JPH04132213U - 十字穴付きねじと該小ねじを回す為のねじ回し - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ回しの装着が容易で、しかも回す場合に
強い力でねじ頭を押さえる必要がない。 【構成】 先端に十字穴１７が形成された頭部１６を有
する十字穴付きねじ１５の該十字穴１７の奥側を長さ方
向にその幅が一定なストレート部１８とし、該十字穴１
７の手前側に外側に開くテーパー部１９を設けた十字穴
付きねじ１５と、前記十字穴付きねじ１５を回す為の工
具であって、断面が十字状となって、その厚みが長さ方
向に一定なねじ穴挿入部２１を先端に備えるねじ回し２
０とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、先部に十字穴が設けられた十字穴付きねじ（金属を固定するための ねじ、木ねじを含む）と該小ねじを回す為のねじ回しに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から使用されている十字穴付きねじ１０及びそのねじ回し１１を図４に示 すが、図に示すように、十字穴付きねじ１０の頭部１２に十字穴１３が形成され ている。そして、この十字穴付きねじ１０を回す為のねじ回し１１は、該十字穴 １３の形状に合わせて構成され、該ねじ回し１１の先部１４を該十字穴１３に入 れて回すようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来例に係る十字穴付きねじ１０においては、十字穴１３が出 口側に広がるテーパー状となっているので、ねじ回し１１を挿入した場合、ねじ 回し１１が外側に飛び出るように力が働くので、ねじ回し１１を常時押圧しなが ら回す必要があった。 そして、この押圧力が不足した状態でねじ回し１１を回すと、ねじ回し１１の 先部で十字穴１３の溝を壊しねじ回し１１が掛からなくなるという問題点もあっ た。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、ねじ回しが容易にかかり、強い 押圧力も特に必要でない十字穴付きねじと該小ねじを回す為のねじ回しを提供す ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的に沿う請求項第１項記載の考案は、先端に十字穴が形成された頭部を 有する十字穴付きねじの該十字穴の奥側を長さ方向にその幅が一定なストレート 穴とし、該十字穴の手前側に外側に開くテーパー部を設けた十字穴付きねじと、 前記十字穴付きねじを回す為の工具であって、断面が十字状となって、その厚み が長さ方向に一定なねじ穴挿入部を先端に備えるねじ回しからなっている。

【０００５】

【作用】

前記ねじ回しにおいては、小ねじの十字穴の奥側を長さ方向にその幅が一定な ストレート穴としているので、該ストレート穴に合う前記ねじ回しのねじ穴挿入 部を挿入して回した場合、ねじ回しの中心軸方向に力が働かない。従って、該ね じ回しを押さえることなく十字穴付きねじを回すことができる。 そして、前記小ねじにおいては、該ストレート穴の手前側には外側に開くテー パー部が設けられているので、ねじ回しの先端部が挿入し易い。

【０００６】

【実施例】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図１は本考案の一実施例に係る十字穴付きねじと該小ねじを回す為の ねじ回しの部分断面図、図２は同小ねじの平面図、図３は矢視Ａ−Ａ断面図であ る。

【０００７】 図１〜図３に示すように、本考案の一実施例に係る十字穴付きねじ１５は、鉄 、ステンレス、銅、真鍮等の金属あるいは合成樹脂からなって、頭部１６の中央 に形成される十字穴１７の奥側が軸方向に幅の一定なストレート部１８となって 、手前側には該ストレート部１８をそのまま外側に開くテーパー部１９が設けら れている。

【０００８】 一方、該十字穴付きねじ１５を回す為のねじ回し２０は、図１に示すように、 その先部のねじ穴挿入部２１はストレート状となって、しかもその断面は十字状 となって、前記十字穴１７の奥側のストレート部１８に略密着して嵌入するよう になっている。

【０００９】 従って、この十字穴付きねじ１５と該小ねじを回す為のねじ回し２０を使用す る場合には、まずねじ回し２０のねじ穴挿入部２１を十字穴付きねじ１５の頭部 １６に装着する。この場合、十字穴１７の入口は広くなっているので、ねじ回し ２０のねじ穴挿入部２１が嵌入し易くなっている。 略完全にねじ回し２０を十字穴付きねじ１５に装着した状態でねじ回し２０を 回すと、十字状となったねじ穴挿入部２１の平面が前記ストレート部１８の平面 に当接して、回転トルクを伝えることになるが、この場合、十字穴１７及び前記 ねじ穴挿入部２１が共にストレート形状となっているので、ねじ回し２０に軸方 向の力が作用せず、従って円滑に抵抗なく該十字穴付きねじ１５を回すことがで きる。 なお、本考案は雄ねじ部がストレートとなった通常の鍋小ねじの他、頭部が略 逆円錐台状になった皿ネジ、及びねじ部がテーパーとなった木ねじ等であっても 適用される。

【００１０】

【考案の効果】

請求項第１項記載の十字穴付きねじと該小ねじを回す為のねじ回しは以上の説 明からも明らかなように、十字穴付きねじを回す時にねじ回しを押さえながら回 す必要がないので、比較的楽に十字穴付きねじを回すことができる。 従って、十字穴の溝の崩れ等も減少する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る十字穴付きねじと該小
ねじを回す為のねじ回しの一部省略断面図である。

【図２】前記十字穴付きねじの平面図である。

【図３】図１における矢視Ａ−Ａ断面図である。

【図４】従来例に係る十字穴付きねじと該小ねじを回す
為のねじ回しの一部省略側面図である。

【符号の説明】

１５ 十字穴付きねじ １６ 頭部 １７ 十字穴 １８ ストレート部 １９ テーパー部 ２０ ねじ回し ２１ ねじ穴挿入部

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【手続補正書】

【提出日】平成４年２月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端に十字穴が形成された頭部を有する
   十字穴付きねじの該十字穴の奥側を長さ方向にその幅が
   一定なストレート穴とし、該十字穴の手前側に外側に開
   くテーパー部を設けた十字穴付きねじと、前記十字穴付
   きねじを回す為の工具であって、断面が十字状となっ
   て、その厚みが長さ方向に一定なねじ穴挿入部を先端に
   備えるねじ回し。