JPH04134093U - 時 計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】正面以外の方向からも見易い表示部を備えた壁
掛け式の時計もしくは置き時計を提供することを目的と
している。 【構成】壁面に掛止する掛止手段３と、異なる方向を向
いた少なくとも２面の時刻表示部２１，２２とを備える
という手段を講じた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、正面以外の方向からも時刻が見易い構造の壁掛け時計や置き時計に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、裏面に掛止手段を備え、表面にひとつの時刻表示部を備えている壁 掛時計や、載置部を下面に備え、正面にはひとつの時刻表示部を備えている置き 時計があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の上記壁掛時計や置き時計は、時刻表示部がひとつしかないので、その表 面からは見易いが他の方向からは大変見にくいという問題があった。 また、屋外用の時計の一種には、表面と裏面に時刻表示部を備え、ポールの上 に固定されている時計があった。これは、少なくとも表面の方向からと、裏面の 方向からの２方向からは、時刻表示が見易いが、壁面に掛けて使用すると、裏面 の表示部が隠れる等の不都合があり、壁面に掛ける手段や載置面を備えていない ので、室内で使用することはできなかった。

【０００４】 また、正面以外から見ると、見間違いや視角による誤差が生じやすいという問 題がある。 そこで、本考案においては、壁掛時計や置き時計であって、正面以外の方向か らも見易い表示部を備えた時計を提供することを目的としているものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的に鑑みて、本考案においては、壁面に掛止する掛止手段と、異なる方 向を向いた少なくとも２面の時刻表示部とを備えるという手段を講じた。 また、載置部と、異なる方向を向いた少なくとも２面の時刻表示部とを備えて 置き時計として使用できるようにした。

【０００６】 また、前記２面の時刻表示部が共通の計時部によって制御されるようにしても 良い。

【０００７】

【作用】

上記構成の時計によれば、 掛止手段によって、本体を壁面に掛止し、少なくとも２面の時刻表示部を、それ ぞれ異なる方向を向けるようにしたので、正面の１方向からだけでなく、少なく とも２つの方向から、時刻の表示が見易くなる。

【０００８】 また、載置部と、異なる方向を向いた少なくとも２面の時刻表示部とを備える ことにより、少なくとも２つの方向から時刻の表示が見易い置き時計として使用 できる。 そして、前記２面の時刻表示部を共通の計時部によって制御すると、一つの計 時部の調節にによって、少なくとも２面の時刻表示部を同時に調節することがで きる。

【０００９】

【実施例】

【００１０】 以下に、本考案の時計を図面に基づいて詳説する。 図１は本考案の時計の一実施例としての壁掛時計の斜視図、図２は同壁掛時計 の内部構造を示すために一部を切り欠いた正面図である。

【００１１】 図１，図２において、 １は本考案の時計の実施例の壁掛時計であり、二つの時刻表示部２１，２２と、 壁面掛止手段としての掛止穴３を備えている。 前記壁掛時計１は、前記時刻表示部２１，２２及び裏面４１、上面４２の４面 によって、４面体状の筐体を形成している。

【００１２】 前記壁掛時計１の内部には、計時部５と、該計時部５の回転を前記時刻表示部 ２１，２２の軸に伝達する伝達機構６とを備えている。 前記伝達機構６は、図２に示すように傘歯車６１によって構成されている。 前記時刻表示部２１，２２は、図１に示すように若干下方を向いている。

【００１３】 本考案にかかる壁掛時計によれば、正面からは、２面の時刻表示部２１，２２ の両方を見ることができる。 正面以外の方向から見る場合には、前記時刻表示部２１，２２のい何れか見易 い方を見れば良いので、大変に見易くなるという効果が得られる。

【００１４】 上記実施例に限らず、時刻表示部は、３面，４面等複数にすることが可能であ る。また、時刻表示部は、アナログの針式に限らず、デジタル表示式でも良い。 また、計時部は、複数の時刻表示部に供給のものを一つ備えるようにしても、各 時刻表示部にそれぞれ備えるようにしても良い。 また、各面の時刻表示部には、同一時刻を表示することを基本とするが、各面 の表示時刻に時差を設定し、世界各地の時刻を表示できるようにしても良い。

【００１５】 図３は、別実施例の壁掛時計の正面図である。 図３において、１Ａは本考案の別実施例の壁掛時計であり、４つの時刻表示部 ２１Ａ，２２Ａ，２３Ａ，２４Ａと、壁面掛止手段としての掛止穴３Ａを備えて いる。 前記壁掛時計１Ａは、前記時刻表示部２１Ａ，２２Ａ，２３Ａ，２４Ａ及び裏 面、上面の６面によって構成されている。前記時刻表示部２１Ａは、前記壁掛時 計１Ａの正面から右へ４５度の方向を向き、前記時刻表示部２２Ａは、前記壁掛 時計１Ａの正面を向き、前記時刻表示部２３Ａは、前記壁掛時計１Ａの正面から 左へ４５度の方向を向き、前記時刻表示部２４Ａは、前記壁掛時計１Ａの正面で 俯角４５度の方向を向くように構成されている。

【００１６】 前記時刻表示部２１Ａ，２２Ａ，２３Ａ，２４Ａは、それぞれ独立した計時ユ ニットを備えている。

【００１７】 前記壁掛時計１，１Ａは壁掛時計として使用することに限定されるものではな く、前記掛止穴３の設けられている裏面４１を載置部として、テーブル等の面上 に載置することによって、時刻表示の見易い効果の得られる置き時計としても使 用できる。

【００１８】 図２に示した壁掛時計によれば、正面、左側、右側の３方向において、それぞ れの時刻表示部の正面になるので、大変に時刻を見易いという効果が得られる上 に、図１の壁掛時計では見にくかった真下からでも、時刻表示部２４Ａを正面か ら見ることになる、大変に見易いという効果がある。

【００１９】

【考案の効果】

そこで、本考案にかかる時計によれば、正面以外の方向からも、時刻の表示が 見易くなるという効果が得られるので、時刻の見間違いや、視角による誤差が少 なくなり、大変に便利な時計を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の時計の実施例の壁掛時計の斜視図であ
る。

【図２】前記壁掛時計の一部を切り欠いた正面図であ
る。

【図３】本考案の時計の別実施例の正面図である。

【符号の説明】

１ 壁掛時計 ２１ 時刻表示部 ２２ 時刻表示部 ３ 壁面掛止手段、掛止穴 ５ 計時部 ６ 伝達機構 １Ａ 壁掛時計 ２１Ａ 時刻表示部 ２２Ａ 時刻表示部 ２３Ａ 時刻表示部 ２４Ａ 時刻表示部 ４１ 裏面（載置部）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】壁面に掛止する掛止手段と、異なる方向を
   向いた少なくとも２面の時刻表示部とを備えていること
   を特徴とする時計。
2. 【請求項２】載置部と、異なる方向を向いた少なくとも
   ２面の時刻表示部とを備えていることを特徴とする時
   計。
3. 【請求項３】前記２面の時刻表示部が共通の計時部によ
   って制御されていることを特徴とする請求項１もしくは
   ２に記載の時計。