JPH04136602U - ボーリング工具におけるチツプの位置調整装置 - Google Patents

ボーリング工具におけるチツプの位置調整装置

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JPH04136602U
JPH04136602U JP4210291U JP4210291U JPH04136602U JP H04136602 U JPH04136602 U JP H04136602U JP 4210291 U JP4210291 U JP 4210291U JP 4210291 U JP4210291 U JP 4210291U JP H04136602 U JPH04136602 U JP H04136602U
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JP
Japan
Prior art keywords
rod
tip
tool body
cartridge
axial direction
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Withdrawn
Application number
JP4210291U
Other languages
English (en)
Inventor
恵也 篠
Original Assignee
本田技研工業株式会社
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Publication date
Application filed by 本田技研工業株式会社 filed Critical 本田技研工業株式会社
Priority to JP4210291U priority Critical patent/JPH04136602U/ja
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具本体1の周面に、チップ4を有するカー
トリッジ5を取付けて成るボーリング工具において、チ
ップ4の径方向位置を微調整する構造簡単で小型の調整
装置を提供する。 【構成】 工具本体1に軸線方向に摺動自在なロッド9
を挿入し、ロッド9を外力で進退させることにより、ロ
ッド9の周面に形成した楔面9aに当接するピン部材1
0を介してカートリッジ5を弾性変形させ、チップ4の
径方向位置を微調整する。ロッド9の周面に互に逆向き
に傾斜した傾斜面9b、9b´を形成し、工具本体1に
皿ばね14、14´によって傾斜面9b、9b´に弾力
的に当接するクランプ部材15、15´を設け、該クラ
ンプ部材15、15´によりロッド9のずれを防止し
て、チップ4を任意の調整位置に保持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボーリング工具の工具本体の周面に取付けたカートリッジに備える ボーリング加工用のチップの位置をカートリッジを介して工具本体の径方向に微 調整する、ボーリング工具におけるチップの位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の調整装置として、工具本体に軸線方向に摺動自在なロッドを挿 入し、該ロッドの周面に軸線方向に沿って径方向に傾斜した楔面を形成し、該楔 面に当接するピン部材を介してカートリッジを工具本体の径方向に弾性変形させ てチップの位置を径方向に微調整するものは知られており、この場合、ロッドの 一端を工具本体に形成したシリンダ内のピストンに連結し、ピストンを任意の位 置にロック自在として、ロッドを任意の調整位置に拘束するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のものでは、シリンダがロック機構付きの複雑なものとなってボーリング 工具が大型化し、小径孔加工用のボーリング工具には不向きである。 本考案は、ロッドを外力によって進退できるようにすると共に、任意の調整位 置にロッドを拘束し得るようにした構造簡単で且つ小型の調整装置を提供するこ とをその目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本考案では、ボーリング加工用のチップを有するカー トリッジを周面に取付けた工具本体と、該工具本体に軸線方向に摺動自在に挿入 したロッドとを備え、該ロッドの周面に軸線方向に沿って径方向に傾斜した楔面 を形成し、該楔面に当接するピン部材を介してカートリッジを工具本体の径方向 に弾性変形させてチップの位置を径方向に微調整するものにおいて、前記ロッド の周面に軸線方向に沿って径方向に前記楔面とは逆向きに傾斜した傾斜面を形成 すると共に、工具本体に、該傾斜面に弾力的に当接するロッドクランプ部材を設 けた。
【0005】
【作用】
ロッドを外力によって強制的に押せば、カートリッジを楔面によりピン部材を 介して押上げつつロッドが移動し、一方、工具使用時は、カートリッジを押上げ る方向へのロッドの移動がカートリッジの弾性変形反力によるピン部材の楔面へ の圧接力により阻止されると共に、ロッドの逆方向への移動が楔面とは逆向きに 傾斜する傾斜面へのロッドクランプ部材の圧接力により阻止され、ロッドは任意 の調整位置に拘束される。 尚、楔面の傾斜角が小さいと、ロッドがカートリッジを押上げる方向にずれる ことがあり、このずれを防止するために、ロッドの周面に前記傾斜面とは逆向き の第2の傾斜面を形成し、工具本体に該第2の傾斜面に弾力的に当接する第2の ロッドクランプ部材を設けることが望ましい。
【0006】
【実施例】
図1を参照して、1は後記する加工ユニット17上のスピンドルに嵌合する尾 端のシャンク部1aを有する工具本体を示し、該工具本体1の周面に、図2に示 す如く、荒又は中仕上げ用のチップ2を有する第1カートリッジ3と、仕上げ用 のチップ4を有する第2カートリッジ5とを周方向に間隔を存して且つ図1に示 す如くチップ2の刃先2aがチップ4の刃先4aよりも少許軸線方向先方に位置 するように取付け、工具本体1を回転しつつワークWの孔に進入させて、チップ 2による荒又は中仕上げのボーリング加工と、チップ4による仕上げのボーリン グ加工とを同時に行なうようにした。 前記各カートリッジ3、5は、夫々シム6を介して工具本体1にボルト7止め されており、各チップ2、4は各カートリッジ3、5に夫々クランプ駒8によっ て固定されている(図面にはチップ4用の駒のみを示す)。
【0007】 仕上げ用のチップ4はその摩耗量に応じて径方向外方に変位させる必要があり 、そこで、工具本体1に、軸線方向に摺動自在なロッド9を挿入すると共に、第 2カートリッジ5のボルト7で固定されていない先端部分の内側に位置させて径 方向に摺動自在なピン部材10を装着し、ロッド9の周面のピン部材10に対向 する箇所に軸線方向尾方に向って径方向内方に傾斜させた楔面9aを形成し、該 楔面9aに取付けた超硬金属製の座板11にピン部材10を当接させ、且つピン 部材10の外端に第2カートリッジ5の先端部に螺着したアジャストボルト12 の内端の超硬ボールを当接させ、かくてロッド9を軸線方向尾方に押し込めば、 傾斜面9aによりピン部材10を介して第2カートリッジ5の先端部が径方向外 方に押上げられて該カートリッジ5が弾性変形し、チップ4が径方向外方に変位 されるようにした。図中12aはアジャストボルト12の固定ねじである。 ロッド9の中間部周面には、軸線方向先方に向って径方向内方に傾斜した傾斜 面9bが形成されており、工具本体1にボルト13により皿ばね14を介して径 方向内方に付勢されて該傾斜面9bに弾力的に当接するロッドクランプ部材15 を設けた。これによれば、ピン部材10の楔面9aへの圧接だけでは阻止できな いロッド9の軸線方向先方へのずれがロッドクランプ部材15の傾斜面9bへの 圧接によって阻止され、ロッド9を外力によって強制的に押し引きしない限りロ ッド9は任意の位置に拘束される。尚、楔面9aは理解を容易にするため図面上 比較的大きな傾斜角を付けて描かれているが、実際の楔面9aの傾斜角は小さく (例えば11´程度)、そのためロッド9がカットリッジ5を押上げる方向即ち 軸線方向尾方にずれることがある。そこで本実施例では、ロッド9の軸線方向尾 方へのずれを確実に防止するため、ロッド9の周面に軸線方向尾方に向って径方 向内方に傾斜する第2の傾斜面9b´を形成し、工具本体1にボルト13´によ り皿ばね14´を介して径方向内方に付勢されて該傾斜面9b´に弾力的に当接 する第2のロッドクランプ部材15´を設けた。前記傾斜面9b及び第2傾斜面 9b´の傾斜角は楔面9aの傾斜角より大きな例えば1゜程度に設定される。
【0008】 本実施例において、ロッド9の先端部は、工具本体1の先端部外周に螺挿した 袋ナット16を通して工具本体1の先方に突出しており、袋ナット16を常時は 工具本体1側に締込んだ状態としてロッド9の軸線方向尾方への押込みを可能と し、袋ナット16の軸線方向先方への螺進によって該ナット16をロッド9の先 端の膨大頭部9cに係合させて、ロッド9を押込み終端位置から軸線方向先方に 引戻すようにした。 ロッド9の押込みは、図3に示す如く、ボーリング工具を取付けた加工ユニッ ト17をマシンテーブル18の一端に立設したイケール19に向けて送り機構に より前進させ、ロッド9の先端の頭部9cをイケール19に設けた基準座20に 突当てて行うもので、ワークの内径測定結果をロッド9の軸線方向調整量に換算 し、この調整量分だけロッド9を自動的に押込んでチップ4の摩耗による内径の 減少を補正する。
【0009】 図4は他の実施例を示し、このものでは袋ナット16をロッド9の先端に回転 自在に且つ軸線方向に不動に係合させ、該ナット16の螺進退でロッド9を押し 引きして、チップ4の径方向位置を微調整するようにした。
【0010】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、外力によるロッドの押し引 きを可能として且つロッドを任意の位置に拘束でき、チップの径方向位置を微調 整してこの位置にチップを保持できるようになり、而もその構成はロッドの傾斜 面を形成して、工具本体に該傾斜面に弾力的に当接するロッドクランプ部材を設 けるだけで良く、構造を簡素化して工具を小型化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案工具の一例の截断側面図
【図2】 図1のII-II線截断面図
【図3】 本案工具の使用状態を示す側面図
【図4】 本案工具の他の実施例の截断側面図
【符号の説明】
1 工具本体 4 チップ 5 カ
ートリッジ 9 ロッド 9a 楔面 9b、9b´ 傾
斜面 10 ピン部材 15、15´ ロッドクランプ部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボーリング加工用のチップを有するカー
    トリッジを周面に取付けた工具本体と、該工具本体に軸
    線方向に摺動自在に挿入したロッドとを備え、該ロッド
    の周面に軸線方向に沿って径方向に傾斜した楔面を形成
    し、該楔面に当接するピン部材を介してカートリッジを
    工具本体の径方向に弾性変形させてチップの位置を径方
    向に微調整するものにおいて、前記ロッドの周面に軸線
    方向に沿って径方向に前記楔面とは逆向きに傾斜した傾
    斜面を形成すると共に、工具本体に、該傾斜面に弾力的
    に当接するロッドクランプ部材を設けたことを特徴とす
    るボーリング工具におけるチップの位置調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ロッドの周面に軸線方向に沿って径
    方向に前記傾斜面とは逆向きに傾斜した第2の傾斜面を
    形成すると共に、前記工具本体に、該第2の傾斜面に弾
    力的に当接する第2のロッドクランプ部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のボーリング工具における
    チップの位置調整装置。
JP4210291U 1991-06-05 1991-06-05 ボーリング工具におけるチツプの位置調整装置 Withdrawn JPH04136602U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4210291U JPH04136602U (ja) 1991-06-05 1991-06-05 ボーリング工具におけるチツプの位置調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4210291U JPH04136602U (ja) 1991-06-05 1991-06-05 ボーリング工具におけるチツプの位置調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04136602U true JPH04136602U (ja) 1992-12-18

Family

ID=31922683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4210291U Withdrawn JPH04136602U (ja) 1991-06-05 1991-06-05 ボーリング工具におけるチツプの位置調整装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH04136602U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263828A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Mitsubishi Materials Corp 切削工具

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950907