JPH04225145A - 光学的測定装置 - Google Patents
光学的測定装置Info
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- JPH04225145A JPH04225145A JP41684690A JP41684690A JPH04225145A JP H04225145 A JPH04225145 A JP H04225145A JP 41684690 A JP41684690 A JP 41684690A JP 41684690 A JP41684690 A JP 41684690A JP H04225145 A JPH04225145 A JP H04225145A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光学的測定装置に関し
、さらに詳細に言えば、光導波路に励起光を導入し、エ
バネッセント波成分により光導波路の表面近傍に存在す
る標識蛍光体を励起し、励起された蛍光に基づいて免疫
反応の有無、免疫反応の程度を測定する蛍光免疫測定装
置に代表されるように励起光量と比較して著しく光量が
少ない測定光に基づく光導波路の表面近傍の状態の測定
を行なうための光学的測定装置に関する。
、さらに詳細に言えば、光導波路に励起光を導入し、エ
バネッセント波成分により光導波路の表面近傍に存在す
る標識蛍光体を励起し、励起された蛍光に基づいて免疫
反応の有無、免疫反応の程度を測定する蛍光免疫測定装
置に代表されるように励起光量と比較して著しく光量が
少ない測定光に基づく光導波路の表面近傍の状態の測定
を行なうための光学的測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスラブ型光導波路を用い、光導
波路から僅かにしみ出すエバネッセント波成分により光
導波路の表面近傍に存在する標識蛍光体のみを励起し、
励起された蛍光に基づいて免疫反応の有無、免疫反応の
程度を測定する光学的測定方法が知られており、この方
法を具体化するために、図5に示すように、スラブ型光
導波路91の一面に被験液収容室92を一体形成し、図
示しないレーザー光源等から出射される励起光をダイク
ロイック・ミラー93を通して光導波路91に導入し、
標識蛍光体から放射される蛍光を光導波路91を通して
出射させ、ダイクロイック・ミラー93により反射させ
、さらに光学フィルタ94を通して検出器95に入射さ
せるようにしたものが提案されている。
波路から僅かにしみ出すエバネッセント波成分により光
導波路の表面近傍に存在する標識蛍光体のみを励起し、
励起された蛍光に基づいて免疫反応の有無、免疫反応の
程度を測定する光学的測定方法が知られており、この方
法を具体化するために、図5に示すように、スラブ型光
導波路91の一面に被験液収容室92を一体形成し、図
示しないレーザー光源等から出射される励起光をダイク
ロイック・ミラー93を通して光導波路91に導入し、
標識蛍光体から放射される蛍光を光導波路91を通して
出射させ、ダイクロイック・ミラー93により反射させ
、さらに光学フィルタ94を通して検出器95に入射さ
せるようにしたものが提案されている。
【0003】上記の構成を採用した場合には、光導波路
91の表面に予め抗体96を固定しておき、この抗体9
6に被験液中の抗原97を受容させ、さらに、受容され
た抗原97に蛍光体で標識された蛍光標識抗体98を受
容させる。即ち、受容される蛍光標識抗体98の量は被
験液中の抗原97の量に基づいて定まることになる。そ
して、光導波路91に励起光を導入することにより得ら
れるエバネッセント波成分により上記受容された蛍光標
識抗体98の標識蛍光体98aのみが励起され、蛍光を
放射するので、放射される蛍光の強度が被験液中の抗原
97の量に比例することになる。また、この蛍光は光導
波路91を導波されることになる。
91の表面に予め抗体96を固定しておき、この抗体9
6に被験液中の抗原97を受容させ、さらに、受容され
た抗原97に蛍光体で標識された蛍光標識抗体98を受
容させる。即ち、受容される蛍光標識抗体98の量は被
験液中の抗原97の量に基づいて定まることになる。そ
して、光導波路91に励起光を導入することにより得ら
れるエバネッセント波成分により上記受容された蛍光標
識抗体98の標識蛍光体98aのみが励起され、蛍光を
放射するので、放射される蛍光の強度が被験液中の抗原
97の量に比例することになる。また、この蛍光は光導
波路91を導波されることになる。
【0004】したがって、光導波路91を導波されてき
た蛍光のみをダイクロイック・ミラー93により反射さ
せ、光学フィルタ94により励起光成分を遮断して検出
器95に入射させることにより免疫反応の有無、免疫反
応の程度を測定することができる。しかし、一般的に上
記の構成の蛍光免疫測定装置において被験液および蛍光
標識抗体98を被験液収容室92に収容する前に、抗原
97の希釈、即ち被験液の希釈作業および必要に応じて
抗原97と蛍光標識抗体98との混合作業を行なわなけ
ればならないので、測定装置に予め組み込まれている前
処理槽を用いて上記希釈作業および必要に応じて混合作
業を行ない、または反応槽と対応づけて製造された使い
捨ての前処理槽ユニットを用いて上記希釈作業および必
要に応じて混合作業を行なうようにしている。
た蛍光のみをダイクロイック・ミラー93により反射さ
せ、光学フィルタ94により励起光成分を遮断して検出
器95に入射させることにより免疫反応の有無、免疫反
応の程度を測定することができる。しかし、一般的に上
記の構成の蛍光免疫測定装置において被験液および蛍光
標識抗体98を被験液収容室92に収容する前に、抗原
97の希釈、即ち被験液の希釈作業および必要に応じて
抗原97と蛍光標識抗体98との混合作業を行なわなけ
ればならないので、測定装置に予め組み込まれている前
処理槽を用いて上記希釈作業および必要に応じて混合作
業を行ない、または反応槽と対応づけて製造された使い
捨ての前処理槽ユニットを用いて上記希釈作業および必
要に応じて混合作業を行なうようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】測定装置に予め組み込
まれている前処理槽を用いて希釈作業および必要に応じ
て混合作業を行なう場合には、一般的に機構が著しく複
雑であるから、単に希釈作業および必要に応じて混合作
業を行なうだけであるにも拘らず作業が複雑化する可能
性が高いという不都合があるのみならず、前処理槽を使
い回しで使用することになるので、洗浄不良による前処
理槽内の残留物質が被験液に混入し易く、測定誤差を生
じ易いという不都合がある。
まれている前処理槽を用いて希釈作業および必要に応じ
て混合作業を行なう場合には、一般的に機構が著しく複
雑であるから、単に希釈作業および必要に応じて混合作
業を行なうだけであるにも拘らず作業が複雑化する可能
性が高いという不都合があるのみならず、前処理槽を使
い回しで使用することになるので、洗浄不良による前処
理槽内の残留物質が被験液に混入し易く、測定誤差を生
じ易いという不都合がある。
【0006】反応槽と対応づけて製造された使い捨ての
前処理槽ユニットを用いて希釈作業および必要に応じて
混合作業を行なう場合には、前処理槽を単独で形成する
ことになるので、かなりのコストアップを招いてしまう
とともに、反応槽と前処理槽とが1対1で対応する関係
上、反応槽の数に合わせた数の前処理槽を準備するため
の手間がかかってしまうという不都合がある。
前処理槽ユニットを用いて希釈作業および必要に応じて
混合作業を行なう場合には、前処理槽を単独で形成する
ことになるので、かなりのコストアップを招いてしまう
とともに、反応槽と前処理槽とが1対1で対応する関係
上、反応槽の数に合わせた数の前処理槽を準備するため
の手間がかかってしまうという不都合がある。
【0007】これらの不都合を解消させるために、図4
に示すように、スラブ型光導波路80の両端に光入出射
用プリズム81を一体形成しておき、連結部83を介し
て所定距離だけ離れた状態で1対の前処理槽82を形成
しておき、1対の前処理槽82の互に対向する端部間に
上記光入出射用プリズム81を上方から圧入し、光入出
射用プリズム81の光学的に測定に影響を及ぼさない箇
所を上記端部と係合させることによりスラブ型光導波路
80を収容した反応槽84を形成することを考えた。
に示すように、スラブ型光導波路80の両端に光入出射
用プリズム81を一体形成しておき、連結部83を介し
て所定距離だけ離れた状態で1対の前処理槽82を形成
しておき、1対の前処理槽82の互に対向する端部間に
上記光入出射用プリズム81を上方から圧入し、光入出
射用プリズム81の光学的に測定に影響を及ぼさない箇
所を上記端部と係合させることによりスラブ型光導波路
80を収容した反応槽84を形成することを考えた。
【0008】しかし、図4の構成の光学的測定装置にお
いては、光入射用プリズム81と端部との接着のために
予め端部に接着剤を塗布しておいても、光入射用プリズ
ム81の圧入に伴なって接着剤がそがれてしまい、圧入
完了後に再度接着剤を塗布することが必要になるのであ
るから、光学的測定装置の製造作業が繁雑化するという
不都合が生じる。
いては、光入射用プリズム81と端部との接着のために
予め端部に接着剤を塗布しておいても、光入射用プリズ
ム81の圧入に伴なって接着剤がそがれてしまい、圧入
完了後に再度接着剤を塗布することが必要になるのであ
るから、光学的測定装置の製造作業が繁雑化するという
不都合が生じる。
【0009】また、以上のようにして圧入完了後に再度
接着剤を塗布しても、前処理槽82の上面と光入出射用
プリズム81の上面とが面一状になるという保証が全く
ない。したがって、運搬時、保管時を通してスラブ型光
導波路80を湿潤状態に保持するために反応槽84に保
存液を収容して反応槽84の上面開口をシールしていて
も、シールが不完全になってしまうという不都合がある
。
接着剤を塗布しても、前処理槽82の上面と光入出射用
プリズム81の上面とが面一状になるという保証が全く
ない。したがって、運搬時、保管時を通してスラブ型光
導波路80を湿潤状態に保持するために反応槽84に保
存液を収容して反応槽84の上面開口をシールしていて
も、シールが不完全になってしまうという不都合がある
。
【0010】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、スラブ型光導波路とケーシングとの接着
性を向上させることができるとともに、前処理槽、反応
槽の完全なシールを簡単に達成できる光学的測定装置を
提供することを目的としている。
たものであり、スラブ型光導波路とケーシングとの接着
性を向上させることができるとともに、前処理槽、反応
槽の完全なシールを簡単に達成できる光学的測定装置を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の光学的測定装置は、一端に励起光入射
用プリズムを有するスラブ型光導波路と、スラブ型光導
波路を収容する反応槽および前処理槽を有するケーシン
グとを含み、反応槽の側面所定位置にスラブ型光導波路
の挿入を許容する開口が形成されてあるとともに、スラ
ブ型光導波路を反応槽に収容した状態において励起光入
射用プリズムの光学的に影響を及ぼさない箇所により開
口が封止されてあり、反応槽の上面開口および前処理槽
の上面開口を覆うシール部材が取り外し可能に装着され
てある。
めの、請求項1の光学的測定装置は、一端に励起光入射
用プリズムを有するスラブ型光導波路と、スラブ型光導
波路を収容する反応槽および前処理槽を有するケーシン
グとを含み、反応槽の側面所定位置にスラブ型光導波路
の挿入を許容する開口が形成されてあるとともに、スラ
ブ型光導波路を反応槽に収容した状態において励起光入
射用プリズムの光学的に影響を及ぼさない箇所により開
口が封止されてあり、反応槽の上面開口および前処理槽
の上面開口を覆うシール部材が取り外し可能に装着され
てある。
【0012】
【作用】請求項1の光学的測定装置であれば、一端に励
起光入射用プリズムを有するスラブ型光導波路を、開口
を通して反応槽に挿入するに当って開口の周縁部に予め
接着剤を塗布しておくだけでよく、接着剤がそがれると
いう不都合が生じないので接着剤を再度塗布する必要が
なくなり、作業性を向上できる。そして、反応槽、前処
理槽の上面開口がケーシング成形時に面一状に形成され
ているのであるから、シール部材を装着するだけで、簡
単に、かつ確実に反応槽および前処理槽のシールを達成
できる。
起光入射用プリズムを有するスラブ型光導波路を、開口
を通して反応槽に挿入するに当って開口の周縁部に予め
接着剤を塗布しておくだけでよく、接着剤がそがれると
いう不都合が生じないので接着剤を再度塗布する必要が
なくなり、作業性を向上できる。そして、反応槽、前処
理槽の上面開口がケーシング成形時に面一状に形成され
ているのであるから、シール部材を装着するだけで、簡
単に、かつ確実に反応槽および前処理槽のシールを達成
できる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の光学的測定装置の一実施例
としての蛍光免疫測定装置を示す分解斜視図、図2は横
断図面であり、一方の端部に、光軸に関して対象な楔形
のプリズム12を一体形成し、他方の端部に突部17を
一体形成してなるスラブ型光導波路1と、スラブ型光導
波路1を収容するケーシング2とで構成されている。
説明する。図1はこの発明の光学的測定装置の一実施例
としての蛍光免疫測定装置を示す分解斜視図、図2は横
断図面であり、一方の端部に、光軸に関して対象な楔形
のプリズム12を一体形成し、他方の端部に突部17を
一体形成してなるスラブ型光導波路1と、スラブ型光導
波路1を収容するケーシング2とで構成されている。
【0014】上記プリズム12は、屈折光を光導波路本
体11に導入し得ない余剰部13を有しており、余剰部
13から外方に伸びるフランジ15が一体形成されてい
る。上記スラブ型光導波路1の光出射側端部に一体形成
された突部17は、光導波路本体11の幅よりも大きい
幅を有する基部に連続して幅が漸減する頂角部を有する
形状であり、少なくとも頂角部に吸光性塗料16が塗布
されている。
体11に導入し得ない余剰部13を有しており、余剰部
13から外方に伸びるフランジ15が一体形成されてい
る。上記スラブ型光導波路1の光出射側端部に一体形成
された突部17は、光導波路本体11の幅よりも大きい
幅を有する基部に連続して幅が漸減する頂角部を有する
形状であり、少なくとも頂角部に吸光性塗料16が塗布
されている。
【0015】そして、上記光導波路本体11の表面には
多数の抗体3が固定されている。上記ケーシング2は、
複数の前処理槽21,22,23およびスラブ型光導波
路1を収容する反応槽24を有する容器であり、反応槽
24の側壁の所定位置にスラブ型光導波路挿入用の開口
25を有している。そして、前処理槽21,22,23
が、反応槽24の隣合う側壁に正対するよう配置されて
いる。
多数の抗体3が固定されている。上記ケーシング2は、
複数の前処理槽21,22,23およびスラブ型光導波
路1を収容する反応槽24を有する容器であり、反応槽
24の側壁の所定位置にスラブ型光導波路挿入用の開口
25を有している。そして、前処理槽21,22,23
が、反応槽24の隣合う側壁に正対するよう配置されて
いる。
【0016】上記の構成の蛍光免疫測定装置を組み立て
る場合には、開口25の周縁部に予め接着剤を塗布して
おいてから、光導波路本体11が反応槽24の内部に位
置するようにスラブ型光導波路1を反応槽24に挿入す
ればよく、接着剤により両者を一体化できる。また、こ
の場合において、開口25のサイズとフランジ15のサ
イズとが一致していない可能性があるが、接着剤を多少
多めに塗布しておくことにより、両者のサイズのばらつ
きに拘らず、両者の接着部における水密を確実に保持で
きる。そして、両者の接着が完了した後は、該当する前
処理槽の内部に溶液を収容し、反応槽24の内部に抗体
3を保存するための保存液を収容し、反応槽24および
前処理槽21,22,23の上面開口24a,21a,
22a,23aを覆うシール部材6を装着する。したが
って、運搬時、保管時等における液洩れを確実に防止で
きる。
る場合には、開口25の周縁部に予め接着剤を塗布して
おいてから、光導波路本体11が反応槽24の内部に位
置するようにスラブ型光導波路1を反応槽24に挿入す
ればよく、接着剤により両者を一体化できる。また、こ
の場合において、開口25のサイズとフランジ15のサ
イズとが一致していない可能性があるが、接着剤を多少
多めに塗布しておくことにより、両者のサイズのばらつ
きに拘らず、両者の接着部における水密を確実に保持で
きる。そして、両者の接着が完了した後は、該当する前
処理槽の内部に溶液を収容し、反応槽24の内部に抗体
3を保存するための保存液を収容し、反応槽24および
前処理槽21,22,23の上面開口24a,21a,
22a,23aを覆うシール部材6を装着する。したが
って、運搬時、保管時等における液洩れを確実に防止で
きる。
【0017】上記のように組み立てられた蛍光免疫測定
装置を用いて免疫測定を行なう場合には、先ずシール部
材6を剥離した後、前処理槽23から希釈液を取り出し
て前処理槽22において抗原31を含む被験液を希釈す
る。そして、希釈された被験液を反応槽24に注入して
、光導波路本体11に固定された抗体3に抗原31を受
容させ、反応槽24内の被験液を排出する。次いで、図
2に示すように、図示しない励起光光源から出射される
励起光をダイクロイック・ミラー4を通してプリズム1
2に導くとともに、前処理槽21の試薬をケーシング2
の反応槽24に注入すればよく、以下のようにして抗原
31の量に対応する蛍光を得ることができる。
装置を用いて免疫測定を行なう場合には、先ずシール部
材6を剥離した後、前処理槽23から希釈液を取り出し
て前処理槽22において抗原31を含む被験液を希釈す
る。そして、希釈された被験液を反応槽24に注入して
、光導波路本体11に固定された抗体3に抗原31を受
容させ、反応槽24内の被験液を排出する。次いで、図
2に示すように、図示しない励起光光源から出射される
励起光をダイクロイック・ミラー4を通してプリズム1
2に導くとともに、前処理槽21の試薬をケーシング2
の反応槽24に注入すればよく、以下のようにして抗原
31の量に対応する蛍光を得ることができる。
【0018】即ち、試薬を反応槽24に注入すれば、試
薬中の蛍光標識抗体32が、抗体3に受容された抗原3
1に受容されるので、被験液中の抗原量に対応する量の
蛍光標識抗体32が光導波路本体11の表面近傍に拘束
される。そして、励起光がプリズム12により屈折され
て光導波路本体11に導入され、全反射しながら伝播す
るのであるから、励起光のエバネッセント波成分により
上記拘束されている蛍光標識抗体32の標識抗体32a
のみを励起し、固有の蛍光を放射させる。
薬中の蛍光標識抗体32が、抗体3に受容された抗原3
1に受容されるので、被験液中の抗原量に対応する量の
蛍光標識抗体32が光導波路本体11の表面近傍に拘束
される。そして、励起光がプリズム12により屈折され
て光導波路本体11に導入され、全反射しながら伝播す
るのであるから、励起光のエバネッセント波成分により
上記拘束されている蛍光標識抗体32の標識抗体32a
のみを励起し、固有の蛍光を放射させる。
【0019】この蛍光の一部は光導波路本体11の内部
を伝播してプリズム12から出射し、ダイクロイック・
ミラー4により反射されて検出器5に導かれる。尚、従
来の光学的測定装置においては、上記励起光が光導波路
本体の端面で反射され、入射側から出射していたが、こ
の実施例においては、光導波路本体11に続く突部17
まで伝播した励起光および蛍光が共に、突部17に塗布
した吸光性塗料16により吸光されるのであるから、光
導波路本体11の出射端側からの反射を確実に除去でき
る。
を伝播してプリズム12から出射し、ダイクロイック・
ミラー4により反射されて検出器5に導かれる。尚、従
来の光学的測定装置においては、上記励起光が光導波路
本体の端面で反射され、入射側から出射していたが、こ
の実施例においては、光導波路本体11に続く突部17
まで伝播した励起光および蛍光が共に、突部17に塗布
した吸光性塗料16により吸光されるのであるから、光
導波路本体11の出射端側からの反射を確実に除去でき
る。
【0020】したがって、励起光の反射成分が検出器5
に入射されることはなく、測定精度を高めることができ
る。また、励起光が12に入射する場合の反射成分も存
在するが、この反射成分は測定と無関係な方向に伝播す
るのであるから、バック・グラウンド・ノイズとして機
能することはない。さらに、吸光性塗料16の塗布に多
少のばらつきが生じても光導波路本体11に吸光性塗料
16が塗布されてしまうという不都合を解消でき、スラ
ブ型光導波路1を単体で、またはケーシング2と共に交
換した場合における測定感度のばらつきを解消でき、ひ
いては吸光性塗料16の塗布作業を簡単化できる。さら
にまた、スラブ型光導波路1がプラスチック製である場
合における光導波路自体の蛍光、ラマン散乱に起因する
バック・グラウンド・ノイズのレベルは変化しないが、
光導波路本体11の全面に抗体3を固定して、得られる
蛍光を約2倍にできるのであるから、蛍光に対するバッ
ク・グラウンド・ノイズの割合が約1/2になり、この
点からも測定精度を一層高めることができる。
に入射されることはなく、測定精度を高めることができ
る。また、励起光が12に入射する場合の反射成分も存
在するが、この反射成分は測定と無関係な方向に伝播す
るのであるから、バック・グラウンド・ノイズとして機
能することはない。さらに、吸光性塗料16の塗布に多
少のばらつきが生じても光導波路本体11に吸光性塗料
16が塗布されてしまうという不都合を解消でき、スラ
ブ型光導波路1を単体で、またはケーシング2と共に交
換した場合における測定感度のばらつきを解消でき、ひ
いては吸光性塗料16の塗布作業を簡単化できる。さら
にまた、スラブ型光導波路1がプラスチック製である場
合における光導波路自体の蛍光、ラマン散乱に起因する
バック・グラウンド・ノイズのレベルは変化しないが、
光導波路本体11の全面に抗体3を固定して、得られる
蛍光を約2倍にできるのであるから、蛍光に対するバッ
ク・グラウンド・ノイズの割合が約1/2になり、この
点からも測定精度を一層高めることができる。
【0021】尚、この実施例において被検液を希釈して
反応槽24に注入し、また反応槽24に試薬を注入する
作業を行なうためのノズルの軌跡は図1中に矢印Aで示
すとおりであり、円弧状の単純な軌跡であるから、上記
作業を行なうために必要なノズルの制御を簡素化できる
。また、反応槽24をオフセットして熱抵抗を小さくし
、反応液が保存温度(例えば4℃)から反応温度(例え
ば37℃)まで立ち上がる時間を短縮できる。
反応槽24に注入し、また反応槽24に試薬を注入する
作業を行なうためのノズルの軌跡は図1中に矢印Aで示
すとおりであり、円弧状の単純な軌跡であるから、上記
作業を行なうために必要なノズルの制御を簡素化できる
。また、反応槽24をオフセットして熱抵抗を小さくし
、反応液が保存温度(例えば4℃)から反応温度(例え
ば37℃)まで立ち上がる時間を短縮できる。
【0022】但し、一方の前処理槽22のみを用いて抗
原31を含む被検液を希釈し、蛍光標識抗体32を注入
して混合しておくこともでき、この場合には、前処理槽
21を使用する必要がなくなる。
原31を含む被検液を希釈し、蛍光標識抗体32を注入
して混合しておくこともでき、この場合には、前処理槽
21を使用する必要がなくなる。
【0023】
【実施例2】図3はこの発明の光学的測定装置の他の実
施例としての蛍光免疫測定装置を示す横断面図であり、
上記実施例と異なる点は、反応槽24と前処理槽21,
22,23とが一直線上に配置された点のみである。し
たがって、この実施例の場合には、ノズルの軌跡が直線
状になる点が上記実施例と異なるだけであり、同様の作
用を達成できる。
施例としての蛍光免疫測定装置を示す横断面図であり、
上記実施例と異なる点は、反応槽24と前処理槽21,
22,23とが一直線上に配置された点のみである。し
たがって、この実施例の場合には、ノズルの軌跡が直線
状になる点が上記実施例と異なるだけであり、同様の作
用を達成できる。
【0024】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、スラブ型光導波路に代えてファ
イバ型光導波路を用いることが可能であるほか、光導波
路本体に抗体3を固定する代わりに抗原またはハプテン
(hapten)を固定することが可能であり、また、
突部17として上記実施例以外の形状のもの、例えば凹
断面形状が三角形のもの等を形成することが可能である
ほか、励起光を光導波路本体11に導入するためのプリ
ズム12として上記実施例以外の形状のもの、例えば、
非対称な楔形のもの等を形成することが可能であり、さ
らに、蛍光、散乱、偏光等を用いて抗原−抗体反応以外
の結合反応、酵素等による触媒反応等に起因する光学的
特性の変化状態を測定することが可能であるほか、この
発明の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更
を施すことが可能である。
ものではなく、例えば、スラブ型光導波路に代えてファ
イバ型光導波路を用いることが可能であるほか、光導波
路本体に抗体3を固定する代わりに抗原またはハプテン
(hapten)を固定することが可能であり、また、
突部17として上記実施例以外の形状のもの、例えば凹
断面形状が三角形のもの等を形成することが可能である
ほか、励起光を光導波路本体11に導入するためのプリ
ズム12として上記実施例以外の形状のもの、例えば、
非対称な楔形のもの等を形成することが可能であり、さ
らに、蛍光、散乱、偏光等を用いて抗原−抗体反応以外
の結合反応、酵素等による触媒反応等に起因する光学的
特性の変化状態を測定することが可能であるほか、この
発明の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更
を施すことが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、接着剤
がそがれるという不都合が生じないので接着剤を再度塗
布するという必要がなくなり、作業性を向上でき、さら
に、反応槽、前処理槽の上面開口がケーシング成形時に
面一状に形成できるのであるから、シール部材を装着す
るだけで、簡単に、かつ確実に反応槽および前処理槽の
シールを達成できるという特有の効果を奏する。
がそがれるという不都合が生じないので接着剤を再度塗
布するという必要がなくなり、作業性を向上でき、さら
に、反応槽、前処理槽の上面開口がケーシング成形時に
面一状に形成できるのであるから、シール部材を装着す
るだけで、簡単に、かつ確実に反応槽および前処理槽の
シールを達成できるという特有の効果を奏する。
【図1】この発明の光学的測定装置の一実施例としての
蛍光免疫測定装置を示す分解斜視図。
蛍光免疫測定装置を示す分解斜視図。
【図2】横断面図。
【図3】この発明の光学的測定装置の他の実施例として
の蛍光免疫測定装置を示す横断面図。
の蛍光免疫測定装置を示す横断面図。
【図4】従来の光学的測定装置の改良案を示す分解斜視
図。
図。
【図5】従来の光学的測定装置を示す概略図。
1 スラブ型光導波路 2 ケーシ
ング 6 シール部材
ング 6 シール部材
Claims (1)
- 【請求項1】 一端に励起光入射用プリズム12を有
するスラブ型光導波路1と、スラブ型光導波路1を収容
する反応槽24および前処理槽21,22,23を有す
るケーシング2とを含み、反応槽24の側面所定位置に
スラブ型光導波路1の挿入を許容する開口25が形成さ
れてあるとともに、スラブ型光導波路1を反応槽24に
収容した状態において励起光入射用プリズム12の光学
的に影響を及ぼさない箇所により開口25が封止されて
あり、反応槽24の上面開口24aおよび前処理槽21
,22,23の上面開口21a,22a,23aを覆う
シール部材6が取り外し可能に装着されてあることを特
徴とする光学的測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41684690A JPH04225145A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 光学的測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41684690A JPH04225145A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 光学的測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04225145A true JPH04225145A (ja) | 1992-08-14 |
Family
ID=18525032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41684690A Pending JPH04225145A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 光学的測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04225145A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994000761A1 (en) * | 1992-06-26 | 1994-01-06 | Daikin Industries, Ltd. | Optical measurement instrument |
US6040083A (en) * | 1997-04-04 | 2000-03-21 | Toshiba Battery Co., Ltd. | Alkaline dry cell containing a can of nickel-plated steel having an inner surface of graphite |
WO2002042751A1 (en) * | 2000-11-21 | 2002-05-30 | Varian Australia Pty Ltd | Flow through cell for spectrofluorometry |
WO2012077357A1 (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | Fujifilm Corporation | Assay chip |
JP2014527182A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-10-09 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 物質を検出するためのデバイス及びそのようなデバイスを作る方法 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP41684690A patent/JPH04225145A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994000761A1 (en) * | 1992-06-26 | 1994-01-06 | Daikin Industries, Ltd. | Optical measurement instrument |
US5538691A (en) * | 1992-06-26 | 1996-07-23 | Daikin Industries, Ltd. | Reaction vessel for optical measurement |
US6040083A (en) * | 1997-04-04 | 2000-03-21 | Toshiba Battery Co., Ltd. | Alkaline dry cell containing a can of nickel-plated steel having an inner surface of graphite |
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WO2012077357A1 (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-14 | Fujifilm Corporation | Assay chip |
US9551661B2 (en) | 2010-12-10 | 2017-01-24 | Fujifilm Corporation | Assay chip |
JP2014527182A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-10-09 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 物質を検出するためのデバイス及びそのようなデバイスを作る方法 |
US9709538B2 (en) | 2011-09-30 | 2017-07-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Devices to detect a substance and methods of producing such a device |
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