JPH0420399Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は洗剤自動投入装置を備える自動洗濯機に
関するものである。

（従来技術とその問題点） 洗剤自動投入装置を具備した洗濯機は既に考案
されており、その洗剤自動投入の時期は、次の２
つに分けられる。１つは洗い行程の給水完了後で
未だモータ駆動を開始していない時、もう１つは
洗い行程の給水完了後、一定時間モータを駆動し
モータを停止させた時である。前者においては、
給水されただけでは布と水とがなじんでおらず、
布が水の上に浮いている場合が多く、その時に洗
剤投入を行なうと、布の１か所に洗剤がかたまつ
て上にのる状態となり、その後モータ駆動させて
も、洗剤がまんべんなく、全体に行きわたるのに
は時間がかかり、ひどい場合には洗いムラの原
因、また洗剤が多量にかかつた布の部分が洗剤に
より色落ちを起こしてしまう原因となる。後者に
おいては一定時間モータを駆動させることによ
り、布と水をなじませ、布を沈める効果はある
が、モータ停止状態で洗剤を投入する為、洗剤の
かたよりは防げ無い。従つて、程度の差こそあ
れ、やはり洗剤が全体に行きわたるのに時間がか
かり、洗いムラ、色落ちを防ぐことはできない。
という欠点が有つた。

（考案の目的） 本案はかかる点に鑑みてなされたのもで、攪拌
用モータの駆動中に洗剤自動投入装置を駆動させ
て洗剤を投入することにより、洗剤のかたよりを
解消し、かつ洗剤の拡散を効率よく行なわせて、
洗濯効率の向上を計つたものである。

（実施例） 以下図面に示した本案の実施例について詳細に
説明する。

第１図は本案の実施例における全自動洗濯機の
制御系を示すブロツク図である。図において、１
は水槽となる外槽、２は水、３は洗濯兼脱水槽と
なる内槽、４はパルセータ、５は給水弁、６は給
水弁制御部、７は洗濯（攪拌）兼脱水用のモー
タ、８はモータ制御部、９は排水弁、１０は排水
弁制御部、１１は排水ホース、１２は洗剤自動投
入装置、１３は洗剤タンク、１４はシーケンス制
御部、１５は水位検知器、１６は外槽１内の水位
に応じた空気圧力を水位検知器１５に導く導圧パ
イプである。

上記の構成において、洗い行程の制御は第２図
に示すフローチヤートのように行なわれる。今、
洗い行程が開始すると、水位検知器１５が槽内の
水位を検知しながら、給水弁５が開いて所定水位
まで給水される。給水弁５は、シーケンス制御部
１４からの信号を受けた給水弁制御部６によつて
開成駆動される。所定水位に達したことを水位検
知器１５が検知すると（給水完了）、シーケンス
制御部１４から給水弁制御部６に信号を送り、給
水弁５を閉成する。そして、シーケンス制御部１
４はモータ制御部８に信号を送り、洗いの為の反
転水流を発生させるべくモータ７を駆動する。モ
ータ７の回転に連動してパルセータ４が回転し槽
内の水２は反転水流を起こし、洗濯布（図示せ
ず）がそれによつて内槽３の中で、上下・回転運
動を始める。そして、洗剤が十分水中に沈む時間
経過後に、シーケンス制御部１４は洗剤自動投入
装置１２を駆動し、洗剤タンク１３内の洗剤を槽
内に投入する。そしてあらかじめ設定された洗濯
時間が経過すると、シーケンス制御部１４は洗い
終了判定をして、モータ制御部８に信号を送り、
モータ７を停止させ、洗い工程を続行する。以上
のように洗濯布が水に沈み水と十分になじんだ後
に洗剤が投入されるため、洗剤は短時間で槽内全
体に拡散することになり、洗濯効率を高めること
ができる。

（考案の効果） 以上の如く本案によれば、洗剤自動投入装置を
備えた自動洗濯機において、洗剤のかたよりを解
消して洗いムラや、色落ちを防止することができ
しかも洗剤の拡散を効率よく行ない、洗濯効率の
向上を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例における全自動洗濯機の
制御系を示すブロツク図、第２図は同洗い行程の
一制御例を示すフローチヤート、である。 ４……パルセータ、７……モータ、１２……洗
剤自動投入装置、１３……洗剤タンク、１４……
シーケンス制御部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗剤自動装入装置を備えた全自動洗濯機におい
   て、給水後、パルセータが回転し、その回転によ
   つて洗濯槽内の洗濯布が上下回転運転し、十分洗
   濯布が水中に沈む時間経過後、前記洗剤自動投入
   装置を駆動させる手段を設けたことを特徴とする
   自動洗濯機。