JPH04222335A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JPH04222335A
JPH04222335A JP7482191A JP7482191A JPH04222335A JP H04222335 A JPH04222335 A JP H04222335A JP 7482191 A JP7482191 A JP 7482191A JP 7482191 A JP7482191 A JP 7482191A JP H04222335 A JPH04222335 A JP H04222335A
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evaporator
refrigeration cycle
fluid
cooled
refrigeration
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Hitoshi Nibu
丹生 仁
Shuji Fukushima
福島 修司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷却装置に関し、特に
冷却塔と複数台の冷凍サイクルとを有する冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】冷却塔と冷凍サイクルとを有する冷却装
置としては、例えば実開昭61−84480号公報に開
示されているが、これは冷凍サイクルが1台の場合の技
術である。しかるに冷却装置の負荷変動が大きいときに
は、冷凍サイクルが1台では対処できなくなり、複数台
の冷凍サイクルを用いる必要が生じる。冷却塔と複数台
の冷凍サイクルとを有する冷却装置を開示した文献は見
当たらないが、例えば冷凍サイクルを単に並列に又は単
に直列に並べた構成が容易に考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先ず複数台の、例えば
4台の冷凍サイクルA,B,C及びDを単に並列に並べ
たときの概略の問題点について述べると、いま被冷却流
体の流量をQ(m3/min)一定とし、この被冷却流
体を4分割して4台の冷凍サイクルA,B,C及びDに
よって冷却するとし、各冷凍サイクルはQ/4(m3/
min)の被冷却流体を8℃だけ冷却できる能力を持つ
とし、この冷凍サイクルによって被冷却流体の出口温度
を24℃一定に冷却する場合を考える。
【0004】冷凍サイクルに入る被冷却流体Wの温度が
32℃のときには、図10に示すように全4台の冷凍サ
イクルを運転すれば必要な冷却能力が得られ、このとき
各冷凍サイクルに入る被冷却流体と出る被冷却流体の温
度は、それぞれ32℃と24℃であり、すなわち被冷却
流体の入口側と出口側の平均温度は28℃である。次に
図11に示すよう冷凍サイクルに入る被冷却流体Wの温
度が28℃に低下したときには、2台、例えば冷凍サイ
クルC及びDを運転すれば必要な冷却能力が得られ、こ
のとき冷凍サイクルC及びDに入る被冷却流体と出る被
冷却流体の温度は、それぞれ28℃と20℃となる。す
なわち被冷却流体の入口温度が4℃低下すると、運転中
の冷凍サイクルC及びDにおける被冷却流体の平均温度
もまた4℃低下して24℃となる。他方停止している冷
凍サイクルA及びBに入る被冷却流体と出る被冷却流体
の温度は28℃のままであり、その被冷却流体と冷凍サ
イクルC及びDから出る20℃の被冷却流体とが混合し
て、24℃の被冷却流体を得るものである。
【0005】しかるに被冷却流体の平均温度が低下する
につれて冷却能力は低下するのであり、すなわち低負荷
時に運転している冷凍サイクルC及びDでは、必要な出
口温度24℃よりも低く被冷却流体を冷却しているから
、当然に冷却効率は悪化する。したがって冷凍サイクル
を単に並列に並べた構成では、運転している冷凍サイク
ル相互間の負荷は均一ではあるが、個々の冷凍サイクル
についてみると、低負荷時の冷却効率が悪化するという
問題点がある。
【0006】そこで図12に示すように、Q(m3/m
in)の被冷却流体を2℃だけ冷却できる4台の冷凍サ
イクルA,B,C及びDを直列に並べた構成を考えると
、冷凍サイクルに入る被冷却流体Wの温度が32℃のと
きには、全4台の冷凍サイクルを運転すれば必要な冷却
能力が得られ、すなわち冷凍サイクルA,B,C及びD
の被冷却流体の平均温度は、それぞれ31℃、29℃、
27℃及び25℃となる。次に図13に示すように冷凍
サイクルに入る被冷却流体Wの温度が28℃に低下した
ときには、冷凍サイクルC及びDを運転すれば必要な冷
却能力が得られ、冷凍サイクルC及びDの被冷却流体の
平均温度は、27℃及び25℃のままである。すなわち
冷凍サイクルを単に直列に並べた構成では、個々の冷凍
サイクルについてみると低負荷時にも冷却効率は悪化し
ないが、運転している冷凍サイクルの被冷却流体の平均
温度が異なり、すなわち冷凍サイクル相互間の負荷が均
一にならないという問題点がある。
【0007】したがって本発明は、運転している冷凍サ
イクル相互間の負荷を均一とし、しかも個々の冷凍サイ
クルについて見ても低負荷時の冷却効率の悪化が最小限
にとどめられる冷却装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ圧縮
機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器の順に冷媒を通過させた
後に前記圧縮機に戻してなる冷凍サイクルを複数台設け
、放熱パイプと、該放熱パイプと前記各凝縮器とに散水
する散水装置と、前記放熱パイプと前記各凝縮器とに送
風するファンとを有する冷却塔を設け、各冷凍サイクル
毎に蒸発器を複数台設け、あるいは各蒸発器の被冷却流
体が通過する通路を複数の部屋に分割し、被冷却流体を
、前記冷却塔の放熱パイプを通過させた後に、各冷凍サ
イクルの各蒸発器の複数台の一部を通過させ、あるいは
各蒸発器の複数の部屋の一部を通過させ、この通過させ
た冷凍サイクルの順序とは逆の順序で、各冷凍サイクル
の各蒸発器の複数台の他部を通過させ、あるいは複数の
部屋の他部を通過させることによって、上記目的を達成
したものである。
【0009】
【作用】各冷凍サイクルはいずれも、比較的高温の被冷
却流体を冷却する蒸発器あるいは部屋と、比較的低温の
被冷却流体を冷却する蒸発器あるいは部屋との組を有す
るから、各冷凍サイクル相互間の被冷却流体の平均温度
が均衡し、したがって負荷はほぼ均衡する。またいかな
る負荷状態においても、各冷凍サイクルの各蒸発器は、
冷却装置出口の被冷却流体の温度よりも低く被冷却流体
を冷却しはしないから、低負荷時の冷却効率の低下は最
小限にとどめられる。
【0010】
【第1実施例】本発明を図面によって説明する。図1は
本発明の第1実施例を示す系統図であり、この冷却装置
は4台の冷凍サイクルA,B,C及びDと、1台の冷却
塔50とからなる。
【0011】冷凍サイクルAは、圧縮機11、凝縮器1
2、高温側膨張弁13、低温側膨張弁14、高温側蒸発
器A1及び低温側蒸発器A2とからなり、本実施例では
高温側膨張弁13及び低温側膨張弁14は、図2に示す
ようにそれぞれ高温側キャピラリーチューブ及び低温側
キャピラリーチューブによって構成されている。また配
管構成は、冷媒を圧縮機11及び凝縮器12の順に通過
させた後に分流し、一方は高温側膨張弁13及び高温側
蒸発器A1チューブ側の順に通過させ、他方を低温側膨
張弁14及び低温側蒸発器A2チューブ側の順に通過さ
せ、しかる後両冷媒を合流させて圧縮機11に戻すよう
に構成されている。
【0012】冷凍サイクルB,C及びDは、冷凍サイク
ルAと同様に構成されているが、膨張弁を構成するキャ
ピラリーチューブの本数については各々若干異なってお
り、それについては後記する。
【0013】冷却塔50は、放熱パイプ51と、この放
熱パイプ51と各冷凍サイクルの各凝縮器12,22,
32及び42に散水する散水装置と、放熱パイプ51と
各冷凍サイクルの各凝縮器12,22,32及び42に
送風するファン55とからなり、ファン55はモータ5
6によって回転駆動されている。また散水装置は、放熱
パイプ51の上方に設けた散水部60と、放熱パイプ5
1の下方に設けた水溜61と、水溜61の水を集める受
水槽62と、受水槽62内の水を散水部60に送水する
ポンプ63及び配管64とからなっている。
【0014】他方被冷却流体は、入口配管1より本冷却
装置に流入し、ブースターポンプ2によって加圧された
後、放熱パイプ51、冷凍サイクルAの高温側蒸発器A
1シェル側、冷凍サイクルBの高温側蒸発器B1シェル
側、冷凍サイクルCの高温側蒸発器C1シェル側、冷凍
サイクルDの高温側蒸発器D1シェル側、冷凍サイクル
Dの低温側蒸発器D2シェル側、冷凍サイクルCの低温
側蒸発器C2シェル側、冷凍サイクルBの低温側蒸発器
B2シェル側、冷凍サイクルAの低温側蒸発器A2シェ
ル側の順に通過し、最後に循環ポンプ3によって再度加
圧されて出口配管4から流出する。
【0015】本実施例は以上のように構成されており、
いま被冷却流体の流量をQ(m3/min)一定とし、
各冷凍サイクルの各蒸発器はQ(m3/min)の被冷
却流体を1℃だけ冷却できる能力を持つとし、この冷凍
サイクルによって被冷却流体の出口温度を24℃一定に
冷却する場合を見る。
【0016】先ず放熱パイプ51を出た被冷却流体Wの
温度が32℃のときには、図3に示すように全4台の冷
凍サイクルを運転すれば必要な冷却能力が得られ、この
とき各冷凍サイクルの各蒸発器に入る被冷却流体と出る
被冷却流体の温度は、図3のようになるから、その平均
温度は表1に示すようになる。なお表1には、前記した
冷凍サイクルを単に並列に並べたときと単に直列に並べ
たときの平均温度も示した。
【0017】
【表1】
【0018】次に放熱パイプ51を出た被冷却流体Wの
温度が28℃に低下したときには、図4に示すように2
台、例えば冷凍サイクルC及びDを運転すれば必要な冷
却能力が得られ、このとき冷凍サイクルC及びDの各蒸
発器に入る被冷却流体と出る被冷却流体の温度は、図4
のようになるから、その平均温度は表2に示すようにな
る。
【0019】
【表2】
【0020】表1及び表2より明らかなように、本実施
例では運転中の冷凍サイクルの被冷却流体の平均温度は
、各冷凍サイクル相互間で均等であり、すなわち単に直
列に並べたときに比べて負荷の均一化が図られていると
同時に、個々の冷凍サイクルについては、低負荷時での
平均温度が各冷凍サイクルを並列に並べたときよりも高
温であるため、並列に並べたときに比べて低負荷時の冷
却効率の悪化は最小限にとどめられ、冷却効率が高い。
【0021】次に本実施例ではキャピラリーチューブと
蒸発器とを冷媒が分流しており、その分岐点すなわち高
温側キャピラリーチューブ入口と低温側キャピラリーチ
ューブ入口とでは、両者の圧力は当然に等しい。その合
流点すなわち高温側蒸発器出口と低温側蒸発器出口とで
も、両者の圧力は当然に等しいことが必要である。他方
、高温側と低温側とで、キャピラリーチューブと蒸発器
の構成を同一とすると、高温側蒸発器では冷媒はより多
く蒸発するから流路抵抗がより大きく、したがって流量
がより小さくなって冷却能力もより小さくなり、低温側
蒸発器では冷媒はより少なく蒸発するから流路抵抗がよ
り小さく、したがって流量がより大きくなって冷却能力
もより大きくなる。しかも高温側の流路抵抗と低温側の
流路抵抗との差は、冷凍サイクルAほど大きく、冷凍サ
イクルDでは余り大きくはない。この結果被冷却流体は
、冷凍サイクルAの高温側蒸発器A1より順次冷凍サイ
クルDの高温側蒸発器D1に至り、冷凍サイクルDの低
温側蒸発器D2より順次冷凍サイクルAの低温側蒸発器
A2に戻る過程において、最初のうちは余り冷却されず
、だんだん冷却され、最後は大きく冷却されることとな
り、すなわち表1に示すように完全に線形には冷却され
ない。したがって冷凍サイクルAの平均温度はより低く
なり、冷凍サイクルDの平均温度はより高くなって、各
冷凍サイクル毎の負荷の均等化が若干とはいえ悪化する
【0022】そこで各冷凍サイクル毎の負荷の均等化を
一層達成しようとするには、高温側の流路抵抗を低温側
の流路抵抗よりも小さくし、且つ冷凍サイクルAほど両
者の差を大きくする必要がある。この場合、例えば全8
台の蒸発器を異なって形成するのは困難であり、全8個
のキャピラリーチューブを異なって形成する方が簡単で
ある。すなわち第X(X=A〜D)冷凍サイクルの高温
側キャピラリーチューブの本数と低温側キャピラリーチ
ューブの本数を、それぞれIX1とIX2としたとき、
IA1>IB1>IC1>ID1>ID2>IC2>I
B2>IA2となるように、あるいは少なくとも, IA1≧IB1≧IC1≧ID1≧ID2≧IC2≧I
B2≧IA2となるように形成することが好ましい。そ
こで本実施例ではキャピラリーチューブの本数を表3に
示すように構成している。
【0023】
【表3】
【0024】なお表3に示すように、冷凍サイクルDで
は高温側キャピラリーチューブの本数と低温側キャピラ
リーチューブの本数とが等しいが、これはキャピラリー
チューブの本数はディスクリートにしか変えられないか
らである。高温側の流路抵抗を低温側の流路抵抗よりも
小さくし、且つ冷凍サイクルAほど両者の差を大きくす
るためには、キャピラリーチューブの長さを変えても良
い。すなわち第X(X=A〜D)冷凍サイクルの高温側
キャピラリーチューブの長さと低温側キャピラリーチュ
ーブの長さを、それぞれLX1とLX2としたとき、L
A1>LB1>LC1>LD1>LD2>LC2>LB
2>LA2となるように、あるいは少なくとも, LA1≧LB1≧LC1≧LD1≧LD2≧LC2≧L
B2≧LA2となるように形成することが好ましい。こ
のときには流路抵抗を連続的に変えられるという利点が
ある。
【0025】
【第2実施例】上記第1実施例では各冷凍サイクルの膨
張弁と蒸発器の個数Mは、M=2であったが、次に第2
実施例としてM=4のときについて述べる。但し冷凍サ
イクルの台数については上記実施例と同様に4台とする
。このときには図5に示すように、冷却塔の放熱パイプ
を出た被冷却流体Wを、各冷凍サイクルの第1蒸発器を
通過させ、該第1蒸発器を通過させた冷凍サイクルの順
序とは逆の順序で各冷凍サイクルの第2蒸発器を通過さ
せ、各冷凍サイクルの第3蒸発器を通過させ、該第3蒸
発器を通過させた冷凍サイクルの順序とは逆の順序で各
冷凍サイクルの第4蒸発器を通過させる。すなわち被冷
却流体は表4中の数字の順番に従って当該蒸発器を通過
する。なお第3蒸発器を通過させる順序は、第1蒸発器
を通過させた順序とは全く無関係に新たに順序付けるこ
とができ、したがって表5のように被冷却流体を通過さ
せることも不可能ではない。
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】しかして全16台の蒸発器のうち、1番目
の蒸発器の被冷却流体の入口温度は先の実施例と同様に
32℃であり、16番目の蒸発器の出口温度は24℃で
あり、したがって各蒸発器では、 (32−24)/16=0.5(℃) だけ冷却されるから、m番目の蒸発器の入口温度は、3
2−0.5×(m−1)(℃) であり、出口温度は、 32−0.5×m(℃) である。したがってm番目の蒸発器の平均温度は、32
−0.5×(m−1/2) =32.25−0.5×m(℃) である。したがって各冷凍サイクルの被冷却流体の平均
温度Tは、Σを当該冷凍サイクルの4個の蒸発器につい
ての総和として、 T=[Σ(32.25−0.5×m)]/4=32.2
5−0.5×(Σm)/4(℃)となるが、Σmはいず
れの冷凍サイクルについてもΣm=34であるから、い
ずれの冷凍サイクルについてもその平均温度Tは、T=
28℃となって前記第1実施例と同じになる。
【0029】次いで1番目の蒸発器の被冷却流体の入口
温度が28℃に低下したときには、2台の冷凍サイクル
を停止し、運転している2台の冷凍サイクルの8台の蒸
発器のみについて、被冷却流体が通過する順番すなわち
冷却順序mをつけ直すと、表6のようになる。
【0030】
【表6】
【0031】しかしてm番目の蒸発器の平均温度は、上
記と同様にして 28−0.5×(m−1/2) =28.25−0.5×m(℃) であり、各冷凍サイクルの被冷却流体の平均温度Tは、
T=[Σ(28.25−0.5×m)]/4=28.2
5−0.5×(Σm)/4(℃)となるが、Σmはいず
れの冷凍サイクルについてもΣm=18であるから、い
ずれの冷凍サイクルについてもその平均温度Tは、T=
26℃となってこれも前記第1実施例と同じとなる。す
なわちM=2,4,8,……としても結果はすべて前記
第1実施例すなわちM=2のときと同じになる。
【0032】
【第3実施例】次に第3実施例として、各冷凍サイクル
の膨張弁と蒸発器の個数Mを、M=3としたときには、
冷却塔の放熱パイプを出た被冷却流体を、表7に示すよ
うに各冷凍サイクルの第1蒸発器を通過させ、該第1蒸
発器を通過させた冷凍サイクルの順序とは逆の順序で各
冷凍サイクルの第2蒸発器を通過させ、各冷凍サイクル
の第3蒸発器を通過させる。各冷凍サイクルの第3蒸発
器を通過させる順序は、第1蒸発器を通過させた順序と
は無関係でよい。
【0033】
【表7】
【0034】しかして全12台の蒸発器の各々において
、被冷却流体は、 (32−24)/12=2/3(℃) だけ冷却され、m番目の蒸発器の入口温度は、32−2
/3×(m−1)(℃) であり、出口温度は、 32−2/3×m(℃) である。したがってm番目の蒸発器の平均温度は、32
−2/3×(m−1/2) =32+1/3−2/3×m(℃) である。したがって各冷凍サイクルの被冷却流体の平均
温度Tは、Σを当該冷凍サイクルの3個の蒸発器につい
ての総和として、 T=[Σ(32+1/3−2/3×m)]/3=32+
1/3−2/3×(Σm)(℃)となるが、Σmは各冷
凍サイクルについて異なっており、冷凍サイクルX(X
=A〜D)の平均温度TXは、TA=28.3℃、  
    TB=28.1℃TC=27.9℃、    
  TD=27.7℃となって、冷凍サイクル相互間の
負荷は均等とはならない。1番目の蒸発器の被冷却流体
の入口温度が28℃に低下したときも同様である。
【0035】すなわちMが奇数のときには、各冷凍サイ
クル毎の被冷却流体が通過する蒸発器の順番の総和Σm
を、互いに等しくすることができないから、冷凍サイク
ル相互間の負荷は均等とはならないが、その不均等の程
度は、冷凍サイクルを単に直列に並べたときと比較すれ
ば低減される。その理由はM=3のときには、第1蒸発
器と第2蒸発器については均等となっており、第3蒸発
器のみが不均等をもたらしているからである。したがっ
てMをM=3,5,7,……と奇数で大きくするに従っ
て不均衡の程度は低下し、ついにはMが偶数のとき、す
なわちM=2のときと同じになる。
【0036】以上のようにM=1のとき、すなわち単に
直列に並べたときには冷凍サイクル相互間の負荷は不均
衡であり、M=2のときは均等となり、M=3のときに
は不均等の部分は第3蒸発器の部分だけに減り、M=4
のときにはM=2と同じであり、M=5のときには不均
等の部分は第5蒸発器の部分だけに減り、M=6のとき
にはM=2と同じこととなる。
【0037】
【第4実施例】次に以上の各実施例では、被冷却流体の
全流量Qがすべての蒸発器を順次通過していた。そこで
表4及び図5に示した前記第2実施例について、被冷却
流体を半分に分けて全16個の蒸発器に順次通過させた
第4実施例を、図6に示す。このように形成すると被冷
却流体の流路抵抗が減って好ましい。
【0038】
【第5実施例】次に以上の第1〜第4実施例では、各蒸
発器の被冷却流体を通過させる通路は1室であったが、
各蒸発器を複数台ないしは偶数台設ける代わりに、各蒸
発器のの被冷却流体が通過する通路を複数個ないしは偶
数個の部屋に分割して、上記各実施例と同様の効果を得
ることができる。先ず図7に示す第5実施例では、4台
の冷凍サイクルA,B,C及びDは、それぞれ1台の蒸
発器A1,B1,C1及びD1を持つが、各蒸発器の被
冷却流体が通過するシェル側は2個の部屋に分割されて
おり、被冷却流体Wは先ず冷凍サイクルAの蒸発器A1
シェル側の一方の部屋A1aを通過し、冷凍サイクルB
の蒸発器B1シェル側の一方の部屋B1aを通過し、同
様にして最後に冷凍サイクルDの蒸発器D1シェル側の
一方の部屋D1aを通過し、しかる後冷凍サイクルDの
蒸発器D1シェル側の他方の部屋D1bを通過し、同様
にして最後に冷凍サイクルAの蒸発器A1シェル側の他
方の部屋A1bを通過する。このように形成しても前記
各実施例と同様の効果を得ることができる。
【0039】
【第6実施例】次に図8は第6実施例を示し、この実施
例では3台の冷凍サイクルA,B及びCを有し、各冷凍
サイクルはそれぞれ2台の蒸発器A1,A2;B1,B
2;C1,C2を有し、各々の蒸発器の被冷却流体が通
過するシェル側は4個の部屋(蒸発器A1についてはA
1a,A1b,A1c及びA1d)に分割されており、
それぞれの部屋は高温側の2個の部屋(a,b)と低温
側の2個の部屋(c,d)とに選択されている。そして
被冷却流体Wは2分割されて高温側の2個の部屋(a,
b)を並列に通過し、その後ヘッダーで一度合流した後
再度2分割され、高温側の2個の部屋(a,b)を通過
した冷凍サイクルとは逆の順序で、低温側の2個の部屋
(c,d)を並列に通過する。本実施例では各冷凍サイ
クルにおける蒸発器の個数は2台であったが、1台であ
ってもまた3台であっても良い。また各蒸発器の被冷却
流体が通過する通路は4個の部屋に分割されていたが、
2個に分割されていても良いし、各冷凍サイクルの負荷
の均等化の達成度合いが若干低くはなるが、3個の部屋
に分割されていても良い。
【0040】
【第7実施例】最後に第7実施例を図9に示す。前記第
3実施例では各冷凍サイクル毎の蒸発器の個数が奇数の
ときには、各冷凍サイクル毎の負荷を完全には均一にで
きなかったが、蒸発器の個数が奇数のときでも、各冷凍
サイクル毎の1台の蒸発器について、被冷却流体が通過
する通路を偶数個の部屋に分割すれば、各冷凍サイクル
毎の負荷を均一にすることができる。すなわち図9にお
いて各冷凍サイクルA,B,C及びDは5台の蒸発器(
冷凍サイクルAについてはA1,A2,A3,A4及び
A5)を有し、そのうち第3蒸発器A3,B3,C3及
びD3の被冷却流体が通過する通路は2個の部屋(蒸発
器A3についてはA3aとA3b)に分割されている。 但し図9では、第3蒸発器以外のすべての蒸発器も同一
の構成とするために、被冷却流体が通過する通路を2個
の部屋に分割している。被冷却流体Wは先ず5分割され
て、各冷凍サイクルの第1及び第2蒸発器の2個の部屋
(a,b)と第3蒸発器の1個の部屋(a)とを並列に
通過し、その後ヘッダーで一度合流した後再度5分割さ
れ、各冷凍サイクルを通過した順序とは逆の順序で、各
冷凍サイクルの第3蒸発器の残りの1個の部屋(b)と
第4及び第5蒸発器の2個の部屋(a,b)とを並列に
通過する。このように形成しても前記各実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、各冷凍サイ
クルに蒸発器を偶数台設け、あるいは各蒸発器の被冷却
流体が通過する通路を偶数個の部屋に分割し、且つ被冷
却流体を、各冷凍サイクルの各蒸発器の偶数台の半分を
通過させ、あるいは各蒸発器の偶数個の部屋の半分を通
過させ、この通過させた冷凍サイクルの順序とは逆の順
序で、各冷凍サイクルの各蒸発器の偶数台の残りの半分
を通過させ、あるいは各蒸発器の偶数個の部屋の残りの
半分を通過させることを特徴とするから、各冷凍サイク
ルの負荷の均一化を図ることができる。また各冷凍サイ
クルの蒸発器の台数と各蒸発器の被冷却流体が通過する
通路の個数とが共に奇数のときであっても、各冷凍サイ
クルの負荷の均一化を一定限度図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す系統図
【図2】該実
施例の膨張弁を示す正面図
【図3】該実施例の全負荷運
転時の要部の温度分布図
【図4】該実施例の半負荷運転
時の要部の温度分布図
【図5】第2実施例を示す要部系
統図
【図6】第4実施例を示す要部系統図
【図7】第5実施例を示す要部系統図
【図8】第6実施例を示す要部系統図
【図9】第7実施例を示す要部系統図
【図10】従来例より容易に考えられる冷却装置の全負
荷運転時の要部の温度分布図
【図11】該冷却装置の半負荷運転時の要部の温度分布
【図12】従来例より容易に考えられる別の冷却装置の
全負荷運転時の要部の温度分布図
【図13】該冷却装置の半負荷運転時の要部の温度分布
【符号の説明】
A,B,C,D:冷凍サイクル      A1,A2
,…,D1,D2,…:蒸発器 A1a,A1b,……:部屋        W:被冷
却流体1:入口配管    2:ブースターポンプ  
  3:循環ポンプ    4:出口配管 11,21,31,41:圧縮機        12
,22,32,42:凝縮器 13,14,15,16,…,43,44,…:膨張弁
50:冷却塔    51:放熱パイプ    55:
ファン    56:モータ 60:散水部    61:水溜    62:受水槽
    63:ポンプ    64:配管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ圧縮機、凝縮器、2N(Nは自然
    数)台の膨張弁、及び2N台の蒸発器を有し、前記圧縮
    機及び凝縮器の順に冷媒を通過させた後に該冷媒を前記
    2N個の流れに分流し、各冷媒を各々の膨張弁及び蒸発
    器の順に通過させ、しかる後各冷媒を合流させて前記圧
    縮機に戻してなる冷凍サイクルを複数台設け、放熱パイ
    プと、該放熱パイプと前記各凝縮器とに散水する散水装
    置と、前記放熱パイプと前記各凝縮器とに送風するファ
    ンとを有する冷却塔を設け、被冷却流体を、前記冷却塔
    の放熱パイプを通過させた後に、第i蒸発器(i=1〜
    2N)毎に各冷凍サイクルの当該蒸発器を通過させ、且
    つ各冷凍サイクルの第2n−1蒸発器(n=1〜N)を
    通過させた冷凍サイクルの順序とは逆の順序で、各冷凍
    サイクルの第2n蒸発器を通過させた冷却装置。
  2. 【請求項2】前記被冷却流体を、前記冷却塔の放熱パイ
    プを通過させた後に、各冷凍サイクルの第1〜N蒸発器
    を通過させ、この通過させた冷凍サイクルの順序とは逆
    の順序で、各冷凍サイクルの第N+1〜2N蒸発器を通
    過させた請求項1記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】それぞれ圧縮機、凝縮器、2N+1(Nは
    自然数)台の膨張弁、及び2N+1台の蒸発器を有し、
    前記圧縮機及び凝縮器の順に冷媒を通過させた後に該冷
    媒を前記2N+1個の流れに分流し、各冷媒を各々の膨
    張弁及び蒸発器の順に通過させ、しかる後各冷媒を合流
    させて前記圧縮機に戻してなる冷凍サイクルを複数台設
    け、放熱パイプと、該放熱パイプと前記各凝縮器とに散
    水する散水装置と、前記放熱パイプと前記各凝縮器とに
    送風するファンとを有する冷却塔を設け、被冷却流体を
    、前記冷却塔の放熱パイプを通過させた後に、第i蒸発
    器(i=1〜2N+1)毎に各冷凍サイクルの当該蒸発
    器を通過させ、且つ各冷凍サイクルの第2n−1蒸発器
    (n=1〜N)を通過させた冷凍サイクルの順序とは逆
    の順序で、各冷凍サイクルの第2n蒸発器を通過させた
    冷却装置。
  4. 【請求項4】前記各冷凍サイクルの各蒸発器のうち、少
    なくとも第N+1蒸発器の被冷却流体が通過する通路を
    偶数個の部屋に分割し、前記被冷却流体を、前記冷却塔
    の放熱パイプを通過させた後に、各冷凍サイクルの第1
    〜N蒸発器と第N+1蒸発器の前記偶数個の部屋の半分
    とを通過させ、この通過させた冷凍サイクルの順序とは
    逆の順序で、各冷凍サイクルの第N+1蒸発器の偶数個
    の部屋の残りの半分と第N+2〜2N+1蒸発器とを通
    過させた請求項3記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】それぞれ圧縮機、凝縮器、及び1又は複数
    台の膨張弁と蒸発器との順に冷媒を通過させた後に前記
    圧縮機に戻してなる冷凍サイクルを複数台設け、該各冷
    凍サイクルの各蒸発器の被冷却流体が通過する通路を複
    数の部屋に分割し、放熱パイプと、該放熱パイプと前記
    各凝縮器とに散水する散水装置と、前記放熱パイプと前
    記各凝縮器とに送風するファンとを有する冷却塔を設け
    、被冷却流体を、前記冷却塔の放熱パイプを通過させた
    後に、各冷凍サイクルの各蒸発器の前記複数の部屋の一
    部を通過させ、この通過させた冷凍サイクルの順序とは
    逆の順序で、各冷凍サイクルの各蒸発器の複数の部屋の
    残部を通過させた冷却装置。
  6. 【請求項6】前記各冷凍サイクルの各蒸発器の出口にお
    ける冷媒の圧力が実質的に同じになる膨張弁とした請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】前記各冷凍サイクルの各膨張弁を、キャピ
    ラリーチューブによって構成した請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の冷却装置。
  8. 【請求項8】前記被冷却流体が各キャピラリーチューブ
    を通過する順番における上位の順番のキャピラリーチュ
    ーブの長さを、下位の順番のキャピラリーチューブの長
    さよりも短く又は同じに形成した請求項7記載の冷却装
    置。
  9. 【請求項9】前記被冷却流体が各キャピラリーチューブ
    を通過する順番における上位の順番のキャピラリーチュ
    ーブの本数を、下位の順番のキャピラリーチューブの本
    数よりも多く又は同じに形成した請求項7記載の冷却装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198693A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Mayekawa Mfg Co Ltd カスケード型ヒートポンプシステム

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