JPH04131741A - 微小試験片の試験装置 - Google Patents

微小試験片の試験装置

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JPH04131741A
JPH04131741A JP25311590A JP25311590A JPH04131741A JP H04131741 A JPH04131741 A JP H04131741A JP 25311590 A JP25311590 A JP 25311590A JP 25311590 A JP25311590 A JP 25311590A JP H04131741 A JPH04131741 A JP H04131741A
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JP
Japan
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test piece
test
bar
displacement
load
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Application number
JP25311590A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Toshiyuki Hashida
俊之 橋田
Eikan Shiyuu
周 永漢
Kazuhiro Tokitsu
時津 和博
Toshiaki Nei
根井 敏昭
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、材料の破壊靭性に関連する特性(遷移温度、
弾塑性破壊靭性等)を評価するために、微小試験片に衝
撃荷重を与える微小試験片の試験装置に関する。
[従来の技術] 金属材料の劣化を示す指標の一つは、シャルピー衝撃試
験において吸収エネルギーの急減する温度、即ち延性−
脆性遷移温度(Ductilc−Brittle−Tr
ansition−Te11perature;以下、
rDBTTJと略記す)である。
金属材料からなる構造物の余寿命を予測する際に、最も
重要な材料の破壊強度評価の精度を上げるためには、構
造物から直接に採取した試験片について衝撃試験を施し
、上記DBTTを求める必要がある。
しかし、原子炉構造材や発電用ロータ材等においては採
取可能な試験片の体積が極めて少量に制限されるため、
衝撃試験に供される試験片は極力に小さくさせることが
好ましい。そこで近年は、極めて微小な試験片を用いた
小型パンチ(small punch)試験方法が開発
されている。この試験方法では、微小試験片に対して圧
縮試験機により衝撃圧縮、即ち静的な衝撃荷重を与え、
これによる微小試験片の荷重と変位との関係を検出して
記録する。このようにして得られた荷重−変位曲線に対
する忍度依存性を解析することにより、DBTTが予測
される。このような静的な小型パンチ試験(以下、静的
SP試験と称す)により予測されるDBTTは、シャル
ピー衝撃試験により得られるDBTTと良い相関関係を
示す。この静的SP試験については、日本原子力研究所
JAERI−memo Ei2−193  (1987
年5月)高橋秀明他著「小型ノくンチ(S P)試験方
法(案)」に詳細に記載されている。
しかしながら、この静的SP試験により予測されるDB
TTの絶対値は、シャルピー衝撃試験によるものよりも
極めて小さい。そのため、特に高い靭性を有する材料の
場合には、静的SP試験によりDBTTを予測すること
は困難である。
このDBTTの絶対値の相違が生じる主な要因としては
、シャルピー衝撃試験と静的SP試験との試験片の変形
速度の相違が挙げられる。シャルピー衝撃試験における
ノ\ンマー速度、即ち変形速度が5 X 10 ’ m
m/s程度である。それに対し静的SP試験における変
形速度は、0.1〜1.0mm/s(通例は、0.5m
m/s)であり、非常に遅い。
そこで、シャルピー衝撃試験により得られるDBTTを
正確に予測可能とするために、試験片に対して動的な衝
撃荷重を与え、試験片の変形速度を高めることが検討さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] この場合、試験片の変形速度の高速化に対応するために
は、高速に変化する試験片の変位を高精度に測定するこ
とが要請される。
本発明は係る要請に応えるために成されたものであり、
その目的とするところは、微小試験片の変位を高精度に
測定可能な微小試験片の試験装置を提供することにある
[課題を達成するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係わる微小試験片
の試験装置は、材料の微小試験片に一端を当接される打
撃手段を備え、この打撃手段の他端に外力を与えること
により、上記試験片に対して衝撃荷重を負荷させるもの
において、上記打撃手段の外周に形成された反射面と、
この反射面にレーザビームを照射させ、この照射ビーム
に対する反射ビームを検出することにより、上記外力が
与えられた際の上記打撃手段の変位を検出するレーザ距
離計とを備えることを特徴とする。
[作用] 上述の微小試験片の試験装置によれば、打撃手段の外周
に反射面を形成することにより、この反射面に対してレ
ーザビームを照射させ、反射させることができる。従っ
て、打撃手段の変位を検出する手段として、高いITI
I距精度を有するレーザ距離=1の採用が可能となった
。このレーザ距離計により測定された打撃手段の変位は
、試験片の変位に対応することから、試験片の変位を高
精度で測定できることになる。
[実施例コ 本発明に使用する微小試験片の形状としては、例えばl
0XIOX0.5 (または0.25)mmの角形試験
片、0.25X3mmφの透過電子顕微鏡用試験片等が
考えられる。以下の実施例では、l0XIOX0.5m
mの角形標準試験片を使用する場合について説明する。
第1図及び第2図において、台車2(第2図)には基台
4が搭載され、基台4の上には筐体6か設置されている
。筐体6の内部では、微小試験片が円筒状の金属製治具
10に固定される。具体的には、第3図に示すように、
治具10の下部構造をなす下部ダイ10cの窪部12に
微小試験片8を水平に装着する。窪部12に接する試験
片8の下面は、好ましくはパフまたは電解研磨により滑
かに研磨し、研摩傷が試験片8の破壊発生に影響を及ぼ
さないように鏡面状態に仕上げておく。但し、結晶粒界
が現れないように研磨する。上記窪部12は、第4図に
示すように、下部ダイ10cの中央部に角状に形成され
、その各辺の幅は、例えば10−0mm 〜10+0.
1mmとする。この窪部12の四隅には、試験片8の取
外しを容易にするために、穴12aを形成するのが好ま
しい。
更に、下部ダイ10cの窪部12の上方は、円筒状の四
部10dとして形成されている。この凹部10dには、
治具10の上部構造をなす上部ダイ10aの凸部10b
が遊嵌される。そして、試験片8を窪部12に装着した
状態で、上部ダイ10aと下部ダイ10cとを、例えば
対角に配置された計4個の捩子穴14aにそれぞれ締結
捩子14bを螺合させ、互いに締め付ける。これにより
、試験片8が治具10に固定される。締結捩子14bの
締め付けに際し、試験片8における不均一な応力分布を
防ぐように、4本の締結捩子14bを均等に締め付ける
ためには、トルクレンチの使用が望ましい。また、治具
10の外側には、円筒管状の金属製リング16が嵌合さ
れている。このリング16は、治具10の横方向移動を
規制し、試験片8の位置の芯出しをなす。これにより試
験片8の位置が適性位置へ整合される。更に、このリン
グ16の外周には後述のヒータ18を取り付けてもよい
第1図に示す実施例においては、筐体6の内部に、耐熱
材で形成されたポット20が治具10を収容するように
設置されている。このポット20には、冷却媒体や加熱
媒体を充填可能である。例えば、試験を低温下で実施さ
せる際には、ドライアイスや液体窒素、或いはこれらの
混合物等の冷媒が充填される。この場合、上記リング1
6が試験片8を冷媒から遮蔽するので、冷媒が試験片8
に直接に接触する不都合は生じない。そして、非加熱状
態のヒータ18、リング16及び治具10を介する冷媒
からの熱伝導により、試験片8が冷却される。一方、試
験を高温下で実施させるには、ヒータ18でリング16
を過熱し、このリング16及び治具10の熱伝導により
試験片8を加熱させる。また、第1図に点線で示すよう
に、各種の媒体の供給源22とポット20とを配管22
aで接続し、ポット20内へ所望の媒体、例えば高温ガ
スや低温ガスを供給させることも可能である。
何れの場合も試験片8の周囲の温度、即ち試験温度[’
 C(0K)]は、第3図及び第5図に示す温度検出器
24により検出される。この温度検出器24は、その温
度センサ24aが治具10の上下ダイ10a、10bの
間の満14に配置されている。この温度センサ24aに
よる検出温度は、温度検出器24の表示器24bに表示
される。
上記筐体6の上蓋26の中央部には開口(図示せず)が
形成され、この上記開口からはインプットパー(打撃手
段)30の上端の荷重受部30aが突出されている。こ
のインプットバー30は、特に第5図に明らかなように
、上端の荷重受部30aと下端の打撃部30cとが軸部
30bで連結されてなる。荷重受部30aの上面は平坦
に形成されている。また、打撃部30cの先端は半球状
に形成されている。或いは半球状の形成に代えて、打撃
部30cの先端に鋼球を取り付けてもよい。
このインプットパー30は、その打撃部30cが試験片
8の上側水平面に当接した状態で直立姿勢に配置される
。この場合、軸部30bが上部ダイ10aの案内孔16
に挿通されることにより、インプットパー30の上記配
置姿勢が保持された状態で静止される。
また、上記台車2には長尺な鉛直取付板40が支持され
ている。取付板40には、その鉛直方向に昇降可能なシ
リンダ42を介して支持板44が取り付けられている。
この支持板44には、取付板40に対して平行をなすよ
うに、且つインプットパー30と同軸をなすようにバイ
ブロoが支持されている。
このバイブロ0の内部には、例えば第6図に示すような
概ね円筒状のストライカバー100が落下される。この
ストライカバー100は、比較的に高重量の材質からな
る。また、その先端面(図示の下側)は、インプットバ
ー荷重受部30aの上面とほぼ同面積に、且つ平坦に形
成されている。
バイブロ0のインプットパー30に対向する下端側は開
口され、ここでストライカバー100がインプットバー
荷重受部30aと衝突する。
第7図に示すように、バイブロ0の上方における外壁6
0aには、ストッパー挿通口60bが形成されて、この
挿通口60bには、ストライカバー保持用ストッパー8
0が挿通されている。ストッパー80は通常はスプリン
グ82の付勢によりバイブロ0の内部へ押し込まれ、ス
トライカバー100を落下前の初期高さ位置に保持する
。この保持は、図示しない制御装置の指令によりソレノ
イド84を駆動させ、ストッパー80をスプリング82
に抗して後退されることにより解除される。
この解除と同時にストライカバー100がバイブロ0内
を下方へ発射、即ち落下される。このストッパー80の
上方のバイブロ0の上端は、その外周に取付ブロック6
2を備えている。取付ブロック62は、バイブロ0の内
部へ連通ずる連通孔64を備えている。取付ブロック6
2には、パイプヘッド66が装着され、両者に螺合され
た捩子68により固定されている。パイプヘッド66の
上面には、連通孔64へ連通する管継手70の下端が接
続されている。この管継手70には、その上端側からバ
ルブ72の下部が挿入されている。管継手70から突出
したバルブ72の側方には、ジヨイント74が接続され
ている。ジヨイント74からは、バイブロ0内へストラ
イカバー100の落下速度を加速させるための圧縮空気
流が供給される。即ち、ストライカバー100が落下す
る際には、ストライカバー100の基端側に圧縮空気を
吹き付け、その押圧力により、ストライカバー100の
落下速度を自然落下速度以上に加速できる。
ストライカバー100の落下速度[■/see]は、第
2図及び第5図に示すように、バイブロ0の異なる2個
所の高さ位置にそれぞれ配置された落下速度検出器90
a、90bにより測定される(第5図においては検出器
90aのみを示す)。これら検出器90a、90bの各
々は、発光素子92と受光索子94との一対の素子を備
えているこれら素子92.94はバイブロ0の内径を挾
むように対向して配置されている。また、バイブロoの
外壁60aには、各検出器90a、90bの高さ位置の
各々について、その上方へ適宜な距離をもって圧縮空気
の逃し孔60c、60dが形成されている。ここで、上
部側検出器90a及び上部側逃し孔60cは、比較的に
長尺な長さgのストライカバー100のために設けられ
、下部側検出器90b及び下部側逃し孔60dは短尺な
長さp/2のストライカバー100のために設けられて
いる。例えば長さΩのストライカバー100が落下して
上部側素子92.94の配置位置を通過する際は、発光
素子92から受光素子94への光の伝達が遮断されるこ
とにより、受光素子94が通過信号を発生する。その直
後に、圧縮空気が上部逃し孔60cを通じてバイブロ0
の外部へ解放される。従って、落下速度が検出された後
に、ストライカバー100がインプットバー30に衝突
する際には、圧縮空気による押圧力がストライカバー1
00に作用する不都合が防止される。同様に長さR/2
のストライカバー100が落下して下部側検出器90b
の配置位置を通過する際には、その受光素子が通過信号
を発生し、その直後に、圧縮空気が下部逃し孔60dを
通じてバイブロ0の外部へ解放される。これらの通過信
号は、増幅器110で増幅された後、例えばメモリース
コープ150の表示部150aに表示されると共に、メ
モリースコープ150に内蔵されたメモリー(図示せず
)に記憶される。そして、ストライカバー100の落下
開始時からこれら通過信号が発生するまでの時間差、及
びストライカバー100の初期高さ位置から上部側素子
または下部側素子までの距離に基づいて、ストライカバ
ー落下速度を演算により求め得る。
上記バイブロ0は、シリンダ42の駆動により支持板4
4と一体的に取付板40に沿って昇降可能である。即ち
、バイブロ0は、試験実行の際には第1図及び第2図に
示される下降位置におかれ、筐体6における試験片8の
着脱等の作業の際には、作業の妨げとならないように上
昇される。
シリンダ42は、第8図に示すコンプレッサ46が生成
する圧縮空気により駆動される。これらシリンダ42と
コンプレッサ46とを接続する管路48には、シリンダ
42の駆動圧を調整するための圧力計付き圧力調整器5
0a1シリンダ42の上下動を切換えるための切換弁5
2、この切換えの際の騒音を抑制する消音器54、及び
圧縮空気のシリンダ42への供給量を制御し、パイブ6
0の昇降速度を制御するための逆止め弁付き流量制御弁
56a、56bが配置されている。ここで制御弁56a
、56bは、第1図においては取付板40に取り付けら
れたスピードコントローラ56a、56bとして示され
ている。
また、コンプレッサ46は、ジヨイント74への圧縮空
気の供給源も兼ねる。コンプレッサ46とジヨイント7
4とを接続する管路76には、圧力計付き圧力調整器、
即ち落下速度調整器50b1管路76を開閉するソレノ
イドバルブ78が配置されている。ストライカバー10
0の落下速度は、調整器50bによる空気圧調整により
、任意に調整可能である。即ち、調整器5.Obによる
種々の調整圧力値に応じたストライカバー100の落下
速度を速度検出器90a、90’bで測定することによ
り、圧力値と落下速度との相関関係が得られる。この相
関関係に基づいて調整器50bを調整することにより、
所望の落下速度を設定できる。
例えば調整器50bによる空気圧の調整範囲をO〜5 
Kgf/c112とすると、ストライカバー100の落
下速度は、圧縮空気を使用しない自然落下(約3m/s
’)から15m/sまでの範囲で任意に設定できる。こ
のストライカバー100の落下速度及び/または質量の
変更により、ストライカバー100の運動エネルギーを
調整できる。
落下されたストライカバー100がインプットパー30
の荷重受部30aに衝突、即ち荷重受部30aに外力が
与えられると、打撃部30cが試験片8を打撃し、試験
片8を変形させる。
ストライカバー100とインプットパー30との衝突の
際にインプットパー30に生じる荷重は、インプットパ
ー30の軸の上部に設けられた歪みゲージ34により測
定される。この歪みゲージ34は、インプットパー30
の軸に対して対称に2個4を配置し、この2個の歪みゲ
ージ34の出力の平均値を測定値とするのが好ましい。
これは、ストライカバー100とインプットパー30と
の片当たり等の影響を防ぎ、測定精度を向上させるため
である。この歪みゲージ34の検出信号は増幅器120
で増幅された後、例えばメモリースコープ150の表示
部150aに表示されると共に、上記内蔵メモリーに記
憶される。これにより歪みゲージ34の検出信号の時間
変化が、例えば10μSee単位で計DIされる。この
計測値εを次式、P■σA ■εEA (ここで、Pは荷重、σは応力、Aはインプットパー3
0の断面積[111112]、Eはヤング率[Kgf/
ml12]) に従って計算することにより、衝突の際にインプットパ
ー30に生じる荷重[Kgf’またはN]が求まる。
また、インプットパー30の軸方向の変位[mmlは、
レーザ距離計36(第1図及び第5図)により測定され
る。このレーザ距離計36から照射されるレーザビーム
LBは、インプットパー30の荷重受部30aの外周に
形成された傾斜面32を反射面として反射され、レーザ
距離計36で受光される。このレーザビームLBの照射
と受光との時間差に基づいてインプットパー30の軸方
向変位が測定される。ここで傾斜面32の表面は、反射
効率を良くするために滑かに仕上げられている。このレ
ーザ距離計36との検出出力は、増幅器130で増幅さ
れた後、メモリースコープデイスプレィ150aに表示
され、且つ上記内臓メモリーに記憶される。尚、本実施
例における傾斜面32は、インプットパー30の軸に対
して下方に450をなしている。従ってインプットパー
30の変位dは、レーザ距離計36の測定値をMとする
と、d−MJ2  として算出される。
尚、インプットパー30に反射面32を形成し、レーザ
距離計36によりインプットパー30の変位を検出する
構成は、インプットパー30に静的な衝撃荷重を与える
試験装置にも適用可能である。
上記変位d1及びストライカバー100の落下速度の算
出は、増幅器110,130またはメモリースコープ1
50の出力を例えばマイクロコンピュータ等の演算装置
(図示せず)に与え、自動的に実行させてもよい。更に
、この演算装置やメモリースコープ150にプリンター
(図示せず)を接続して、各検出値や算出値を記録紙に
記録させる構成としてもよい。
上記のような試験装置による試験方法の実施手順は以下
の通りである。
(A)試験片8を治具10に装着する。
(B)インプットパー30を上部ダイ10aの案内孔1
6に挿通ずる。
(C)室温以外の温度下で試験を実行する場合は、ポッ
ト20に冷媒または加熱媒体を充填するか、ヒータ16
による加熱を開始する。
(D)試験温度が設定温度に達したら上蓋26を閉じ、
シリンダ42の駆動によりバイブロ0を下降させる。
(E)パイプヘッド66をバイブロ0の取付ブロック6
2から外し、バイブロ0にストライカバー100を挿入
する。この場合、ストライカバー100はストッパー8
0により初期位置に保持される。
(F)取付ブロック62へ再びパイプヘッド66を装着
し、固定する。
(G)メモリースコープ150等の記録機器を待機状態
にする。
(H)ソレノイド84を駆動させ、ストッパー80によ
るストライカバー100の保持を解除させる。ここでス
トライカバー100を重力加速度以上に加速させる場合
は、保持解除と同時にコンプレッサ46からジヨイント
74へ圧縮空気を供給させ、ストライカバー100を加
速させる。
(1)ストライカバー100の落下終了後、シリンダ4
2の駆動によりバイブロoを上昇させる。
(J)ストライカバー100をインプットパー30の上
端から取り外し、試験片8を治具1oがら取り外す。
次に、上記試験装置による二つの試験例1,2について
説明する。
試験例1に用いた角形標準試験片は、Cr−MO材であ
り、その化学組成(vt%)を第1表に示す。
(%) 第1表 (%) 第2−1表 第2−2表 また、この試験例1に用いたストライカバー100は重
i115gfであり、その落下速度を変化させた。測定
温度は室温(22°)である。
第9図は試験例1の荷重と変位との時間的変化の測定結
果を示す。
ストライカバー100の落下速度、即ち試験片の変形速
度■が、3.38i/secでは試験片に微小なりラッ
クが生じ、5.22+g/secではクラックが貫通し
、更に5.22i/secではストライカバー100が
試験片を貫通した。第9図の荷重の時間的変化から明ら
かなように、ストライカバー100の落下速度が早くな
るにつれて荷重の脈動現象が少なくなり、7.36i/
secでは荷重の時間的変化が滑らかな曲線となった。
一方、変位の時間的変化を参照すると、落下速度が早く
なるにつれて変位が滑らかに増加している。また、これ
ら荷重と変位との時間的変化の挙動を比較すると、変形
速度が3.38g+/sec及び5.22i/secの
場合、最大荷重以前に荷重が低下するときには、変位量
が時間と共に増大せず、はぼ一定値を与えていることが
観察される。この荷重の脈動は、ストライカバー100
がインプットパー30に衝突した後、跳ね返ることによ
り生じているものと推察される。しかしながら変位速度
を大きくすると、即ちストライカバー100の運動エネ
ルギーを増大させると、前述の跳ね返りの影響を低減で
き、滑らかな荷重変位曲線を得ることができる。第10
図に第9図の時間的変化に対応させて求めた荷重−変位
曲線を示す。荷重−変位曲線の下の面積が動的SPエネ
ルギー、即ち上記の動的衝撃試験において試験片の破壊
までに費やされるエネルギーである。クラックが試験片
の板厚を貫通する変位速度5.22m/secと7゜3
6m/secの条件下で得られた荷重−変位曲線は、は
ぼ近い挙動を示している。従ってストライカバー100
の落下速度をインプットパー30が試験片を貫通する速
度以上の値に設定すれば、妥当な動的SPエネルギーを
決定できるものと判断される。
一方、試験例2では、実稼動のタービンから採取したシ
ャルピー衝撃試験片についてシャルピー衝撃試験を施し
た後、このシャルピー衝撃試験片から作成した角形標準
試験片について上記動的衝撃試験装置による動的衝撃試
験を施した。この試験例2に供した材料は、蒸気温度5
3o0cで約13万時間使用された28類のタービンロ
ータ鋼M、Tであり、それらの化学組成と機械的性質を
第2−1表、第2−2表に示す。ここでロータ鋼のオー
ステナイト粒径は、ロータ鋼Mが約17μm10−タ鋼
Tが約100μmである。シャルピー衝撃試験片の加工
及び試験は、JIS  Z2202及び2242に準拠
して実施した。微小試験片は、シャルピー衝撃試験後の
各試験片から角形標準試験片を採取し、上面を耐水研磨
紙1500番で研磨し、下面は鏡面状態まで仕上げた。
また、試験温度は液体窒素温度(−1980)から85
0までの範囲とした。試験終了後、試験片をエタノール
で洗浄してから走査型電子顕?&鏡により破面を観察し
た。
第11図にロータ鋼Mを用いた動的衝撃試験で得られた
荷重−変位曲線を示す。比較のため、従来の静的SP試
験で得られた荷重−変位曲線も併せて示す。動的衝撃試
験における変形速度は8×10’ mm/s e cで
ある。動的衝撃試験で得られる荷重−変位曲線は、静的
SP試験で得られるものと類似の挙動を示し、試験温度
の上昇に伴い、最大荷重と変位の増加が見られる。
第12図にロータ鋼M、Tの動的SPエネルギーの遷移
曲線を示す。各温度において動的SPエネルギーのばら
つきがみられる。特に粗粒なロータ鋼Tの延性−脆性遷
移温度域におけるデータのばらつきが著しい。
このロータ鋼Tの破面の走査型電子顕微鏡観察によれば
、−40°では破面の大部分が粒界型脆性破面を示し、
−100では延性破面を含む粒界型脆性破面を示し、2
20 (室温)では100%延性破面を示していた。こ
のような破面の観察からも延性−脆性遷移挙動は明らか
である。尚、J、Kaieda、D、Buck、Mat
erlals 5cience and Engine
erling、 83(1988)29)によれば、脆
性破壊を示す温度域においてSPエネルギーのばらつき
は粒界における不純物偏析と密接な関係があることが指
摘されており、これが本試験例におけるばらつきの原因
と考えられる。
第13図及び第14図は、それぞれロータ鋼M。
Tにおいて変形速度を3. 3 X 10−’mm/ 
s ecs3.3mm/see、8X10−3mm/s
eCと変化させることにより求めたSPエネルギーの遷
移曲線である。これらに示す各温度からの実験点は第1
2図に示すように得られたばらつきを有するデータの各
温度での平均値である。第13図によれば、ロータ鋼M
の動的SPエネルギーのDBTT (以下、5PDBT
Tと称す)は、3゜3X10−’mm/seeのとき、
−1230Cであり、変形速度の上昇に従って、−93
0C。
85°Cまで上昇している。第14図によれば、ロータ
鋼TのSPエネルギーのDBTTは、−105°Cから
一630C,−200Cまで上昇している。変形速度を
約2.5X103倍にすることにより、ロータ鋼Mは8
00CのDBTTの上昇を示すのに対し、ロータ鋼Tで
は850Cの上昇効果を示す。この結果を用いて、第1
5図に示すようにCv D B TT (シャルピーV
字切欠試験の場合のDBTT)との相関関係を求めた。
ここで得られた5PDBTTとCvDBTTとの相関関
係は、「高橋秀明他、日本機械学会論文(A編)55 
(1989)1619Jにより、静的sp試験で既に得
られている関係、即ちTSP−α×TCv(但し、TS
Pはsp試験の温度、T CvはシャルピーV字切欠試
験の温度、α−0,35)が成り立つことが確認された
。また、変形速度が103倍、2.5X10’倍に増加
すると、a(D値が0.45.0.54に上がることを
示している。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の試験装置によれば、打撃手
段に反射面を形成することにより、高い測距精度を有す
るレーザ距離計の採用を可能としたので、試験片の変位
を高精度で測定できる。従って、変形速度が高速な衝撃
試験にも対応可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる試験装置が適用され
た動的衝撃試験装置の要部を破断して示す正面図、第2
図は第1図の装置の全体的構成を示す側面図、第3図は
第2図における試験片の装着状態を示す拡大断面図、第
4図は第3図における下部ダイの平面図、第5図は第1
図及び第2図の装置の検出系を示すブロック図、第6図
は第2図におけるストライカバーの斜視図、第7図は第
1図におけるパイプの上部構造の要部を破断して示す拡
大断面図、第8図は第1図の装置における圧縮空気の供
給系を示すエアー配管図、第9図は試験例1における荷
重と変位との時間的変化を示す線図、第10図は試験例
1における荷重−変位曲線を示す線図、第11図は試験
例2における荷重−変位曲線を示す線図、第12図は試
験例2:;おける動的SPエネルギーの遷移曲線を示す
線図、第13図及び第14図は試験例2において変形速
度を変化させた場合の動的SPエネルギーの遷移曲線を
示す線図、第15図は動的SPエネルギーとCvDBT
Tとの相関関係を示す線図である。 8・・・微小試験片、30・・・インプットバー(打撃
手段)、32・・・傾斜面(反射面)、36・・・レー
ザ距離計 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 1IL(”C) 第 図 時FJI (u sec ) 第 図 U′3 11イ′L(mm) 三i晟(°C) 第13図 1度(@C) 第14図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 材料の微小試験片に一端を当接される打撃手段を備え、
    この打撃手段の他端に外力を与えることにより、上記試
    験片に対して衝撃荷重を負荷させるものにおいて、 上記打撃手段の外周に形成された反射面と、この反射面
    にレーザビームを照射させ、この照射ビームに対する反
    射ビームを検出することにより、上記外力が与えられた
    際の上記打撃手段の変位を検出するレーザ距離計とを備
    えることを特徴とする微小試験片の試験装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011033579A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Kobe Steel Ltd 衝撃試験装置
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