JPH04132103U - 拡張型連結シエルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】シェルタ本体１ａと１ｂの対向側面に，展開，
折りたたみ可能な拡張シェルタを形成するための拡張シ
ェルタ形成部材としての引き出し式ロッド２，床板４，
天板５，左側板６，右側板７を対称的に配備し，これら
を展開した接合部分を下部渡し板１０，天井渡し板１１
および連結幌１２で伸縮余裕を付与して結合して拡張シ
ェルタを形成する。 【効果】ジャッキを用いることなく拡張シェルタの展開
が可能であり，かつシェルタ本体の一側面のみを利用し
て３台目のシェルタが形成でき，シェルタ本体１ａ，１
ｂの収納空間の削減も最小限度ですむ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は拡張型連結シェルタに関し，特に折りたたみ構造の拡張シェルタを配 備し，これを展開・組立てることでシェルタを拡張した状態で使用しうる拡張型 連結シェルタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の拡張型シェルタは，図５に示すように，シェルタ本体１３の左 右両側面に，拡張部分となる床板１４，天板１５，左側板１６及び右側板１７が 折り込まれている。なお，全体は，上下調整可能なジャッキ１８を利用して展開 ，配置される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の拡張型シェルタは，輸送時シェルタ本体に左右両側面の拡張部分を 収納する構造であるため，シェルタ本体の容積が少くなるので積載量が制限され ，拡張部分で運用する器材は別の輸送手段が必要であると共に，搬入に多大の時 間を要していた。

【０００４】 又，展開時，シェルタ本体と両側面拡張部分のレベルズレ調整及び強度保持の ため，ジャッキを別に用意する必要があるといった問題点があった。

【０００５】 本考案の目的は上述した欠点を除去し，本体の内容積を増大し拡張部分で利用 する機材の搬入を不要とする拡張型連結シェルタを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の拡張型連結シェルタは，側面を対向して離隔配置した２台のシェルタ 本体の離隔空間に前記２台のシェルタで折りたたみ格納可能な拡張シェルタを展 開して形成する拡張型連結シェルタであって，前記２台のシェルタ本体のそれぞ れの対向側面に，前記拡張シェルタの形成に必要な拡張シェルタ形成部材を互い に対称的かつ展開，折りたたみ可能に配備し，かつ展開した前記拡張シェルタ部 材を連結用の共通部材で伸縮余裕を付与して結合し前記拡張シェルタを形成する 構成を有する。

【０００７】

【実施例】

次に，本考案について図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は，本考案の一実施例の拡張型連結シェルタの斜視図である。図１に示す 実施例は，平行配置した２台のシェルタ本体１ａ，１ｂと，シェルタ本体１ａ， １ｂの対向側面に対称的に配備した，折りたたみ格納および展開可能な拡張シェ ルタ形成部材としての引き出し式スキッド２，床板４，天板５，左側板６，右側 板７，緩衝器８のほか，共通部材としての下部渡し板１０，上部渡し板１１およ び連結幌１２を備えて成り，上述した共通部材はシェルタ１ａ，１ｂに分散もし くはいずれかに集約格納される。

【０００９】 シェルタ本体１ａ，１ｂの底部に収納されている引き出し式スキッド２は，拡 張シェルタ展開時に引き出され，シェルタ本体１ａ，１ｂにヒンジ取り付けされ て拡張シェルタとなる床板４，天板５，左側板６及び右側板７を支持する。尚引 き出し式スキッドは図２に示す如くピン３により固定される。

【００１０】 床板４及び天板５の左右には，開閉時の安全対策のため図４に示す緩衝器８を 配設し，又，収納時の固定は床板４の左右に具備されている図３に示すロック機 構９により天板４も一緒に固定する。

【００１１】 シェルタ対向部分のスキ間は，下部渡し板１０及び天井渡し板１１により連結 し，さらに防水対策として連結幌１２にて上部を連結している。

【００１２】 このようにして，２台のシェルタ本体１ａ，１ｂはジャッキを用いることなく 一側面のみを利用して拡張シェルタを展開することができ，かつ展開される拡張 シェルタのつき合せの調整は天井，下部渡し板および幌で確保できる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は，２台のシェルタ本体を空間を設けて並列に並べ ，シェルタ本体２台の対向側の側面に折りたたまれている拡張シェルタ形成部材 を開閉し，かつ収納式スキッドを拡張時引き出すことにより展開時拡張部分をジ ャッキを使用することなく展開することが可能となる。又，２台のシェルタを対 向させ対向側面の各一方を利用する構造であるため，シェルタ本体の容積の削減 を最少限に少くなくすることが出来て，拡張シェルタで運用する器材を別輸送手 段で輸送する必要がなくなると共に，搬入時間も不要となる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の拡張型連結シェルタの斜視
図である。

【図２】図１の引き出し式スキッド２の斜視図である。

【図３】図１の床板４とそのロック機構９の斜視図であ
る。

【図４】図１の緩衝器８の斜視図である。

【図５】従来の拡張型連結シェルタの斜視図である。

【符号の説明】 １ａ，１ｂ シェルタ本体 ２ 引出し式スキッド ３ ピン ４ 床板 ５ 天板 ６ 左側板 ７ 右側板 ８ 緩衝器 ９ ロック機構 １０ 下部渡し板 １１ 天井渡し板 １２ 連結幌 １３ シェルタ本体 １４ 床板 １５ 天板 １６ 左側板 １７ 右側板 １８ ジャッキ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 側面を対向して離隔配置した２台のシェ
   ルタ本体の離隔空間に前記２台のシェルタで折りたたみ
   格納可能な拡張シェルタを展開して形成する拡張型連結
   シェルタであって，前記２台のシェルタ本体のそれぞれ
   の対向側面に，前記拡張シェルタの形成に必要な拡張シ
   ェルタ形成部材を互いに対称的かつ展開，折りたたみ可
   能に配備し，かつ展開した前記拡張シェルタ部材を連結
   用の共通部材で伸縮余裕を付与して結合し前記拡張シェ
   ルタを形成することを特徴とする拡張型連結シェルタ。