JPH04166461A - ウォッシャ液タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はウオッシャ液タンクに係り、さらに詳しくはウ
オッシャ液を収容するタンクを複数設けた場合の当該タ
ンク間の連結構造の改良に関する。

〔従来の技術〕

従来より、自動車のウオッシャ液タンクは、車体のフロ
ントフェンダ内における補機設置スペースに搭載されて
いるが、ハーネス、エンジン吸入エアレゾネータ等の当
該スペースへの収納によりウオッシャ液タンクの設置ス
ペースが減少し、また、小型乗用自動車の場合は普通乗
用自動車等に比して前記スペースの減少はより顕著とな
る。

そのため、限定されたウオッシャ液タンクの設置スペー
スとの関係から、ウオッシャ液収容量の小さなタンクを
用いることとなる場合がある。

そこで、このような容量の小さなタンクで所望の収容量
を確保するために、複数、例えば２つのタンクを用い左
右フロントフェンダ−内にこれらを別々に同一水平線上
に配置し、適宜なバイブを介してタンク内のウオッシャ
液を連通させる構成としたウオッシャ液タンクが提案さ
れている。

〔発明が解決しようとする課題〕

これにより、容量の小さなタンクであっても、所望量の
ウオッシャ液を確保することが可能となるが、次のよう
な問題が依然として残るものであった。

すなわち、前記構成としたウオッシャ液タンクは、２つ
のタンクを単にパイプ等でウオッシャ液の連通を可能と
したものであるため、駐車地面または走行地面が傾斜地
である場合に、その傾斜角度に対応して一方のタンクか
ら他方のタンクへウオッシャ液が流入し、ウオッシャ液
を吐出させるべく操作してもウオッシャ液の残量が少な
くなったときには吐出できないという事態が生じ得るこ
ととなる。

また、カーブ路面走行中においても遠心力によって同様
の事態発生も考えられる。

本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、
その目的とするところは、複数のタンクを用いて所望量
のウオッシャ液確保を実現しつつ、傾斜地ならびにカー
ブ走行中においてもウオ・ンシャ液の安定吐出を実現し
得るウオ・ンシャ液タンクを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本発明に係るウオ・ンシャ液
タンクは、ウオッシャ液を収容する複数のタンクと、こ
れらタンク間に設けられるとともにウオッシャ液を連通
させる底部側パイプと、この底部側パイプの所定位置に
設けられた弁機構とを備え、この弁機構はウオッシャ液
吐出用のポンプ側にのみウオッシャ液を連通可能に設け
られたことを特徴として構成されている。

〔作　用〕

複数のタンク内に収容されたウオッシャ液は、常時はポ
ンプ作動により所望量が吐出される。傾斜地等の走行中
において、吐出用ポンプ側のタンクが他方のタンクより
上位に位置することとなっても弁機構によりウオッシャ
液の下位タンクへの流入は阻止される。また、ポンプ側
のタンクが他方のタンクより下位にあるときは、弁機構
の弁が開放されてポンプ側のタンク内に流入し、常にウ
オッシャ液の定量確保と吐出が可能な状態に維持される
。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、自動車１のフロントフェンダ２内には
ウオッシャ液を収容するタンク３が配置されている。こ
のタンク３は、第２図にも示されるようにフロントフェ
ンダ２内の左右両側位置にそれぞれ一個配置されたタン
ク３Ａ、３Ｂとにより構成され、内部にウオッシャ液４
が所定量それぞれ収容されている。

前記タンク３Ａ、３Ｂのうち第２図中左側のタンク３Ｂ
上端にはウオッシャ液供給バイブロが設けられていると
ともに、その開口部にはキヤ・ンブ７が設けられている
。また、他方のタンク３Ａの上端にはエア抜きパイプ８
が設けられている。これらのタンク３Ａ、３Ｂ間におけ
る上部には上部側パイプ１０が渡設され、これにより側
タンク３Ａ、３Ｂ間は常時連通した状態とされている。

側タンク３Ａ、３Ｂ間の底部には底部側パイプ１１が渡
設され、このパイプ１１の途中には側タンク３Ａ、３Ｂ
間におけるウオッシャ液の流通を一方向にのみ許容する
弁機構１２が設けられている。

また、第３図に示されるように、左側のタンク３Ｂの外
側底部位置には当該タンク３Ｂ内のウオッシャ液４を吸
入、吐出するポンプ１４が設けられ、このポンプ１４に
より吸入されたウオッシャ液４はパイプ１５およびノズ
ル１６を介して自動車の窓ないしヘッドライト等に吐出
されるようになっている。

前記弁機構１２は、シリンダ１９と、このシリンダ１９
内に軸方向移動可能に設けられた弁体２０と、この弁体
２０を弁座２１側に付勢するばね等の付勢手段２２とを
備えて構成されている。前記弁体２０は、ウオッシャ液
４の流れに追従して軸方向に移動されるようになってお
り、従って、図中右側のタンク３Ａからポンプ側のタン
ク３Ｂにウオッシャ液４が流入しようとするときは弁座
２１から離れてその流入を許容するが、これとは逆方向
にウオッシャ液４が流入しようとするときは閉塞してそ
の流入を阻止する構成となっている。

以上の構成において、タンク３Ａ、３Ｂ内にウオッシャ
液４を供給するときは、一方のタンク３Ｂの供給バイブ
ロより供給して上部側パイプ１０の位置に液面が到達す
ると、当該上部側パイプ１０を通じて他方のタンク３Ａ
への供給をも行われる。ウオッシャ液４の吐出は、ポン
プ１４の操作スイッチ（図示せず）をオンすることによ
って行われる。

ウオッシャ液４の液面が上部側パイプ１０の位置より下
方位置に至るまでに消費されると、以後の平常状態にお
いては内タンク３Ａ、３Ｂ間をウオッシャ液４が連通ず
ることはない。

今、自動車が傾斜面を走行し、第３図中右側のタンク３
Ａがポンプ１４側のタンク３Ｂより上位にあると仮定す
る。この状態で右側のタンク３Ａ内のウオッシャ液４が
ポンプ１４例のタンク３Ｂに流入しようとする力が作用
し、このとき弁機構１２の弁体２０が弁座２１より離れ
てウオッシャ液を流入を許容する。一方、これとは逆に
、ポンプ１４側のタンク３Ｂが上位になるときは、弁体
２０は弁座２１に着座してその流入を阻止するように作
用する。

また、自動車がカーブ走行を行い、ポンプ１４例のタン
ク３Ｂがカーブ路面の外側に位置する態様のときは、タ
ンク３Ａ内のウオッシャ液４は遠心力の作用によってタ
ンク３Ｂ内に流入するが、この逆の場合には、前述と同
様の原理によってウオッシャ液４が流入することはない
。

従って、このような実施例によれば、底部側パイプ１１
の途中に弁機構１２を設け、この弁機構１２はタンク３
Ａから３Ｂへのウオッシャ液４の流入を許容し、逆方向
の流入を阻止するよう構成さているため、ポンプ１４例
のタンク３Ｂ内におけるウオッシャ液４が他方のタンク
３Ａにおけるウオッシャ液４よりも先に空になることは
なく、ウオッシャ液タンクを複数のタンクにより構成し
、単にパイプで連通した場合の問題点を解消し得る効果
が期待できる。これを微視的にみれば、傾斜面走行ない
しカーブ走行等が行われるごとにポンプ１４例のタンク
３Ｂ内にウオッシャ液が流入されてくる結果、当該タン
ク３Ｂ内のウオッシャ液収容量を比較的釜（確保できる
ため、ウオッシャ液４の連続吐出に対応することが可能
となる。

なお、前記実施例において、タンク３は２つのタンク３
Ａ、３Ｂによる構成としたが、それ以上の場合であって
も差し支えない。この場合、付加されるべき弁機構はポ
ンプ１４例のタンク３Ｂに向かってウオッシャ液４を流
入させるべきことはいうまでもない。

また、ウオッシャ液供給は一方のタンク３Ｂより行うも
のとしたが、供給はそれぞれのタンク３Ａ、３Ｂに個々
に行うようにする構成であってもよい。この場合、上部
側パイプ１０は不要とすることができる。

さらに、弁機構１２は、前述の構成に限定されるもので
なく、逆止弁効果を奏し得る限り種々設計変更可能であ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば複数のタンクを用
いて所望量のウオッシャ液が確保できるとともに、傾斜
地、カーブ走行時においてもウオッシャ液の安定吐出が
可能なウオッシャ液タンクを提供できるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例に係るウオッシャ液タンクの配置例を示
す概略構成図、第２図は第１図の■−■線矢視図、第３
図は前記実施例の要部概略構成図である。 ３．３Ａ、３Ｂ・・・・・・タンク、４・・・・・・ウ
オッシャ液、１０・・・・・・上部側パイプ、１１・・
・・・・底部側パイプ、１２・・・・・・弁機構、１４
・・・・・・ポンプ、１６・・・・・・ノズル。 出願人　　　ス　ズ　キ　株式会社 代理人　　弁理士　　高　橋　　勇 第１図 第２図 第３図 ／Ａ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、ウォッシャ液を収容する複数のタンクと、これ
   らタンク間に設けられるとともにウォッシャ液を連通さ
   せる底部側パイプと、この底部側パイプの所定位置に設
   けられた弁機構とを備え、この弁機構はウォッシャ液吐
   出用のポンプ側にのみウォッシャ液を連通可能に設けら
   れたことを特徴とするウォッシャ液タンク。