JPH0418659Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0418659Y2
JPH0418659Y2 JP1986123035U JP12303586U JPH0418659Y2 JP H0418659 Y2 JPH0418659 Y2 JP H0418659Y2 JP 1986123035 U JP1986123035 U JP 1986123035U JP 12303586 U JP12303586 U JP 12303586U JP H0418659 Y2 JPH0418659 Y2 JP H0418659Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cutting blade
liquid
bubbles
contact device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986123035U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6332631U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986123035U priority Critical patent/JPH0418659Y2/ja
Publication of JPS6332631U publication Critical patent/JPS6332631U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0418659Y2 publication Critical patent/JPH0418659Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、液体に気体を吸収または液体と気体
を反応させる気液接触装置に係り、特に液体を存
在させた反応容器の底部に気泡の細分化手段を設
けた気液接触装置に関するものである。
(従来の技術) 気液を接触させて液体に気体を吸収、または液
体と気体を反応させる気液接触装置においては、
一般に気体の物質移動が律速となる。気体側の反
応抵抗が大きい場合は、発生した気泡を微細化す
ることによつて気液界面積が増大し、気体の吸収
速度または反応速度が向上する。また、これによ
り反応塔のコンパクト化を図ることもできる。し
かし、通常の気泡塔は気泡径が大きいため、回転
翼等を取り付けて気泡の細分化を行つていた。そ
の従来技術の一例として特開昭58−186425号に示
された装置を第5図に示す。この装置は、反応塔
1と該反応塔1の底部に設けられた回転軸7と、
該回転軸に水平に取り付けられた回転板16と、
該回転板16の下部に設けられた、多数の散気孔
12を有するリング状の散気管13を有するガス
供給管2とからなり、回転板16はその周辺部に
多数の貫通孔14を有し、回転板16の端縁と容
器10の内周壁との間には液体を上下方向に還流
させる空隙15が設けられ、さらに回転板16の
上方には容器10の内周壁に沿い整流手段として
複数の邪魔板9が設けられている。なお、8は軸
受、および10は支持部材である。このような構
成において、散気管13から吐き出された気体と
混合した気液混合流が回転板16の貫通孔14を
通り上昇するときに、気泡は貫通孔14の端縁で
切断され微細化されて容器10内に分散される。
この装置によれば、気体吐出用散気管13の上部
に、気液が上下方向に通過し得る貫通孔14を有
する水平回転板16を設置したことにより、回転
板の消費電力を低減するとともに良好な気液混合
が得られる。
なお、この種の装置を開示した関連文献とし
て、例えば特開昭55−13133号、特開昭58−14935
号、特開昭58−17823号、特開昭59−90697号、特
開昭59−147630号、特開昭60−200923号等が挙げ
られる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの従来技術は、気泡の均
一細分化、消費動力の低減については配慮されて
いなかつた。すなわち、上記従来技術のうち傘型
アトマイザやスクリユー等は、回転体と液の界面
に生じる剪断力によつて気泡を細分化するため
に、強い剪断力を得るには回転体を高速で回転さ
せる必要があり、消費動力が大きくなるという欠
点がある。また、この場合気泡が均一に細分化さ
れず幅広い分布をもつようになり、平均気泡径が
大きくなるという問題がある。一方、メツシユ状
の板を回転させて気泡を細分化する装置では、液
中での回転抵抗は小さいが、一旦球状になつた気
泡は表面張力が非常に大きいため、細分化されに
くく、細分化するためには大きな動力を必要とす
る欠点がある。また液の性状によつては、切断さ
れた気泡がその後すぐに合体してしまう場合もあ
る。
本考案の目的は、上記従来技術の欠点を除き、
少ない消費動力で気泡を均一に細分化し、気液界
面積を増大させ得る気液接触装置を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点は、ガス分散器の直上部にカツテイ
ングブレードを設け、ガス分散器のノズル出口か
ら発生する成長期の気泡を切断することにより解
決される。
すなわち、本考案は、液体を存在させた容器の
底部にガス分散器を有し、接触させる気体をガス
分散器を通して前記容器に供給する気液接触装置
において、ガス分散器の分散孔の直上部にガス分
散器のノズル出口から発生する成長期の気泡を切
断するカツテイングブレードを設けたことを特徴
とする。
本考案において、ガス分散孔とカツテイングブ
レードの位置関係は、第2C図に示すようにガス
分散孔から吐き出される発生期の気泡を切断する
ことができれば特に限定されないが、カツテイン
グブレードが回転体の場合は、後述の実施例に示
すように、ガス分散板の中心部には孔をあけず、
周縁部のみにガス分散孔を多数あけ、その近傍に
カツテイングブレードを配置したものが好まし
い。このようにすれば、低動力で効率よく気泡の
微細化を達成することができる。またカツテイン
グブレードは針状ブレードが好適である。カツテ
イングブレードは回転駆動のみならず、振動駆動
させてもよい。
(作用) 本考案においては、ガス分散器の直上部に設け
られたカツテイングブレードの回転または振動運
動により、気泡は分散器の孔から離脱する前、つ
まり気泡の成長過程の途中の段階で切断されるよ
うになるため、分散器より発生する気泡をすべて
確実に細分化し、均一な微小気泡を得ることがで
きる。また、本考案は、回転体と液体の界面に生
じる剪断力によつて気泡を細分化する従来の方法
と異なり、第2C図に示すように孔に付着してい
る発生期の気泡を機械的に切断するため、カツテ
イングブレードの回転または振動速度をとくに高
くする必要はない。また発生期の気泡は表面張力
が小さいため、低動力で細分化できる。さらにカ
ツテイングブレードは液体中での回転または振動
抵抗が小さいため、消費動力を低減することがで
きる。
(実施例) 第1図は、本考案の実施例を取りつけた気液接
触装置の正面図である。また、第2A図および第
2B図は、第1図のガス分散器およびカツテイン
グブレードの詳細図、第2C図は、カツテイング
ブレードによる気泡の切断状態を示す模式図であ
る。第1図の装置は、反応塔1の下部に取り付け
られた、周縁部に多数の分散孔3を有する多孔板
4と、その直上部に円板の側面に針状ブレード5
を有するカツテイングブレード6と、このカツテ
イングブレードが下端に取り付けられるととも
に、多孔板4の中心部に取り付けられた軸受8に
よつて下端を支持された回転軸7と、中心部に内
挿され、さらに液体の整流手段として反応塔1の
内周壁に設けられた複数の邪魔板9とから主とし
て構成される。なお、2は多孔板4の下部塔底に
設けられたガス供給管である。邪魔板9は回転軸
の周辺に生じる旋回流を整流するためのものであ
る。このような構成において、ガス供給管2より
送られてきた気体は、多孔板4の分散孔3を通過
し気泡として液体中に分散されるが、多孔板4の
直上でカツテイングブレード6が回転しているた
め、第2C図に示すように気泡は成長過程の途中
の段階で該カツテイングブレード6によつて切断
され、微小気泡として分散孔3から離脱し、塔内
に分散される。これにより、低動力で、微小かつ
均一な気泡が得られる。
第3図は、本考案の第1図の気液接触装置を用
いて行つた気泡の細分化実験における、カツテイ
ングブレードの回転数と平均気泡径の関係を示す
図である。実験条件は、反応温度70℃、圧力
1atm、ガス空塔速度3cm/secであり、反応塔内
には触媒液が満たされている。カツテイングブレ
ードの回転数が零のとき(カツテイングブレード
がない場合)の平均気泡径を1とすると、
650rpmでは平均気泡径は0.28となり、これ以上
回転数を上げても気泡径はそれほど小さくならな
いことがわかる。
第4図は、これらの値を用いて求めた気液界面
積とカツテイングブレードの回転数の関係を示す
グラフであるが、カツテイングブレードが無い場
合の気液界面積を1とすると、650rpmでは約10
倍の気液界面積が得られている。これによりガス
側の容量計数KG・aは非常に大きくなり、反応
塔をコンパクト化できることがわかる。また、カ
ツテイングブレードを取り付けた場合は、回転数
をそれほど上げなくても気泡を細分化できるた
め、装置の運転コストを低減できることがわか
る。
本考案におけるカツテイングブレードの作動方
法としては、前述のように回転の他に振動も適用
することができ、同様の効果を得ることができ
る。さらに、カツテイングブレードによつて切断
できるものは、ガス分散器から発生する気泡だけ
に限らず、ノズルから吐き出す連続的なガス体の
流れにも適用可能である。
本考案は、例えばオレフイン酸化プロセス、オ
レフイン酸化反応におけるO2錯体の形成、カル
ボニル化反応におけるCO錯体の形成などを行う
気泡塔として用いられるばかりでなく、石灰石/
石膏法における亜硫酸カルシウムの酸化、さらに
は最近注目されているバイオテクノロジー等にお
いて用いられる懸濁気泡として応用することも可
能である。
(考案の効果) 本考案によれば、ガス分散器から生成する気泡
を均一に細分化し、気液界面積を高めることがで
きるため、吸収速度または反応速度が向上するの
で、反応塔をコンパクトにすることができる。ま
た、カツテイングブレードの回転速度を高くする
ことなく気泡を細分化することができ、さらにカ
ツテイングブレードは液体との接触面積が小さく
液中での回転抵抗が少ないため、従来の水平回転
板に比べ回転所要動力を低減することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例を示す気液接触装置
の正面図、第2A図および第2B図は、それぞれ
第1図の装置を構成するガス分散器およびカツテ
イングブレードの詳細図、第2C図は、本考案を
構成するカツテイングブレードが成長期の気泡を
切断する状態を示した模式図、第3図は、本考案
におけるカツテイングブレードの回転数と平均気
泡径の関係を示す図、第4図は、本考案における
カツテイングブレードの回転数と気液界面積の関
係を示す図、第5図は、従来のこの種の気液接触
装置の正面断面図、第5A図は、第5図のA−
A′線に沿つた矢視方向の断面図である。 1……反応塔、2……ガス供給管、3……ガス
分散孔、4……多孔板、5……針状ブレード、6
……カツテイングブレード、7……回転軸、8…
…軸受、9……邪魔板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 液体を存在させた容器の底部にガス分散器を
    有し、接触させる気体をガス分散器を通して前
    記容器に供給する気液接触装置において、ガス
    分散器の分散孔の直上部に、ガス分散器のノズ
    ル出口から発生する成長期の気泡を切断するカ
    ツテイングブレードを設けたことを特徴とする
    気液接触装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、ガ
    ス分散器は円形で、その中心部には孔をあけず
    に、その周辺部に多数の孔を有し、かつその近
    傍に回転駆動されるカツテイングブレードが配
    置されることを特徴とする気液接触装置。
JP1986123035U 1986-08-11 1986-08-11 Expired JPH0418659Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986123035U JPH0418659Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986123035U JPH0418659Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6332631U JPS6332631U (ja) 1988-03-02
JPH0418659Y2 true JPH0418659Y2 (ja) 1992-04-27

Family

ID=31013772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986123035U Expired JPH0418659Y2 (ja) 1986-08-11 1986-08-11

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0418659Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234275A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 気泡径制御装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4827970A (ja) * 1971-08-17 1973-04-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4827970A (ja) * 1971-08-17 1973-04-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6332631U (ja) 1988-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3846516A (en) Aerator device and method
US2592709A (en) Mixing and homogenizing apparatus
US3650513A (en) Aeration device
KR950011425B1 (ko) 액체중의 기체의 인라인 분산
US4454077A (en) Process and apparatus for mixing a gas and a liquid
US4521349A (en) Fluid diffuser for gases and liquids
US1084210A (en) Apparatus for agitating and aerating liquids or pulps.
US4844843A (en) Waste water aerator having rotating compression blades
JPS6140737B2 (ja)
US9138694B2 (en) Mixing apparatus
US4955586A (en) Apparatus for treating slurry by gas-liquid contact method
JPH0418659Y2 (ja)
KR20010015571A (ko) 개선된 혼합 및 폭기 장치
JP4174576B2 (ja) 2つ以上の液体または液体と気体から構成される流体を混合し、溶液にする混合装置
Barigou Foam rupture by mechanical and vibrational methods
JPH0321211B2 (ja)
US3387832A (en) Apparatus for dispersing a gas in a liquid
US2183071A (en) Means for creating a dispersion of one fluid in another fluid
US4961882A (en) Fine bubble generator and method
WO2021227411A1 (zh) 一种微气泡发生装置
JPS5916804B2 (ja) 気泡の微細化分散装置
JPS58186425A (ja) 気液接触装置
US3792840A (en) Submerged turbine aerator
JPH0256202A (ja) 消泡装置
JPS5817823A (ja) 気泡の微細化分散装置