JPH04213154A - 地域分割方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電力供給等において
、分散して存在する各供給源の受持つ需要量が適正にな
るよう供給地域を分割する方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】このような地域分割は、例えば、電力の
供給源として分散して存在する変電所に負荷を適正に分
配するよう各変電所の供給地域を決定したい場合等，各
供給源の供給対象地域を適切に分割する場合に必要であ
ったが、従来これらは人手により行われており、計算機
処理は行われてこなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来こ
の種の地域分割は人手で行われていたので、適切な分割
となるまでに試行錯誤が繰り返され、決定までに時間を
要するという課題があった。

【０００４】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、各供給源が受持つべき供給地域を
、計算機を用い自動的に適切に決定するのに好適な地域
分割方式を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る地域分割
方式は、分散して存在するＮ（Ｎは２以上の正の整数）
個の供給源の各々が受持つべき供給地域を決定する地域
分割処理において、図１に示すように、地域分割の対象
となる全地域をＭ（ＭはＮに比べ十分大きい正の整数）
個の小地域に分割する小地域分割処理１と、分割された
各小地域毎の需要量を求める小地域需要量算出処理２と
、各小地域毎にＮ個の供給源までの距離を求め、距離の
短いもの上位Ｋ（Ｋは２以上でＮ以下の正の整数）個を
選択し、その距離と対応する供給源とを対で記憶する供
給源候補選択処理３と、各小地域の需要量が、各小地域
毎に記憶されているＫ個の供給源候補の内，供給源まで
の距離が最小となっている供給源より供給されるものと
して、各供給源が受持つ需要量の総和を求める供給源別
需要量算出処理４と、各供給源が受持つ需要量が各供給
源にとって過剰であるか，適正であるか，過少であるか
を判定する供給源別需要量評価処理５と、全ての供給源
に関し受持つ需要量が適正である場合には処理を終了さ
せ、その他の場合には処理を継続させる終了判定処理６
と、各小地域毎に記憶されているＫ個の供給源までの距
離を、対応する供給源の受持つ需要量が過剰である場合
には増大させ、過少である場合には減少させる距離再評
価処理７とを有し、上記供給源別需要量算出処理４，供
給源別需要量評価処理５，終了判定処理６，距離再評価
処理７を繰り返すことにより、全ての供給源が受持つ需
要量が適正となるよう各供給源の受持つべき供給地域を
決定しようとするものである。

【０００６】

【作用】この発明における地域分割方式では、先ず、小
地域分割処理１と小地域需要量算出処理２を行うととも
に、供給源候補選択処理３により、各小地域の供給源候
補を至近のＫ個に制限しておく。こうしておいて、供給
源別需要量算出処理４により、各小地域の需要量が、各
小地域毎に記憶されているＫ個の供給源候補の内，供給
源までの距離が最小となっている供給源より供給される
ものとして、各供給源が受持つ需要量の総和を求め、次
に供給源別需要量評価処理５により、各供給源が受持つ
需要量が各供給源にとって過剰であるか，適正であるか
，過少であるかを判定し、更に距離再評価処理７により
、各小地域毎に記憶されているＫ個の供給源までの距離
を、対応する供給源の受持つ需要量が過剰である場合に
は増大させ、過少である場合には減少させる。そして、
これらの処理４，５，７を終了判定処理６を介して繰り
返すことにより、全ての供給源が受持つ需要量が適正と
なるよう各供給源の受持つべき供給地域を決定する。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図１に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。図１において、１は地域
分割の対象となる全地域を隙間無く小地域に分割する小
地域分割処理であり、例えば、全地域を碁盤の目のよう
に分割する等により、分割対象地域を供給源の数Ｎより
も十分に大きなＭ個の小地域に分割する。２は上記小地
域分割処理１で分割された各小地域毎の需要量を求める
小地域需要量算出処理である。３は同じく小地域分割処
理１で分割された各小地域毎に、全ての供給源までの距
離を求め、距離の短いもの上位Ｋ個を選択し、その距離
と対応する供給源とを対で記憶する供給源候補選択処理
であり、この処理により以下に示す各処理が働く環境が
作られる。

【０００８】４は、上記供給源候補選択処理３あるいは
後述の距離再評価処理７により設定される距離データを
用い、前記小地域需要量算出処理２で求めた各小地域の
需要量が、各小地域毎に記憶されているＫ個の供給源候
補の内，供給源までの距離が最小となっている供給源よ
り供給されるものとした時の，各供給源が受持つ需要量
の総和を求める供給源別需要量算出処理である。５は、
上記供給源別需要量算出処理４により求めた各供給源が
受持つ需要量と、予め決められている各供給源の供給能
力とを比較し、各供給源が受持つ需要量が各供給源にと
って過剰であるか，適正であるか，あるいは過少である
かを判定する供給源別需要量評価処理である。６は、上
記供給源別需要量評価処理５の判定結果により、全ての
供給源に関し受持つ需要量が適正と判断された場合には
処理を終了させ、その他の場合には下記の処理を継続さ
せる終了判定処理である。７は、供給源別需要量評価処
理５の判定結果を用い、各小地域毎に記憶されているＫ
個の供給源までの距離を、対応する供給源の受持つ需要
量が過剰である場合には増大させ、過少である場合には
減少させる距離再評価処理であり、この処理の終了後は
前記供給源別需要量算出処理４に戻るようになっている
。

【０００９】上記各処理１〜７は計算機のソフトウェア
により実現されており、図１のフローチャートに示す通
り、処理の流れは、上記の各処理１〜７を行った後、供
給源別需要量算出処理４に戻り、以降、終了判定処理６
により、全ての供給源に関し受持つ需要量が適正と判定
されるまで処理４〜７を繰り返すこととなる。

【００１０】ここで、距離再評価処理７において、各小
地域毎に記憶されているＫ個の供給源までの距離を、対
応する供給源の受持つ需要量が過剰である場合には増大
させ、過少の場合には減少させ、続く供給源別需要量算
出処理４においては、各小地域の需要量を、各小地域毎
に記憶されているＫ個の供給源候補の内，供給源までの
距離が最小となっている供給源より供給するものとする
ため、供給源の受持つ需要量が過剰であった供給源の新
たに求まる需要量は減少し、供給源の受持つ需要量が過
少であった供給源の新たに求まる需要量は増大すること
となり、処理４〜７を繰り返すことにより、各供給源が
受持つ需要量が適正となるよう各供給源が受持つ供給地
域（小地域の集合）が決定されることとなる。

【００１１】なお、上記の実施例では、供給源候補選択
処理３において、各小地域毎に至近のＫ個の供給源を供
給源候補として選択しているが、小地域毎に供給源候補
の数Ｋが異なってもよく、また、至近のＫ個の供給源候
補を選択する場合の距離として、距離ａ　／（供給源の
供給能力）ｂ　を用いてもよい。なお、ａ，ｂは正の実
数である。

【００１２】また、上記の実施例では、図１の処理１〜
７を全て計算機のソフトウェアにより実現しているが、
例えば、１回で済む処理１〜３を人手により行い、何回
も繰り返される残りの処理４〜７を計算機により行う等
も可能である。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、供給
源候補選択処理において、各小地域の供給源候補を至近
のＫ個に制限しているため、処理が高速化するとともに
、各供給源が受持つ供給地域が各供給源から近い範囲に
抑えられる効果がある。また、供給源別需要量算出処理
において、各小地域の需要量を至近の供給源より供給す
ることとするため、各供給源が受持つ供給地域が各供給
源から可能な限り近い範囲に抑えられる効果がある。

【００１４】また、供給源別需要量算出処理、供給源別
需要量評価処理および距離再評価処理とを単純に繰り返
すことにより、全ての供給源が受持つべき供給地域を適
正に決定することが可能となるため、複雑なソフトウェ
アが不要となるとともに、ソフトウェア規模が小さくな
る効果がある。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による地域分割方式の一実施例を示す処
理フローチャートである。

【符号の説明】

１　　小地域分割処理 ２　　小地域需要量算出処理 ３　　供給源候補選択処理 ４　　供給源別需要量算出処理 ５　　供給源別需要量評価処理 ６　　終了判定処理 ７　　距離再評価処理

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　分散して存在するＮ（Ｎは２以上の正
   の整数）個の供給源の各々が受持つべき供給地域を決定
   する地域分割処理において、地域分割の対象となる全地
   域をＭ（ＭはＮに比べ十分大きい正の整数）個の小地域
   に分割する小地域分割処理と、分割された各小地域毎の
   需要量を求める小地域需要量算出処理と、各小地域毎に
   Ｎ個の供給源までの距離を求め、距離の短いもの上位Ｋ
   （Ｋは２以上でＮ以下の正の整数）個を選択し、その距
   離と対応する供給源とを対で記憶する供給源候補選択処
   理と、各小地域の需要量が、各小地域毎に記憶されてい
   るＫ個の供給源候補の内，供給源までの距離が最小とな
   っている供給源より供給されるものとして、各供給源が
   受持つ需要量の総和を求める供給源別需要量算出処理と
   、各供給源が受持つ需要量が各供給源にとって過剰であ
   るか，適正であるか，過少であるかを判定する供給源別
   需要量評価処理と、全ての供給源に関し受持つ需要量が
   適正である場合には処理を終了させ、その他の場合には
   処理を継続させる終了判定処理と、各小地域毎に記憶さ
   れているＫ個の供給源までの距離を、対応する供給源の
   受持つ需要量が過剰である場合には増大させ、過少であ
   る場合には減少させる距離再評価処理とを有し、上記供
   給源別需要量算出処理，供給源別需要量評価処理，終了
   判定処理，距離再評価処理を繰り返すことにより、全て
   の供給源が受持つ需要量が適正となるよう各供給源の受
   持つべき供給地域を決定することを特徴とする地域分割
   方式。