JPH04210214A - 簡易濾過装置 - Google Patents
簡易濾過装置Info
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- JPH04210214A JPH04210214A JP40073790A JP40073790A JPH04210214A JP H04210214 A JPH04210214 A JP H04210214A JP 40073790 A JP40073790 A JP 40073790A JP 40073790 A JP40073790 A JP 40073790A JP H04210214 A JPH04210214 A JP H04210214A
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、中空糸膜を用い、膜間
差圧を1気圧以下で行なう為の簡易濾過装置に関する。 更に詳しくは、膜の内部構造変化を最小限に押さえ、し
かも操作時における外気の細菌汚染を実質的に防止しう
る濾過装置に関する。 [0002] 【従来の技術】溶液の中から、微生物、ゴミ、高分子物
質等を濾過除去し、溶液の浄化を行なう事は食品・醗酵
産業、電子分野、医薬製造分野等幅広く行なわれている
。工業分野以外においても、数cc程度の少量の溶液を
濾過する事により不要な物質を除去し精密な分析を行な
う事、細菌・真菌等の微生物を除去し組織培養を行なう
事等が一般的に行なわれている。 [0003]従来より少量の溶液を濾過する為に広く使
用されているのは、平膜タイプのフィルターを注射器の
先端に取り付け、人が注射器を押す事により加圧して濾
過する方法である。平膜のフィルターは、素材としてセ
ルロースジアセテート、ニトロセルロース、ナイロン、
ポリプロピレン等が用いられ、形状としてはディスクタ
イプと言われている穴のあいた支持板の上に膜を円形状
に切断して一体化した物と、平膜をヒダ状に折り重ねプ
リーツ状にした物とが用いられている。膜の孔径として
は、0.1ミクロンスーターが最も小さな孔径であり数
ミクロンメーターまでが用いられている。 [0004]注射器を用い人の力により加圧する事は、
濾過圧力が不安定であり、場合によっては膜の耐圧を超
える事もあり十分な濾過効果が得られない事とか、注射
器とフィルターの接続が外れ、液の飛散もしばしば起こ
る事が問題である。後昔はウィルス等の人体に有害な物
質を濾過する場合においては特に大きな問題である。 又、注射器を用いた際の濾過圧力は数Kg/cm2と高
くなる場合がある為、変形を起こす不純物例えばマイコ
プラズマのごとき微生物は、膜が破損しなくても膜の孔
を変形しながら透過する事がある。 [00051更に、平膜状の形状の為、例えプリーツ状
にしても溶液中に除去すべき不純物の量が多い場合は十
分な膜面積が確保出来ず、少量の溶液の濾過でフィルタ
ーを交換しなければならないという事があり、交換時に
おける外気汚染が問題となる。更に、この事は膜の孔径
を小さくして微小の不純物を除去しようとする場合にお
いてはより顕著になる。 [0006]
差圧を1気圧以下で行なう為の簡易濾過装置に関する。 更に詳しくは、膜の内部構造変化を最小限に押さえ、し
かも操作時における外気の細菌汚染を実質的に防止しう
る濾過装置に関する。 [0002] 【従来の技術】溶液の中から、微生物、ゴミ、高分子物
質等を濾過除去し、溶液の浄化を行なう事は食品・醗酵
産業、電子分野、医薬製造分野等幅広く行なわれている
。工業分野以外においても、数cc程度の少量の溶液を
濾過する事により不要な物質を除去し精密な分析を行な
う事、細菌・真菌等の微生物を除去し組織培養を行なう
事等が一般的に行なわれている。 [0003]従来より少量の溶液を濾過する為に広く使
用されているのは、平膜タイプのフィルターを注射器の
先端に取り付け、人が注射器を押す事により加圧して濾
過する方法である。平膜のフィルターは、素材としてセ
ルロースジアセテート、ニトロセルロース、ナイロン、
ポリプロピレン等が用いられ、形状としてはディスクタ
イプと言われている穴のあいた支持板の上に膜を円形状
に切断して一体化した物と、平膜をヒダ状に折り重ねプ
リーツ状にした物とが用いられている。膜の孔径として
は、0.1ミクロンスーターが最も小さな孔径であり数
ミクロンメーターまでが用いられている。 [0004]注射器を用い人の力により加圧する事は、
濾過圧力が不安定であり、場合によっては膜の耐圧を超
える事もあり十分な濾過効果が得られない事とか、注射
器とフィルターの接続が外れ、液の飛散もしばしば起こ
る事が問題である。後昔はウィルス等の人体に有害な物
質を濾過する場合においては特に大きな問題である。 又、注射器を用いた際の濾過圧力は数Kg/cm2と高
くなる場合がある為、変形を起こす不純物例えばマイコ
プラズマのごとき微生物は、膜が破損しなくても膜の孔
を変形しながら透過する事がある。 [00051更に、平膜状の形状の為、例えプリーツ状
にしても溶液中に除去すべき不純物の量が多い場合は十
分な膜面積が確保出来ず、少量の溶液の濾過でフィルタ
ーを交換しなければならないという事があり、交換時に
おける外気汚染が問題となる。更に、この事は膜の孔径
を小さくして微小の不純物を除去しようとする場合にお
いてはより顕著になる。 [0006]
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の平膜を用いた円型ディスクフィルターに比べて小型で
あって、膜間差圧が1気圧を超えない低圧で、濾過時に
おける濾過膜の破損、操作時に8ける溶液の飛散を防止
して、少量の溶液を濾過することができる簡易濾過装置
を提供しようとすることである。 [0007]
の平膜を用いた円型ディスクフィルターに比べて小型で
あって、膜間差圧が1気圧を超えない低圧で、濾過時に
おける濾過膜の破損、操作時に8ける溶液の飛散を防止
して、少量の溶液を濾過することができる簡易濾過装置
を提供しようとすることである。 [0007]
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、溶液を
入れる容器6と濾過容器1と濾液を受ける容器11とか
らなる濾過装置において、該溶液を入れる容器と該濾過
容器とが一体化されており、開口端4および閉塞端5を
もつ中空糸膜2が該濾過容器に組み込まれており、更に
該濾液を受ける容器が真空容器であることを特徴とする
簡易濾過装置、である。 [0008]膜の形状として平膜と中空糸膜とを比較し
た場合、例えば膜面積が100cm2のフィルターを製
作する際、平膜においては直径11cmの大きさの円形
ディスクフィルターとなるに対し、中空糸膜の場合、内
径300ミクロンメーター、長さ10cmの糸を用いれ
ば約100本の中空糸膜を束ねればよい。この両者の大
きさを比較すると中空糸膜の方が明らかにコンパクトな
形状となる。中空糸膜の方がコンパクトに作られるとい
う事は濾過操作上において有利であるのみならず、溶液
が膜全体に均一に流れるという点においても有利である
。 更に、不純物が多く入っている溶液において、膜面積を
増加させる必要がある場合、中空糸膜はこれらの問題を
発生させずに対応する事が可能である。 [00091本発明に用いる中空糸膜は、ポリアクリル
ニトリル、セルロースデイアセテート、再生セルロース
、ポリプロピレン等を素材とし、これらの素材を中空ノ
ズルを用い主に溶融紡糸法又は湿式紡糸法にて作られる
。この中で再生セルロースを素材とした中空糸膜は、他
の素材と比較して、蛋白質の吸着性が少なく目詰まりが
しにくい事、孔径を0.1ミクロンメーター以下にする
事が可能であり好ましい素材である。再生セルロースの
中でも銅アンモニア法再生セルロースが最も好ましい。 ここで銅アンモニア法再生セルロースとはセルロース銅
アンモニア溶液より得られたセルロースを意味する。 [00101微生物等の除去においては、濾過圧力によ
り微生物が変形する可能性がある。マイコプラズマとか
エンベロープを持たないウィルスにおいては変形する可
能性が顕著である。このような微生物を濾過除去するに
あたっては注射器を用いて人的力によって不安定な圧力
で濾過をする事はさけなければならない事である。本発
明で真空容器とは減圧された容器をいう。本発明におい
ては、加圧するのではなく、真空近くまで減圧された、
濾液を受ける負圧の容器を使用する事により常に膜間差
圧1気圧以下の負圧により濾過を行なう事が特徴である
。膜間差圧1気圧以下の負圧により膜の構造を変化させ
る事なく持っている性能を十分発揮出来る事になり、又
、操作時における溶液の飛散を防止する事も出来る。 [0011]マイコプラズマ、エンベロープを持たない
ウィルスの変形の可能性についても、膜間差圧1気圧の
ときの変形状態が濾過前に調べる事ができ、このデータ
により最適の孔径を有する膜を採用する事が可能であり
、濾液中に誤って洩れだす確率は非常に低くなる。本発
明の装置は三つの部材、即ち濾過すべき溶液を入れる容
器、濾過を行なう中空糸膜を組み込んだ濾過容器、濾液
を受ける真空容器より構成される。前二者は実質的に一
体化され外気と触れないようにする事が必要である。 外気と触れる事により空気中の細菌類・ゴミで汚染する
からである。 [001,2]これらの容器はいかなる材質で作られて
いてもよいが、濾過状態を観察するためには、実質的に
透明なプラスチック素材が好ましい。更に濾過すべき溶
液が蛋白質を含みこの蛋白質を濾液に回収したい場合に
おいては、材質は出来る限り親水性の物が好ましい。例
えば、材質として、シリコーン樹脂、ポリプロピレン、
ボ」塩化ビニル、ABS樹脂等があげられ、親水性を付
与するためにポリビニルピロリドンを樹脂にブレンドす
るとか、ポリビニルアルコールを樹脂にグラフト重合す
る等の方法があげられる。 [0013]三つの部材に関して、先ず本発明に用いる
濾過すべき溶液を入れる容器は、濾過量によって大きさ
が決定される。又、この容器の一部に溶液を入れるため
の導入口を設ける事が必要である。この導入口にはゴム
等の弾性を有するキャップもしくは栓を設けである。溶
液をこの容器に入れる際には注射器を用い注射針で、キ
ャップもしくは栓に突き刺す事等により行なわる。注射
器を用いる場合には溶液の注入が完了した後、注射針を
抜き取る事になるが、キャップもしくは栓が弾性体であ
るために、外気がこの容器に入り込む事はない。 [0014]この溶液を入れる容器の容積と内部に入れ
る濾過すべき溶液の量の関係において、容器中に多量の
溶液を入れる場合には、容器中の空気圧力が高くなり、
注射器を操作しても容器に入れる事が困難になる。この
為、本発明は溶液を入れる容器の一部に容器内の空気を
排出する空気口を設ける事が好ましい。空気口から外気
中の細菌が入らないように、空気は透過するが、実質的
に細菌は透過しにくい気体フィルターを設ける事が肝要
である。気体フィルターとしては、多孔性のシリコーン
樹脂性スポンジ、太さが数ミクロンメーターの極細繊維
よりなる不織布、孔径が数ミクロンメーターの多孔性膜
等が使用出来る。 [0015]中空糸膜を組込んだ濾過容器はその一端が
中空糸膜の中空部で開口し、他端は濾液を受ける容器と
の連結部となっている。中空糸膜は開口端と閉塞端をも
っている。開口端より溶液が流入し、中空糸膜の内壁よ
り外壁に流れる事により不純物が濾過除去される。中空
糸膜の本数は濾過すべき溶液の量及び不純物の量によっ
て決定され、1本もしくは多数本の束である。中空糸膜
は開口端が濾過容器に固定されている。固定する方法と
しては中空糸膜の一部を例えばウレタン樹脂もしくはエ
ポキシ樹脂で包埋し、この部分を切りだす事により達成
できる。閉塞端は固定してもよいし、固定しなくてもよ
い。閉塞端とする方法は、中空糸膜の先端を樹脂で固め
る方法、接着剤を用いる方法、中空糸膜が熱可塑性物質
の場合には先端を溶解させる方法、溶剤を用いる方法等
があげられる。 [00L 6]濾過容器と濾液を受ける容器との連結具
は注射針等を用いる。注射針を用いる場合はプラスチッ
クであってもよいし、金属性でもよい。濾過を行なうま
では、注射針の先端部が外気と接触しないようにカバー
を取り付ける事が好ましい。本発明に用いる濾液を受け
る容器は、予め容器内部が負圧状態になっている。濾過
容器との連結に注射針を用いる場合には開放された口に
ゴム等の弾性を有するキャップもしくは栓を設けてあり
、外気が容器内に入らない。容器を構成する素材は負圧
状態を一定期間保持できるよう空気の透過性が少ない物
が好ましい。例えば、ガラス、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート等が適用される。 [00171本発明の実施態様の一例を図面を用い更に
詳細に説明する。図1に実施の態様を示す説明図を示す
。濾過すべき溶液13を濾液導入ロアより溶液を入れる
容器6に入れる。容器6に入った溶液は濾過容器1に接
着剤3で固定されている中空糸膜2の開口端4に流入す
る。この際、濾過圧力が必要で有るため負圧にされた濾
液を受ける容器11と注射針10を用い接続する。この
接続により、中空糸膜による濾過が加速される。濾過圧
力を保持する為に、針を突き刺すキャップ若しくは栓8
.12はゴム弾性を有する材質でなくてはならないし、
溶液を入れる容器6、濾過容器1、注射針10は、実質
的に一体化されていなければならない。 [0018]又、中空糸膜により濾過を行なう為には中
空糸膜2の端部は閉塞端5とされている必要がある。 [0019]
入れる容器6と濾過容器1と濾液を受ける容器11とか
らなる濾過装置において、該溶液を入れる容器と該濾過
容器とが一体化されており、開口端4および閉塞端5を
もつ中空糸膜2が該濾過容器に組み込まれており、更に
該濾液を受ける容器が真空容器であることを特徴とする
簡易濾過装置、である。 [0008]膜の形状として平膜と中空糸膜とを比較し
た場合、例えば膜面積が100cm2のフィルターを製
作する際、平膜においては直径11cmの大きさの円形
ディスクフィルターとなるに対し、中空糸膜の場合、内
径300ミクロンメーター、長さ10cmの糸を用いれ
ば約100本の中空糸膜を束ねればよい。この両者の大
きさを比較すると中空糸膜の方が明らかにコンパクトな
形状となる。中空糸膜の方がコンパクトに作られるとい
う事は濾過操作上において有利であるのみならず、溶液
が膜全体に均一に流れるという点においても有利である
。 更に、不純物が多く入っている溶液において、膜面積を
増加させる必要がある場合、中空糸膜はこれらの問題を
発生させずに対応する事が可能である。 [00091本発明に用いる中空糸膜は、ポリアクリル
ニトリル、セルロースデイアセテート、再生セルロース
、ポリプロピレン等を素材とし、これらの素材を中空ノ
ズルを用い主に溶融紡糸法又は湿式紡糸法にて作られる
。この中で再生セルロースを素材とした中空糸膜は、他
の素材と比較して、蛋白質の吸着性が少なく目詰まりが
しにくい事、孔径を0.1ミクロンメーター以下にする
事が可能であり好ましい素材である。再生セルロースの
中でも銅アンモニア法再生セルロースが最も好ましい。 ここで銅アンモニア法再生セルロースとはセルロース銅
アンモニア溶液より得られたセルロースを意味する。 [00101微生物等の除去においては、濾過圧力によ
り微生物が変形する可能性がある。マイコプラズマとか
エンベロープを持たないウィルスにおいては変形する可
能性が顕著である。このような微生物を濾過除去するに
あたっては注射器を用いて人的力によって不安定な圧力
で濾過をする事はさけなければならない事である。本発
明で真空容器とは減圧された容器をいう。本発明におい
ては、加圧するのではなく、真空近くまで減圧された、
濾液を受ける負圧の容器を使用する事により常に膜間差
圧1気圧以下の負圧により濾過を行なう事が特徴である
。膜間差圧1気圧以下の負圧により膜の構造を変化させ
る事なく持っている性能を十分発揮出来る事になり、又
、操作時における溶液の飛散を防止する事も出来る。 [0011]マイコプラズマ、エンベロープを持たない
ウィルスの変形の可能性についても、膜間差圧1気圧の
ときの変形状態が濾過前に調べる事ができ、このデータ
により最適の孔径を有する膜を採用する事が可能であり
、濾液中に誤って洩れだす確率は非常に低くなる。本発
明の装置は三つの部材、即ち濾過すべき溶液を入れる容
器、濾過を行なう中空糸膜を組み込んだ濾過容器、濾液
を受ける真空容器より構成される。前二者は実質的に一
体化され外気と触れないようにする事が必要である。 外気と触れる事により空気中の細菌類・ゴミで汚染する
からである。 [001,2]これらの容器はいかなる材質で作られて
いてもよいが、濾過状態を観察するためには、実質的に
透明なプラスチック素材が好ましい。更に濾過すべき溶
液が蛋白質を含みこの蛋白質を濾液に回収したい場合に
おいては、材質は出来る限り親水性の物が好ましい。例
えば、材質として、シリコーン樹脂、ポリプロピレン、
ボ」塩化ビニル、ABS樹脂等があげられ、親水性を付
与するためにポリビニルピロリドンを樹脂にブレンドす
るとか、ポリビニルアルコールを樹脂にグラフト重合す
る等の方法があげられる。 [0013]三つの部材に関して、先ず本発明に用いる
濾過すべき溶液を入れる容器は、濾過量によって大きさ
が決定される。又、この容器の一部に溶液を入れるため
の導入口を設ける事が必要である。この導入口にはゴム
等の弾性を有するキャップもしくは栓を設けである。溶
液をこの容器に入れる際には注射器を用い注射針で、キ
ャップもしくは栓に突き刺す事等により行なわる。注射
器を用いる場合には溶液の注入が完了した後、注射針を
抜き取る事になるが、キャップもしくは栓が弾性体であ
るために、外気がこの容器に入り込む事はない。 [0014]この溶液を入れる容器の容積と内部に入れ
る濾過すべき溶液の量の関係において、容器中に多量の
溶液を入れる場合には、容器中の空気圧力が高くなり、
注射器を操作しても容器に入れる事が困難になる。この
為、本発明は溶液を入れる容器の一部に容器内の空気を
排出する空気口を設ける事が好ましい。空気口から外気
中の細菌が入らないように、空気は透過するが、実質的
に細菌は透過しにくい気体フィルターを設ける事が肝要
である。気体フィルターとしては、多孔性のシリコーン
樹脂性スポンジ、太さが数ミクロンメーターの極細繊維
よりなる不織布、孔径が数ミクロンメーターの多孔性膜
等が使用出来る。 [0015]中空糸膜を組込んだ濾過容器はその一端が
中空糸膜の中空部で開口し、他端は濾液を受ける容器と
の連結部となっている。中空糸膜は開口端と閉塞端をも
っている。開口端より溶液が流入し、中空糸膜の内壁よ
り外壁に流れる事により不純物が濾過除去される。中空
糸膜の本数は濾過すべき溶液の量及び不純物の量によっ
て決定され、1本もしくは多数本の束である。中空糸膜
は開口端が濾過容器に固定されている。固定する方法と
しては中空糸膜の一部を例えばウレタン樹脂もしくはエ
ポキシ樹脂で包埋し、この部分を切りだす事により達成
できる。閉塞端は固定してもよいし、固定しなくてもよ
い。閉塞端とする方法は、中空糸膜の先端を樹脂で固め
る方法、接着剤を用いる方法、中空糸膜が熱可塑性物質
の場合には先端を溶解させる方法、溶剤を用いる方法等
があげられる。 [00L 6]濾過容器と濾液を受ける容器との連結具
は注射針等を用いる。注射針を用いる場合はプラスチッ
クであってもよいし、金属性でもよい。濾過を行なうま
では、注射針の先端部が外気と接触しないようにカバー
を取り付ける事が好ましい。本発明に用いる濾液を受け
る容器は、予め容器内部が負圧状態になっている。濾過
容器との連結に注射針を用いる場合には開放された口に
ゴム等の弾性を有するキャップもしくは栓を設けてあり
、外気が容器内に入らない。容器を構成する素材は負圧
状態を一定期間保持できるよう空気の透過性が少ない物
が好ましい。例えば、ガラス、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート等が適用される。 [00171本発明の実施態様の一例を図面を用い更に
詳細に説明する。図1に実施の態様を示す説明図を示す
。濾過すべき溶液13を濾液導入ロアより溶液を入れる
容器6に入れる。容器6に入った溶液は濾過容器1に接
着剤3で固定されている中空糸膜2の開口端4に流入す
る。この際、濾過圧力が必要で有るため負圧にされた濾
液を受ける容器11と注射針10を用い接続する。この
接続により、中空糸膜による濾過が加速される。濾過圧
力を保持する為に、針を突き刺すキャップ若しくは栓8
.12はゴム弾性を有する材質でなくてはならないし、
溶液を入れる容器6、濾過容器1、注射針10は、実質
的に一体化されていなければならない。 [0018]又、中空糸膜により濾過を行なう為には中
空糸膜2の端部は閉塞端5とされている必要がある。 [0019]
[00201
【実施例1]水流測法による孔径1100n、中空の外
径420um、内径350gm、長さ10cmの再生セ
ルロースよりなる中空糸膜2の一端をウレタン樹脂で包
埋し、両端が開口している濾過容器に取り付けたあと、
開口端4が露出するようにウレタン樹脂を切断した。中
空糸膜の他端はエポキシ樹脂を用い閉塞端5とした。溶
液3ccを中空糸膜開口側に付けた溶液を入れる容器6
に供した。その後、中空糸膜の入っている濾過容器1に
接続一体止している金属性の注射針10を、膜間差圧7
50トールに減圧しである、濾液を受ける容器11のシ
リコーンゴムの栓12に突き刺した。 [002111液13として蒸留水に1%の基礎培地(
ライフテクノロジー社製:商品名D −M E M)と
10%の牛胎児血清とが入った組織培養用培地を用いた
。更に、1051/mlのマイコプラズマ(財団法人・
醗酵研究所(大阪)から入手の〜i、orale)O,
lccを3ccの溶液の中に入れた。濾過の結果、3c
cの溶液は約5分で安定状態で濾過され、回収量は2.
9ccであった。濾液14中のマイコプラズマを調べる
為のコロニーフォーミング法を用い分析したところ、濾
液中には検出されなかった。 [0022] 【比較例1】水流側法による孔径100 nmのポリプ
ロピレン製の平膜タイプのフィルターを注射器の先端に
取り付け、人の力で実施例と同様の溶液を同量濾過した
。 この際のフィルター面積は実施例の中空糸膜2とほぼ同
面積であるICm2 であった。濾過の開始時において
は、あまり力を加えなくても濾液が得られたが、目詰ま
りの進行とともに、ゆっくりと力のかけ方を調整しなが
ら行なわなければならなかった。約10分で濾過を完了
したが、濾液14の中には多量のマイコプラズマが検出
された。マイコプラズマの大きさは約125nmである
ので、比較例1の場合相当高い圧力で濾過したと予想さ
れ、マイコプラズマが変形し濾液に洩れ出たと考えられ
た。 [0023]
径420um、内径350gm、長さ10cmの再生セ
ルロースよりなる中空糸膜2の一端をウレタン樹脂で包
埋し、両端が開口している濾過容器に取り付けたあと、
開口端4が露出するようにウレタン樹脂を切断した。中
空糸膜の他端はエポキシ樹脂を用い閉塞端5とした。溶
液3ccを中空糸膜開口側に付けた溶液を入れる容器6
に供した。その後、中空糸膜の入っている濾過容器1に
接続一体止している金属性の注射針10を、膜間差圧7
50トールに減圧しである、濾液を受ける容器11のシ
リコーンゴムの栓12に突き刺した。 [002111液13として蒸留水に1%の基礎培地(
ライフテクノロジー社製:商品名D −M E M)と
10%の牛胎児血清とが入った組織培養用培地を用いた
。更に、1051/mlのマイコプラズマ(財団法人・
醗酵研究所(大阪)から入手の〜i、orale)O,
lccを3ccの溶液の中に入れた。濾過の結果、3c
cの溶液は約5分で安定状態で濾過され、回収量は2.
9ccであった。濾液14中のマイコプラズマを調べる
為のコロニーフォーミング法を用い分析したところ、濾
液中には検出されなかった。 [0022] 【比較例1】水流側法による孔径100 nmのポリプ
ロピレン製の平膜タイプのフィルターを注射器の先端に
取り付け、人の力で実施例と同様の溶液を同量濾過した
。 この際のフィルター面積は実施例の中空糸膜2とほぼ同
面積であるICm2 であった。濾過の開始時において
は、あまり力を加えなくても濾液が得られたが、目詰ま
りの進行とともに、ゆっくりと力のかけ方を調整しなが
ら行なわなければならなかった。約10分で濾過を完了
したが、濾液14の中には多量のマイコプラズマが検出
された。マイコプラズマの大きさは約125nmである
ので、比較例1の場合相当高い圧力で濾過したと予想さ
れ、マイコプラズマが変形し濾液に洩れ出たと考えられ
た。 [0023]
【発明の効果】本発明は少量の溶液を濾過するに際し、
従来の平膜を用いたものと比較して、小型で有効濾過面
積が確保でき、膜間差圧が1気圧を超えない低圧で、し
かも従来と比較して安定した精度の高い濾過を達成する
事ができる。また、濾過時における濾過膜の破損、操作
時における溶液の飛散を防止し、更に圧力で変形する可
能性がある微生物を高度に濾過する事が出来る。この事
より本発明の装置は、精密な分析、評価及び組織培養分
野において有用である。
従来の平膜を用いたものと比較して、小型で有効濾過面
積が確保でき、膜間差圧が1気圧を超えない低圧で、し
かも従来と比較して安定した精度の高い濾過を達成する
事ができる。また、濾過時における濾過膜の破損、操作
時における溶液の飛散を防止し、更に圧力で変形する可
能性がある微生物を高度に濾過する事が出来る。この事
より本発明の装置は、精密な分析、評価及び組織培養分
野において有用である。
【図1】実施例の一例を示す説明図。
【図2】接着剤で中空糸膜を濾過容器に固定した装置の
断面図。
断面図。
【図3】接着剤で中空糸膜が濾過容器に複数本固定され
ている状態を示す断面図。
ている状態を示す断面図。
【図4】図2の濾過容器の中空糸膜の開口端の状態を示
す平面図。
す平面図。
【図5】図3の複数本が固定された濾過容器の中空糸膜
の開口端の状態を示す平面図。
の開口端の状態を示す平面図。
1 濾過容器
2 中空糸膜
3 接着剤
4 開目端
5 閉塞端
6 溶液を入れる容器
7 溶液導入口
8 キャップ若しくは栓
9 支持部
10 注射針
11 濾液を受ける容器
12 キャップもしくは栓
13 溶液
14 濾液
Claims (1)
- 【請求項1】溶液を入れる容器6と濾過容器1と濾液を
受ける容器11とからななる濾過装置において、該溶液
を入れる容器と該濾過容器とが一体化されており、開口
端4および閉塞端5をもつ中空糸膜2が該濾過容器に組
み込まれており、更に該濾液を受ける容器が真空容器で
あることを特徴とする簡易濾過装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40073790A JPH04210214A (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 簡易濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40073790A JPH04210214A (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 簡易濾過装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04210214A true JPH04210214A (ja) | 1992-07-31 |
Family
ID=18510617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40073790A Withdrawn JPH04210214A (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 簡易濾過装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04210214A (ja) |
-
1990
- 1990-12-07 JP JP40073790A patent/JPH04210214A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980312 |