JPH04212030A - 変位変換部材及びトルク検出装置 - Google Patents

変位変換部材及びトルク検出装置

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JPH04212030A
JPH04212030A JP653691A JP653691A JPH04212030A JP H04212030 A JPH04212030 A JP H04212030A JP 653691 A JP653691 A JP 653691A JP 653691 A JP653691 A JP 653691A JP H04212030 A JPH04212030 A JP H04212030A
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JP
Japan
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displacement
shaft
torque
arms
hole
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Pending
Application number
JP653691A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yokota
横田 和憲
Isao Suzuki
功 鈴木
Takuya Tauchi
卓也 田内
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は変位変換部材、同変位
変換部材の製造方法及び変位変換装置を使用したトルク
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のパワーステアリング装置等
に使用される回転トルク検出装置は駆動軸と従動軸とを
同一軸線上に弾性体で連結するとともに、従動軸側にコ
アを、また駆動軸側には検出コイルを相対配置している
。このとき、駆動軸にトルクが加わると、その加えられ
たトルクにより両軸の間で回転方向へのズレが生じ、そ
のズレによってコアと検出コイルとの相対位置もズレて
検出コイルのインダクタンスが変化する。そして、この
インダクタンスの変化を電気的に検出することによって
ズレ量、即ちトルクが検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ト
ルク検出装置では駆動軸に対して従動軸を必要とし、し
かも駆動軸と従動軸とを弾性体で連結しなければならず
部品点数が多くなるとともに、組付け作業も非常に困難
であった。又、弾性体を介して両軸が連結されているの
で、必然的にトルクに対するねじれ量が大きくなり、ね
じれ量が大きくてもよい用途に限られてしまう問題があ
った。
【0004】そこで、磁歪効果を利用したセンサを回転
軸に取着して回転軸のトルクを直接検出する方法が提案
されている。しかし、この方法においては精度、信頼性
の点でいまだ充分なものとなっていないのが実情である
。この発明は前記問題点を解消するためになされたもの
であって、その目的は部品点数が少なく組付けが容易で
、しかも精度及び信頼性が高い検出ができるトルク検出
装置を提供するとともに、そのトルク検出装置にも使用
される変位変換部材とその製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決すべく
、本第1発明は軸線方向両端においてトルク発生部材に
装着される環状の装着部及び軸線方向中央部における環
状部とを同一軸心上に配置するとともに、各端の装着部
と環状部とを軸線を挟んで円周方向の反対領域で円弧状
をなす一対の弾性アームにより連結し、前記アーム並び
に各装着部及び環状部の連結部分に前記アームの撓みを
促進するための切欠きを設けたことをその要旨とする。
【0006】又、本第2発明は円筒体の軸線方向中央部
を挟んで、対称に複数対の透孔を円周方向に離間させて
形成することと、前記各対の透孔をスリットにて連通さ
せて、円筒材の周面をこれらスリットにより区画するこ
とと、前記円筒体を軸線方向に引き延ばし、スリットに
て区画された部分を伸長させることとからなる。加えて
、本第3発明は駆動側からの出力を従動側に伝達するシ
ャフトと、前記シャフトのトルク検出領域に外嵌される
装着部を両端にそれぞれ設け、更に中央部に環状部を形
成すると共に、各端の装着部と環状部とを軸線を挟んで
円周方向における反対領域で円弧状をなす一対の弾性ア
ームにより連結し、前記アームと各環状部との連結部分
にアームの撓みを促進するための切欠きを設け、シャフ
トに加わるトルクによって生ずるシャフト円周方向の変
位を軸線方向への変位に変換する変位変換部材と、前記
変位変換部材が変換した軸線方向への変位量を電気信号
として取出すための変位量取出し手段とからなる。
【0007】
【作用】本第1発明はトルク発生部材から発生されるト
ルクは装着部から切欠きを介してアームを撓ませ、環状
部を変位させる。本第2発明は円筒体における各対の透
孔を連通するスリットにより円筒体周面を区画し、円筒
体を軸線方向に引き延ばすと、この区画された部分が伸
長される。
【0008】続いて、本第3発明は第1発明における変
位変換部材をシャフトのトルク検出領域に外嵌し、前記
シャフトのトルクを軸線方向への変位に変換する変位変
換部材が変換した軸線方向への変位量を変位量取出し手
段が電気信号として取出す。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜8に従っ
て詳述する。図1おいて左右に延びる動力伝達用シャフ
ト1は鉄材にて形成され、その駆動側(左側)軸部2の
内端にはフランジ部3が形成されている。更に、フラン
ジ部3と従動側(右側)軸部4の内端面とはこれらと一
体的に形成した小径部5にて連結され、同小径部5の左
右方向中央部には前記フランジ部3と径がほぼ等しい鍔
部6が形成されている。
【0010】前記動力伝達用シャフト1のフランジ部3
及び従動側軸部4の内端部には小径部5を覆うように伸
縮部材7が架装されている。この伸縮部材7は鉄製の円
筒材を後記の方法にて図7に示すように加工製造された
ものであり、その駆動側において環状をなす嵌合部8に
はスリットSが形成され、拡径可能になっている。そし
て、嵌合部8が拡径されてフランジ部3に外嵌固定され
、また従動側に設けた嵌合部9は軸部4に外嵌固定され
ている。
【0011】そして、これらの間において環状のリング
装着部10が形成され、伸縮部材7を左右に二等分して
いる。この装着部10は前記シャフトの鍔部6に隣接し
た位置にある。前記嵌合部8とリング装着部10とは、
円周方向において反対側へ円弧状をなして延びる上下一
対の架装アーム11にて連結されている。同様に、小径
嵌合部9及びリング装着部10も円周方向において反対
側へ円弧状をなして延びる上下一対の架装アーム12に
て連結されている。これら架装アーム11,12とリン
グ装着部10及び嵌合部8,9との各連結部分には円形
状の切欠き13がそれぞれ形成されている。
【0012】シャフト1の鍔部6に外嵌されたボビン1
4は図2に示すように、その中央部に挿着孔14aが形
成され、特に第3図に示すようにその上下外周縁部の板
厚を大きく設定して補強縁部14bが形成されている。 又、図3に示すように、前記ボビン14の挿着孔14a
から左右方向には扇状の通孔14cが連通されている。
【0013】そして、ボビン14は装着孔14aが鍔部
6に外嵌されてシャフト1に固定され、同ボビン14の
外周部がリング装着部10と架装アーム12との連結部
分の切欠き13から外部に突出している。更に、図4に
示すようにボビン14の外周面の内半部に形成した巻着
溝Gには平面コイルよりなるソレノイドコイル15が巻
装されている。又、図1に示すようにリング装着部10
の外周面において周方向全体に設けた係止突条17に沿
ってコイル15と相対するように銅リング18が外嵌固
定されている。
【0014】図5に示すように、前記ソレノイドコイル
15にはコンデンサ16が直列に接続され、ソレノイド
コイル15、コンデンサ16及び銅リング18によって
共振回路19が形成されている。又、図1において前記
ソレノイドコイル15に対峙する位置には、空隙をおい
て後記検出回路20の出力コイル21及び入力コイル2
2が配置され、出力コイル21にパルス電流を流すこと
によって、ソレノイドコイル15を励磁する。
【0015】そして、ソレノイドコイル15と銅リング
18との相対変位に伴い、共振回路19のインダクタン
スが変化する。これが、検出回路20側において入力コ
イル22にて検出され、変化するインダクタンスに応じ
た周波数の電圧が正帰還回路23を経てパルス周波数と
して取り出され、その周波数がF/V変換器24により
電圧に変換され、その電圧値に基づいて駆動源を制御す
る。
【0016】さて、ここで伸縮部材7の製造方法につい
て図7(a)〜(d)並びに図8(a)〜(d)に従っ
て説明する。図7(a)に示すように、円筒体25はそ
の外周面上を周方向全体に延びるリブ、即ち突条17に
より左半部と右半部とに等分割されている。本実施例に
おいて、前記左半部及び右半部は突条17を挟んで対称
に加工されるため、ここでは左半部についてのみ説明し
、右半部には同一の符号を付すに止める。
【0017】尚、説明の便宜のため円筒体25において
、図1及び図7(a)〜(d)に示される側、即ち図8
(a)〜(d)におけるK−K線より左方を可視側、K
−K線より右方を非可視側とする。まず、円筒体25左
半部の上下方向における中央線上に左右2個の貫通孔2
7,28を隣接して透設する。これら貫通孔27,28
は可視側のみならず、図8(a)に示すように非可視側
にも貫通孔27a,28aを形成する。更に、可視側に
おいて、左方貫通孔27の上方には第1の透孔29を、
右方貫通孔28の下方には第2の透孔30をそれぞれ形
成する。そして、非可視側においても右方貫通孔28の
上方には第3の透孔31を、左方貫通孔27の下方には
第4の透孔32を形成する。
【0018】この後、図7(b)、図8(b)に示すよ
うに、第1の透孔29と非可視側の貫通孔27aとの間
に第1のスリット33を形成して両者29, 27aを
連通させる。又、可視側の貫通孔27と第4の透孔32
との間に第2のスリット34を形成し、両者27,32
を連通させる。更に、可視側における右方の貫通孔28
と非可視側の第3の透孔31との間に第3のスリット3
5を形成して貫通孔28と透孔31、非可視側の右方の
貫通孔28aと第2の透孔30との間に第4のスリット
36を設けて貫通孔28aと透孔30とをそれぞれ連通
させる。
【0019】そして、図7(c)に示すように貫通孔2
7, 28を連通させてこれら27,28の縁部37,
38により小判型の長孔39を形成し、非可視側も同様
に貫通孔27、28を連通させ、これら27,28の縁
部37a,38aにより小判型の長孔39を形成し、伸
縮部材7の左右を環状部8,9とするとともに、その中
央部をリング装着部10とする。
【0020】上記の状態では、円筒体25の左半部の環
状部8は長孔39の上方では縁部37からスリット33
,35にて区画された線状領域より縁部37aを介して
装着部10に連結され、長孔39の下方では縁部38か
らスリット34,36にて区画された線状領域より縁部
38aを介して装着部10に連結される。次に、図7(
d)に示すように左右の環状部8,9を引っ張ると、縁
部37,38及び縁部37a,38aが離間し、これら
の間に空間が生じる。そして、左半部及び右半部におい
て線状領域が撓んで架装アーム11,12として機能し
、更に右半部の透孔29〜32及び長孔39が切欠き1
3となる。この後、環状部8にスリットSを形成するこ
とにより伸縮部材7が完成される。
【0021】上記のように構成したトルク検出装置では
、図1におけるシャフト1の駆動側軸部2に矢印A方向
への回転力が作用すると、伸縮部材7にはトーションが
作用し、左半部における一対の架装アーム11がシャフ
ト1の回転方向と同一方向へ弾性的に撓む。すると、リ
ング装着部10を介して架装アーム12が架装アーム1
1と反対方向に撓む。
【0022】これにより、伸縮部材7の装着部10の位
置、即ちコイル15及び銅リング18の相対位置が変化
して、共振回路19のインダクタンスが大きくなる。こ
れが検出回路20にて周波数に減少として検出され、F
/V変換器24により電圧信号に変換されて、トルクが
検出される。なお、図6に示すように、前記した周波数
は駆動側軸部2の矢印A方向への回転角度の増加に従っ
て正確に大きくなり、精度の高いトルク検出が可能とな
る。
【0023】又、伸縮部材7をシャフト1と同様に鉄に
て形成したことにより、熱膨張率の差がなくなり温度変
化により伸縮部材7が膨張又は収縮してシャフト1上に
おいて伸縮部材7がガタつくことはない。更に、伸縮部
材7は金属製の円筒体25に穿孔作業を行った後、溝切
り加工し、伸延させたのみであるため、作業工程は極め
て簡単なものとなる。
【0024】加えて、伸縮部材7の架装アーム11,1
2及び嵌合部8,9、リング装着部10の連結部分に切
欠き13を形成したことにより、この部分における嵌合
部8,9が非常に撓み易くなっている。従って、シャフ
ト1のトルクに対応して架装アーム11,12の連結部
分が確実に角度変化する。そして、この角度変化に応じ
て伸縮部材7に設けた銅リング18が変位するため、精
度の高いトルク検出が行われる。
【0025】又、1本のシャフトの従動側から駆動側に
伝達されるトルクを検出する構成としたことにより、駆
動側及び従動側のシャフトをトーションバーにて連結し
た従来品と比較すると部品点数が少なくなり、組付け作
業も容易になる。加えて、トーションバーを排したこと
により、駆動側に大きな回転力が加えられもねじれ量が
大きくなることなく、広汎な用途に対応可能である。
【0026】次に、この発明の第2の実施例について図
9〜11に従って説明する。この実施例では、シャフト
1の小径部5に1対の鍔部6a,6bを形成し、これら
鍔部6a,6bにソレノイドコイル15a,15bを有
する重合板材製のボビン14を外嵌したものである。そ
して、伸縮部材7のリング装着部10にも駆動側及び従
動側に一対の銅リング18a,18bを装着し、前記両
鍔部6a,6b間にリング装着部10を位置させ、コイ
ル15a及び銅リング18a、コイル15b及び銅リン
グ18bとを対応させ、更に各コイル15a,15bに
対向して出力コイル21a,21b及び入力コイル22
a,22bを配置している。
【0027】前記シャフト1のトルクの増加に伴い伸縮
部材7のリング装着部10が変位すると、図10に示す
ように銅リング18aの変位に基づく周波数f1 は徐
々に変化率が小さくなり、銅リング18bの変位に基づ
く周波数f2 は逆に変化率が大きくなる。そして、図
11に示すようにこれら周波数f1,f2 の差を求め
、この差に対応する電圧信号を取り出すことにより、ト
ルクを検出して検出精度を一層向上させたものである。
【0028】又、図12(a)〜(e)は本発明におけ
る第3の実施例を示すものである。即ち、図12(a)
に示すように、中央部にリブを備えた筒状体40の周面
に軸線方向に延びる長溝41を形成し、同長溝41を挟
んでリブから離間した位置及びリブに接近した位置にそ
れぞれ透孔42,43を設ける。前記筒状体40の長溝
41に対応して、その非可視側、即ち180度ずれた位
置にも長溝44が形成され、かつ更にリブに接近した透
孔42と180度ずれた位置にはリブから離間した一対
の透孔45が、リブから離間した透孔43と180度ず
れた位置にはリブに接近した一対の透孔46が形成され
ている。
【0029】続いて、図12(a)の状態から図12(
b)に示すように、円状体40を90度回転させる。 そして、図12(c)に示すように透孔43と長溝44
、透孔45と長溝41とを斜状スリット47,48にて
それぞれ連通させ、更にこれらより180度ずれた位置
で透孔46と長溝41と、透孔42と長溝44とを斜状
スリット49,50にて連通させる。
【0030】この後、図12(d)に示すように、透孔
45と長溝41とを、透孔43と長溝44とを垂直に切
除し、更に180度ずれた位置においても透孔42と長
溝44、透孔46と長溝41とを垂直に切除する。これ
により、両端の環状部51,52が中央部のリング装着
部53に対して架装アーム54,55にて連結されて伸
縮部材7が完成される。
【0031】次に、本発明における第4の実施例につい
て説明する。尚、上述した実施例と異なる部分について
のみ詳述し、その他の部材については同一番号を付して
説明を省略する。図13において左右に延びる動力伝達
用シャフト1の駆動側(左側)軸部2の内端及び従動側
(右側)軸部4の内端にはフランジ部3a,3bがそれ
ぞれ形成されている。そして、前記駆動側軸部2と従動
側軸部4とはこれらと一体的に形成した小径部5によっ
て連結されている。
【0032】前記動力伝達用シャフト1のフランジ部3
a,3bには小径部5を覆うように伸縮部材7が架装さ
れている。この伸縮部材7は鉄製の円筒材25を加工製
造したものである。この伸縮部材7は前記動力伝達用シ
ャフト1のフランジ部3a,3bに外嵌され、スプリン
グピン61によって固定されている。そして、図13〜
15に示すように前記伸縮部材7の左右両側には嵌合部
8,9が形成され、各嵌合部8,9の内端には係止段部
60a,60bがそれぞれ形成されている。又、前記伸
縮部材7の中央外周面には嵌合部8,9の外径より若干
大径となる装着部10が突出形成され、伸縮部材7を左
右に二等分している。
【0033】前記嵌合部8と装着部10とは円周方向に
おいて反対側へ円弧状をなして延びる上下一対の架装ア
ーム11にて連結されている。同様に、嵌合部9及装着
部10も円周方向において反対側へ円弧状をなして延び
る上下一対の架装アーム12にて連結されている。又、
前記伸縮部材7における装着部10の外周面にはボビン
59aが外嵌固定されている。つまり、前記ボビン59
aは筒状に形成され、その中央内周面には係止部62が
形成され、前記装着部10が係止部62に係止して固定
されている。そして、前記ボビン59aの両側外周縁に
形成した巻着溝Gには銅リング18a,18bが装着さ
れている。
【0034】そして、前記ボビン59aの両側において
、前記伸縮部材7の嵌合部8,9にはボビン59bが嵌
合固定されている。つまり、前記ボビン59bの内周外
端側には係止部63a,63bがそれぞれ形成され、こ
の係止部63a,63bが伸縮部材7における嵌合部8
,9の係止段部60a,60bに係止し、前記ボビン5
9aとボビン59bが所定の間隙を持って固定されてい
る。又、前記ボビン59bの内端外周縁に形成した巻着
溝Gには平面コイルよりなるソレノイドコイル15a,
15bがそれぞれ巻装されている。
【0035】前記ソレノイドコイル15a,15bには
入力コイル21a,21b及び出力コイル22a,22
bが対向配置され、ボビン59aの変位に伴うソレノイ
ドコイル15a,15bの変位を入力コイル21a,2
1b及び出力コイル22a,22bが検出するようにな
っている。又、図14,15に示すように前記装着部1
0の両側における伸縮部材7の上下には、四角形状の透
孔64a,64b、65a,65bがそれぞれ形成され
ている。そして、伸縮部材7における装着部10近傍の
両側上部には第1の透孔66a,66bがそれぞれ形成
され、又、図14に示すように前記伸縮部材7を透視し
た状態で見たとき、非可視側における伸縮部材7におい
て、装着部10近傍の両側下部には第2の透孔67a,
67bがそれぞれ形成されている。
【0036】更に、図14に示すように前記伸縮部材7
を透視した状態で見たとき、前記第1の透孔66aの左
側及び第1の透孔66bの右側の非可視側には第3の透
孔68a,68bがそれぞれ形成されている。そして、
可視側における第3の透孔68a,68bの下部には第
4の透孔69a,69bがそれぞれ形成されている。 尚、透孔66a〜69a,透孔66b〜69bは四角形
状の透孔64a,64b,65a,65bと平行に形成
されている。
【0037】又、図14,15に示すように、可視側の
第1の透孔66aと透孔64bとの間及び第1の透孔6
6bと透孔65bとの間には第1のスリット70a,7
0bがそれぞれ形成され、両者66a,64b及び66
b,65bが連通されている。そして、非可視側の第2
の透孔67aと透孔64aとの間及び第2の透孔67b
と透孔65aとの間には第2のスリット71a,71b
がそれぞれ形成され、両者67a,64a及び67b,
65aが連通されている。
【0038】更に、非可視側の第3の透孔68aと透孔
64bとの間及び第3の透孔68bと透孔65aとの間
には第3のスリット72a,72bがそれぞれ形成され
、両者68a,64b及び68b,65bが連通されて
いる。又、可視側の第4の透孔69aと透孔64aとの
間及び第4の透孔69bと透孔65aとの間にはそれぞ
れ第4のスリット73a,73bが形成され、両者69
a,64a及び69b,65aが連通されている。
【0039】この第1〜4の透孔66a〜68a、66
b〜68b及び第1〜4のスリット70a〜73a、7
0b〜73bによって前記各架装アーム11,12が形
成されている。上記のように構成したトルク検出装置で
は、シャフト1の駆動側軸部2に回転力が作用すると、
伸縮部材7にはトーションが作用して左半部における一
対の架装アーム11がシャフト1の回転方向と同一方向
へ弾性的に撓む。又、装着部10を介して架装アーム1
2が架装アーム11と反対方向に撓む。これにより、装
着部10が変位するため、該装着部10に固定されたボ
ビン59aが変位し、銅リング18a,18bの相対位
置が変化して、共振回路19のインダクタンスが大きく
なる。これが検出回路20にて周波数に減少として検出
され、F/V変換器24により電圧信号に変換されてト
ルクが検出される。
【0040】ここで、例えば図16に示すように伸縮部
材7の一対の架装アーム11,12の長さをb、変換部
材7の装着部10の両側における第1ポイントP1から
第2ポイントP2までの長さをaとする。そして、これ
らを合成すると図17の実線に示す三角図形が得られる
。尚、この三角図形の底辺は架装アーム11,12の2
倍の長さとなるため2bとなり、斜辺は第1ポイントP
1から第2ポイントP2までの長さはaとなる。
【0041】そして、架装アーム11,12は剛体であ
ると設定した状態にて、シャフト1の駆動側軸部2に回
転力が作用して、例えば図17における右側の第2ポイ
ントP2が変位量xだけ上方に変位すると、三角図形は
左側の第2ポイントP2を中心に反時計方向に回転して
点線にて示す位置となる。このとき、第1ポイントP1
が変位し、その水平方向の成分が変位量yとなる。つま
り、装着部10の変位量yとなる。
【0042】又、トルクが加わったとき右側の第2ポイ
ントP2が変位量xだけ変位すると、架装アーム11,
12を剛体として考えているため、架装アーム11,1
2の角度が変化して第1ポイントP1が移動する。従っ
て、この変位量yを1次近似となる次式にて求められる
【0043】
【数1】
【0044】但し、a:第1ポイントP1から第2ポイ
ントP2までの長さ b:架装アーム11,12の軸方向の長さx:トルクに
よって生じるシャフト1のねじれによる円周方向の変位 y:装着部10の軸方向の変位 尚、1例としてa=29mm、b=8mm、変位変換部
材7の平均径φ40mmとしたとき、シャフト1のねじ
れ角1°でx=350μm、y=609μmとなる。
【0045】又、変位量yを大きくすればするほど、伸
縮部材7の装着部10の変位量yが大きくなってボビン
59aの変位量が大きくなるので精度の高いトルク検出
が行われるが、精度の高いトルク検出を行うためには式
(1)基づいて次の条件を満たす必要がある。第1に、
架装アーム11,12の軸方向の長さを小さくすれば、
式(1)の分母が小さくなり変位量yを大きくすること
ができる。しかし、架装アーム11,12の軸方向の長
さを小さくすると、架装アーム11,12の剛体を維持
するとができないため、ある程度の長さに制約されてし
まう。
【0046】第2に、第1ポイントP1から第2ポイン
トP2の長さaを長くすることにより、式(1)の分子
が大きくなり、変位量yを大きくすることができる。例
えば、この場合、図18に示すように伸縮部材7に形成
する透孔64a,64b、65a,65bの大きさを小
さくすれば、第1ポイントP1から第2ポイントP2の
長さAを長くして変位量yを大きくすることができる。
【0047】ところが、この第1ポイントP1から第2
ポイントP2の長さa,Aは平面上の長さであり、図1
9に示すように伸縮部材7の円周上の長さは更に長くな
る。従って、その分図20に示すように伸縮部材7が撓
みやすくなる。つまり、架装アーム11,12の剛体と
いう仮定が保てなくなる。この結果、図18に示す伸縮
部材7を使用した場合にはトルク検出を行うとき変位量
yを大きくすることができない。しかし、図14に示す
伸縮部材7を使用した場合には、架装アーム11,12
の剛体を損なうことなく、第1ポイントP1から第2ポ
イントP2までの長さaをある程度大きくすることがで
きるため、、精度の高いトルク検出を行うことができる
【0048】又、この実施例における伸縮部材7は該伸
縮部材7を軸方向に引き延ばして加工する必要がないた
め加工が容易となる。更に、小径部5に鍔部6を形成す
る必要がなくなり、一層ボビン59a,59bの装着を
容易にすることができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
部品点数が少なく組付けが容易で、しかも精度及び信頼
性が高い検出ができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す側面図である。
【図2】ボビンを示す正面図である。
【図3】ボビンの側面図である。
【図4】ボビンにおけるソレノイドコイルの取付け状態
を示す断面図である。
【図5】この発明の電気的構成を示す回路図である。
【図6】回転トルクと周波数との関係を示す線図である
【図7】(a)〜(d)は変位変換部材の製造方法を順
を追って示すそれぞれ側面図である。
【図8】(a)〜(d)はそれぞれ図7(a)〜(d)
のZ−Z線における断面図である。
【図9】第2の実施例を示すものであり、トルク検出装
置の側面図である。
【図10】図9におけるトルク検出装置の回転トルクと
2種類の周波数との関係を示す線図である。
【図11】図10における周波数の差と回転トルクとの
関係を示す線図である。
【図12】(a)〜(d)は第3の実施例における変位
変換部材の製造方法を順を追って示すそれぞれ側面図で
ある。
【図13】第4の実施例におけるトルク検出装置の側断
面図である。
【図14】変位変換部材の正面図である。
【図15】図14における変位変換部材のX−X線断面
図である。
【図16】変位変換部材の変位量を説明するための説明
図である。
【図17】変位変換部材が変位したときの変位量を求め
る説明図である。
【図18】小さい長溝を設けた変位変換部材を示す正面
図である。
【図19】大きい長溝と小さい長溝とにより長さa,A
が変化したことを示す説明図である。
【図20】変位変換部材がトルクにより撓んだことを示
す説明図である。
【符号の説明】
1  トルク発生部材としてのシャフト7  変位変換
部材とての伸縮部材 8,9  嵌合部 10  環状部としての装着部 11,12  架装アーム 13  切欠き 19  変位量取出し手段としての共振回路20  変
位量取出し手段としての検出回路25  円筒体 29〜32  透孔 33〜36  スリット 42〜46  透孔 47〜50  スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  軸線方向両端においてトルク発生部材
    に装着される環状の装着部及び軸線方向中央部における
    環状部とを同一軸心上に配置するとともに、各端の装着
    部と環状部とを軸線を挟んで円周方向の反対領域で円弧
    状をなす一対の弾性アームにより連結し、前記アーム並
    びに各装着部及び環状部の連結部分に前記アームの撓み
    を促進するための切欠きを設けてなる変位変換部材。
  2. 【請求項2】  円筒体の軸線方向中央部を挟んで、対
    称に複数対の透孔を円周方向に離間させて形成すること
    と、前記各対の透孔をスリットにて連通させて、円筒材
    の周面をこれらスリットにより区画することと、前記円
    筒体を軸線方向に引き延ばし、スリットにて区画された
    部分を伸長させることとからなる変位変換部材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】  駆動側からの出力を従動側に伝達する
    シャフトと、前記シャフトのトルク検出領域に外嵌され
    る装着部を両端にそれぞれ設け、更に中央部に環状部を
    形成すると共に、各端の装着部と環状部とを軸線を挟ん
    で円周方向における反対領域で円弧状をなす一対の弾性
    アームにより連結し、前記アームと各環状部との連結部
    分にアームの撓みを促進するための切欠きを設け、シャ
    フトに加わるトルクによって生ずるシャフト円周方向の
    変位を軸線方向への変位に変換する変位変換部材と、前
    記変位変換部材が変換した軸線方向への変位量を電気信
    号として取出すための変位量取出し手段とからなるトル
    ク検出装置。
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