JPH04137784U - 装身具素材用選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】宝石や貴石、半貴石、貴金属素材やさんごその
他の装身具素材を等級に応じて簡単に選別することがで
きるようにした装身具素材用選別装置を提供しようとす
る。 【構成】重量測定部と、この重量測定部において測定す
る重量を指示する制御部と、指示された重量の装身具素
材とそれ以外の重量の装身具素材とを分別する分別手段
とを有することを特徴とする。 【効果】処理する数量が多かったり扱う対象物が小さく
ても簡単に選別することができ、また人手を介しないの
でほとんど選別ミスなく作業を行なうことができる。ま
た、単に選り分けるだけではなく、所定の重量のものが
いくつあるかも簡単に計数することができ、選別のみな
らず計数作業が簡単かつ正確に行なうことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は装身具素材用選別装置に関し、宝石や貴石、半貴石、貴金属素材や さんごその他の装身具素材を等級に応じて簡単に選別することができるようにし た装身具素材用選別装置を提供しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装身具素材の選別に際しては、人手によってピンセット等で一つずつ選 別するのが一般的であった。例えばダイヤなどにおいては、大粒のダイヤの周囲 にメレ（ｍｅｌｅ）と称する小粒のダイヤを配置している。このメレは所定のカ ラット分をまとめて購入し、その中から装身具のデザインに応じた等級のものを 選り分け、大粒のダイヤの周囲に配置している。

【０００３】 そして、上述のように選り分け作業は人手によって行ない、一旦ふるいなどで 所定のサイズ以上のものを取り出した後、図３のようにはかり２１を使用して、 ピンセット２２等で一つずつ選別し、等級ごとに分別している。

【０００４】 またダイヤ等の宝石以外の貴石その他の装身具素材も、選別作業はダイヤと同 様のやり方をしているのが実情である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の選り分け作業は、処理する数量が多いことはもちろんで あるが、扱う対象物が小さいこともあって非常に面倒であり、また人の手で行な うため間違い易いという欠点があった。

【０００６】 また、単に選り分けるだけではなく、上述のように大粒のダイヤの周囲に小粒 のダイヤをいくつ配置するかによって、所定の重量のものがいくつあるかも調べ ることが必要であり、これも人手によってピンセットなどで１つずつ数えている のが現状である。

【０００７】 この考案は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、装身具素材の等級を 簡単に選別することができるようにした装身具素材用選別装置を提供しようとす るものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案の装身具素材用選別装置は、重量測定部と、この重量測定部 において測定する重量を指示する制御部と、指示された重量の装身具素材とそれ 以外の重量の装身具素材とを分別する分別手段とを有することを特徴とするもの である。

【０００９】

【作用】

この考案の装身具素材用選別装置は以上のように構成したので、処理する数量 が多かったり扱う対象物が小さくても簡単に選別することができ、また人手を介 しないのでほとんど選別ミスなく作業を行なうことができる。

【００１０】 また、単に選り分けるだけではなく、所定の重量のものがいくつあるかも簡単 に計数することができ、選別のみならず計数作業が簡単かつ正確に行なうことが できる。

【００１１】 また、購入した所定のカラット分の中に所定の重量のものがいくつ含まれてい るかも簡単に計数することができ、購入量の価値判断もできるようになった。

【００１２】

【実施例】

次に、この考案に係る装身具素材用選別装置の一実施例を、図面に基いて述べ る。

【００１３】 図１において、１は、この考案の装身具素材用選別装置を示し、本体ハウジン グ２内には計量皿３を搭載した重量測定部４が設置されている。この重量測定部 ４は制御部５の指示により、所定の範囲の重量ないし所定のカラットの測定を行 なうようになっている。所定の範囲とは例えば０．００３ｋｔ〜０．００６ｋｔ のものであり、所定のカラットとは０．０３ｋｔのものである。

【００１４】 また、本体ハウジング２の上方には振動ホッパー６が取り付けられていて、選 別対象物としての、例えば小粒のダイヤなどからなる装身具素材７が順次送り出 され、計量皿３に上に１つずつ搭載されるようになっている。計量皿３には重量 測定後の装身具素材７を分別するための分別手段８が付設されている。この分別 手段８は、回転軸の先端に取り付けたＶ字形の回転アーム９からなっており、計 量皿３に搭載されて装身具素材７の重量測定部４で測定された重量が制御部５の 指示に合致しているか否かで回転方向を変え、所定の位置に送り込むようになっ ている。

【００１５】 上記実施例では分別手段８として回転アーム９の例を示したが、エアシリンダ などで押し出す方式、真空吸引して計量皿３上から取り出す方式、計量皿３が開 閉して放出する方式、その他の種々の方式を適用することが可能である。

【００１６】 図２はこの考案の装身具素材用選別装置の全体構成を示す一例である。

【００１７】 すなわち、ＣＰＵ１１にＡ／Ｄ変換器１２を介して重量測定部４が接続されて いる。またこのＣＰＵ１１にはテンキー等の数値入力手段を備えた制御部５と、 ＯＮ・ＯＦＦスイッチ１３が接続されている。

【００１８】 この考案の装身具素材用選別装置の動作について説明すると、先ずＯＮ・ＯＦ Ｆスイッチ１３で測定をスタートする。そして、装身具素材７は振動ホッパー６ から順次送り出され、制御部５によってあらかじめ重量を指示された重量測定部 ４において、この装身具素材７の重量が測定される。ＣＰＵ１１は測定された重 量に応じて回転アーム９からなる分別手段８を作動させ、装身具素材７を所定の ストッカへ送り込む。

【００１９】

【考案の効果】

この考案の装身具素材用選別装置は以上のように構成したので、処理する数量 が多かったり扱う対象物が小さくても簡単に選別することができ、また人手を介 しないのでほとんど選別ミスなく作業を行なうことができる。

【００２０】 また、単に選り分けるだけではなく、所定の重量のものがいくつあるかも簡単 に計数することができ、選別のみならず計数作業が簡単かつ正確に行なうことが できる。

【００２１】 また、購入した所定のカラット分の中に所定の重量のものがいくつ含まれてい るかも簡単に計数することができ、購入量の価値判断もできるようになった。

【００２２】 もちろん、上記メレダイヤなどの宝石の選別のみならず、貴石、半貴石、貴金 属素材やさんごその他の装身具素材の選別に適用することは自由である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の装身具素材用選別装置の一実施例を
示す概略斜視図である。

【図２】全体構成の概念図である。

【図３】従来例の概略斜視図である。

【符号の説明】 １ 装身具素材用選別装置 ２ 本体ハウジング ３ 計量皿 ４ 重量測定部 ５ 制御部 ６ 振動ホッパー ７ 装身具素材 ８ 分別手段 ９ 回転アーム １１ ＣＰＵ １２ Ａ／Ｄ変換器 １３ ＯＮ−ＯＦＦスイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 重量測定部と、この重量測定部において
   測定する重量を指示する制御部と、指示された重量の装
   身具素材とそれ以外の重量の装身具素材とを分別する分
   別手段とを有することを特徴とする装身具素材用選別装
   置。