JPH04175152A - 木質耐火建材 - Google Patents

木質耐火建材

Info

Publication number
JPH04175152A
JPH04175152A JP20967690A JP20967690A JPH04175152A JP H04175152 A JPH04175152 A JP H04175152A JP 20967690 A JP20967690 A JP 20967690A JP 20967690 A JP20967690 A JP 20967690A JP H04175152 A JPH04175152 A JP H04175152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wooden
building material
fire
fiber
paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20967690A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Yoshioki
義沖 光
Nobuo Kobayashi
小林 暢生
Hisaomi Yamamoto
山本 久臣
Shigehisa Ishihara
石原 茂久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Publication of JPH04175152A publication Critical patent/JPH04175152A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、木質耐火建材およびそれを用いた耐火隔壁材
、防火戸あるいは内装材に関するものである。
(従来の技術) 板状の建材の耐火性能試験法は、実際火災時の燃え盛り
状態を想定した方法、例えば、JISA−1304に定
められた試験方法により評価される。この試験方法は、
ASTM  E119や、D I N−4102とほぼ
同一の国際的な方法で、試験体の一面を一定に設定され
た昇温速度で、かつ強い熱気流が伴う火炎で加熱され、
裏面の温度が260°Cに達するが、あるいは燃え抜け
までの時間を熱電対て測定し、この時間をもって耐火時
間としている。Jl、S  A−1304における耐火
性能の判定には、他に、載荷加熱試験(L)、注水試験
(W)、衝撃試験(S)等の要求性能を満たす必要があ
る。このJIS試験法の場合、試験体の全面に経過時間
と共に、次のような、温度がほぼ一様にあたえられる。
15分後:  7600C30分後:840’045分
後: 895°C60分後: 925°C90分後: 
980℃ 120分後: 1010°C従って、火災危
険温度の260°Cをはるかに越えた温度にさらされる
結果、薄い木質材は容易に着火し燃え抜ける。そしてこ
の燃え抜は時間は、同一材質の場合には、面密度(密度
と厚さの積)にほぼ比例することが最近になって発見さ
れた。
また隔壁材として広く使用されている石膏ボードや、鉄
骨構造の被覆材料に使用されるコンクリートもこの様な
高温でさらされると、成分や骨材が、575°Cを越え
る程度の温度で変態膨張したり、石灰分の熱分解等て6
50°C程度て崩壊や爆裂を起こす事が知られている。
また鋳鉄材の融点は、1000〜1300°C1鋼鉄の
場合は1300°C1また鍛鉄の場合は約1500 ’
Cであるが、これら鉄材は約600°C位で著しく強度
等力学的性質が低下し、温度が低下しても固有の強度か
戻らず、しかも加熱時に変形を生じるため、これら建材
の使用に際しては、各国の建築基準法では、それぞれの
材料に対して、使用規制や厳しい防火面を配慮した施工
方法が適用されている。
耐火処理を施さない木材の場合は、例えば、板間の接合
部のない、例えば厚さ5cmの、節のない一枚板のよう
な厚板の場合は、樹種や、比重にもよるが、上記JIS
法試験の60分耐火試験の内、燃え抜は試験のみ合格す
る事もある。
しか し比重0.5としても25 k g / mと、重量か
過大であり、かつ加熱停止後の10分以上の火気の残存
や、加熱中の著しい発炎の存在も観察されるため、この
試験で合格の可能性はない。
また加熱時にルイス酸がてきるような防火薬液を木質材
に加圧注入する場合は、薬液の存在する木質部分が加熱
により急速に脱水炭化し、殆と加熱による発熱や燃焼を
起こさないが、その反面乾燥重量の50%程度も減量し
、収縮や、加熱面での亀裂の発生を伴うため、60分耐
火試験に合格するためには、条件によっては未処理木材
よりも不利になる場合も当然ありうる。
更に本発明で用いられる如き、加熱により発泡断熱層を
形成する、いわゆる発泡性防火塗料で木質材料表面を塗
装する方法は非常に有効な耐火性能を得る手段である。
即ち、加熱により木質建材表面が受ける熱量の合計は、
良く知られた下記の熱伝導の方程式により、例えば1/
2500に低下する。
Q=A・== t/L (注)Q:木材の受熱量 A:定数 =:熱伝導係数(例えば、発泡層は塗装膜の2%以下程
度に低下する。) =t:加熱エネルヰ−(一定) L:受熱層の厚み(例えば発泡層は塗装膜の100倍に
膨れ上がる。) しかし、1m”以上の大面積の発泡性防火塗装木質材料
が、実際の燃え盛り期の火炎にさらされたり、このJI
Sの試験方法で試験される時、僅かでも加熱温度が不均
一であると、発泡層に、内部の空洞、高低、部分的な収
縮による亀裂を生じる。
このような部分の耐火性能は当然極めて不良となる。ま
た−旦均一に生成した発泡断熱層も、激しい熱気流に持
続的にさらされると、余程発泡層か緻密で均一で空洞が
無く、且つ木質基板に対する粘着力が、加熱の間を通じ
て保持されていないと、速やかに脱落し耐火性能を喪失
する傾向か知られていた。
本発明で用いられる各種発泡性防火塗料は、本発明者等
の検討によると、限られた範囲の適切な処方や、塗装量
等の使用条件を厳しく管理すれば、これらの発泡層は熱
気流に対する脱落か少なく、木質基板への直接塗装のみ
て、上記JIS  A−1304の60分耐火試験に十
分合格し得る特性を有し、一般の常識に反して、同じ厚
さの無機質の建材板よりも優れた耐火性能を示す事もま
れに観察されることがあった。
しかし、上記のような欠点かない発泡性防火塗装木質材
料を得る簡便な方法を見いたすために、例えば厚さ25
mm、曲げ強度#200.JISA−5908のパーテ
ィクルボードを主として用いて、60分耐火試験を繰り
返した結果、このような塗装のみては、実用上次の三点
の欠点を、内桟している事か確認された。即ち1)塗装
量をいかに増量しても、逆効果となったり、適量の塗装
でも必ずしもlOO%合格せず、10〜30%の不合格
を生じることかある、  2)例えば、0゜2〜3.O
mm程度の薄い突板や、化粧層を発泡性防火塗装層の上
に接着剤で貼付け、枠材で固定して、化粧内装材や、防
火戸等を作成し、加熱試験すると、この試験体の燃焼中
に発生する表面層の収縮や、炭化物の脱落に際し、発泡
断熱層も同伴して同時に脱落し、耐火性能か著しく低下
する事があること、  3)天然木材や、表面が撥水処
理される事の多い木質基板と発泡性防火塗装剤の、親和
性や、浸透性が木質基板表面の疎水性の程度により、大
幅に変動する結果、両者間の浸透性や、反応性がかなり
変動し、その結果加熱により生成する発泡層の耐熱気流
性が変動することである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、 イ)発泡性防火塗装木質建材において、加熱時に形成す
る発泡層内の空洞や部分的な収縮による亀裂、不均一形
状の発泡層の形成の防止による耐火性能の安定化 口)耐火性能を低下させる要因となる、化粧層の燃焼時
の熱気流による収縮や炭化物の脱落時に、同伴して起こ
る発泡層の脱落を防止、乃至は少なくする事による耐火
性能の安定化 ハ)熱気流に対する剥離抵抗性か特に弱い、高疎水性の
基板上に形成される発泡層の保護二)表面に化粧層を有
する木質防火戸や、隔壁材等でフラッシュ構造の場合、
表面化粧層か燃え尽きても、本体の耐熱性を長時間維持
することホ)隔壁材や防火戸の芯材として望ましい性質
である、耐火性能を維持したままで低比重化することも
可能であること。
へ)織物の介在による塗料層の亀裂発生防止や脱落防止 等の特性のある耐火木質建材の提供にある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、(1)発泡性防火塗料と無機質乃至非溶融繊
維織物とが表面に一層以上積層されてなる木質耐火建材
に関し、また(2)発泡性防火塗料が無機質乃至非溶融
繊維織物の1部又は/及び内部又は/及び下部にあるこ
とからなる上記(1)の木質耐火建材、(3)無機質乃
至非溶融繊維織物か金属製の固定部材で部分的に固定さ
れてなる上記(1)の木質耐火建材、り4)発泡性防火
塗料と無機質乃至非溶融繊維織物とか表面のみならず、
裏面及び/又は側面にも積層されてなる上記(1)の木
質耐火建材、(5)無機質乃至非溶融繊維織物が、炭素
繊維、ガラス繊維、金属繊維、炭化繊維素及び酸化アク
リル繊維の1種以上よりなる上記(1)の木質耐火建材
、(6)発泡性防火塗料がイ)(1)アミン樹脂及び■
3−(ジアルキルホスホノ)アルキレンアミド(但しア
ルキル基の炭素数は3以下てアルキレン基の炭素数は4
以下)またはこのメチロール化物を必須成分とする水溶
液、ロ)(1)ポリりん酸アンモニウム、■メラミンま
たはメラミン樹脂、■ペンタエリスリトールまたはこの
縮合物及び■重合性合成樹脂を必須成分とする水分散液
、ハ)メラミン樹脂とりん酸との反応によって得られる
酸コロイド、二)(1)ホスホン酸誘導体と■フェノー
ル樹脂類、エポキン樹脂及びメラミンまたはメラミン樹
脂から選ばれる少なくとも1種とを必須成分とし、必要
により■ポリアミド樹脂類を含む水溶液又は水分散液、
ホ)(1)ポリウレタンまたは/及びポリウレイド、■
ポリりん酸アンモニウムの粉末及び■メラミンまたはそ
の炭素数6以下のアルコールでエーテル化されたメチロ
ールメラミンを必須成分とする有機溶液のいずれが、ま
たはこれらの組合わせたものである上記り1)の木質耐
火建材、(7)上記木質耐火建材を芯材として用いてな
る木質防火戸、木質耐火隔壁材または内装材、(8)芯
材としての一木質耐火建材の両面か片面に、支持基体を
、更にその上に防火処理され、あるいはされない化粧木
質板を積層することからなる木質防火戸、木質耐火隔壁
材または内装材をも提供するものである。
次に本発明の詳細な説明する。
(1)使用する木質基板の例 合板、パーティクルホード(以下、PBと略記すること
がある。)、中比重繊維板(以下、MDFと略記するこ
とかある。)、ウエノ\−ポート(以下、WBと略記す
ることかある。)、配向性ストランド板(以下、O3B
と略記することかある。)、各種天然木材の突板、ベニ
ア、あるいは天然化粧木材や無垢材、あるいはこれら各
種の材料を二種類以上、接着剤で貼合せたもの等か本発
明の目的に適しているが、これら以外の木質材料であっ
てもよい。
(2)使用する発泡性防火塗料の例 イ)アミン樹脂及び3−(ジアルキルホスホノ)アルキ
レンアミド(但しアルキル基の炭素数は3以下、アルキ
レン基の炭素数は4以下)あるいは、これらのメチロー
ル化物を必須成分とする水溶液(処方)で、この最も典
型的な例として、メラミン樹脂、メラミン・尿素共縮合
物、あるいはこれらのメチルエーテル化物を固型分とし
て2重量部に対し、3−(ジメチルホスホノ)プロピオ
ンアミドあるいはこのメチロール化物を1重量部混合し
たものに、pH値が2.0〜3.0の範囲になるよう酸
性の硬化触媒を加え、水と炭素数3以下のアルコールと
の混合溶液で、濃度を45〜65%程度に調節したもの
は、発泡層の耐熱気流性か高く、且つ耐水性能か特に優
れている。この処方のより詳細な説明は、例えば、米国
特許筒4.585,703号や第4,839,099号
に示されている。性能を更に向上させるため、水不溶性
のすぐれた合成樹脂でマイクロカプセル化したポリりん
酸アンモニウムを追加して添加してもよい。この場合の
詳細は、例えば、特開平1−198685号に示されて
いる。
口)ポリりん酸アンモニウム、メラミンまたはメラミン
樹脂、ペンタエリスリトールまたはこの誘導体、及び重
合性合成樹脂を必須盛分とする水分散液(処方)で、適
当なこれら原料の混合比率の例は、固型分換算重量で、
例えば、a)マイクロカプセル化ポリりん酸アンモニウ
ム(例:特開昭61−103962号で示されている高
重合で低水溶性のもの)を20〜30%、b)ペンタエ
リスリトールを15〜25%、C)メチロール化度1,
8のメラミン樹脂粉末を15〜25%、d)アクリル酸
エチルエステルを主成分としアクリルアミドと、アクリ
ル酸との共重合で反応性とされた合成樹脂、あるいはま
たアクリル酸エチルエステルを20%と酢酸ビニール8
0%の割合で共重合されたラテックスを20〜30%に
、更に、水を必要量追加添加するほが、界面活性剤型分
散剤、消泡剤、ブチルカルピトールアセテートのような
造膜温度低下剤等の必要な助剤の他に、更に必要に応じ
、酸化チタンやその他顔料を添加し、あるいは添加せず
して、ロールや、ミキサー等で混練し、使用濃度を50
〜60%の水性ペイントに調整したもの等が挙げられる
ハ)メラミン樹脂と、りん酸の反応によって得られる酸
コロイド(処方)で、例えば、メチロール化度が1.5
以上の水溶性メラミン樹脂(但しメチロール基の一部ま
たは全部が、炭素数4以下のアルコールでエーテル化さ
れていてもよい。)の水溶液、炭素数3以下のアルコー
ル溶液、あるいはこれらの混合溶液(メラミン分として
1モル)に対し、オルソりん酸を少しずつ、冷却しなか
ら少なくとも0.5モル以上を添加し、部分的に第4級
アンモニウム構造を形成させることにより、低p H値
でも安定性の優れた溶液を得る。この場合例えば1.5
モル以上のごとくりん酸を多く力巳える場合、pH値が
低くなり過きるので、例えば、トリエタノールアミンや
モノイソプロパツールアミンのごとき、炭素数9以下の
アルカノールアミン顛を加えて、耐火性能や配水性を下
げずにpH値か低く過きることによる障害を除くことか
可能である。条件を選ふと、濃度50%前後で、常温で
90日以上の貯蔵安定性のある処方が得られる。
二)ホスホン酸誘導体と、フェノール樹脂類、エポキシ
樹脂及びメラミンかメラミン樹脂から選ばれる少なくと
も1種とを必須成分とし、必要によりポリアミド樹脂類
を含有する水溶液(処方)が、水分散液(処方)が、ア
ルコール溶液が、アルコール分散液(処方)のいずれか
て、具体的には、下記の4例を挙げることかできる。 
 a)上記事項イ)で挙げたアミン樹脂に、3−(ジア
ルキルホスホノ)アルキレンアミドあるいはこのメチロ
ール化物を必須成分とする処方に、全固型分の50重量
%以下、好ましくは、35重坦%程度のフェノール樹脂
類を併用し、酸硬化させる処方。
b)フェノール樹脂にエポキシ樹脂を混合し硬化させる
場合に、メラミン粉末と、上積a)と同様のフォスホン
酸誘導体類を介在させる処方。
C)特開昭59−193952で示されている、例えば
ジメチルホスホノこは(酸ジメチルエステル及び、この
数多くの同族列類のごとく、フェノール樹脂の熱分解を
著しく低下させる熱硬化性樹脂組成物に、更に発泡剤と
して、メラミンまたは、メラミン樹脂を加えた処方(メ
ラミン樹脂はエーテル化されていてもよい。  d)上
積a)やC)項と同様のフォスホン酸誘導体類に、フェ
ノール樹脂類とこれらに反応性のあるポリアミド類、メ
ラミンかメラミン樹脂類を混和した処方。ホ)また上記
した発泡性防火塗料は、いずれも水溶性または水分散性
であるが、有機溶媒溶液であってもよい。例えばポリウ
レタン及び/あるいはポリウレイド、またはこれらのエ
ラストマーの20%トルエン溶液を55重量部、ポリり
ん酸アンモニウムを15重量部、メラミン及び/あるい
は炭素数6以下のアルコールでエーテル化メチロールメ
ラミンを20重量部、ペンタエリスリトール10重量部
をロールで混疎し、有機溶媒として酢酸エチルエステル
を加え、固型分を40%程度に調節した、防火塗装剤は
耐火性能上で好結果を示すたけてはなく、耐水性や、本
発明で使用する織物類と木質基板とを貼り合わせる場合
に、優れた接着力を示した。これ等以外にも、水力ラス
系の発泡性の防火塗装剤や、リン酸とメチロールシンア
ンンアミドの反応生成物等も使用可能である。
(3)本発明で使用する無機質乃至非溶融繊維織物の例 本発明で使用する織物の使用糸は、フィラメント糸、紡
績糸あるいは、これらの共撚糸のいずれであってもよい
。またその織物組織は、手織綾織、朱子織、あるいはこ
れらの複合組織や、異種糸の交織でもよいが、経糸、緯
糸ともに打ち込み本数の少ない、平織組織て、1oog
/rr?前後の軽量の織物で、十分目的が達せられる。
本発明の趣旨からも、使用する織物の範囲には、これら
経糸・緯糸よりなる織物の他に、メリヤス、トリコット
等の編み物類や、メ、ンユ類も当然含まれる。また一般
に防火塗装木質建材を加熱すると、加熱面が内部に1%
程度湾曲し収縮するので、使用する織物は、ある程度の
伸縮性を有している軽量の織物の方が、防火塗料層の亀
裂防止に貢献する。以下、本発明に適した織物類を例示
する。
イ)炭素繊維織物(無機・非溶融織物)この織物の使用
は上記のJIS試験法で、薄板でも1時間耐火に合格す
るような、高性能が要求されるような場合に好適である
。市販の炭素繊維織物の中で、好結果を得た品番の例は
下記の通りであった。
組織 使用原糸  糸打込数    織物重量(単繊維
数)  (本/ m )     (g / rr? 
)平織 1000  906X906  125平織 
1000  689X689   95平織 3000
  484X484  1980)ガラス繊維織物(無
機織物) この織物の使用は、上記のJIS試験で1時間耐火に合
格するような、性能か要求されるような場合に好適であ
る。市販のガラス繊維の中で、本発明者等は次のような
織物を使用したが、いずれも耐火塗装のみを実施した場
合に比較して格段に優れた結果を得た。市販のガラス繊
維織物の中で好結果を得た品番の例は、下記の通りてあ
った。ここでは製織時に使用される澱粉糊剤は、加熱法
で熱分解し糊抜きして使用した。
ここで、特筆すべきことは、ガラス繊維は、アラミド繊
維や、フェノール繊維のように、500°C程度て熱崩
壊せず、800°C前後まてその形態を保持し、100
0 ’C前後では強度か低下してもろくなりながらも形
態を維持することである。上記のJIS試験法で60分
の耐火試験を行うと、このガラス繊維織物が、生成する
防火塗料の発泡層に保護されるため、ごく一部分しか溶
融せず、しかもこの溶融物は発泡層によく融着し、むし
ろ発泡層の表面で、あたかも保護層のような機能を果た
しており、アラミド繊維やフェノール繊維等の場合と比
較して、著しい性能差を示したことである。
好結果を示したガラス繊維織物の例 組織 糸番手   糸打込数  織物重量(mg/m)
(25mm間)(g/m)平織 33.7  20X2
0  54平織 67.5  19X18 104平織
 67.5  42X32 205平織 135   
19X19 205ただし、シリコーンやワックスを付
着したものは防火塗料との接着力を低下させる場合かあ
るので、好ましくない。
ハ)金属繊維織物(無機織物) 100g/m以下の細番手の鋼鉄繊維織物か金網メツシ
ュ等も使用できるが、柔軟性に欠けるので木質基板へ防
火塗装剤のみで、密着状態に貼合せることがやや困難で
あり、金属性の固定部材(ステラプル)の打ち込み密度
を高くして基板に固定する必要がある。アルミ繊維織物
のような、800°C以下で着火するような金属繊維の
織物は、当然本発明の目的には適していない。
二)炭化繊維素織物(非溶融織物) この織物は完全な炭素繊維ではなく、上記JIS  試
験で1時間耐火に合格するような性能を付与することか
できる。この繊維は例えば硫酸アンモニウムを触媒とし
て、空気中でレーヨンを脱水・炭化して製造され、外観
か炭素繊維に近く相当な防火性と、非溶融性があるが、
物理的性質は炭素繊維よりもかなり劣る。しかし木質基
板の表面上に、この繊維よりなる織物が、発泡性防火塗
料層中に存在すると、両者の親和性がよく、相乗的に耐
火性の補強効果を発揮し、炭素繊維織物と同程度の耐火
性能を与える。例えば日東紡績株式会社製品タイエンテ
ックス織物で200 g/m′以下の織物が本発明の目
的に適している。
ホ)酸化アクリル繊維織物(非溶融織物)完全な炭素繊
維ではなく、若干有機性か残っているため低結晶性で、
アクリルニトリル繊維を、空気中で200〜300°C
で、数十分加熱して、元素組成を変化させて、非溶融性
かつ防火性とした一連の繊維で、JIS  K−720
1法による限界酸素指数、あるいはLOI値が、フェノ
ール繊維(30〜32)や、アラミド繊維(28〜30
)に対して、この繊維は50〜60と、優れているが、
物理的性質は炭素繊維よりよりもかなり劣る。しかし木
質基板の表面上に、この繊維よりなる織物が、発泡性防
火塗料層中に存在すると、上記二)項の場合と同様に、
両者の親和性がよく、相乗効果を発揮しガラス繊維織物
の場合に匹敵する耐火性能を与える。この範晴に入る市
販の酸化アクリル繊維の例は、パイロメックス(東邦レ
ーヨン)、ラスタン(旭化成)、KO3Co  (韓国
:製鉄化学)、CELIOX(米国:CEL I○N 
 CARBON  FIBER)、PYRON  (米
国二ZOLTEX)  、AVOX(米国:AVCO)
  、FORTAFILE  (米国:AKZO)  
、PANOTEX  (英国:RlK、TEXTILE
 )、GRAFILO(英国:C0URTAULDS 
 GRAFIL)あるいは5IGRAFILO(西独:
5IGRI  )等である。これらの中で、250g/
mよりも軽い織物でも、十分高度の耐火性能が得られる
。軽量化の目的でガラス繊維糸との交織品か非常に好ま
しい織物である。
へ)その他の使用可能な織物類 石綿織物は、耐火性能の点てすくれているが、生理学上
の有害性の問題がある。岩綿等の無機繊維類も製織品か
入手できる限りは使用可能である。以上挙げた本発明で
適した織物に不可欠な属性を、以下まとめると下記の通
りである。
0重  量: 300 g / m以下、好ましくは、
50〜200g/m、より好ましくは100g/m2の
ものが適している。
■LOI値:JIS K−7201法で、少なくとも4
0以上であることが必要である。
■溶融温度・崩壊温度:少なくとも600°C1好まし
くは800°C以上の温度が必要である。
■表面温れと透過性二発泡性防火塗料に完全に濡れて、
乾燥後、塗装層と剥離しないことと、塗料が織物を完全
に透過することが必要である。
■吸・放湿伸縮:吸・放湿により伸縮する繊維よりなる
織物の使用は不適当である。
■緻密性:織物に防火塗装剤が透過てきない程緻密な織
物や、2重2以上の間隙のあるような組織の織物やメツ
シュ類はの使用は不適当である。
■熱収縮二発泡層生成が完成する温度の500°C以下
で、10%以上も熱収縮が起こる織物の使用は不適当で
ある。
■強度:織物自体の強度は、余り重要ではない。
構成する糸の抗張力が、使用状態で1.5g/デニール
程度以上あれば十分に使用に耐える。
(4)無機質乃至非溶融繊維織物と発泡性防火塗料の積
層方法 上記に例示した、使用する織物類と塗料との親和性が高
い場合は、該塗料が接着剤の役割を果たし、必ずしも金
属性固定材(ステラプル)等で物理的に固定する必要が
ない。しかし、両者の、親和性が乏しいため接着力が不
足する場合は織物と塗装剤の間に、隙間や、重量部分的
剥離や、あるいは、層間剥離を起こさないように、かつ
張力をかけず十分な数の金属性固定材を打ち込んで、物
理的に密着させる必要がある。
次に無機質乃至非溶融繊維織物と発泡性防火塗料の積層
方法として、次の方法を挙げることかできる。
イ)基板に所定量の発泡性防火塗料を塗装し完全に乾燥
してから、織物を被覆させる方法。
(この方法は、無機質で非溶融性の炭素繊維織物を使用
するような場合に適している。)口)まず基板に、織物
を物理的な方法で固定してから、発泡性防火塗料を塗装
する方法。(この方法は、特に織物の密度が低く軽量の
ガラス繊維織物や金網に、比較的低粘度の水性塗料を使
用する場合に適している。) ハ)まず基板に、所定量の1/2〜2/3程度の発泡性
防火塗料を塗装し、その接着力を利用して、織物を密着
させ乾燥し、更にその上から残余の発泡性防火塗料を塗
装し乾燥する方法。(この方法は、ガラス繊維織物、繊
維素炭化繊維織物、酸化アク1ノル、繊維織物等のよう
に、はとんとの発泡性防火塗料との親和性の高い織物に
特に適した方法であるが、上記した他の繊維よりなる織
物類にも効果的に適用できる。そして他の二法よりも、
持続的高温加熱に対する発泡層の保護効果か優れている
二)表面層に例えば厚さ2mm程度の突板や化粧合板を
貼り合わせる場合には、基板に発泡性防火塗料を1/2
〜1/4の量を塗装し、乾燥を待たずに本発明で用いら
れる織物を貼り合わせ、乾燥し、又は、乾燥させずに、
更に2枚目の織物を貼り合わせ、必要により同じ操作を
繰り返して2〜4層程度の織物と発泡性防火塗料とから
なる層を積層することである。
なお、使用する織物と、発泡性防火塗料との密着性や接
着力が不足する場合は金属性固定材を打ち込んで固定す
る方法と、さらに/あるいは、支持基体、好ましくは不
燃性・不溶融性の金属等の材料のハニカム、波板、バン
ドや好ましくは多孔性の板材、枠、桟、等の支持基体を
物理的に固定する方法。(このような方法は、芯材と化
粧面とも木質のフラノンユ構造で、軽量の防火戸や隔壁
材等を製造する場合に非常に有用である。このような方
法により、必要な厚みを形成する空間か得られるので、
発泡性防火塗料の性能を最大限に発揮させることができ
る。) 二)発泡性防火塗料の塗装方法は、小規模生産の場合は
、刷毛やハンド・ロールコータ−等を用いた手作業によ
り実施できる。大規模生産の場合は、フローコーター、
オバーヘッド・フローコター、カーテンコーター、スプ
レィコーター、浸漬コーチング等、当分野で使用されて
いる公知の方法を採用すれば、容易に実施可能である。
ホ)上記した織物類を積層する方法は、織物の定尺切断
装置と、回転ロール方式の装置の組み合わせて、織物と
、塗装され、あるいは未塗装の木質基板への積層は容易
に実施できる。
へ)金属性固定材の使用を省略するため、最初に塗装す
る防火塗装剤のに、初期粘着力や、接着力の高い処方、
例えばポリウレタン有機溶剤溶液を含む処方を使用し、
本発明の織物を均一に積層・接着してから、その上に同
種または、多種の発泡 性防火塗料を塗装することも、
本発明の実施形態として優れた方法である。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に説明する。尚、例中の
%は重量基準である。
ラワンを原料とし、厚さ25mm、比重0.785、大
きさが900mmX1800mmの、JIS#200の
パーティクルボード[参考例1コと、織物を積層せずそ
のままこの基板に発泡性防火塗装を行った試験体[参考
例2〜3]と、本発明の対象外の織物を張り付けた試験
体[参考例4]と、更に本発明での織物と、発泡性防火
塗料を積層し、常温乾燥した試験体6体[実施例1〜6
]とを、湿度65±5%で、一定重量になるまで30日
間調湿し、JIS  A−1304法に規定する試験法
で加熱試験を行い、これら試験体の加熱面の裏面に、1
2個のに熱電対を取り付け、この起電力(mv)を測定
し、温度を直読し、順次表示する温度計(データーロカ
ー)にて、1ケ所でも、260°Cに到達するが、燃え
抜けによる火炎を目視するまでの時間を測定した。また
加熱により形成する発泡層の、形状を観察するため、別
個に300mmX 300mmの大きさの、同一方法に
より作成した試験体の塗装面を、鉄製枠により固定し、
けい酸カルシウム製断熱ボードを張り付けた、1辺か5
0cmの立方体の中に垂直に取り付け、水平方向て10
20±20°Cの先端の火炎温度を有するメソケルバー
ナーで、塗装表面から3cmの距離から裏面温度が26
0°Cに到達するまで加熱した。
使用した防火塗料のうち(処方1)は、イ)酢酸ビニー
ルとアクリル酸エチルの混合比が80/20の非イオン
性乳化重合物を、固型分として、20.5%、 口)  メラミンを14.0%、 ハ) メラミン樹脂でマイクロカプセル化した高重合度
のポリりん酸アンモニウムを18.8%、ニ)  ジペ
ンタエリスリトールを15.5%、ホ) ルチル型二酸
化チタン顔料を7.5%、へ)酢酸ブチルカルピトール
エステルをl助剤として3.0%、 ト) 乳化剤と分散剤を合計で3.0%と、水を加えて
、混練用ローラーで均一に分散し、固型分として55゜
5%の白色水性ペイントとしたものであり、調製後生な
くとも1年間は安定である。
また使用した防火塗料は(処方2)は、イ) 3−(ジ
メチルホスホノ)プロピオンアミドの70%水溶液を3
560%、 口)ヘンタメチロールメラミンのメチルエーテル化物の
70%水溶液を40.0%、ハ) 処方1で使用したも
のと同一のポリりん酸アンモニウムを15.0%、 二) 20%のモノ硫酸アンモニウム水溶液ヲ10.0
%とを、分散用撹拌ミキサーで均一に混合し固型分69
.5%に調製したものであり、配合後約8時間沈降物を
生じず安定である。
ラワンを原料とし、厚さ15mm、比重0.760、大
きさが900mmX1800mmの、JIS#200の
パーティクルホード[参考例5]と、織物を積層せずそ
のままこの基板に発泡性防火塗装を行った試験体「参考
例6〜7コと、本発明外の面識物を張り付けた試験体[
参考例8]と、更に本発明の請求の範囲である織物と、
発泡性防火塗料を積層し、常温乾燥した試験体6体[実
施例7〜10]とに就いて[実施例1〜6]と[参考例
1〜4]の場合と同様の方法で試験を行った。
使用した防火塗料のうち(処方3)は、イ) N−メチ
ロール 3−(ジメチルホスホノ)プロピオンアミドの
70%水溶液を35%、口)トリメチロールメラミンの
メチルエーテル化物45%、 ハ) モノ硫酸アンモニウムの20%水溶液ヲ20%、
とを均一に混合したもので、配合後約3日間の貯蔵安定
性を有する。
使用した防火塗料のうち(処方4)は、イ) ヘキサメ
チロールメラミンのメチルエーテル化物の70%水溶液
を35%と、 口) モノエターノールアミンを5%と、ハ) メチル
アルコールを30%と、 とを均一に混合してから、さらに 二) りん酸の85%水溶液を30%、を35°C以上
に昇温しないように、少量ずつ混合したものであり、少
なくとも5日間の貯蔵安定性を有する。
使用した防火塗料のうち(処方5)は、イ) フェノー
ルを1モル、メラミンを1モル、ホルマリンを10モル
をp H値10.5て反応させて得た固型分48.0%
のレゾール樹脂を90%、 口) ジメチルホスホノこはく酸ジメチルエステル5%
の混合物に、使用直前に、 ハ) パラトルエンスルホン酸の20%水溶液を5%均
一に混合したものである。
使用した防火塗料のうち(処方6)は、イ) エポ牛シ
当M190のビスフェノールAを使用したエポキシ樹脂
で、大日本インキ化学工業(株)製品、エピクロン 8
50を25%、口) アミン価415のポリアミド樹脂
で、大日本インキ化学工業(株)製品、ラッカマイトE
A240を7.5%、 ハ) メラミンを5%、 二)(処方1)で使用したポリりん酸アンモニウムを6
%、 ホ)  トルエンを18.5%、とを防爆型の分散用ミ
キサーで均一に撹拌したもので、トルエンか揮発すると
、20℃で約60分で硬化する。
使用した防火塗料のうち(処方7)は、イ)(処方5)
のフェノール・メラミン共縮合樹脂を70%、 口)(処方1)で使用したポリりん酸アンモニウムを1
0%、 ハ)  3−(ジメチルホスホノ)プロピオンアミドの
70%水溶液を10%、 二) パラトルエンスルホン酸の10%水溶液を10%
、とを均一に混合したものである。
使用した防火塗料のうち(処方8)は、イ) 構造中に
ウレタン基、ウレイド基とエステル基を有し、脂肪族の
線状ポリエステルと、脂肪族のジイソシアネートを反応
させて得られ、分子の末端にはイソシアネートを有しな
いエラストーマ−の、トルエン/イソプロピルアルコー
ル/ジメチルホルムアミドの混合比か60/20/20
である濃度25%の溶媒溶液(20°Cての温度が約1
00ポイズ)を60%、 口)(処方1)で使用したポリりん酸アンモニウムを1
5%、 ハ) ブチル化された濃度60%のメラミン樹脂のブタ
ノール溶液を10%、 二) デメチルホルムアミド15%、とを(処方6)と
同様の方法で濃度36%に調製したものである。
□ [実施例13] [実施例1〜6]で使用したパーチクルホードに、フェ
ノールとホルムアルデヒドとの仕込比率がモル比で17
1.7で、分子量か約700で、1度か”i9%である
フェノール樹脂のメタノール溶液を33%、メチル化メ
チロールメラミンの70%水溶液を25%、3−(ジメ
チルホスホノ)プロピオンアミドの70%水溶液を25
%、及び40%p−トルエンスルホン酸ナトリウムノ2
0%のメタノール水溶液を17%よりなる溶液(処方9
)を140g/m’の割合でローラーで塗装し、直ちに
1 i o g/m2のガラス織物を平滑にオーバーレ
イし、80°Cのオーブンで20分間乾燥して硬化した
後接着させ、次いで[実施例1〜6]て使用した(処方
1)の発泡性防火塗料を250g/ m 3の割合でロ
ーラーで塗装し、直ちにガラス織物110g/m2を再
び平滑にオーバーレイし、更に再び(処方1)の発泡性
防火塗料を250 g/m2の割合でローラーで塗装し
、上記ガラス織物を平滑にオーバーレイし、80°Cの
オーブンで20分間乾燥した。次いて、この3層目のガ
ラス織物の表面の上に、エチレン/酢酸ビニルの重量比
か20/80で濃度53%の共重合物を接着剤として2
50g/m2の割合で塗布し、直ちに厚さ2゜6mmで
、表面に0.2mmの楢の木の突板を貼り合わせた突板
塗装合板を常温のプレスて4Kg/ m 2で12時間
圧締して接着した。
この一連の工程を裏面にも施し、厚さ約33mmの防火
戸の面材や隔壁材としての美観のすくれた厚板を得た。
これを鉄枠に固定し、隙間を石膏型の耐熱セメントて詰
め、JIS  A1304の60分耐火試験を行ったと
ころ燃え抜けかなく、裏面に取り付けた12個のクロム
アルメル型センサーの最高到達温度は125℃、最低温
度は1090Cてあった。60分で加熱を停止した後、
直ちに1mのローブに3Kgの砂袋を取り付け、90度
の角度で離して試験体に衝撃を与えたが、貫通しなかっ
た。
[実施例14]と[参考例9〕 22cm角の厚さ5.5mmのJAS2級ラワン合板3
枚に、「実施例13コの(処方9)を140g/m2の
割合でローラーで塗装し、これに60g/m”の平織の
ガラス織物を平滑に積層し、80°Cて同様に乾燥、固
着させてから[実施例12]で使用した(処方8)を2
50g/m2の割合てローラーて塗装し、この上に0.
2mmの樫の突板をオーバーレイし、常温で4 K g
 / m ”のプレスで12時間圧締し、接着した。更
に、この突板層の上から(処方9)を90g/m2の割
合で塗装して木質内装建材として適した淡褐色の外観を
有する板を得た(実施例14)。また同様のラワン合板
3枚にガラス織物を積層する以外は同様に塗装した板も
併せて作成した(参考例9)。
これらに対し、JIS  A1321法による難燃3級
の表面加熱試験を行ない、それぞれの測定平均値は下記
の通りであった。
測定項目 イ)排気温度が標準排気温度を越える時間(Tc)口)
排気温度が標準排気温度を越える温度X時間の面積(T
dθ) ハ)発煙係数(CA) 二)残炎時間(秒) ホ)変型、亀裂の発生 (発明の効果) 本発明は イ)加熱時に形成する発泡層内の空洞や部分的な収縮に
よる亀裂、不均一形状の発泡層の形成の防止によって耐
火性能か安定化し、 口)耐火性能を低下させる要因となる、化粧層の燃焼時
の熱気流による収縮や炭化物の脱落時に、同伴して起こ
る発泡層の脱落を防止乃至は少なくする事によって耐火
性能が安定化し、 ハ)木質防火戸や、隔壁材等でフラッシュ構造の場合、
表面化粧層が燃え尽きても、本体の耐熱性を長時間維持
でき、 二)隔壁材や防火戸の芯材として望ましい性質である、
耐火性能を維持したまま低比重化することも可能であり
、 へ)織物の介在による塗料層の亀裂発生防止や、脱落防
止ができる 耐火木質建材を提供する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、発泡性防火塗料と無機質乃至非溶融繊維織物とから
    なる層が表面に少なくとも1層積層されてなる木質耐火
    建材。 2、発泡性防火塗料が無機質乃至非溶融繊維織物の上部
    又は/及び内部又は/及び下部にあることからなる請求
    項1記載の木質耐火建材。 3、無機質乃至非溶融繊維織物が金属製の固定部材で部
    分的に固定されてなる請求項1記載の木質耐火建材。 4、発泡性防火塗料と無機質乃至非溶融繊維織物とから
    なる層が表面のみならず、裏面及び/又は側面にも少な
    くとも1層積層されてなる木質耐火建材。 5、無機質乃至非溶融繊維織物が、炭素繊維、ガラス繊
    維、金属繊維、炭化繊維素及び酸化アクリル繊維の1種
    以上よりなる請求項1、2、3又は4記載の木質耐火建
    材。 6、発泡性防火塗料が、 イ)(1)アミノ樹脂及び (2)3−(ジアルキルホスホノ)アルキレンアミド (但しアルキル基の炭素数は3以下でアルキレン基の炭
    素数は4以下)またはこのメチロール化物を必須成分と
    する水溶液 ロ)(1)ポリりん酸アンモニウム、 (2)メラミンまたはメラミン樹脂、 (3)ペンタエリスリトールまたはこの縮合物及び (4)重合性合成樹脂を必須成分とする水分散液 ハ)メラミン樹脂とりん酸との反応によつ て得られる酸コロイド ニ)(1)ホスホン酸誘導体と (2)フェノール樹脂類、エポキシ樹脂及びメラミンま
    たはメラミン樹脂から選ばれる少なくとも1種とを必須
    成分とし、必要により (3)ポリアミド樹脂類を含む水溶液又は水分散液 ホ)(1)ポリウレタンまたは/及びポリウレイド、 (2)ポリりん酸アンモニウムの粉末及び (3)メラミンまたはその炭素数6以下のアルコールで
    エーテル化されたメチロールメラミンを必須成分とする
    有機溶液 のいずれか、またはこれらの組合わせたものである請求
    項1、2、3又は4記載の木質耐火建材。 7、請求項1記載の木質耐火建材を芯材として用いてな
    る木質防火戸、木質耐火隔壁材または内装材。 8、芯材としての木質耐火建材の両面か片面に、支持基
    体を、更にその上に防火処理され、あるいは処理されな
    い化粧木質板を積層することからなる請求項7記載の木
    質防火戸、木質耐火隔壁材または内装材。
JP20967690A 1990-05-15 1990-08-08 木質耐火建材 Pending JPH04175152A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-124478 1990-05-15
JP12447890 1990-05-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04175152A true JPH04175152A (ja) 1992-06-23

Family

ID=14886513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20967690A Pending JPH04175152A (ja) 1990-05-15 1990-08-08 木質耐火建材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04175152A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017171852A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 株式会社エフコンサルタント 被覆材
CN110104007A (zh) * 2019-03-25 2019-08-09 中车唐山机车车辆有限公司 一种环保型高速列车平顶板及制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017171852A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 株式会社エフコンサルタント 被覆材
CN110104007A (zh) * 2019-03-25 2019-08-09 中车唐山机车车辆有限公司 一种环保型高速列车平顶板及制备方法
CN110104007B (zh) * 2019-03-25 2020-07-14 中车唐山机车车辆有限公司 一种环保型高速列车平顶板及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4818595A (en) Fire barrier coating and fire barrier plywood
FI87322B (fi) Eldbestaondigt laminat.
KR100493535B1 (ko) 난연또는불연장식용적층시트
US7429290B2 (en) Fire-retardant coating, method for producing fire-retardant building materials
US20040194657A1 (en) Fire-retardant coating, method for producing fire-retardant building materials
US5968669A (en) Fire retardant intumescent coating for lignocellulosic materials
EP0505940B1 (en) Intumescent fire-resistant coating, fire-resistant material, and process for producing the fire-resistant material
US20140079942A1 (en) Fire-retardant coating, method for producing fire-retardant and heat-resistnat building materials
US20160145785A1 (en) Glass fiber reinforced facer mat
US4176115A (en) Fire-resistant construction material
BR112012031946B1 (pt) Composição de revestimento livre de formaldeído e curável; painel revestido; e método para revestimento de um painel
US20040266294A1 (en) Reinforced flame-retardant and smoke-suppressive fabrics
WO2001005886A1 (en) Thermally protective intumescent compositions
US20040251446A1 (en) Aqueous fire retardant
JP3218359B2 (ja) 発泡耐火性積層体とその形成方法
JP7397436B2 (ja) 被覆基材の製造方法
GB2053798A (en) Flame resistant laminate and method of making it
HUE026643T2 (en) Protected expanded poly (alkylidene terephthalate)
JPH04175152A (ja) 木質耐火建材
FI86738B (fi) Aktivbrandskyddsmedel.
KR100635935B1 (ko) 불연성 판넬 및 그 제조방법
CA2102214A1 (en) A flame-resistant flat pressed board and a process for its production
JP3161975B2 (ja) 不燃化粧板
JP2001279843A (ja) 耐火パネル
JP3713103B2 (ja) 不燃性改良石膏ボード