JPH04131302U - 導電性を有する靴 - Google Patents

導電性を有する靴

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JPH04131302U JP4605891U JP4605891U JPH04131302U JP H04131302 U JPH04131302 U JP H04131302U JP 4605891 U JP4605891 U JP 4605891U JP 4605891 U JP4605891 U JP 4605891U JP H04131302 U JPH04131302 U JP H04131302U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた導電性能を有し、かつこの優れた導電性
能の経時劣化がないか、その程度が極く少ない導電靴を
提供する。 【構成】接着剤を使用する導電性を有する(ハンドメイ
ド,射出成形)靴であって、本底1と中底2を接合する
際に少なくとも踏付部12で該接着剤を使用しない。導
電性能の経時劣化は、導電接着剤の経時劣化に起因する
ため、該接着剤を使用しない箇所12において長期間良
好な導電性能が保持される。また、通常の接着剤は勿
論、導電接着剤を塗布した箇所は、靴製造当初から導電
性能は余り良くないが、本考案では接着剤不使用箇所1
2において、製造当初から優れた導電性能を有する。更
に、踏付部程度に接着剤不使用箇所を設けても、実用的
な接着強度を充分保つことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、導電性を有する靴(以下、導電靴と言う)に関し、特に、優れた導 電性能を有すると共に、この優れた導電性能の経時劣化がないか、経時劣化があ るとしてもその程度が極く少ない導電靴の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、集積回路等の半導体デバイスの製造工場、ガソリンスタンド等の可燃 性物質を扱う職場、あるいは病院等においては、作業者の衣服等に帯電する静電 気による各種の障害を排除すべく、一般に、導電靴が履用される。 この導電靴として、従来は、図5(A)の断面図と図5(B)の平面図に示す ように、踏付部に本底1から中底(中敷)2まで貫通する金属片3を取付けた構 造のものが知られていた。しかし、この構造の導電靴では、外観が余り良くない ばかりでなく、足裏に金属片3が当たって履き心地が悪い上、金属片3により逆 に外部から電気が入って感電の可能性がある。 そこで、図6〜図9に示すような構造の導電靴が開発されている。なお、各図 の(A)は断面図で、(B)は平面図である。
【0003】 図6に示す導電靴は、本底1自体を導電性を有するものとし、中底(中敷)2 の踏付部に貫通孔4を設け、該貫通孔4により該靴履用者と導電性を有する本底 (以下、導電本底と言う)1とを接触させて導通させている。 この構造の導電靴では、外部電気による感電の危険性はないが、導電本底1が 履用者に接触する面積が小さいため、良好な導電性能を得るには、導電本底1の 導電値を導体に近いものとする必要がある。 この場合、導電本底1を構成する母体材料(ゴム,塩化ビニル系樹脂,ポリウ レタン等)に配合できる導電性物質が、導電性能が高く、低コストで、かつこれ ら母体材料との配合性の良いカーボンブラックに限られてしまい、淡色の導電本 底1とすることが困難となる。
【0004】 図7に示す導電靴は、図6に示した導電本底1と貫通孔4を有する中底(中敷 )2との間に、導電性を有するシート(以下、導電シートと言う)5を介在させ るもので、この構造の場合、導電シート5により導電本底1の全面が履用者に接 触するのと同じ効果を得ることができる。 従って、導電本底1の導電値は、図6に示す構造の場合よりも低下させること ができるため、淡色の導電本底1とすることが容易となる。 但し、この構造の場合、導電シート5として、カーボンブラック製のものを使 用すると、該シート5からの色落ちがあり、履用者の靴下を汚す懸念がある。従 って、他の導電材料製のシートを使用することが好ましい。
【0005】 図8及び図9に示す導電靴は、図6〜図7に示す導電靴に存在する上記のよう な懸念を解消するもので、図8,図9共、中底(中敷)2を導電性を有するもの としたものである。具体的には、図8の導電靴では、導電性を有するフィラメン ト6を織り込んだ中底(中敷)材を使用し、図9の導電靴では、導電性を有する 細片7等を混在させた中底(中敷)材を使用している(以下、これらの導電材を 使用した中底《中敷》を導電中底《中敷》と言う)。
【0006】 一方、靴は、その構造上の理由から、あるいは生産効率の面等から、ハンドメ イドの靴にあっては勿論、射出成形により本底を形成する靴においても、本底1 と中底(中敷)2とを接着剤で接合することが行われている。 すなわち、ハンドメイドでは本底と胛被や中底(中敷)を糸で縫合することに 代えて接着剤が使用され、射出成形では中底(中敷)の材料と射出成形される本 底の材料(射出成形材料)とが相溶性に劣る場合等に接着剤が使用される。 図6〜図9に示す導電靴においても同様に、ハンドメイドの場合、あるいは射 出成形の場合の一部において、図示は省略するが接着剤が使用されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、導電靴に使用する上記の接着剤としては、一般に、導電性を有する 材料を配合した導電接着剤(導電ラテックスを含む、以下、「導電性接着剤」と 言うときは導電ラテックスを含む)が使用される。 この導電接着剤は、導電性が経時劣化してしまい、数カ月程度でJISで定め られている導電靴の抵抗値0.1〜100MΩを大幅に超え、200MΩ程度に も上昇してしまう。 但し、靴履用時の温度上昇により、また夏期の高温下においても、本底を構成 している材料の分子運動が激しくなり、この結果として靴の導電性は或る程度回 復することがある。また、靴履用時の発汗による水分や、高湿度下における空気 中の水分等の影響によっても、靴の導電性が或る程度回復することがある。この 導電性の回復により、JIS範囲内の抵抗値となることはある。 しかし、靴履用時の温度上昇や発汗の程度は、個人差があり、必ずしもJIS 程度の抵抗値にまでなるとは限らないし、また厳寒期や靴履用直後にはかなり高 い抵抗値を示し、この高抵抗値の際に事故が発生する危険性もある。 また、本考案者の検討結果によれば、通常の接着剤は勿論、導電接着剤であっ ても、これらの接着剤を導電本底あるいは導電中底(中敷)に塗布し、乾燥させ た直後に、接着剤塗布箇所と接着剤不塗布箇所の電気抵抗値を測定したところ、 接着剤塗布箇所の抵抗値は、接着剤不塗布箇所よりも大幅に上昇していることが 確認されている。これは導電性接着剤の有機溶剤及び水分の影響を受けているこ とによる。 このような問題を解決するために、導電靴製造当初から優れた導電性能を有す ると共に、この優れた導電性能の経時劣化のない接着剤を使用することが考えら れる。しかし、かかる接着剤を開発するには、膨大な時間と、膨大な費用が必要 であるばかりか、開発されたとしてもかかる接着剤を使用すれば、導電靴の材料 コストが膨大となってしまう。
【0008】 本考案は、以上の諸点を考慮し、図6〜図9に示すいずれの構造のもっであっ ても、またハンドメイド及び射出成形のいずれの製法による場合であっても、接 着剤を使用する導電靴において、優れた導電性能を有すると共に、この優れた導 電性能の経時劣化の無い、また経時劣化したとしてもその程度が極く少ない、従 って長期間JIS範囲内の抵抗値を良好に示し得る、低コストの導電靴の構造を 提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の導電靴は、上記の目的を達成するために、接着剤を使用する導電靴で あって、少なくとも踏付部において該接着剤を使用しないことを特徴とする。 本考案の導電靴は、図6〜図9に示す構造のものに限らず、他のどのような構 造のものであっても、またハンドメイドによる場合はもとより、射出成形による 場合、その他の製法による場合であっても、接着剤を使用する導電靴であれば、 好適に適用される。 そして、接着剤としても、導電接着剤のものに限らず、導電性を有しない通常 の接着剤であっても、本考案の導電靴において好適に使用することができる。
【0010】
【作用】
本考案の導電靴では、少なくとも踏付部において接着剤を使用しないため、該 部における導電性は、本考案の導電靴製造当初から優れた導電性能を有し、しか もこの優れた導電性能が長期間良好に保たれ、該部における抵抗値をJIS範囲 内に設定しておけば、該抵抗値の経時変化は生じず、長期間良好な抵抗値を示す ことができる。 また、この接着剤として導電接着剤を使用する場合には、該接着剤を使用して いる部分の導電性が経時劣化しても、該接着剤を使用していない少なくとも踏付 部の導電性の経時劣化はあり得ない。従って、この場合も、少なくとも踏付部の 導電性は長期間良好に保たれ、該部の抵抗値の経時変化は生じないか、生じたと しても極く少ないものとなる。 更に、本考案の導電靴は、製造直後において、通常の接着剤,導電接着剤のい ずれも使用していない少なくとも踏付部において、極めて優れた導電性を示すこ とができる。
【0011】 このように、本考案の導電靴では、少なくとも踏付部において接着剤を使用し ていない、言い換えれば、少なくとも踏付部において、本底と中底(中敷)、あ るいはこれらと胛被との接着剤による接合がなされていないことになる。 但し、他の部分での接着剤による接合、あるいは糸による縫合がなされている ため、本底と中底(中敷)、あるいはこれらと胛被との接合強度は、実用上支障 ない程度に充分強い強度を得ることができる。
【0012】 なお、本考案の導電靴において、接着剤を使用しない箇所を少なくとも踏付部 としたのは、次の理由による。 導電靴における導電性は、靴履用者の身体と衣服等により帯電する静電気を靴 を通して外部へ逃がすために付与される性質である。この性質が有効に利用され るには、靴履用者と外部とが、導電靴の導電性を示す部分を介して確実に接触さ れる必要がある。 一方、靴履用者が走・歩行する際には、靴の踏付部において、路面や床面等を 強く蹴る、言い換えれば、靴履用者の走・歩行時には、路面や床面等の外部と靴 の踏付部とが、そして該踏付部と靴履用者とが、強くかつ確実な接触を実現する 。 従って、導電靴の踏付部において長期間良好な導電性を保持させれば、導電靴 の役割が長期間に渡って最大限に担保されることとなり、導電靴の寿命が大幅に 延長する。 このような事実を踏まえ、本考案の導電靴では、少なくとも踏付部に接着剤を 存在させないこととしたのである。 踏付部以外にも適当な箇所、例えば不踏部や踵部にも接着剤不存在の箇所を設 けることもできる。但し、不踏部や踵部の場合は、本底と中底(中敷)、あるい はこれらと胛被との接合強度を実用上支障ないようにするために、これらの箇所 の全体ではなく、小面積部分を点在させたり、縞状に設ける等のように、一部分 に設けることが好ましい。なお、不踏部に接着剤不存在箇所を設ける場合の外部 との導通作用は、不踏部に直接接している導電本底を介して靴履用者と外部とが 導通することとなる。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の導電靴の一実施例を説明するために一部を切り欠いて示す斜視 図であり、図2(A),(B)は図1に示す導電靴の本底1と中底2とを分解し て示す説明図で、(A)が中底2を、(B)が本底1を示している。 図1,図2に示す導電靴Sは、例えば、ガソリンスタンド等で使用される軽作 業用の靴であり、踏付部の上部に位置する胛被10内に金属板,合成樹脂板又は 硬質ボードMが埋め込まれている。 図1,図2に示す軽作業用の導電靴Sにおいて、導電本底1と導電中底2とは 導電接着剤11で接合されているが、これら導電本底1と導電中底2の踏付部1 2には該接着剤11は存在しておらず、導電本底1と導電中底2とは踏付部12 において直接接触している。
【0014】 この踏付部12における導電接着剤11の不使用面積は、導電靴Sの導電性能 と接着強度との関係で決められる。但し、この導電性能や接着強度は、導電本底 1や導電中底2の導電性能、導電接着剤11の導電性能、あるいは導電靴Sのサ イズ等により異なるため、不使用面積も、一概には決められないが、次に述べる 具体的データを目安にすれば、一般には10〜40cm程度、好ましくは15 〜30cm程度とすることが適している。 すなわち、図1,図2に示す構造の導電靴Sを、踏付部12の導電性接着剤1 1の不使用面積、言い換えれば導電本底1と導電中底2とが直接接触する面積を 種々変えて製造した。 これら種々の導電靴Sの温度20℃,湿度60%における抵抗値を測定し、結 果を図3(A),(B)に示した。 図3(A)は導電本体1と導電中底2との直接接触面積と抵抗値との関係を示 し、図3(B)は同図(A)を対数グラフで示したものである。
【0015】 図3(A),(B)から明らかなように、導電本底1と導電中底2との直接接 触面積が大きくなればなる程、導電靴Sの抵抗値は小さくなる。従って、導電靴 Sにおいては、理想的には、導電本底1と導電中底2とは、接着剤を使用するこ となく、直接接触させて構成できればよい。しかし、現実には、接着剤を使用し ないで、導電本底1と導電中底2との接着強度を実用上支障ない程度にすること は不可能である。そこで、本考案の導電靴Sでは、接着強度が実用上支障なく、 かつ抵抗値が前述のJISの範囲内にある10〜40cm、好ましくは15〜 30cmとするのである。 また、上記の踏付部12の導電性接着剤11の不使用面積(導電本底1と導電 中底2との直接接触面積)を種々変えて製造した導電靴Sを、半年経過後、また 1年経過後に抵抗値を測定したところ、いずれも図3(A),(B)に示すデー タとほぼ同程度のデータを示した。
【0016】 更に、上記の導電靴Sに使用した厚味0.5cmの導電本底1(温度20℃, 湿度60%における抵抗値30MΩ)の全面に、上記の導電接着剤11(ノーテ ープ(株)製商品名“ノーテープ糊G9035)を、通常の導電靴製造時と同程 度の塗布量で塗布したサンプルを調製し、該サンプル調製直後に温度20℃,湿 度61%における抵抗値を測定したところ、75MΩにまで抵抗値が上昇してい た。 このサンプルを、半年間放置した後に上記と同一条件で抵抗値を測定したとこ ろ、150MΩまで上昇しており、更に1年間放置した後に上記と同一条件で抵 抗値を測定したところ、200MΩまで上昇していた。 このように、導電接着剤11と言えども、これを導電本底1に単に塗布しただ けで、導電本底1の導電性能を阻害し、更に半年,1年経過すると、導電本底1 の導電性能はより劣化することが判る。
【0017】 以上の結果より、本考案の導電靴Sによれば、製造直後の導電性は勿論、製造 後長期間経過した後の導電性も、JISに規定される抵抗値の範囲内にあり、導 電靴として極めて良好であることが判る。
【0018】 なお、図1,図2に示す本考案の導電靴Sでは、踏付部の導電接着剤11の不 使用箇所を所定面積の1ケ所としたが、図4(A)に示すように、導電接着剤1 1の不使用箇所12aを小面積として、踏付部の範囲内に数カ所に点在させ、全 体の不使用箇所12aの合計面積が上記の10〜40cm、好ましくは15〜 30cmとなるようにすることもできる。 また、図4(B)に示すように、導電接着剤11の不使用箇所12aを、踏付 部と不踏部と踵部に点在させて設けてもよい。この場合も、全体の不使用箇所1 2aの合計面積が上記の10〜40cm、好ましくは15〜30cmとなる ようにすればよいが、前述したように、導電靴履用者が走・歩行する際に路面等 と確実な接触をするのは踏付部であるため、踏付部における不使用箇所12aの 面積を10〜40cm、好ましくは15〜30cmとなるようにすることが 望ましい。 更に、図4(C)に示すように、踏付部と不踏部と踵部に設ける導電接着剤1 1の不使用箇所12aを縞状にすることもできる。この場合も、不使用箇所12 aの合計面積が踏付部において、10〜40cm、好ましくは15〜30cm となるようにすることが望ましい。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の導電靴によれば、経時劣化のある導電接着剤の 不使用箇所を設けたため、該部において導電性は長期間良好に保たれ、長期間J IS範囲内の電気抵抗値を保持することができる。 また、通常の接着剤は勿論のこと、導電接着剤と言えども、これらの接着剤を 導電本底や導電中底に塗布することにより、導電靴の導電性能は大幅に低下する が、本考案の導電靴では、これらの接着剤の不使用箇所を設けるため、該箇所に おいて、導電性の低下は見られず、製造直後はもとより、製造後長期間経過して もJIS範囲内の電気抵抗値を保持することできる。 そして、このような優れた導電性能と導電持続性とにより、本考案の導電靴で は、導電本底を淡色とすることができ、またこの結果として、本底材料に各種の 顔料を混入させることができるためカラフルな導電本底とすることもできる。
【0020】 更に、本考案の導電靴において、接着剤を使用しない箇所を少なくとも踏付部 としたため、本考案の導電靴を履用する者が走・歩行する際に、この良好な導電 性能を示す踏付部において路面等と確実に接触することができ、該靴履用者の衣 服等に帯電する静電気を該踏付部を通して外部へ確実に逃がすことができる。 しかも、踏付部に接着剤不使用箇所を設けても、実用的な接着強度を充分保つ ことができる。 従って、本考案の導電靴によれば、極めて良好な導電性能を有すると共に、走 ・歩行の際に必要な靴の強度をも確保できる。
【0021】 以上により、本考案によれば、寿命を大幅に延長し得、かつ高価な導電接着剤 の不使用分だけコストを低下させ得る、優れた導電性能と実用上支障ない強度を 有する導電靴を、低価格で提供することができる。
【提出日】平成3年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 この踏付部12における導電接着剤11の不使用面積は、導電靴Sの導電性能 と接着強度との関係で決められる。但し、この導電性能や接着強度は、導電本底 1や導電中底2の導電性能、導電接着剤11の導電性能、あるいは導電靴Sのサ イズ等により異なるため、不使用面積も、一概には決められないが、次に述べる 具体的データを目安にすれば、一般には10〜40cm程度、好ましくは15 〜30cm程度とすることが適している。 すなわち、図1,図2に示す構造の導電靴Sを、踏付部12の導電性接着剤1 1の不使用面積、言い換えれば導電本1と導電中底2とが直接接触する面積を 種々変えて製造した。 これら種々の導電靴Sの温度20℃,湿度60%における抵抗値を測定し、結 果を図3(A),(B)に示した。 図3(A)は導電本底1と導電中底2との直接接触面積と抵抗値との関係を示 し、図3(B)は同図(A)を対数グラフで示したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の導電靴の一実施例を説明するために一
部を切り欠いて示す斜視図である。
【図2】図1に示す導電靴の本底と中底とを分解して示
す説明図で、(A)が中底を、(B)が本底を示してい
る。
【図3】(A)は導電本体と導電中底との直接接触面積
抵抗値との関係を示すグラフであり、(B)は(A)を
対数グラフで示す図である。
【図4】本考案の導電靴の他の実施例を説明するための
図で、(A)が導電接着剤不使用箇所を踏付部のみに設
ける場合の他の例、(B)が踏付部,不踏部,踵部に設
ける場合の例、(C)が(B)の変形例である。
【図5】従来の導電靴を示す説明図で、(A)が断面
図、(B)が平面図である。
【図6】従来の導電靴を示す説明図で、(A)が断面
図、(B)が平面図である。
【図7】従来の導電靴を示す説明図で、(A)が断面
図、(B)が平面図である。
【図8】従来の導電靴を示す説明図で、(A)が断面
図、(B)が平面図である。
【図9】従来の導電靴を示す説明図で、(A)が断面
図、(B)が平面図である。
【符号の説明】
1 本底 2 中底(中敷) 10 胛被 11 導電接着剤 12 踏付部 12a 導電接着剤不使用箇所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月28日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】(A)は導電本と導電中底との直接接触面積
抵抗値との関係を示すグラフであり、(B)は(A)を
対数グラフで示す図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤を使用する導電性を有する靴であ
    って、少なくとも踏付部において接着剤を使用しないこ
    とを特徴とする導電性を有する靴。
JP4605891U 1991-05-22 1991-05-22 導電性を有する靴 Expired - Lifetime JPH073921Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6070856B2 (ja) * 2013-10-07 2017-02-01 株式会社村田製作所 シューズ劣化計測装置およびシューズ劣化計測システム

Cited By (2)

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JP6070856B2 (ja) * 2013-10-07 2017-02-01 株式会社村田製作所 シューズ劣化計測装置およびシューズ劣化計測システム
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