JPH04184900A - 高周波四重極加速器における加速エネルギの制御方法 - Google Patents

高周波四重極加速器における加速エネルギの制御方法

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JPH04184900A
JPH04184900A JP31245290A JP31245290A JPH04184900A JP H04184900 A JPH04184900 A JP H04184900A JP 31245290 A JP31245290 A JP 31245290A JP 31245290 A JP31245290 A JP 31245290A JP H04184900 A JPH04184900 A JP H04184900A
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芳夫 高見
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は高周波四重極加速器における加速エネルギの制
御方法に関し、特に、例えば半導体へのイオン注入等に
応用するのに適した制御方法に関する。
〈従来の技術〉 高周波四重極加速器(Radio Frequency
 Quadrupole加速器、以下、RFQ加速器と
称する)は、大電流のイオンビームを高透過率のもとに
高エネルギに加速し得る能力を持ち、近年、多くの分野
での応用が研究されている。
第3図はRFQ加速器のうち、4ベーン型RFQ加速器
の概念構造を示す部分断面斜視図である。
なお、このほか、RFQ加速器には40ツド型RFQ加
速器等の変形例があるが、本質的には技術上の特徴は4
ベーン型と同一なので、以下は4ベーン型RFQ加速器
を例にとって説明を加える。
両端がプレー)31a、31bで閉止された円筒タンク
30内に4個の電極32a〜32dが(以下、ベーン3
2a〜32dと称する)が固着されており、これらで四
重極空胴共振器を形成している。
ベーン32a〜32dには、それぞれその先端部にタン
ク30の軸方向に沿う波形が形成されており、互いに対
向するベーンはその波形の山と山。
谷と谷とが向き合い、かつ、ベーン32 a +  3
2 cとベーン32b、32dの波形は180°の位相
差を持っている。また、各波形の周期は入口から出口に
向かって次第に長くなっている。
このような構造体に高周波を導入すると、相対向するベ
ーンは同相に、隣り合うベーンは逆相に電圧が印加され
て共振することになるが、上述した波形の存在によって
ベーン32a〜32dで囲まれた空間にタンク30の軸
心に沿う加速電界が生成され、ここに入射した荷電粒子
ビームは収束されつつ所定の加速エネルギのもとに加速
される。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、RFQ加速器は高周波共振器を利用して荷電
粒子を加速する、いわゆる高周波加速器であるから、共
振周波数を可変としない限り加速エネルギを可変とする
ことはできないとされている(Nuclear Ins
truments and Method in Ph
ysicsResearch B21(1987)P−
P218−223. H,F、 Glavish。
“Radio−Frequency Linear A
ccelerators for IonImplan
ters”)。
すなわち、高周波加速器では、粒子の入射スピード(エ
ネルギ)、電極の配設位置(ドリフトチューブライナッ
ク等では配設ピッチ、RFQ加速器ではベーン波形の周
期)および印加する高周波電圧値は互いに密接な関係を
持つファクタであり、例えば高周波電圧値を変化させて
も、他のファクタか一定である限り加速エネルギは変化
せずに一定であり、むしろ、高周波電圧値を大幅に低下
させると荷電粒子をまったく加速できなくなるとされて
いる。その理由として、高周波電圧を低下させると、加
速電界中において荷電粒子のスピードが遅くなり、電極
波形の周期等との関連において共振条件を満足しなくな
るためであると一般には説明されている。
一方、半導体製造プロセスにおけるイオン注入装置等を
はじめとする多くの応用分野では、加速ネルギの可変性
は必須の要求性能である。そこで、この加速エネルギ可
変性を得るべく、RFQ加速器に複雑な外部共振器等を
付加し、共振周波数を可変にする対策が提案されている
。(例えば、特開昭60−115199号)。
しかし、共振周波数を可変にすることで加速エネルギ可
変性を得る方式では、RFQ加速器に複雑な機構や装置
を追加する必要があるばかりでな(、高周波電力を供給
するための高周波電源についても周波数を可変にする必
要がある等、高価格化およびメインテナンス等の点で多
くの問題がある。
本発明の目的は、RFQ加速器の共振周波数を変化させ
ることなく、容易にその加速エネルギを変化させること
のできる制御方法を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 本発明のRFQ加速器における加速エネルギの制御方法
の特徴とするところは、4個の電極が配設されてなる空
胴共振器の、その各電極の先端で囲まれた空間内に導入
すべき荷電粒子のスピードを、この空胴共振器の電極に
印加する高周波電圧の周波数と電圧、および、各電極先
端に形成された波形の周期に基づく荷電粒子の連続加速
条件を満足するスピードから、所定量シフトすることに
よって、荷電粒子の加速エネルギを変化させることにあ
る。
〈作用〉 共振周波数および高周波電圧を一定にした状態で、同一
の荷電粒子を入射スピード(エネルギ)を変化させてR
FQ加速器に導入した場合の実験結果を第2図に示す(
なお、ここでは同一の荷電粒子に関して説明する関係上
、以下、入射スピードを入射エネルギと表現する)。電
極の波形の周期、高周波電圧の周波数および電圧によっ
て決まるビームの連続加速条件を満足する入射エネルギ
で荷電粒子を導入した場合(第2図(a))に比べ、入
射エネルギを大きくすることで加速エネルギを下方にシ
フトすることができた(第2図(b))。
入射エネルギを変化させることによって、実際に粒子が
どのような作用を受けてエネルギが変化するのかは現時
点においては正確には明らかではない。しかし、RFQ
加速器以外の高周波加速器、例えばドリフトチューブラ
イナック等との比較において下記の推測が成り立つ。
すなわち、ドリフトチューブライナックにおいては、入
射ビームのエネルギを大きくした場合、ビームの連続加
速条件から逸脱して、ビームは発散してしまうことは事
実である。ここで、ドリフトチューブライナックとRF
Q加速器との機能上の大きな差異は、そのビーム収束力
にある。前者ではビーム収束力はドリフトチューブ内に
設置された静電もしくは磁気Qレンズ等によって得られ
、ドリフトチューブ外では収束力は働かない。
これに対し後者では、ベーンに誘起された高周波電圧が
粒子の収束と加速を同時に行うので、粒子ビームは空間
的に連続して常に強い収束力を受ける。
従って、RFQ加速では、連続加速の条件を満足できな
いビームも、その強い収束力のため発散することなく最
後まで加速される。しかし、連続加速条件を満足してい
ないか故に、最終的な加速エネルギは設計値よりも低エ
ネルギ側にシフトし、前記した結果か得られるものと推
定される。
〈実施例〉 本発明の実施例を、以下、図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明を適用して粒子の加速エネルギを実測し
た実験装置のレイアウトを示すブロック図である。
イオン源1は原料を電離してイオンを生成する。
このイオン源1は、DC電源2により正電位を与えられ
ており、イオン源1の内部で生成された正イオンは、よ
り低い電位である引き出し電極3に向かって加速される
このようにして引き出されたイオンの中には、目的とす
る正イオン以外のものが含まれているので、分析マグネ
ット4によって分析し、目的とするイオンのみを入射ビ
ームB l mとしてRFQ加速器5内に導入する。
空胴共振器であるRFQ加速器5内には、高周波電源6
によって高周波電圧が加えられ、入射ビームB1.を加
速する電場か形成されている。
RFQ加速器5で加速されて出射したビーム、つまり出
射ビーム86 W lは、次段の分析マグネット7によ
ってエネルギ分析され、ファラデーカップ8に入る。
ファラデーカップ8には電流計9が接続されており、ビ
ーム電流を測定できるようになっている。
そして、入射ビームB0のエネルギは、DC電源2がイ
オン源1に与える電位を変化させることによって、変更
し得るように構成されている。
以上の装置によって、” B ”(オンの加速実験を行
った。なおミ原料ガスとしてBP、を使用し、イオン源
1によりイオン化された11B9イオンのみを分析マグ
ネット4によってRFQ加速器5内に導いた。
ここで、RFQ加速器5に印加したRFパワーは18k
Wであり、その連続加速条件を満足するビームの入射エ
ネルギは66keVである。
実験では、ビームB1の入射エネルギとして、連続加速
条件を満足する入射エネルギ66keVと、それよりも
高い85keVとに設定し、他の条件は全く同一とした
第2図に以上の実験結果を示す。
この第2図(a)、 (b)はいずれも出射ビームB 
6 u 1のエネルギスペクトルを表すグラフで、縦軸
がファラデーカップ8に入射したビーム電流、横軸は分
析マグネット7の電流(ビームのエネルギに対応)であ
る。すなわち、実験では、分析マグネッ、ドアの電流を
連続的に変化させつつ、ファラデーカップ8に入射する
ビームの電流を測定した。
第2図(a)はビームB 1mの入射エネルギを66k
eVとした場合で、同図(b)は85keVとした場合
を示している。
この図から明らかなように、入射ビームB0のRFQ加
速器5への入射エネルギを連続加速条件を満足する値よ
りも大きくすることにより、ビームの加速エネルギが下
方にシフトすることが判明した。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、RFQ加速器へ
の荷電粒子の入射スピードを変化させるだけで荷電粒子
の加速エネルギを変化させることができ、RFQ加速器
の共振周波数を変化させる従来の方式に比して、極めて
容易にRFQ加速器のエネルギ可変性を実現できる。
このことは、例えば半導体へのイオン注入等の高エネル
ギ大電流でしかもエネルギ可変性が要求されるイオンビ
ーム応用分野へのRFQ加速器の適用の可能性を大きく
拡げ、この応用分野に革新的な進歩をもたらすものと期
待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用して粒子の加速エネルギを実測し
た実験装置のレイアウトを示すブロック図、 第2図はその実験結果を示すグラフ、 第3図はRFQ加速器の概念構造を示す部分断面図であ
る。 1・・・・イオン源 2・・・・DCt源 3・・・・引き出し電極 4・・・・分析マグネット 5・・・・RFQ加速器 6・・・・高周波電源 7・・・・分析マグネット 8・・・・ファラデーカップ 9・・・・電流計 特許出願人   株式会社島津製作所 代 理 人    弁理士 西1)新

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 円筒タンク内にそのタンクの軸方向に沿う波形が先端部
    に形成された4個の電極が配設されてなる空胴共振器に
    、所定周波数の高周波電圧を印加して共振させた状態で
    、上記電極の先端で囲まれた空間内に所定スピードのも
    とに荷電粒子を導くことによって、その荷電粒子を加速
    する装置において、上記空間内に導入すべき荷電粒子の
    スピードを、当該空胴共振器に印加する高周波電圧の周
    波数と電圧、および、上記各電極の波形の周期に基づく
    荷電粒子の連続加速条件を満足するスピードから、所定
    量変化させることによって、荷電粒子の加速エネルギを
    変化させることを特徴とする高周波四重極加速器におけ
    る加速エネルギの制御方法。
JP2312452A 1990-11-16 1990-11-16 高周波四重極加速器における加速エネルギの制御方法 Expired - Lifetime JP2617240B2 (ja)

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