JPH04145993A - 河川の水質浄化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、汚濁した河川の水質を、別途に大きな処理施
設用地を要しないで浄化する河川の水質浄化方法に関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来、ｌη濁した河川の水質を浄化するためには、河川
に取水口を設けて、そこから取り込んだ河川の水を浄化
処理施設に導入し、浄化処理された水を河川に放水する
ことか考えられている。

しかしながら、上記従来の方法では、浄化処理施設の規
模が下水処理場のように大きくなり、河川に隣接して処
理施設を設けるのに適した場所が簡単に見つからないと
いう問題点があり、また浄化処理を行なった地点より下
流でさらに汚濁物が流入するので、これに対応するため
には、処理施設を河川に沿って所定の間隔で設ける必要
があり、実現は困難である。

〔発明の解決しようとする課題］ 本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
ものであり、水質浄化処理施設の用地を水質浄化をはか
る河川の近隣に必要とせず、既存の河川敷内において積
極的に水質浄化をはかりうる河川の水質浄化方法を提供
することを解決課題としたものである。

〔課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するための手段として、木発明の河川
の水質浄化方法は、適当な高さの可動堰を複数個河川に
沿って適宜な間隔で設け、これら各可動堰間に設けた水
性植物による浄化法、嫌気性検量浄化法、曝気法、人エ
リピングフィルタ法等を適用した水質浄化水路内に、そ
の可動堰によりせき止められた河川の水の一部を適宜な
手段で供給して、その水質浄化水路内で浄化した水を次
の可動堰の下流の河川に放流すると共に、上記の水質浄
化水路内に供給されない水を砂濾過敷を介して砂濾過し
た後放流する手順を、上流から下流への各可動堰に対し
て順次繰り返し行なうことを特徴とし、その水質浄化し
ようとする河川の河川敷内で積極的な水質浄化をはかる
ことができる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の方法を適用して水質浄化を
行なう水質浄化水路を設けた河川の実施例を説明する。

まず、第１図に示すその実施例１は、第２図に示すよう
に、水質を浄化しようとする河川１の堤防１８内の河川
敷が比較的狭い場合であり、まず、河川に沿って適宜な
間隔で複数個の河動堰、２Ａ、２Ｂ、２Ｃを適宜な高さ
に設け、これら各可動堰２Ａと、可動堰２Ｂ、２Ｃの間
に河川１に並行し、かつ、河川敷上の河川１の計画最大
洪水水面ｗｒより高い高さに、水生植物による浄化法、
嫌気性検量浄化法、曝気法、人エリピングフィルタ法等
、種々の水質浄化機能を有する単独または複数組合せた
人工の水質浄化水路３を設置する。

なお、この実施例１では、河川が狭いので、水質浄化水
路３を、杭柱５を基礎とした棚弐のものとして河川敷の
なかに設置している。

次に、この水質浄化水路３への水の供給は、可動堰２Ａ
、２Ｂ、２Ｃの上流の各遊水池６から第４図で説明する
砂濾過敷７へ放流する水の一部の放流のエネルギーを利
用して、揚水水車４等の適宜な手段で供給するか、また
は、ポンプ等の揚水手段によって行なうことができる。

そこで、まずこの河川１の上流側から、１番目の可動堰
２Ａでせき止めた水のうち適当な割合の水を１番目の可
動堰２人と２番目の可動堰２Ｂとの間に設けた人工の水
質浄化水路３に流して浄化する。

なお、この人工の水質浄化水路３は、必要に応じて蛇行
させて動水勾配を小さくすることも可能である。

次に、１番目の可動堰２Ａで人工の水質浄化水路３に流
されない水は、可動堰２Ａの下流側の片側、または両側
に設けた砂濾過敷７に落下し、砂濾過敷７内を経た後、
河川１に流れ、２番目の可動堰２Ｂによりせき止められ
る。

さらに、２番目の可動堰２Ｂによりせき止められた水の
うちの適当な割合を、２番目の可動堰２Ｂと、３番目の
可動堰２Ｃとの間に設けた人工の水質浄化水路３に流す
。

１番目の可動堰２Ａと２番目の可動堰２Ｂとの間を人工
の水質浄化水路３経由流れた水は、２番目の可動堰２Ｂ
の下流側へ放流され、砂濾過敷７を経て河川に流れるが
、これら上記の手順を繰り返して汚濁した河川水は順次
浄化されることになる。

次に、上記棚弐の水質浄化水路３の具体例を第３図で説
明すると、その構造は杭柱５を基礎として、その上に下
面が洪水水面Ｗｆより上になるように水路構造物を設け
ると共に、水路構造物の両端上部にはレール８を設け、
破線でのみ示すメインテナンス台車９を走行できるよう
にしている。

また、水路両脇に張出し部１０を設けて樹木１１を植え
たり、遊歩道１２や、休憩場等として利用する。

なお、この水路浄化水路３内での水質浄化方法の例とし
ては、水生植物による浄化法、嫌気性検量浄化法、曝気
法、人エリピングフィルタ法等を単独にまたは複数組合
せて用いることができる。

なお、上記第３図の水質浄化水路３の例では、上部を水
性植物帯として景観に寄与することができ、下部は嫌気
性の検問浄化法がとられておリ、また、嫌気性の浄化法
のみ使用する場合は、水路上部に蓋をして、その」二の
空間を道路、公園等に適宜利用することができる。

次に、前記砂濾過層７を第４図に示しており、その構成
は可動堰２の下流の片側、または両側の堤防よりの部分
に、適当な幅、長さ、厚さ、高さの砂濾過層７を設ける
ものとし、その表層は大きな礫１４とし、その下を砂利
層１５、さらにその下を砂濾過層１６とし、砂濾過層１
６より下は、逆に粒度を順次粗くしてゆき、最下部に透
水性のよい礫層１７を設けて、濾過された水を河川１に
排出する。

なお、砂濾過層７を取扱いやすいユニットにして並べて
構築することもできる。

また、砂濾過層７に加えて、炭素やゼオドライド等の吸
着性のよい層をユニットとして使用すると、窒素やリン
の除去効果が増すことになる。

一方、この人工の水質浄化水路３は、河川敷の広い場合
は、第５図の実施例２に示すように、堤防１８沿いの河
川敷に河川１の本流の片側、または両側に直接設けろこ
とができるが、この場合の水質浄化水路３も計画最大の
洪水水面Ｗｆより高い位置に設け、ρ（水時の水没を避
けるようにしている。

〔発明の効果〕

以上に説明した本発明の水質浄化方法によれば、汚濁河
川水の浄化が、河川敷内を利用し、しかも自然の流下刃
を利用して行なえるので、大きな処理施設の用地が不要
であると共に、既存の各種浄化法を適用でき、累積的に
水の浄化ができるという効果がある。

また、堰の上流に遊水池ができるので、景観修復に役立
つと共に、ボート遊びや、釣り等の河川域でのレジャー
の創造にも役立つという利点がある。

さらに、水質浄化水路に水性植物を植えることにより、
景観創造ができ、また、嫌気性浄化法を用れば、その水
路の上を種々利用でき、また、浄化水路脇に樹木を植え
たり、ブロムナートを設けて、アメニティ−の向上に役
立つので、都市河川の改造に有効である。

一方、本発明を適用した河川の洪水時は、可動堰を開放
できるので、治水上の問題がなく、また、水質浄化水路
の水路上にメンテナンス台車を走行させれば、その水路
のメンテナンスがしやすく、さらに浄化に適する流量及
び流速を人為的に調整できる。

を行なう水質浄化水路を設けた実施例１の河川の全体断
面図、第２図は第１図の河川の拡大正断面図、第３図は
第１図の棚弐の水質浄化水路の拡大断面図、第４図は第
１図の砂濾過層の拡大側断面図、第５図は本発明の方法
を適用した河川の実施例２を示す河川の正断面図である
。

１・・・河川、２Ａ、２Ｂ、２Ｃ・・・・・・可動堰、
３・・・水質浄化水路、４・・・揚水水車、７・・・砂
濾過層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 適宜な高さの可動堰を複数個河川に沿って適宜な間隔で
   設け、各可動堰間に設けた水質浄化水路内に、その可動
   堰によりせき止められた水の一部を供給して、浄化した
   水を次の可動堰の下流の河川に放流すると共に、上記の
   水質浄化水路内に供給されない水を砂濾過敷を介して河
   川に放流する手順を、各可動堰に対して順次繰り返し行
   なう河川の水質浄化方法。