JPH04132762U - コードレス通信機の子機の充電端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】子機に内蔵するバッテリーを充電する為の充電
端子を２個具えたコードレス通信機において、どちらか
一方の端子からのみ充電可能とする。 【構成】中点付きのジャック端子を用いて、該ジャック
端子にプラグが接続されている時は他方充電端子の接続
が外れるようにバッテリーと充電端子を接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコードレス通信機に関し、詳しくは子機に内蔵するバッテリーを充電 する為の充電端子に関する。 なお、本考案においてコードレス通信機とは通信回線の端末に設置される親機 とコードレス（無線）で交信する子機の総称である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図１の如く子機に内蔵するバッテリーを充電する為の端子を子機底面に 設け、充電台にのせ充電する事に加えて、子機側面にジャック端子を設け、２つ の端子から充電可能な構造としたものが知られている。 上記２つのジャック端子と底面端子は＋側に高周波フィルタ用コイルを介して バッテリーに並列に接続されており（図３）、更にジャック端子と底面端子の＋ 側には各々、逆電流保護用ダイオードが接続され、一側には各々高周波フィルタ ー用コイルが接続されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

すなわち、ジャック端子及び底面端子は各々独立しており、バッテリーに同時 に充電できるので、過充電となりやすく、また子機内部の電圧が高くなってしま うという欠点があった。 また、逆電流保護用ダイオード及び高周波フィルター用コイルが各々の端子に必 要で、＋側のフィルター用コイルはジャック端子と底面端子両方の電流が流せる 大容量のものが必要であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るに本考案は、上記欠点を解消する為に成されたものであり、通信回線に接 続される親機と、該親機と無線で交信する子機とからなるコードレス通信機の該 子機に内蔵するバッテリーを充電する為の充電端子であって、少なくとも２つ以 上の充電端子が設けられ、うち少なくとも一つの充電端子を優先使用させること を特徴とする。

【０００５】

【実施例】

図１に本考案の一実施例のコードレス電話の外観図を示す。 この例の場合、子機（１）は充電台（２）上に直立して置かれ、充電台（２）が 親機を兼ねている。子機（１）の底面と充電台（２）の上面には図１の直立状態 で互いに接触する底面端子（３）が設けてある。（４）はキー（５）はアンテナ である。子機（１）の側面には充電ジャック端子（６）が設けてあり、ＡＣアダ プタ（７）のプラグ（８）を接続できるようになっている。また、充電台（２） の側面にも充電ジャック端子（１０）が設けてあり、ＡＣアダプタ（７）のプラ グ（８）を接続できるようになっている。

【０００６】 充電ジャック端子（６）は１つの＋端子とプラグ（８）を接続しない状態で短 絡された２つの一端子とからなり、プラグ（８）を該ジャック端子（６）に挿入 接続すると一端子の短絡が外れる構造となっている。

【０００７】 ジャック端子（６）と底面端子（３）とは各々バッテリー（９）に並列に接続 されている。 つまり、ジャック端子（６）の＋端子は底面端子（３）の＋端子と接続した後、 逆電流保護用ダイオード（２２）及び高周波フィルタ用コイル（１１）を介して バッテリー（９）の＋端子に接続されている。 そして、ジャック端子（６）の２つの一端子の一方は底面端子（３）の一端子に 接続され、他方は高周波フィルタ用コイル（２１）を介してバッテリー（９）の 一端子に接続されている。

【０００８】 すなわち、ジャック端子（６）にプラグ（８）が接続されていない時、底面端 子（３）の一端子はジャック端子（６）の一方からジャック端子（６）内の短絡 を介しフィルタ用コイル（２１）を介してバッテリー（９）に接続されているの で、底面端子（３）からの電流がバッテリー（９）に充電される。 そして、該ジャック（６）にプラグ（８）が接続されると、前述のようにジャッ ク端子（６）の２つの一端子の短絡が外れるので、底面端子（３）からの電流は バッテリー（９）に流れなくなる。 そして、バッテリー（９）にはプラグ（８）からの電流のみが充電されることと なる。

【０００９】 本実施例は上述の如く構成したので、逆電流保護用ダイオード（２２）及び高 周波フィルタ用コイル（１１）にはジャック端子（６）又は底面端子（３）のど ちらか一方の電流しか流れないこととなり、該ダイオード（２２）及び該コイル （１１）は低容量のものが使用できる。

【００１０】

【考案の効果】

以上の説明で明かなように、本考案によれば、底面端子からの電流と充電ジャ ックからの電流が重量してバッテリーに供給され、バッテリーが過充電になった り、子機内の電圧が高くなってしまうという支障が生じない。また保護用ダイオ ード及びフィルタ用コイルを共通して使用でき、低容量のものが使用できるので コストダウンが図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案を適用した一実施例の外観図

【図２】 本考案の一実施例の充電端子部の回路図

【図３】 従来技術の充電端子部の回路図

【符号の説明】 （１）子機 （２）充電台（親機） （３）底面端子 （４）キー （５）アンテナ （６）（１０）ジャック端子 （７）ＡＣアダプタ （８）プラグ （９）バッテリー （１１）（２１）（３１）高周波フィルタ用コイル （１２）（２２）逆電流保護用ダイオード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】通信回線に接続される親機と、該親機と無
   線で交信する子機とからなるコードレス通信機の該子機
   に内蔵するバッテリーを充電する為の充電端子であっ
   て、少なくとも２つ以上の充電端子が設けられ、うち少
   なくとも一つの充電端子を優先使用させることを特徴と
   する充電端子。