(54、54′)を着脱可能に保持し、下方スラ
    イド限位置で該ピストンを離脱させる前記シャフトユニ
    ット(41)と、シリンダ孔(58c)を有し、かつピ
    ペット本体(1、35)の先端に着脱可能に取付けられ
    、該シリンダ孔(58c)内に前記ピストン(54、5
    4′)を挿入されるチップ(58、58′58″)と、
    該ピペット本体(1、35)に軸方向スライド可能にか
    つバネ手段(53)により上方へ付勢されて取付けられ
    、前記シャフトユニット(41)により押圧スライドさ
    れることにより前記チップを下方へ押圧し、これにより
    チップ(58、58′、58″)を、シャフトユニット
    から離脱されたピストン(54、54′)と共にピペッ
    ト本体から離脱せしめるエジェクタ手段(51)とを備
    え、前記チップとピストンとの配置関係は、前記シャフ
    トユニット(41)がチップ内への試料の吸引を行うべ
    く下方へ所定ストローク(L1)スライドしたときに、
    チップ(58、58′、58″)のシリンダ孔(58c
    )内においてピストン先端とチップ先端との間に所定寸
    法(l1)量の空気が介在されるよう設定され、かつ吸
    入した試料を排出するべくシャフトユニット(41)が
    下方へ前記ストローク(L1)スライドした後、更に下
    方へ超過のストローク(L2)分スライドしたときに、
    前記シリンダ孔内においてピストン先端とチップ先端と
    の間になお所定寸法(l2)量の空気が介在されるよう
    設定されていることを特徴とする微量ピペット。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の微量ピペットにおいて
    、前記シャフトユニット(41)はその下端にチャック
    部材(40)を有し、前記ピストン(54、54′)は
    、金属製ピストン軸(55、55′)と、該ピストン軸
    の上端においてインサート成型されかつ前記チャック部
    材(40)により着脱可能にチャッキングされる樹脂製
    の被チャック部(56a)とを少なくとも有することを
    特徴とする微量ピペット。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の微量ピペットにおいて
    、前記チップはOリング(59)を収納しており、前記
    ピストン軸(55)は該Oリングを気密に挿通している
    ことを特徴とする微量ピペット。
  4. 【請求項4】  請求項2記載の微量ピペットにおいて
    、前記ピストン軸(55)はその略下端にチップのシリ
    ンダ孔(58c)に嵌合するピストン本体(61)をイ
    ンサート成型されていることを特徴とする微量ピペット
  5. 【請求項5】  請求項3又は4記載の微量ピペットに
    おいて、前記チップはシリンダ孔(58c)と同心のス
    トッパ孔(58b)を有し、前記ピストン(54、54
    ′)のピストン軸(55、55′)は更に樹脂製のスト
    ッパ部(56b)をインサート成型されており、前記チ
    ップ及びピストンがエジェクトされるとき、ピストン軸
    のストッパ部(56b)がチップのシリンダ孔(58c
    )に嵌入されることを特徴とする微量ピペット。
  6. 【請求項6】  請求項2記載の微量ピペットにおいて
    、前記チャック部材(40)は、その下端のテーパ状拡
    径部に断面十字形の軸方向切り込み(40a)を設けて
    画成された4つの弾性的部分からなるチャック部(40
    b)を形成され、該チャック部(40b)により前記ピ
    ストンの被チャック部(56a)をチャッキングしてい
    ることを特徴とする微量ピペット。
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