JPH0421621B2 - - Google Patents

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JPH0421621B2
JPH0421621B2 JP59191438A JP19143884A JPH0421621B2 JP H0421621 B2 JPH0421621 B2 JP H0421621B2 JP 59191438 A JP59191438 A JP 59191438A JP 19143884 A JP19143884 A JP 19143884A JP H0421621 B2 JPH0421621 B2 JP H0421621B2
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JP
Japan
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mol
glass
calcium phosphate
calcium
hours
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JP59191438A
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Japanese (ja)
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JPS6172653A (en
Inventor
Tsuneo Manabe
Shigeyoshi Kobayashi
Hitoshi Kijimuta
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP59191438A priority Critical patent/JPS6172653A/en
Publication of JPS6172653A publication Critical patent/JPS6172653A/en
Publication of JPH0421621B2 publication Critical patent/JPH0421621B2/ja
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  • Dental Preparations (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

(技術分野) 本発明は、耐久性の向上されたリン酸カルシウ
ム系結晶性ガラスに関するものである。 (従来技術及びその問題点) 義歯,歯根,歯冠,インレー,ブリツジなどの
歯科材料、外科用人工骨材等の生体用セラミツク
質材料として、例えば特公昭55−11625号公報に
おいてCaO 28〜57wt%,P2O5 72〜43wt%の組
成のガラス、又はこれに10wt%以下のAl2O3
SiO2、又はB2O3を添加したガラスを溶融し、成
形後加熱処理し、結晶化度20%以上に結晶化した
リン酸カルシウム系結晶化ガラスが提案されてい
る。 このリン酸カルシウム系結晶化ガラスは、組成
が天然歯、あるいは天然骨材と極めて近似したも
のであり、その物理的、化学的及び機械的性質も
天然歯あるいは天然骨材それに近く、又生体との
なじみがよく、しかも原料粉末をガラス状に溶融
して型に流し込んだ後、結晶化させるだけの簡単
な工程によつて製造することができ、更に製造過
程における収縮率もわずか1%以内で複雑な形状
に対しても精密加工を要しないから、歯科材料、
外科用人工骨材等の生体用セラミツク材料として
従来の金属材料やセラミツク材料に比べて優れた
特性と高い量産性が期待されいる。 しかしながら、カルシウムとリンとの原子比
Ca/Pが0.5〜1.7の範囲にあるリン酸カルシウム
系結晶化ガラスに耐水性を向上させるために
Al2O3を添加したものは、耐水性が向上し、初期
強度も向上するものの、まだその初期強度が不充
分で使用時にしばしば破損してしまうという欠点
が見出された。 (発明の目的及び概要) 本発明は上記した欠点を改善することを目的し
て研究の結果発明されたものであり、その要旨は
カルシウムとリンとの原子比Ca/Pが0.5〜0.7で
あるリン酸カルシウム系結晶性ガラスに対して
Al2O3を0.5〜5mol%,R2O(RはNa,K,Liを
示す)を0.05〜0.5mol%含有せしめることを特徴
とする生体用リン酸カルシウム系結晶性ガラスに
関するものである。 (発明の構成) 以下、本発明を更に詳細に説明する。 本発明において用いられるガラス組成として
は、ガラス状態においても結晶状態においても共
に鎖状構造を有するメタリン酸カルシウム
(CaO・P2O5)質からなり、かつ適度な溶融温度
と鋳造が容易な適度な融液粘性を持つようにカル
シウムとリンとの原子比Ca/Pが0.5〜0.7の範囲
のもの、即ちCaO 28〜36WT%,P2O5 72〜
64wt%の組成のものが最適である。Ca/Pの比
が0.7を超えるとガラス化が困難となり、好まし
くなく、又、0.5より低いとリン成分が過剰とな
り耐水性が低下して好ましくない。この組成のリ
ン酸カルシウム系ガラスは天然の歯牙、骨材の組
成、即ちリン酸カルシウム系の結晶質及び非晶質
を主体とし、カルシウムとリンとの原子比Ca/
Pが約1.75〜2.0の範囲の組成と極めて近似する
ものであり、生体との親和性も良好である。かか
る組成のガラスによれば、そのガラス原料粉末を
ガラス状に溶融した金型に流し込んだ後結晶化さ
せるだけの簡単な工程によつて人工歯科材料、人
工骨材等の人工生体用材料を得ることができる。 本発明においては、上記組成のリン酸カルシウ
ム系結晶性ガラスに対し、当該ガラスの耐水性を
向上させるため及び結晶化工程において結晶化を
均一に進めるために、Al2O3がリン酸カルシウム
系結晶性ガラスに対し0.5〜5mol%含有せしめ
る。このAl2O3の添加割合が5mol%を超えるとリ
ン酸カルシウム系結晶性ガラスの溶融、ガラス化
が困難となり好ましくなく、又、0.5mol%より
低いと耐水性の向上の効果が低くなるので好まし
くない。 更に本発明においては、リン酸カルシウム系結
晶性ガラスに対し添加剤としてAl2O3とともに
R2O(RはNa,K,Liを示す)が加えられる。従
来、Na2O,K2O等のアルカリ金属酸化物の添加
は、ガラス化の溶融温度を下げるが、強度を下
げ、該アルカリ金属酸化物の溶出をもたらし、生
体との親和性に好ましくないとされていたが、
Al2O3の添加とともに0.05mol%〜0.5mol%の
R2O、特に好ましくはNa2O,Li2Oを添加するこ
とにより、初期強度が向上し、クラツクの発生を
抑制することが見出された。R2Oの添加割合が
0.5mol%を超えると、好ましい結晶粒子径1μ程
度より大きな結晶粒子径、例えば10μ程度となり
リン酸カルシウム系結晶性ガラスの強度が低下し
て好ましくなく、又0.05mol%より低いと、初期
強度の向上という効果が得られないので好ましく
ない。かかるR2Oの添加による初期強度の向上は
結晶化の過程で析出する結晶粒子の間に存在する
ガラス相の量とその物性を抑制することにより結
晶化時に生成し易いクラツクの発生を抑制すると
の理由と考えられる。 本発明のリン酸カルシウム系結晶性ガラスの製
造に当つては、原料としてCaO又はCaOとなりえ
るカルシウム化合物と、P2O5となりえるリン酸
化合物と、Al2O3又はAl2O3となりえるアルミニ
ウム化合物と、ナトリウム化合物、カリウム化合
物、リチウム化合物等のアルカリ化合物の少なく
ともを一種を調合し、混合し、必要に応じてスラ
リー化し、乾燥し、解砕し、Al2O3とR2Oを含む
リン酸カルシウム粉末を用意し、これを溶融す
る。このリン酸カルシウム系結晶性ガラスから生
体用部材を製造する場合には、この溶融物を型の
中に流し込んで所定形状に成形し、次いで結晶化
して最終製品を得る。 上記したカルシウム化合物としては、炭酸カル
シウム、酸化カルシウムが最も代表的であるが、
その他水酸化カルシウム、炭酸水素カルシウム、
シユウ酸、酢酸カルシウムなどのカルシウムの無
機塩、有機塩などができる。又、リン化合物とし
ては、正リン酸などのリン酸類、あるいはこれら
リン酸類のアンモニウム塩などが用いられる。 又、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウ
ム、リン酸第2水素カルシウム、ピロリン酸カル
シウム、酸性リン酸カルシウム、ポリリン酸カル
シウム、ヒドロキシアバタイトなどのリン酸類の
カルシウムも単独で、あるいは他のカルシウム化
合物やリン化合物と混合して使用することもでき
る。 又、アルミニウム化合物としては、水酸化アル
ミニウム、酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム
などが用いられる。 又、アルカリ化合物としては、アルカリ金属
(L,Na,Kなど)の炭酸塩、水酸塩、硝酸塩、
酢酸塩、炭酸水素塩などが用いられる。 また、なお、前記Ca,P,Al,R2O以外に着
色剤としてNiの化合物やFeの化合物などを単独
であるいは混合して0.001〜1mol%程度添加して
歯質様の色彩を出すことも可能である。 例えば、上記したリン酸カルシウム系結晶性ガ
ラス生体部品を製造するに当つては、微粉砕され
たCaCO3を32〜42mol%、 H3PO4を55〜66mol
%、粉末状のAl(OH)3を0.5〜5.5mol%、
Na2CO3を0.03〜0.4mol%、秤量して混合し、こ
れに水を加えてスラリー化し、これを乾燥し、解
砕してAl成分とアルカリ成分とを含有するリン
酸カルシウム粉末を用意し、これを200〜900℃で
1〜10時間焼成しガラス原料を用意する。次い
で、このガラス原料を必要量白金るつぼに入れて
900〜1500℃で5分〜10時間加熱溶融し、均質に
ガラス化した後、例えばロストワツクス法に基づ
きあらかじめワツクスを焼却し、500〜800℃に保
持してある埋没材中に溶融したガラスを鋳込み、
成形する。この成形体を埋没材とともにあるいは
埋没材から取り出して結晶化処理する。 このガラス成形体の結晶化手段は特に限定はな
く、例えば500〜900℃の雰囲気に5分〜100時間
保持する方法がとられる。かかる結晶化処理によ
り結晶化度20%以上のリン酸カルシウム系結晶化
ガラスを得る。 (実施例) 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 1 CaOとして49.5mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として1.0mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中にP2O5として49.4mol%に相当す
るH3PO4を含有するリン酸とNa2Oとして0.1mol
%に相当するNaOHとを加え得られた反応生成
物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400℃で5
時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で1250℃
で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上に流し
出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.50のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。 実施例 2 CaOとして51.8mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として1mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中に、P2O5として47.1mol%に相当
するH3PO4を含有するリン酸とNa2Oとして
0.1mol%に相当するNaOHとを加え得られた反
応生成物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400
℃で5時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で
1250℃で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上
に流し出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.55のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。 実施例 3 CaOとして55.1mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として1.0mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中にP2O5として43.8mol%に相当す
るH3PO4を含有するリン酸とNa2Oとして0.1mol
%に相当するNaOHとを加え得られた反応生成
物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400℃で5
時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で1250℃
で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上に流し
出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.63のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。 比較例 1 CaOとして49.5mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として1mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中にP2O5として49.5mol%に相当す
るH3PO4を含有するリン酸とを加え得られた反
応生成物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400
℃で5時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で
1250℃で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上
に流し出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.50のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。 比較例 2 CaOとして51.9mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として1mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中にP2O5として47.1mol%に相当す
るH3PO4を含有するリン酸とを加え得られた反
応生成物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400
℃で5時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で
1250℃で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上
に流し出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.55のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。 比較例 3 CaOとして55.2mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として1.0mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中にP2O5として43.8mol%に相当す
るH3PO4を含有するリン酸とを加え得られた反
応生成物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400
℃で5時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で
1250℃で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上
に流し出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.63のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。 実施例 4 CaOとして50.7mol%に相当するCaCO3粉末
と、Al2O3として3mol%に相当するAl(OH)3
末との混合物中にP2O5として46.0mol%に相当す
るH3PO4を含有するリン酸とNa2Oとして0.3mol
%に相当するNaOHとを加え得られた反応生成
物を乾燥、解砕し、次いでその粉末を400℃で5
時間焼成し、この焼成物を白金るつぼ中で1250℃
で2時間撹拌下で溶融した後、黒鉛板の上に流し
出し、徐冷を行なつた。 このようにして得られたCa/P比が0.55のリン
酸カルシウム系結晶性ガラスを2mm角の長さ50mm
の棒状に削り出し、630℃で20時間結晶化処理し、
得られた結晶化ガラスについて、曲げ強度を測定
した結果を第1表に示す。
(Technical Field) The present invention relates to a calcium phosphate crystalline glass with improved durability. (Prior art and its problems) As dental materials such as dentures, tooth roots, crowns, inlays, and bridges, and biomedical ceramic materials such as surgical artificial bone materials, for example, Japanese Patent Publication No. 11625/1983 discloses CaO 28 to 57 wt. %, P 2 O 5 72-43 wt % glass, or this with 10 wt % or less Al 2 O 3 ,
Calcium phosphate-based crystallized glass has been proposed, which is obtained by melting glass to which SiO 2 or B 2 O 3 is added, molding and heat-treating the glass to crystallize it to a degree of crystallinity of 20% or more. This calcium phosphate crystallized glass has a composition very similar to that of natural teeth or natural aggregates, and its physical, chemical, and mechanical properties are also close to those of natural teeth or natural aggregates, and it is compatible with living organisms. Moreover, it can be manufactured using a simple process of melting the raw material powder into a glass shape, pouring it into a mold, and then crystallizing it.Furthermore, the shrinkage rate during the manufacturing process is only 1%, making it easy to manufacture without complicated processes. Since precision machining is not required for the shape, dental materials,
Ceramic materials for biomedical applications such as surgical artificial aggregates are expected to have superior properties and high mass productivity compared to conventional metal materials and ceramic materials. However, the atomic ratio between calcium and phosphorus
To improve the water resistance of calcium phosphate crystallized glass with Ca/P in the range of 0.5 to 1.7.
Although the water resistance and initial strength of the products to which Al 2 O 3 was added were improved, it was found that the initial strength was still insufficient and the product often broke during use. (Objective and Summary of the Invention) The present invention was invented as a result of research for the purpose of improving the above-mentioned drawbacks, and the gist thereof is that the atomic ratio Ca/P of calcium and phosphorus is 0.5 to 0.7. For calcium phosphate crystalline glass
The present invention relates to a calcium phosphate-based crystalline glass for biological use, which contains 0.5 to 5 mol% of Al 2 O 3 and 0.05 to 0.5 mol % of R 2 O (R represents Na, K, or Li). (Structure of the Invention) The present invention will be explained in more detail below. The glass composition used in the present invention is composed of calcium metaphosphate (CaO・P 2 O 5 ), which has a chain structure both in the glass state and in the crystalline state, and has a suitable melting temperature and a suitable temperature for easy casting. The atomic ratio Ca/P of calcium and phosphorus is in the range of 0.5 to 0.7 so as to have melt viscosity, that is, CaO 28 to 36WT%, P 2 O 5 72 to
A composition of 64wt% is optimal. If the Ca/P ratio exceeds 0.7, vitrification becomes difficult, which is undesirable, and if it is lower than 0.5, the phosphorus component becomes excessive and water resistance decreases, which is undesirable. Calcium phosphate glass with this composition is based on the composition of natural teeth and aggregates, that is, mainly calcium phosphate crystalline and amorphous, and the atomic ratio of calcium and phosphorus is Ca/
The composition is very similar to that of P in the range of about 1.75 to 2.0, and has good affinity with living organisms. According to the glass having such a composition, materials for artificial living bodies such as artificial dental materials and artificial aggregates can be obtained through a simple process of pouring the glass raw material powder into a glass-like molten mold and crystallizing it. be able to. In the present invention, Al 2 O 3 is added to the calcium phosphate crystalline glass having the above composition in order to improve the water resistance of the glass and to promote uniform crystallization in the crystallization process. The content should be 0.5 to 5 mol%. If the addition ratio of Al 2 O 3 exceeds 5 mol %, it will be difficult to melt and vitrify the calcium phosphate crystalline glass, which is undesirable, and if it is lower than 0.5 mol %, the effect of improving water resistance will be lowered, which is undesirable. . Furthermore, in the present invention, Al 2 O 3 is added as an additive to calcium phosphate crystalline glass.
R 2 O (R represents Na, K, Li) is added. Conventionally, addition of alkali metal oxides such as Na 2 O and K 2 O lowers the melting temperature of vitrification, but it also lowers strength and causes elution of the alkali metal oxides, which is unfavorable for compatibility with living organisms. It was said that
0.05mol%~ 0.5mol % with addition of Al2O3
It has been found that by adding R 2 O, particularly preferably Na 2 O and Li 2 O, the initial strength is improved and the occurrence of cracks is suppressed. The addition ratio of R 2 O is
If it exceeds 0.5 mol%, the crystal particle size will be larger than the preferred crystal particle size of about 1 μm, for example, about 10 μm, which is undesirable because the strength of the calcium phosphate crystalline glass will decrease, and if it is lower than 0.05 mol%, the initial strength will be improved. This is not preferable because no effect can be obtained. The improvement in initial strength due to the addition of R 2 O is due to the fact that it suppresses the occurrence of cracks that tend to occur during crystallization by suppressing the amount and physical properties of the glass phase that exists between the crystal grains that precipitate during the crystallization process. This is thought to be the reason. In producing the calcium phosphate crystalline glass of the present invention, as raw materials CaO or a calcium compound that can become CaO, a phosphoric acid compound that can become P 2 O 5 , and an aluminum compound that can become Al 2 O 3 or Al 2 O 3 are used as raw materials. and at least one kind of alkaline compound such as a sodium compound, a potassium compound, a lithium compound, etc., are mixed, slurried if necessary, dried, and crushed to produce calcium phosphate containing Al 2 O 3 and R 2 O. Prepare a powder and melt it. When producing a biological component from this calcium phosphate crystalline glass, the melt is poured into a mold to form a predetermined shape, and then crystallized to obtain a final product. The most typical calcium compounds mentioned above are calcium carbonate and calcium oxide.
Other calcium hydroxide, calcium hydrogen carbonate,
Inorganic and organic salts of calcium such as oxalic acid and calcium acetate are produced. Further, as the phosphorus compound, phosphoric acids such as orthophosphoric acid, or ammonium salts of these phosphoric acids are used. In addition, calcium phosphates such as calcium phosphate, calcium hydrogen phosphate, calcium dihydrogen phosphate, calcium pyrophosphate, acidic calcium phosphate, calcium polyphosphate, and hydroxyabatite can also be used alone or in combination with other calcium compounds or phosphorus compounds. You can also use Further, as the aluminum compound, aluminum hydroxide, aluminum oxide, aluminum nitrate, etc. are used. In addition, examples of alkali compounds include carbonates, hydrates, nitrates, and alkali metals (L, Na, K, etc.).
Acetate, hydrogen carbonate, etc. are used. Furthermore, in addition to the Ca, P, Al, and R 2 O mentioned above, a Ni compound or Fe compound may be added as a coloring agent alone or in a mixture of about 0.001 to 1 mol % to produce a tooth-like color. is also possible. For example, in manufacturing the above-mentioned calcium phosphate-based crystalline glass biological parts, 32 to 42 mol% of finely pulverized CaCO 3 and 55 to 66 mol of H 3 PO 4 are used.
%, powdered Al(OH) 3 0.5-5.5 mol%,
0.03 to 0.4 mol% of Na 2 CO 3 is weighed and mixed, water is added to this to form a slurry, this is dried and crushed to prepare calcium phosphate powder containing an Al component and an alkaline component, This is fired at 200 to 900°C for 1 to 10 hours to prepare a glass raw material. Next, put the required amount of this glass raw material into a platinum crucible.
After heating and melting at 900 to 1500℃ for 5 minutes to 10 hours to homogeneously vitrify, the wax is incinerated in advance based on the lost wax method, for example, and the molten glass is cast into the investment material maintained at 500 to 800℃. ,
Shape. This molded body is taken out together with the investment material or from the investment material and subjected to a crystallization treatment. The means for crystallizing this glass molded body is not particularly limited, and for example, a method of holding it in an atmosphere at 500 to 900°C for 5 minutes to 100 hours is used. Through this crystallization treatment, a calcium phosphate crystallized glass having a crystallinity of 20% or more is obtained. (Example) Next, an example of the present invention will be described. Example 1 H corresponding to 49.4 mol% as P 2 O 5 in a mixture of CaCO 3 powder corresponding to 49.5 mol % as CaO and Al(OH) 3 powder corresponding to 1.0 mol % as Al 2 O 3 0.1 mol as phosphoric acid and Na 2 O containing 3 PO 4
% of NaOH and the resulting reaction product was dried and crushed, and then the powder was heated at 400℃ for 5 minutes.
The fired product is heated to 1250℃ in a platinum crucible.
After melting under stirring for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.50 is 2 mm square and 50 mm long.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass. Example 2 In a mixture of CaCO3 powder corresponding to 51.8 mol% as CaO and Al(OH) 3 powder corresponding to 1 mol% as Al2O3 , H corresponding to 47.1 mol% as P2O5 was added. As phosphoric acid and Na2O containing 3PO4
The reaction product obtained by adding NaOH corresponding to 0.1 mol% was dried and crushed, and then the powder was
Calcinate at ℃ for 5 hours and place this fired product in a platinum crucible.
After melting under stirring at 1250°C for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.55 is 2 mm square with a length of 50 mm.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass. Example 3 H corresponding to 43.8 mol% as P2O5 in a mixture of CaCO3 powder corresponding to 55.1 mol% as CaO and Al(OH)3 powder corresponding to 1.0 mol% as Al2O3 0.1 mol as phosphoric acid and Na 2 O containing 3 PO 4
% of NaOH and the resulting reaction product was dried and crushed, and then the powder was heated at 400℃ for 5 minutes.
The fired product is heated to 1250℃ in a platinum crucible.
After melting under stirring for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.63 is 2 mm square with a length of 50 mm.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass. Comparative Example 1 H3 corresponding to 49.5 mol% as P2O5 in a mixture of CaCO3 powder corresponding to 49.5 mol% as CaO and Al(OH)3 powder corresponding to 1 mol% as Al2O3. The reaction product obtained by adding phosphoric acid containing PO 4 was dried and crushed, and then the powder was
Calcinate at ℃ for 5 hours and place this fired product in a platinum crucible.
After melting under stirring at 1250°C for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.50 is 2 mm square and 50 mm long.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass. Comparative Example 2 H3 corresponding to 47.1 mol% as P2O5 in a mixture of CaCO3 powder corresponding to 51.9 mol% as CaO and Al(OH)3 powder corresponding to 1 mol% as Al2O3. The reaction product obtained by adding phosphoric acid containing PO 4 was dried and crushed, and then the powder was
Calcinate at ℃ for 5 hours and place this fired product in a platinum crucible.
After melting under stirring at 1250°C for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.55 is 2 mm square with a length of 50 mm.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass. Comparative Example 3 H corresponding to 43.8 mol% as P 2 O 5 in a mixture of CaCO 3 powder corresponding to 55.2 mol % as CaO and Al(OH) 3 powder corresponding to 1.0 mol % as Al 2 O 3 The reaction product obtained by adding phosphoric acid containing 3 PO 4 was dried and crushed, and then the powder was
Calcinate at ℃ for 5 hours and place this fired product in a platinum crucible.
After melting under stirring at 1250°C for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.63 is 2 mm square with a length of 50 mm.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass. Example 4 H3 corresponding to 46.0 mol% as P2O5 in a mixture of CaCO3 powder corresponding to 50.7 mol% as CaO and Al(OH) 3 powder corresponding to 3 mol% as Al2O3 0.3mol as phosphoric acid and Na2O containing PO4
% of NaOH and the resulting reaction product was dried and crushed, and then the powder was heated at 400℃ for 5 minutes.
The fired product is heated to 1250℃ in a platinum crucible.
After melting under stirring for 2 hours, the mixture was poured onto a graphite plate and slowly cooled. The thus obtained calcium phosphate crystalline glass with a Ca/P ratio of 0.55 is 2 mm square with a length of 50 mm.
Cut it into a rod shape, crystallize it at 630℃ for 20 hours,
Table 1 shows the results of measuring the bending strength of the obtained crystallized glass.

【表】 上記した実施例、比較例、第1表、第1図から
も明らかなように、Al2O3を1〜5mol%、R2Oを
0.05〜0.5mol%含有し、Ca/Pの原子比0.5〜0.7
のリン酸カルシウム系結晶性ガラスを結晶化して
得られるリン酸カルシウム系結晶化ガラスは
Al2O3を1〜5mol%しか含有しないCa/Pの原
子比0.5〜0.7のリン酸カルシウム系結晶化ガラス
に比べ、初期強度も、水への浸漬試験後の強度も
高くて耐水性にも優れている。しかも本発明によ
り得られる結晶化ガラスは、ロストワツクス法な
どの鋳造法により容易にしかも複雑な形状のもの
も容易に成形することができ、本発明のリン酸カ
ルシウム系結晶性ガラスは、義歯、歯冠、インレ
イ、ブリツジ等の人工歯科材料として最適であ
る。 なお、本発明において、リン酸カルシウム系結
晶性ガラスは、未結晶化処理のものを意味し、結
晶化ガラスは結晶化処理したものを意味するもの
である。
[Table] As is clear from the above Examples, Comparative Examples, Table 1, and Figure 1, 1 to 5 mol% of Al 2 O 3 and 1 to 5 mol% of R 2 O
Contains 0.05-0.5 mol%, Ca/P atomic ratio 0.5-0.7
Calcium phosphate crystallized glass obtained by crystallizing calcium phosphate crystallized glass is
Compared to calcium phosphate-based crystallized glass with a Ca/P atomic ratio of 0.5 to 0.7, which contains only 1 to 5 mol% of Al 2 O 3 , it has higher initial strength and strength after a water immersion test, and has excellent water resistance. ing. Moreover, the crystallized glass obtained by the present invention can be easily molded into complex shapes by casting methods such as the lost wax method. Ideal as an artificial dental material for inlays, bridges, etc. In the present invention, calcium phosphate-based crystalline glass means one that has been uncrystallized, and crystallized glass means one that has been crystallized.

【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]

第1図は、実施例1〜3および比較例1〜3の
リン酸カルシウム系結晶化ガラスのCa/Pの原
子比と曲げ強度との関係を示す図面である。 △は、実施例1〜3を示す。〇は、比較例1〜
3を示す。
FIG. 1 is a drawing showing the relationship between the Ca/P atomic ratio and the bending strength of the calcium phosphate crystallized glasses of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3. Δ indicates Examples 1 to 3. 〇 indicates Comparative Example 1~
3 is shown.

Claims (1)

【特許請求の範囲】[Claims] 1 カルシウムとリンの原子比Ca/Pが0.5〜0.7
であるリン酸カルシウム系結晶性ガラスに対し、
Al2O3を0.5〜5mol%,R2O(RはNa,K,Liを
示す)を0.05〜0.5mol%含有せしめることを特徴
とする生体用リン酸カルシウム系結晶性ガラス。
1 Calcium to phosphorus atomic ratio Ca/P is 0.5 to 0.7
For calcium phosphate crystalline glass,
A calcium phosphate-based crystalline glass for biological use, characterized by containing 0.5 to 5 mol% of Al 2 O 3 and 0.05 to 0.5 mol % of R 2 O (R represents Na, K, or Li).
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