JPH04217493A - 磁気テープ切断用丸刃スリッタナイフ及びそれを用いた丸刃スリッタ装置 - Google Patents

磁気テープ切断用丸刃スリッタナイフ及びそれを用いた丸刃スリッタ装置

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JPH04217493A
JPH04217493A JP41172590A JP41172590A JPH04217493A JP H04217493 A JPH04217493 A JP H04217493A JP 41172590 A JP41172590 A JP 41172590A JP 41172590 A JP41172590 A JP 41172590A JP H04217493 A JPH04217493 A JP H04217493A
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knife
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round tooth
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Osamu Aoki
修 青木
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Tokyo Tungsten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,長尺状の磁気シートか
ら磁気テープ等を所定幅に切り取る丸刃スリッタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に,この種の丸刃スリッタは,第1
のナイフと第2のナイフとを備えている。第1のナイフ
は,回転可能な第1のシャフトに軸方向に一定間隔をお
いて複数取り付けられている。他方,第2のナイフは,
回転可能で,夫々の第1のナイフとその切刃部が夫々接
触するように位置ずけられた第2のシャフトに軸方向に
第1のナイフの間隔と対応した間隔で設けられている。 磁気シートを裁断する場合,磁気シートを回転している
第1のナイフと第2のナイフとの間に挿入して,この切
刃部の接触部分において,順次磁気シートを切断し,細
長いオーデオテープあるいはビデオテープを製作するも
のである。
【0003】図4は従来の丸刃スリッタ装置の一例を示
す断面図である。図4において,丸刃スリッタ装置は中
央にホルダ取付用の開口部K1oと,この開口部K1o
 から外側に広がる傾斜部K1iを備えている。傾斜部
K1iは互いに平行で,且つ径の等しい内側傾斜面K1
d ,及び外側傾斜面K1fとこれらの外周を連絡する
外周部K1cを有する薄板のいわゆる傘型形状の第1の
ナイフを有し,この第1のナイフを第1のシャフトに設
けられたホルダ10の環状の円筒部1aに挿入して,円
環状の弾性部材2を設けて第1のナイフK1を第2のナ
イフK2に押圧している。一方,第2のナイフK2は大
径部K2cと小径部K2aとを有する構成で,大径部K
2aの端面が切刃部K2bを構成している。ナイフK1
は弾性部材によりホルダ1のフランジ部1b端面に押圧
され,さらにナイフK1とナイフK2は,切刃部を密着
させて回転し,無限の刃長を得ている。
【0004】図5は従来の丸刃スリッタ装置の他の例を
示す図である。図4に対応する部分は等しい符号で示さ
れている。図5において,第1のナイフK1は中央に開
口部とこの開口部から半径方向に延在する延在部K1i
を有する厚肉円環状で,その延在部K1iは互いに平行
な内側面K1d及び外側面K1fと,この外側面K1f
の外周から内側面側に傾斜して外方に延びる傾斜面K1
eと,この内側面K1dの外周と傾斜面K1eとの外周
を連絡する外周部K1cと有する。この第1のナイフK
1は,内側面K1d外周を切刃部K1aとし,第1のシ
ャフトS1に設けられたホルダ10の環状の円筒部1a
に挿入され,支持部材2によって,ホルダ10の一端面
10aに圧接されている。一方,第1のナイフK1の切
刃部K1aに接触する第2のナイフは,図4の丸刃スリ
ッタ装置と同様に,大径部K2bと小径部K2cとを有
する構成で,大径部K2aの端面K2bが切刃部K2b
を構成している。ナイフK1は弾性部材によりホルダ1
のフランジ部1b側面に押圧され,さらにナイフK1と
ナイフK2は,切刃部を密着させて回転し,無限の刃長
を得ている。
【0005】ところで,図4及び図5に示すような丸刃
スリッタ装置において,被切断材を切断することで,ナ
イフK1とナイフK2との切刃部は摩耗して,切味が悪
くなるため,一定の寿命を想定して,一定期間使用の後
ナイフの外周面K2c等を再研磨して再使用する循環使
用工程を持つものである。このような,ナイフK2の再
研磨方法としては,図6に示すように,ナイフK2をシ
ャフトS2に組み込んだまま,同軸にて外周研磨がなさ
れている。この研磨には,砥石を粗い砥石から細い砥石
と数段階に分けて使用している。
【0006】一方,ナイフK1の再研磨法は,図7(a
)及び(b)で示されている。図7(a)は図4の第1
のナイフK1の外周部K1cの研磨法に対応し,図7(
b)は図5のナイフの外周部K1cの研磨法に夫々対応
している。図7(a),及び(b)に示すように,シャ
フトS1からナイフK1を取りだし,別のシャフトS3
にナイフK1を重ね合わせて組み込んで外周部の研磨を
行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の丸刃スリッタは
,図4に示すように,ナイフK1の切刃部K1aをナイ
フK2の切刃部K2bに押圧して密着し,切断精度を保
っている。また,ナイフK1とナイフK2の切刃面は,
ナイフK1の切刃部K1aの内円周面K1dは,切刃部
K1aのチッピングを抑制するため,0.1S以下の面
粗さに加工する必要がある。
【0008】しかし,鏡面にまで仕上げ加工するには,
研磨に使用する砥石を粗い砥石から細い砥石と数段階に
分けて行うが,砥石が細かくなる程,加工時間は長くな
りそれゆえ必然的に加工費用が割高となる。さらに,鏡
面に加工されたナイフは,切断に伴う切刃部K1bの摩
耗により,外周部K1c等の再研磨等が必要であり,被
切断材の切断による上刃の摩耗部分を取り除くため,別
設のシャフトS3に組み込んで行うが,この際,研削屑
及び脱落砥粒がナイフK1とナイフK1との隙間に入り
,ナイフK1の内側傾斜面K1dにスクラッチ傷を生じ
させる。そして,この傷が切刃部K1aに残存するとチ
ッピング同様にナイフの切れ味が落ちるとともに,ナイ
フの寿命を縮める。一方,切断の初期には,ナイフK1
の切刃部K1aとナイフK2の切刃部K2bには,傷が
発生し,そのため切れ味が悪く,切断されたテープのド
ロップアウトが起きたりしやすい。
【0009】そこで,本発明の技術的課題は,前記丸刃
スリッタが有していた欠点を解決し,安定した切れ味で
寿命が長い丸刃スリッタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,中心に
開口部を備えるとともに,該開口部から外側に広がる円
形形状の傾斜部を有し,該傾斜部に互いに平行で,且つ
径の等しい内側傾斜面及び外側傾斜面を有する一方,前
記内側傾斜面と外側傾斜面の外周を連絡する外周部とを
備え,前記内側傾斜面の外周部を切刃部とした丸刃スリ
ッタナイフにおいて,前記内側傾斜面は外周から5μm
 以上の幅で0.1S以下の面粗さを有し,前記面粗さ
が0.1S以下の部分以外の部分は0.4S程度の面粗
さを有することを特徴とする丸刃スリッタナイフが得ら
れる。本発明によれば,前記丸刃スリッタナイフを第1
のシャフトに設けて第1のナイフとし,第1のシャフト
に平行な第2のシャフトに第2のナイフを設け,前記第
1のナイフ及び前記第2のナイフの夫々の切刃部が対向
接触するように前記第2のシャフトを配置したことを特
徴とする丸刃スリッタ装置が得られる。
【0011】
【実施例】以下に,本発明の実施例について説明する。 (丸刃スリッタの基本構成) 図1は本発明の実施例に係る丸刃スリッタ装置を示す断
面図である。図1において,丸刃スリッタ装置は第1の
シャフトS1と第2のシャフトS2とが互いに平行に夫
々回転可能に且つ軸方向に相対移動可能に設けられてい
る。第1のシャフトには,ホルダ1が取り付けられてい
る。ホルダ1は第1のシャフトS1の軸方向に分割して
設けられた複数のホルダ1の円筒部1aには第1のナイ
フK1が夫々装着されている。第1のナイフは板厚が0
.1〜0.5mmで隣接する他のホルダ1のフランジ部
1b一端面との間に配置された弾性を有する支持部材2
によって,前記隣接する他のホルダ1のフランジ部1b
の前記一端面に対向する端面に押圧された状態で取り付
けられている。
【0012】各ナイフK1のフランジ内側傾斜面の外周
は切刃部K1aを形成している。また,第2のナイフK
2は大径部K2は大径部K2aの一端に切刃部K2bが
形成されており,第1のシャフトに装着された第1のナ
イフK1に同一ピッチで第2のシャフトS2に夫々隣接
して装着されている。このような丸刃スリッタ装置にお
いては,第1のシャフトS1及び第2のシャフトS2を
軸心に向かう方向に相対変位させて,第1のナイフK1
と第2のナイフK2とを軸心に向かう方向に押圧しなが
ら,第1のシャフトS1及び第2のシャフトS2を回転
させる。例えば,磁気テープ等の磁気シートは被切断材
は第1のナイフK1の切刃部K1aと第2のナイフの切
刃部K2bの間に挿入され,これによって磁気シートは
連続的に一方向,紙面に対して垂直方向に切断されてい
く。以上,図4の従来例と共通する点である。
【0013】本発明の実施例に係る丸刃スリッタは内側
傾斜面K1dが0.4S程度に加工されており,この内
側傾斜面K1dの切刃部K1aが0.1Sで加工されて
いる点以外は,図1と同様の構造を有する。即ち,ナイ
フK1は弾性部材2によりホルダ1のフランジ部1b端
面に押圧され,さらにナイフK1とナイフK2は,切刃
部K1a,K2aを密着させて回転し,無限の刃長を得
ている。実施例において,内側傾斜面K1dが0.4S
程度に加工されていること,及び切刃部K1aが0.1
Sで加工されていることは,ナイフ摩耗に伴う外周研磨
時及び取扱いによるナイフ切刃部K1aのキズを完全に
除去し,シャープエッジを有するナイフを構成する。そ
して,この構成は,ナイフの切刃部にμm単位で形状と
することも可能である。故に,ナイフK1とナイフK2
が切断初期以降になって形成される最も切れ味が良い形
状を最初から形成できることで,切断初期から安定した
切れ味を発揮し,寿命も延ばすこともできる。また,従
来のように,ナイフK1の切刃部K1aの側面を0.1
S以下に加工すると加工費用が割り高となる。そこで,
側面は0.4S程度の粗さに加工して(この0.4Sは
ナイフに生じたキズよりも粗い面)して,外周部K1c
の研磨等を終えた最終加工にて切刃部K1aのみを0.
1S以下の鏡面に加工したものである。また,この加工
は,加工時間が極めて短時間で済むため加工費用を大幅
に下げ得ることができる。
【0014】本発明の実施例に係る丸刃スリッタ装置に
よる切断試験,チッピング試験,摩耗試験について夫々
述べる。 (切断試験) 本発明の実施例に係る丸刃スリッタを用いて,磁気テー
プを以下の切断条件にて切断した後に,ナイフを測定し
たデータを表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】(チッピング試験) ナイフK1の切刃部K1aを構成するな内側傾斜面の外
周からの加工幅を5μmとし,面粗さを0.1S,0.
3S,0.5S,0.8Sに変えて加工した際の切刃部
K1aに発生したチッピングの最大幅を測定した(テー
プ切断長さ10000m)。その結果を図2に示す。図
2より,切刃部のみが0.1S以下の鏡面であれば,チ
ッピング最大幅は,1μm以下に抑えられることが判明
した。
【0017】(摩耗試験) 図3(a),(b),(c),(d),(e)は,従来
と同様に,ナイフK1の内側傾斜面K1dの切刃部K1
aを0.1S以下として,図3(a)の丸刃スリッタナ
イフのA部分を切断試験と同条件で,磁気シートを切断
した際の切断初期から10000mまでのナイフK1の
摩耗状態を図解したものである。これから見ると従来の
ナイフK1を用いた場合,図3(b)において,切断初
期50m切断後のナイフの切刃部K1aには大きな“キ
ズ”が発生し,図3(c)に示すように,100mでは
,すぐ隣に新しい傷が増長し,図3(d)に示すように
,1000mまでこのキズは増長の傾向にある。しかし
,図3(e)に示すように,3000mでは,摺動によ
り傷が消え,ナイフの切刃部の形状が変化してくる実験
では,この形状となった時点からのテープ切断面が初期
切断時に比べ安定した切り口となっている。したがって
,図3(f)に示すように,2000m以上におけるナ
イフの切刃部の状態に形成しておけば,初期から安定し
た切断を行えることになる。本発明による加工方法を以
てすればμm単位で形状を作り出せるため,究極のナイ
フ切刃部といえる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ナイフK1の内側傾斜面は0.4S程度の粗い面粗さの
加工で済み外周面等の再研磨及び取扱いにより生じたキ
ズも完全に除去され切刃部は0.1S以下でチッピング
が1μm以下のシャープエッジを有する丸刃スリッタに
より切れ味が向上し,尚,且つ寿命を伸ばすことができ
る。本発明によれば,安定した切断が可能な形状をナイ
フK1に加工により形成可能としたことで,切断テープ
の品質安定向上とロスを大幅に減少させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る丸刃スリッタを示す断面
図である。
【図2】本発明の実施例に係る丸刃スリッタの刃面の面
粗さと,最大チッピング幅との関係を示す図である。
【図3】(a)本発明の実施例に係る丸刃スリッタの正
面図,(b),(c),(d),(e)は(a)の丸刃
スリッタのA部拡大図で,(b)は50m切断後の状態
,(c)は100m切断後の状態,(d)は1000m
切断後の状態,(e)は3000m切断後の状態を夫々
示している。(f)は(a)の丸刃スリッタのA部の断
面図で,1000m切断後の状態を示している。
【図4】従来の丸刃スリッタの一例を示す断面図である
【図5】従来の丸刃スリッタの他の一例を示す断面図で
ある。
【図6】丸刃スリッタのナイフK2の外周面研磨方法を
示す図である。
【図7】(a)は図5の丸刃スリッタの外周面研磨方法
を示す図,(b)は図6の丸刃スリッタの外周面研磨方
法を示す図である。
【符号の説明】
K1  第1のナイフ K1a  切刃部 K1b  外周 K1c  外周部 K1d  内傾斜面,内側面 K1e  傾斜面 K1f  外傾斜面,外側面 K1i  傾斜部,延在部 K1o  開口部 K2  第2のナイフ K2a  大径部 K2b  切刃部 K2c  小径部 1  ホルダ 1a  円筒部 1b  フランジ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  中心に開口部を備えるとともに,該開
    口部から外側に広がる円形形状の傾斜部を有し,該傾斜
    部に互いに平行で,且つ径の等しい内側傾斜面及び外側
    傾斜面を有する一方,前記内側傾斜面と外側傾斜面の外
    周を連絡する外周部とを備え,前記内側傾斜面の外周部
    を切刃部とした丸刃スリッタナイフにおいて,前記内側
    傾斜面は外周から5μm 以上の幅で0.1S以下の面
    粗さを有し,前記面粗さが0.1S以下の部分以外の部
    分は0.4S程度の面粗さを有することを特徴とする丸
    刃スリッタナイフ。
  2. 【請求項2】  請求項1の丸刃スリッタナイフを第1
    のシャフトに設けて第1のナイフとし,第1のシャフト
    に平行な第2のシャフトに第2のナイフを設け,前記第
    1のナイフ及び前記第2のナイフの夫々の切刃部が対向
    接触するように前記第2のシャフトを配置したことを特
    徴とする丸刃スリッタ装置。
JP2411725A 1990-12-19 1990-12-19 磁気テープ切断用丸刃スリッタナイフ及びそれを用いた丸刃スリッタ装置 Expired - Lifetime JPH07121515B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100875107B1 (ko) * 2002-09-06 2008-12-22 삼성에스디아이 주식회사 판 절단장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6420039A (en) * 1987-07-16 1989-01-24 Nippon Bussan Kk Culture of laver
JPH0219492U (ja) * 1988-07-19 1990-02-08

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